JP2004246777A - 情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うようにする。
【解決手段】ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報伝送システムの中には、鉄道その他の交通機関や生産工場を管理する企業などにおいて、LANやインターネットなどの通信網(ネットワーク)を介して、管理のための情報を指令する指令システムがある。従来の指令システムにおいては、指令者が指令端末を操作し、指令制御装置を介して音声で端末装置に指令を行っていた。
【0003】
図9は、従来の指令システムの構成を示す図である。この図において、指令を発信する側における指令制御装置11は、指令内線回路(DBDL IN)12を介して指令を行うための指令端末13、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)14、および指令情報を送信するための指令情報装置16を備えている。トランク14および指令情報装置16はルータ(R)15を介してネットワークに接続されている。
【0004】
一方、指令を受信する側における指令受信装置17は、音声によって指令を受ける指令電話機18を備えているとともに、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)14、および指令情報を受信するための指令情報装置16を備えている。トランク14および指令情報装置16はルータ15を介してネットワークに接続されている。
【0005】
従来の指令方式では、指令員が指令端末13より指令電話機18の電話番号をダイヤルするか、あるいは指令端末13のワンタッチダイヤルボタンを押下することにより、指令制御装置11は、ネットワークを介して指令受信装置17に接続して指令電話機18を呼び出し、指令電話機18が応答することにより音声による指令を行っていた。また、それとは別に、指令情報装置16の操作で作成したテキスト情報としての指令情報を電子メールにより、相手の指令情報装置16に送信していた。
【0006】
しかしながら、指令を受ける側にとっては、音声による指令のための指令電話機18と電子メールによる指令のための指令情報装置16とが別々に設置されているため、指令を受け取るための作業が煩雑になるという問題があった。その対策として、電子メールで受け取ったテキスト情報を音声情報に変換して、音声による指令を受けることが考えられる。
【0007】
テキスト情報技術を音声情報に変換する技術として、電子メールの自動音声再生キー押下により、電子メールの添付ファイルを自動的に再生する提案がなされている。この提案によれば、電子機器で電子メールを作成する場合に、電子メールの添付ファイルとして音楽データである音声情報を付加し、メール本文内に添付ファイル参照を示す文字コードを組み込んでメール本文を作成する。電子機器が電子メールを受信した場合に、受信側ユーザは、まず音声再生を行なうメール本文を選択し、音声再生スタートキーを押下する。電子機器では、音声合成制御部へ送って音声再生を実行するためのメール本文のテキスト読み上げデータと、音楽再生するための添付音楽データ/添付画像データとを、RAM内のバッファ部に格納する。その後、バッファ部に格納された音声合成再生コマンドを音声合成再生制御部へ送信し、メールテキスト本文を音声再生してスピーカを介して読み上げを行なう(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−73507号公報(段落番号「0020」、「0025」、図3、図7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示した指令システムと上記特許文献1の技術とを組み合わせたとしても、指令を送る側においては、指令の音声情報を作成してメール本文に添付ファイルとして付加しなければならない。一方、指令を受ける側においては、受信した電子メールに音声情報が含まれていることを確認して音声再生スタートキーを押下しなければならず、指令を受ける者は、指令情報装置の表示画面を常に監視して、指令を受けたかどうかを判断しなければならない。このため、正確な情報を提供することが困難であるとともに、指令を送る側および指令を受ける側のどちらにおいても作業効率が悪くなってしまうという課題がある。
【0010】
また、指令を受ける側において、聞き逃しがあった場合などには、指令を送る側に電話で問い合わせなければならないという課題がある。
【0011】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決するものであり、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことを可能にする情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【0012】
また、指令を受ける側において、指令を聞き逃しがあった場合でも、その後の操作により聞きなおすことができる情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における請求項1に記載の情報伝送システムは、所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析し、前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生することを特徴とする。
【0014】
本発明における請求項2に記載の情報伝送システムのプログラムは、所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析するステップと、前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生するステップとを実行することを特徴とする。
【0015】
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0016】
本発明における請求項3に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、入力操作に応じてテキスト情報を作成するテキスト作成手段と、入力操作に応じて宛先情報を作成する宛先作成手段と、前記テキスト情報に対して音声再生の指示がなされた場合には自動音声再生の指令情報を含む付加情報を前記テキスト情報に付加する情報付加手段と、前記テキスト情報を前記宛先情報によって指定された宛先に所定の通信網を介して送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、情報を送る側では、指令の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信することにより、正確な情報を提供し、情報送信の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0018】
