JP2004239548A - 可燃性ガスセンサ付き燃焼システム - Google Patents
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Abstract
【課題】水素リッチな燃料ガスを改質生成する燃料改質装置を搭載した燃焼システムにおいて、燃料ガスのガス漏れなどに安全に対処すること。
【解決手段】システム運転動作の開始信号を受けると、可燃性ガスセンサ9が通電され、それと同時に時間計測手段が作動して経過時間の計測が始まる。そして、所定時間(A)を経過すると、センサ出力の計測が始まる。そして、所定時間(A)を起点としてセンサ出力の変化を追跡し、センサ出力が増加してその燃料ガス濃度が増加し、しかもセンサ出力の大幅な増加によりその値が予め定められた所定値(I)を超えた場合には、不安全警報を発するようにしている。そのため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止した安全な燃焼システムが提供できる。
【選択図】 図1
【解決手段】システム運転動作の開始信号を受けると、可燃性ガスセンサ9が通電され、それと同時に時間計測手段が作動して経過時間の計測が始まる。そして、所定時間(A)を経過すると、センサ出力の計測が始まる。そして、所定時間(A)を起点としてセンサ出力の変化を追跡し、センサ出力が増加してその燃料ガス濃度が増加し、しかもセンサ出力の大幅な増加によりその値が予め定められた所定値(I)を超えた場合には、不安全警報を発するようにしている。そのため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止した安全な燃焼システムが提供できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池などに水素を供給することを目的とした水素リッチな燃料ガスを改質生成する燃料改質装置を搭載した燃焼システムに関し、燃料ガスのガス漏れなどに安全に対処できる燃焼システムを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料ガスのガス漏れなどに安全に対処できるガスセンサ付き燃焼機器が有る(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
前記公報に記載された従来のガスセンサ付き燃焼機器は、その構成は図11に示す通りであり、一酸化炭素を検知できるCO検出センサ1を燃焼排ガス流路2に配置している。そして、燃焼停止判断手段3により燃焼運転動作の停止が判断されると、センサ温度調整手段4がCO検出センサ1の温度を炭化水素が検出となる温度に調整し、万が一に炭化水素を検知したらハイドロカーボン安全装置5により、次回の燃焼運転動作の開始が阻止される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−14655号公報(第1頁、第1図、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のガスセンサ付き燃焼機器の事例を、本構成の燃焼システムにそのまま応用すると、燃料ガスを検知する可燃性ガスセンサの誤測定に対して、対応できない課題があった。以下、詳細にこの理由を説明する。
【0006】
燃焼機器は、間欠運転を繰り返すため、塔載したガスセンサも間欠通電を繰り返す。この間欠通電の繰り返しにより、可燃性ガスセンサは、熱衝撃を数多く受けて清浄大気中のセンサ出力が変化し、清浄大気中のセンサ出力が可燃性ガス検出側に移動した場合、可燃性ガスが存在しないにも関わらず存在すると誤認識してしまう問題が生じる。燃焼機器に応用できる可燃性ガスセンサは、安価が求められるため、長期使用で清浄大気中のセンサ出力が変化してもその補正が出来ず、誤測定のままで有る。
【0007】
本発明は、前記する従来の問題を解決し、可燃性ガスセンサの誤測定を防止する燃焼システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、炭化水素系の燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部と、この燃料改質装置の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの万が一の漏れを検知する可燃性ガスセンサを少なくとも備えたシステムであり、可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するようにした。
【0009】
可燃性ガスセンサは、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、炭化水素系燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置と、前記燃料改質装置で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部と、前記燃料改質装置の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの漏れを検知する可燃性ガスセンサを少なくとも備えたシステムであり、前記可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するようにした。
【0011】
可燃性ガスセンサは、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)に到達した場合に不安全警報を発する。そのため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止した安全性の高い燃焼システムを提供することが出来る。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の燃料改質装置が、燃焼部からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路に配置され、その燃焼熱で加熱される構成となっており、システム運転動作の開始信号を受けると、燃焼部は炭化水素系の燃料を燃焼させ、予め定められた所定信号を受けた後は水素リッチな燃料ガスを燃焼させるとしている。
【0013】
燃料改質装置が燃焼部で発生する燃焼熱で加熱されるため、効果的に水蒸気改質反応が起こり省エネルギーとなる。また、炭化水素系もしくは水素リッチな燃料とも燃焼部で燃焼させるため、安全性が高い。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の所定時間(A)が、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスが燃焼する以前に設定されているとしている。
【0015】
