JP2004266728A - 撮像装置 - Google Patents

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幸弘 安達
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Abstract

【課題】カメラのAE制御情報に従って、動画の一画面単位で、さらには画面を構成する周波数成分単位で圧縮のレベル制御を可能にした撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体を撮像する撮像手段と、撮像手段から出力された撮像信号に周波数帯域分割を行って圧縮処理する圧縮手段と、撮像信号に応じて撮像手段を制御する撮像制御手段と、撮像制御手段の制御情報に応じて、圧縮手段において分割された周波数帯域毎に圧縮処理を制御する圧縮制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置に関し、特に撮像した画像を圧縮処理する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像を撮影してデジタル信号として記録再生するデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラが知られている。これらのカメラでは、撮像した画像データをJPEGやMPEGといった標準の画像圧縮技術を用いて圧縮した後、記録媒体に記録している。
【0003】
動画データの圧縮処理においては、最適な画質を維持しつつ、圧縮率を高めたり或いはレートを一定に保持させたりする技術が重要となっている。例えば、特開2002−369142号公報(特許文献1)によって、カメラで撮像した動画の圧縮処理に際して、カメラのレンズ駆動、露光、手ぶれ等の情報を用いて、MPEG画像圧縮時の目標情報量設定を制御するといった従来技術が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−369142号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来技術では、動画をMPEGで圧縮処理している為、圧縮後の画像を扱うときには、画面(フレーム)単位での表示に対して不向きであった。最近は、動画の中の一画面を抜き出し静止画化して、プリントしたりするニーズが高まっているので、画面単位で扱い易く、かつどの画面も一様な画質の良さを備えている構成であることが望まれる。
【0006】
そこで本発明は上記の如き問題点を解決して、カメラにおけるAEの制御情報に従って、動画の一画面単位で、さらには画面を構成する周波数成分単位で圧縮のレベル制御を可能にした撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成する為の手段として、本発明は以下の構成からなる手段を有する。
【0008】
本発明の撮影した画像を圧縮符号化する撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段から出力された撮像信号に周波数帯域分割を行って圧縮処理する圧縮手段と、前記撮像信号に応じて前記撮像手段を制御する撮像制御手段と、前記撮像制御手段の制御情報に応じて、前記圧縮手段において分割された周波数帯域毎に圧縮処理を制御する圧縮制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0010】
図1は本実施の形態における撮像装置100のブロック図である。
【0011】
撮像装置100において、被写体からの入射光1はレンズ2に入り、開閉する絞り3を経て、撮像素子4に導かれて電気信号に変換され、増幅率可変増幅器5においてその振幅(レベル)が増幅される。その後、信号処理回路6で画像信号としてデジタル化処理、色分離処理、ホワイトバランス処理、γ処理などの各処理が行われ、画像圧縮回路7に入力される。
【0012】
画像圧縮回路7は、静止画像の圧縮アルゴリズムとしてJPEG2000方式を、動画像の圧縮アルゴリズムとしてMotion JPEG2000方式(以降MJPEG2000と称す)を使用する。MJPEG2000はJPEG2000を動画に適用したもので、その概略は時間軸方向(フレーム間)の圧縮を行わず、画面毎にJPEG2000圧縮を行って、それを動画像を構成するフレーム分繰り返すといったものである。また、選択的に可逆符号化或いは非可逆符号化で画像の符号化を実行できる。以降、静止画像に対する圧縮処理は動画像の1フレームに対する圧縮処理と同等のものとして説明できるので、動画像の処理に対する説明のみを行う。なお、画像圧縮回路7については、後ほど詳しく説明する。
【0013】
画像圧縮回路7で圧縮された圧縮画像信号は、出力部8から不図示の記録装置へ出力される。記録装置は撮像装置100と一体化された構成(所謂カメラ一体型記録装置を成す)か、或いは通信手段を介して外部に接続された構成であっても良い。
