JP2004239892A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動分析装置の素子搭載部に搭載する素子カートリッジに収容した乾式分析素子が取出口より飛び出るように位置がずれたときに、その位置を戻して搬送不良、情報読み取り不良の発生を防止し、動作信頼性を向上する。
【解決手段】 検体の測定に必要な乾式分析素子12を素子カートリッジ13に収容して素子搭載部24に搭載するについて、素子搭載部24は素子カートリッジ13の装着時にその装着動作に応じて、該素子カートリッジ13より突出している乾式分析素子12を素子カートリッジ13の所定位置に押し戻す規制突起32等の矯正手段を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、血液、尿等の検体を、比色タイプの乾式分析素子、電解質タイプなどの乾式分析素子に点着し、検体中の所定の生化学物質の物質濃度、イオン活量等の成分を求める生化学分析装置等の自動分析装置に関し、特に素子カートリッジに収容した乾式分析素子の位置を規制する機構に関するものである。
従来より、検体の小滴を点着供給するだけでこの検体中に含まれている特定の化学成分または有形成分を定量分析することのできる比色タイプの乾式分析素子や検体に含まれる特定イオンのイオン活量を測定することのできる電解質タイプの乾式分析素子が開発され、実用化されている。これらの乾式分析素子を用いた生化学分析装置は、簡単かつ迅速に検体の分析を行うことができるので、医療機関、研究所等において好適に用いられている。
比色タイプの乾式分析素子を使用する比色測定法は、検体を乾式分析素子に点着した後、これをインキュベータ内で所定時間恒温保持して呈色反応(色素生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と乾式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め選定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子に照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、予め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を求めるものである。
一方、電解質タイプの乾式分析素子を使用する電位差測定法は、上記の光学濃度を測定する代わりに、同種の乾式イオン選択電極の2個1組からなる電極対に点着された検体中に含まれる特定イオンの活量を、参照液を用いてポテンシオメトリで定量分析することにより求めるものである。
上記いずれの方法においても、液状の検体は検体容器(採血管等)に収容して装置にセットすると共に、その測定に必要な乾式分析素子を装置に搭載し、乾式分析素子を搭載位置から点着部およびインキュベータへ搬送する一方、点着装置の点着ノズルによって検体を搭載位置から点着部へ供給して乾式分析素子へ点着するものである。
また、生化学分析装置においては、上記のような乾式分析素子を測定項目が異なるものまたは同種のものを複数枚積み重ねて素子カートリッジに収容し、この素子カートリッジをサンプルトレイに搭載し、このサンプルトレイの回転動作または直線動作によって、所望の乾式分析素子を収容した素子カートリッジを素子取り出し位置に移動させ、この素子カートリッジから乾式分析素子を取り出して点着位置へ搬送することが行われる。この素子カートリッジにおいては、乾式分析素子を取り出す場合に、取り出し位置を一定とするために、最下段部に位置する乾式分析素子を、例えば搬送バーによって横方向に移動させて、底部側面に開口した素子取出口から取り出すものが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2002−90377号公報 特開2002−181833号公報
ところで、上記のように乾式分析素子を収容した素子カートリッジにおいては、その素子取出口より乾式分析素子が飛び出すように移動可能であることに伴って問題が生じる場合がある。
すなわち、乾式分析素子を素子カートリッジに装填する際、乾式分析素子を収容した素子カートリッジをサンプルトレイに搭載する際などの取り扱い時に、最下段に位置する取り出し前の乾式分析素子が素子取出口内へ移動し、また素子取出口より飛び出ている場合があり、この乾式分析素子のずれに伴って、その後の搬送不良や分析情報の読み取り不良が発生する問題がある。例えば、乾式分析素子の下面にはその測定項目等の分析情報が付与され、その分析情報を乾式分析素子の取り出し前に読み取って測定制御を行うようにされたものがあり、その場合に、上記のように乾式分析素子の位置がずれると、その下面に記録された分析情報が読み取れず、搬送にも支障をきたす恐れがある。
