JP2004281144A - 漏電遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント回路板、零相変流器の一次導体、零相変流器を電気的に接続する接続用部品を削減すると共に、一次導体の固定と同時に制御電源の電気的接続ができる漏電遮断器を得る。
【解決手段】制御電源端子3は、プリント回路板1上に直接取付けられると共に漏電検出回路部品2の制御電源に接続され、かつ、プリント回路板保持ケース45の外面に露出するように形成され、その制御電源端子3に主回路導体及び零相変流器用一次導体を重ね合わせて螺着することにより、主回路導体から漏電検出回路部品2の制御電源を得るようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交流電路に漏電や地絡が発生したときに、その電路を遮断する漏電遮断器、特に漏電遮断器内部の配線および組立の簡略化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の漏電遮断器において、漏電検出回路に対する電力の供給に際し、電気的接続部品を削減すると共に、配線作業を容易にするための構成として、漏電検出回路部の電源端子を零相変流器の一次導体の一部分に押圧接触させて、その一次導体から漏電検出回路に電力を供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−35343号公報(要約、図1、図5、図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の漏電遮断器では、漏電検出回路部であるプリント回路板上に設けられた電源端子を、零相変流器の一次導体に押圧することにより電気的接続を得る構造になされている。従って、上記の電源端子や一次導体の接触信頼性を確保するために、これらの接触面や押圧力を管理する必要があった。また、零相変流器を中央に配置し、その左右にプリント回路板を配置する構成なのでプリント回路板の実装効率が悪く、また、左右のプリント回路板の間の電気的接続手段も必要であるなどの問題点があった。
【0005】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、プリント回路板と零相変流器の一次導体の一部分を容易にかつ確実に電気的に接続するとともに、プリント回路板の実装効率を高め、また零相変流器の固定と同時に電源回路の電気的接続が容易に行える漏電遮断器を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る漏電遮断器は、合成樹脂材で形成されたベースとカバーからなる筐体と、上記筐体の一側に設置され電源側主回路電路が接続される電源側端子金具と、上記筐体の他側に設置され負荷側主回路電路が接続される負荷側端子金具と、上記両端子金具を介して上記主回路電路の電流が流れるように上記筐体内に配設された主回路導体と、上記主回路導体の一部に形成された零相変流器用一次導体と、上記零相変流器用一次導体が貫通し、上記負荷側主回路電路の漏電電流を検出して出力信号を生ずる零相変流器ユニットと、上記零相変流器ユニットからの出力信号により上記負荷側主回路電路の漏電を判別する漏電検出回路部品を搭載したプリント回路板と、上記プリント回路板を上記筐体内の所定位置に保持するプリント回路板保持ケースと、上記漏電検出回路部品の判別動作に応動し、上記主回路導体に流れる電流を遮断する遮断機構とを備えた漏電遮断器において、上記プリント回路板保持ケースはほぼL字形状に形成され、上記零相変流器ユニットは上記プリント回路板保持ケースのL字形状の空間部に嵌まり合う形状に形成され、上記プリント回路板保持ケースに上記零相変流器ユニットを嵌めあわせて漏電検出ユニットを構成したものである。
【0007】
また、零相変流器ユニットは、零相変流器の出力信号を増幅するための増幅器を内蔵することにより、漏電検出ユニットとのコネクタによる接続状態を安定化させたものである。
【0008】
さらに、制御電源端子は、プリント回路板上に直接取付けられると共に漏電検出回路部品の制御電源に接続され、かつ、プリント回路板保持ケースの外面に露出するように形成され、その制御電源端子に主回路導体及び零相変流器用一次導体を重ね合わせて螺着することにより、主回路導体から漏電検出回路部品の制御電源を得るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における漏電遮断器の漏電検出ユニットの構成を示す分解斜視図であり、図2は図1の漏電検出ユニットを備えた漏電遮断器の断面図である。また図3〜図9は図1の漏電検出ユニットの組立手順を示す斜視図である。なお、各図には理解を助けるため、組立の補助線を記載している。