可燃性ガスセンサが通電後の所定時間(A)を経過してそのガス濃度計測が可能となった後に、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスを燃焼させているため、そのガス漏れに対して一層安全性が高い。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、所定時間(A)直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合、異常警報を発するようにしている。
【0017】
計測が始まった直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合には、異常警報を発するようにしているため、一層安全性が高い。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、異常警報が連続して複数回発した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0019】
異常警報が連続して複数回発した場合に、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性が高い。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、所定時間(A)におけるセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合、センサ故障警報を発するようにしている。
【0021】
所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合にはセンサ故障であり、センサ故障警報を発するため、一層安全性が高い。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、センサ出力が、所定値(I)より大きい所定値(II)を超えた場合、危険警報を発するようにしている。
【0023】
警報を発するセンサ出力を、順々に大きくした所定値(I)および(II)と2段階に設定しているため、一層安全性が高い。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、危険警報を発した場合、システム運転動作を停止させるようにしている。
【0025】
可燃性ガスセンサ出力が危険度の高い所定値(II)を超えた場合は、危険警報を発してシステム運転動作を停止させるようにしているため、一層安全性が高い。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、システム運転動作が停止した後も可燃性ガスセンサの計測を継続させ、停止信号を受けた時間(B)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合に次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0027】
システム運転動作の停止後に燃料ガス濃度が減少した場合は、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性が高い。
【0028】
請求項10記載の発明は、請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、可燃性ガスセンサを、燃焼部から排出される燃焼排ガスの一部少量を分岐させて排出する分岐排出流路に配置している。
【0029】
可燃性ガスセンサを分岐排出流路内に配置しているため、可燃性ガスセンサは、燃焼排ガス中に存在する少量の一酸化炭素等のガスの僅かな濃度に反応して僅かなセンサ出力増加を生じ、この僅かなセンサ出力増加により、可燃性ガスセンサが正常に動作しているかの自己診断ができる。しかも、可燃性ガスセンサは、燃焼部が異常燃焼を起こした場合の一酸化炭素等のガスにも反応してセンサ出力の大幅な増加を生じるため、燃焼状態の検知も出来る。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0031】
(実施例1)
図1(a)は本発明の第1の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図、図1(b)はその制御動作を示すフローチャートである。
【0032】
可燃性ガスセンサ付き燃焼システムは、炭化水素系燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置6と、燃料改質装置6で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部7と、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8および燃料改質装置6の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの万が一の漏れを検知する可燃性ガスセンサ9を備えたものとなっている。
【0033】
動作について図1(a)で説明する。炭化水素系燃料は、燃料改質装置6に流入すると水蒸気改質反応により水素リッチな燃料ガスに改質される。この水素リッチな燃料ガスは、燃料電池などの水素ガス利用手段10によって大部分が消費される。一方、水素ガス利用手段10で消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガスは、燃焼部7によって燃焼されて完全に消費され、その燃焼排ガスは燃焼排ガス流路8から排出される。
【0034】
次に、制御動作について図1(b)で説明する。燃料ガス濃度が増加するとセンサ出力が増加するタイプの可燃性ガスセンサ、例えば、接蝕燃焼方式の可燃性ガスセンサを使用した例である。電源投入(S1)によりシステム運転動作の開始信号を受けると、可燃性ガスセンサが通電され(S2)、それと同時にタイマーなどの時間計測手段が作動して(S3)経過時間の計測が始まる(S4)。そして、センサ出力が安定する所定時間(A)を経過すると、センサ出力の計測が始まる(S5)。そして、所定時間(A)を起点としてセンサ出力の変化を追跡し、センサ出力が増加してその燃料ガス濃度が増加し、しかもセンサ出力の大幅な増加によりその値が予め定められた所定値(I)を超えた場合には(S7)、不安全警報を発するようにしている(S8)。
【0035】
さて、不安全警報が発せられることは、炭化水素系の燃料ガスの偶発的もしくは一時的な漏れを意味する。
【0036】
この様に、可燃性ガスセンサ9は、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される可燃性ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するため、可燃性ガスセンサ9の誤測定を防止することが出来、炭化水素系の燃料ガスの万が一の漏れを検知し、使用者に報知することで安全な燃焼システムを提供できる。