本発明はかかる点に鑑み、素子カートリッジに収容した乾式分析素子の位置がずれたときに、その位置を戻して搬送不良、情報読み取り不良の発生を防止するようにした自動分析装置を提供することを目的とするものである。
本発明の自動分析装置は、検体の測定に必要な乾式分析素子を収容し、1枚の乾式分析素子が通過する素子取出口を備えた素子カートリッジを素子搭載部に搭載し、該素子カートリッジから前記乾式分析素子を取り出して次工程へ搬送する自動分析装置において、前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着動作に応じて、該素子カートリッジより突出している前記乾式分析素子を前記カートリッジの所定位置に押し戻す矯正手段を備えたことを特徴とするものである。
また、前記素子カートリッジは、前記素子取出口に連通して、カートリッジ装着方向に延びて開口する挿通路を備え、前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着動作に応じて、前記挿通路に進入して前記素子取出口内に突出している乾式分析素子に接触して該乾式分析素子を素子カートリッジ内の所定位置に押し戻す矯正手段を備えるように構成できる。
前記矯正手段は、徐々に突出量が増大する規制突起で構成し得る。また、前記矯正手段は、素子カートリッジを押し込み付勢するバネ材を含んで構成してもよい。一方、前記素子カートリッジの挿通路はスリット状の溝で構成するのが好適である。
前記素子搭載部は搭載した素子カートリッジから取り出された乾式分析素子が挿通する素子通過口を備え、前記矯正手段は該素子通過口の上方に上下方向に延びて形成するのが好適である。
また、本発明の他の自動分析装置は、検体の測定に必要な乾式分析素子を収容した素子カートリッジを素子搭載部に搭載し、該素子カートリッジから前記乾式分析素子を取り出して次工程へ搬送する自動分析装置において、前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着に応じて動作し、該素子カートリッジより飛び出ている乾式分析素子を素子カートリッジの所定位置に押し戻すプッシャーを備えたことを特徴とするものである。
前記プッシャーは、前記素子搭載部への素子カートリッジの装着を検知して動作するように構成するのが好適である。
上記のような本発明によれば、素子搭載部への素子カートリッジの装着動作に応じて、素子カートリッジより突出している乾式分析素子を所定位置に押し戻す矯正手段を備えたことにより、前記素子カートリッジへの乾式分析素子の装填時、素子搭載部への素子カートリッジの装着時などに、乾式分析素子が素子取出口内へ移動し飛び出ても、素子カートリッジを素子搭載部に装着する際の動作によって、素子搭載部の矯正手段が素子取出口に移動するか飛び出ている乾式分析素子を押し戻すように作用し、素子カートリッジの装着が終了した時点においては、乾式分析素子は素子カートリッジの所定位置となって、その後の搬送不良や分析情報の読み取り不良の発生を未然に回避し、素子カートリッジ内の乾式分析素子の情報が良好に読み取れるとともに、素子カートリッジより乾式分析素子を正常に取り出して搬送することができ、動作信頼性を確保できる。
また、素子カートリッジに素子取出口に連通してカートリッジ装着方向に延びる挿通路を設け、素子搭載部にはカートリッジ装着時に挿通路に進入して素子取出口内に移動した乾式分析素子を素子カートリッジ内の所定位置に押し戻す矯正手段を設けたものでは、カートリッジの内部にまで乾式分析素子を押し戻すことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。この実施形態では生化学分析装置による自動分析装置の例であり、図1は一実施形態の生化学分析装置の概略機構を示す部分断面正面図、図2は生化学分析装置の要部機構の平面図、図3は乾式分析素子の搬送経路部分の断面正面図である。図4は素子カートリッジ装着時のサンプルトレイの要部斜視図、図5は乾式分析素子の飛び出し状態を示す素子カートリッジの斜視図、図6は素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図である。
図1〜図3により生化学分析装置1の全体構成を説明する。この生化学分析装置1は、サンプルトレイ2、点着部3、第1のインキュベータ4、第2のインキュベータ5、点着装置6、素子搬送機構7、移送機構8、チップ廃却部9、素子廃却機構10などを備えてなる。
サンプルトレイ2は円形で、検体を収容した検体容器11、未使用の乾式分析素子12(比色タイプの乾式分析素子および電解質タイプの乾式分析素子)を収容した素子カートリッジ13、消耗品(ノズルチップ14、希釈液容器15、混合カップ16および参照液容器17)を搭載する。なお、検体容器11は検体アダプタ18を介して搭載され、ノズルチップ14はチップラック19に多数収納されて搭載される。
