JP2004240345A - 調芯治具、調芯方法、及びレンズユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のレンズを含む光学系を備えたレンズユニットの調芯に関するものである。先ず、レンズ枠に複数のレンズを組み込む。次に、レンズ枠の側面に設けられた穴に、光学系の一部である調芯レンズを光学系の光軸と垂直な方向に押圧して移動させるピンを挿入する。挿入されたピンを用いて調芯レンズを押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を調整する。そして調芯レンズとレンズ枠とを固定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡先端部に備えられているレンズユニット、及び該レンズユニットの調芯に用いられる調芯治具、及び該調芯治具を用いた調芯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡先端部に備えられているレンズユニットは、対物光学系を構成する複数のレンズと、それら複数のレンズを組み込んでいるレンズ枠とから構成されている。(例えば、特許文献1参照)。このようなレンズユニットを組み立てる場合、作業者はレンズ枠内に、複数のレンズの各々を落とし込み、さらに接着することによってレンズ枠と複数のレンズの各々とを固定していた。また、レンズ枠及び複数のレンズの各々にネジが羅刻されているものであれば、それらのネジを羅合させ、レンズ枠と複数のレンズの各々とを固定していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−75218号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
患者の苦痛を軽減させたり、体腔内の細部を観察したりするために、小型化された種々の内視鏡が開発されている。しかしながら、内視鏡が小型化されるにしたがって、種々の収差の影響をより顕著に受けるようになってしまう。そのため、内視鏡先端部に備えられているレンズユニットにより高い精度が要求されるようになっている。なお、ここでいう精度とは、レンズ枠や複数のレンズの各々の部品個々の加工精度や、レンズ枠と複数のレンズの各々との組立誤差、及び複数のレンズの各々の間における組立誤差などを示している。
【0005】
ところが上述したように、レンズ枠と複数のレンズの各々は、レンズ枠内に複数のレンズの各々を落とし込んで接着したり、互いのネジ部で羅合させたりして固定されているため、レンズ枠と複数のレンズの各々と嵌め合いを考慮して、レンズ枠と複数のレンズの各々との間にクリアランスができるように設計されている。さらに、レンズ枠及び複数のレンズの各々は、部品個々において許容公差の範囲内で加工誤差を含んでいるため、それぞれの部品の組合せによっては、互いのクリアランスがさらに大きくなることがある。従って、このようなレンズユニットは、上述したクリアランスや加工誤差による組立誤差に起因して光学性能が低くなってしまうことがあった。
【0006】
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、レンズ枠と複数のレンズの各々とのクリアランスや、レンズ枠や複数のレンズの各々の部品個々の加工精度による組立誤差に起因した光学性能の低下がない対物光学系を備えたレンズユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る調芯方法は、複数のレンズを含む光学系を備えたレンズユニットの調芯に関するものである。先ず、レンズ枠に複数のレンズを組み込む。次に、レンズ枠の側面に設けられた穴に、光学系の一部である調芯レンズを光学系の光軸と垂直な方向に押圧して移動させるピンを挿入する。挿入されたピンを用いて調芯レンズを押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を調整する。そして調芯レンズとレンズ枠とを固定する。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴にピンを挿入し、レンズ枠内に組み込まれた調芯レンズをピンによって押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を移動させ、レンズユニットの調芯を行うことができる。このようにレンズユニットの調芯を行うことによって、光学系とレンズ枠との組立誤差によるレンズユニットの光学性能の低下を軽減させることができる。
【0008】
また、上記調芯方法は、光学系に光を照射し、光学系を通過した光と参照光とを干渉させることによって生じる干渉縞を、干渉計を用いて観察し、干渉計による観察像が所定の像になるように調芯レンズの位置を調整する。すなわち、レンズユニットを調芯すると、干渉計による観察像が、縞のないもの、もしくは所定の縞模様になるように構成されている。作業者は干渉計を観察しながら調芯することができるため、精度の高い調芯が可能となる。
【0009】
また、上記調芯方法は、調芯レンズの位置を調整した後、レンズ枠の側面に設けられた穴に挿入されているピンを抜き、その穴から接着剤を注入して、調芯レンズとレンズ枠とを接着する。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴から接着剤を注入することによって、調芯されたレンズに直接接着剤を塗布することができる。
【0010】