【0037】
なお、上記以外に、燃料ガス濃度が増加するとセンサ出力である抵抗が低下するタイプの可燃性ガスセンサ、例えば、酸化スズを用いた半導体方式の可燃性ガスセンサや熱線半導体でも、同様に効果あることは、言うまでもない。このことは、以下の実施例2〜10でも同様である。
【0038】
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図である。図1の第1実施例と異なる点を説明する。第1の相異点は、燃料改質装置6が、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に配置され、燃焼部7で発生する燃焼熱で加熱される構成となっている点である。第2の相異点は、システム運転動作の開始信号を受けると、燃焼部は炭化水素系の燃料を燃焼させ、予め定められた所定信号を受けた後は水素リッチな燃料ガスを燃焼させる点である。
【0039】
これらの動作について説明する。システム運転動作の開始信号を受けると、炭化水素系の燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(I)11が作動して、炭化水素系の燃料を燃焼部7に分岐流入させ、同時に、消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(II)12が作動してそのガス流路を閉じる。燃焼部7に流入した炭化水素系の燃料は燃焼し、その燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に配置した燃料改質装置6を加熱する。燃料改質装置6が水蒸気改質反応を行うに充分な温度まで加熱されると、温度センサ等によって予め定められた所定信号が発せられる。
【0040】
この所定信号を受けると、燃料流路分岐手段(I)11が作動して、炭化水素系の燃料を燃料改質装置6に分岐流入させ、同時に、水素リッチな燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(III)13および燃料流路分岐手段(II)12が作動して、バイパス流路14を開き、水素リッチな燃料ガスがバイパスして流れる様にする。燃焼熱で加熱された燃料改質装置6に流入した炭化水素系の燃料は、水蒸気改質反応により水素リッチな燃料ガスに改質され、バイパス流路14を経由して燃焼部7に到達し、水素リッチな燃料ガスとして燃焼される。そして暫くすると、燃料流路分岐手段(III)13および燃料流路分岐手段(II)12を作動させてバイパス流路14を閉じる。発生した水素リッチな燃料ガスは、燃料電池などの水素ガス利用手段10によって大部分が消費されるが、消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガスは、燃焼部7によって燃焼されて完全に消費される。
【0041】
本発明の燃焼システムは、燃料改質装置6が燃焼部7で発生する燃焼熱で加熱されるため、効果的に水蒸気改質反応が起こり省エネルギーとなる。また、炭化水素系もしくは水素リッチな燃料とも燃焼部で燃焼させるため、安全性が高い。
【0042】
(実施例3)
図3は、本発明の第3の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図1の第1の実施例と異なる点は、S33で所定時間(A)が経過し、S34でセンサ出力の計測が始まった後、S35で炭化水素系の燃料ガスが燃焼し、さらにその後のS36で予め定めた所定信号を受けて水素リッチな燃料ガスが燃焼する点である。
【0043】
本発明の燃焼システムは、可燃性ガスセンサが通電後の所定時間(A)を経過してそのガス濃度計測が可能となった後に、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスを燃焼させているため、そのガス漏れに対して一層安全性を高くできる。
【0044】
(実施例4)
図4は、本発明の第4の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図3の第3実施例と異なる点は、S43で所定時間(A)が経過し、センサ出力の計測が始まった直後のS46のおけるセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合、S60で異常警報を発するようにしている点である。
【0045】
さて、異常警報が発せられることは、可燃性ガスセンサの一時的な異常もしくは炭化水素系の燃料ガスの一時的な漏れを意味する。
【0046】
本発明の燃焼システムは、計測が始まった直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合に、異常警報を発するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0047】
(実施例5)
図5は、本発明の第5の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図4記載の第4実施例と異なる点は、異常警報が連続して複数回発した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている点である。
【0048】
S60で異常警報が発せられると、S61で異常警報の累積回数がカウントされ、S62でその回数が複数回であると判断されると、S63では次回のシステム運転動作の開始を阻止する。
【0049】
さて、異常警報が連続して複数回発せられることは、可燃性ガスセンサの故障もしくは炭化水素系の燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0050】
本発明の燃焼システムは、異常警報が連続して複数回発した場合に、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0051】
(実施例6)
図6は、本発明の第6の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図3記載の第3実施例と異なる点は、S205において所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合、S206でセンサ故障警報を発するようにしている点である。
【0052】
さて、センサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えないことは、センサ故障を意味する。
【0053】
本発明の燃焼システムは、所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合に、センサ故障警報を発するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0054】
(実施例7)