点着部3は、サンプルトレイ2の中心線の延長上に配置され、搬送された乾式分析素子12に血漿、全血、血清、尿などの検体の点着が行われるもので、点着装置6によって比色測定タイプの乾式分析素子12には検体を、電解質タイプの乾式分析素子12には検体と参照液を点着する。この点着部3に続いてノズルチップ14が廃却されるチップ廃却部9が配置されている。
第1のインキュベータ4は円形で、チップ廃却部9の延長位置に配置され、比色タイプの乾式分析素子12を収容して所定時間恒温保持し、比色測定を行う。第2のインキュベータ5(図2参照)は、点着部3の側方における隣接位置に配設され、電解質タイプの乾式分析素子12を収容して所定時間恒温保持し、電位差測定を行う。
素子搬送機構7(図3参照)は、詳細は示していないが、前記サンプルトレイ2の内部に配設され、このサンプルトレイ2の中心と第1のインキュベータ4の中心とを結び、点着部3およびチップ廃却部9を通る直線状の素子搬送経路R(図2)に沿って、乾式分析素子12をサンプルトレイ2の素子カートリッジ13から取り出し点着部3へ、さらに第1のインキュベータ4へ搬送する素子搬送部材71(搬送バー)を備える。素子搬送部材71はガイドロッド38により摺動自在に支持され、不図示の駆動機構によって往復移動操作され、先端部は縦板34のガイド穴34aに挿入され、このガイド穴34aを摺動する。
移送機構8は点着部3を兼ねて設置され、点着部3から第2のインキュベータ5へ、素子搬送経路Rと直交する方向に、電解質タイプの乾式分析素子12を移送する。
点着装置6は上部に配設され、昇降移動する点着ノズル45が前述の素子搬送経路Rと同一直線上を移動し、検体および参照液の点着、希釈液による検体の希釈混合を行う。点着ノズル45は、先端にノズルチップ14を装着し、該ノズルチップ14内に検体、参照液等を吸引し吐出するもので、その吸引吐出を行う不図示のシリンジ手段が付設され、使用後のノズルチップ14はチップ廃却部9で外されて落下廃却される。
素子廃却機構10(図2参照)は第1のインキュベータ4に付設され、測定後の比色タイプの乾式分析素子12を第1のインキュベータ4の中心部に押し出して落下廃棄する。なお、前記素子搬送機構7によって廃却することもできる。また、第2のインキュベータ5で測定した後の電解質タイプの乾式分析素子12は、前記移送機構8によって廃却穴69に廃棄される。
また、サンプルトレイ2の近傍には、血液から血漿を分離する不図示の血液濾過ユニットが設置されている。
各部の機構を具体的に説明する。まず、サンプルトレイ2は、正転方向および逆転方向に回転駆動される円盤状の回転ディスク21と、その中央部の円盤状の非回転部22とを有する。
回転ディスク21には、図2に示すように、各検体を収容した採血管等の検体容器11を検体アダプタ18を介して保持するA〜Eの5つの検体搭載部23と、これに隣接して各検体の測定項目に対応して通常複数の種類が必要とされる未使用の乾式分析素子12を積み重ねた状態で収容した素子カートリッジ13を保持する5つの素子搭載部24と、多数のノズルチップ14を保持孔に並んで収容したチップラック19を保持する2つのチップ搭載部25と、希釈液を収容した3つの希釈液容器15を保持する希釈液搭載部26と、希釈液と検体とを混合するための混合カップ16(多数のカップ状凹部が配置された成形品)を保持するカップ搭載部27とが円弧状に配置されている。
上記回転ディスク21の素子搭載部24には、搭載された素子カートリッジ13の素子取出口13a(図5参照)の前方に位置する周壁に素子通過口21a(図4)が開口され、また、素子搭載部24内の素子通過口21aの上部には、素子カートリッジ13より飛び出ている乾式分析素子12に接触して該乾式分析素子12を素子カートリッジ13内の方向に戻す矯正手段としてリブ状の規制突起32(詳細は後述する)が設置されている。
また、非回転部22には、素子搬送経路Rの延長線上で点着ノズル45の移動範囲に、参照液を収容した参照液容器17を保持する筒状の参照液搭載部28を備え、この参照液搭載部28には、参照液容器17の開口部を開閉する蒸発防止蓋35(図1)が設置されている。
蒸発防止蓋35は、下端が非回転部22に揺動可能に枢支された支持部材37に保持され、閉方向に付勢されている。支持部材37の上端係止部37aが点着装置6の移動フレーム42の下端角部42aと当接可能であり、参照液の吸引時に近接移動した移動フレーム42により支持部材37が開方向に揺動され、蒸発防止蓋35が参照液容器17を開口して点着ノズル45による参照液吸引が可能となる。その他の状態では蒸発防止蓋35が参照液容器17の開口部を閉塞して参照液の蒸発を防止し、その濃度変化による測定精度の低下を阻止する。