本発明における請求項4に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、所定の通信網を介してテキスト情報を受信する受信手段と、受信した前記テキスト情報に付加されている付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれているか否かを解析する情報解析手段と、前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には前記テキスト情報を音声情報に変換する情報変換手段と、変換された前記音声情報を再生する情報再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを自動的に再生することにより、正確な情報を受信し、情報受信の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0020】
請求項4の発明において、請求項5に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には音声を表す画像を所定の表示手段に表示する表示制御手段をさらに備え、音声を表す画像が表示されたテキスト情報に対して所定の操作手段から音声再生の指示が入力された場合には、前記情報変換手段は前記テキスト情報を音声情報に変換し、前記情報再生手段は変換された前記音声情報を再生することを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれているテキスト情報に対して音声再生の指示が入力された場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、情報の音声を聞き逃した場合でも、音声再生の指示を入力して聞きなおすことができる。
【0022】
請求項4の発明において、請求項6に記載の情報伝送システムの情報処理装置のように、前記情報再生手段は、前記付加情報に自動音声再生の指令情報とともに再生時刻を指定する再生指定時刻情報が含まれている場合には、現在時刻が前記再生時刻に達したときに前記変換された前記音声情報を再生することを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、現在時刻が再生時刻に達したときにテキスト情報から変換された音声情報を再生することにより、情報を送る側では、任意の時間にテキスト情報を作成して送信することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報伝送システムの実施形態1および実施形態2について、鉄道会社において、ネットワーク(所定の通信網)を介して、列車管理のための情報を指令する指令システムを例に採って、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、実施形態1における指令システムの構成を示す中継方式の図である。この図において、指令制御装置1は、指令内線回路(DBDL IN)2を介して指令を行うための指令端末3、および、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)4を備えている。また、指令情報を送信するための指令情報装置6(情報処理装置、テキスト作成手段、宛先作成手段、情報付加手段、送信手段)がルータ(R)5を介してネットワークに接続されている。
【0026】
一方、指令を受信する側において、指令受信装置7は、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)4、および指令情報を受信するための指令情報装置6を備えている。トランク4および指令情報装置6はルータ5を介してネットワークに接続されている。さらに、指令受信装置7は、音声による指令に対応する機能と電子メールによる指令の両方に対応した情報統合端末8(情報処理装置)を備えており、指令受信装置7およびルータ5を介してネットワークに接続されている。
【0027】
図2は、実施形態1において送信側の指令情報装置6から受信側の情報統合端末8に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。この図に示すように、伝送される電子メールは、テキスト情報であるメール本文101およびヘッダ部102(付加情報)で構成されている。ヘッダ部102は、情報統合端末8のメールアドレスである宛先情報103や指令端末3のメールアドレスである送信元情報104のほか、メール本文101を音声で自動的に読み上げる指令である音声再生情報105(自動音声再生の指令情報)が含まれている。
【0028】
図3は、情報統合端末8の構造を示す平面図であり、図4は、情報統合端末8の内部構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、情報統合端末8は、音声による指令のためのハンドセット808、電子メールによる指令のためのメッセージや電話を掛けるためのダイヤルパッドやオートダイヤルキーなどを表示するためのディスプレイ、および、メッセージの選択やダイヤルを行うためのタッチセンサ816(表示手段、操作手段)、音声や着信音を出力するためのスピーカ817を備えており、従来の音声による指令を受信することが可能である。
【0030】
図4において、中央制御装置(MPU)800は、制御バス818を介して、記憶装置(ROM)801、記憶装置(RAM)802、メール受信部814(受信手段)、呼制御部806、タッチ情報レシーバ809、画面コントローラ810(表示制御手段)に接続されている。記憶装置(ROM)801および記憶装置(RAM)802は、情報統合端末8を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。
【0031】
メール受信部814は、ネットワークや指令受信装置7と接続するための通信インタフエース部815に接続されており、ネットワークを介して電子メールを受信する。また、メール受信部814は、受信した電子メールを保存するメール保存部813および受信した電子メールのヘッダ部を解析するヘッダ解析部805(情報解析手段)に接続されている。
【0032】
呼制御部806は、通信インタフエース部815に接続されており、指令受信装置7との間で通話に関わる呼制御を行う。また、呼制御部806には、音声制御部807を介してハンドセット808が接続され、送信側と音声で通話することができる。
【0033】
タッチ情報レシーバ809は、タッチセンサ816からのキー押下情報を検出し、それを中央制御装置(MPU)800に送信する。画面コントローラ810は、画面メモリ811に接続されており、画面メモリ811の画像データを読み出して、ディスプレイ816に電子メールやダイヤルパッドなどの画面を表示する。
【0034】
ヘッダ解析部805は、解析したヘッダの内容により電子メール本文よりテキストを抽出するテキスト抽出部804に接続されている。テキスト抽出部804は、電子メール本文より抽出したテキスト情報を音声情報に変換するテキスト/音声変換部803(情報変換手段)に接続されている。テキスト/音声変換部803は、変換した音声を出力するための音声出力部812(情報再生手段)に接続されている。そして、音声出力部812は、音声や着信音を出力するスピーカ817に接続されている。
【0035】
次に、実施形態1の動作について説明する。
【0036】
