JP2004253404A - 発光素子収納用パッケージおよび発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光素子収納用パッケージは、上面に複数個の発光素子3を搭載するための搭載部1aを有する略四角平板状の基体1の上面に、発光素子3を収容するための貫通孔2aを有する枠体2を積層して成るものであって、基体1は、4つの側面のそれぞれに枠体2の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれた平面視で円弧状の切欠き部7を有し、切欠き部7の内周面に側面導体7a,7bが形成され、側面導体7a,7bに発光素子3のいずれかの電極が電気的に接続される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード等の発光素子を用いた表示装置等に用いられる、発光素子を収納するための発光素子収納用パッケージおよび発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発光ダイオード等の発光素子を収容するための発光素子収納用パッケージ(以下、パッケージともいう)として、セラミック製のパッケージが用いられている。従来のセラミック製のパッケージは、図6に断面図で示すように、上面の中央部に発光素子23を搭載するための導体層から成る搭載部21aを有し、搭載部21aおよびその周辺から下面に導出された一対のメタライズ配線導体24a,24bを有する略四角平板状のセラミック製の基体21と、その上面に積層され、中央部に発光素子23を収容するための貫通孔22aを有する略四角枠状のセラミック製の枠体22とから主に構成されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0003】
そして、基体21の上面の一方のメタライズ配線導体24aが接続された搭載部21a上に発光素子23を導電性接合材を介して固着するとともに発光素子23の電極と他方のメタライズ配線導体24bとをボンディングワイヤ25を介して電気的に接続し、しかる後、枠体22の貫通孔22a内に透明樹脂(図示せず)を充填して発光素子23を封止することによって発光装置となる。この発光装置を外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することによって、発光装置が外部電気回路基板に実装されるとともに搭載する発光装置の電極が外部電気回路に電気的に接続され発光素子23へ電力が供給されることとなる。
【0004】
このようなセラミック製のパッケージにおいては、内部に収容する発光素子23が発する光を枠体22の貫通孔22aの内周面で反射させるが、発光装置の発光効率を良好なものとするために貫通孔22aの内周面にニッケル(Ni)や金(Au)等の金属から成る金属めっき層26bを表面に有するメタライズ金属層26aを被着させている。
【0005】
また、このパッケージはセラミックグリーンシート(以下、グリーンシートともいう)積層法により製作される。具体的には、セラミックスから成る基体21用のグリーンシートと、セラミックスから成る枠体22用のグリーンシートとを準備し、これらのグリーンシートにメタライズ配線導体24a,24bを導出させるための貫通孔や発光素子23を収容するための貫通孔をグリーンシートの上下面に略垂直に打ち抜く。次に、基体21用のグリーンシートの上面から下面にかけてメタライズ配線導体24a,24b用のタングステン(W)やモリブデン(Mo)などの高融点金属粉末から成る金属ペーストを従来周知のスクリーン印刷法等により塗布し、枠体22用のグリーンシートの貫通孔の内周面にメタライズ金属層26a用のWやMoなどの高融点金属粉末から成る金属ペーストをスクリーン印刷法等により塗布する。次に、基体21用のグリーンシートと枠体22用のグリーンシートとを上下に重ねて接合し、これらを高温で焼成して焼結体と成す。その後、搭載部21a、メタライズ配線導体24a,24bおよびメタライズ金属層26aの露出表面に、NiやAu等の金属から成る金属めっき層26bを無電解めっき法や電解めっき法により被着させることにより、パッケージが製作される。
【0006】
しかしながら、この従来のパッケージでは、貫通孔22aの内周面が基体21の上面に対して略垂直になっており、そのため、貫通孔22aの内周面で反射した光が外部に均一かつ良好に放射されず、このパッケージを用いた発光装置の発光効率がそれ程高くならないという問題点を有していた。
【0007】