前記回転ディスク21は、外周部が支持ローラ31で支持され、中心部が不図示の支持軸に回転自在に保持されている。また、回転ディスク21の外周には、不図示のタイミングベルトが巻き掛けられ、駆動モータによって正転方向または逆転方向に回転駆動される。非回転部22は上記支持軸に回転不能に取り付けられている。
前記素子カートリッジ13は、図5にも示すように、四角筒状の箱体の上部が開放し、上方から未使用の乾式分析素子12が混在状態で通常複数枚重ねられて挿入される。下端部の前部には素子取出口13aが開口されるとともに、この素子取出口13aに連通して上下方向に延びる挿通路13c(詳細は後述する)が設けられている。
この素子カートリッジ13が前記素子搭載部24に装着されると、図3に示すように、下端部が素子搭載部24の底壁24aに保持され、素子搬送部材71による素子搬送面と同一高さに最下端部の乾式分析素子12が位置するようになっている。素子カートリッジ13の最下端部の前面側には1枚の乾式分析素子12のみが通過し得る前記素子取出口13aが開口し、後面側には素子搬送部材71が挿通可能な開口13bが形成されている。なお、乾式分析素子12の下面に付設されたバーコード、ドット等によるロット番号などが素子カートリッジ13の下方から読み取れるように底面に窓部が形成されている。
また、前記検体アダプタ18は筒状に形成され、上部から検体容器11が挿入される。この検体アダプタ18は、不図示の識別部を有し、検体の種類(処理情報)、検体容器11の種類(サイズ)等の情報が設定され、測定の初期時点でサンプルトレイ2の外周部に配設された識別センサ30(図2)によってその識別が読み取られ、検体の希釈の有無、血漿濾過の有無などが判別されると共に、検体容器11のサイズに伴う液面変動量が算出され、それに応じた処理制御が行われる。
点着部3および移送機構8は、サンプルトレイ2と第1のインキュベータ4との間に素子搬送経路Rと直交する方向に長い支持台61を備え、その上に移動可能に摺動枠62が設置されている。この摺動枠62には、点着用開口63a(図3)が形成された第1素子押え63および第2素子押え64が隣接して一体に移動可能に装着されている。第1素子押え63(第2素子押え64も同様)は、支持台61に面する底面に、前記素子移動経路Rに沿って乾式分析素子12が通過する凹部63bを有する。また、摺動枠62は、一端部がガイドバー65に案内され、他端部側の長溝62aにピン66が係合され、さらに、ラックギヤ62bに駆動モータ68の駆動ギヤ67が噛合して移動される。支持台61には、第2のインキュベータ5および廃却穴69が設置されている。
そして、図2のように、第1素子押え63が点着部3に位置している際には、点着後の比色タイプの乾式分析素子12は素子搬送機構7の素子搬送部材71によって押し出されて第1のインキュベータ4に移送される。一方、電解質タイプの乾式分析素子12への点着が行われると、摺動枠62が移動されて点着後の乾式分析素子12は第1素子押え63に保持されたまま支持台61上を滑るように第2のインキュベータ5に移送され、電位差測定が行われる。その際には、第2素子押え64が点着部3(点着位置)に移動し、その後に搬送される比色タイプの乾式分析素子12に対する検体の点着および第1のインキュベータ4への搬送が可能である。第2のインキュベータ5での測定が完了すると、摺動枠62がさらに移動されて測定後の乾式分析素子12を廃却穴69に移送して落下廃却する。
なお、比色タイプの乾式分析素子12を搬送する際には第2素子押え64を点着部3に移動させておき、電解質タイプの乾式分析素子12が搬送されるときのみ、第1素子押え63を点着部3に移動させるようにしてもよい。
点着装置6(図1)は、固定フレーム40の水平ガイドレール41に、横方向に移動可能に保持された移動フレーム42を備え、この移動フレーム42に昇降移動可能に2本の点着ノズル45が設置されている。移動フレーム42には中央に縦ガイドレール43が固着され、この縦ガイドレール43の両側に2つのノズル固定台44が摺動自在に保持されている。ノズル固定台44の下部には、それぞれ点着ノズル45の上端部が固着され、上部に上方に延びる軸状部材が駆動伝達部材47に挿通されている。ノズル固定台44と駆動伝達部材47との間に介装された圧縮バネにより、ノズルチップ14の嵌合力を得るようになっている。ノズル固定台44は駆動伝達部材47と一体に上下移動可能であると共に、点着ノズル45の先端部にノズルチップ14を嵌合する際に、圧縮バネの圧縮でノズル固定台44に対して駆動伝達部材47が下降移動可能である。上記駆動伝達部材47は、上下のプーリ49に張設されたベルト50に固定され、不図示のモーターによるベルト50の走行に応じて上下移動する。なお、ベルト50の外側部位には、バランスウェイト51が取り付けられ、非駆動時の点着ノズル45の下降移動が防止される。
