JP2004273996A - トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が増大したりトランスが大型化することを抑制した、安全規格に規定された絶縁構造に適合可能なトランスを提供することを目的にしている。
【解決手段】ケース27は、上面部29、底面部30および側面部31を有するとともに側面部31の一面が開口の開口部32を有しており、一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側を引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続しており、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子34と一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法とした構成。
【選択図】 図1
【解決手段】ケース27は、上面部29、底面部30および側面部31を有するとともに側面部31の一面が開口の開口部32を有しており、一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側を引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続しており、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子34と一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法とした構成。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電子機器等に用いるトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のトランスについて図面を参照しながら説明する。
【0003】
図4は従来のトランスの斜視図、図5は同トランスの分解斜視図である。
【0004】
図4、図5において、従来のトランスは、貫通孔1を有した環状のコア2と、このコア2に絶縁電線を巻回した一次巻線3および二次巻線4とからなる巻線5と、この巻線5から引出した引出し線6とを有したトランス本体7と、このトランス本体7を収納する収納凹部8を有した収納ケース9と、この収納ケース9に植設した端子10と、収納ケース9に掛止するとともに巻線5を巻回したコア2の上面を覆う上蓋ケース11とを備えていた。
【0005】
そして、端子10は、L字形状にしており、一端は収納ケース9の側面から突出させるとともにコア2近傍の上方に折曲しており、この一端に巻線5の引出し線6を半田接続する巻線接続部12にしており、他端は収納ケース9の他側面から突出させて基板実装用の実装部13にしてトランスを構成していた。
【0006】
尚、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−306742号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
各種電子機器に使用されるトランスは、一次巻線が商用電源等の活電部に接続される場合には、一次巻線と二次巻線との間に安全規格で規定された絶縁厚みと絶縁距離を満たすことが要求される。
【0009】
一般に、安全規格に規定された一次巻線と二次巻線間の絶縁距離および絶縁厚みを満たすためには、一次巻線または二次巻線を安全規格の絶縁構造に適合した電線の絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線を用いることが行われている。
【0010】
しかし従来の構成では、一次巻線と二次巻線に三層絶縁電線を用いても、巻線を巻回したトロイダルコアの近傍に端子の巻線接続部を配置しているので、コアを介した一次巻線の巻線接続部と二次巻線の巻線接続部間を合わせた絶縁距離が不足していた。
【0011】
この場合、トロイダルコアを絶縁ケースに収納したり、巻線接続部とトロイダルコイルとの間に絶縁板を設ける必要があった。
【0012】
また、別の方法としては、トランスを大型化して巻線接続部とトロイダルコアとの間隔を大きくする必要があった。
【0013】
このように、従来の構成では、安全規格に規定された絶縁構造を満たすためには、部品点数を増大したりトランスを大型化するといった問題点を有していた。
【0014】
本発明は上記問題点を解決するもので、部品点数が増大したりトランスが大型化することを抑制して、安全規格に規定された絶縁構造に適合可能なトランスを提供することを目的にしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有する。
【0016】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、貫通孔を有した環状のコアと、環状のコアに絶縁電線を巻回した一次巻線および二次巻線と、一次巻線および二次巻線から引出した引出し線とを有したトランス本体と、トランス本体を収納した絶縁樹脂からなるケースと、ケースに植設するとともに引出し線を接続した端子とを備え、ケースは、上面部、底面部および側面部を有するとともに側面部の一面が開口の開口部を有しており、引出し線は、ケースの開口部からケースの外方に引出しており、二次巻線の引出し線を、ケースの開口部近傍の底面部に配置した二次端子と接続しており、一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続しており、一次巻線を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回し、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法とした構成である。
【0017】
上記構成により、一次巻線を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回しているので、一次巻線と二次巻線との間の絶縁を的確に行うことができる。