【0014】
マイクロプロセッサ9は撮像装置100内の各部の制御を行う。その際、プログラム線図データを記憶するメモリ10から読み出したプログラム線図データや、プログラムAE選択スイッチ11によるユーザー指示入力に従って、絞り3、撮像素子4、増幅率可変増幅器5、画像圧縮回路7などの制御を行うが、詳しくは後述する。
【0015】
ここで、本発明で用いる画像圧縮回路7の構成を詳しく説明する。
【0016】
図4は画像圧縮回路7を構成するMJPEG2000符号化回路の構成を図示したものである。以下、その動作を説明する。
【0017】
コンポーネント変換部201は信号処理回路6から出力された画像データを入力して、画像データに色空間変換を施す。色空間変換された各色成分のデータは、必要に応じて所定の間引き処理が行われて出力される。なお、画像データがモノクログレースケールの画像である場合は、コンポーネント変換部201での色空間変換は行わない。以下の説明では各色成分毎に行われる処理を説明する。
【0018】
次いで、タイル分割部202は各色成分のデータを入力して、複数個の所定の大きさからなる矩形タイル領域に分割し出力する。このタイルの大きさは最大で各色成分のデータ全体の大きさまで任意に設定することができる。なお、タイルの大きさを最大に設定した場合は、実質的にタイル分割が行われていないものと同じである。
【0019】
次いで、離散ウェーブレット変換部203はタイル分割されたデータを入力して、各タイルの画像データに対して2次元の離散ウェーブレット変換を施して周波数成分に分解し、複数の周波数帯域のそれぞれに属する複数の変換係数群(以降サブバンド)を出力する。
【0020】
図5は離散ウェーブレット変換部203により出力されるサブバンドの例を示したものであり、HHは垂直、水平とも高周波数帯域成分、HLは水平は高周波数帯域、垂直は低周波数帯域成分、LHは水平は低周波数帯域、垂直は高周波数帯域成分、LLは垂直、水平とも低周波数帯域成分を含んでいる。また、図6は2次元のウェーブレット変換を低周波帯域に対して再帰的に3レベル行った例であり、図5のLLを4つのサブバンド(HH2,HL2,LH2,LL2)に分割し、更にLL2を4つのサブバンド(HH3,HL3,LH3,LL3)に分割している。
【0021】
なお、離散ウェーブレット変換部203では符号化を非可逆符号化で行う場合にはウェーブレット変換後の係数が実数になる実数型のフィルタを、可逆符号化を行う場合にはウェーブレット変換後の係数が整数になる整数型のフィルタが用いられる。
【0022】
次いで、量子化部204はサブバンド化された画像データを入力し、所定の方法により設定された量子化ステップを用いて量子化を行い、量子化インデックスを生成して出力する。なお、上述した可逆符号化を行う場合には、量子化部204では量子化を行わず、入力した変換係数そのものを出力する。
【0023】
次いで、エントロピ符号化部205は、量子化部204からの出力をさらに複数の矩形領域ブロック(以降コードブロックと称す)に分割して(サブバンドと矩形ブロックが同サイズの時は分割しない)、このコードブロックを単位として独立にエントロピ符号化を行い、符号化データを生成する。この時、量子化インデックスを表すビットは、上位ビットプレーンから順に算術符号化され、符号化データが生成される。
【0024】
最後に、符号列形成部206は、符号化データをJPEG2000の符号列として形成して、出力する。
【0025】
以上の構成において、離散ウェーブレット変換部203に注目すると、LH、HLの各成分(サブバンド)は垂直または水平のどちらかの高周波数(高解像度)成分を含み、これらを単独であるいは各階層の各レベルを組み合わせて低減することにより、水平垂直の両方向はもとより、水平あるいは垂直方向のみの高周波数成分を制御する(これをレベル制御と称す)ことも可能であり、これにより圧縮後の更なるファイルサイズ低減に結びつく。
【0026】
具体的な各階層のレベルの制御方法としては、ウェーブレット変換の際に使用するウェーブレット変換係数に重み付けを行い、変換後の各サブバンドのレベルに反映させるものである。
【0027】
その為、本実施の形態における画像圧縮回路7は、その重み付けの為の「重み表」を記憶するメモリ207を有し、該メモリ207にあらかじめ複数の重み付けのためのデータ(重み表)を保持しておく。そして、複数の重み表のデータを読み出して、更にそれを重み付け制御信号16により切り換えることによって各階層のレベル制御によるファイルサイズの低減を実現する。
【0028】
図8に「重み表」の内容の一例を示す。この例では表中の”段階”の数字が増えるほどH成分が減少する組み合わせになっている。
【0029】
ここで図1に戻り、前述した重み付け制御信号16は、マイクロプロセッサ9から画像圧縮回路7への制御信号であって、これにより上述のレベル制御はマイクロプロセッサ9が行う。