図1において、プリント回路板1は、漏電を判別する漏電検出回路部品2と共にこの漏電検出回路部品2の制御電源を接続する制御電源端子3が実装されており、絶縁性の合成樹脂により形成されたケース4及びケース4の蓋の役目を兼ねたケース5の両ケースに収納されて遮断ガス等の汚濁から保護される。以下、ケース4とケース5を一体的に合わせて構成したものをプリント回路板保持ケース45として説明する。
【0010】
零相変流器ユニット6の厚さ寸法Bは、プリント回路板保持ケース45の厚さ寸法Aとほぼ同じ厚さ寸法に構成され、プリント回路板保持ケース45に隣接して嵌まり合うように零相変流器ユニット6が配置される。この零相変流器ユニット6の信号は、端子6aからプリント回路板1に設けられたコネクタ7を経由して漏電検出回路部品2に伝達される。また零相変流器ユニット6において零相変流器6cの貫通孔6bには主回路電流が通電される一次導体8が貫通している(図8、図9参照)。この一次導体8の一端には孔8aが設けられており、この孔8aは後述する負荷側端子金具20に一体的に形成された主回路導体の孔と制御電源端子3に設けられた孔3aと共に螺着するための孔になっている。なお、この実施の形態1では、主回路導体として負荷側端子金具20の例について説明したが、漏電遮断器の電源側及び負荷側を逆接続にして使用する場合には、負荷側端子金具20は電源側端子20になる。また、一次導体8の孔8aとは反対の端には過電流を検出する過電流引外し部9が接続されている。また、プリント回路板保持ケース45には一次導体8の孔8aと制御電源端子3等を螺着する為のナット10が取付けられており、これらにより漏電検出ユニット11が構成される。
【0011】
図2において、漏電遮断器の筐体はベース12とカバー13で構成され、いずれも絶縁性の高い合成樹脂材で形成されている。電源側端子金具14はベース12に固着され固定接触子15と電気的に接続されて主回路電流が通電される。固定接触子15に対向して接離するように可動接触子16があり、これら固定接触子15と可動接触子16は、複数の消弧板で構成される消弧装置17などと共に漏電遮断器の遮断機構部(図示せず)を構成している。ハンドル18は可動接触子16に連結され、漏電遮断器の手動での開閉操作を行うためのものである。可動接触子16は可撓性のある導体19等を介して過電流引外し部9に接続されており、主回路電流は一次導体8を経由して負荷側端子金具20に流れるようになっている。なお、ねじ21は一次導体8と負荷側端子金具20と共に制御電源端子3を螺着し電気的に接続している。
【0012】
上記漏電遮断器には、負荷側の主回路電路に漏電が発生した時に、漏電遮断器を引き外し(トリップ)するための電磁引外し装置22があり、コネクタ23を介して漏電検出ユニット11と電気的に接続されている。なお、この実施の形態1では漏電検出の感度を切換える感度切換装置24と漏電動作を確認するためのテストスイッチ25は電磁引外し装置22と一体となっている。これらの装置あるいはスイッチによる感度切換え信号やテスト信号もコネクタ23を介して漏電検出ユニット11に伝達され、漏電検出ユニット11内の図示しない感度切り換え機能やテスト機能(図3のプリント回路板1、図13,図14のテスト抵抗6h、3次巻線6g)が作動する。
【0013】
次に図3〜図9により、漏電検出ユニット11の細部及び組立手順などについて説明する。図3は、漏電検出回路部品2と制御電源端子3が実装されたプリント回路板1を、内側寸法がプリント回路板1の外形寸法よりも僅かに大きく形成されたケース4に組み込む工程を示した図である。ここで制御電源端子3はプリント回路板1に設けられたランドに半田付けしたものであり、他の電子部品と共にフロー半田による半田付けが可能なものである。なお、1aはコネクタであり後述する。
【0014】
図4はプリント回路板1が組み込まれたケース4にケース5でふたをする工程の図である。このケース5には制御電源端子3が対向する位置に、制御電源端子3が挿入できるスリット5aが設けられており、ケース4とケース5が組み合わされた状態(プリント回路板保持ケース45の状態)で制御電源端子3の孔3aの部分がケース5の外に出るようになされている。
【0015】
図5及び図6は制御電源端子3をケース5の外側で曲げこむ工程を示したものであり、図5にはコネクタ23に接続されたリード線23aが図示してある。このリード線23aの端部にはプリント回路板1のコネクタ1a(図3、図4参照)に接続されるコネクタ(図示せず)が設けられている。また、制御電源端子3を螺着するためのナット10が固定できるようにケース5にナット用凹部5bが設けられている。このナット用凹部5bにナット10を装着した後に、制御電源端子3をスリット5aの下端を支点にナット10のねじ孔に制御電源端子3の孔3aが重なるように直角に曲げる。図6において、矢印は折り曲げ方向であり、折り曲げた後の制御電源端子3を破線で示している。
【0016】
上記の構成及び工程から制御電源端子3は容易に折り曲げ可能な材料・形状が望まれる。例えば、制御電源端子3の材料として、0.2mm程度の板厚のタフピッチ銅板(日本工業規格JIS H3100のC1100P)が適している。即ち、この材料は一般の銅板に比較して、ばね性が少なく曲げ易い特性を有する。さらに、制御電源端子3を曲げる位置に小さい穴や切欠きを設ける形状とすることにより曲げ易くすることも効果的である。