【0018】
また、一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続したので、一次端子とコアとの間にケースが介在することになり、部品点数を増やしたりトランスが大型化することを抑制して、一次端子とコアとの絶縁距離を大きくすることができる。
【0019】
このとき、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子と一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたので、安全規格で規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線が熱劣化した熱劣化部の寸法を加えた寸法以上とした構成である。
【0021】
上記構成により、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線が熱劣化した熱劣化部の寸法を加えた寸法以上としているので、三層絶縁電線を一次端子に半田接続した際に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線の絶縁被膜が熱劣化を発生しても絶縁距離を損なうことがなく、的確に絶縁距離を確保することができる。
【0022】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、ケースの開口部近傍の底面部に、ケースの開口部と対向する側面の方向にスリットを設け、スリットに一次巻線の引出し線を配置した構成である。
【0023】
上記構成により、ケースの開口部近傍の底面部に、ケースの開口部と対向する側面の方向にスリットを設け、スリットに一次巻線の引出し線を配置しているので、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出す際に、一次巻線の引出し線の位置を安定させることができる。
【0024】
また、スリットに一次巻線の引出し線を配置したことで、二次端子と二次巻線の引出し線を溶融半田槽等で半田接続する際に、一次巻線の引出し線が溶融半田に浸漬して絶縁被膜が熱劣化することを防止できる。
【0025】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、スリットを少なくとも二つ設け、一方のスリットはケースの開口部から環状のコアの貫通孔まで設け、他方のスリットは環状のコアの外周近傍まで設けた構成である。
【0026】
上記構成により、スリットを二つ設け、一方のスリットはケースの開口部から環状のコアの貫通孔まで設け、他方のスリットは環状のコアの外周近傍まで設けているので、環状のコアに巻回した一次巻線の貫通孔側の引出し線を一方のスリットから引出し、環状のコアの外周側の引出し線を他方のスリットから引出すことで、一次巻線の引出し線をケースの内部で折り曲げることなくスリットに容易に配置することができる。
【0027】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、ケースの底面に引出し線の径寸法より大きい寸法の凸部を設けた構成である。
【0028】
上記構成により、ケースの下面に引出し線の径寸法より大きい寸法の凸部を設けているので、トランスを実装基板に実装した際に、一次巻線の引出し線がケースの底面部に押さえられて絶縁被膜が劣化することを抑制できる。
【0029】
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、ケースの開口部と対向する側の底面部の下面に、一次巻線の引出し線を掛け止めした引き掛け突起を設けた構成である。
【0030】
上記構成により、ケースの開口部と対向する側の底面部の下面に、引出し線を掛け止めした引き掛け突起を設けているので、一次巻線の引出し線を一次端子に半田接続した際に、一次巻線の引出し線に伝わる半田の熱を引き掛け突起に放熱させて、一次巻線の引出し線が熱劣化する熱劣化部が大きくなることを抑制することができる。
【0031】
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、ケースの上面は平坦に形成した構成である。
【0032】
上記構成により、ケースの上面は平坦に形成したので、トランスを実装基板に実装する際に、ケースの上面を自動実装装置の真空チャックでチャッキングすることができ、自動実装を可能にすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を用いて、本発明の全請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施の形態のトランスの下面側斜視図、図2は同トランスの分解斜視図、図3は同トランスの図1におけるA−A線の断面図である。
【0035】
図1〜図3において、本発明の一実施の形態におけるトランスは、貫通孔21を有した環状のコア22と、環状のコア22に絶縁電線を巻回した一次巻線23および二次巻線24と、一次巻線23および二次巻線24から引出した引出し線25とを有したトランス本体26と、トランス本体26を収納した絶縁樹脂からなるケース27と、ケース27に植設するとともに引出し線25を接続した端子28とを備えている。
【0036】
そして、ケース27は、上面部29、底面部30および側面部31を有するとともに側面部31の一面が開口の開口部32を有している。
【0037】
また、引出し線25は、ケース27の開口部32からケース27の外方に引出しており、二次巻線24の引出し線25を、ケース27の開口部32近傍の底面部30に配置した二次端子33と接続しており、一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側に沿わせて引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続している。
【0038】
