JP2004258149A - 開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開閉機構4には、ヒンジ40と、係合部材41と、係止ピン42と、開き限界操作部材である操作レバー43が設けられる。ヒンジ40は、画像形成装置1の本体2と開閉部材である原稿押さえ3との間に設けられる。操作レバー43は、画像形成装置1の側面に、ヒンジ40近傍を支点として設けられる。係合部材41は板状の形状であって、操作レバー43の支点にある軸43aに取り付けられ、原稿押さえ3の側面に設けられた係止ピン42と係合する。操作レバー43を角度変更すると、係合部材41の角度が変化し、係止ピン42との係合位置が変化する。これにより、原稿押さえ3の開き限界が設定できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器の上面に略水平に備えられた開閉部材を、その機器の背面側に設けられたヒンジを支点として、機器の前面側に位置する自由端に手をかけて略垂直面内で開閉することが可能な開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複写機やスキャナ等の画像形成装置には、原稿台に載置された原稿を保持するための原稿押さえが設けられている。この原稿押さえは、画像形成装置の上面に設けられ、原稿押さえ自体に自動原稿送り装置を備えたものも存在する。そして、原稿押さえは、画像形成装置の背面側に設けられたヒンジを支点として、画像形成装置の前面側に位置する自由端に手をかけて略垂直面内で開閉することが可能な開閉機構によって、その開閉操作が可能となっている。使用者は、原稿押さえの前面側に手を掛け、原稿押さえを押し上げ、引き下げることで開閉操作を行う。
【0003】
この開閉機構のヒンジには、トグル機構が組み込まれている。これにより、原稿押さえを開く時に所定の角度まで開いて手を離すと、原稿押さえはひとりでに開き限界に達するとともにその状態を維持する。また、これとは異なる角度まで原稿押さえを閉じて手を離すと、ひとりでに画像形成装置の上面に密着して完全に閉じた状態となる。
【0004】
ここで、使用者が、背の低い人、或いは病気やけが等による障害がある人等であって、高い所まで手が届かない場合、原稿押さえが開き限界に達した時に、原稿押さえを閉めることができないという問題が生じる。
【0005】
この対策として、ストッパのような部材を用いて原稿押さえの開き限界を規制したり、特許文献1にも見られるように、このストッパに加えてロック部材を用いて原稿押さえの開き限界を調整したりすることが可能な開閉機構が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−296710号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、原稿押さえの自由端に手を掛けることが可能な原稿押さえの開き限界は、使用者によって異なる。このため、上記の開閉機構のように、ストッパによって予め決められた角度に開き限界を規制することは、操作性が悪くなるという問題が発生する。また、原稿押さえの開き限界を調整する操作は、使用者が機器の背面側まで移動する、或いは背面側まで手を伸ばして操作する必要があり、たいへん手間が掛かる。病気やけが等による障害がある人にとっては、なおさら不便である。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、機器の上面に略水平に備えられた開閉部材を、その機器の背面側に設けられたヒンジを支点として、機器の前面側に位置する自由端に手を掛けて略垂直面内で開閉することが可能な開閉機構において、開閉部材の開き限界を、所望の角度に機器の前面側より簡単な操作で設定可能な開閉機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、機器の上面に略水平に備えられた開閉部材を、その機器の背面側に設けられたヒンジを支点として、機器の前面側に位置する自由端に手を掛けて略垂直面内で開閉することが可能な開閉機構において、前記開閉部材の開き限界設定手段を設け、この開き限界設定手段を操作する操作手段を前記機器の前面側に配置した。
【0010】
この構成によれば、開閉部材の開き限界を、所望の角度に機器の前面側より設定することができる。その結果、使用者自身が各々所望の角度に開閉部材の開き限界を設定できるので、使用者によって開閉部材に手が届かなくなるという問題を解消することが可能となる。また、開閉部材の開き限界を設定するために、使用者が機器の背面側に移動したり、手を伸ばしたりする必要がないので、手間が掛からず、たいへん好都合である。