【0017】
図7は零相変流器ユニット6の零相変流器6cに一次導体8を貫通させる図である。この例においては、一次導体8は零相変流器6cに貫通させる前に零相変流器6cの前側・後側で直角に曲がった状態に形成しているが、一次導体8の大きさによっては零相変流器6cに貫通した後に曲げるようにしてもよい。また、過電流引外し部9を一次導体8と結合させた状態で零相変流器6cに一次導体8を貫通させているが、零相変流器6cに一次導体8を貫通させた後に過電流引き外し部9を一次導体8に結合させてもよい。
【0018】
図8は、図6で示したプリント回路板保持ケース45で外周を構成されたユニットと、図7で示した一次導体8が貫通した零相変流器ユニット6を中心とするユニットを結合する説明図である。図8において、零相変流器ユニット6は、回路板保持ケース45に設けられた摺動用ガイド26に沿って回路板保持ケース45に取付けられる。このとき、零相変流器ユニット6に設けられた端子6aとプリント回路板1の実装面に設けられたコネクタ7(図1参照)の抜き差し方向に沿って零相変流器ユニット6を摺動させることによりコネクタ結合させている。また、図9には漏電検出ユニット11の完成図を示す。
【0019】
上述のように構成された漏電遮断器においては、図2に示すようにベース12に取付けられた負荷側端子金具20と一次導体8をねじ21とナット10により螺着すると制御電源端子3が共締めされるので、負荷側端子金具20と一次導体8の接続と同時に制御電源の接続が行われる。従って、制御電源の接続作業が簡略化され、制御電源端子3はねじ21とナット10により一次導体8と共に強固に締付けられ、電気的接続の信頼性が向上する。また、主回路電流が流れる一次導体8と負荷側端子金具20が直接接触するため、制御電源端子3を一次導体8と負荷側端子金具20で挟み込む場合に比較し、電気的な接触性に優れる。さらに、負荷側端子金具20はベース12に予め固定されており、かつ、この負荷側端子金具20と一次導体8と制御電源端子3とナット10は漏電検出ユニット11として一体化されているので、ねじ21による螺着は漏電検出ユニット11をベース12に固定する機能を兼ねている。
【0020】
また、一次導体8と負荷側端子金具20を別部品とすることは、一次導体8が零相変流器6cの貫通孔6bに貫通しやすくなるメリットと共に、一次導体8と負荷側端子金具20に異なった板厚や材質の材料が選定できるといった効果も得られる。また、負荷側端子金具20は、L字形状に形成された面20aにおいて、零相変流器6cの主面、即ち、漏電遮断器の長手方向(電源側端子金具14から負荷側端子金具20に向かう方向)と垂直な面で接続部を有する一次導体8に接続されているので、漏電遮断器の長手方向の長さを短くできる。さらに、ねじ21は負荷側端子金具20の外部端子が取付けられる面20bよりも漏電遮断器のべース12における底部側で、負荷側端子金具20と一次導体8が接続されるため、つまり、上記のべース12における底部側はもともと部品などが配置されない領域であることから、漏電遮断器の小形化に寄与できると共に、ねじ21の取付け時における取付スペースが十分にとれるなど好ましい構成になる。
【0021】
また、制御電源端子3はプリント回路板1に設けられたランドに直接半田付けされるので、フロー半田(ディップ半田)等の自動半田の工程で漏電検出回路部品2を構成する電子部品と共に半田付けができることなどから工数が削減される。なお、従来の漏電遮断器の一例として挙げた特開2001−35343号公報の漏電遮断器の制御電源端子も本発明と同様にプリント回路板に直接半田付けされるものであるが、ばね力による接触圧力により電気的接続を行う為に、制御電源端子の接触面積や強度を確保する必要から制御電源端子が大きくなり、熱容量的に半田付けしにくい傾向にあった。実施の形態1では、ねじ21による十分な締付け力で接続されるため、制御電源端子3を大きくする必要がなく半田付けの作業性が向上する。
【0022】
また、図1に示すようにプリント回路板1はほぼL字形状となっており、負荷側端子金具20および一次導体8が対向する位置を、プリント回路板1の下辺部分に設定して制御電源端子3を実装し、プリント回路板1の残りの部分、つまりL字形状の他辺部分に漏電検出回路2を実装するようにして、従来例では左右に分割されていたプリント配線板を一枚にまとめている。これにより、実装効率が向上し、また左右のプリント配線板間の電気的接続も不要となった。同時にL字形状の2辺を縦横の辺とする四角形の空間にプリント配線板1を配置した場合に生じる空き空間の部分に零相変流器ユニット6を配置するようにしているので、一次導体8を組付けた状態の零相変流器ユニット6であっても、横方向または上方向からのスライド移動によりプリント配線板1との結合が容易となり、収納効率も向上する。
【0023】
実施の形態2.