さらに、一次巻線23を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回し、ケースの底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法にしてトランスを構成している。
【0039】
また、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25が熱劣化した熱劣化部37の寸法38を加えた寸法以上としている。
【0040】
そして、ケース27の開口部32近傍の底面部に、ケースの開口部32と対向する側面の方向にスリット39を設け、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置している。
【0041】
このスリット39は少なくとも二つ設け、一方のスリット39aはケース27の開口部32から環状のコア22の貫通孔21まで設け、他方のスリット39bは環状のコア22の外周近傍まで設けており、一方のスリット39aに環状のコア22の貫通孔21側から引出した一次巻線23の引出し線25を通して配置しており、他方のスリット39bに環状のコア21の外周側から引出した一次巻線23の引出し線25を通して配置している。
【0042】
このとき、二次巻線24の引出し線25もスリット39を通して、二次巻線33に接続してもよい。
【0043】
さらに、ケース27の底面部30の下面側に引出し線25の径寸法より大きい寸法の凸部40を設けており、また、ケース27の開口部32と対向する側の底面部30の下面に、一次巻線23の引出し線25を掛け止めした引き掛け突起41を設けている。
【0044】
また、ケース27の上面は平坦に形成してトランスを構成している。
【0045】
上記構成のトランスについて、以下その動作を説明する。
【0046】
上記構成により、一次巻線23を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回しているので、一次巻線23と二次巻線24間およびコア22と一次巻線23間の絶縁を的確に行うことができる。
【0047】
また、一次巻線23の引出し線を、底面部30の下面側に沿わせて引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続したので、一次端子34とコア22との間にケース27が介在することになり、トランスを大型化したり部品点数を増やすことなく、一次端子34とコア22との絶縁距離を大きくすることができる。
【0048】
このとき、特に、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたので、安全規格に規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0049】
また、一次端子34と一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25が熱劣化した熱劣化部37の寸法を加えた寸法以上としているので、一次巻線23の引出し線25を一次端子34に半田接続した際に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25の絶縁被膜に熱劣化を発生しても、的確に絶縁距離を確保することができる。
【0050】
そして、ケース27の開口部32近傍の底面部30に、ケース27の開口部32と対向する側面の方向にスリット39を設け、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置しているので、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出す際に、一次巻線23の引出し線25の位置を安定させることができる。
【0051】
また、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置したことで、二次端子33と二次巻線24の引出し線25を溶融半田槽等で半田接続する際に、一次巻線23の引出し線25の絶縁被膜が溶融半田に浸漬して熱劣化することを防止できる。
【0052】
さらに、スリット39を少なくとも二つ設け、一方のスリット39aはケース27の開口部32から環状のコア22の貫通孔21まで設け、他方のスリット39bは環状のコア22の外周近傍まで設けているので、環状のコア22に巻回した一次巻線23の貫通孔21側の引出し線25を一方のスリット39aから引出し、環状のコア22の外周側の引出し線25を他方のスリット39bから引出すことで、一次巻線23の引出し線25をケース27の内部で折り曲げることなくスリット39に容易に配置することができる。
【0053】
また、ケース27の底面に引出し線25の径寸法より大きい寸法の凸部40を設けているので、トランスを実装基板に実装した際に、一次巻線23の引出し線25がケース27の底面部30に押さえられて絶縁被膜が劣化することを抑制できる。
【0054】
そして、ケースの開口部32と対向する側の底面部30の下面に、引出し線25を掛け止めした引き掛け突起41を設けているので、一次巻線23の引出し線25を一次端子34に半田接続した際に、一次巻線23の引出し線25に伝わる半田の熱を引き掛け突起41に放熱させて、一次巻線23の引出し線25が熱劣化する熱劣化部37が大きくなることを抑制することができる。
【0055】
さらに、ケース27の上面部29の上面は平坦に形成したので、トランスを実装基板(図示せず)に実装する際に、ケース27の上面を自動実装装置の真空チャック(図示せず)でチャッキングすることができ、自動実装を可能にすることができる。
【0056】
このように本発明の一実施の形態によれば、三層絶縁電線で巻回した一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側を引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続したことにより、一次端子34とコアとの間にケース27が介在することになり、一次端子34とコア22との絶縁距離を大きくすることができる。