また、上記調芯方法は、レンズ枠の側面に設けられた穴から接着剤を硬化させる光を注入された接着剤に向けて照射する。接着剤を硬化させる光は、例えば、紫外線領域の波長を有する光である。このように上記穴から接着剤に直接上記光を照射させることによって、エネルギー効率の高い光を接着剤に照射させることができ、効率良く接着剤を硬化させることが可能となる。特に、紫外線領域の波長を有する光は、調芯レンズなどの光学部材を透過すると大きく減衰してしまうため、このような光を使用する場合、上記穴から直接接着剤を照射することによって、効率良くその接着剤を硬化させることが可能となる。
【0011】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係るレンズユニットは、複数のレンズを含む光学系と、光学系を組み込んでいるレンズ枠とを備えたレンズユニットである。このレンズユニットは、光学系の一部である調芯レンズを光学系の光軸と垂直な方向に押圧して移動させるピンを挿入する穴を、レンズ枠の側面に有している。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴にピンを挿入し、レンズ枠内に組み込まれた調芯レンズをピンによって押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を移動させ、レンズユニットの調芯を行うことができる。このようにレンズユニットの調芯を行うことによって、光学系とレンズ枠との組立誤差によるレンズユニットの光学性能の低下を軽減させることができる。
【0012】
また、上記レンズユニットは、レンズ枠の側面に設けられた穴から注入された接着剤により、調芯レンズがレンズ枠に固定されている。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴から接着剤が注入されているため、調芯レンズとレンズ枠とが確実に接着されている。
【0013】
また、上記レンズユニットは、上記穴とは別に、接着剤が注入される注入穴を、レンズ枠の側面に有している。
【0014】
また、上記レンズユニットは、光学系をレンズ枠に押圧して固定する押え環をさらに備えている。すなわち、光学系とレンズ枠と接着することなく、互いを固定することができる。
【0015】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る調芯治具は、複数のレンズを含む光学系と、光学系を組み込んでいる、側面に穴が設けられたレンズ枠とを備えたレンズユニットの調芯を行うものである。この調芯治具は、レンズユニットを固定する固定部と、固定部によって固定されたレンズユニットの上記穴に挿入されるピンと、そのピンを固定部に対して一定の高さで光学系の光軸と垂直な方向に可動に支持する支持部とを備えている。そして挿入されたピンによって光学系の一部のレンズを押圧して移動させる。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴にピンを挿入し、レンズ枠内に組み込まれた光学系の一部のレンズをピンによって押圧することによって、そのレンズの光学系内の位置を移動させ、レンズユニットの調芯を行うことができる。このようにレンズユニットの調芯を行うことによって、光学系とレンズ枠との組立誤差によるレンズユニットの光学性能の低下を軽減させることができる。
【0016】
また、上記調芯治具は、光学系を通過した光を参照光と干渉させることにより干渉縞を生成する干渉計をさらに備えている。すなわち作業者は、干渉計を観察しながらレンズユニットの調芯を行うことができるため、精度の高い調芯が可能となる。
【0017】
また、上記調芯治具は、固定部によって固定されたレンズユニットの上記穴から接着剤が注入できるように、接着剤を注入する注入手段を固定する注入手段固定部をさらに備えている。従って、レンズユニットを調芯治具に固定した状態で、光学系とレンズ枠との接着を行うことができる。すなわち、レンズの位置を調整した後レンズユニットを移動させることなくそのレンズの位置を固定できるため、調整後のレンズの位置ずれを防止することができる。また、レンズ枠の側面に設けられた穴から直接接着剤を注入することによって、位置を調整されたレンズに直接接着剤を塗布することができる。
【0018】
また、上記調芯治具は、調芯するレンズユニットが、上記穴とは別に、接着剤が注入される注入穴をレンズ枠の側面に有しているものであって、上記穴にピンが挿入されているレンズユニットの注入穴から接着剤が注入できるように、接着剤を注入する注入手段を固定する注入手段固定部をさらに備えている。従って、レンズユニットを調芯治具に固定した状態で、光学系とレンズ枠との接着を行うことができる。すなわち、レンズの位置を調整した後レンズユニットを移動させることなくそのレンズの位置を固定できるため、調整後のレンズの位置ずれを防止することができる。
【0019】
また、上記調芯治具において、固定部は、側面のそれぞれ異なった高さに穴が設けられている複数種類のレンズ枠の穴の各々の位置を、ピンが支持されている高さと一致させて固定するようにレンズユニットを積載する積載台を複数種類備えている。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴の位置がレンズ枠の各々で異なっていても、上記積載台に、調芯を行うレンズユニットを積載することによって、ピンと、レンズ枠の側面に設けられた穴との位置を一致させることができ、その穴にピンを挿入させることが可能となる。従って、複数種類のレンズユニットの調芯を同一の調芯治具を用いて行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態の調芯治具100と、その調芯治具100にセットされたレンズユニット10の構成を示す上面図である。また、図2は、図1におけるA−A断面を示す断面図である。また、図3は、図1におけるB−B断面を示す断面図である。