先ず、送信側の動作について説明する。指令者は、電子メールによって指令を行うために、指令情報装置6より指令内容であるテキスト情報を入力するとともに、指令受信者を特定する宛先情報を入力する。また、受信側の情報統合端末8で電子メール受信時に自動再生するかどうかを選択する。このとき、指令情報装置6においては、自動再生を選択すると、図2に示した電子メールのヘッダ部102に自動再生を行うための音声再生情報105を書き込む。そして、指令者が電子メールを送信することにより、受信側の情報統合端末8にその電子メールが送信されて指令が伝送される。
【0037】
次に、受信側の動作について、図5および図6を参照して説明する。図5は、情報統合端末8における受信メール処理のフローチャートであり、図6は、ディスプレイ/タッチセンサ816の画面を示す図である。
【0038】
ネットワークを介して送信されてきた電子メールは、情報統合端末8のメール受信部814において受信処理が行われる。すなわち、図5において、メール受信があるか否かを判別し(ステップS01)、メール受信がある場合には、メール保存処理を行なって(ステップS02)、その受信メールをメール保存部813に保存するとともに、ヘッダ解析部805に送出する。このとき、図6のエリアAには、メールが一覧表示される。また、最新の受信メールは、反転表示や表示色などで強調して表示される。ヘッダ解析部805は、ヘッダ解析処理を行って(ステップS03)、ヘッダ部に音声再生情報があるか否かを判別する。すなわち、テキストの自動読み上げが有るか否かを判別する(ステップS04)。
【0039】
テキストの自動読み上げが有る場合には、テキスト抽出部804において、テキスト抽出処理を行い(ステップS05)、テキスト/音声変換部803において、テキスト情報を音声情報に変換する情報変換処理を行なう(ステップS06)。なお、ヘッダ部に音声再生情報が含まれていて、テキストの自動読み上げが有る受信メールが図6のエリアAに一覧表示された際に、音声を表す画像9が表示される。次に、音声出力部812を介してスピーカ817に対して再生コマンドを送信して(ステップS07)、スピーカ817を発音状態にする。例えば、スピーカアンプ(図示せず)を駆動(ミュート解除)する。そして、再生処理を行なって(ステップS08)、音声情報をスピーカ817に送出して、音声による指令を発音させる。
【0040】
すなわち、指令を送る側では、指令の内容をテキスト形式で作成したものを配信し、指令を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを自動的に再生することにより、正確な指令情報を提供し、指令業務を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
音声による再生処理が終了した後、又は、ステップS01において受信メールがない場合、若しくは、ステップS04においてテキストの自動読み上げがない場合には、タッチセンサ816がオンされたか否かを判別する(ステップS09)。タッチセンサ816がオンされた場合には、図6の画面におけるエリアAの受信メールおよびエリアBの再生アイコンがオンされたか否かを判別する(ステップS10)。再生アイコンがオンされた場合には、ステップS06に移行して、テキスト情報を音声情報に変換し、ステップS08において再生処理を行なう。
【0042】
すなわち、ヘッダ部に音声再生情報が含まれているテキスト情報に対して、音声再生の指示が入力された場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、指令の音声を聞き逃した場合でも、音声再生の指示を入力して聞きなおすことができる。この場合において、エリアAに一覧表示されたメールの中で、音声を表す画像があるか否かによって、テキストの自動読み上げが有る受信メールであるか否かを容易に判断できる。
【0043】
ステップS10において、再生アイコンがオンされない場合には、図6の画面におけるエリアAの受信メールおよびエリアCの表示アイコンがオンされたか否かを判別する(ステップS11)。表示アイコンがオンされた場合には、図6のエリアDにメールテキストを表示する処理を行なう(ステップS12)。なお、指令の音声が再生されている状態でも、表示アイコンがオンされた場合には、メールテキストを表示できる。
【0044】
ステップS11において、表示アイコンがオンされない場合、すなわち、図6における他のタッチセンサのアイコンE(例えば、作成アイコン、転送アイコン、返送アイコン、ダイヤルアイコンなど)がオンされた場合には、そのオンされたアイコンに応じたその他の処理を行なう(ステップS13)。
【0045】
ステップS12におけるメールテキスト表示処理、若しくは、ステップS13におけるその他の処理の後、又は、ステップS09において、タッチセンサがオンでない場合には、ステップS01に移行して、メール受信の有無を判別する処理を繰り返す。
【0046】
以上のように、上記実施形態1によれば、ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生する。したがって、正確な指令を提供し、指令伝送の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0047】
次に、本発明の実施形態2について図7および図8を参照して説明する。
【0048】
この実施形態2において、指令システムの構成を示す中継方式、情報統合端末の構造およびブロック図、およびディスプレイ/タッチセンサの画面については、図1、図3、図4、および図6に示した実施形態1のものと同じである。ただし、実施形態2の情報統合端末内には、現在時刻を通知する時計が設けられている。また、電子メールのデータフォーマットおよび指令システムの動作を示すフローチャートについても、部分的には図2および図5に示した実施形態1のものと同じである。したがって、以下、実施形態1とは異なる部分について主に説明する。
【0049】
先ず、送信側の動作について説明する。指令者は、電子メールによって指令を行うために、指令情報装置6より指令内容であるテキスト情報を入力するとともに、指令受信者を特定する宛先情報を入力する。図7は、実施形態2における電子メールのデータフォーマットを示す図である。また、受信側の情報統合端末8で電子メール受信時に自動再生するかどうかを選択する。このとき、指令情報装置6においては、自動再生を選択すると、図7に示した電子メールのヘッダ部102に自動再生を行うための音声再生情報105を書き込む。このとき、音声再生の時刻を指定する場合には、ヘッダ部102に再生指定時刻情報106を書き込む。そして、指令者が電子メールを送信することにより、受信側の情報統合端末8にその電子メールが送信されて指令が伝送される。
【0050】
次に、受信側の動作について、図8を参照して説明する。図8は、情報統合端末8における受信メール処理のフローチャートである。ステップS01において受信メールがある場合に、ステップS03においてヘッダ解析処理を行なった結果、ヘッダ部102に音声再生情報105が含まれており、テキストの自動読み上げが有る場合には、さらに、ヘッダ部102に再生時刻指定情報106が有るか否かを判別する(ステップS14)。再生時刻指定情報がない場合には、実施形態1の場合と同様に、自動的に音声再生を行なうことになる。
【0051】