図7は、本発明の第7実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図3記載の第3実施例と異なる点は、センサ出力が、所定値(I)より大きい所定値(II)を超えた場合、危険警報を発するようにしている点である。
【0055】
S38でセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合には、S39で不安全警報を発するが、さらに可燃性ガス濃度の計測を継続して、S300でセンサ出力が所定値(II)を超えた場合には、S301で危険警報を発する様にしている。
【0056】
さて、危険警報が発せられることは、燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0057】
本発明の燃焼システムは、警報を発するセンサ出力を、順々に大きくした所定値(I)および(II)と2段階に設定しているため、一層安全性を高くできる。
【0058】
(実施例8)
図8は、本発明の第8実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図7に記載の第7の実施例と異なる点を説明する。S301で危険警報を発した場合、S302でシステム運転動作を停止させるようにしている。
【0059】
本発明の燃焼システムは、センサ出力が危険度の高い所定値(II)を超えた場合は、危険警報を発してシステム運転動作を停止させるようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0060】
(実施例9)
図9は、本発明の第9実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図8の第8実施例と異なる点は、システム運転動作が停止した後も、可燃性ガスセンサは計測を継続しており、停止信号を受けた時間を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている点である。
【0061】
図9で詳細に説明する。S301で危険警報を発した場合、S310で停止信号を受けてシステム運転動作は停止するが、S311では可燃性ガスセンサの計測は計測されており、S312で停止信号を受けた時間を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合、S313で次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0062】
さて、システム運転動作を停止すると、燃料ガス濃度が減少することは、燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0063】
本発明の燃焼システムは、システム運転動作の停止後に燃料ガス濃度が減少した場合は、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0064】
(実施例10)
図10は、本発明の第10の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図である。図2記載の第2実施例と異なる点を説明する。可燃性ガスセンサ9を、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に設けられており燃焼排ガスの少量を分岐させて排出する分岐排出流路15内に配置している。
【0065】
本発明の燃焼システムは、可燃性ガスセンサを分岐排出流路内に配置している。そのため、可燃性ガスセンサは、燃焼排ガス中に存在する少量の一酸化炭素等のガスの僅かな濃度に反応して僅かなセンサ出力の増加を生じ、この僅かなセンサ出力増加により、可燃性ガスセンサが正常に動作しているかの自己診断ができる。しかも、可燃性ガスセンサは、燃焼部が異常燃焼を起こした場合に大幅な一酸化炭素等のガス発生にも反応してセンサ出力の大幅な増加を生じるため、燃焼状態の検知も出来る。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)に到達した場合に不安全警報を発するようにしているため可燃性ガスセンサの誤測定を防止でき、炭化水素系の燃料ガスの万が一の漏れを検知し使用者に報知することで、安全な燃焼システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
(b)同実施例1における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図2】本発明の実施例2における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
【図3】本発明の実施例3における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施例4における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例5における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施例6における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施例7における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施例8における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施例9における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図10】本発明の実施例10における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
【図11】従来のガスセンサ付き燃焼機器の構成図
【符号の説明】
6 燃料改質装置
7 燃焼部
8 燃焼排ガス流路
9 可燃性ガスセンサ
15 分岐排出流路
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池などに水素を供給することを目的とした水素リッチな燃料ガスを改質生成する燃料改質装置を搭載した燃焼システムに関し、燃料ガスのガス漏れなどに安全に対処できる燃焼システムを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料ガスのガス漏れなどに安全に対処できるガスセンサ付き燃焼機器が有る(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