【0021】
レンズユニット10は、内視鏡先端部に備えられるものであり、レンズ枠11と、複数枚のレンズから構成されている対物レンズ群12と、対物レンズ群12をレンズ枠11内に固定するレンズ押え環13から構成されている。このレンズユニット10は、対物レンズ群12の一部である対物レンズ12aを調芯治具100により対物レンズ群12の他のレンズと相対的に移動させることによって、レンズ枠12や対物レンズ群12を構成するレンズの部品の個々の加工精度、及びレンズ枠12と上記レンズ個々とのクリアランスによって生じる組立誤差による光学性能の低下を軽減するものである。
【0022】
レンズ枠11は、円筒形状であり、対物レンズ群12を構成する各レンズをその円筒内に組み込むものである。このレンズ枠11は、その側面に調芯穴11aを4つ有している。これらの調芯穴11aは、後述する調芯ピン122が挿入される穴であり、レンズ枠11内に組み込まれた対物レンズ12aの側面を覗く位置に90度間隔で備えられている。また、このレンズ枠11の内径には、レンズ押え環13を締めるネジ部が設けられている。
【0023】
対物レンズ群12は、複数枚のレンズから構成されており、上述したように、レンズ枠11に組み込まれるものである。この対物レンズ群12を構成する複数枚のレンズの各々の径は、レンズ枠11との嵌め合いを考慮して、レンズ枠11の内径より小さく形成されている。すなわち、レンズ枠11と対物レンズ群12のレンズの各々との間にクリアランスができるようこれらの部品は形成されている。このレンズユニット10は、対物レンズ12aを、対物レンズ群12を構成する他のレンズに対して相対的に移動させることによって、レンズ枠11と対物レンズ群12との組立誤差による光学性能の低下を軽減するよう構成されている。すなわち、レンズ枠11と対物レンズ12aとのクリアランスは、レンズ枠11と対物レンズ群12を構成する他のレンズとのクリアランスよりも大きくなっており、このクリアランスは、光学性能の優れた(すなわち、組立誤差によるレンズユニット10の光学性能の低下をなくす)位置に対物レンズ12aを移動させることができる程度確保されている。なお、ここでいう組立誤差とは、上記クリアランスや、レンズ枠11や対物レンズ群12を構成する各レンズの部品個々の許容公差の範囲内の加工誤差により発生するものである。
【0024】
レンズ押え環13は、レンズ枠11内に組み込まれた対物レンズ群12をレンズ枠11に対して固定させるものである。このレンズ押え環13は、リング形状であり、外周部にネジ山が羅刻されている。このレンズ押え環13のネジ部を、上述したレンズ枠11の内径に羅刻されたネジ部と羅合させると、レンズ押え環13は、対物レンズ群12を押圧し、対物レンズ群12をレンズ枠11に対して固定させる。
【0025】
調芯治具100は、対物レンズ群12の調芯に用いられる治具であり、本体部110と、対物レンズ12aを移動させる調芯部120と、レンズユニット10を本体部110に固定する固定部150と、対物レンズ群12が調芯されているかどうかを確認するための干渉計160から構成されている。
【0026】
本体部110は、調芯治具100を構成する種々の部位の土台であり、その側面に、4つの調芯部120と、1つの固定部150とを備えている。また、中心部に、レンズユニット10がセットされる収容部111を有している。
【0027】
調芯部120は、本体部110の側面から収容部111にかけて、本体部110を貫通するように90度間隔で4つ設けられている。この調芯部120は、マイクロメータ121と、調芯ピン122と、調芯ピン用バネ123から構成されている。マイクロメータ121は、周知のマイクロメータと同様の構造を有しており、回転ツマミ121aを回転させると、軸121bの突出量が変化するよう構成されている。回転ツマミ121aを右廻りに回転させると、軸121bの先端は本体部110の中心に向かって移動し、回転ツマミ121aを左廻りに回転させると、軸121bの先端は本体部110の外側に向かって移動する。この軸121bの先端には、調芯ピン122が配設されている。この調芯ピン122の先端は、収容部111内にまで延びている。調芯ピン122の外周には、調芯ピン用バネ123が巻き付けられている。この調芯ピン用バネ123は、調芯ピン122に、軸121b側への付勢が掛かるように設けられている。すなわち、軸121bと調芯ピン122は調芯ピン用バネ123の付勢力によって常に接している。従って、回転ツマミ121aを右廻りに回転させて軸121bを本体部110の中心に向かって移動させると、調芯ピン122は軸121bの先端に押圧され、軸121bの移動量と同様の量、本体部110の中心に向かって移動する。また、回転ツマミ121aを左廻りに回転させて軸121bを本体部110の外側に向かって移動させると、調芯ピン122は調芯ピン用バネ123の付勢力によって、軸121bの移動量と同様の量、本体部110の外側に向かって移動する。
【0028】
