JP2004282974A - 電動機の制御装置およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動機の出力トルク(出力電圧波形)を最適に維持する電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【解決手段】直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はインバータを用いた電動機の電流検出装置およびそれを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動機の制御装置は、インバータ回路から電動機へ流れる電流をACCT等の電流センサで検出し、この検出電流に基づいてインバータ回路から出力される交流電圧波形を制御しているため、特に、電動機の低下回転速度時に発生するセンサの磁気飽和の影響を受けた状態で運転するものとなっていた。
なお、このACCTセンサの代わりにDCCTカレントトランス(以下:DCCT)を使用し、正確に電流を検出して安定した運転を行うようにしても良いが、価格が高くなる。
【0003】
また、インバータ回路の電源側にシャント抵抗2を用いて、このシャント抵抗2に発生する電源側電流でインバータ回路から出力される交流電圧波形を制御するものもあるが、このようなものでは電源側電流にノイズが重畳した時は、このノイズが重畳した電源側電流で制御するため、出力交流電圧波形の大きさ、位相がズレた状態の電動機の回転数で運転している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−230767号公報(第3−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明したように、従来の電動機の制御装置においては、センサの磁気飽和の影響を受けた状態で運転されたり、或いはノイズが重畳した状態で運転されるため、安定した運転ができないという問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、電動機の出力トルク(出力電圧波形)を最適に維持する電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
また、電動機の出力トルク(出力電圧波形)を最適に維持しながら電気的損失を防止する電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の電動機の制御装置又はそれを用いた空気調和機においては、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【0009】
また、前記制御装置が、前記ゲイン差が所定以上の時は、前記負荷側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【0010】
また、前記電流検出回路が、前記インバータ回路のスイッチング素子切替動作直前のタイミングで前記電源側電流を検出するものである。
【0011】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0012】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の電流が予め設定された電流以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の電流が予め設定された電流以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0013】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電源側電流の位相角度が予め設定された位相角度以内の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記位相角度が予め設定された位相角度以外の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0014】
また、増幅器が、前記電流検出回路と前記制御装置との間に設けられ、前記シャント抵抗部の抵抗値を小さくした分だけ前記電源側電流を増幅するものである。
【0015】
また、前記請求項1から7の電動機の制御装置が、圧縮機の電動機に用いられたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1について図1を用いながら説明する。
この図において、1は直流電源、2はこの直流電源1のグランド相に設けられたシャント抵抗、3はこのシャント抵抗2に発生する電源側電流(電圧信号含)を検出する電流検出回路、4はこの電流検出回路3を介して直流電源に接続され、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路であり、このインバータ回路4は3相電圧波形を生成する各スイッチング素子(Up,Vp,Wp,Un,Vn,Wn)を具備している。
【0017】