前記公報に記載された従来のガスセンサ付き燃焼機器は、その構成は図11に示す通りであり、一酸化炭素を検知できるCO検出センサ1を燃焼排ガス流路2に配置している。そして、燃焼停止判断手段3により燃焼運転動作の停止が判断されると、センサ温度調整手段4がCO検出センサ1の温度を炭化水素が検出となる温度に調整し、万が一に炭化水素を検知したらハイドロカーボン安全装置5により、次回の燃焼運転動作の開始が阻止される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−14655号公報(第1頁、第1図、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のガスセンサ付き燃焼機器の事例を、本構成の燃焼システムにそのまま応用すると、燃料ガスを検知する可燃性ガスセンサの誤測定に対して、対応できない課題があった。以下、詳細にこの理由を説明する。
【0006】
燃焼機器は、間欠運転を繰り返すため、塔載したガスセンサも間欠通電を繰り返す。この間欠通電の繰り返しにより、可燃性ガスセンサは、熱衝撃を数多く受けて清浄大気中のセンサ出力が変化し、清浄大気中のセンサ出力が可燃性ガス検出側に移動した場合、可燃性ガスが存在しないにも関わらず存在すると誤認識してしまう問題が生じる。燃焼機器に応用できる可燃性ガスセンサは、安価が求められるため、長期使用で清浄大気中のセンサ出力が変化してもその補正が出来ず、誤測定のままで有る。
【0007】
本発明は、前記する従来の問題を解決し、可燃性ガスセンサの誤測定を防止する燃焼システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、炭化水素系の燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部と、この燃料改質装置の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの万が一の漏れを検知する可燃性ガスセンサを少なくとも備えたシステムであり、可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するようにした。
【0009】
可燃性ガスセンサは、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、炭化水素系燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置と、前記燃料改質装置で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部と、前記燃料改質装置の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの漏れを検知する可燃性ガスセンサを少なくとも備えたシステムであり、前記可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するようにした。
【0011】
可燃性ガスセンサは、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)に到達した場合に不安全警報を発する。そのため、可燃性ガスセンサの誤測定を防止した安全性の高い燃焼システムを提供することが出来る。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の燃料改質装置が、燃焼部からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路に配置され、その燃焼熱で加熱される構成となっており、システム運転動作の開始信号を受けると、燃焼部は炭化水素系の燃料を燃焼させ、予め定められた所定信号を受けた後は水素リッチな燃料ガスを燃焼させるとしている。
【0013】
燃料改質装置が燃焼部で発生する燃焼熱で加熱されるため、効果的に水蒸気改質反応が起こり省エネルギーとなる。また、炭化水素系もしくは水素リッチな燃料とも燃焼部で燃焼させるため、安全性が高い。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の所定時間(A)が、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスが燃焼する以前に設定されているとしている。
【0015】
可燃性ガスセンサが通電後の所定時間(A)を経過してそのガス濃度計測が可能となった後に、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスを燃焼させているため、そのガス漏れに対して一層安全性が高い。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、所定時間(A)直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合、異常警報を発するようにしている。
【0017】
計測が始まった直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合には、異常警報を発するようにしているため、一層安全性が高い。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、異常警報が連続して複数回発した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0019】
異常警報が連続して複数回発した場合に、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性が高い。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、所定時間(A)におけるセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合、センサ故障警報を発するようにしている。
【0021】
所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合にはセンサ故障であり、センサ故障警報を発するため、一層安全性が高い。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、センサ出力が、所定値(I)より大きい所定値(II)を超えた場合、危険警報を発するようにしている。
【0023】
警報を発するセンサ出力を、順々に大きくした所定値(I)および(II)と2段階に設定しているため、一層安全性が高い。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、危険警報を発した場合、システム運転動作を停止させるようにしている。
【0025】
可燃性ガスセンサ出力が危険度の高い所定値(II)を超えた場合は、危険警報を発してシステム運転動作を停止させるようにしているため、一層安全性が高い。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項8記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、システム運転動作が停止した後も可燃性ガスセンサの計測を継続させ、停止信号を受けた時間(B)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合に次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0027】