また、移動フレーム42は不図示のベルト駆動機構によって横方向に駆動され、2つのノズル固定台44は独自に上下移動するように、その横移動および上下移動が制御され、2つの点着ノズル45は、一体に横移動すると共に、独自に上下移動するようになっている。例えば、一方の点着ノズル45は検体用であり、他方の点着ノズル45は希釈液用および参照液用である。
両点着ノズル45は棒状に形成され、内部に軸方向に延びるエア通路が設けられ、下端にはピペット状のノズルチップ14がシール状態で嵌合される。この点着ノズル45にはそれぞれ不図示のシリンジポンプ等に接続されたエアチューブが連結され、吸引・吐出圧が供給される。また、この吸引圧力の変化に基づき検体等の液面検出が行えるようになっている。
チップ廃却部9は、搬送経路Rを上下方向に交差して設けられ、上部材81および下部材82を備える。このチップ廃却部9における前記支持台61には、楕円形に開口された落下口83が形成されている。上部材81は支持台61の上面に固着され、落下口83の直上部位には係合切欠き84が設けられ、下部材82は支持台61の下面に落下口83の下方を囲むように筒状に形成され、落下するノズルチップ14をガイドするようになっている。
そして、ノズルチップ14が装着されている点着ノズル45を、上部材81内に下降させてから横方向に移動させ、その係合切欠き84にノズルチップ14の上端を係合してから、点着ノズル45を上昇移動させてノズルチップ14を抜き取り、外れたノズルチップ14は落下口83を通して落下廃却される。
次に、比色測定を行う第1のインキュベータ4は、外周部に円環状の回転部材87を備え、この回転部材87は内周下部に固着された傾斜回転筒88が下部のベアリング89に支持されて回転自在である。回転部材87の上部に上位部材90が一体に回転可能に配設されている。上位部材90の底面は平坦であり、回転部材87の上面には円周上に所定間隔で複数(図1の場合13個)の凹部が形成されて両部材87,90間にスリット状空間による素子室91が形成され、この素子室91の底面の高さは搬送面の高さと同一に設けられている。また、傾斜回転筒88の内孔は測定後の乾式分析素子12の廃却孔92に形成され、素子室91の乾式分析素子12がそのまま中心側に移動されて落下廃却される。
上位部材90には図示しない加熱手段が配設され、その温度調整によって素子室91内の乾式分析素子12を所定温度に恒温保持する。また上位部材90には素子室91に対応して乾式分析素子12のマウントを上から押えて検体の蒸発防止を行う押え部材93が配設されている。上位部材90の上面には保温カバー94が配設される一方、この第1のインキュベータ4は全体が遮光カバー95によって覆われる。さらに、回転部材87の各素子室91の底面中央には測光用の開口91aが形成され、この開口91aを通して図1に示す位置に配設された測光ヘッド96による乾式分析素子12の反射光学濃度の測定が行われる。第1のインキュベータ4の回転駆動は、不図示のベルト機構により行われ、往復回転駆動される。
廃却機構10は、外周側から中心方向に素子室91内に進退移動する廃却バー101を備えている。この廃却バー101は後端部が水平方向に走行するベルト102に固定され、駆動モータ103の駆動によるベルト102の走行に応じ、素子室91から測定後の乾式分析素子12を押し出して廃却する。なお、廃却孔92の下方には測定後の乾式分析素子12を回収する回収箱が配設される。
また、イオン活量を測定する第2のインキュベータ5は、前述の摺動枠62の第1素子押え63が上位部材となり、その底部の凹部によって測定本体97の上面との間に1つの素子室が形成される。この第2のインキュベータ5には、図示しない加熱手段が配設され、その温度調整によって乾式分析素子12のイオン活量を測定する部分を所定温度に恒温加熱する。さらに、測定本体97の側辺部にはイオン活量測定のための3対の電位測定用プローブ98が出没して乾式分析素子12のイオン選択電極に接触可能に設けられている。
なお、不図示の血漿濾過ユニットは、サンプルトレイ2に保持された検体容器11(採血管)の内部に挿入され上端開口部に取り付けられたガラス繊維からなるフィルターを有する不図示のホルダーを介して血液から血漿を分離吸引し、ホルダー上端のカップ部に濾過された血漿を保持するようになっている。
次に、上記のような生化学分析装置1のサンプルトレイ2に素子カートリッジ13を装着する際の乾式分析素子12の位置規制構造の第1の実施形態を、図4〜図6に基づき説明する。
図4に示すように、乾式分析素子12を収容した素子カートリッジ13をサンプルトレイ2の素子搭載部24に上方より装着する際に、素子取出口13aより乾式分析素子12が飛び出ている場合に、この乾式分析素子12を素子カートリッジ13内の所定位置に押し戻して整列させる機構が、素子カートリッジ13に形成されたスリット状の溝による挿通路13cと、回転ディスク21の素子搭載部24に設置され、カートリッジ装着時に挿通路13cに進入して飛び出ている乾式分析素子12に接触して戻すテーパーリブ状の規制突起32(矯正手段)とによって構成される。