【0030】
マイクロプロセッサ9は、増幅率可変増幅器5の出力である撮像出力信号15を入力し、その情報より、あらかじめプログラムAE選択スイッチ11でユーザーにより選択されたプログラムAEのモード(例として、オートモード(通常使用)、スポーツモード(電子シャッターの高速動作を優先に制御する)、ポートレイトモード(被写界深度を浅くして被写体である人物の周囲をぼかす効果を得るため絞りを出来るだけ解放になるように制御する)等)に対応した、絞り、電子シャッター、増幅率の各制御情報で構成されるプログラム線図データ10を読み込み、それに従って絞り制御信号12、電子シャッター制御信号13、増幅率制御信号14を用いて各部の制御を行い、最終的に撮像出力信号15がある一定のレベルになるよう制御する。そして、この絞り、電子シャッター、増幅率といった各制御(総じてAEの制御と称す)のパラメータのレベル等の情報に従って、マイクロコンピュータ9は重み付け制御信号16の発生を制御する。
【0031】
なお、撮像出力信号15をマイクロプロセッサ9へ入力する際、撮像画面の中での取り込み範囲を制限したり、更にそのなかでの最大値、あるいは平均値を算出したり、等様々な工夫を凝らし、コントラストのバランスの取れた自然な撮像画像を得られるようにすることを行っても良い。
【0032】
ここで撮像装置100のユーザーの撮影技術として、被写体に対して撮像装置100を移動させて水平にずらしていく撮影手法(所謂パンニング)、同様に垂直にずらしていく撮影手法(チルティング)、レンズが焦点距離を変化させる事が出来る場合は被写体をクローズアップする撮影手法(ズーミング)などが行われるが、このようなときは被写体を中心とする撮像画面の情報が大きく変化するため、撮像出力信号15も変動し、マイクロプロセッサ9はその変動を収束させる方向にプログラム線図に沿って、絞り制御信号12、電子シャッター制御信号13、増幅率制御信号14を出力し、各々の制御を行う。
【0033】
図7はプログラムAEのプログラム線図の一例である。横軸は撮像被写体の照度であって、左側から右側に行くに従って暗くなっていく方向に取ってある。一方、縦軸は(1)電子シャッタースピード、(2)絞り、(3)増幅率を示しており、上に行くほど(1)電子シャッタースピードは速くなる、(2)絞りは絞る、(3)増幅率は下げる方向に取ってある。
【0034】
図7のように、被写体照度の明るさに応じて(1)、(2)、(3)のパラメータを制御することで、各照度、各プログラムAEモードにおける撮影者の意図に最適なセッティングが得られるようになっている。
【0035】
次に、本実施の形態におけるマイクロプロセッサ9の動作フローチャートの一例を図2に示して、これについて説明する。
【0036】
まず、撮像出力信号15のレベルを読み込む(ステップA)。
【0037】
次いで、AEサブルーチンを実行する(ステップD)が、この内容は図3を用いて詳述する。
【0038】
次いで、単位時間と閾値の設定値を読み込む(ステップQ)。
【0039】
次いで、AEの各制御(電子シャッター制御、絞り制御、増幅率制御)パラメータが、単位時間あたりに閾値を超えて変化しているかどうかの判断(ステップB)を行い、変化している場合はステップCに進み、重み付け制御信号16を発生させて画像圧縮回路7のレベル制御等によって圧縮パラメータ即ち画質を変更してステップAに戻る。ステップCでは、画像圧縮回路7における各周波数成分の構成比を変更するよう、前述したようなレベル制御を実行する。また、ステップBで、変化していない場合は、そのままステップAに戻る。
【0040】
なお、図2のループは撮影動作を行っている間は無限に回り、AEと出力画像の画質の制御を継続して行うことを意味している。以上が図2のフローチャートの説明である。
【0041】
続いて、図3は図2のステップDの、AEサブルーチンの動作内容を説明するフローチャートである。
【0042】
Rは撮像出力信号15のレベルと対比させて、AEというサーボ動作を行うためのあらかじめ定められた、基準レベルの数値データである。ステップEでこの基準レベルデータRを読み込む。
【0043】
次いで、読み込んだ撮像出力信号15のレベルと基準レベルを比較判断し(ステップF)、同等であれば図3のフローは終了となり、図2におけるステップQへ進む。
【0044】
ステップFで同等でない場合は次のステップGに進む。ステップGでは、ユーザーによって選択されている現在のプログラムAEのモードを、プログラムAE選択(I)によって読み取り、それに対応したプログラム線図データ(H)を読み込む。
【0045】
次いで、撮像出力信号15のレベルを基準レベルと合致させる方向に制御するために、電子シャッター(K)、絞り(L)、増幅率(M)のどのパラメータを増減させて、どちらの方向に変化させたら良いかをステップGで読み取ったデータにより判断し(ステップJ)、各制御に進む。