ヘッダ部102に再生時刻指定情報106が有る場合には、レジスタTにその再生指定時刻をストアし(ステップS15)、フラグMFを「1」にセットする(ステップS16)。そして、ステップS09に移行して、タッチセンサがオンされたか否かを判別する。すなわち、再生時刻指定情報が有る場合には、電子メールを受信した場合でも、すぐには音声再生を行なわない。
【0052】
ステップS01において、受信メールがない場合には、フラグMFが「1」であるか否かを判別する(ステップS17)。MFが「1」である場合には、現在時刻がレジスタTにストアした再生指定時刻に達したか否かを判別する(ステップS18)。ステップS17において、MFが「0」である場合、又は、ステップS18において、現在時刻が再生指定時刻に達していない場合には、ステップS09に移行して、タッチセンサがオンされたか否かを判別する。
【0053】
ステップS18において、現在時刻が再生指定時刻に達したときには、ステップS06に移行して、テキスト情報を音声情報に変換する情報変換処理を行い、再生コマンド送信を行なって(ステップS07)、その変換された音声情報の再生処理を行なう(ステップS08)。
【0054】
以上のように、上記実施形態2によれば、ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報および再生時刻を指定する再生指定時刻情報が含まれている場合には、現在時刻が再生時刻に達したときにテキスト情報から変換された音声情報を再生する。したがって、情報を送る側では、任意の時間にテキスト情報を作成して送信することが可能になる。
【0055】
なお、上記各実施形態においては、鉄道会社で列車管理のための情報を指令する指令システムを例に採って、情報伝送システム並びに送信側の情報処理装置である指令情報装置6、および、受信側の情報処理装置である情報統合端末8について説明したが、本発明の情報伝送システムおよびその情報処理装置は、各実施形態に示した指令システムに限定されない。
【0056】
例えば、個人的に使用するパソコンによって電子メールを送受信するシステムにおいて、家事やその他の作業のために、パソコンの画面を常に見ることができない場合でも、本発明を適用して、電子メールのテキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、電子メールの内容を音声で知ることが可能になる。
【0057】
あるいは、目や身体の不自由な人に対して、福祉センターなどから情報を配信したり、容態を問い合わせたりする場合にも、本発明を適用して、送信側の福祉センターなどで作成して送信したテキスト情報を、受信側で音声情報に変換して再生することにより、送信側の作業の軽減と確実な情報伝達が可能になる。
【0058】
また、上記各実施形態においては、装置内の記憶装置(ROM)に格納したプログラムによって、ネットワークを介して受信したテキスト情報を音声情報に変換して再生する構成にしたが、そのプログラム自体をCD−ROMなどの外部記憶媒体やネットワークから装置内にダウンロードしてハードディスクなどにインストールし、そのプログラムを実行して各実施形態において示したフローチャートの動作を行なうことにより、受信したテキスト情報を音声情報に変換して再生する構成にしてもよい。この場合には、情報伝送システムのプログラムの発明を実現できる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における指令システムの構成を示す中継方式の図である。
【図2】本発明の実施形態1において送信側から受信側に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。
【図3】図1の情報統合端末の構造を示す平面図である。
【図4】図1の情報統合端末の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の情報統合端末における受信メール処理のフローチャートである。
【図6】図1のディスプレイ/タッチセンサの画面を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2において送信側から受信側に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の実施形態2の情報統合端末における受信メール処理のフローチャートである。
【図9】鉄道会社における従来の指令システムの構成を示す中継方式の図である。
【符号の説明】
1 指令制御装置
2 指令内線回路
3 指令端末
4 回線接続用トランク(TRK)
5 ルータ(R)
6 指令情報装置(情報処理装置、テキスト作成手段、宛先作成手段、情報付加手段、送信手段)
7 指令受信装置
8 情報統合端末(情報処理装置)
9 音声を表す画像
800 中央制御装置
801 記憶装置(ROM)
802 記憶装置(RAM)
803 テキスト/音声変換部(情報変換手段)
804 テキスト抽出部
805 ヘッダ解析部(情報解析手段)
806 呼制御部
807 音声制御部
808 ハンドセット
809 タッチ情報レシーバ
810 画面コントローラ(表示制御手段)
811 画面メモリ
812 音声出力部(情報再生手段)
813 メール保存部
814 メール受信部(受信手段)
815 通信インタフェース部
816 ディスプレイ/タッチセンサ(表示手段/操作手段)
817 スピーカ
818 制御バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報伝送システムの中には、鉄道その他の交通機関や生産工場を管理する企業などにおいて、LANやインターネットなどの通信網(ネットワーク)を介して、管理のための情報を指令する指令システムがある。従来の指令システムにおいては、指令者が指令端末を操作し、指令制御装置を介して音声で端末装置に指令を行っていた。
【0003】
図9は、従来の指令システムの構成を示す図である。この図において、指令を発信する側における指令制御装置11は、指令内線回路(DBDL IN)12を介して指令を行うための指令端末13、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)14、および指令情報を送信するための指令情報装置16を備えている。トランク14および指令情報装置16はルータ(R)15を介してネットワークに接続されている。
【0004】
一方、指令を受信する側における指令受信装置17は、音声によって指令を受ける指令電話機18を備えているとともに、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)14、および指令情報を受信するための指令情報装置16を備えている。トランク14および指令情報装置16はルータ15を介してネットワークに接続されている。
【0005】
従来の指令方式では、指令員が指令端末13より指令電話機18の電話番号をダイヤルするか、あるいは指令端末13のワンタッチダイヤルボタンを押下することにより、指令制御装置11は、ネットワークを介して指令受信装置17に接続して指令電話機18を呼び出し、指令電話機18が応答することにより音声による指令を行っていた。また、それとは別に、指令情報装置16の操作で作成したテキスト情報としての指令情報を電子メールにより、相手の指令情報装置16に送信していた。
【0006】