素子カートリッジ13の挿通路13cは、図4に示すように、前壁の下端部に形成された前述の素子取出口13aに連通して、上下方向(カートリッジ装着方向)に延びて前壁を内方に貫通して開口されてなり、両側に2本形成されている。この挿通路13cより下方で素子取出口13aの下部における素子カートリッジ13の底壁は切り欠かれ、前記規制突起32が下端部より挿通路13c内へ挿通するようになっている。また、上記挿通路13cが素子取出口13aと連通する下端部は、下部両側が広がるように傾斜案内面に設けられ、規制突起32の挿通を案内するようになっている。
一方、サンプルトレイ2の規制突起32は、回転ディスク21の各素子搭載部24の外周側内面すなわち周壁の内面における、素子通過口21aの上方位置に上下方向にリブ状に延び、突出高さが上部で低く下部で高くなるようなテーパー形状に設けられ、この規制突起32の厚みは前述の素子カートリッジ13の挿通路13cの溝幅より小さいものである。下端部の突出量(突起高さ)は、図6(b)のカートリッジ装着状態において、素子カートリッジ13の前壁のほぼ内面に達するように設定されている。この突起高さは素子搭載部24と素子カートリッジ13との寸法差等を考慮して、素子カートリッジ13の壁厚さより若干高く形成されてなるが、乾式分析素子12の正規収容位置よりの許容ずれ量すなわち情報読み取り装置による読み取り可能範囲との関係等によって設定されてなる。
前記回転ディスク21の周壁の素子通過口21aは、素子カートリッジ13の装着状態(図6b)において、その素子取出口13aの上端と同じ高さ以上に開口上端が位置し、最下段の乾式分析素子12が挿通可能であり、前記規制突起32の下端部は、素子カートリッジ13の装着状態において、最下段の乾式分析素子12の上面より高い位置にあり、この乾式分析素子12とは干渉せず、取り出しが可能となっている。
そして、サンプルトレイ2の素子搭載部24への素子カートリッジ13の装着動作を、図6に基づき説明する。まず図6(a)のように、乾式分析素子12を収容した素子カートリッジ13を上方から素子搭載部24へ装着するが、その際、最下段の乾式分析素子12が素子取出口13aより飛び出すように移動している場合がある。そして、装着に伴い、乾式分析素子12の飛び出ている先端部が、規制突起32のテーパー上部に接触し、さらなる下降移動によりテーパー面を摺動するのに伴い、突出量が増大するテーパー面によって乾式分析素子12が素子カートリッジ13の内部に押し込まれる。そして、素子カートリッジ13が素子搭載部24の底部にまで装着されると(図6b)、乾式分析素子12は上部の乾式分析素子12と同様の収容位置である所定位置に押し戻されて整列状態となり、下面に付設された分析情報が読み取り可能であるとともに、規制突起32との接触が解放され、取り出し移動が可能な状態となる。また、素子カートリッジ13の位置も規制される。
なお、図4および図5に示すように、素子カートリッジ13の素子取出口13aより乾式分析素子12が大きく飛び出て、この乾式分析素子12の突出部位が回転ディスク21の周壁に干渉して、その素子搭載部24への装着が不能である場合には、予め指などによって乾式分析素子12の突出部分を押さえて、外表面と同位置程度にまで押し込んでから素子カートリッジ13の装着を行うようにする。そして、装着時に、乾式分析素子12がさらに内方に押し込まれて上部の乾式分析素子12と同位置にまで整列される。
また、前記実施形態では、素子カートリッジ13の挿通路13cは両側に2本設置しているが、これは1本でも3本以上でもよく、また、挿通路13cの形状はスリット状の溝のほか、規制突起32が乾式分析素子12に接触可能に進入できる形状に設けられていればよいものである。規制突起32についても1本でも3本以上でもよく、その形状についてもテーパーリブ状突起のほか、素子カートリッジ13の装着方向に対し徐々に突出量が増大するように形成されていれば、円弧状突起などでもよく、また、回転または非回転ローラー状突起で構成してもよい。
次に、図7および図8は乾式分析素子の飛び出し位置規制構造の第2の実施形態にかかり、図7は素子カートリッジの斜視図、図8は素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図である。
本実施形態における素子カートリッジ113は、前記実施形態の素子カートリッジ13における挿通路13cを備えていないものである。つまり、素子カートリッジ113は、前部には下端部に素子取出口113aを備えるだけであり、後面側には素子搬送部材71が挿通可能な開口113b(図8)が形成されている。