【0011】
また、前記機器の側面に、前記ヒンジ近傍を支点とし、機器の前面側を自由端とし、自身の角度変更により前記開閉部材の開き限界が設定される操作部材を設けた。
【0012】
この構成によれば、操作部材を手で直接角度変更するだけで、容易に所望の開閉部材の開き限界を設定することができる。その結果、より簡単な構成で開閉部材の開き限界設定手段を得ることができる。これにより、構造の簡素化が図れるとともに、製造コストの上昇も抑えることが可能である。また、機器の前面側から簡単に操作を行うことができるので、手間が掛からず好都合である。
【0013】
また、前記開閉部材に連結した紐状部材の緊張時点が開閉部材の開き限界となるとともに、この紐状部材の繰り出し量調整部材を前記機器の前面側に配置した。
【0014】
この構成によれば、紐状部材の繰り出し量を調整するだけで、容易に所望の開閉部材の開き限界を調整することができる。その結果、複雑な構成を形成することなく、開閉部材の開き限界設定手段を得ることができる。また、機器の前面側から操作を行うことができるので、手間が掛からず好都合である。
【0015】
また、前記紐状部材が電動リールから繰り出されるとともに、この電動リールの操作手段を前記機器の前面側に配置した。
【0016】
この構成によれば、紐状部材の繰り出し量を、自動的且つ迅速に調整することが可能である。その結果、例えば所定の開き限界を予め設定したボタンを操作手段に設けておけば、このボタンを一つ押すだけで、さらに簡単に開閉部材の開き限界を設定することができ、作業時間の短縮や操作性の向上を図ることが可能となる。また、電動リールとその操作手段との間を信号ケーブルで連結するだけで良いので、開閉機構をよりコンパクトにすることができる。
【0017】
また、前記機器より突出するラックが、前記開閉部材に係合する時点が開閉部材の開き限界となるとともに、このラックの突出量を変えるピニオンの回動操作部材を前記機器の前面側に配置した。
【0018】
この構成によれば、ラックの突出量を調整するだけで、容易に所望の開閉部材の開き限界を調整することができる。その結果、複雑な構成を形成することなく、開閉部材の開き限界設定手段を得ることができる。また、機器の前面側から操作を行うことができるので、手間が掛からず好都合である。
【0019】
また、前記ピニオンはモータにより回転せしめられるものであり、このモータの操作手段を前記機器の前面側に配置した。
【0020】
この構成によれば、ラックの突出量を、自動的且つ迅速に調整することが可能である。その結果、例えば所定の開き限界を予め設定したボタンを操作手段に設けておけば、このボタンを一つ押すだけで、さらに簡単に開閉部材の開き限界を設定することができ、作業時間の短縮や操作性の向上を図ることが可能となる。また、モータとその操作手段との間を信号ケーブルで連結するだけで良いので、開閉機構をよりコンパクトにすることができる。
【0021】
また、前記機器より突出するクランクロッドが、前記開閉部材に係合する時点が開閉部材の開き限界となるとともに、このクランクロッドの突出量を変えるクランクの回動操作部材を前記機器の前面側に配置した。
【0022】
この構成によれば、クランクロッドの突出量を調整するだけで、容易に所望の開閉部材の開き限界を調整することができる。その結果、複雑な構成を形成することなく、開閉部材の開き限界設定手段を得ることができる。また、機器の前面側から操作を行うことができるので、手間が掛からず好都合である。
【0023】
また、前記クランクはモータにより回転せしめられるものであり、このモータの操作手段を前記機器の前面側に配置した。
【0024】
この構成によれば、クランクロッドの突出量を、自動的且つ迅速に調整することが可能である。その結果、例えば所定の開き限界を予め設定したボタンを操作手段に設けておけば、このボタンを一つ押すだけで、さらに簡単に開閉部材の開き限界を設定することができ、作業時間の短縮や操作性の向上を図ることが可能となる。また、モータとその操作手段との間を信号ケーブルで連結するだけで良いので、開閉機構をよりコンパクトにすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なおここでは、開閉機構を備えた機器が、複写機やスキャナ等の画像形成装置であるとして設計されているものとする。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の上面斜視図である。画像形成装置1には、本体2と、原稿押さえ3が設けられ、これらの間には開閉機構4が設けられている。