なお、実施の形態1では、図1のように、漏電検出ユニット11に対して2極の制御電源端子3を設けたものを示したが、図10に示すように3極にすれば、3極全ての主回路電路から制御電源がとれるようにできる。即ち、2極の場合の制御電源端子3と同様の構成で、中央極の制御電源端子3を漏電検出ユニット11に設置すれば、3極全ての主回路電路から制御電源がとれるようにできる。
これは従来の漏電遮断器が周知のように3極のうちの左右の2極から制御電源を得ていたのに対し、この実施の形態では、制御電源端子3とこれが貫通するスリット5aを追加するだけで、大きな構造の変更をせずに、図11に示す内部配線図のように、3極から制御電源を得ることが可能となり、仮に1極が欠相した場合であっても、他の2極から電源を得ることができ、欠相時での漏電検出機能の喪失を防止することが可能となる。
【0024】
実施の形態3.
図8に示すようにプリント回路板1とそれを収納するプリント回路板保持ケース45がほぼL字形状で、零相変流器ユニット6が横からの摺動で嵌めあわせて合体することができる構成となっている。従って、零相変流器ユニット6の信号を端子6aに出力するようにし、端子6aに対向するプリント配線板1の部分にコネクタ7を設けることにより、零相変流器ユニット6とプリント回路板1の間のワイヤーハーネスが省略でき、接続作業の簡略化と省スペースが可能となる。
【0025】
また、ケース4及び5(プリント回路板保持ケース45)に、零相変流器6のスライド方向に沿った摺動用ガイド26を設け零相変流器6の摺動移動を補助することにより、端子6aとコネクタ7の嵌合が容易となり、これにより端子6aとコネクタ7を小形化、狭ピッチ化することが可能となる。
【0026】
次に、図12の零相変流器ユニットの構成図及び図13の零相変流器ユニットの内部接続図を参照し、零相変流器ユニット6について詳説する。絶縁性樹脂のケース6dには、零相変流器6c、増幅器6f、端子6aなどが搭載された基板6e及びテスト抵抗6hが配置され、この状態で、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂の充填により固定されている。なお、図12はエポキシ樹脂などの樹脂が充填される前の状態を示している。また、電気的には、図13に示すように、零相変流器6cの2次巻線6kの出力を増幅する増幅器6fに、端子6aから電源を供給するとともに、端子6aからその増幅信号を漏電検出回路部品2に出力している。また、零相変流器6cの3次巻線6gに接続されたテスト抵抗6hも端子6aに接続されている。
【0027】
上記のように構成された零相変流器ユニット6は、零相変流器6cの外郭を覆うケース6gの中に漏電検出回路部品2の一部分の回路(例えば増幅器6f)を収納し、端子6aに出力される信号のレベルを大きくすることにより、端子6aとコネクタ7の接続の信頼性を向上させることができる。これは零相変流器6cの2次出力は一般的に数mV〜10数mV程度と微小であり、そのままの信号レベルを端子6aとコネクタ7に流すと、接触不良の危険があるので、端子6aとコネクタ7に金メッキを施す等の対策が必要であったが、漏電検出回路部品2の増幅回路6fを実質的に零相変流器ユニット6側に取り込み、増幅した信号を端子6aとコネクタ7に通電することにより、例えば増幅器6fの増幅率を100倍程度とすることにより、信号レベルは数百mVから数Vとなり、端子6aとコネクタ7を一般的な仕様のものにすることが可能となる。なお、漏電検出回路部品2の一部回路を零相変流器ユニット6側に取り込むことで、零相変流器ユニット6の外形が大きくなるが、図に示すように、もともと円形状の零相変流器6cと収納スペースの角の部分の空間を有効に活用することで、収納効率は逆に向上させることが可能となる。
【0028】
また、従来の漏電遮断器では零相変流器の2次巻線6kの出力端に接続する感度調整用抵抗の抵抗値を感度切換装置24内のスイッチで変更することにより感度を切換える構成となっていたが、この実施の形態では2次巻線6kの出力信号は直接、増幅器6fに入力しており、感度の切換は増幅器6fの増幅率を変えることにより行う。増幅率制御入力端子6mはこの増幅率を変える入力端子であり、例えば増幅器6fにVCA(ボルテージコントロールドアンプリフアイヤ)と呼ばれる増幅器を用いれば、増幅率制御入力端子6mに入力する電圧に比例して感度が変化するので、上記感度切換装置24に与えていた感度切換用の電圧を増幅率制御入力端子6mに入力することにより、感度切換が可能となっている。
