JP2004257597A - 曲折ダクト及び曲折ダクトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入口部11、と出口部12、との間で曲折部を形成の曲折ダクト10において、前記入口部11から前記出口部12に到って、前記曲折ダクト10に複数の通路を形成可能な分離体20を取付ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入口部、と出口部、との間で曲折部を形成し、流体が流れる曲折ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、自動車の車内空調に用いる空調機からの曲折部を有する通風ダクト(以下、「曲折ダクト」と記す)は、曲折部にて通風が不均一となり偏流や風音が発生するために、その低減目的で曲折部には分離板を設けている。そして、この分離板により、空調機から送られる通風は、前記曲折部にて発生する不均一が改善されるため、吹出口(例えば、レジスタ)からの通風は、偏流が減少し、且つ風音も少なくなり、乗員に快適な車内空間をもたらしている。
例えば、前記曲折ダクトには、主に以下に示す形状の1つが用いられており、図10〜図12を参照して説明する。
(1)まず、図10に示す曲折ダクト30について説明する。図10(a)は、断面四角状の曲折ダクトの斜視図、図10(b)は、A〜A断面図である。
曲折ダクト30の曲折部の中央には、流路方向に曲折して、側壁から他の側壁に向かって断面径の略半分まで突出している凸部を一体形成の分離板31が形成してある。この分離板31により、断面径の略半分は、上流路35と下流路36に分流されて流体は流れるようになっている。この曲折ダクト30の形状を、以下「a形状」として説明する。
(2)次に、図11に示す曲折ダクト40について説明する。図11(a)は、断面四角状の曲折ダクトの斜視図、図11(b)は、B〜B断面図である。
曲折ダクト40の曲折部の中央には、流路方向に曲折して、一方の側壁に三日月状の挿入孔43が形成してある。また、分離板41は、前記挿入孔43から挿入可能でダクト口径の略半分に至る長さの三日月状の分離板41と、この分離板41の端部に設けてあるフランジ44で構成してある。そして、この分離板41を前記挿入孔43から挿入すると、断面径の略半分は、上流路45と下流路46に分流されて流体は流れるようになっている。この曲折ダクト40の形状を、以下「b形状」として説明する。
(3)さらに、図12に示す曲折ダクト50について説明する。図12(a)は、断面四角状の曲折ダクトの斜視図、図12(b)は、C〜C断面図である。
曲折ダクト50は、流路方向に対して対称となるように予め2分割された曲折ダクト部材50a、50bを組み付ける構成であり、曲折部の中央には、流路方向に曲折して、一方の曲折ダクト部材50bの側壁の内面から他方の曲折ダクト部材50aの側壁の内面に向って断面径の略半分まで突出している凸部を一体形成している分離板51が形成してある。この分離板51により、断面径の略半分は、上流路55と下流路56に分流されて流体は流れるようになっている。この曲折ダクト50の形状を、以下「c形状」として説明する。
このように、上記(1)〜(3)に記した曲折ダクト30、40,50は、曲折部における、曲折部の略半分のみが分離板31、41、51により上流路35、45、55及び下流路36、46、56に分別されており、前記分離板31、41、51を設けていない曲折ダクト(図、符号なし)と比較して前記曲折部で発生する通風の不均一が改善されている。なお、前記分離板31、41、51は、断面径の略半分まで突出している例を示したが、断面径を横断するまで突出していても同様に通風の不均一が改善されている。
【0003】
なお、上記に説明した(1)〜(3)の曲折ダクト30、40、50の形状は、従来より一般的であるので、あえて先行技術文献を記載しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の曲折ダクト30、40、50の形状では、以下に示す課題が挙げられる。
(1)上述した「a形状」では、分離板31は、曲折ダクト30の側壁の外面を押圧して形成するため、前記分離板31が厚くなりすぎ(図10(b)参照)、通風時の圧損、風音も低減されているが、未だ十分でない。
(2)上述した「b形状」では、挿入孔43は、フランジ44にて閉塞されるが、通風漏れの懸念がある。また、挿込孔43を形成する穿設工程を要し、曲折ダクト40の製造工程の工数増となる。また、通風時の圧損、風音も低減されているが、未だ十分でない。
(3)上述した「c形状」では、曲折ダクト部材50a、50bの組付工程(例えば、溶着等)を要し、且つ、その組付箇所からの通風漏れのないように密着性も要求され曲折ダクト50の製造工程の工数増となり、また、通風時の圧損、風音も低減されているが、未だ十分でない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、入口部と、出口部との間で曲折部を形成の曲折ダクトにおいて、通風時の圧損が少なく、その出口部で風音が少なくなる分離板を簡便に形成可能な曲折ダクトを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの曲折ダクトである。