【0057】
そして、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたことにより、部品点数を増やしたりトランスが大型化することを抑制して、安全規格で規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0058】
尚、本実施の形態では、一次巻線を三層絶縁電線で巻回し、一次巻線23の引出し線25をケース27の開口部32と対向する側面側に配置した一次端子34と接続したものを説明したが、二次巻線24を三層絶縁電線で巻回し、二次巻線24の引出し線25をケース27の開口部32と対向する側面側に配置した端子28(上記実施の形態の一次端子34)に接続し、一次巻線23の引出し線25をケース27の開口部32側に配置した端子28(上記実施の形態の二次端子33)に接続してもよく、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0059】
また、一次巻線23および二次巻線24共に三層絶縁電線で巻回してもよく、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、三層絶縁電線で巻回した一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続したことにより、一次端子とコアとの間にケースが介在することになり、一次端子とコアとの絶縁距離を大きくすることができる。
【0061】
また、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格に規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたことにより、部品点数を増大したりトランスが大型化することなく、安全規格に規定された絶縁構造に適合可能なトランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるトランスの下面側斜視図
【図2】同トランスの下面側から見た分解斜視図
【図3】同トランスの図1におけるA−A線の断面図
【図4】従来のトランスの斜視図
【図5】従来のトランスの分解斜視図
【符号の説明】
21 貫通孔
22 コア
23 一次巻線
24 二次巻線
25 引出し線
26 トランス本体
27 ケース
28 端子
29 上面部
30 底面部
31 側面部
32 開口部
33 二次端子
34 一次端子
35 厚み寸法
36 直線寸法
37 熱劣化部
38 熱劣化部の寸法
39 スリット
39a 一方のスリット
39b 他方のスリット
40 凸部
41 引き掛け突起
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電子機器等に用いるトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のトランスについて図面を参照しながら説明する。
【0003】
図4は従来のトランスの斜視図、図5は同トランスの分解斜視図である。
【0004】
図4、図5において、従来のトランスは、貫通孔1を有した環状のコア2と、このコア2に絶縁電線を巻回した一次巻線3および二次巻線4とからなる巻線5と、この巻線5から引出した引出し線6とを有したトランス本体7と、このトランス本体7を収納する収納凹部8を有した収納ケース9と、この収納ケース9に植設した端子10と、収納ケース9に掛止するとともに巻線5を巻回したコア2の上面を覆う上蓋ケース11とを備えていた。
【0005】
そして、端子10は、L字形状にしており、一端は収納ケース9の側面から突出させるとともにコア2近傍の上方に折曲しており、この一端に巻線5の引出し線6を半田接続する巻線接続部12にしており、他端は収納ケース9の他側面から突出させて基板実装用の実装部13にしてトランスを構成していた。
【0006】
尚、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−306742号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
各種電子機器に使用されるトランスは、一次巻線が商用電源等の活電部に接続される場合には、一次巻線と二次巻線との間に安全規格で規定された絶縁厚みと絶縁距離を満たすことが要求される。
【0009】
一般に、安全規格に規定された一次巻線と二次巻線間の絶縁距離および絶縁厚みを満たすためには、一次巻線または二次巻線を安全規格の絶縁構造に適合した電線の絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線を用いることが行われている。
【0010】
しかし従来の構成では、一次巻線と二次巻線に三層絶縁電線を用いても、巻線を巻回したトロイダルコアの近傍に端子の巻線接続部を配置しているので、コアを介した一次巻線の巻線接続部と二次巻線の巻線接続部間を合わせた絶縁距離が不足していた。
【0011】
この場合、トロイダルコアを絶縁ケースに収納したり、巻線接続部とトロイダルコイルとの間に絶縁板を設ける必要があった。
【0012】
また、別の方法としては、トランスを大型化して巻線接続部とトロイダルコアとの間隔を大きくする必要があった。
【0013】
このように、従来の構成では、安全規格に規定された絶縁構造を満たすためには、部品点数を増大したりトランスを大型化するといった問題点を有していた。
【0014】
本発明は上記問題点を解決するもので、部品点数が増大したりトランスが大型化することを抑制して、安全規格に規定された絶縁構造に適合可能なトランスを提供することを目的にしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有する。