この素子カートリッジ113をサンプルトレイ2の素子搭載部24に上方より装着する際に、素子取出口113aより乾式分析素子12が飛び出ている場合に、この乾式分析素子12を素子カートリッジ113の所定位置へ押し戻す矯正手段として、素子搭載部24にテーパーリブ状の規制突起132が設置されている。
上記規制突起132は、前記実施形態の規制突起32より高さが低いもので、その設置部位、形状はほぼ同位置であり、素子搭載部24の周壁内面における素子通過口21aの上方位置に上下方向にリブ状に延び、突出高さが上部で低く下部で高くなるようなテーパー形状に設けられている。下端部の突出量(突起高さ)は、図8(b)のカートリッジ装着状態において、素子カートリッジ113の前壁の表面に達するように設定されている。
そして、素子搭載部24への素子カートリッジ113の装着動作は、まず図8(a)のように、乾式分析素子12を収容した素子カートリッジ113を上方から素子搭載部24へ装着するが、その際、最下段の乾式分析素子12が素子取出口113aより飛び出ている場合がある。そして、装着に伴い、乾式分析素子12の飛び出ている先端部が、規制突起132のテーパー上部に接触し、さらなる下降移動によりテーパー面を摺動するのに伴い、突出量が増大するテーパー面によって乾式分析素子12が素子カートリッジ113の内部に押し込まれる。そして、素子カートリッジ113が素子搭載部24の底部にまで装着されると(図8b)、乾式分析素子12は素子取出口113aからの突出がなくなる。
本実施形態では、前例よりも乾式分析素子12の押し戻し量が少なく、カートリッジ内空間に完全には戻してはいないが、このような状態の乾式分析素子12においても、下面に付設された分析情報が読み取り可能なように、素子カートリッジ113および素子搭載部24の底部開口の位置、大きさを考慮するとともに、情報読取装置の読み取り可能範囲が設定されている。
次に、図9は乾式分析素子の飛び出し位置規制構造の第3の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図である。
本実施形態における素子カートリッジ13は、第1の実施形態と同じものであり、素子カートリッジ13の前部に素子取出口13aおよびこれに連通する挿通路13cを備え、後面側には素子搬送部材71が挿通可能な開口13bが形成されている。
そして、本実施形態の矯正手段としての規制突起232がバネ材で構成されてなる。この規制突起232は、板バネの上端が素子搭載部24の周壁内面における素子通過口21aの上方位置に固着され、下部が内方に突出するようなテーパー形状に設けられ、突出部位は前記挿通路13cに挿入可能である。下端部の突出量(突起高さ)は、乾式分析素子12との接触に伴うバネ変形状態により変化するが、図9(b)のカートリッジ装着状態において、素子カートリッジ13の前壁のほぼ内面近傍から外面近傍に位置するように設定される。
本実施形態では、素子搭載部24への素子カートリッジ13の装着に伴う飛び出ている乾式分析素子12の押し戻し作用は、前述の図6の実施形態と同様である。また、バネ材による規制突起232は、素子搭載部24への素子カートリッジ13の装着に応じて、飛び出ている乾式分析素子12に加えて素子カートリッジ13の一部に接触した際に変位可能であり、過剰な力が乾式分析素子12および素子カートリッジ13に作用しないようになっている。
なお、バネ材で構成した規制突起232の他に、バネ材を含む矯正手段に構成でき、例えば、揺動もしくは出没可能な規制部材をバネ材で付勢する構造に設けることも可能である。また、前記第2の実施形態のように、挿通路13cが形成されていない図7のタイプの素子カートリッジ113にも適用可能で、素子取出口113aからの飛び出しをなくすように乾式分析素子12を押し込むように構成してもよい。
次に、図10は乾式分析素子の飛び出し位置規制構造の第4の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図である。
この実施形態では、矯正手段としてプッシャー332が設置されてなる。該プッシャー332は回転ディスク21における素子搭載部24の外面に設置され、基部が支軸332aによって回動可能に保持され、湾曲延長された先端プッシュ部332bが素子通過口21aより素子搭載部24内に進入して、装着された素子カートリッジ113の素子取出口113aより飛び出ている乾式分析素子12を所定位置に押し戻すように移動する。このプッシャー332の駆動は不図示のモータ等によって行われ、その作動は前記素子搭載部24への素子カートリッジ113の装着に連係して作動する。
