JP2004245967A - レトロフォーカス型レンズ - Google Patents

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Yoji Tanaka
要司 田中
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Nikon Corp
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Abstract

【課題】リアフォーカス方式を採用した小型で簡単な構成で、優れた結像性能を有し、迅速なフォーカシングを可能にしたレトロフォーカス型レンズを提供すること。
【解決手段】物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなり、前記第1レンズ群G1は最も物体側に正レンズL11を有し、無限遠物体から近距離物体に対してフォーカシングする際に、前記第1レンズ群G1は像面に対して固定され、前記第2レンズ群G2を光軸方向に移動し、所定の条件を満足すること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレトロフォーカス型レンズに関し、特にリアフォーカス方式のレトロフォーカス型レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子の高精細化に伴い、撮像レンズには像側にテレセントリックで明るくコンパクトで広画角でありながらバックフォーカスの長い高性能なレンズが望まれている。その要求に応えるために多くのレトロフォーカス型レンズが提案されている。
【0003】
一般に、レトロフォーカス型レンズのフォーカシング方式は、全体繰り出しが採用されている。しかし、レトロフォーカス型は、結像性能の近距離変動が比較的多くあり、その補正にリアフォーカス方式やフローティング方式を採用したレンズが提案されている。例えば、リアフォーカス方式のレトロフォーカス型レンズの開示例として、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4がある。また、フローティング方式のレトロフォーカス型レンズの開示例として、特許文献5がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−147373号公報(例えば、第5実施例)
【特許文献2】
特開平2−167515号公報
【特許文献3】
特開昭63−149618号公報(例えば、第2実施例)
【特許文献4】
特開昭62−249119号公報
【特許文献5】
特開昭62−291613号公報(例えば、第1実施例)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているレトロフォーカス型レンズでは、Fナンバーが2.8と暗く、回折光学素子を用いているためレンズの加工も困難となり加工にかかるコストが高いという問題がある。
【0006】
また、特許文献2に開示されているレトロフォーカス型レンズでは、無限遠物体から近距離物体までの合焦時における各収差の近距離変動の補正が不十分である。さらに、フォーカシングに際して移動するレンズ構成枚数も多くフォーカス部を移動させる駆動装置に負担がかかり迅速なフォーカシングが出来ないという問題がある。
【0007】
また、特許文献3に開示されているレトロフォーカス型レンズでは、各撮影距離における収差補正が不十分であるという問題がある。
【0008】
また、特許文献4に開示されているレトロフォー型レンズでは、Fナンバーが2.8と暗く、さらに、各撮影距離における収差補正が不十分であり近年の撮像レンズの要求に十分に応えられていないという問題がある。
【0009】
また、特許文献5に開示されているレトロフォーカス型レンズでは、歪曲収差が大きく、また、フォーカシングに際して移動するレンズ構成枚数も多くフォーカス部を移動させる駆動装置に負担がかかり迅速なフォーカシングが出来ないという問題がある。さらに、フローティング方式を採用しているため、レンズ鏡筒の機構も複雑になり加工にかかるコストが高いという問題がある。
【0010】
本発明は上記問題にかんがみてなされたものであり、リアフォーカス方式を採用した小型で簡単な構成で、優れた結像性能を有し、迅速なフォーカシングを可能にしたレトロフォーカス型レンズを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、前記第1レンズ群は最も物体側に正レンズを有し、無限遠物体から近距離物体に対してフォーカシングする際に、前記第1レンズ群は像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動し、以下の条件式を満足することを特徴としている。
【0012】
−5.0<f1/f<−1.5 (f1<0)
1.4<f2/f<4.0
ここで、
f :前記レトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
本発明に係るレトロフォーカス型レンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、第1レンズ群は最も物体側に正レンズを有し、無限遠物体から近距離物体に対してフォーカシングする際に、第1レンズ群は像面に対して固定で、第2レンズ群を光軸方向に移動するように構成されている。
【0015】
そして、レトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離をf、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、以下の条件式(1)および(2)を満足している。
【0016】
(1) −5.0<f1/f<−1.5 (f1<0)
(2) 1.4<f2/f<4.0
条件式(1)は、第1レンズ群の焦点距離f1とレトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離fとの比について適切な範囲を規定している。
【0017】