【0027】
本体2には、原稿読み取り部20と、複写操作部21と、複写紙排出部22が設けられている。原稿読み取り部20は本体2の上面に、複写操作部21は前面側に設けられ、複写紙排出部22はこれらの下方の胴体内に設けられている。原稿読み取り部20に原稿を載置して、原稿押さえ3を閉じ、複写操作部21によって所定の操作を行うことで複写された用紙が複写紙排出部22に排出される。
【0028】
開閉部材である原稿押さえ3は、画像形成装置1の背面側に設けられたヒンジ40を支点として、画像形成装置1の前面側に位置する自由端に手を掛けて、略垂直面内で開閉することが可能である(矢印A)。原稿押さえ3は、原稿を原稿読み取り部20に載置したり、取り除いたりするために開けられ、複写時に原稿を押さえるために閉じられる。この開閉操作を行う場合、使用者は原稿押さえ3の開閉操作部3aに手を掛けて行う。原稿押さえ3には、自動原稿装置30が設けられているので、ここに複数枚の原稿を置くことにより、連続して複写することも可能である。
【0029】
開閉機構4には、ヒンジ40と、係合部材41と、係止ピン42と、開き限界設定手段の操作手段である操作レバー43が設けられている。
【0030】
ヒンジ40は、画像形成装置1の背面側の、本体2と原稿押さえ3との間の、左右に1個ずつ計2個設けられている。このヒンジ40には、前述のようなトグル機構が組み込まれている。これにより、原稿押さえ3を開く時に所定の角度まで開いて手を離すと、原稿押さえ3はひとりでに開き限界に達するとともにその状態を維持する。また、これとは異なる角度まで原稿押さえ3を閉じて手を離すと、ひとりでに本体2の上面に密着して完全に閉じた状態となる。
【0031】
開き限界設定手段の操作手段である操作レバー43は、画像形成装置1の側面に、ヒンジ40近傍を支点とし、画像形成装置1の前面側を自由端として設けられる。係合部材41は板状の形状であって、操作レバー43の支点にある軸43aに取り付けられ、原稿押さえ3の側面に設けられた係止ピン42と係合する。係合部材41は、開き限界設定手段としての役割を果たす。
【0032】
ここで、操作レバー43を上下に角度変更すると(矢印B)、係合部材41の角度が変化し、原稿押さえ3に設けられた係止ピン42との係合位置が変化する。したがって、操作レバー43の角度変更により原稿おさえ3の開き限界が設定できる。なお、操作レバー43の支点部分には、操作レバー43から手を離しても、角度変更が容易になされない程度の摩擦力が作用している。
【0033】
このようにして、開閉部材である原稿押さえ3の開き限界を、所望の角度に画像形成装置1の前面側より設定することができる。その結果、使用者自身が各々所望の角度に原稿押さえ3の開き限界を設定できるので、使用者によって原稿押さえ3に手が届かなくなるという問題を解消することが可能となる。また、原稿押さえ3の開き限界を設定するために、使用者が画像形成装置1の背面側に移動したり、手を伸ばしたりする必要がないので、手間が掛からず、たいへん好都合である。
【0034】
また、開き限界設定手段の操作手段である操作レバー43を手で直接角度変更するだけで、容易に所望の原稿押さえ3の開き限界を設定することができる。これにより、構造の簡素化が図れるとともに、製造コストの上昇も抑えることが可能である。
【0035】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の側面図である。第2の実施形態では、画像形成装置1の本体2に、紐状部材であるワイヤ44と、背面側プーリ45と、前面側プーリ46と、テンション調整プーリ47と、ワイヤの繰り出し量調整部材である操作レバー48が設けられている。
【0036】
紐状部材であるワイヤ44は、その一端が開閉部材である原稿押さえ3のヒンジ40よりやや前面側に連結され、他方がワイヤ44の繰り出し量調整部材である操作レバー48の最下端に連結している。そして、ワイヤ44は、原稿押さえ3と操作レバー48の間で、本体に取り付けられた背面側プーリ45と、前面側プーリ46に掛けられている。テンション調整プーリ47は、ばね49を介して本体2に取り付けられており、ワイヤ44のテンションを自動的に調節する。
【0037】
ワイヤ44の繰り出し量調整部材である操作レバー48は、支点48aを中心として前後に所定の角度の範囲で回転が可能である。前述のように、操作レバー48の最下端にはワイヤ44が連結されている。
【0038】
