JP2004240799A - ダミー発光機能を有する監視カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電源容量や外形等が小さく、ストロボ撮影してもそれと認識させないようにできるダミー発光機能を有する監視カメラシステムを提供する。
【解決手段】撮影時にストロボ(閃光発生体)20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラ10で撮影されたと認識させないようにできる。
【選択図】 図1
【解決手段】撮影時にストロボ(閃光発生体)20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラ10で撮影されたと認識させないようにできる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般住宅や工場などの建物の屋外における検知エリア内を監視カメラで監視するシステムに関し、特に、ストロボ(閃光発生体)撮影しても、侵入者にストロボ撮影を認識させない監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視カメラシステムでは、主として夜間時に低照度となることから検知エリア内に侵入した侵入者の画像を確実にとらえるために、撮影時にハロゲンライト等を補助照明として使用する場合が多い。このハロゲンライト等の照明は威嚇用途としても用いられる。また、外部から電力供給ができない環境では、システム機器内部に電源を搭載し、それから電力を供給する必要が生じるが、内蔵電源ではハロゲンライト等の照明を点灯させるには、電源容量や外形等が非常に大きなものとなり、現実的な商品性を有しないという問題があった。
【0003】
その一方、監視カメラシステムにおいて、撮影時に検知エリアを補助照明するために、ストロボを利用することも知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−159535号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した撮影時におけるハロゲンライト等の照明では電源容量や外形等が大きくなる問題に対しては、電源容量や外形等の小さい銀塩カメラやディジタルカメラ等に組み込まれているストロボ(閃光発生体)を利用することが考えられる。
しかし、ハロゲンライト等の照明が侵入者に対する威嚇のための照明と認識されるのと異なり、ストロボによる照明では、その閃光により侵入者はストロボ撮影されたと認識するため、監視カメラの存在に気付き、監視カメラの持ち去り、破壊などの問題が生じることとなる。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決して、電源容量や外形等が小さく、ストロボ撮影してもそれと認識させないようにできるダミー発光機能を有する監視カメラシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかるダミー発光機能を有する監視カメラシステムは、検知エリア内に侵入した人体を検知する人体検知器と、人体が検知されたとき検知エリアを撮影する監視カメラと、検知エリアへ向けて閃光を発する閃光発生体と、監視カメラにより撮影された静止画像を記録する記録部とを備えたものであって、撮影時の閃光発生体の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで閃光発生体をダミー発光させるように制御する発光制御部を備えている。
【0008】
この構成によれば、撮影時に閃光発生体(ストロボ)の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボをダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラで撮影されたと認識させないようにできる。
【0009】
好ましくは、前記発光制御部は、閃光発生体(ストロボ)を、以下の(1)〜(4)に例示するダミー発光パターンでダミー発光させる。すなわち、(1)一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度のダミー発光パターン、(2)一定の発光間隔で発光強度を変化させ、発光開始から徐々に発光強度を上げ、撮影時の発光強度をピークとして、徐々に発光強度を下げるダミー発光パターン、(3)発光間隔および発光強度を変化させ、発光開始から徐々に、短周期から長周期へ変化させるとともに発光強度を上げ、撮影時における発光が周期が最も長くかつ発光強度がピークとなるようにして、徐々に長周期から短周期へ変化させるとともに発光強度を下げるダミー発光パターン、(4)発光間隔および発光強度をランダムに変化させるダミー発光パターンである。したがって、(1)〜(4)のダミー発光パターンにより、侵入者はダミー発光の中のストロボ撮影に気付かないから、侵入者に対して監視カメラによる撮影の認識を困難にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るダミー発光機能を有する監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図、図2は、本システムの電気回路を示すブロック図である。図1に示すように、本システムは、例えば、一般住宅や工場のような建物の外壁面Wに取り付けられて、建物の屋外における検知エリアAに不法に入る侵入者を監視カメラで監視する。本システムは、この検知エリアA内に侵入した人体Hを検知する人体検知器1と、人体Hが検知されたとき検知エリアAを撮影する監視カメラ10と、検知エリアAへ向けて閃光を発するストロボ(閃光発生体)20とを備えており、主として夜間において、人体Hを検知すると、これをトリガとして監視カメラ10が検知エリアAをストロボ撮影する。