【0029】
ところで、上記説明は、すべて3極の漏電遮断器を主体に述べたが、2極や4極の漏電遮断器でも活用できることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】
一次導体および主回路接続端子がプリント配線板に取付けられた制御電源端子と直接螺着により結合されるので、制御電源接続の信頼性が上がるだけでなく、配線作業が簡略化され、また配線スペースが削減できるので漏電遮断器の小形化が図れる。
【0032】
また、制御電源端子がプリント配線板のランドに直接半田付けして取り付けられる構造とすることにより、電子部品の半田付けの工程で半田付けが可能となり組立作業の工数削減が図れる。
【0033】
制御電源端子の材料及び形状については、ばね性が少なくかつ容易に変形が可能な材料及び形状とし、プリント配線板に設けられたランドに半田付けした後に、所定の形状に変形させることにより組立が容易になり、また応力が半田付け部にかかりにくくなり半田クラック等の不具合を防止できる。
【0034】
また、プリント配線板の少なくとも一辺が全ての極の主回路接続端子と一次導体との接続部分に対向するように配置するので、プリント回路板上に設ける制御電源端子によってどの極からも自由な組合せで制御電源を得ることが可能となる。
【0035】
制御電源端子の数を遮断器の極数と同一とし、どの極からも制御電源が得られるようにしたことで、3極の遮断器においては1極が、また4極の遮断器においては2極が欠相した状態でも漏電検出回路を作動させることが可能となり安全性が増す。
【0036】
プリント回路板の形状をほぼL字形状とし、このL字形状の各辺を縦横の辺とする四角形の空間にL字形状のプリント配線板を収納した時に生じる空間部分に零相変流器を配置することにより、遮断器内部の空間が効率よく使用できるので収納効率が向上し、遮断器の小形化が図れる。
【0037】
零相変流器とプリント配線板に設けた抜き差し可能なコネクタにより電気的接続を行うと共に、プリント回路板を収納するケースにコネクタの挿抜方向と同一方向にのみ零相変流器ユニットが摺動できるガイドを設けたことにより、プリント回路板と零相変流器ユニットの電気的接続が簡略化し、組立も容易になる。
【0038】
零相変流器と共に漏電検出回路部品の一部分である増幅器を電気的に接続した状態でケースに収納した零相変流器ユニットと、この零相変流器ユニットと残りの漏電検出回路を納めたプリント回路板との電気的接続を抜き差し可能なコネクタとしたことにより、コネクタに流れる信号のレベルが大きくなるので、コネクタの接続信頼性が向上する。
【0039】
主回路接続端子をL字形状に形成し、一次導体と漏電遮断器の長手方向に直交する面でその面に接続部を有する一次導体に接続したので、漏電遮断器の長手方向の寸法を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である漏電遮断器の漏電検出ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図2】漏電遮断器を示す断面図である。
【図3】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図5】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図8】実施の形態1の漏電検出ユニットの組立方法を示す斜視図である。
【図9】実施の形態1の漏電検出ユニットの完成状態を示す斜視図である。
【図10】実施の形態2である漏電遮断器の漏電検出ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図11】この発明の実施の形態2である漏電遮断器の内部配線を示す回路図である。
【図12】実施の形態3の零相変流器ユニットの構成を示す概略図である。