この構成においては、原稿押さえ3に連結したワイヤ44の緊張時点が原稿押さえ3の開き限界となる。すなわちワイヤ44は開き限界設定手段として機能する。ここで、操作レバー48を上下に角度変更すると(矢印C)、これに連結するワイヤ44の繰り出し量が変化するので、ワイヤ44が他方で連結する原稿押さえ3の開き限界が設定できる(矢印D)。したがって、紐状部材であるワイヤ44の繰り出し量を、操作レバー48によって調整するだけで、容易に所望の原稿押さえ3の開き限界を調整することができる。なお、操作レバー48の支点48aには、操作レバー48から手を離しても、角度変更が容易になされない程度の摩擦力が作用している。
【0039】
なお、ワイヤ44は、紐状であれば合成繊維等の金属以外の素材で作られた部材であっても構わない。
【0040】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の部分断面要部側面図である。第3の実施形態では、前記第2の実施形態と同様に、紐状部材であるワイヤ44の緊張時点が開閉部材である原稿押さえ3の開き限界となるようにして、つまみ49を画像形成装置1の前面側に配置し、ワイヤ44の繰り出し量調整部材としている。ワイヤ44はプーリ50〜52に掛けられ、プーリ50と51の間にはテンション調整ばね53が取り付けられている。
【0041】
この構成においても、つまみ49を前後に移動すると(矢印E)、ワイヤ44の繰り出し量が変化し、原稿押さえ3の開き限界が設定できる(矢印F)。したがって、紐状部材であるワイヤ44の繰り出し量を、繰り出し量調整部材であるつまみ49によって調整するだけで、容易に所望の原稿押さえ3の開き限界を調整することができる。なお、つまみ49の取り付け部分には、つまみ49から手を離しても、つまみ49が移動せずにその場に留まる程度の摩擦力が作用している。
【0042】
図4は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の開閉機構のヒンジ部を示す部分斜視図である。第4の実施形態では、前記第2及び第3の実施形態と同様に、紐状部材であるワイヤ44の緊張時点が開閉部材である原稿押さえの開き限界となるようにして、ワイヤ44の繰り出しを行うための電動リール54がヒンジ40下方の本体2内側に設けられている。
【0043】
電動リール54の駆動部はステッピングモータで構成され、通電OFF時の回転保持用の電磁ブレーキを備えている(図示せず)。電動リール54の操作手段は、画像形成装置1の前面側に設けられている(図示せず)。この操作手段は、例えば、予めいくつかの開き限界を設定したボタン群や、所望の開き限界を数値入力するテンキーで構成される。また、ワイヤ44の他端は、原稿押さえ側ヒンジ片40aに連結されている。
【0044】
使用者が、画像形成装置1の前面側に設けられた操作手段を使用して原稿押さえ3の開き限界を設定すると、この設定に基づいて、電動リール54がワイヤ44を繰り出す方向に所定の角度まで回転する(図4(b)矢印G)。ここで電動リール54への通電を止めると、電磁ブレーキによってその回転が保持される。次に、原稿押さえ3を開くと(同矢印H)、電動リール54から繰り出されたワイヤ44が徐々に引き上げられ、ワイヤ44が緊張状態になると原稿押さえ3が開き限界に達する。
【0045】
このようにして、紐状部材であるワイヤ44の繰り出し量を、自動的且つ迅速に調整することが可能である。その結果、上記のように予め所定の開き限界を設定したボタンを操作手段として設けておけば、このボタンを一つ押すだけで、さらに簡単に原稿押さえ3の開き限界を設定することができ、作業時間の短縮や操作性の向上を図ることが可能となる。また、電動リール54とその操作手段との間を信号ケーブルで連結するだけで良いので、開閉機構4をよりコンパクトにすることができる。
【0046】
なお、電動リール54の駆動及び制御は、ステッピングモータや電磁ブレーキと同等の機能を有する他の部材であっても構わない。例えば、サーボモータを用いてエンコーダで回転角制御を行っても良い。
【0047】
図5は、本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置とその開閉機構の係合部を示す要部側面図である。第5の実施形態では、画像形成装置1の本体2に、操作プーリ55と、従動プーリ56と、無端ベルト57と、ラック58が設けられている。従動プーリ56には、その回転と同じ方向に回動するようにピニオン59が備えられている。
【0048】