【0011】
図2に示すように、前記監視カメラ10で撮影された画像信号は画像処理回路12で処理され、静止画像が得られる。この静止画像は記録部(フレームメモリ)34に記録される。本システムは、例えば直流電源32を有する電源部33により各部が駆動され、CPUのような制御部30がシステム全体を制御して、前記監視カメラ10の作動、およびストロボ20を発光させるストロボ発光回路21などを制御する。
【0012】
図1の人体検知器1は、例えば受動型赤外線(PIR)方式であり、ケース41の中に焦電素子からなる赤外線検出素子2を収納している。検出素子2は、その前方に位置してケース41に取り付けられたフレネルレンズやミラーのような光学系51により、検知エリアAを設定している。各検知エリアAにおいて人体Hなどから放射される赤外線エネルギは、光学系51により集光されて対応する検出素子2に入射され、この検出信号を処理する図2の人体検知回路5により人体Hが検知される。なお、ここでの人体Hは検知エリアA内への侵入者である。
【0013】
図3は、前記制御部30により制御されて、ストロボ放電管のようなストロボ20を発光させるストロボ発光回路21の構成を示す。このストロボ発光回路21は、前記電源部33内の直流電源32の電圧を昇圧させる昇圧回路23と、ストロボ20を所定の発光強度に発光させる可変のコンデンサ容量Cをもち、前記昇圧回路23により昇圧された電圧を充電する可変容量形のコンデンサVC、コンデンサVCをストロボ20を通して放電させるトリガ回路24、ストロボ20の発光全体を制御する発光制御部25を備えている。発光制御部25はダミー発光制御部26を有しており、監視カメラ10の撮影時におけるストロボ20の発光タイミングに加えて、ダミー発光制御部26がこの発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光させるように制御する。
【0014】
前記コンデンサVCは、例えば軸を回転して極板の対向面積や距離を加減してコンデンサ容量Cを変化させるものであり、このコンデンサVCおよび昇圧回路23へダミー発光制御部26からの制御信号を出力して、ストロボ20の発光強度をパターン通りに変化させる。
なお、後述するダミー発光パターンの第1例のように、一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度の場合には、コンデンサ容量Cが一定の固定容量形のコンデンサを用いてもよい。
【0015】
ストロボ20は、例えば銀塩カメラやディジタルカメラ等に組み込まれているものを利用したものであり、検知エリアAの大きさに応じて単数または複数個使用される。これにより、従来とハロゲンライト等と比べて電源容量や外形等を小さくできる。また、市販品であるので、監視カメラシステムを低コストにできる。なお、この例では同一のストロボで撮影時の発光およびダミー発光を行っているが、撮影用とダミー発光用にそれぞれ別個のストロボで行うようにしてもよい。
【0016】
以下、本システムにおけるダミー発光動作について説明する。
まず、人体検知器1により、人体Hを検知すると、これをトリガとして監視カメラ10が検知エリアAをストロボ20によりストロボ撮影する。この撮影時におけるストロボ20の発光タイミングの前後に、ダミー発光制御部26は、例えば、一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度のダミー発光パターンで、ストロボ20をダミー発光させる。図4にこのダミー発光パターンの第1例を示す。
【0017】
すなわち、ストロボ発光回路21では、予め、電源部33によってコンデンサVCが一定電圧に充電されており、ダミー発光制御部26から前記ダミー発光パターンにしたがって制御信号が出力されて、当該発光間隔にしたがってトリガ回路24によりトリガ電圧が与えられると、一定の電圧に充電されたコンデンサVCがストロボ20を通して放電し、これによりストロボ20がストロボ光を放出する。コンデンサVCは放電後、前記と同様に充電されてその後放電され、以後この動作を繰り返す。このダミー発光パターンは、撮影時のストロボ20の発光と同期して、その前後にストロボ20が発光するように行われる。
【0018】
こうして、撮影時にストロボ20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラ10で撮影されたと認識させないようにできる。これにより、監視カメラ10の持ち去り、破壊などの問題が生じない。
【0019】
以下、ダミー発光パターンの第2〜4例について説明する。
第2〜4例では、予めダミー発光パターンのプログラムが作製されて、ダミー発光制御部26に格納されており、ダミー発光制御部26は、各プログラムにしたがって、制御信号をトリガ回路24、コンデンサVCおよび昇圧回路23へ出力して、ストロボ20をパターン通りに発光させる。
