JP2004238908A - 水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴室窓は、水切り装置21が設けられた窓開閉用建具である引き違い戸31を備える。水切り装置21は、水切りカバー42と、水切りカバー42の端部に形成された堰部43とを備える。水切り装置21は、引き違い戸31の下部に設けられ、引き違い戸31の窓ガラス32の内面32aを伝わり落ちる水分を浴室内37に導く。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓に関する。さらに詳しくは、窓開閉用建具の内面を伝わり落ちる水分を浴室内に導く水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、浴室には、引き違い戸等の窓開閉用建具を備えた浴室窓が設けられている。図5は、従来から用いられている窓開閉用建具を備えた浴室窓の側方の模式的な断面図である。浴室窓には、窓開閉用建具である引き違い戸1が備えられている。浴室窓としては、例えば浴室の洗い場に設けられる出窓が挙げられる。図5では、この出窓を形成する出窓パン(屋外6方向への飛び出し部)5の先端に、引き違い戸1が備えられている状態が示されている。
【0003】
引き違い戸1は、窓ガラス(出窓障子)2と、窓ガラス2周囲に設けられる窓枠3と、窓枠3の下端に設けられた戸車4とを有する。一方、出窓パン5の先端に延設された下枠8には下枠レール9が設けられている。戸車4が、この下枠レール9に案内されて、引き違い戸1が摺動することにより、引き違い戸1を開閉することができる。このような洗い場の出窓に備えられる引き違い戸1の窓ガラス(出窓障子)2は、鏡ガラスとなっていることもある。
【0004】
浴室に設けられた窓ガラス2の内面2aは湯気で曇ったり、外気との温度差で結露しやすいものである。また、上述したように、窓ガラス(出窓障子)2の内面2aが鏡ガラスとなっている場合には、洗面や洗髪時の飛沫が付着しやすい。そして、付着した飛沫や埃を除去するために、入浴者により窓ガラス(出窓障子、鏡ガラス)2の内面2aにシャワーがしばしば浴びせられる。さらには、洗い場に設けられる浴室の出窓の場合には、水栓が設置されていることが多く、水栓から流出した水が、窓ガラス2の内面2aに飛び散ることがよくある。
【0005】
シャワーや水栓により窓ガラス2の内面2aに浴びせられた水が、引き違い戸1の窓枠3と下枠8との間の隙間に入り込むと、この水は浴室外(屋外)6へ漏出してしまう。そこで、図5に示されるように、窓枠3と下枠8との間の隙間を、目板7と呼ばれるアルミ押出材で埋めることにより、水が浴室外6へ漏出するのを防いでいる。
【0006】
これに関連する従来技術として、窓開閉用建具の下部に、この窓開閉用建具の室内側の内面を伝わり落ちる水分を浴室内に導くための水切り部材や、浴室の外側位置に浴室内から流れ出る水分を捕集する水受部が設けられている浴室窓の水漏れ防止機能付きサッシが開示されている(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−256948号公報(第2頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、窓ガラス(出窓障子、鏡ガラス)の内面に浴びせられた水は、窓枠と下枠との間の隙間を埋めている目板上付近に留まり得る。そして、留まった水は、目板の隙間から徐々に漏れ出て下枠レールに溜まり、さらには浴室外へ漏出することが生じ得る。
【0009】
また、浴室の外側に、浴室内からドレン(排出する必要がある水)として搬出される水分を捕集するための水受部を設ける場合がある。係る場合でも、水受部で水分が捕集されないような場所に位置する、浴室の引き違い戸の窓枠と下枠との間の隙間等から、依然として浴室外へ水が漏出する可能性が考えられる。
【0010】
さらに、上記のような浴室内から水が漏出するのを防ぐ設備、又は浴室内から漏れ出る水分を捕集するための設備を、浴室に後付け設置したい場合には、工事が大がかりとなることもある。
【0011】
本発明は、窓開閉用建具の内面を伝わり落ちる水分を確実に浴室内に導くことができると共に、取り付け構造が簡便で、後付け設置も容易に行える水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓を実現することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、水切り装置が設けられた窓開閉用建具を備えた浴室窓であって、前記水切り装置は、前記窓開閉用建具の下部に設けられ、該窓開閉用建具の内面を伝わり落ちる水分を浴室内に導くための水切りカバーと、前記水切りカバーの端部に形成された堰部と、を備えることを特徴とする浴室窓を提供する。
【0013】
前記堰部は前記水切りカバーの側面を覆う蓋部材で形成されていることが好ましい。
【0014】