例えば、素子搭載部24の底部には素子カートリッジ13の装着を検知するセンサ333(光学センサ、近接センサ、接触スイッチ等)が設置され、その検知に応じてプッシャー332を移動させるようになっている。また、この素子カートリッジ13の装着を機械的に検知するセンサとして、該素子カートリッジ13の一部に当接して移動するセンサ部材を素子搭載部24の底部または側部に配置し、このセンサ部材とリンク等を介して前記プッシャー332を機械的に連係させ、押し込み移動させるように構成してもよい。
また、図10ではプッシャー332による乾式分析素子12の押し戻しは、素子取出口113aよりの飛び出たものを戻す程度であるが、素子カートリッジ13の内部にまで乾式分析素子12を押し込み作動するように構成してもよい。但し、このプッシャー332は乾式分析素子12の取り出しを阻害しないように、素子通過口21aより待避するように構成する必要がある。
本発明の一実施形態の生化学分析装置の概略構成を示す部分断面正面図 図1の要部機構の平面図 図1の乾式分析素子の搬送経路部分の断面正面図 素子カートリッジ装着時のサンプルトレイの要部斜視図 乾式分析素子の飛び出し状態を示す素子カートリッジの斜視図 第1の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図 他の形態にかかる素子カートリッジの斜視図 第2の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図 第3の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図 第4の実施形態にかかる素子カートリッジの装着動作に伴う乾式分析素子の位置規制作用を示す模式図
符号の説明
1 生化学分析装置(自動分析装置)
2 サンプルトレイ
3 点着部
7 素子搬送機構
11 検体容器
12 乾式分析素子
13,113 素子カートリッジ
13a,113a 素子取出口
13c 挿通路
21 回転ディスク
21a 素子通過口
24 素子搭載部
32,132,232 規制突起(矯正手段)
332 プッシャー

Claims (8)

  1. 検体の測定に必要な乾式分析素子を収容し、1枚の乾式分析素子が通過する素子取出口を備えた素子カートリッジを素子搭載部に搭載し、該素子カートリッジから前記乾式分析素子を取り出して次工程へ搬送する自動分析装置において、
    前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着動作に応じて、該素子カートリッジより突出している前記乾式分析素子を前記カートリッジの所定位置に押し戻す矯正手段を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記素子カートリッジは、前記素子取出口に連通して、カートリッジ装着方向に延びて開口する挿通路を備え、前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着動作に応じて、前記挿通路に進入して前記素子取出口内に突出している乾式分析素子に接触して該乾式分析素子を素子カートリッジ内の所定位置に押し戻す矯正手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記矯正手段は、徐々に突出量が増大する規制突起で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動分析装置。
  4. 前記矯正手段は、素子カートリッジを押し込み付勢するバネ材を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の自動分析装置。
  5. 前記素子カートリッジの挿通路はスリット状の溝で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  6. 前記素子搭載部は搭載した素子カートリッジから取り出された乾式分析素子が挿通する素子通過口を備え、前記矯正手段は該素子通過口の上方に上下方向に延びて形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動分析装置。
  7. 検体の測定に必要な乾式分析素子を収容した素子カートリッジを素子搭載部に搭載し、該素子カートリッジから前記乾式分析素子を取り出して次工程へ搬送する自動分析装置において、
    前記素子搭載部は、前記素子カートリッジの装着時にその装着に応じて動作し、該素子カートリッジより飛び出ている乾式分析素子を素子カートリッジの所定位置に押し戻すプッシャーを備えたことを特徴とする自動分析装置。
  8. 前記プッシャーは、前記素子搭載部への素子カートリッジの装着を検知して動作することを特徴とする請求項7に記載の自動分析装置。
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