そこで、このような問題点を解消するために、本出願人は、図5に示すように、上面に発光素子13を搭載するための搭載部11aを有する略平板状の基体11の上面に、発光素子13を収容するための貫通孔12aを有する枠体12を接合して成るパッケージであって、貫通孔12a内周面は、基体11上面に対して55〜70度の角度で外側に広がっているとともにその表面に算術平均粗さRaが1〜3μmでかつ発光素子13の光に対する反射率が80%以上の金属めっき層16bが被着されていることにより、貫通孔12a内に収容する発光素子13が発する光を傾斜した貫通孔12aの内周面の金属めっき層16bにより良好に反射させて外部に向かって均一かつ効率良く放射することができるパッケージを提案した(下記の特許文献1参照)。
【0008】
このパッケージは以下のようにして作製される。枠体12用のグリーンシートに発光素子13収納用の貫通孔12aをその内周面が55〜70度の傾斜面となるように打ち抜く。次に、貫通孔12aの内周面に金属ペーストを塗布し、枠体12用のグリーンシートと基体11用のグリーンシートとを枠体12用のグリーンシートの貫通孔12aの内周面が外側に広がる向きに接合し、これらを焼成して基体11上に貫通孔12aを有する枠体12が積層一体化されるとともに貫通孔12aの内周面にメタライズ金属層16aが被着された焼結体を得る。次に、メタライズ金属層16a表面に算術平均粗さRaが1〜3μmでかつ発光素子13が発する光に対する反射率が80%以上の金属めっき層16bを被着させる。
【0009】
また、基体11に設けたメタライズ配線導体14a,14bは、W,Mo等の高融点金属粉末から成り、このメタライズ配線導体14a,14bは、基体11の下面に延出するように貫通孔を介して導出されており、図示しない外部電気回路基板の配線導体に接続されて、発光素子13の各電極と外部電気回路とが電気的に接続される。
【0010】
メタライズ配線導体14a,14bは、例えばW,Mo等の高融点金属粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して得た金属ペーストを、基体11となるグリーンシートに予めスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布しておくことによって基体11の所定位置に被着形成される。そして、メタライズ配線導体14a,14bの露出表面にNiやAu等の耐蝕性に優れる金属を1〜20μm程度の厚みで被着させておくと、メタライズ配線導体14a,14bが酸化腐蝕するのを有効に防止でき、またメタライズ配線導体14aと発光素子13、メタライズ配線導体14bとボンディングワイヤ15との接合、メタライズ配線導体14a,14bと外部電気回路基板の配線導体との接合を強固にすることができる。従って、メタライズ配線導体14a,14bの露出表面には、厚さ1〜10μm程度のNiめっき層と厚さ0.1〜3μm程度のAuめっき層とが電解めっき法や無電解めっき法により順次被着されている。
【0011】
また、近年青色の発光素子の開発が進められ、これに伴って3原色の発光素子を1つのパッケージに収納させ、フルカラー発光させるように複数個の発光素子を搭載するパッケージが用いられるようになってきている。このパッケージは、図3の平面図および図4の断面図に示すように、基板31の上面に複数個の発光素子33を搭載する搭載部31aを有するとともに、4隅に平面視で略円弧状であって上下面にわたって切り欠かれた切欠き部34が形成されている。そして、切欠き部34にそれぞれが電気的に独立した電極34a,34bが形成されており、搭載部31aに搭載される複数個の発光素子33の電極が4隅の電極34a,34bの何れかに接続されている(例えば、下記特許文献2参照)。これにより、例えば搭載部31aに3個の発光素子33を搭載した場合、4つの電極34a,34bのうち1つを共通電極34a、他の3つを個別の電極34bとして3個の発光素子33が接続可能となる。そしてこの3個の発光素子33を青、緑、赤の3原色とすればフルカラー発光とすることができる。
【0012】
また、パッケージの上方へ放射する光の輝度を大きくするために、さらに発光素子33を搭載している。例えばフルカラー発光させる際に3原色の発光素子33は色ごとに光の輝度に差があり、特に青の発光素子33の輝度が小さいため、すでに搭載されている青の発光素子33の他に青の発光素子33を1個追加して輝度を大きくしている。なお、追加した発光素子33は、すでに搭載されている発光素子33と電気的に同じ接続となるように電極34a,34bに接続されている。
【0013】
【特許文献1】
特開平14−232017号公報(図1,図4)
【特許文献2】