前記水切りカバーは、上面が、前記窓開閉用建具に当接する水平面と、前記浴室内側に傾斜する傾斜面とで形成されてもよい。
【0015】
前記窓開閉用建具は前記浴室内側に位置していることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る水切り装置が設けられた窓開閉用建具を備える浴室窓の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る水切り装置21を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓を示す図である。図1(a)は、斜視図を、図1(b)は図1(a)の矢印A−Aで切断した側方の断面図を示す。また、図2に、水切り装置21の分解斜視図を示す。
【0018】
図1に示されるような浴室窓は、例えば、浴室の洗い場に面して出窓として設けられる。即ち、浴室洗い場の壁から屋外方向に飛び出して形成される出窓パン35の先端に下枠38が延設され、この下枠38上に窓開閉用建具が備えられて、出窓とされる。窓開閉用建具には、例えば引き違い戸31が用いられる。
【0019】
引き違い戸31は、窓ガラス(出窓障子)32と、窓ガラス32周囲に設けられる窓枠33と、窓枠33の下端に設置された戸車34とを有する。出窓パン35の先端に延設された下枠38の底部38aには、戸車34を摺動可能に案内する下枠レール39が突設されている。この戸車4が下枠レール39に案内されることにより、引き違い戸31が摺動されて、開閉される。このような浴室洗い場の出窓に備えられる引き違い戸31の窓ガラス32は、例えば、鏡ガラスとなっている。
【0020】
本発明の特徴は、窓開閉用建具である引き違い戸31に水切り装置21が設けられていることである。具体的には、水切り装置21を設けた窓開閉用建具である引き違い戸31は、浴室内37側に面して(位置して)いる。つまり、水切り装置21は、浴室内37側に面した(位置している)引き違い戸31の下部に設けられている。言い換えると、水切り装置21は屋外側に面する(位置する)引き違い戸31には設けられない(取り付けられない)ことを意味する。
【0021】
水切り装置21は、水切りカバー42と、水切りカバー42の両側端部に形成された堰部43とを有する。具体的には、水切りカバー42は、窓ガラス(出窓障子、鏡ガラス)32の周囲に設けられる窓枠(框)33の下辺部(障子下框)33aにパッキン40を介して当接している。両面に粘着性を有するパッキン40を用いれば、水切りカバー42をパッキン40を介して窓枠33の下辺部33aに貼着することができる。一方、堰部43は窓枠33に接着剤やビス(図示せず)等により固定されている。
【0022】
水切りカバー42は、浴室内(浴室の洗い場)37側に下り勾配で傾斜する傾斜面42aと、傾斜面42aから下方に折り返されており、窓枠33の下辺部(障子下框)33aにパッキン40を介して当接する当接面42bと、出窓の下枠38に平行な下面42cとを有する。
【0023】
水切りカバー42の傾斜面42aは、浴室内37側に向かって下り勾配の傾斜状に形成される。したがって、窓ガラス32の内面32aを伝わり落ちる水分は、矢印51で示されるように傾斜面42aを伝って浴室内37に導かれる。上述したように、水切りカバー42の当接面42bは、パッキン40を介して障子下框33aに当接している。即ち、パッキン40により、水切りカバー42と障子下框33aとの間の隙間を無くした構造となっている。したがって、窓ガラス32の内面32aから傾斜面41aを伝う水は、水切りカバー42と障子下框33aとの間の隙間から下枠38の底部38aの方に漏れ出ない。
【0024】
水切りカバー42の下面42cと下枠(下枠額縁)38との間には、戸車34の高さ調節を行うための所定の幅aのクリアランス(隙間)52が設けられている。なお、このクリアランス52を設ける代わりに、水切りカバー42の傾斜面41aを延長させて、水切りカバー42が下枠38に被さるような構成とし、引き違い戸31を摺動させたときに水切りカバー42と下枠38とが擦れないようにすることもできる。
【0025】
図1(a)に示されるように、水切りカバー(ドレンカバー)42の両側端部に設けられている堰部43は、水切りカバー42の傾斜面42aよりも突出した突出部41cを有する。この突出部41cは、水をせき止める堰としての役割を有する。堰部43は、水切りカバー42の側方を覆う蓋部材41で形成される。堰部43を設けることにより、窓ガラス32の内面32aを伝って水切りカバー42の傾斜面42aを流れる水は、堰部43でせき止められる。このため、水は水切りカバー42の側方に広がらずに、浴室内37側、つまり、水切りカバー42の傾斜面42aの正面手前方向にある洗い場に流れる。
【0026】
図2(a)に示されるように、堰部43は、蓋部材41と、蓋部材41を水切りカバー42に固定するためのビス44aやビスキャップ44b等の固定具44とから成る。蓋部材41には、これらの固定具44を挿入するための孔41aが設けられている。また、蓋部材41には凹所41bが設けられており、この凹所41bに水切りカバー42の側端部42dがはめ込まれる構造となっている。