【0020】
ダミー発光パターンの第2例
第2例は、図5(a)に示すように、一定の発光間隔で発光強度を変化させ、発光開始から徐々に発光強度を上げ、撮影時の発光強度をピークとして、徐々に発光強度を下げるダミー発光パターンである。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、直流電源32が消耗するストロボ撮影時を最大強度として、その前後の発光強度を小さく抑えることにより、直流電源32の消耗を少なくできる。
【0021】
ダミー発光パターンの第3例
第3例は、図5(b)に示すように、発光間隔および発光強度を変化させ、発光開始から徐々に、短周期から長周期へ変化させるとともに発光強度を上げ、撮影時における発光が周期が最も長くかつ発光強度がピークとなるようにして、徐々に長周期から短周期へ変化させるとともに発光強度を下げるダミー発光パターンである。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、撮影時における発光の周期が最も長いから、ストロボ撮影の最大強度直前のコンデンサ充電時間をかせぐことができる。
【0022】
ダミー発光パターンの第4例
第4例は、図5(c)に示すように、発光間隔および発光強度をランダムに変化させるダミー発光パターンである。このランダム変化は、例えば乱数を表すシフトレジスタと論理回路を通じて作ることができる。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光であり、作為的でないと誤認させるようなパターンの作製が可能であるので、ストロボ撮影により一層気付かせないようにできる。
【0023】
なお、上記ダミー発光パターンの第1〜4例では、ダミー発光パターンのほぼ中間でストロボ撮影を行っているが、これらの例に限定されるものではなく、ダミー発光パターンの最初または最後などにストロボ撮影を行うようにしてもよい。
【0024】
図6は、第2実施形態の第1例に係るダミー発光機能を有する監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
この第2実施形態では、第1実施形態と異なって検知エリアA1、A2を有しており、ダミー発光制御部26が、遠い検知エリアA1では威嚇のみでストロボ撮影を行わず、ストロボ20の発光強度を小さくし、近い検知エリアA2ではストロボ撮影を行って、ストロボ20の発光強度を大きくする制御を行う。
【0025】
前記人体検知器1は、図1と同様に受動型赤外線(PIR)方式であるが、ケース41の中に焦電素子からなる一対の赤外線検出素子2、3を収納している。各検出素子2、3は、その前方に位置してケース41に取り付けられたフレネルレンズやミラーのような光学系51、52により、検知エリアA1、A2を設定している。各検知エリアA1、A2において人体Hなどから放射される赤外線エネルギは、光学系51、52により集光されて対応する検出素子2、3に入射され、人体Hが検知される。その他の構成は、ダミー発光制御部26が上記のストロボ制御を行うこと以外、第1実施形態と同様である。
【0026】
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、一定以上に近付く侵入者のみを監視カメラ10でストロボ撮影できる。
なお、検知エリアをA1、A2の2つのエリアでなく、3つ以上のエリアにしてもよい。
【0027】
また、第2実施形態の第2例では、第1例と異なり、ダミー発光制御部26が、遠い検知エリアA1ではストロボ20の発光強度を大きくしてストロボ撮影し、近い検知エリアA2では発光強度を小さくしてストロボ撮影する制御を行う。その他の構成は第1例と同様である。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、検知エリアA1、A2で2回以上ストロボ撮影できるから、侵入者の画像をとらえる確率を高くできる。
なお、この第2例で、撮影距離に応じてストロボ20の発光強度を調節するカメラの調光機能を利用してもよい。
【0028】
つぎに、第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、第1実施形態と異なり、ストロボ20の他に、検知エリアAへ向けてダミー発光する白色の発光ダイオード(LED)と、撮影時のストロボ20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで前記発光ダイオードをダミー発光させるように制御する発光制御部とを備えている。すなわち、撮影をストロボ20で、ダミー発光を発光ダイオード(LED)で行う。その他の構成は第1実施形態と同様である。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、ストロボ20の負担を小さくできる。
【0029】