【0046】
電子シャッター制御Kを選択した場合は、ステップNにて電子シャッターを変速させてステップFに戻る。
【0047】
絞り制御Lを選択した場合は、ステップOにて絞り値を変更させてステップFに戻る。
【0048】
増幅率制御Mを選択した場合は、ステップPにて増幅率を変更させてステップFに戻る。
【0049】
以上が、図3のフローチャートの説明である。
【0050】
以上が実施の形態1の説明である。このような構成にすることによって、被写体からの光に対する、AEシステムの応答が、安定しているか、または変動しているかにより、後段のMJPEG2000圧縮処理の特性を利用して動画像中の特定成分の削減を制御し、実質的な画質の劣化を伴わず効果的に圧縮後のファイルサイズを削減することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、AEの状態情報に応じて、後段の圧縮処理において動画像中の特定成分を制御し、効果的に圧縮後のファイルサイズを削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における撮像装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるマイクロプロセッサの動作フローチャートである。
【図3】AEサブルーチンとしてマイクロプロセッサの動作フローチャートである。
【図4】JPEG2000符号化器の構成図である。
【図5】JPEG2000のファイル構造である。(1ステージの場合)
【図6】JPEG2000のファイル構造である。(3ステージの場合)
【図7】プログラムAEのプログラム線図の一例である。
【図8】重み表の内容の一例である。
【符号の説明】
1 被写体からの入射光
2 レンズ
3 絞り
4 撮像素子
5 増幅率可変増幅器
6 信号処理回路
7 画像圧縮回路(MJPEG2000)
8 圧縮信号出力部
9 マイクロプロセッサ
10 プログラム線図データを記憶するメモリ
11 プログラムAE選択スィッチ
12 絞り制御信号
13 電子シャッター制御信号
14 増幅率制御信号
15 撮像出力信号
16 重み付け制御信号
201 コンポーネント変換部
202 タイル分割部
203 離散ウェーブレット変換部
204 量子化部
205 エントロピ符号化部
206 符号列形成部
207 重み表を記憶するメモリ

Claims (7)

  1. 撮影した画像を圧縮符号化する撮像装置において、
    被写体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された撮像信号に周波数帯域分割を行って圧縮処理する圧縮手段と、
    前記撮像信号に応じて前記撮像手段を制御する撮像制御手段と、
    前記撮像制御手段の制御情報に応じて、前記圧縮手段において分割された周波数帯域毎に圧縮処理を制御する圧縮制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1において、前記撮像制御手段は前記撮像信号のレベルを判断して、その判断結果に基づいて、絞り、電子シャッターの速度、増幅率のうち少なくても一つ以上の制御情報を発生して動作制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1において、前記撮像制御手段は前記撮像信号のレベル変化を検出して、その検出結果に基づいて、絞り、電子シャッターの速度、増幅率のうち少なくても一つ以上の制御情報を発生して動作制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項2又は3において、さらに前記撮像手段における撮像モードを設定する為のスイッチと、前記撮影モードに応じた1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、前記撮像制御手段は前記撮像信号と、前記スイッチから入力された信号と、前記メモリから読み出した前記プログラムとに応じて前記制御情報を発生させることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4において、前記圧縮制御手段は前記圧縮手段における圧縮処理について、前記制御情報に基づいて前記周波数帯域毎に圧縮のレベルを制御することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5において、前記圧縮制御手段は前記周波数帯域に含まれる高周波成分を削減するよう制御することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6において、前記圧縮手段は画面単位で繰り返し等しい圧縮処理を行うことを特徴とする撮像装置。
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