【0027】
堰部43の組立方法は、蓋部材41の凹所41bに水切りカバー42の側端部42dをはめ込む。そして、ビス44aを蓋部材41に形成された孔41aに差し込んで、水切りカバー42に蓋部材41を固定する。その上から、ビスキャップ44bでキャップをする。なお、ビスキャップ44bをすることで、蓋部材41に差し込まれたビス44aがむき出しにならないので、水切り装置21の美観を損なわない。
【0028】
ビスキャップ44bを用いる代わりに、図2(b)に示されるようなビスキャップ付き蓋部材65を用いることにしてもよい。ビスキャップ付き蓋部材65は、ビスキャップ64bを蓋部材61に設けて一体構造としたものである。ビスキャップ64b及び蓋部材61には、両者を留めるためのフック64cが設けられている。ビスキャップ付き蓋部材65を水切りカバー42に固定する場合、蓋部材61に設けられた凹所61bに水切りカバー42の側端部42dをはめ込み、ビス44aを蓋部材61に設けられた孔61aに差し込んで固定する。その後、ビスキャップ64bを矢印62に示されるように蓋部材61の方へ閉じ、フック64cでビスキャップ64bを蓋部材61に留める。
【0029】
(作用)
次に、実施例1の作用について図1を参照しつつ説明する。窓ガラス32に付着した飛沫や埃を除去するために、入浴者が窓ガラス32の内面32aにシャワー52を浴びせたり、出窓に設けられた水栓から流出した水が、窓ガラス32の内面32aに浴びせられる。さらには、湯気等により窓ガラス32に水分が付着する。すると、窓ガラス32の内面32aに浴びせられ、又は付着した水は、内面32aを伝って、水切りカバー42の傾斜面42a上を流れる。傾斜面42a上を流れる水は、水切りカバー42両側端部に設けられた堰部43でせき止められて、水切りカバー42の側方には広がらずに、浴室内37側、即ち、本実施例では傾斜面42aの正面手前側に位置する浴室洗い場に導かれる。
【0030】
窓ガラス32の内面32aを伝った水は、水切りカバー42の傾斜面42aから浴室内37側へと導かれるので、水切りカバー42と障子下框33aとの隙間を埋めているパッキン40上付近に水が溜まりにくい。このため、パッキン40上付近から下枠38の底部38aへ水が漏れ出るのを防止できる。これにより、漏れ出た水が底部38aや下枠レール39付近に溜まり、屋外36へ漏出することを防ぐことができる。
【0031】
なお、引き違い戸31のような可動式の窓開閉用建具を備えた浴室窓は、引き違い戸31を稼働させて、下枠レール39を掃除し易いという利点を有する。このような引き違い戸31の窓ガラス32が鏡ガラスのような場合、特に、窓ガラス32の内面32aに水を浴びせることが多くなり、屋外36へ水が漏れ出ることが、従来、懸念されていた。しかし、本発明によれば、窓ガラス32に浴びせた水が屋外36へ漏れ出ることを確実に防ぐことができるので、可動式の窓開閉用建具を備えた浴室窓の利便性を一層向上させることができる。
【0032】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2に係る水切り装置121の分解斜視図、及び水切り装置121が設けられるべき窓開閉用建具である引き違い戸131の一部を示す斜視図である。実施例2においても、実施例1と同様に、水切り装置121を設けた窓開閉用建具である引き違い戸131は、浴室内137側に面して(位置して)いる。具体的には、水切り装置121は、浴室内137側に面した(位置している)引き違い戸131の下部に設けられている。
【0033】
水切り装置121は、水切りカバー142と、堰部143と、堰部143及び水切りカバー142を引き違い戸131の窓枠(框)133に固定するための水切りカバー固定部材145とを含んで構成される。
【0034】
水切りカバー142は、傾斜面142aと、水平面142bと、下面142cと、水平面142b及び下面142cの端部に設けられた嵌合部142eとを有する。水切りカバー142は、上面が、水平面142bと傾斜面142aとで形成されている。水切り装置121を引き違い戸131に設置したとき、水平面142bは、窓開閉用建具である引き違い戸131に当接する。つまり、水平面142bの端部242fが引き違い戸131の下辺部(障子下框)133aに当接して、水平面142bと引き違い戸131とは垂直に位置する。傾斜面142aは、実施例1と同様に、浴室内137側に傾斜する、つまり、浴室内137側に向かって下り勾配の傾斜状になるように形成されている。水切りカバー142の嵌合部142eは、水切りカバー142を水切りカバー固定部材145にはめ込むためのものである。この嵌合部142eに対応して、板状に形成された水切りカバー固定部材145にも嵌合部145aが設けられている。
【0035】