画像形成装置1の本体2の前面側に取り付けられた操作プーリ55と、背面側に取り付けられた従動プーリ56に、無端ベルト57が掛けられている。従動プーリ56には、前述のようにピニオン59が備えられ、従動プーリ56の回転に従いその同じ方向にピニオン59が回動する。したがって、これら操作プーリ55と、従動プーリ56と、無端ベルト57がピニオン59の回動操作部材である。このピニオン59にはラック58が噛み合い、ラック58はその上端部が画像形成装置1の本体2の上面より突出する。ラック58の上端部には、係止ピン60が設けられ、開閉部材である原稿押さえ3に設けられた係合部材61と係合する(図5(b)参照)。
【0049】
この構成によれば、画像形成装置1の本体2より突出するラック58の係止ピン60が、原稿押さえ3の係合部材61に係合する時点が原稿押さえ3の開き限界となる。すなわちラック58は開き限界設定手段として機能する。ここで、操作プーリ55を前後に回転すると(矢印I)、無端ベルト57を介して従動プーリ56とともにピニオン59が回動し、ピニオン59に噛み合うラック58の突出量が変化するので(矢印J)、ラック58と係合する原稿押さえ3の開き限界が設定できる(矢印K)。したがって、ラック58の突出量を調整するだけで、容易に所望の原稿押さえ3の開き限界を調整することができる。なお、操作プーリ55の軸には、操作プーリ55から手を離しても、操作プーリ55が回転せずに止まっている程度の摩擦力が作用している。
【0050】
なお、ピニオン59の回動操作部材は、上記の二つのプーリとこれらに掛かる無端ベルトのような構成でなくても構わない。例えば、操作プーリをレバーのような操作部材に代えても良い。また、ピニオン59がモータにより回転せしめられるものであって、このモータの操作手段を画像形成装置の前面側に配置するという構成であっても良い。操作手段は、例えば、予めいくつかの開き限界を設定したボタン群や、所望の開き限界を数値入力するテンキーで構成される。
【0051】
図6は、本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の開閉機構のヒンジ部を示す部分斜視図である。第6の実施形態では、開閉機構4のヒンジ40部に、クランク62と、クランクロッド63と、係止ピン64が設けられている。
【0052】
クランク62の駆動部はステッピングモータで構成され、通電OFF時の回転保持用の電磁ブレーキを備えている(図示せず)。クランク62は、ヒンジ40下方の本体2内側に設けられている。クランク62の操作手段は、画像形成装置1の前面側に設けられている(図示せず)。この操作手段は、例えば、予めいくつかの開き限界を設定したボタン群や、所望の開き限界を数値入力するテンキーで構成される。クランク62には、クランクロッド63が取り付けられ、クランクロッド63はその上部が画像形成装置1の本体2の上面から突出している。このクランクロッド63には溝63aが設けられ、この溝63aに原稿押さえ側ヒンジ片40aに設けられた係止ピン64が挿入される。
【0053】
使用者が、画像形成装置1の前面側に設けられた操作手段を使用して原稿押さえ3の開き限界を設定すると、この設定に基づいて、クランク62がクランクロッド63を押し上げる方向に所定の角度まで回転する(図6(b)矢印L)。ここでモータへの通電を止めると、電磁ブレーキによってその回転が保持される。次に、原稿押さえ3を開くと(同矢印M)、クランクロッド63に設けられた溝63aに沿って、原稿押さえ側ヒンジ片40aに設けられた係止ピン64が徐々に上がり、これらが係合状態になると原稿押さえ3が開き限界に達する。すなわちクランクロッド63は開き限界設定手段として機能する。
【0054】
このようにして、クランクロッド63の突出量を調整するだけで、容易に所望の原稿押さえ3の開き限界を調整することができる。また、クランクロッド62の突出量を、自動的且つ迅速に調整することが可能である。その結果、上記のように予め所定の開き限界を設定したボタンを操作手段として設けておけば、このボタンを一つ押すだけで、さらに簡単に原稿押さえ3の開き限界を設定することができ、作業時間の短縮や操作性の向上を図ることが可能となる。また、モータとその操作手段との間を信号ケーブルで連結するだけで良いので、開閉機構4をよりコンパクトにすることができる。
【0055】
なお、クランク62の駆動及び制御は、ステッピングモータや電磁ブレーキと同等の機能を有する他の部材であっても構わない。例えば、サーボモータを用いてエンコーダで回転角制御を行っても良い。また、クランク62の回動操作は、モータ等によって必ずしも自動的に行われる必要はなく、前記第5の実施形態のように、二つのプーリとこれらに掛かる無端ベルトのような回動操作部材を用いて手動で行っても構わない。
【0056】