条件式(1)の下限値を下回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に比べ第1レンズ群が弱い屈折力を有することになってしまう。その結果、第2レンズ群の担う結像倍率を小さくしなければならず、所望のバックフォーカスの確保が困難となり、CCD等の撮像素子に必要なローパスフィルタや赤外カットフィルタ等を第2レンズ群と像面との間に入れるスペースが無くなるので好ましくない。
【0018】
条件式(1)の上限値を上回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に比べ第1レンズ群が著しく強い屈折力を有することになってしまう。その結果、歪曲収差をはじめ、像面湾曲などの軸外収差の補正が困難となるので好ましくない。
【0019】
条件式(2)は、第2レンズ群の焦点距離f2とレトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離fとの比について適切な範囲を規定している。
【0020】
条件式(2)の下限値を下回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に比べ第2レンズ群が強い屈折力を有することになってしまう。その結果、所望のバックフォーカスの確保が困難となり、CCD等の撮像素子に必要なローパスフィルタや赤外カットフィルタ等を第2レンズ群と像面との間に入れるスペースが無くなるので好ましくない。
【0021】
条件式(2)の上限値を上回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に比べ第2レンズ群が弱い屈折力を有することになってしまう。その結果、フォーカシング時にフォーカシング群の移動量が増大し、フォーカシング群の第2レンズ群と固定群の第1レンズ群とが干渉してしまい近距離物体への合焦が困難になってしまう。また、フォーカシングのスペースを確保しようとするとレトロフォーカス型レンズ全系の大型化に繋がるので好ましくない。
【0022】
また、本発明のレトロフォーカス型レンズは、以下の条件式(3)を満足している。
【0023】
(3) 0.3<d1/f<2.0
ここで、
f :レトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離、
d1:無限遠物体合焦時における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の距離である。
【0024】
条件式(3)は、無限遠物体合焦時における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の距離d1とレトロフォーカス型レンズ全系の焦点距離fとの比について適切な範囲を規定している。
【0025】
条件式(3)の下限値を下回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に対して第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の距離が短くなってしまう。その結果、フォーカシング時に第2レンズ群の移動スペースを十分確保できなくなるので好ましくない。
【0026】
条件式(3)の上限値を上回ると、レトロフォーカス型レンズ全系の屈折力に対して第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の距離が長くなってしまう。その結果、レトロフォーカス型レンズの前玉径の大型化に繋がり、さらに、レトロフォーカス型レンズ全長が大きくなり過ぎ好ましくない。
【0027】
また、本発明のレトロフォーカス型レンズでは、第2レンズ群は最も物体側から順に正レンズと負レンズとの貼り合わせ正レンズを有している。開口絞り近傍に貼り合わせレンズを配置すると軸上色収差の補正に有効である。
【0028】
以上の条件式を満足することにより、リアフォーカス方式を採用した小型で簡単な構成でありFナンバーが小さく、広画角でありながら歪曲収差を良好に補正し、無限遠物体から近距離物体までのフォーカシング時における収差変動を抑え優れた結像性能を有し、フォーカシング群の重量、大きさ、移動量を小さくすることによりフォーカス部を移動させる駆動装置の負荷を軽減させ、迅速なフォーカシングを可能にするレトロフォーカス型レンズが提供できる。
【0029】
「実施例」
以下、本発明の各実施例を添付図面に基づいて説明する。以下のすべての実施例は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなり、第1レンズ群G1は最も物体側に正レンズを有し、無限遠物体から近距離物体に対してフォーカシングする際に、第1レンズ群G1は像面Iに対して固定され、第2レンズ群G2を光軸方向に移動する構成としている。
【0030】
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成を示す図である。
【0031】
本第1実施例のレトロフォーカス型レンズでは、物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL14と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15とから構成されている。第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との貼り合わせ正レンズと、両凸形状の正レンズL23と、両凸形状の正レンズL24と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25と、両凸形状の正レンズL26とから構成されている。そして、第2レンズ群G2と像面Iとの間に平行平面板からなるフィルターFが設けられている。
【0032】
表1に本第1実施例の諸元値を掲げる。表1において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを、βは撮影倍率を、d0は物体からレンズ第1面までの距離をそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。なお、空気の屈折率1.000000は記載を省略している。
【0033】
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径、面間隔その他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されること無く他の適当な単位を用いることもできる。さらに、これらの記号の説明は、以降の他の実施例においても同様とする。