なお、前記各実施形態では、人体検知器1を受動型赤外線(PIR)方式としたが、検知波として近赤外線を投光し、物体から反射した近赤外線を受光して物体を検出するAIR方式でもよい。また、超音波または電波を検知波として送受信する送信素子と受信素子を備えた超音波式または電波式の能動型センサを用いることもでき、さらに、電磁波の撹乱を検知することにより、また領域の内外を分ける物理遮蔽手段の開閉に連動したスイッチなどにより、人体を検知するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、撮影時にストロボ(閃光発生体)の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボをダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラで撮影されたと認識させないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
【図2】同実施形態の監視カメラシステムの電気回路を示すブロック図である。
【図3】同実施形態のストロボ発光回路を示すブロック図である。
【図4】ダミー発光パターンの第1例を示す図である。
【図5】(a)〜(c)はダミー発光パターンの第2〜4例を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1…人体検知器、10…監視カメラ、20…ストロボ(閃光発生体)、21…ストロボ発光回路、25…発光制御部、26…ダミー発光制御部、34…記録部、A、A1、A2…検知エリア。
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般住宅や工場などの建物の屋外における検知エリア内を監視カメラで監視するシステムに関し、特に、ストロボ(閃光発生体)撮影しても、侵入者にストロボ撮影を認識させない監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視カメラシステムでは、主として夜間時に低照度となることから検知エリア内に侵入した侵入者の画像を確実にとらえるために、撮影時にハロゲンライト等を補助照明として使用する場合が多い。このハロゲンライト等の照明は威嚇用途としても用いられる。また、外部から電力供給ができない環境では、システム機器内部に電源を搭載し、それから電力を供給する必要が生じるが、内蔵電源ではハロゲンライト等の照明を点灯させるには、電源容量や外形等が非常に大きなものとなり、現実的な商品性を有しないという問題があった。
【0003】
その一方、監視カメラシステムにおいて、撮影時に検知エリアを補助照明するために、ストロボを利用することも知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−159535号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した撮影時におけるハロゲンライト等の照明では電源容量や外形等が大きくなる問題に対しては、電源容量や外形等の小さい銀塩カメラやディジタルカメラ等に組み込まれているストロボ(閃光発生体)を利用することが考えられる。
しかし、ハロゲンライト等の照明が侵入者に対する威嚇のための照明と認識されるのと異なり、ストロボによる照明では、その閃光により侵入者はストロボ撮影されたと認識するため、監視カメラの存在に気付き、監視カメラの持ち去り、破壊などの問題が生じることとなる。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決して、電源容量や外形等が小さく、ストロボ撮影してもそれと認識させないようにできるダミー発光機能を有する監視カメラシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかるダミー発光機能を有する監視カメラシステムは、検知エリア内に侵入した人体を検知する人体検知器と、人体が検知されたとき検知エリアを撮影する監視カメラと、検知エリアへ向けて閃光を発する閃光発生体と、監視カメラにより撮影された静止画像を記録する記録部とを備えたものであって、撮影時の閃光発生体の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで閃光発生体をダミー発光させるように制御する発光制御部を備えている。
【0008】
この構成によれば、撮影時に閃光発生体(ストロボ)の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボをダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラで撮影されたと認識させないようにできる。
【0009】
好ましくは、前記発光制御部は、閃光発生体(ストロボ)を、以下の(1)〜(4)に例示するダミー発光パターンでダミー発光させる。すなわち、(1)一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度のダミー発光パターン、(2)一定の発光間隔で発光強度を変化させ、発光開始から徐々に発光強度を上げ、撮影時の発光強度をピークとして、徐々に発光強度を下げるダミー発光パターン、(3)発光間隔および発光強度を変化させ、発光開始から徐々に、短周期から長周期へ変化させるとともに発光強度を上げ、撮影時における発光が周期が最も長くかつ発光強度がピークとなるようにして、徐々に長周期から短周期へ変化させるとともに発光強度を下げるダミー発光パターン、(4)発光間隔および発光強度をランダムに変化させるダミー発光パターンである。