しかしながら、指令を受ける側にとっては、音声による指令のための指令電話機18と電子メールによる指令のための指令情報装置16とが別々に設置されているため、指令を受け取るための作業が煩雑になるという問題があった。その対策として、電子メールで受け取ったテキスト情報を音声情報に変換して、音声による指令を受けることが考えられる。
【0007】
テキスト情報技術を音声情報に変換する技術として、電子メールの自動音声再生キー押下により、電子メールの添付ファイルを自動的に再生する提案がなされている。この提案によれば、電子機器で電子メールを作成する場合に、電子メールの添付ファイルとして音楽データである音声情報を付加し、メール本文内に添付ファイル参照を示す文字コードを組み込んでメール本文を作成する。電子機器が電子メールを受信した場合に、受信側ユーザは、まず音声再生を行なうメール本文を選択し、音声再生スタートキーを押下する。電子機器では、音声合成制御部へ送って音声再生を実行するためのメール本文のテキスト読み上げデータと、音楽再生するための添付音楽データ/添付画像データとを、RAM内のバッファ部に格納する。その後、バッファ部に格納された音声合成再生コマンドを音声合成再生制御部へ送信し、メールテキスト本文を音声再生してスピーカを介して読み上げを行なう(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−73507号公報(段落番号「0020」、「0025」、図3、図7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示した指令システムと上記特許文献1の技術とを組み合わせたとしても、指令を送る側においては、指令の音声情報を作成してメール本文に添付ファイルとして付加しなければならない。一方、指令を受ける側においては、受信した電子メールに音声情報が含まれていることを確認して音声再生スタートキーを押下しなければならず、指令を受ける者は、指令情報装置の表示画面を常に監視して、指令を受けたかどうかを判断しなければならない。このため、正確な情報を提供することが困難であるとともに、指令を送る側および指令を受ける側のどちらにおいても作業効率が悪くなってしまうという課題がある。
【0010】
また、指令を受ける側において、聞き逃しがあった場合などには、指令を送る側に電話で問い合わせなければならないという課題がある。
【0011】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決するものであり、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことを可能にする情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【0012】
また、指令を受ける側において、指令を聞き逃しがあった場合でも、その後の操作により聞きなおすことができる情報伝送システム並びにそのシステムの情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における請求項1に記載の情報伝送システムは、所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析し、前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生することを特徴とする。
【0014】
本発明における請求項2に記載の情報伝送システムのプログラムは、所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析するステップと、前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生するステップとを実行することを特徴とする。
【0015】
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0016】
本発明における請求項3に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、入力操作に応じてテキスト情報を作成するテキスト作成手段と、入力操作に応じて宛先情報を作成する宛先作成手段と、前記テキスト情報に対して音声再生の指示がなされた場合には自動音声再生の指令情報を含む付加情報を前記テキスト情報に付加する情報付加手段と、前記テキスト情報を前記宛先情報によって指定された宛先に所定の通信網を介して送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、情報を送る側では、指令の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信することにより、正確な情報を提供し、情報送信の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0018】
本発明における請求項4に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、所定の通信網を介してテキスト情報を受信する受信手段と、受信した前記テキスト情報に付加されている付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれているか否かを解析する情報解析手段と、前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には前記テキスト情報を音声情報に変換する情報変換手段と、変換された前記音声情報を再生する情報再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを自動的に再生することにより、正確な情報を受信し、情報受信の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0020】
請求項4の発明において、請求項5に記載の情報伝送システムの情報処理装置は、前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には音声を表す画像を所定の表示手段に表示する表示制御手段をさらに備え、音声を表す画像が表示されたテキスト情報に対して所定の操作手段から音声再生の指示が入力された場合には、前記情報変換手段は前記テキスト情報を音声情報に変換し、前記情報再生手段は変換された前記音声情報を再生することを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれているテキスト情報に対して音声再生の指示が入力された場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、情報の音声を聞き逃した場合でも、音声再生の指示を入力して聞きなおすことができる。
【0022】