【0034】
【表1】
Figure 2004245967
Figure 2004245967
Figure 2004245967
(条件対式応値)
(1) f1/f = −2.86
(2) f2/f = 1.53
(3) d1/f = 0.74
図2から図4は、本第1実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図である。図2は無限遠物体に対する諸収差図を、図3はβ=−0.0333に対する諸収差図を、図4はβ=−0.0609に対する諸収差図をそれぞれ示している。各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、dはd線を、gはg線をそれぞれ示している。また、非点収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。球面収差図では、最大口径に対応するFナンバー値またはNAの最大値を示し、非点収差図、歪曲収差図では像高Yの最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。なお、以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様であり、以後の説明を省略する。
【0035】
各収差図から、本第1実施例のレトロフォーカス型レンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0036】
(第2実施例)
図5は、本発明の第2実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成を示す図である。
【0037】
本第2実施例のレトロフォーカス型レンズでは、物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、両凸形状の正レンズL14とから構成されている。第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との貼り合わせ正レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL23と、両凸形状の正レンズL24と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25と、両凸形状の正レンズL26とから構成されている。そして、第2レンズ群G2と像面Iとの間に平行平面板からなるフィルターFが設けられている。
【0038】
表2に本第2実施例の諸元値を掲げる。
【0039】
【表2】
Figure 2004245967
Figure 2004245967
Figure 2004245967
(条件式対応値)
(1) f1/f = −2.22
(2) f2/f = 1.44
(3) d1/f = 0.86
図6から図8は、本第2実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図である。図6は無限遠物体に対する諸収差図を、図7はβ=−0.0333に対する諸収差図を、図8はβ=−0.0597に対する諸収差図をそれぞれ示している。
【0040】
各収差図から、本第2実施例のレトロフォーカス型レンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0041】
(第3実施例)
図9は、本発明の第3実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成を示す図である。
【0042】
本第3実施例のレトロフォーカス型レンズでは、物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、両凸形状の正レンズL14と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15とから構成されている。第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との貼り合わせ正レンズと、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25と、両凸形状の正レンズL26とから構成されている。そして、第2レンズ群G2と像面Iとの間に平行平面板からなるフィルターFが設けられている。
【0043】
表3に本第3実施例の諸元値を掲げる。
【0044】
【表3】
Figure 2004245967
Figure 2004245967
Figure 2004245967
(条件式対応値)
(1) f1/f = −2.78
(2) f2/f = 1.50
(3) d1/f = 0.79
図10から図12は、本第3実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する実施例3の諸収差図である。図10は無限遠物体に対する諸収差図を、図11はβ=−0.0333に対する諸収差図を、図12はβ=−0.0604に対する諸収差図をそれぞれ示している。
【0045】
各収差図から、本第3実施例のレトロフォーカス型レンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0046】
(第4実施例)
図13は、本発明の第4実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成を示す図である。
【0047】
本第4実施例のレトロフォーカス型レンズでは、物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と、両凸形状の正レンズL15とから構成されている。第2レンズ群G2は、両凸形状の正レンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との貼り合わせ正レンズと、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と、両凸形状の正レンズL25と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL26とから構成されている。そして、第2レンズ群G2と像面Iとの間に平行平面板からなるフィルターFが設けられている。