システム運転動作の停止後に燃料ガス濃度が減少した場合は、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性が高い。
【0028】
請求項10記載の発明は、請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システムにおいて、可燃性ガスセンサを、燃焼部から排出される燃焼排ガスの一部少量を分岐させて排出する分岐排出流路に配置している。
【0029】
可燃性ガスセンサを分岐排出流路内に配置しているため、可燃性ガスセンサは、燃焼排ガス中に存在する少量の一酸化炭素等のガスの僅かな濃度に反応して僅かなセンサ出力増加を生じ、この僅かなセンサ出力増加により、可燃性ガスセンサが正常に動作しているかの自己診断ができる。しかも、可燃性ガスセンサは、燃焼部が異常燃焼を起こした場合の一酸化炭素等のガスにも反応してセンサ出力の大幅な増加を生じるため、燃焼状態の検知も出来る。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0031】
(実施例1)
図1(a)は本発明の第1の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図、図1(b)はその制御動作を示すフローチャートである。
【0032】
可燃性ガスセンサ付き燃焼システムは、炭化水素系燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置6と、燃料改質装置6で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部7と、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8および燃料改質装置6の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの万が一の漏れを検知する可燃性ガスセンサ9を備えたものとなっている。
【0033】
動作について図1(a)で説明する。炭化水素系燃料は、燃料改質装置6に流入すると水蒸気改質反応により水素リッチな燃料ガスに改質される。この水素リッチな燃料ガスは、燃料電池などの水素ガス利用手段10によって大部分が消費される。一方、水素ガス利用手段10で消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガスは、燃焼部7によって燃焼されて完全に消費され、その燃焼排ガスは燃焼排ガス流路8から排出される。
【0034】
次に、制御動作について図1(b)で説明する。燃料ガス濃度が増加するとセンサ出力が増加するタイプの可燃性ガスセンサ、例えば、接蝕燃焼方式の可燃性ガスセンサを使用した例である。電源投入(S1)によりシステム運転動作の開始信号を受けると、可燃性ガスセンサが通電され(S2)、それと同時にタイマーなどの時間計測手段が作動して(S3)経過時間の計測が始まる(S4)。そして、センサ出力が安定する所定時間(A)を経過すると、センサ出力の計測が始まる(S5)。そして、所定時間(A)を起点としてセンサ出力の変化を追跡し、センサ出力が増加してその燃料ガス濃度が増加し、しかもセンサ出力の大幅な増加によりその値が予め定められた所定値(I)を超えた場合には(S7)、不安全警報を発するようにしている(S8)。
【0035】
さて、不安全警報が発せられることは、炭化水素系の燃料ガスの偶発的もしくは一時的な漏れを意味する。
【0036】
この様に、可燃性ガスセンサ9は、センサ出力が安定する通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される可燃性ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するため、可燃性ガスセンサ9の誤測定を防止することが出来、炭化水素系の燃料ガスの万が一の漏れを検知し、使用者に報知することで安全な燃焼システムを提供できる。
【0037】
なお、上記以外に、燃料ガス濃度が増加するとセンサ出力である抵抗が低下するタイプの可燃性ガスセンサ、例えば、酸化スズを用いた半導体方式の可燃性ガスセンサや熱線半導体でも、同様に効果あることは、言うまでもない。このことは、以下の実施例2〜10でも同様である。
【0038】
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図である。図1の第1実施例と異なる点を説明する。第1の相異点は、燃料改質装置6が、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に配置され、燃焼部7で発生する燃焼熱で加熱される構成となっている点である。第2の相異点は、システム運転動作の開始信号を受けると、燃焼部は炭化水素系の燃料を燃焼させ、予め定められた所定信号を受けた後は水素リッチな燃料ガスを燃焼させる点である。
【0039】
これらの動作について説明する。システム運転動作の開始信号を受けると、炭化水素系の燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(I)11が作動して、炭化水素系の燃料を燃焼部7に分岐流入させ、同時に、消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(II)12が作動してそのガス流路を閉じる。燃焼部7に流入した炭化水素系の燃料は燃焼し、その燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に配置した燃料改質装置6を加熱する。燃料改質装置6が水蒸気改質反応を行うに充分な温度まで加熱されると、温度センサ等によって予め定められた所定信号が発せられる。
【0040】
この所定信号を受けると、燃料流路分岐手段(I)11が作動して、炭化水素系の燃料を燃料改質装置6に分岐流入させ、同時に、水素リッチな燃料ガス流路に配置された燃料流路分岐手段(III)13および燃料流路分岐手段(II)12が作動して、バイパス流路14を開き、水素リッチな燃料ガスがバイパスして流れる様にする。燃焼熱で加熱された燃料改質装置6に流入した炭化水素系の燃料は、水蒸気改質反応により水素リッチな燃料ガスに改質され、バイパス流路14を経由して燃焼部7に到達し、水素リッチな燃料ガスとして燃焼される。そして暫くすると、燃料流路分岐手段(III)13および燃料流路分岐手段(II)12を作動させてバイパス流路14を閉じる。発生した水素リッチな燃料ガスは、燃料電池などの水素ガス利用手段10によって大部分が消費されるが、消費されずに残部した一部の水素リッチな燃料ガスは、燃焼部7によって燃焼されて完全に消費される。