特開平5−13818号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1のパッケージによると、基体11の下面に延出しているメタライズ配線導体14a,14bの面積が小さいため、基体11用のグリーンシートにメタライズ配線導体14a,14bの形状に金属ペーストを印刷塗布する際、金属ペーストが表面張力により盛り上がりメタライズ配線導体14a,14bを一定の厚みに印刷することができず、メタライズ配線導体14aとメタライズ配線導体14bとで高さのバラツキが発生する。すると、メタライズ配線導体14a,14bを外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続した際に、発光装置が外部電気回路基板に対して傾斜した状態で実装される。その結果、発光装置のメタライズ配線導体14a,14bと外部電気回路基板の配線導体との間に位置ずれ等が発生するという問題点があった。
【0015】
また、上記の特許文献2のパッケージによると、基板31の4隅に平面視で略円弧状であって上下面にわたって切り欠かれた切欠き部34に電極34a,34bが形成されているため、切欠き部34がパッケージの搬送時にパッケージ同士の衝突などによって外力を受けて欠けや割れが発生してしまい、電極34a,34bとして機能しなくなったり、電極34a,34bが形成されている切欠き部34を外部回路基板の配線導体に半田を介して接続した際に、切欠き部34と外部回路基板の配線導体との間に形成される半田のメニスカスの量が少なく、接合強度が小さいという問題点があった。
【0016】
さらに、上記の特許文献2のパッケージによると、例えばフルカラー発光させる際に3原色の発光素子33は色ごとに光の輝度に差があり、特に青の発光素子33の輝度が小さいため、すでに搭載されている青の発光素子33の他に青の発光素子33を1個追加して輝度を大きくしているが、この構成では、輝度を大きくするために搭載された発光素子33の電気的接続がすでに搭載されている発光素子33と同じ接続となるように電極34a,34bに接続されている。そのため、すでに搭載されている発光素子33と追加した発光素子33の電圧や光波長、輝度などをそれぞれ単独に微調整することができないという問題点があった。
【0017】
従って、本発明は上記従来の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、パッケージの機械的強度を大きくして、外部電気回路基板の配線導体に位置ずれや傾斜もなく正確に実装できるとともに、接合強度の大きい信頼性の高い実装が可能となり、かつフルカラー発光できるように複数個の発光素子を搭載可能なパッケージおよび発光装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光素子収納用パッケージは、上面に複数個の発光素子を搭載するための搭載部を有する略四角平板状の基体の上面に、前記発光素子を収容するための貫通孔を有する枠体を積層して成る発光素子収納用パッケージであって、前記基体は、4つの側面のそれぞれに前記枠体の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれた平面視で円弧状の切欠き部を有し、該切欠き部の内周面に側面導体が形成され、該側面導体に前記発光素子のいずれかの電極が電気的に接続されることを特徴とする。
【0019】
本発明の発光素子収納用パッケージは、上面に複数個の発光素子を搭載するための搭載部を有する略四角平板状の基体は、4つの側面のそれぞれに枠体の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれた平面視で円弧状の切欠き部を有し、切欠き部の内周面に側面導体が形成され、側面導体に発光素子のいずれかの電極が電気的に接続されることから、基体の角部に円弧状の切欠き部を形成した場合よりも外力に対する機械的強度が大きくなり欠けや割れがなくなる。
【0020】
また、この切欠き部の内周面に形成された側面導体の表面積は、基体の角部に円弧状の切欠き部を形成した場合の側面導体の表面積に比べ約2倍となり、基体の下面に形成された電極パッドを外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続する際に、切欠き部の側面導体と外部電気回路基板の配線導体との間に形成される半田のメニスカスが約2倍の半田の量をもって形成されるため、接合強度を大きくすることができる。
【0021】
また、基体の下面の各電極パッドが外部電気回路基板の配線導体に半田で接合される際に、半田の量を多くして形成されたメニスカスは、各電極パッド間の半田の高さパラツキを吸収するように働き、各電極パッド間の高さバラツキを抑え、かつ接合状態を強固なものとすることができる。これにより、外部電気回路基板の配線導体に平坦な状態で正確な位置に実装させることができる。
【0022】