【0048】
表4に本第4実施例の諸元値を掲げる。
【0049】
【表4】
Figure 2004245967
Figure 2004245967
Figure 2004245967
(条件式対応値)
(1) f1/f = −3.00
(2) f2/f = 1.82
(3) d1/f = 0.85
図14から図16は、本第4実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する実施例4の諸収差図である。図14は無限遠物体に対する諸収差図を、図15はβ=−0.0336に対する諸収差図を、図16はβ=−0.0636に対する諸収差図をそれぞれ示している。
【0050】
各収差図から、本第4実施例のレトロフォーカス型レンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0051】
(第5実施例)
図17は、本発明の第5実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成を示す図である。
【0052】
本第5実施例のレトロフォーカス型レンズでは、物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸形状の正レンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL14と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL15とから構成されている。第2レンズ群G2は、両凸形状の正レンズL21と両凹形状の負レンズL22との貼り合わせ正レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL23と、両凸形状の正レンズL24と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25と、両凸形状の正レンズL26とから構成されている。そして、第2レンズ群G2と像面Iとの間に平行平面板からなるフィルターFが設けられている。
【0053】
表5に本実施例5の諸元値を掲げる。
【0054】
【表5】
Figure 2004245967
Figure 2004245967
Figure 2004245967
(条件式対応値)
(1) f1/f = −3.89
(2) f2/f = 2.78
(3) d1/f= 1.72
図18から図20は、本第5実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する実施例5の諸収差図である。図18は無限遠物体に対する諸収差図を、図19はβ=−0.0333に対する諸収差図を、図20はβ=−0.0600に対する諸収差図をそれぞれ示している。
【0055】
各収差図から、本第5実施例のレトロフォーカス型レンズは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、リアフォーカス方式を採用した小型で簡単な構成で、優れた結像性能を有し、迅速なフォーカシングを可能にしたレトロフォーカス型レンズが実現でき、広範な利用目的に適うレトロフォーカス型レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成図。
【図2】第1実施例の無限遠物体に対する諸収差図。
【図3】第1実施例のβ=−0.0333に対する諸収差図。
【図4】第1実施例のβ=−0.0609に対する諸収差図。
【図5】本発明の第2実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成図。
【図6】第2実施例の無限遠物体に対する諸収差図。
【図7】第2実施例のβ=−0.0333に対する諸収差図。
【図8】第2実施例のβ=−0.0597に対する諸収差図。
【図9】本発明の第3実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成図。
【図10】第3実施例の無限遠物体に対する諸収差図。
【図11】第3実施例のβ=−0.0333に対する諸収差図。
【図12】第3実施例のβ=−0.0604に対する諸収差図。
【図13】本発明の第4実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成図。
【図14】第4実施例の無限遠物体に対する諸収差図。
【図15】第4実施例のβ=−0.0336に対する諸収差図。
【図16】第4実施例のβ=−0.0636に対する諸収差図。
【図17】本発明の第5実施例にかかるレトロフォーカス型レンズのレンズ構成図。
【図18】第5実施例の無限遠物体に対する諸収差図。
【図19】第5実施例のβ=−0.0333に対する諸収差図。
【図20】第5実施例のβ=−0.0600に対する諸収差図。
【符号の説明】
G1 :第1レンズ群
G2 :第2レンズ群
F :フィルタ
S :開口絞り
I :像面

Claims (2)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は最も物体側に正レンズを有し、
    無限遠物体から近距離物体に対してフォーカシングする際に、前記第1レンズ群は像面に対して固定され、前記第2レンズ群を光軸方向に移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、レンズ全系の焦点距離をf、としたとき、
    −5.0<f1/f<−1.5
    1.4<f2/f<4.0
    の条件を満足することを特徴とするレトロフォーカス型レンズ。
  2. 無限遠物体合焦時における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上の距離をd1、としたとき、
    0.3<d1/f<2.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のレトロフォーカス型レンズ。
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