【0016】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、貫通孔を有した環状のコアと、環状のコアに絶縁電線を巻回した一次巻線および二次巻線と、一次巻線および二次巻線から引出した引出し線とを有したトランス本体と、トランス本体を収納した絶縁樹脂からなるケースと、ケースに植設するとともに引出し線を接続した端子とを備え、ケースは、上面部、底面部および側面部を有するとともに側面部の一面が開口の開口部を有しており、引出し線は、ケースの開口部からケースの外方に引出しており、二次巻線の引出し線を、ケースの開口部近傍の底面部に配置した二次端子と接続しており、一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続しており、一次巻線を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回し、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法とした構成である。
【0017】
上記構成により、一次巻線を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回しているので、一次巻線と二次巻線との間の絶縁を的確に行うことができる。
【0018】
また、一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続したので、一次端子とコアとの間にケースが介在することになり、部品点数を増やしたりトランスが大型化することを抑制して、一次端子とコアとの絶縁距離を大きくすることができる。
【0019】
このとき、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子と一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたので、安全規格で規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線が熱劣化した熱劣化部の寸法を加えた寸法以上とした構成である。
【0021】
上記構成により、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線が熱劣化した熱劣化部の寸法を加えた寸法以上としているので、三層絶縁電線を一次端子に半田接続した際に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線の絶縁被膜が熱劣化を発生しても絶縁距離を損なうことがなく、的確に絶縁距離を確保することができる。
【0022】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、ケースの開口部近傍の底面部に、ケースの開口部と対向する側面の方向にスリットを設け、スリットに一次巻線の引出し線を配置した構成である。
【0023】
上記構成により、ケースの開口部近傍の底面部に、ケースの開口部と対向する側面の方向にスリットを設け、スリットに一次巻線の引出し線を配置しているので、一次巻線の引出し線をケースの外方に引出す際に、一次巻線の引出し線の位置を安定させることができる。
【0024】
また、スリットに一次巻線の引出し線を配置したことで、二次端子と二次巻線の引出し線を溶融半田槽等で半田接続する際に、一次巻線の引出し線が溶融半田に浸漬して絶縁被膜が熱劣化することを防止できる。
【0025】
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、スリットを少なくとも二つ設け、一方のスリットはケースの開口部から環状のコアの貫通孔まで設け、他方のスリットは環状のコアの外周近傍まで設けた構成である。
【0026】
上記構成により、スリットを二つ設け、一方のスリットはケースの開口部から環状のコアの貫通孔まで設け、他方のスリットは環状のコアの外周近傍まで設けているので、環状のコアに巻回した一次巻線の貫通孔側の引出し線を一方のスリットから引出し、環状のコアの外周側の引出し線を他方のスリットから引出すことで、一次巻線の引出し線をケースの内部で折り曲げることなくスリットに容易に配置することができる。
【0027】
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、ケースの底面に引出し線の径寸法より大きい寸法の凸部を設けた構成である。
【0028】
上記構成により、ケースの下面に引出し線の径寸法より大きい寸法の凸部を設けているので、トランスを実装基板に実装した際に、一次巻線の引出し線がケースの底面部に押さえられて絶縁被膜が劣化することを抑制できる。
【0029】
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、ケースの開口部と対向する側の底面部の下面に、一次巻線の引出し線を掛け止めした引き掛け突起を設けた構成である。
【0030】
上記構成により、ケースの開口部と対向する側の底面部の下面に、引出し線を掛け止めした引き掛け突起を設けているので、一次巻線の引出し線を一次端子に半田接続した際に、一次巻線の引出し線に伝わる半田の熱を引き掛け突起に放熱させて、一次巻線の引出し線が熱劣化する熱劣化部が大きくなることを抑制することができる。
【0031】
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、ケースの上面は平坦に形成した構成である。
【0032】
上記構成により、ケースの上面は平坦に形成したので、トランスを実装基板に実装する際に、ケースの上面を自動実装装置の真空チャックでチャッキングすることができ、自動実装を可能にすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を用いて、本発明の全請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施の形態のトランスの下面側斜視図、図2は同トランスの分解斜視図、図3は同トランスの図1におけるA−A線の断面図である。
【0035】