【0041】
本発明の燃焼システムは、燃料改質装置6が燃焼部7で発生する燃焼熱で加熱されるため、効果的に水蒸気改質反応が起こり省エネルギーとなる。また、炭化水素系もしくは水素リッチな燃料とも燃焼部で燃焼させるため、安全性が高い。
【0042】
(実施例3)
図3は、本発明の第3の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図1の第1の実施例と異なる点は、S33で所定時間(A)が経過し、S34でセンサ出力の計測が始まった後、S35で炭化水素系の燃料ガスが燃焼し、さらにその後のS36で予め定めた所定信号を受けて水素リッチな燃料ガスが燃焼する点である。
【0043】
本発明の燃焼システムは、可燃性ガスセンサが通電後の所定時間(A)を経過してそのガス濃度計測が可能となった後に、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスを燃焼させているため、そのガス漏れに対して一層安全性を高くできる。
【0044】
(実施例4)
図4は、本発明の第4の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図3の第3実施例と異なる点は、S43で所定時間(A)が経過し、センサ出力の計測が始まった直後のS46のおけるセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合、S60で異常警報を発するようにしている点である。
【0045】
さて、異常警報が発せられることは、可燃性ガスセンサの一時的な異常もしくは炭化水素系の燃料ガスの一時的な漏れを意味する。
【0046】
本発明の燃焼システムは、計測が始まった直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合に、異常警報を発するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0047】
(実施例5)
図5は、本発明の第5の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの動作を示すフローチャートである。図4記載の第4実施例と異なる点は、異常警報が連続して複数回発した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている点である。
【0048】
S60で異常警報が発せられると、S61で異常警報の累積回数がカウントされ、S62でその回数が複数回であると判断されると、S63では次回のシステム運転動作の開始を阻止する。
【0049】
さて、異常警報が連続して複数回発せられることは、可燃性ガスセンサの故障もしくは炭化水素系の燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0050】
本発明の燃焼システムは、異常警報が連続して複数回発した場合に、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0051】
(実施例6)
図6は、本発明の第6の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図3記載の第3実施例と異なる点は、S205において所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合、S206でセンサ故障警報を発するようにしている点である。
【0052】
さて、センサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えないことは、センサ故障を意味する。
【0053】
本発明の燃焼システムは、所定時間(A)直後のセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合に、センサ故障警報を発するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0054】
(実施例7)
図7は、本発明の第7実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図3記載の第3実施例と異なる点は、センサ出力が、所定値(I)より大きい所定値(II)を超えた場合、危険警報を発するようにしている点である。
【0055】
S38でセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合には、S39で不安全警報を発するが、さらに可燃性ガス濃度の計測を継続して、S300でセンサ出力が所定値(II)を超えた場合には、S301で危険警報を発する様にしている。
【0056】
さて、危険警報が発せられることは、燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0057】
本発明の燃焼システムは、警報を発するセンサ出力を、順々に大きくした所定値(I)および(II)と2段階に設定しているため、一層安全性を高くできる。
【0058】
(実施例8)
図8は、本発明の第8実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図7に記載の第7の実施例と異なる点を説明する。S301で危険警報を発した場合、S302でシステム運転動作を停止させるようにしている。
【0059】
本発明の燃焼システムは、センサ出力が危険度の高い所定値(II)を超えた場合は、危険警報を発してシステム運転動作を停止させるようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0060】
(実施例9)
図9は、本発明の第9実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャートである。図8の第8実施例と異なる点は、システム運転動作が停止した後も、可燃性ガスセンサは計測を継続しており、停止信号を受けた時間を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている点である。
【0061】
図9で詳細に説明する。S301で危険警報を発した場合、S310で停止信号を受けてシステム運転動作は停止するが、S311では可燃性ガスセンサの計測は計測されており、S312で停止信号を受けた時間を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合、S313で次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしている。
【0062】
さて、システム運転動作を停止すると、燃料ガス濃度が減少することは、燃料ガスの確実なる漏れを意味する。
【0063】