請求項4の発明において、請求項6に記載の情報伝送システムの情報処理装置のように、前記情報再生手段は、前記付加情報に自動音声再生の指令情報とともに再生時刻を指定する再生指定時刻情報が含まれている場合には、現在時刻が前記再生時刻に達したときに前記変換された前記音声情報を再生することを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、現在時刻が再生時刻に達したときにテキスト情報から変換された音声情報を再生することにより、情報を送る側では、任意の時間にテキスト情報を作成して送信することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報伝送システムの実施形態1および実施形態2について、鉄道会社において、ネットワーク(所定の通信網)を介して、列車管理のための情報を指令する指令システムを例に採って、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、実施形態1における指令システムの構成を示す中継方式の図である。この図において、指令制御装置1は、指令内線回路(DBDL IN)2を介して指令を行うための指令端末3、および、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)4を備えている。また、指令情報を送信するための指令情報装置6(情報処理装置、テキスト作成手段、宛先作成手段、情報付加手段、送信手段)がルータ(R)5を介してネットワークに接続されている。
【0026】
一方、指令を受信する側において、指令受信装置7は、回線と設接続するための回線接続用トランク(TRK)4、および指令情報を受信するための指令情報装置6を備えている。トランク4および指令情報装置6はルータ5を介してネットワークに接続されている。さらに、指令受信装置7は、音声による指令に対応する機能と電子メールによる指令の両方に対応した情報統合端末8(情報処理装置)を備えており、指令受信装置7およびルータ5を介してネットワークに接続されている。
【0027】
図2は、実施形態1において送信側の指令情報装置6から受信側の情報統合端末8に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。この図に示すように、伝送される電子メールは、テキスト情報であるメール本文101およびヘッダ部102(付加情報)で構成されている。ヘッダ部102は、情報統合端末8のメールアドレスである宛先情報103や指令端末3のメールアドレスである送信元情報104のほか、メール本文101を音声で自動的に読み上げる指令である音声再生情報105(自動音声再生の指令情報)が含まれている。
【0028】
図3は、情報統合端末8の構造を示す平面図であり、図4は、情報統合端末8の内部構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、情報統合端末8は、音声による指令のためのハンドセット808、電子メールによる指令のためのメッセージや電話を掛けるためのダイヤルパッドやオートダイヤルキーなどを表示するためのディスプレイ、および、メッセージの選択やダイヤルを行うためのタッチセンサ816(表示手段、操作手段)、音声や着信音を出力するためのスピーカ817を備えており、従来の音声による指令を受信することが可能である。
【0030】
図4において、中央制御装置(MPU)800は、制御バス818を介して、記憶装置(ROM)801、記憶装置(RAM)802、メール受信部814(受信手段)、呼制御部806、タッチ情報レシーバ809、画面コントローラ810(表示制御手段)に接続されている。記憶装置(ROM)801および記憶装置(RAM)802は、情報統合端末8を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。
【0031】
メール受信部814は、ネットワークや指令受信装置7と接続するための通信インタフエース部815に接続されており、ネットワークを介して電子メールを受信する。また、メール受信部814は、受信した電子メールを保存するメール保存部813および受信した電子メールのヘッダ部を解析するヘッダ解析部805(情報解析手段)に接続されている。
【0032】
呼制御部806は、通信インタフエース部815に接続されており、指令受信装置7との間で通話に関わる呼制御を行う。また、呼制御部806には、音声制御部807を介してハンドセット808が接続され、送信側と音声で通話することができる。
【0033】
タッチ情報レシーバ809は、タッチセンサ816からのキー押下情報を検出し、それを中央制御装置(MPU)800に送信する。画面コントローラ810は、画面メモリ811に接続されており、画面メモリ811の画像データを読み出して、ディスプレイ816に電子メールやダイヤルパッドなどの画面を表示する。
【0034】
ヘッダ解析部805は、解析したヘッダの内容により電子メール本文よりテキストを抽出するテキスト抽出部804に接続されている。テキスト抽出部804は、電子メール本文より抽出したテキスト情報を音声情報に変換するテキスト/音声変換部803(情報変換手段)に接続されている。テキスト/音声変換部803は、変換した音声を出力するための音声出力部812(情報再生手段)に接続されている。そして、音声出力部812は、音声や着信音を出力するスピーカ817に接続されている。
【0035】
次に、実施形態1の動作について説明する。
【0036】
先ず、送信側の動作について説明する。指令者は、電子メールによって指令を行うために、指令情報装置6より指令内容であるテキスト情報を入力するとともに、指令受信者を特定する宛先情報を入力する。また、受信側の情報統合端末8で電子メール受信時に自動再生するかどうかを選択する。このとき、指令情報装置6においては、自動再生を選択すると、図2に示した電子メールのヘッダ部102に自動再生を行うための音声再生情報105を書き込む。そして、指令者が電子メールを送信することにより、受信側の情報統合端末8にその電子メールが送信されて指令が伝送される。
【0037】
次に、受信側の動作について、図5および図6を参照して説明する。図5は、情報統合端末8における受信メール処理のフローチャートであり、図6は、ディスプレイ/タッチセンサ816の画面を示す図である。
【0038】
ネットワークを介して送信されてきた電子メールは、情報統合端末8のメール受信部814において受信処理が行われる。すなわち、図5において、メール受信があるか否かを判別し(ステップS01)、メール受信がある場合には、メール保存処理を行なって(ステップS02)、その受信メールをメール保存部813に保存するとともに、ヘッダ解析部805に送出する。このとき、図6のエリアAには、メールが一覧表示される。また、最新の受信メールは、反転表示や表示色などで強調して表示される。ヘッダ解析部805は、ヘッダ解析処理を行って(ステップS03)、ヘッダ部に音声再生情報があるか否かを判別する。すなわち、テキストの自動読み上げが有るか否かを判別する(ステップS04)。
【0039】
テキストの自動読み上げが有る場合には、テキスト抽出部804において、テキスト抽出処理を行い(ステップS05)、テキスト/音声変換部803において、テキスト情報を音声情報に変換する情報変換処理を行なう(ステップS06)。なお、ヘッダ部に音声再生情報が含まれていて、テキストの自動読み上げが有る受信メールが図6のエリアAに一覧表示された際に、音声を表す画像9が表示される。次に、音声出力部812を介してスピーカ817に対して再生コマンドを送信して(ステップS07)、スピーカ817を発音状態にする。例えば、スピーカアンプ(図示せず)を駆動(ミュート解除)する。そして、再生処理を行なって(ステップS08)、音声情報をスピーカ817に送出して、音声による指令を発音させる。