請求項1に記載の曲折ダクトを用いれば、入口部から出口部に到って、曲折ダクトの内部に複数の通路を形成可能な分離体を取付けることにより、簡便に、通風時の圧損、及び出口部での風音を低減できる。
【0006】
本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの曲折ダクトである。
請求項2に記載の曲折ダクトを用いれば、入口部、及び出口部、それぞれに切欠部を有し、前記分離体の一部を前記切欠部に嵌合して固定することができる。
これにより、分離体の一部をそれぞれ入口部、及び出口部の切欠部に嵌合してその位置で固定できるために、曲折ダクトの内部から分離体が外れたり、ずれたりしない構成となる。
【0007】
本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの曲折ダクトの製造方法である。
請求項3に記載の曲折ダクトの製造方法であれば、曲折ダクトを製作する工程と、分離体を製作する工程とを備えている。これにより、前記製作した曲折ダクトの入口部、もしくは出口部の一方から、前記製作した分離体を挿入できる。これにより、前記曲折ダクト内に簡便に前記分離体を取付ける曲折ダクトが製造可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の曲折ダクト10を自動車の室内空調に用いる空調機60からの通風ダクトに適用した一実施の形態の全体斜視図を示している。また、通常、曲折ダクト10の形状は、円筒状、角筒状等、種々のタイプがあるが、本実施の形態では角筒状のものを例に説明する。
【0009】
図2(a)、図2(b)を参照して入口部11、と出口部12、との間で曲折部を有し、流体が流れる曲折ダクト10について説明する。この曲折ダクト10には、入口部11と出口部12が、90度の位置変更し、断面方形状の流路が形成してある。前記流路は、同じ開口となるように仕切壁16が設けてあり、右流路14と左流路15に分流する。また、入口部11、出口部12にはフランジ11a、12aが取り付けてあり、入口部11は空調機60と、出口部12は吹出口61と前記フランジ11a、12aを介してボルト17で接続する。また、前記仕切壁16の入口部11と出口部12には、後述する分離体20に形成のスリット22の端部、及びバンド23aの断面形状が嵌合する凹形状の入口切欠部11c、及び出口切欠部12cが形成している。
【0010】
次に、図3を参照して、曲折ダクト10に挿入する分離体20について説明する。この分離体20は、長方形の薄板を、前記曲折ダクト10の右流路14と左流路15をそれぞれ上流路と下流路に分流可能に曲がり形状に合うように曲折してあると共に、中央部には、前記仕切壁16に嵌合可能な他端部が閉口、端部が開口のスリット22が形成してある。なお、この分離体20を曲折ダクト10に挿入することによって、前記曲折ダクト10内の流路を上下同じ高さに分流され、右上流路14a、左上流路15a、右下流路14b、左下流路15bが形成される。また、スリット22の出口部12の両端部には、板状の固定体23c、23eが取り付けてある。そして、一方の固定体23cには、端部に開口部23bを形成の曲折可能で柔軟なバンド23aが固定してあり、他方の固定体23eの外側(反スリット側)には、前記バンド23aの開口部23bを嵌合するバンド凸部23dが形成してある。
【0011】
次に、図4〜図8を参照して、前記分離体20を曲折ダクト10の内部に挿入して組み立てる方法について説明する。予め、曲折ダクト10、及び分離体20をそれぞれ別工程で製作しておく。まず、図4に記すように、前記分離体20のバンド23aを有する側を、曲折ダクト10の入口部11から内部に挿入し、スリット22を仕切壁16に嵌合させながら出口部12側に押し込んで、図5に記すように、スリット22の端部と入口切欠部11cの端部を嵌合させる。次に、この嵌合を維持した状態で、図6〜図8に記すように出口部12から現れた分離体20のバンド23aを把持して、分離板21を曲折ダクト10に沿わせ、バンド23aと出口切欠部12cが嵌合可能になるように位置合わせをした後に、バンド23aに形成のバンド開口部23bをバンド凸部23dに嵌合して分離体20を曲折ダクト10の内部に支持、固定する。
以上のように、曲折ダクト10と別構成の分離体20は、前記曲折ダクト10の内部に簡便に支持、固定できる。
【0012】
また、上述したように前記分離体20と前記曲折ダクト10をそれぞれ別工程で製作しておき、その後、前記分離体20を前記曲折ダクト10の内部に挿入して組み立てるため、複数枚の分離体20の挿入が可能となり、また、分離体20の分離板21の形状も、簡便に変更可能である。
【0013】
次に、本実施の形態の曲折ダクト10と、従来の曲折ダクト30との風音、圧損の比較実験の結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
上表のように、本実施の形態では、従来例のものより、曲折ダクトの圧損が少なくなり、また曲折ダクト出口での風音も低くなっている。
【0015】
また、図9に記すように、曲折ダクト10が3次元的に曲折している場合でも、内部に挿入する分離体20の分離板21を、その曲折ダクト10の曲折に対応可能に捩じれ形状に構成可能である。