したがって、(1)〜(4)のダミー発光パターンにより、侵入者はダミー発光の中のストロボ撮影に気付かないから、侵入者に対して監視カメラによる撮影の認識を困難にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るダミー発光機能を有する監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図、図2は、本システムの電気回路を示すブロック図である。図1に示すように、本システムは、例えば、一般住宅や工場のような建物の外壁面Wに取り付けられて、建物の屋外における検知エリアAに不法に入る侵入者を監視カメラで監視する。本システムは、この検知エリアA内に侵入した人体Hを検知する人体検知器1と、人体Hが検知されたとき検知エリアAを撮影する監視カメラ10と、検知エリアAへ向けて閃光を発するストロボ(閃光発生体)20とを備えており、主として夜間において、人体Hを検知すると、これをトリガとして監視カメラ10が検知エリアAをストロボ撮影する。
【0011】
図2に示すように、前記監視カメラ10で撮影された画像信号は画像処理回路12で処理され、静止画像が得られる。この静止画像は記録部(フレームメモリ)34に記録される。本システムは、例えば直流電源32を有する電源部33により各部が駆動され、CPUのような制御部30がシステム全体を制御して、前記監視カメラ10の作動、およびストロボ20を発光させるストロボ発光回路21などを制御する。
【0012】
図1の人体検知器1は、例えば受動型赤外線(PIR)方式であり、ケース41の中に焦電素子からなる赤外線検出素子2を収納している。検出素子2は、その前方に位置してケース41に取り付けられたフレネルレンズやミラーのような光学系51により、検知エリアAを設定している。各検知エリアAにおいて人体Hなどから放射される赤外線エネルギは、光学系51により集光されて対応する検出素子2に入射され、この検出信号を処理する図2の人体検知回路5により人体Hが検知される。なお、ここでの人体Hは検知エリアA内への侵入者である。
【0013】
図3は、前記制御部30により制御されて、ストロボ放電管のようなストロボ20を発光させるストロボ発光回路21の構成を示す。このストロボ発光回路21は、前記電源部33内の直流電源32の電圧を昇圧させる昇圧回路23と、ストロボ20を所定の発光強度に発光させる可変のコンデンサ容量Cをもち、前記昇圧回路23により昇圧された電圧を充電する可変容量形のコンデンサVC、コンデンサVCをストロボ20を通して放電させるトリガ回路24、ストロボ20の発光全体を制御する発光制御部25を備えている。発光制御部25はダミー発光制御部26を有しており、監視カメラ10の撮影時におけるストロボ20の発光タイミングに加えて、ダミー発光制御部26がこの発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光させるように制御する。
【0014】
前記コンデンサVCは、例えば軸を回転して極板の対向面積や距離を加減してコンデンサ容量Cを変化させるものであり、このコンデンサVCおよび昇圧回路23へダミー発光制御部26からの制御信号を出力して、ストロボ20の発光強度をパターン通りに変化させる。
なお、後述するダミー発光パターンの第1例のように、一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度の場合には、コンデンサ容量Cが一定の固定容量形のコンデンサを用いてもよい。
【0015】
ストロボ20は、例えば銀塩カメラやディジタルカメラ等に組み込まれているものを利用したものであり、検知エリアAの大きさに応じて単数または複数個使用される。これにより、従来とハロゲンライト等と比べて電源容量や外形等を小さくできる。また、市販品であるので、監視カメラシステムを低コストにできる。なお、この例では同一のストロボで撮影時の発光およびダミー発光を行っているが、撮影用とダミー発光用にそれぞれ別個のストロボで行うようにしてもよい。
【0016】
以下、本システムにおけるダミー発光動作について説明する。
まず、人体検知器1により、人体Hを検知すると、これをトリガとして監視カメラ10が検知エリアAをストロボ20によりストロボ撮影する。この撮影時におけるストロボ20の発光タイミングの前後に、ダミー発光制御部26は、例えば、一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度のダミー発光パターンで、ストロボ20をダミー発光させる。図4にこのダミー発光パターンの第1例を示す。
【0017】
すなわち、ストロボ発光回路21では、予め、電源部33によってコンデンサVCが一定電圧に充電されており、ダミー発光制御部26から前記ダミー発光パターンにしたがって制御信号が出力されて、当該発光間隔にしたがってトリガ回路24によりトリガ電圧が与えられると、一定の電圧に充電されたコンデンサVCがストロボ20を通して放電し、これによりストロボ20がストロボ光を放出する。コンデンサVCは放電後、前記と同様に充電されてその後放電され、以後この動作を繰り返す。このダミー発光パターンは、撮影時のストロボ20の発光と同期して、その前後にストロボ20が発光するように行われる。