さらに、基体の上面に形成された、側面導体と発光素子とを接続するためのメタライズ配線導体が短線化されるため、メタライズ配線導体の抵抗やインダクタンスが小さくなり、発光素子を高効率で発光させることが可能となる。
【0023】
本発明の発光素子収納用パッケージにおいて、好ましくは、前記複数個の発光素子の少なくとも1個は他の発光素子の輝度調整用であり、該輝度調整用発光素子の電極が電気的に接続される前記側面導体は外部の輝度調整回路に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0024】
本発明の発光素子収納用パッケージは、好ましくは複数個の発光素子の少なくとも1個は他の発光素子の輝度調整用であり、その輝度調整用発光素子の電極が電気的に接続される側面導体は外部の輝度調整回路に電気的に接続されていることから、複数個または複数種の発光素子の電圧、光波長、輝度などの調整を、個々にまたは種類毎に行なうことができるようになり、輝度等の微調整が可能となる。例えばフルカラー発光できるように、青、緑、赤の3原色の発光素子を搭載した場合、3原色の発光素子に対応して3個の輝度調整用発光素子を搭載し、3原色のそれぞれの発光素子の輝度等の微調整を行なうことができる。その結果、複数個または複数種の発光素子のそれぞれの色の強さや輝度を精度よく調整することが可能となる。
【0025】
本発明の発光装置は、上記本発明の発光素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載された発光素子と、該発光素子を覆う透明樹脂とを具備したことを特徴とする。
【0026】
本発明の発光装置は、上記の構成により、簡略な構成で高い発光効率を有する高性能のものとなるとともに、外部電気回路基板の配線導体に位置ずれや傾斜もなく正確に実装することができる信頼性の高いものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の発光素子収納用パッケージを以下に詳細に説明する。図1は、本発明のパッケージの実施の形態の一例を示す平面図であり、図2はその断面図である。1は基体、2は枠体であり、主としてこれらで3個の発光素子3、例えば青、緑、赤の3原色の発光素子3でフルカラー発光させるためのパッケージが構成されている。
【0028】
本発明の基体1は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体等のセラミックスから成る略四角平板状のものであり、複数の発光素子3を支持する支持体であり、その上面に複数の発光素子3を搭載する搭載部1aを有している。基体1が例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、溶剤等を添加混合して泥漿状となし、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等によりシート状に成形してグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる後、グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施してこれを複数枚積層し、高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。
【0029】
また、基体1は、搭載部1aおよびその周辺にメタライズ配線導体4a,4bが被着形成されている。このメタライズ配線導体4a,4bは、基体1の4つの側面のそれぞれに上下面にわたって切り欠かれ、平面視で円弧状の切欠き部7の内周面に形成された側面導体7a,7bを介して、基体1下面に形成された電極パッド8a,8bに電気的に接続されている。また、メタライズ配線導体4a,4b、側面導体7a,7bおよび電極パッド8a,8bは、WやMo等の金属粉末のメタライズ層から成り、パッケージ内部に収容する3個の発光素子3を外部に電気的に接続するための導電路として機能している。
【0030】
そして、メタライズ配線導体4aが接続された搭載部1aには、発光ダイオード等の3個の発光素子3が金−シリコン合金や銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により固着されているとともに、残りの3つのメタライズ配線導体4bの搭載部1a周辺のそれぞれの部位には、3個の発光素子3の電極のそれぞれがボンディングワイヤ5を介して電気的に接続されている。また、発光素子3は、搭載部1aおよびメタライズ配線導体4bにフリップチップ実装されていても構わない。そして、基体1下面の電極パッド8a,8bが外部電気回路基板の配線導体に接続されることで発光素子3の各電極と電気的に接続され、発光素子3へ電力が供給される。
【0031】