堰部143は、水切りカバー142の両側の側端部142dに設けられる。堰部143は、水切りカバー142の側方を覆う蓋部材141と、水切りカバー142の側端部142dにはめ込まれる凸部141aと、水切りカバー142にはめ込まれた状態において、水切りカバー142の傾斜面142aよりも突出している突出部141cとから成る。この突出部141cは、水をせき止める堰としての役割を有する。なお、図3では、水切りカバー142の側端部142dの一方にはめ込まれる堰部143のみを一つ図示している。
【0036】
水切り装置121の組立方法は、まず、水切りカバー固定部材145を引き違い戸131の窓枠(框)133の下辺部(障子下框)133aにビス144等により固定する。そして、水切りカバー142の嵌合部142eを水切りカバー固定部材145の嵌合部145aにはめ込む。このとき、嵌合部142eと嵌合部145aとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(図示せず)を充填してもよい。さらに、堰部143の凸部141aを水切りカバー142の側端部142dにはめ込むと、組立が終了する。
【0037】
上記のように、水切りカバー142の嵌合部142eと水切りカバー固定部材145の嵌合部145aとの間に、シール部材(図示せず)を充填する場合、水切り装置121を組み立てた後でシリコーキング(シリコン材によるコーキング)を行ったり、シール材やパッキン材等を張り付ける場合に比べて、防水性を容易に確保することができる。
【0038】
実施例2の水切り装置121では、水切りカバー固定部材145をビス144で固定し、水切りカバー142及び堰部143をはめ込むという簡単な組立構造である。そして、上述したように簡単な組立方法により引き違い戸131に設置することができる。このため、水切り装置121の取り付け作業が簡便に行えると共に、容易に後付けすることができる。
【0039】
(作用)
次に、実施例2の作用について簡単に説明する。窓ガラス132の内面132aに水がシャワー等により浴びせられると、この水は、内面132aを伝わって、水切りカバー142の水平面142bから傾斜面142a上へと流れる。水平面142b及び傾斜面142a上を流れる水は、水切り装置121の堰部143でせき止められて、水切りカバー142の側方には広がらずに、傾斜面142aの正面手前側に位置する浴室洗い場等の浴室内137側に導かれる。
【0040】
したがって、実施例1と同様に、窓ガラス132の内面132aに浴びせられた水が、窓枠133の下辺部133aを伝い、屋外へ漏出するのを防止することができる。さらに、本実施例では、水切りカバー142の上面に水平面142bを形成する構造により、浴室外(屋外)への水漏れ防止に対する信頼性が、実施例1の場合よりも一層高くなる効果を有する。
【0041】
(実施例3)
図4は、本発明の実施例3に係る水切り装置221、及び水切り装置221が設けられる窓開閉用建具である引き違い戸の窓枠233の一部を示す側方の断面図である。本実施例は、実施例2に類似し、同様の作用については説明を省略する。水切り装置221は、実施例2の水切り装置121と同様に、水切りカバー242と、堰部243と、水切りカバー固定部材245とを含んで構成される。
【0042】
水切りカバー242は、水平面242bと、傾斜面242aと、下面242cと、傾斜面242aの端部に設けられる嵌合部242eとを有する。水切りカバー242は、実施例2の水切りカバー142と同様に、上面が水平面242bと傾斜面242aとで形成されている。つまり、水切り装置221を引き違い戸の窓枠(框)233の下辺部(障子下框)233aに設置したとき、水平面242bは、下辺部233aに当接する。つまり、水平面242bの端部242fが下辺部(障子下框)233aに当接して、水平面242bと引き違い戸の窓枠233とは垂直に位置する。傾斜面242aは、実施例1と同様に、浴室内側に向かって下り勾配の傾斜状になる(浴室内側に傾斜する)ように形成されている。水切りカバー242の嵌合部242eに対応して、板状に形成された水切りカバー固定部材245にも嵌合部245aが設けられている。
【0043】
水切りカバー242の両側の側端部に設けられる堰部243は、実施例2の堰部143と同様の構成であり、水切りカバー242の側方を覆う蓋部材241と、水切りカバー242の側端部にはめ込まれる凸部(図示せず)と、突出部241cとから成る。突出部241cは、水をせき止める堰の役割を持つ。
【0044】
本実施例の水切り装置221の組立では、まず、引き違い戸の窓枠(框)233の下辺部(障子下框)233aに孔を開けて、水切りカバー固定部材245をビス244aにより下辺部233aに固定する。そして、水切りカバー242の嵌合部242eを水切りカバー固定部材245の嵌合部245aにはめ込む。このとき、嵌合部242eと嵌合部245aとの間には、水漏れを防止するためのシール部材(水密材)240が充填される。
【0045】