固定部150は、本体部110の側面から収容部111にかけて、本体部110を貫通するように設けられている。この固定部150は、収納部111内でレンズユニット10を固定するものであり、固定枠151と、固定棒ツマミ152と、ネジ部153と、固定棒154と、固定棒用バネ155から構成されている。固定枠151はネジ部を有しており、この固定枠151のネジ部は、ネジ部153と羅合している。固定棒ツマミ152、ネジ部153、及び固定棒154は、一体化されている。固定棒ツマミ152を右廻りに回転させると、固定枠151のネジ部とネジ部153によって固定棒154は本体部110の中心に向かって移動し、固定棒ツマミ152を左廻りに回転させると、固定枠151のネジ部とネジ部153によって固定棒154は本体部110の外側に向かって移動する。この固定棒154の先端は、収容部111内にまで延びている。固定棒154の外周には、固定棒用バネ155が巻き付けられている。この固定棒用バネ155は、固定棒154に、本体部110の外側に向かって付勢が掛かるように設けられている。すなわち、固定枠151のネジ部とネジ部153は、ガタ寄せされている。
【0029】
図4は、本発明の第1の実施形態に用いられる干渉計160の構成を示すブロック図である。この干渉計160は、対物レンズ群12を通過する光線群と、干渉計160内で生じる参照光とを干渉させることにより生じる干渉縞を観察することによって、対物レンズ群12が調芯されているかどうかを確認するものであり、レーザー光源161と、レンズ162と、ビームスプリッタ163と、コリメータレンズ164と、基準平面板165と、観察系166と、スクリーン167と、凹面鏡168から構成されている。
【0030】
レーザー光源161は、波長632nmのHe−Neレーザーを発振する。このレーザー光源161から発振された光束は、レンズ162で拡大されて、ビームスプリッタ163を透過する。そして、このビームスプリッタ163を透過した光束は、コリメータレンズ164に入射し、このコリメータレンズ164によって平行光束になり、基準平面板165に入射する。
【0031】
基準平面板165は、光軸に対して僅かに傾斜して配設されている。この基準平面板165に入射した光束の一部は基準平面板165によって反射し、その光束の一部は基準平面板165を透過する。基準平面板165で反射した光束は、ビームスプリッタ163に戻り、このビームスプリッタ163によって観察系166に向かって90度折り曲げられる。
【0032】
基準平面板165を透過した光束は、観察対象であるレンズユニット10に入射する。レンズユニット10に入射した平行光束は、レンズユニット10から出射し、位置fで焦点を結ぶ。そして、位置fで焦点を結んだ光束は凹面鏡168で反射し、再びレンズユニット10に入射する。なお、凹面鏡168の反射面は球面であり、その曲率中心がレンズユニット10の焦点位置fに一致するように配設されている。また、調芯されるレンズユニットの種類によって位置fは異なる。そのため、凹面鏡168は、光軸方向に移動可能に構成されている。つまり、凹面鏡168は、調芯治具100にセットされるレンズユニットの焦点距離fに合わせて、そのレンズユニットの焦点の位置fが凹面鏡168の曲率中心と一致するように、光軸方向に移動される。
【0033】
凹面鏡168で反射した光束は、レンズユニット10、基準平面板165、コリメータレンズ164を介してビームスプリッタ163に戻り、このビームスプリッタ163によって観察系166に向かって90度折り曲げられる。上述した基準平面板165で反射した光束と、レンズユニット10を通過して凹面鏡168で反射した光束とが干渉し、この干渉した光が観察系166を介してスクリーン167に干渉縞の像として投影される。
【0034】
対物レンズ群12が調芯されて、レンズ枠11と対物レンズ群12、及び対物レンズ群12を構成する複数のレンズの各々の組立誤差による光学性能の低下が少ない状態であれば、レンズユニット10を介してスクリーン167に導かれる光束は平面波となる。基準平面板165で反射してスクリーン167に導かれる光束も平面波であるため、スクリーン167には、基準平面板165の光軸に対する僅かな傾斜によって生じる平面波同士の干渉縞、すなわち直線の干渉縞が投影される。また、レンズユニット10が調芯されておらず、レンズ枠11と対物レンズ群12との組立誤差による光学性能の低下が多い状態であれば、レンズユニット10を介してスクリーン167に導かれる光束は波面収差を含む波面となるため、スクリーン167には、基準平面板165の光軸に対する僅かな傾斜によって生じる平面波と、上記波面収差を含む波面との干渉縞、すなわち歪んだ干渉縞が投影される。
【0035】
以下に、本発明の第1の実施形態の調芯治具100による対物レンズ群12を調芯する調芯方法を説明する。
【0036】
先ず、対物レンズ群12を構成する全てのレンズをレンズ枠11に組み込む。全てのレンズを組み込むと、次に、レンズ押え環13を仮締めする。そして、対物レンズ群12が組み込まれたレンズ枠11、すなわちレンズユニット10を収容部111にセットする。レンズユニット10を収容部111にセットする際に、レンズ枠11の側面に設けられた4つの調芯穴11aの各々に4本の調芯ピン122の各々が挿入できるように、調芯穴11aと調芯ピン122との位置を合わせる。互いの位置を合わせたら、固定部150を操作して、固定棒154でレンズユニット10を押圧して固定する。なお、レンズ押え環13の仮締めは、後述する調芯ピン122の押圧力で対物レンズ12aが移動でき、かつ、調芯レンズ91aが光軸方向には移動しない程度に対物光学系91を押圧するものである。
【0037】