メタライズ配線導体4a,4b、側面導体7a,7bおよび電極パッド8a,8bは、例えばWやMo等の高融点金属粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して得た金属ペーストを、基体1となるグリーンシートに予めスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布しておくことによって、基体1の所定位置に被着形成される。
【0032】
なお、メタライズ配線導体4a,4b、側面導体7a,7bおよび電極パッド8a,8bの露出する表面にNiやAu等の耐蝕性に優れる金属を1〜20μm程度の厚みで被着させておくのがよく、これらの導体が酸化腐蝕するのを有効に防止することができるとともに、メタライズ配線導体4aと発光素子3、メタライズ配線導体4bとボンディングワイヤ5との接合、電極パッド8a,8bおよび側面導体7a,7bと外部電気回路の配線導体との接合を強固なものとすることができる。したがって、より好ましくは、メタライズ配線導体4a,4b、側面導体7a,7bおよび電極パッド8a,8bの露出表面には、厚さ1〜10μm程度のNiめっき層と厚さ0.1〜3μm程度のAuめっき層とが電解めっき法や無電解めっき法により順次被着されているのがよい。
【0033】
なお、切欠き部7は、基体1用のグリーンシートの4つの側面となる部位を打ち抜き金型で打ち抜いて形成する。このとき、切欠き部7は、枠体2の下方に位置して平面視で枠体2の厚みより小さい曲率半径の円弧状とされてグリーンシートの上下面にわたって切り欠かれるように打ち抜いて形成され、側面導体7a,7bが切欠き部7の側面に形成される。
【0034】
枠体2は、基体1と実質的に同じ組成のセラミックスから成り、基体1の上面に積層されて焼結一体化されて接合されている。枠体2は、グリーンシートに予め、その中央部に発光素子3を収容するための断面形状が略円形や略四角形の貫通孔2aを打ち抜き加工で形成するとともに、これを複数枚積層し、基体1となるグリーンシートの上に積層して焼結一体化して基体1の上面に接合される。
【0035】
また、枠体2の貫通孔2aは、枠体2の上面側開口が下面側開口よりも大きく形成されおり、貫通孔2aの内周面は基体1の上面に対する角度θが35〜70°であることが好ましく、70°を超えると貫通孔2a内に収容する発光素子3の光を外部に対して良好に反射することが困難となる傾向にあり、35°未満では、貫通孔2aをそのような角度で打ち抜き法で安定的かつ効率良く形成することが困難となるとともに、パッケージが大型化される傾向にある。
【0036】
また、枠体2は、枠体2用のグリーンシートの中央部を打ち抜き金型を用いて打ち抜くことによって形成されるが、このとき、枠体2用のグリーンシートに形成される貫通孔2aの内周面をグリーンシートの一方の主面から他方の主面に向けて35〜70度の角度θで広がるように形成する。このように、貫通孔2aの内周面がグリーンシートの一方の主面から他方の主面に向けて35〜70度の角度θで広がるように形成することにより、貫通孔2aの内周面が基体1の上面に対して35〜70度の角度θで外側に広がるように形成される。そして、貫通孔2aはその断面形状は略円形がよく、貫通孔2a内に収容される発光素子3が発する光を貫通孔2aの内周面で全方向に満遍なく反射させて外部に極めて均一に放射することができる。
【0037】
また、貫通孔2aの開口の形状は、略円形状、略四角形状、略楕円形状、略多角形状等の種々の形状で構わないが、貫通孔2aの製作の容易さや形状の安定化等の点から、枠体2の上面側開口と下面側開口が略同形状であるのが好ましい。また、開口の形状として特に略円形状がより好ましく、この場合、貫通孔2aに収容された発光素子3が発する光を貫通孔2aの内周面で効率良く反射させて外部に放射することができる。
【0038】
また、枠体2の貫通孔2aの内周面の略全面には、メタライズ金属層6aおよび金属めっき層6bが形成されているのが好ましく、例えば、WやMo等の金属粉末のメタライズ金属層6a上にNi,Au,Ag等の金属めっき層6bが被着されている。そして、金属めっき層6bは発光素子3が発光する光に対する反射率を80%以上であることが好ましいが、金属めっき層6bがNi,Au,Ag等から成ることによって、発光素子3が発光する光に対する反射率を80%以上とすることができる。反射率が80%未満であると、枠体2の貫通孔2aに収容された発光素子3が発光する光を良好に反射することが困難となる。
【0039】
また、貫通孔2aの内周面略全面に形成された金属めっき層の表面の算術平均粗さRaは1〜10μmが好ましい。1μm未満であると、貫通孔2a内に収容される発光素子3が発する光を均一に反射させることができずに、反射する光の強さに偏りが発生しやすくなる。10μmを超えると、貫通孔2a内に収容される発光素子3が発する光が散乱し、反射光を高い反射率で外部に均一に放射することが困難になる。