図1〜図3において、本発明の一実施の形態におけるトランスは、貫通孔21を有した環状のコア22と、環状のコア22に絶縁電線を巻回した一次巻線23および二次巻線24と、一次巻線23および二次巻線24から引出した引出し線25とを有したトランス本体26と、トランス本体26を収納した絶縁樹脂からなるケース27と、ケース27に植設するとともに引出し線25を接続した端子28とを備えている。
【0036】
そして、ケース27は、上面部29、底面部30および側面部31を有するとともに側面部31の一面が開口の開口部32を有している。
【0037】
また、引出し線25は、ケース27の開口部32からケース27の外方に引出しており、二次巻線24の引出し線25を、ケース27の開口部32近傍の底面部30に配置した二次端子33と接続しており、一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側に沿わせて引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続している。
【0038】
さらに、一次巻線23を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回し、ケースの底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法にしてトランスを構成している。
【0039】
また、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25が熱劣化した熱劣化部37の寸法38を加えた寸法以上としている。
【0040】
そして、ケース27の開口部32近傍の底面部に、ケースの開口部32と対向する側面の方向にスリット39を設け、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置している。
【0041】
このスリット39は少なくとも二つ設け、一方のスリット39aはケース27の開口部32から環状のコア22の貫通孔21まで設け、他方のスリット39bは環状のコア22の外周近傍まで設けており、一方のスリット39aに環状のコア22の貫通孔21側から引出した一次巻線23の引出し線25を通して配置しており、他方のスリット39bに環状のコア21の外周側から引出した一次巻線23の引出し線25を通して配置している。
【0042】
このとき、二次巻線24の引出し線25もスリット39を通して、二次巻線33に接続してもよい。
【0043】
さらに、ケース27の底面部30の下面側に引出し線25の径寸法より大きい寸法の凸部40を設けており、また、ケース27の開口部32と対向する側の底面部30の下面に、一次巻線23の引出し線25を掛け止めした引き掛け突起41を設けている。
【0044】
また、ケース27の上面は平坦に形成してトランスを構成している。
【0045】
上記構成のトランスについて、以下その動作を説明する。
【0046】
上記構成により、一次巻線23を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回しているので、一次巻線23と二次巻線24間およびコア22と一次巻線23間の絶縁を的確に行うことができる。
【0047】
また、一次巻線23の引出し線を、底面部30の下面側に沿わせて引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続したので、一次端子34とコア22との間にケース27が介在することになり、トランスを大型化したり部品点数を増やすことなく、一次端子34とコア22との絶縁距離を大きくすることができる。
【0048】
このとき、特に、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたので、安全規格に規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0049】
また、一次端子34と一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25が熱劣化した熱劣化部37の寸法を加えた寸法以上としているので、一次巻線23の引出し線25を一次端子34に半田接続した際に、一次端子34近傍の一次巻線23の引出し線25の絶縁被膜に熱劣化を発生しても、的確に絶縁距離を確保することができる。
【0050】
そして、ケース27の開口部32近傍の底面部30に、ケース27の開口部32と対向する側面の方向にスリット39を設け、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置しているので、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出す際に、一次巻線23の引出し線25の位置を安定させることができる。
【0051】
また、スリット39に一次巻線23の引出し線25を配置したことで、二次端子33と二次巻線24の引出し線25を溶融半田槽等で半田接続する際に、一次巻線23の引出し線25の絶縁被膜が溶融半田に浸漬して熱劣化することを防止できる。
【0052】
さらに、スリット39を少なくとも二つ設け、一方のスリット39aはケース27の開口部32から環状のコア22の貫通孔21まで設け、他方のスリット39bは環状のコア22の外周近傍まで設けているので、環状のコア22に巻回した一次巻線23の貫通孔21側の引出し線25を一方のスリット39aから引出し、環状のコア22の外周側の引出し線25を他方のスリット39bから引出すことで、一次巻線23の引出し線25をケース27の内部で折り曲げることなくスリット39に容易に配置することができる。
【0053】
また、ケース27の底面に引出し線25の径寸法より大きい寸法の凸部40を設けているので、トランスを実装基板に実装した際に、一次巻線23の引出し線25がケース27の底面部30に押さえられて絶縁被膜が劣化することを抑制できる。
【0054】
そして、ケースの開口部32と対向する側の底面部30の下面に、引出し線25を掛け止めした引き掛け突起41を設けているので、一次巻線23の引出し線25を一次端子34に半田接続した際に、一次巻線23の引出し線25に伝わる半田の熱を引き掛け突起41に放熱させて、一次巻線23の引出し線25が熱劣化する熱劣化部37が大きくなることを抑制することができる。