調芯穴11aは対物レンズ12aの側面を覗く位置に設けられているため、マイクロメータ121を操作して、4つの調芯穴11aに4本の調芯ピン122を挿入させて対物レンズ12aを押圧することによって、対物レンズ12aを対物レンズ群12に対して相対的に移動させることができる。ある1つの調芯部120の回転ツマミ121aを右廻りに回転させて軸121bによって対物レンズ12aを本体部110の中心に向かって押圧しつつ、その調芯部120と対向する位置に設けられている調芯部120の回転ツマミ121aを左廻りに回転させて軸121bを本体部110の外側に向かって移動させると、対物レンズ12aは、軸121bの移動量と同様の量、対物レンズ群12に対して相対的に移動する。上述した干渉計160によって得られた干渉縞は、図示しないCCDによって撮像されてモニタに表示されるため、操作者はこのモニタに写し出される干渉縞を確認しながら調芯ピン122を操作して、対物レンズ12aを移動させ、対物レンズ群12の調芯を行う。
【0038】
調芯ピン122によって対物レンズ12aの位置を調節して対物レンズ群12を調芯したら、固定部150を操作して固定棒154を緩めて、それぞれの調芯ピン122をそれぞれの調芯穴11aから抜いて、レンズユニット10を収容部111から取り出す。レンズユニット10を取り出したら、4つの調芯穴11aのそれぞれに接着剤を注入して対物レンズ12aの周りに接着剤を充填させる。注入した接着剤が乾燥して硬化したら、レンズ押え環13の本締めを行い、対物レンズ群12を押圧して固定する。すなわち、レンズ枠11と対物レンズ12aとが調芯治具100によって調芯された位置で固定されて、対物レンズ群12の調芯が完了する。なお、このとき使用する接着剤はエポキシ系の接着剤である。
【0039】
以上が本発明の第1の実施形態の調芯治具100による対物レンズ群12を調芯する調芯方法である。なお、第1の実施形態において接着剤を注入する穴は調芯穴であるが、調芯穴とは別に接着剤を注入するための穴をレンズ枠に設けてもよい。
【0040】
図5は、本発明の第2の実施形態の調芯治具100zと、その調芯治具100zにセットされたレンズユニット10の構成を示す上面図である。また、図6は、図5におけるC−C断面を示す断面図である。なお、第2の実施形態の調芯治具100zにおいて、図1から図4で示す第1の実施形態の調芯治具100と同一の構成には、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
【0041】
調芯治具100zは、対物レンズ群12の調芯に用いられる治具であり、本体部110と、2つの調芯部120と、2つの調芯部130と、固定部150と、干渉計160から構成されている。
【0042】
調芯部130は、本体部110の側面から収容部111にかけて、本体部110を貫通するように90度間隔で2つ設けられている。この調芯部130は、調芯枠131と、調芯ピン132と、調芯ピン用バネ133から構成されている。調芯枠131は挿通穴131aを有しており、本体部110に固定されている。調芯ピン132は、その挿通穴131aに、スライド可能に挿通されており、この調芯ピン132の先端は、収容部111内にまで延びている。調芯ピン132の外周には、調芯ピン用バネ133が巻き付けられている。この調芯ピン用バネ133は、調芯ピン132に、調芯ピン132の先端側へ付勢が掛かるように設けられている。なお、2つの調芯部130の各々は、2つの調芯部120の各々と、本体部110の中心部を挟んだ対向する位置に設けられている。
【0043】
以下に、本発明の第2の実施形態の調芯治具100zによる対物レンズ群12を調芯する調芯方法を説明する。
【0044】
先ず、対物レンズ群12を構成する全てのレンズをレンズ枠11に組み込み、レンズ押え環13を仮締する。そして、レンズ枠11の側面に設けられた4つの調芯穴11aの各々に2本の調芯ピン122及び2本の調芯ピン132の各々が挿入できるように、調芯穴11aと調芯ピン122及び調芯ピン132との位置を合わせて、レンズユニット10を収容部111にセットする。互いの位置を合わせたら、固定部150を操作して、固定棒154でレンズユニット10を押圧して固定する。
【0045】
調芯穴11aは対物レンズ12aの側面を覗く位置に設けられているため、マイクロメータ121を操作して2つの調芯穴11aに2本の調芯ピン122を挿入させて、さらに、2つの調芯穴11aに2本の調芯ピン132を挿入させる。挿入した調芯部120と調芯部130を用いて対物レンズ12aを押圧することによって、対物レンズ12aを対物レンズ群12に対して相対的に移動させることができる。調芯部120と調芯部130によって、対物レンズ12aは常に2本の調芯ピン122の各々に向かって付勢が掛けられている。すなわち、いずれか1本のマイクロメータ121を操作すると、対物レンズ12aはマイクロメータ121の軸上を移動する。従って、この第2の実施形態では、2本の調芯ピン122によって、対物レンズ12aを対物レンズ群12に対して相対的に移動させ、対物レンズ群12の調芯を行う。第1の実施形態と同様に、干渉計160によって得られた干渉縞は、図示しないCCDによって撮像されてモニタに表示されるため、操作者はこのモニタに写し出される干渉縞を確認しながら調芯ピン122を操作して、対物レンズ群12の調芯を行う。そして、調芯ピン122によって対物レンズ12aの位置を調節して対物レンズ群12を調芯したら、レンズユニット10を収容部111から取り出し、4つの調芯穴11aのそれぞれに接着剤を注入して硬化させ、レンズ押え環13の本締めを行い、レンズ枠11と対物レンズ12aとが調芯治具100zによって調芯された位置で固定されて、対物レンズ群12の調芯が完了する。
【0046】
図7は、本発明の第3の実施形態の調芯治具100yと、その調芯治具100yにセットされたレンズユニット10yの構成を示す上面図である。また、図8は、図7におけるD−D断面を示す断面図である。なお、第3の実施形態の調芯治具100yにおいて、図1から図4で示す第1の実施形態の調芯治具100と同一の構成には、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