【0040】
このように、本発明のパッケージによれば、上面に複数個の発光素子3を搭載するための搭載部1aを有する略四角平板状の基体1の4つの側面のそれぞれに、枠体2の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれ、平面視で略半円の円弧状の切欠き部7としたことから、基体1の角部に円弧状の切欠き部7を形成した場合よりも外力に対する機械的強度が大きくなり、欠けや割れがなくなる。また、この切欠き部7の内周面に形成された側面導体7a,7bの表面積は、基体1の角部に円弧状の切欠き部7を形成した場合の側面導体の表面積に比べ約2倍になっており、基体1の下面に形成された電極パッド8a,8bを外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続する際に、切欠き部7の側面導体7a,7bと外部電気回路基板の配線導体との間に形成される半田のメニスカスが約2倍の半田の量で形成されるため、接合強度を大きくすることができる。
【0041】
また、基体の下面の各電極パッド8a,8bが外部電気回路基板の配線導体に半田で接合される際に、半田の量を多くして形成されたメニスカスは、各電極パッド8a,8b間の半田の高さパラツキを吸収するように働き、各電極パッド8a,8b間の高さバラツキを抑え、かつ接合状態を強固なものとすることができる。これにより、外部電気回路基板の配線導体に平坦な状態で正確な位置に実装させることができる。
【0042】
さらに、基体1の上面に形成された、側面導体7a,7bと発光素子3とを接続するためのメタライズ配線導体4a,4bが短線化されるため、メタライズ配線導体4a,4bの抵抗やインダクタンスが小さくなり、発光素子3を高効率で発光させることが可能となる。
【0043】
この電極パッド8a,8bは、表面の平坦度が20μm/10mm以下であることが好ましい。平坦度が20μm/10mmを超えると、外部電子回路基板の配線導体に半田を介して接続する際に、電極パッド8a,8b間に高さのばらつきが発生し、電極パッド8a,8bを外部電子回路基板の配線導体の正確な位置に実装するのが困難となる。
【0044】
また、電極パッド8a,8bは、略均等に配置され、その面積が基体1の下面の面積に対して15〜40%であることが好ましい。15%未満であると、電極パッド8a,8bの平坦性が劣化し易くなり、40%を超えると、電極パッド8a,8bが短絡する危険性が高くなる。
【0045】
また、切欠き部7は枠体2の下方に位置していることから、枠体2の貫通孔2a内に充填される透明樹脂が切欠き部7へ流れ出すのを有効に防止して封止が良好なものとなる。
【0046】
また、本発明のパッケージは、好ましくは複数個の発光素子3の少なくとも1個は他の発光素子3の輝度調整用であり、この輝度調整用発光素子3の電極が電気的に接続される側面導体7a,7bは外部の輝度調整回路に電気的に接続されていることから、複数個または複数種の発光素子3の電圧、光波長、輝度などの調整を、個々にまたは種類毎に行なうことができるようになり、輝度等の微調整が可能となる。例えば、図7に示すように、フルカラー発光できるように、青、緑、赤の3原色の発光素子13を搭載した場合、3原色の発光素子13に対応して3個の輝度調整用発光素子13aを搭載し、輝度調整用発光素子13aの電極を発光素子13とは電気的に独立した外部の輝度調整回路に電気的に接続されている側面導体17c,17dに接続することで、3原色のそれぞれの発光素子13の輝度等の微調整を行なうことができる。その結果、複数個または複数種の発光素子13のそれぞれの色の強さや輝度を精度よく調整することが可能となる。
【0047】
なお、図7において、12は基体、15はボンディングワイヤ、17a,17bは発光素子13の電極がボンディングワイヤ15を介して接続される側面導体である。
【0048】
かくして、本発明のパッケージによれば、基体1の搭載部1aに3個の発光素子3を搭載するとともに3個の発光素子3の何れかの電極をメタライズ配線導体4bにボンディングワイヤ5を介して電気的に接続し、しかる後、発光素子3を覆うように透明樹脂を設けて発光素子3を封止することによって発光装置となる。発光素子3を覆う透明樹脂は、枠体2の内側に充填されていてもよい。また、枠体2の上面にガラス,石英,サファイア,透光性樹脂等からなる透光性蓋体を接合してもよい。また、本発明の発光装置は、発光ダイオード等の発光素子3を複数個収納した小型のものであることから、個々に蓋をするよりも透明樹脂で発光素子3を覆った方が封止の作業性が良く、また内部のボンディングワイヤ5等の位置固定や各導体層の腐蝕防止等の点で有利なものである。