【0018】
こうして、撮影時にストロボ20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボ20をダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラ10で撮影されたと認識させないようにできる。これにより、監視カメラ10の持ち去り、破壊などの問題が生じない。
【0019】
以下、ダミー発光パターンの第2〜4例について説明する。
第2〜4例では、予めダミー発光パターンのプログラムが作製されて、ダミー発光制御部26に格納されており、ダミー発光制御部26は、各プログラムにしたがって、制御信号をトリガ回路24、コンデンサVCおよび昇圧回路23へ出力して、ストロボ20をパターン通りに発光させる。
【0020】
ダミー発光パターンの第2例
第2例は、図5(a)に示すように、一定の発光間隔で発光強度を変化させ、発光開始から徐々に発光強度を上げ、撮影時の発光強度をピークとして、徐々に発光強度を下げるダミー発光パターンである。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、直流電源32が消耗するストロボ撮影時を最大強度として、その前後の発光強度を小さく抑えることにより、直流電源32の消耗を少なくできる。
【0021】
ダミー発光パターンの第3例
第3例は、図5(b)に示すように、発光間隔および発光強度を変化させ、発光開始から徐々に、短周期から長周期へ変化させるとともに発光強度を上げ、撮影時における発光が周期が最も長くかつ発光強度がピークとなるようにして、徐々に長周期から短周期へ変化させるとともに発光強度を下げるダミー発光パターンである。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、撮影時における発光の周期が最も長いから、ストロボ撮影の最大強度直前のコンデンサ充電時間をかせぐことができる。
【0022】
ダミー発光パターンの第4例
第4例は、図5(c)に示すように、発光間隔および発光強度をランダムに変化させるダミー発光パターンである。このランダム変化は、例えば乱数を表すシフトレジスタと論理回路を通じて作ることができる。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光であり、作為的でないと誤認させるようなパターンの作製が可能であるので、ストロボ撮影により一層気付かせないようにできる。
【0023】
なお、上記ダミー発光パターンの第1〜4例では、ダミー発光パターンのほぼ中間でストロボ撮影を行っているが、これらの例に限定されるものではなく、ダミー発光パターンの最初または最後などにストロボ撮影を行うようにしてもよい。
【0024】
図6は、第2実施形態の第1例に係るダミー発光機能を有する監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
この第2実施形態では、第1実施形態と異なって検知エリアA1、A2を有しており、ダミー発光制御部26が、遠い検知エリアA1では威嚇のみでストロボ撮影を行わず、ストロボ20の発光強度を小さくし、近い検知エリアA2ではストロボ撮影を行って、ストロボ20の発光強度を大きくする制御を行う。
【0025】
前記人体検知器1は、図1と同様に受動型赤外線(PIR)方式であるが、ケース41の中に焦電素子からなる一対の赤外線検出素子2、3を収納している。各検出素子2、3は、その前方に位置してケース41に取り付けられたフレネルレンズやミラーのような光学系51、52により、検知エリアA1、A2を設定している。各検知エリアA1、A2において人体Hなどから放射される赤外線エネルギは、光学系51、52により集光されて対応する検出素子2、3に入射され、人体Hが検知される。その他の構成は、ダミー発光制御部26が上記のストロボ制御を行うこと以外、第1実施形態と同様である。
【0026】
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、一定以上に近付く侵入者のみを監視カメラ10でストロボ撮影できる。
なお、検知エリアをA1、A2の2つのエリアでなく、3つ以上のエリアにしてもよい。
【0027】
また、第2実施形態の第2例では、第1例と異なり、ダミー発光制御部26が、遠い検知エリアA1ではストロボ20の発光強度を大きくしてストロボ撮影し、近い検知エリアA2では発光強度を小さくしてストロボ撮影する制御を行う。その他の構成は第1例と同様である。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、検知エリアA1、A2で2回以上ストロボ撮影できるから、侵入者の画像をとらえる確率を高くできる。
なお、この第2例で、撮影距離に応じてストロボ20の発光強度を調節するカメラの調光機能を利用してもよい。
【0028】
つぎに、第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、第1実施形態と異なり、ストロボ20の他に、検知エリアAへ向けてダミー発光する白色の発光ダイオード(LED)と、撮影時のストロボ20の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで前記発光ダイオードをダミー発光させるように制御する発光制御部とを備えている。すなわち、撮影をストロボ20で、ダミー発光を発光ダイオード(LED)で行う。その他の構成は第1実施形態と同様である。