本実施例では、さらに、水切りカバー固定部材245と水切りカバー242の下面242cとをビス244bで固定する。このため、水切りカバー固定部材245の一辺245bが、水切りカバー242の下面242cに当接するように延設されている。また、水切りカバー242の内側に沿って、裏当て部材250が補強のために挿入されている。ビス244bで水切りカバー固定部材245と水切りカバー242の下面242cとを固定した後、堰部243の凸部(図示せず)を水切りカバー242の側端部にはめ込む。こうして組立が終了する。
【0046】
本実施例では、水切りカバー固定部材245にはめ込まれた水切りカバー242を、さらにビス244bで留めるので、両者をより確実に固定することができる。本実施例においても、実施例1及び実施例2で述べた作用、効果と同様の作用、効果を得ることができる。
【0047】
上記各実施例では、浴室窓として出窓の例を挙げたが、出窓に限られず、通常の浴室窓(平窓)においても適用できる。さらに、窓開閉用建具として引き違い戸を挙げたが、これに限られず、例えば前後に開閉する扉式の窓開閉用建具であってもよい。
【0048】
また、上記各実施例で説明した、本発明の水切り装置が設けられた窓開閉用建具を備えた浴室窓は、浴室内側の洗い場に設けられる場合に限られず、例えば、浴室内の浴槽側の壁に設けてもよい。
【0049】
以上、本発明に係る水切り装置が設けられた窓開閉用建具を備えた浴室窓の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上の構成から成る本発明に係る水切り装置を設けた窓開閉用建具を備えた浴室窓によると、窓開閉用建具の内面を伝わり落ちる水分を確実に浴室内に導くことができると共に、取り付け構造が簡便で、後付け設置も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓を示す図である。
【図2】実施例1に係る水切り装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施例2に係る水切り装置の分解斜視図、及び水切り装置が設けられるべき窓開閉用建具である引き違い戸一部を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例3に係る水切り装置が設けられる引き違い戸の窓枠の一部を示す側断面図である。
【図5】従来から用いられている窓開閉用建具を備えた浴室窓の側方から見た模式的な断面図である。
【符号の説明】
1、31、131 引き違い戸
2、32、132 窓ガラス(出窓障子、鏡ガラス)
2a、32a、132a 内面
3、33、133、233 窓枠(框)
4、34 戸車
5、35 出窓パン
6、36 屋外
7 目板
8、38 下枠
9、39 下枠レール
21、121、221 水切り装置
33a、133a、233a 下辺部(障子下框)
37、137 浴室内
38a 底部
40 パッキン
41、61、141、241 蓋部材
41b 凹所
41c、141c、241c 突出部
42、142、242 水切りカバー
42a、142a、242a 傾斜面
42b 当接面
142b、242b 水平面
42c、142c、242c 下面
42d、142d 側端部
43、143、243 堰部
44a、144、244b ビス
44b、64b ビスキャップ
44 固定具
51、62 矢印
52 クリアランス(隙間)
64c フック
65 ビスキャップ付き蓋部材
141a 凸部
142e、145a、242e、245a 嵌合部
145 水切りカバー固定部材
240 シール部材
242f 端部
245b 一辺
250 裏当て部材
Claims (4)
- 水切り装置が設けられた窓開閉用建具を備えた浴室窓であって、
前記水切り装置は、前記窓開閉用建具の下部に設けられ、該窓開閉用建具の内面を伝わり落ちる水分を浴室内に導くための水切りカバーと、前記水切りカバーの端部に形成された堰部と、を備えることを特徴とする浴室窓。 - 前記堰部は前記水切りカバーの側面を覆う蓋部材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の浴室窓。
- 前記水切りカバーは、上面が、前記窓開閉用建具に当接する水平面と、前記浴室内側に傾斜する傾斜面とで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室窓。
- 前記窓開閉用建具は前記浴室内側に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浴室窓。
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| JP2003028893A JP4036107B2 (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003028893A JP4036107B2 (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 水切り装置を設けた窓開閉用建具を備える浴室窓 |
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