【0049】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。
【0050】
【発明の効果】
本発明の発光素子収納用パッケージは、上面に複数個の発光素子を搭載するための搭載部を有する略四角平板状の基体は、4つの側面のそれぞれに枠体の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれた平面視で円弧状の切欠き部を有し、切欠き部の内周面に側面導体が形成され、側面導体に発光素子のいずれかの電極が電気的に接続されることから、基体の角部に円弧状の切欠き部を形成した場合よりも外力に対する機械的強度が大きくなり欠けや割れがなくなる。
【0051】
また、この切欠き部の内周面に形成された側面導体の表面積は、基体の角部に円弧状の切欠き部を形成した場合の側面導体の表面積に比べ約2倍となり、基体の下面に形成された電極パッドを外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続する際に、切欠き部の側面導体と外部電気回路基板の配線導体との間に形成される半田のメニスカスが約2倍の半田の量をもって形成されるため、接合強度を大きくすることができる。
【0052】
また、基体の下面の各電極パッドが外部電気回路基板の配線導体に半田で接合される際に、半田の量を多くして形成されたメニスカスは、各電極パッド間の半田の高さパラツキを吸収するように働き、各電極パッド間の高さバラツキを抑え、かつ接合状態を強固なものとすることができる。これにより、外部電気回路基板の配線導体に平坦な状態で正確な位置に実装させることができる。
【0053】
さらに、基体の上面に形成された、側面導体と発光素子とを接続するためのメタライズ配線導体が短線化されるため、メタライズ配線導体の抵抗やインダクタンスが小さくなり、発光素子を高効率で発光させることが可能となる。
【0054】
本発明の発光素子収納用パッケージは、好ましくは複数個の発光素子の少なくとも1個は他の発光素子の輝度調整用であり、その輝度調整用発光素子の電極が電気的に接続される側面導体は外部の輝度調整回路に電気的に接続されていることから、複数個または複数種の発光素子の電圧、光波長、輝度などの調整を、個々にまたは種類毎に行なうことができるようになり、輝度等の微調整が可能となる。
【0055】
本発明の発光装置は、上記本発明の発光素子収納用パッケージと、搭載部に搭載された発光素子と、発光素子を覆う透明樹脂とを具備したことにより、簡略な構成で高い発光効率を有する高性能のものとなるとともに、外部電気回路基板の配線導体に位置ずれや傾斜もなく正確に実装することができる信頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す平面図である。
【図2】図1の発光素子収納用パッケージの断面図である。
【図3】従来の発光素子収納用パッケージの平面図である。
【図4】図3の発光素子収納用パッケージのA−A線における断面図である。
【図5】従来の発光素子収納用パッケージの他の例の断面図である。
【図6】従来の発光素子収納用パッケージの他の例の断面図である。
【図7】本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1:基体
1a:搭載部
2:枠体
3:発光素子
7:切欠き部
7a,7b:側面導体
8a,8b:電極パッド
13a:輝度調整用発光素子
Claims (3)
- 上面に複数個の発光素子を搭載するための搭載部を有する略四角平板状の基体の上面に、前記発光素子を収容するための貫通孔を有する枠体を積層して成る発光素子収納用パッケージであって、前記基体は、4つの側面のそれぞれに前記枠体の下方に位置して上下面にわたって切り欠かれた平面視で円弧状の切欠き部を有し、該切欠き部の内周面に側面導体が形成され、該側面導体に前記発光素子のいずれかの電極が電気的に接続されることを特徴とする発光素子収納用パッケージ。
- 前記複数個の発光素子の少なくとも1個は他の発光素子の輝度調整用であり、該輝度調整用発光素子の電極が電気的に接続される前記側面導体は外部の輝度調整回路に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の発光素子収納用パッケージ。
- 請求項1または請求項2記載の発光素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載された複数個の発光素子と、該複数個の発光素子を覆う透明樹脂とを具備したことを特徴とする発光装置。
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