【0047】
レンズユニット10yは、内視鏡先端部に備えられるものであり、レンズ枠11yと、対物レンズ群12と、レンズ押え環13から構成されている。このレンズユニット10yは、対物レンズ群12の一部である対物レンズ12aが調芯治具100yにより対物レンズ群12に対して相対的に移動されることによって、組立誤差が軽減され、高い光学性能を得るものである。
【0048】
レンズ枠11yは、円筒形状であり、対物レンズ群12を構成する各レンズをその円筒内に組み込むものである。このレンズ枠11yは、その側面に調芯穴を4つ有している。これらの調芯穴は、調芯ピン122が挿入される穴であり、レンズ枠11y内に配設された対物レンズ12aの側面を覗く位置に90度間隔で備えられている。さらに、このレンズ枠11yの側面には、接着用穴11bが備えられている。この接着用穴11bは、接着剤を注入したり、注入された接着剤に硬化用の光を照射させたりする穴であって、対物レンズ12aの側面、若しくは対物レンズ群12を構成する他のレンズの側面を覗く位置に備えられている。また、このレンズ枠11yの内径には、レンズ押え環13を締めるネジ部が設けられている。
【0049】
調芯治具100yは、対物レンズ群12の調芯に用いられる治具であり、本体部110と、4つの調芯部120と、シリンジ141と、紫外線照射装置142と、固定部150と、干渉計160から構成されている。
【0050】
本体部110は、シリンジ141を固定して取り付けるためのシリンジ用穴110aを備えている。このシリンジ用穴110aは、本体部110の側面から収容部111に貫通して備えられている。またこのシリンジ用穴110aは、固定したシリンジ141の先端が収容部111にセットされたレンズユニット10yの接着用穴11bに挿入するように備えられている。なお、シリンジ141は、接着用穴11bから接着剤を注入するためのシリンジである。
【0051】
紫外線照射装置142は、紫外線を照射する周知の光源装置142aと、紫外線照射用ファイバー142bから構成されている。光源装置142aから射出された紫外線は、紫外線照射用ファイバー142bに導光されて、この紫外線照射用ファイバー142bの先端近傍にある対象物を照射する。
【0052】
本体部110は、紫外線照射装置142の紫外線照射用ファイバー142bを固定して取り付けるための紫外線照射装置用穴110bを備えている。この紫外線照射装置用穴110bは、本体部110の側面から収容部111に貫通して備えられている。またこの紫外線照射装置用穴110bは、固定した紫外線照射用ファイバー142bの先端が収容部111にセットされたレンズユニット10yの接着用穴11b近傍に位置するように備えられている。
【0053】
以下に、本発明の第3の実施形態の調芯治具100yによる対物レンズ群12を調芯する調芯方法を説明する。
【0054】
先ず、対物レンズ群12を構成する全てのレンズをレンズ枠11yに組み込み、レンズ押え環13を仮締する。そして、レンズ枠11yの側面に設けられた4つの調芯穴11aの各々に4本の調芯ピン122が挿入できるように、調芯穴11aと調芯ピン122との位置を合わせて、レンズユニット10yを収容部111にセットする。互いの位置を合わせたら、固定部150を操作して、固定棒154でレンズユニット10yを押圧して固定する。
【0055】
調芯穴11aは対物レンズ12aの側面を覗く位置に設けられているため、マイクロメータ121を操作して、4つの調芯穴11aに4本の調芯ピン122を挿入させて対物レンズ12aを押圧することによって、対物レンズ12aを対物レンズ群12に対して相対的に移動させ、対物レンズ群12の調芯を行う。第1の実施形態と同様に、干渉計160によって得られた干渉縞は、図示しないCCDによって撮像されてモニタに表示されるため、操作者はこのモニタに写し出される干渉縞を確認しながら調芯ピン122を操作して、対物レンズ群12の調芯を行う。
【0056】
調芯ピン122によって対物レンズ12aの位置を調節して対物レンズ群12を調芯したら、シリンジ141の先端部を、接着用穴11bに挿入させ、このシリンジ141によって接着用穴11bからレンズ枠11y内に接着剤を注入する。接着剤をレンズ枠11y内に注入したら、シリンジ141を接着用穴11bから抜き取る。そして紫外線照射装置142を用いて、接着用穴11bからレンズ枠11y内に注入された接着剤に向かって紫外線を照射させる。レンズ枠11y内に注入された接着剤は、紫外線硬化型接着剤であるため、紫外線が照射されると硬化する。接着剤が硬化したら、レンズ押え環13の本締めを行い、対物レンズ群12を押圧して固定する。すなわち、レンズ枠11yと対物レンズ群12とが調芯治具100yによって調芯された位置で固定されて、対物レンズ群12の調芯が完了する。
【0057】
なお、対物レンズ12aの全周に接着剤を廻り込ませるために、接着用穴11bはレンズ枠11yの側面に複数備えられている。全ての接着用穴11bからレンズ枠11y内に接着剤を注入する場合は、収容部111内でレンズユニット10yを回転させて、シリンジ141の先端を、複数の接着用穴11bの各々に挿入させる。そして上述と同様に、接着剤をレンズ枠11y内に注入して硬化させる。
【0058】
また、固定したシリンジ141の先端が収容部111にセットされたレンズユニット10の調芯穴11aに挿入するようにシリンジ用穴110aを構成してもよい。この場合、接着用穴11bを備えていないレンズユニット10であっても、収容部111にセットされた状態で接着剤が注入されるため、対物レンズ12aの位置を調整した後レンズユニット10を移動させることなく対物レンズ12aの位置を固定できる。従って、調整後の対物レンズ12aの位置ずれを防止することができる。