【0040】
すなわち、指令を送る側では、指令の内容をテキスト形式で作成したものを配信し、指令を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを自動的に再生することにより、正確な指令情報を提供し、指令業務を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
音声による再生処理が終了した後、又は、ステップS01において受信メールがない場合、若しくは、ステップS04においてテキストの自動読み上げがない場合には、タッチセンサ816がオンされたか否かを判別する(ステップS09)。タッチセンサ816がオンされた場合には、図6の画面におけるエリアAの受信メールおよびエリアBの再生アイコンがオンされたか否かを判別する(ステップS10)。再生アイコンがオンされた場合には、ステップS06に移行して、テキスト情報を音声情報に変換し、ステップS08において再生処理を行なう。
【0042】
すなわち、ヘッダ部に音声再生情報が含まれているテキスト情報に対して、音声再生の指示が入力された場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、指令の音声を聞き逃した場合でも、音声再生の指示を入力して聞きなおすことができる。この場合において、エリアAに一覧表示されたメールの中で、音声を表す画像があるか否かによって、テキストの自動読み上げが有る受信メールであるか否かを容易に判断できる。
【0043】
ステップS10において、再生アイコンがオンされない場合には、図6の画面におけるエリアAの受信メールおよびエリアCの表示アイコンがオンされたか否かを判別する(ステップS11)。表示アイコンがオンされた場合には、図6のエリアDにメールテキストを表示する処理を行なう(ステップS12)。なお、指令の音声が再生されている状態でも、表示アイコンがオンされた場合には、メールテキストを表示できる。
【0044】
ステップS11において、表示アイコンがオンされない場合、すなわち、図6における他のタッチセンサのアイコンE(例えば、作成アイコン、転送アイコン、返送アイコン、ダイヤルアイコンなど)がオンされた場合には、そのオンされたアイコンに応じたその他の処理を行なう(ステップS13)。
【0045】
ステップS12におけるメールテキスト表示処理、若しくは、ステップS13におけるその他の処理の後、又は、ステップS09において、タッチセンサがオンでない場合には、ステップS01に移行して、メール受信の有無を判別する処理を繰り返す。
【0046】
以上のように、上記実施形態1によれば、ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、テキスト情報を音声情報に変換して再生する。したがって、正確な指令を提供し、指令伝送の業務を円滑に行うことが可能となる。
【0047】
次に、本発明の実施形態2について図7および図8を参照して説明する。
【0048】
この実施形態2において、指令システムの構成を示す中継方式、情報統合端末の構造およびブロック図、およびディスプレイ/タッチセンサの画面については、図1、図3、図4、および図6に示した実施形態1のものと同じである。ただし、実施形態2の情報統合端末内には、現在時刻を通知する時計が設けられている。また、電子メールのデータフォーマットおよび指令システムの動作を示すフローチャートについても、部分的には図2および図5に示した実施形態1のものと同じである。したがって、以下、実施形態1とは異なる部分について主に説明する。
【0049】
先ず、送信側の動作について説明する。指令者は、電子メールによって指令を行うために、指令情報装置6より指令内容であるテキスト情報を入力するとともに、指令受信者を特定する宛先情報を入力する。図7は、実施形態2における電子メールのデータフォーマットを示す図である。また、受信側の情報統合端末8で電子メール受信時に自動再生するかどうかを選択する。このとき、指令情報装置6においては、自動再生を選択すると、図7に示した電子メールのヘッダ部102に自動再生を行うための音声再生情報105を書き込む。このとき、音声再生の時刻を指定する場合には、ヘッダ部102に再生指定時刻情報106を書き込む。そして、指令者が電子メールを送信することにより、受信側の情報統合端末8にその電子メールが送信されて指令が伝送される。
【0050】
次に、受信側の動作について、図8を参照して説明する。図8は、情報統合端末8における受信メール処理のフローチャートである。ステップS01において受信メールがある場合に、ステップS03においてヘッダ解析処理を行なった結果、ヘッダ部102に音声再生情報105が含まれており、テキストの自動読み上げが有る場合には、さらに、ヘッダ部102に再生時刻指定情報106が有るか否かを判別する(ステップS14)。再生時刻指定情報がない場合には、実施形態1の場合と同様に、自動的に音声再生を行なうことになる。
【0051】
ヘッダ部102に再生時刻指定情報106が有る場合には、レジスタTにその再生指定時刻をストアし(ステップS15)、フラグMFを「1」にセットする(ステップS16)。そして、ステップS09に移行して、タッチセンサがオンされたか否かを判別する。すなわち、再生時刻指定情報が有る場合には、電子メールを受信した場合でも、すぐには音声再生を行なわない。
【0052】
ステップS01において、受信メールがない場合には、フラグMFが「1」であるか否かを判別する(ステップS17)。MFが「1」である場合には、現在時刻がレジスタTにストアした再生指定時刻に達したか否かを判別する(ステップS18)。ステップS17において、MFが「0」である場合、又は、ステップS18において、現在時刻が再生指定時刻に達していない場合には、ステップS09に移行して、タッチセンサがオンされたか否かを判別する。
【0053】
ステップS18において、現在時刻が再生指定時刻に達したときには、ステップS06に移行して、テキスト情報を音声情報に変換する情報変換処理を行い、再生コマンド送信を行なって(ステップS07)、その変換された音声情報の再生処理を行なう(ステップS08)。
【0054】
以上のように、上記実施形態2によれば、ネットワークを介して、指令情報装置6から送信されたテキスト情報の指令を情報統合装置8が受信した場合には、テキスト情報に付加されているヘッダ部の付加情報を解析し、付加情報に自動音声再生の指令情報および再生時刻を指定する再生指定時刻情報が含まれている場合には、現在時刻が再生時刻に達したときにテキスト情報から変換された音声情報を再生する。したがって、情報を送る側では、任意の時間にテキスト情報を作成して送信することが可能になる。
【0055】
なお、上記各実施形態においては、鉄道会社で列車管理のための情報を指令する指令システムを例に採って、情報伝送システム並びに送信側の情報処理装置である指令情報装置6、および、受信側の情報処理装置である情報統合端末8について説明したが、本発明の情報伝送システムおよびその情報処理装置は、各実施形態に示した指令システムに限定されない。
【0056】