【0016】
なお、本実施の形態で説明した分離体20の分離板21は、予め曲折ダクト10の曲折に対応可能に曲げた形状で製作する例を説明したが、これに限られるものではなく、製作時には、曲折していない平板形状で、曲折ダクト10に挿入時に前記平板を曲げて挿入する曲折可能部材で製作しても良い。
なお、本実施の形態で説明した分離体20は、必要に応じて分離板21のサイズ、例えば、分離板21の幅を変更することが可能である。そして、分離板21の枚数や、設置位置は、曲折ダクト10の断面形状や曲がり具合に応じて適宜に設定し得る。
なお、本実施の形態で説明した曲折ダクト10には、右流路14、左流路15と2流路に分流する仕切壁16を形成している曲折ダクト10の例を説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、曲折ダクト10の内部には、仕切壁16が形成していなくても良いし、3流路以上に分流する複数の仕切壁16が形成していても良い。
なお、本実施の形態で説明した曲折ダクト10は、空調機60と、吹出口61と、をボルト17で接続する構成を例示したが、これに限られるものでなく、例えば、ウレタンシール(図、符号なし)で接続する構成でも良い。その場合には、例えば、空調機60の出口部が曲折ダクト10のフランジ11aに嵌合可能な構成である。そして空調機60の出口部の全周にシール材(例えば、ウレタンシール)を巻き付けておき、曲折ダクト10のフランジ11aに前記シール材を巻き付けた前記空調機60の出口部を嵌合して接続する構成とする。また、吹出口61の入口部と曲折ダクト10のフランジ12aも同様な構成とするため説明は省略する。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜2のいずれかに記載の曲折ダクト10を用いれば、通風時の圧損が少なく、その出口部12で風音が少なく、且つ簡便に分離板21を形成可能な曲折ダクト10を提供することができる。また、請求項3に記載の曲折ダクトの製造方法を用いれば、通風時の圧損が少なく、その出口部12で風音が少なく、且つ簡便に分離板21を形成可能な曲折ダクト10を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲折ダクト10を、自動車の室内空調に用いる空調機からの通風曲折ダクトに適用した一実施の形態の全体斜視図である。
【図2】(a)曲折ダクト10の入口部11、及び(b)曲折ダクト10の出口部12について説明する図である。
【図3】分離体20について説明する図である。
【図4】分離体20を曲折ダクト10に挿入する前の状態について説明する図である。
【図5】分離体20を曲折ダクト10に挿入した後の入口部11について説明する図である。
【図6】分離体20を曲折ダクト10に挿入した後の出口部12でバンド23aを曲げていない状態について説明する図である。
【図7】分離体20を曲折ダクト10に挿入した後の出口部12でバンド23aをL字形状(90度)に曲げた状態について説明する図である。
【図8】分離体20を曲折ダクト10に挿入した後の出口部12でバンド23aをU字形状(180度)に曲げた状態について説明する図である。
【図9】3次元的に曲折している曲折ダクト10の内部に、分離板21を挿入した状態について説明する図である。
【図10】従来の、「a形状」の曲折ダクト30の斜視図(a)、及び前記(a)のA〜A線断面図(b)について説明する図である。
【図11】従来の、「b形状」の曲折ダクト40の斜視図(a)、及び前記(a)のB〜B線断面図(b)について説明する図である。
【図12】従来の、「c形状」の曲折ダクト50の斜視図(a)、及び前記(a)のC〜C線断面図(b)について説明する図である。
【符号の説明】
10 曲折ダクト
11 入口部
12 出口部
20 分離体
21 分離板
Claims (3)
- 入口部、と出口部、との間で曲折部を形成の曲折ダクトであって、
前記入口部から前記出口部に到って、前記曲折ダクトに複数の通路を形成可能な分離体を取付ける、
ことを特徴とする曲折ダクト。 - 請求項1に記載の曲折ダクトであって、
前記入口部、及び前記出口部、それぞれに切欠部を有し、
前記分離体の一部を前記切欠部に嵌合して固定する、
ことを特徴とする曲折ダクト。 - 請求項1〜2のいずれかに記載の曲折ダクトは、
曲折ダクトを製作する工程と、分離体を製作する工程と、を備えており、
前記製作した曲折ダクトの入口部、もしくは出口部の一方から、前記分離体を挿入して、前記曲折ダクト内に取付ける、
ことを特徴とする曲折ダクトの製造方法。
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| JP2003046445A JP2004257597A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | 曲折ダクト及び曲折ダクトの製造方法 |
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2003
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