【0059】
また、レンズユニット10yを収容部111内で回転させることなく、レンズ枠11yの側面に複数備えられている接着用穴11bの各々に接着剤が注入できるように、それらに対応する位置に複数のシリンジ用穴110aを備えてもよい。
【0060】
図9は、本発明の第4の実施形態の調芯治具100xと、その調芯治具100xにセットされたレンズユニット10の構成を示す上面図である。また、図10は、図9においてレンズユニット10Aがセットされた状態のE−E断面を示す断面図である。また、図11は、図9においてレンズユニット10Bがセットされた状態のE−E断面を示す断面図である。なお、第4の実施形態の調芯治具100xにおいて、図1から図4で示す第1の実施形態の調芯治具100と同一の構成には、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。第4の実施形態の調芯治具100xは、それぞれ異なった位置に調芯穴11aが設けられている複数のレンズユニットの対物レンズ群12の全てを調芯できるように構成されている。
【0061】
レンズユニット10Aとレンズユニット10Bは、それぞれ異なった内視鏡に組み込まれるレンズユニットであるため、各々のレンズ枠に組み込まれる対物レンズ群12のそれぞれのレンズ位置は異なっている。従って、レンズ枠の側面に設けられる調芯穴11aの位置もレンズ枠の各々によって異なっている。レンズユニット10Aの調芯穴11aは、図10に示すように、レンズユニット10Aの下面から距離l1に位置し、レンズユニット10Bの調芯穴11aは、図11に示すように、レンズユニット10Bの下面から距離l2に位置している。
【0062】
調芯治具100xは、様々な種類のレンズユニットの対物レンズ群の調芯に用いられる治具であり、本体部110と、調芯部120と、固定部150と、干渉計160と、積載部170から構成されている。
【0063】
積載部170は、収容部111にセットされたレンズユニットを積載する積載台を挿入する部位である。この積載部170は、本体部110の側面に設けられており、種々の積載台をスライド挿入できるように形成されている。積載部170にスライド挿入される積載台は、板形状であり、穴部172を有している。この積載台はレンズユニットを積載し、干渉計160の光束が穴部172を通過するような位置に挿入される。
【0064】
調芯治具100xは、挿入される積載台の下面と接する積載部170の面から調芯部120の中心軸までの高さが、高さhを有するように構成されている。そのため積載部170には、レンズユニットの下面から調芯穴11aまでの距離と、積載台の厚みとを加えると、その値が高さhと等しくなるような積載台が挿入される。すなわち、図10に示すように、下面から調芯穴11aまでの距離がl1であるレンズユニット10Aを調芯治具100xにセットした場合、積載部170には、厚み(h−l1)を有する積載台171Aが挿入される。また、図11に示すように、下面から調芯穴11aまでの距離がl2であるレンズユニット10Bを調芯治具100xにセットした場合、積載部170には、厚み(h−l2)を有する積載台171Bが挿入される。このように、調芯治具100xにセットされるレンズユニットに応じて積載部170に積載台を挿入することによって、様々なレンズユニットの調芯穴11aに調芯ピン122を挿入させて、それらのレンズユニットの対物レンズ群の調芯を行うことができる。
【0065】
また、調芯治具100xにセットされるレンズユニットがカバーガラスを使用するものである場合、穴部172を覆うようにカバーガラスを積載台に積載し、その積載台を積載部170にスライド挿入し、カバーガラスにレンズユニットを積載して調芯を行うこともできる。従って、積載部170には所定の積載台を挿入し、それぞれ厚みの異なるカバーガラスを種々のレンズユニットの各々に応じて適宜選択し使用することによって、様々なレンズユニットの調芯穴11aに調芯ピン122を挿入させて、それらのレンズユニットの対物レンズ群の調芯を行うことも可能である。
【0066】
以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。
【0067】
なお、本発明の実施形態において、調芯される対物レンズは1つであるが、このような調芯治具に調芯される対物レンズは2つ以上であってもよい。調芯される対物レンズが複数の場合、調芯穴は、調芯される全ての対物レンズの側面の各々を覗く位置に設けられる。また、調芯部は、レンズ枠に設けられた調芯穴に対応して設けられる。すなわち、調芯穴及び調芯部は、調芯される対物レンズの数に応じて増設される。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明の調芯方法及び調芯治具は、レンズ枠の側面に設けられた穴にピンを挿入し、そのピンにより調芯レンズを押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を調整し、レンズユニットの調芯を行うものである。すなわち、レンズ枠の側面に設けられた穴にピンを挿入し、レンズ枠内に組み込まれた調芯レンズをピンによって押圧することによって、調芯レンズの光学系内の位置を移動させ、レンズユニットの調芯を行うことができる。このようにレンズユニットの調芯を行うことによって、光学系とレンズ枠との組立誤差によるレンズユニットの光学性能の低下を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の調芯治具と、その調芯治具にセットされたレンズユニットの構成を示す上面図である。