例えば、個人的に使用するパソコンによって電子メールを送受信するシステムにおいて、家事やその他の作業のために、パソコンの画面を常に見ることができない場合でも、本発明を適用して、電子メールのテキスト情報を音声情報に変換して再生することにより、電子メールの内容を音声で知ることが可能になる。
【0057】
あるいは、目や身体の不自由な人に対して、福祉センターなどから情報を配信したり、容態を問い合わせたりする場合にも、本発明を適用して、送信側の福祉センターなどで作成して送信したテキスト情報を、受信側で音声情報に変換して再生することにより、送信側の作業の軽減と確実な情報伝達が可能になる。
【0058】
また、上記各実施形態においては、装置内の記憶装置(ROM)に格納したプログラムによって、ネットワークを介して受信したテキスト情報を音声情報に変換して再生する構成にしたが、そのプログラム自体をCD−ROMなどの外部記憶媒体やネットワークから装置内にダウンロードしてハードディスクなどにインストールし、そのプログラムを実行して各実施形態において示したフローチャートの動作を行なうことにより、受信したテキスト情報を音声情報に変換して再生する構成にしてもよい。この場合には、情報伝送システムのプログラムの発明を実現できる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、情報を送る側では、情報の内容をテキスト形式で作成したテキスト情報を配信し、情報を受ける側では、受信したテキスト情報を音声情報に変換したものを再生することにより、正確な情報を提供し、情報伝送の業務を円滑に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における指令システムの構成を示す中継方式の図である。
【図2】本発明の実施形態1において送信側から受信側に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。
【図3】図1の情報統合端末の構造を示す平面図である。
【図4】図1の情報統合端末の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の情報統合端末における受信メール処理のフローチャートである。
【図6】図1のディスプレイ/タッチセンサの画面を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2において送信側から受信側に伝送される電子メールの構成を示すデータフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の実施形態2の情報統合端末における受信メール処理のフローチャートである。
【図9】鉄道会社における従来の指令システムの構成を示す中継方式の図である。
【符号の説明】
1 指令制御装置
2 指令内線回路
3 指令端末
4 回線接続用トランク(TRK)
5 ルータ(R)
6 指令情報装置(情報処理装置、テキスト作成手段、宛先作成手段、情報付加手段、送信手段)
7 指令受信装置
8 情報統合端末(情報処理装置)
9 音声を表す画像
800 中央制御装置
801 記憶装置(ROM)
802 記憶装置(RAM)
803 テキスト/音声変換部(情報変換手段)
804 テキスト抽出部
805 ヘッダ解析部(情報解析手段)
806 呼制御部
807 音声制御部
808 ハンドセット
809 タッチ情報レシーバ
810 画面コントローラ(表示制御手段)
811 画面メモリ
812 音声出力部(情報再生手段)
813 メール保存部
814 メール受信部(受信手段)
815 通信インタフェース部
816 ディスプレイ/タッチセンサ(表示手段/操作手段)
817 スピーカ
818 制御バス
Claims (6)
- 所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析し、前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生することを特徴とする情報伝送システム。
- 所定の通信網を介してテキスト情報を受信した場合には、前記テキスト情報に付加されている付加情報を解析するステップと、
前記付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれている場合には、前記テキスト情報を音声情報に変換して再生するステップと、
を実行することを特徴とする情報伝送システムのプログラム。 - 入力操作に応じてテキスト情報を作成するテキスト作成手段と、
入力操作に応じて宛先情報を作成する宛先作成手段と、
前記テキスト情報に対して音声再生の指示がなされた場合には自動音声再生の指令情報を含む付加情報を前記テキスト情報に付加する情報付加手段と、
前記テキスト情報を前記宛先情報によって指定された宛先に所定の通信網を介して送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報伝送システムの情報処理装置。 - 所定の通信網を介してテキスト情報を受信する受信手段と、
受信した前記テキスト情報に付加されている付加情報に自動音声再生の指令情報が含まれているか否かを解析する情報解析手段と、
前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には前記テキスト情報を音声情報に変換する情報変換手段と、
変換された前記音声情報を再生する情報再生手段と、
を備えたことを特徴とする情報伝送システムの情報処理装置。 - 前記自動音声再生の指令情報が含まれている場合には音声を表す画像を所定の表示手段に表示する表示制御手段をさらに備え、音声を表す画像が表示されたテキスト情報に対して所定の操作手段から音声再生の指示が入力された場合には、前記情報変換手段は前記テキスト情報を音声情報に変換し、前記情報再生手段は変換された前記音声情報を再生することを特徴とする請求項4に記載の情報伝送システムの情報処理装置。
- 前記情報再生手段は、前記付加情報に自動音声再生の指令情報とともに再生時刻を指定する再生指定時刻情報が含まれている場合には、現在時刻が前記再生時刻に達したときに前記変換された前記音声情報を再生することを特徴とする請求項4に記載の情報伝送システムの情報処理装置。
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Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| JP2010140368A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Hitachi Ltd | 通信装置 |
| KR101569801B1 (ko) * | 2014-11-14 | 2015-11-17 | (주)누스코 | 처방 정보 전달 방법 및 상기 방법을 수행하는 처방 정보 전달 시스템 |
| JP2016027494A (ja) * | 2015-10-05 | 2016-02-18 | 富士通株式会社 | メールプログラム、メール装置、及びメール表示方法 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038191A patent/JP2004246777A/ja active Pending
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