本発明の燃焼システムは、システム運転動作の停止後に燃料ガス濃度が減少した場合は、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにしているため、一層安全性を高くできる。
【0064】
(実施例10)
図10は、本発明の第10の実施例である可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図である。図2記載の第2実施例と異なる点を説明する。可燃性ガスセンサ9を、燃焼部7からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路8に設けられており燃焼排ガスの少量を分岐させて排出する分岐排出流路15内に配置している。
【0065】
本発明の燃焼システムは、可燃性ガスセンサを分岐排出流路内に配置している。そのため、可燃性ガスセンサは、燃焼排ガス中に存在する少量の一酸化炭素等のガスの僅かな濃度に反応して僅かなセンサ出力の増加を生じ、この僅かなセンサ出力増加により、可燃性ガスセンサが正常に動作しているかの自己診断ができる。しかも、可燃性ガスセンサは、燃焼部が異常燃焼を起こした場合に大幅な一酸化炭素等のガス発生にも反応してセンサ出力の大幅な増加を生じるため、燃焼状態の検知も出来る。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)に到達した場合に不安全警報を発するようにしているため可燃性ガスセンサの誤測定を防止でき、炭化水素系の燃料ガスの万が一の漏れを検知し使用者に報知することで、安全な燃焼システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
(b)同実施例1における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図2】本発明の実施例2における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
【図3】本発明の実施例3における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施例4における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例5における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施例6における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施例7における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施例8における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施例9における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの制御動作を示すフローチャート
【図10】本発明の実施例10における可燃性ガスセンサ付き燃焼システムの構成図
【図11】従来のガスセンサ付き燃焼機器の構成図
【符号の説明】
6 燃料改質装置
7 燃焼部
8 燃焼排ガス流路
9 可燃性ガスセンサ
15 分岐排出流路
Claims (10)
- 炭化水素系燃料を水蒸気改質反応で水素リッチな燃料ガスに改質する燃料改質装置と、前記燃料改質装置で発生する水素リッチな燃料ガスの一部を燃焼させる燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路および前記燃料改質装置の外周辺部に配置されており炭化水素系の燃料ガスもしくは水素リッチな燃料ガスの漏れを検知する可燃性ガスセンサを少なくとも備えたシステムであり、前記可燃性ガスセンサは、システム運転動作の開始信号を受けると通電され、通電後の所定時間(A)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が増加し、しかもその濃度増加によりセンサ出力が予め定められた所定値(I)を超えた場合に不安全警報を発するようにした可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 燃料改質装置は、燃焼部からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス流路に配置されその燃焼熱で加熱される構成となっており、システム運転動作の開始信号を受けると、燃焼部は炭化水素系の燃料を燃焼させ、予め定められた所定信号を受けた後は水素リッチな燃料ガスを燃焼させる請求項1項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 所定時間(A)が、炭化水素系の燃料ガスおよび水素リッチな燃料ガスが燃焼する以前に設定されている請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 所定時間(A)直後のセンサ出力が、予め定められた所定値(I)を超えた場合、異常警報を発するようにした請求項1〜3のいずれか1項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 異常警報が連続して複数回発した場合、次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにした請求項4項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 所定時間(A)においてセンサ出力が、その検出される燃料ガス濃度がゼロに対応する所定値(X)を超えない場合、センサ故障警報を発するようにした請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- センサ出力が、所定値(I)より大きい所定値(II)を超えた場合、危険警報を発するようにした請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 危険警報を発した場合、システム運転動作を停止させるようにした請求項7項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- システム運転動作が停止した後も可燃性ガスセンサの計測を継続させ、停止信号を受けた時間(B)を起点としてその検出される燃料ガス濃度が減少した場合に次回のシステム運転動作の開始を阻止するようにした請求項8項記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
- 可燃性ガスセンサを、燃焼部から排出される燃焼排ガスの一部少量を分岐させて排出する分岐排出流路に配置した請求項1又は2記載の可燃性ガスセンサ付き燃焼システム。
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