【0055】
さらに、ケース27の上面部29の上面は平坦に形成したので、トランスを実装基板(図示せず)に実装する際に、ケース27の上面を自動実装装置の真空チャック(図示せず)でチャッキングすることができ、自動実装を可能にすることができる。
【0056】
このように本発明の一実施の形態によれば、三層絶縁電線で巻回した一次巻線23の引出し線25を、底面部30の下面側を引き廻すとともにケース27の開口部32と対向する側面近傍の底面部30に配置した一次端子34と接続したことにより、一次端子34とコアとの間にケース27が介在することになり、一次端子34とコア22との絶縁距離を大きくすることができる。
【0057】
そして、ケース27の底面部30および側面部31の厚み寸法35を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次巻線23の引出し線25をケース27の外方に引出した位置と一次端子34との直線寸法36を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたことにより、部品点数を増やしたりトランスが大型化することを抑制して、安全規格で規定された絶縁構造に適合させることができる。
【0058】
尚、本実施の形態では、一次巻線を三層絶縁電線で巻回し、一次巻線23の引出し線25をケース27の開口部32と対向する側面側に配置した一次端子34と接続したものを説明したが、二次巻線24を三層絶縁電線で巻回し、二次巻線24の引出し線25をケース27の開口部32と対向する側面側に配置した端子28(上記実施の形態の一次端子34)に接続し、一次巻線23の引出し線25をケース27の開口部32側に配置した端子28(上記実施の形態の二次端子33)に接続してもよく、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0059】
また、一次巻線23および二次巻線24共に三層絶縁電線で巻回してもよく、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、三層絶縁電線で巻回した一次巻線の引出し線を、底面部の下面側を引き廻すとともにケースの開口部と対向する側面近傍の底面部に配置した一次端子と接続したことにより、一次端子とコアとの間にケースが介在することになり、一次端子とコアとの絶縁距離を大きくすることができる。
【0061】
また、ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格に規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、一次端子の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたことにより、部品点数を増大したりトランスが大型化することなく、安全規格に規定された絶縁構造に適合可能なトランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるトランスの下面側斜視図
【図2】同トランスの下面側から見た分解斜視図
【図3】同トランスの図1におけるA−A線の断面図
【図4】従来のトランスの斜視図
【図5】従来のトランスの分解斜視図
【符号の説明】
21 貫通孔
22 コア
23 一次巻線
24 二次巻線
25 引出し線
26 トランス本体
27 ケース
28 端子
29 上面部
30 底面部
31 側面部
32 開口部
33 二次端子
34 一次端子
35 厚み寸法
36 直線寸法
37 熱劣化部
38 熱劣化部の寸法
39 スリット
39a 一方のスリット
39b 他方のスリット
40 凸部
41 引き掛け突起
Claims (7)
- 貫通孔を有した環状のコアと、前記環状のコアに絶縁電線を巻回した一次巻線および二次巻線と、前記一次巻線および二次巻線から引出した引出し線とを有したトランス本体と、前記トランス本体を収納した絶縁樹脂からなるケースと、前記ケースに植設するとともに前記引出し線を接続した端子とを備え、前記ケースは、上面部、底面部および側面部を有するとともに側面部の一面が開口の開口部を有しており、前記引出し線は、前記ケースの開口部から前記ケースの外方に引出しており、前記二次巻線の引出し線を、前記ケースの開口部近傍の前記底面部に配置した二次端子と接続しており、前記一次巻線の引出し線を、前記底面部の下面側を引き廻すとともに前記ケースの開口部と対向する側面近傍の前記底面部に配置した一次端子と接続しており、前記一次巻線を絶縁被膜が三層構造の三層絶縁電線で巻回し、前記ケースの底面部および側面部の厚み寸法を安全規格で規定された絶縁厚み寸法以上の寸法とし、前記一次巻線の引出し線を前記ケースの外方に引出した位置と前記一次端子との直線寸法を、安全規格で規定された絶縁距離以上の寸法としたトランス。
- 一次巻線の引出し線をケースの外方に引出した位置と一次端子との直線寸法は、安全規格で規定された絶縁距離に、一次端子近傍の一次巻線の引出し線が熱劣化した熱劣化部の寸法を加えた寸法以上とした請求項1に記載のトランス。
- ケースの開口部近傍の底面部に、ケースの開口部と対向する側面の方向にスリットを設け、前記スリットに一次巻線の引出し線を配置した請求項1に記載のトランス。
- スリットを少なくとも二つ設け、一方のスリットはケースの開口部から環状のコアの貫通孔まで設け、他方のスリットは環状の前記コアの外周近傍まで設けた請求項3に記載のトランス。
- ケースの底面に引出し線の径寸法より大きい寸法の凸部を設けた請求項1に記載のトランス。
- ケースの開口部と対向する側の底面部の下面に、一次巻線の引出し線を掛け止めした引き掛け突起を設けた請求項1に記載のトランス。
- ケースの上面は平坦に形成した請求項1に記載のトランス。
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2003
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