上記のように本発明の実施形態を示したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、図1に示す第1の実施形態では、開閉機構4を構成する係合部材41と、係止ピン42と、開き限界設定手段の操作手段である操作レバー43が、画像形成装置1の左側に設けられているが、これらを画像形成装置1の右側に設けても構わない。また、第2〜第6の実施形態においては、開閉機構4を、画像形成装置1の左側や右側、或いは画像形成装置1の筐体の内側など、いずれの場所に設けても構わない。
【0057】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、開閉部材の開き限界を、所望の角度に機器の前面側より設定することができる。その結果、使用者自身が各々所望の角度に開閉部材の開き限界を設定できるので、使用者によって開閉部材に手が届かなくなるという問題を解消することが可能となる。また、開閉部材の開き限界を設定するために、使用者が機器の背面側に移動したり、手を伸ばしたりする必要がないので、手間が掛からず、たいへん好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の上面斜視図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の側面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の部分断面要部側面図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の開閉機構のヒンジ部を示す部分斜視図
【図5】本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置とその開閉機構の係合部を示す要部側面図
【図6】本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の開閉機構のヒンジ部を示す部分斜視図
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 本体
3 原稿押さえ
4 開閉機構
40 ヒンジ
41、61 係合部材
42、60、64 係止ピン
43、48 操作レバー
44 ワイヤ
49 つまみ
54 電動リール
58 ラック
59 ピニオン
62 クランク
63 クランクロッド
Claims (8)
- 機器の上面に略水平に備えられた開閉部材を、その機器の背面側に設けられたヒンジを支点として、機器の前面側に位置する自由端に手を掛けて略垂直面内で開閉することが可能な開閉機構において、
前記開閉部材の開き限界設定手段を設け、この開き限界設定手段を操作する操作手段を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする開閉機構。 - 前記機器の側面に、前記ヒンジ近傍を支点とし、機器の前面側を自由端とし、自身の角度変更により前記開閉部材の開き限界が設定される操作部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
- 前記開閉部材に連結した紐状部材の緊張時点が開閉部材の開き限界となるとともに、この紐状部材の繰り出し量調整部材を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
- 前記紐状部材が電動リールから繰り出されるとともに、この電動リールの操作手段を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項3に記載の開閉機構。
- 前記機器より突出するラックが、前記開閉部材に係合する時点が開閉部材の開き限界となるとともに、このラックの突出量を変えるピニオンの回動操作部材を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
- 前記ピニオンはモータにより回転せしめられるものであり、このモータの操作手段を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項5に記載の開閉機構。
- 前記機器より突出するクランクロッドが、前記開閉部材に係合する時点が開閉部材の開き限界となるとともに、このクランクロッドの突出量を変えるクランクの回動操作部材を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
- 前記クランクはモータにより回転せしめられるものであり、このモータの操作手段を前記機器の前面側に配置したことを特徴とする請求項7に記載の開閉機構。
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