これにより、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させてストロボ撮影に気付かせなくできるとともに、ストロボ20の負担を小さくできる。
【0029】
なお、前記各実施形態では、人体検知器1を受動型赤外線(PIR)方式としたが、検知波として近赤外線を投光し、物体から反射した近赤外線を受光して物体を検出するAIR方式でもよい。また、超音波または電波を検知波として送受信する送信素子と受信素子を備えた超音波式または電波式の能動型センサを用いることもでき、さらに、電磁波の撹乱を検知することにより、また領域の内外を分ける物理遮蔽手段の開閉に連動したスイッチなどにより、人体を検知するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、撮影時にストロボ(閃光発生体)の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンでストロボをダミー発光するので、侵入者に一連のダミー発光を単に威嚇のためのストロボ発光と誤認させて、ダミー発光の中のストロボ撮影に気付かせず、侵入者に対して監視カメラで撮影されたと認識させないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
【図2】同実施形態の監視カメラシステムの電気回路を示すブロック図である。
【図3】同実施形態のストロボ発光回路を示すブロック図である。
【図4】ダミー発光パターンの第1例を示す図である。
【図5】(a)〜(c)はダミー発光パターンの第2〜4例を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る監視カメラシステムの設置状態の光学的構成を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1…人体検知器、10…監視カメラ、20…ストロボ(閃光発生体)、21…ストロボ発光回路、25…発光制御部、26…ダミー発光制御部、34…記録部、A、A1、A2…検知エリア。
Claims (6)
- 検知エリア内に侵入した人体を検知する人体検知器と、人体が検知されたとき検知エリアを撮影する監視カメラと、検知エリアへ向けて閃光を発する閃光発生体と、監視カメラにより撮影された静止画像を記録する記録部とを備えた監視カメラシステムであって、
撮影時の閃光発生体の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで閃光発生体をダミー発光させるように制御する発光制御部を備えたダミー発光機能を有する監視カメラシステム。 - 請求項1において、
前記発光制御部は、一定の発光間隔で撮影時の発光強度と同じ発光強度のダミー発光パターンで、閃光発生体をダミー発光させるものであるダミー発光機能を有する監視カメラシステム。 - 請求項1において、
前記発光制御部は、一定の発光間隔で発光強度を変化させ、発光開始から徐々に発光強度を上げ、撮影時の発光強度をピークとして、徐々に発光強度を下げるダミー発光パターンで、閃光発生体をダミー発光させるものであるダミー発光機能を有する監視カメラシステム。 - 請求項1において、
前記発光制御部は、発光間隔および発光強度を変化させ、発光開始から徐々に、短周期から長周期へ変化させるとともに発光強度を上げ、撮影時における発光が周期が最も長くかつ発光強度がピークとなるようにして、徐々に長周期から短周期へ変化させるとともに発光強度を下げるダミー発光パターンで、閃光発生体をダミー発光させるものであるダミー発光機能を有する監視カメラシステム。 - 請求項1において、
前記発光制御部は、発光間隔および発光強度をランダムに変化させるダミー発光パターンで、閃光発生体をダミー発光させるものであるダミー発光機能を有する監視カメラシステム。 - 検知エリア内に侵入した人体を検知する人体検知器と、人体が検知されたとき検知エリアを撮影する監視カメラと、検知エリアへ向けて閃光を発する閃光発生体と、監視カメラにより撮影された静止画像を記録する記録部とを備えた監視カメラシステムであって、
検知エリアへ向けてダミー発光する発光ダイオードと、
撮影時に閃光発生体の発光タイミングに加えて、この発光タイミングとは異なるタイミングのダミー発光パターンで前記発光ダイオードをダミー発光させるように制御する発光制御部とを備えたダミー発光機能を有する監視カメラシステム。
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|---|---|---|---|---|
| JP2006295591A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Mitsubishi Electric Corp | 撮像素子を使用する監視カメラを用いる監視システム |
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2003
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