【図13】図12の零相変流器ユニットの内部接続図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板、2 漏電検出回路、3 制御電源端子、
4 ケース、5 ケース、6 零相変流器、7 コネクタ、8 一次導体、
9 過電流引外し部、11 漏電検出ユニット、12 ベース、13 カバー、
14 電源側端子金具、20 負荷側端子金具、21 ねじ、
22 電磁引外し装置、23 コネクタ、24 感度切換装置、
25 テストスイッチ、26 ガイド。

Claims (9)

  1. 合成樹脂材で形成されたベースとカバーからなる筐体と、上記筐体の一側に設置され電源側主回路電路が接続される電源側端子金具と、上記筐体の他側に設置され負荷側主回路電路が接続される負荷側端子金具と、上記両端子金具を介して上記主回路電路の電流が流れるように上記筐体内に配設された主回路導体と、上記主回路導体の一部に形成された零相変流器用一次導体と、上記零相変流器用一次導体が貫通し、上記負荷側主回路電路の漏電電流を検出して出力信号を生ずる零相変流器ユニットと、上記零相変流器ユニットからの出力信号により上記負荷側主回路電路の漏電を判別する漏電検出回路部品を搭載したプリント回路板と、上記プリント回路板を上記筐体内の所定位置に保持するプリント回路板保持ケースと、上記漏電検出回路部品の判別動作に応動し、上記主回路導体に流れる電流を遮断する遮断機構とを備えた漏電遮断器において、上記プリント回路板保持ケースはほぼL字形状に形成され、上記零相変流器ユニットは上記プリント回路板保持ケースのL字形状の空間部に嵌まり合う形状に形成され、上記プリント回路板保持ケースに上記零相変流器ユニットを嵌めあわせて漏電検出ユニットを構成したことを特徴とする漏電遮断器。
  2. 上記零相変流器ユニットとプリント回路板を保持したプリント回路板保持ケースとは抜き差しできるコネクタにより電気的接続を行うようにすると共に、上記零相変流器又はプリント回路板保持ケースに上記抜き差し方向と同一方向の摺動用ガイドを設け、上記零相変流器ユニットをプリント回路板保持ケースの上記摺動用ガイドに沿って摺動させることにより上記コネクタの抜き差しができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器。
  3. 上記零相変流器ユニットは、零相変流器の出力信号を増幅するための増幅器を内蔵したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の漏電遮断器。
  4. 上記プリント回路板上に直接取付けられると共に漏電検出回路部品の制御電源に接続され、かつ、プリント回路板保持ケースの外面に露出するように形成された制御電源端子を備え、上記制御電源端子を主回路導体と零相変流器用一次導体と重ね合わせて螺着することにより、主回路導体から漏電検出回路部品の制御電源を得るようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の漏電遮断器。
  5. 上記負荷側端子金具は、負荷側主回路電路が接続される面に対して直交する面が主回路導体の接続面になるようにL字形状に形成され、その主回路導体の接続面に零相変流器用一次導体の一端と制御電源端子とを重ね合わせて螺着したことを特徴とする請求項4記載の漏電遮断器。
  6. 上記主回路導体と一次導体と制御電源端子との螺着は、上記負荷側端子金具の負荷側主回路電路が接続される面の裏側で上記ベースの底部側においてなされることを特徴とする請求項5記載の漏電遮断器。
  7. 上記制御電源端子はプリント回路板に設けられたランドに直接半田付けしたものであることを特徴とする請求項5記載の漏電遮断器。
  8. 上記制御電源端子は、ばね性が少なく容易に変形可能な銅板で形成され、上記ランドに半田付けした後に所定の位置でほぼ直角に折り曲げられることを特徴とする請求項7記載の漏電遮断器。
  9. 上記制御電源端子は、上記主回路電路の位置に対応してプリント回路板上に漏電遮断器の極数と同数設けたことを特徴とする請求項8記載の漏電遮断器。
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