【図2】図1におけるA−A断面を示す断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に用いられる干渉計の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の調芯治具と、その調芯治具にセットされたレンズユニットの構成を示す上面図である。
【図6】図5におけるC−C断面を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の調芯治具と、その調芯治具にセットされたレンズユニットの構成を示す上面図である。
【図8】図7におけるD−D断面を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態の調芯治具と、その調芯治具にセットされたレンズユニットの構成を示す上面図である。
【図10】図9においてレンズユニット10Aがセットされた状態のE−E断面を示す断面図である。
【図11】図9においてレンズユニット10Bがセットされた状態のE−E断面を示す断面図である。
【符号の説明】
10 レンズユニット
11 レンズ枠
11a 調芯穴
12 対物レンズ群
100 調芯治具
120 調芯部
122 調芯ピン
150 固定部
160 干渉計
Claims (13)
- 複数のレンズを含む光学系を備えたレンズユニットの調芯方法であって、
レンズ枠に前記複数のレンズを組み込み、
前記レンズ枠の側面に設けられた穴に、前記光学系の一部である調芯レンズを前記光学系の光軸と垂直な方向に押圧して移動させるピンを挿入し、
挿入された前記ピンを用いて前記調芯レンズを押圧することによって、前記調芯レンズの前記光学系内の位置を調整し、
前記調芯レンズと前記レンズ枠とを固定すること、を特徴とする調芯方法。 - 前記光学系に光を照射し、
前記光学系を通過した前記光と参照光とを干渉させることによって生じる干渉縞を、干渉計を用いて観察し、
前記干渉計による観察像が所定の像になるように前記調芯レンズの位置を調整すること、を特徴とする請求項1に記載の調芯方法。 - 前記調芯レンズの位置を調整した後、前記穴に挿入されている前記ピンを抜き、
前記穴から接着剤を注入して、前記調芯レンズと前記レンズ枠とを接着すること、を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の調芯方法。 - 前記穴から前記接着剤を硬化させる光を前記注入された前記接着剤に向けて照射すること、を特徴とする請求項3に記載の調芯方法。
- 複数のレンズを含む光学系と、前記光学系を組み込んでいるレンズ枠とを備えたレンズユニットであって、
前記光学系の一部である調芯レンズを前記光学系の光軸と垂直な方向に押圧して移動させるピンを挿入する穴を、前記レンズ枠の側面に有していること、を特徴とするレンズユニット。 - 前記穴から注入された接着剤により、前記調芯レンズが前記レンズ枠に固定されていること、を特徴とする請求項5に記載のレンズユニット。
- 前記穴とは別に、接着剤が注入される注入穴を、前記レンズ枠の側面に有していること、を特徴とする請求項5に記載のレンズユニット。
- 前記光学系を前記レンズ枠に押圧して固定する押え環をさらに備えていること、を特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のレンズユニット。
- 複数のレンズを含む光学系と、前記光学系を組み込んでいる、側面に穴が設けられたレンズ枠と、を備えたレンズユニットの調芯を行う調芯治具であって、
前記レンズユニットを固定する固定部と、
前記固定部によって固定された前記レンズユニットの前記穴に挿入されるピンと、
前記ピンを、前記固定部に対して一定の高さで、前記光学系の光軸と垂直な方向に、可動に支持する支持部と、を備え、
挿入された前記ピンによって前記光学系の一部のレンズを押圧して移動させること、を特徴とする調芯治具。 - 前記光学系を通過した光を参照光と干渉させることにより干渉縞を生成する干渉計をさらに備えていること、を特徴とする請求項9に記載の調芯治具。
- 前記固定部によって固定された前記レンズユニットの前記穴から接着剤が注入できるように、接着剤を注入する注入手段を固定する注入手段固定部をさらに備えていること、を特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の調芯治具。
- 調芯するレンズユニットが、前記穴とは別に、接着剤が注入される注入穴を前記レンズ枠の側面に有しているものであって、
前記穴に前記ピンが挿入されている前記レンズユニットの前記注入穴から接着剤が注入できるように、接着剤を注入する注入手段を固定する注入手段固定部をさらに備えていること、を特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の調芯治具。 - 前記固定部は、側面のそれぞれ異なった高さに穴が設けられている複数種類のレンズ枠の前記穴の各々の位置を、前記ピンが支持されている高さと一致させて固定するように前記レンズユニットを積載する積載台を複数種類備えていること、を特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の調芯治具。
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