また、5はこのインバータ回路4に接続された圧縮機等の電動機、6はこの電動機5とインバータ回路4との配線間に設けられたインバータ回路4の負荷側電流を検出する電流センサ部6a(例えばACCT)を具備し、このセンサ部6aからの負荷側電流のゲイン値を演算する負荷側ゲイン演算部、7はこの負荷側ゲイン演算部6の演算結果(負荷側電流ゲイン値)と電流検出回路3の電流から演算した電源側電流のゲイン値とを比較し、この比較結果に基づいて電動機5ヘの出力電圧波形を負荷側電流のゲイン値で制御したり、或いは電源側電流のゲイン値で制御したりするインバータ制御部である。
【0018】
次に、このように構成された動作について図1から3を用いて説明する。
まず、直流電源1が投入されると、図3の如く、インバータ回路4のスイッチング素子は正弦波ベクトル法に基づいて駆動される。
その結果、シャント抵抗2に発生する電流信号又は電圧信号は図3の如くなる。
なお、この図におけるカッコ内の3桁の数字(100)は左から順にU、V、Wの各相のON−OFF状態を示した数字であり、この数字が1であれば、上アームのスイッチング素子がONで下アームのスイッチング素子がOFF状態であることを示し、この数字が0であれば、下アームのスイッチング素子がONで上アームのスイッチング素子がOFF状態になっていることを示す。
また、この図において、スイッチング素子の上下アーム短絡防止時間であるデッドタイム(Td)は説明を簡単にするため省略している。
【0019】
また、この電動機5を順方向(時計回り方向)へ回転させて正弦波電流を発生させるためには、インバータ回路4の出力電圧VkのベクトルをA→B→…→F→Aの順で回転するようにスイッチング素子の動作を正弦波ベクトル法に基づいてインバータ制御部7は制御する。
【0020】
その結果、Vkベクトルが図3のA区間内にある時は、このVkベクトルは図4の如く、A区間両端の(100)ベクトルと(110)ベクトルの合成によって生成されると共に、その回転角度θに対する各相の電源電流の検出タイミング時間t1、t2、t3、t4は下記の(1)式から(3)式の通りとなるので、検出タイミング時間と回転角度との関係からVkベクトル(電流×電圧)を求めることができる。
【0021】
以下に、これらの式を記載する。
K=Vin/Vdc
a1=t1×2+t4=(1−Ksin(θ+60°))・T (1)
a2=t2×2=K・T・sin(60°―θ) (2)
a3=t3×2=K・T・sinθ (3)
なお、これらの式において、Vinは電動機への印加電圧、Vdcは母線電圧、Tはキャリア周期を示す。
【0022】
しかも、このVkベクトルがA区間(0°から60°)のt1にある時は、正弦波ベクトル法に基づいてインバータ制御部7は図3の如くスイッチング素子Up、Vp、WpをOFFにする指令を出し、また、t4にある時は、スイッチング素子Un、Vn、WnをOFFにする指令を出すので、ベクトルがゼロとなり、電流がシャント抵抗2に流れなくなるため、電流検出回路3はゼロ電流を検出する。言い換えれば、電流を検出しない。
【0023】
しかし、このA区間のt2において、インバータ制御部7はUp,Vn,Wn相のスイッチング素子をONにする指令を出し、かつ、その位相角度が小さいので、t2の時間が長くなり、その結果、図3の如く、電流検出回路3はインバータ回路のU相の電源側電流を精度良く検出することになる。
また、t3においては、Up,Vp,Wn相のスイッチング素をONにする指令を出し、かつ、その位相角度が小さいので、その結果、t3の時間が長くなり、電流検出回路3はインバータ回路のW相の電源側電流を精度良く検出することになる。
【0024】
次に、これらの検出した電源側電流をインバータ制御部7へ送信するので、これらのデータを受信したインバータ制御部7は、Iu+Iv+Iw=0の式に入れ、V相の電流Ivを算出して求め、各相の電流を把握する。
【0025】
次に、このA区間の動作が終了すると、インバータ制御部7は、次の区間B以降の区間においても同じように、正弦波ベクトル法に基づいて各スイチング素子を駆動させ、全ての区間AからFにおけるU、V、W相の各電流を把握する。
【0026】
一方、負荷側ゲイン演算部6は、電動機線(インバータ回路の負荷側線)に設けられたACCT又はDCCT等の電流検出ぶ6aが検出した電動機電流値(負荷側電流値)からゲイン値Aを下記のようにして求め、この求めたゲイン値Aをインバータ制御部7へ送信する。
【0027】
即ち、一般的に、ゲインAは電動機電流をI、その時の位相角度をθとすると、その時の電動機電流は図2の如く正弦波に近い波形となり、それらの互いの関係は近似的にI=A×sinθの関係が成立し、しかも、この式の位相角度θは電動機の回転数が決まれば、決まる角速度ωと時間tとから、θ=ω×tの式を用いて求めることができるので、電動機に要求された回転数におけるキャリア周期の微少時間毎の電流データを電流センサ部6aで検出し、その検出結果と前述の求めた位相角度θとから上記式からゲインAを求め、この求めたゲイン値Aをインバータ制御部7へ送信する。
【0028】
次に、この負荷側ゲイン演算部6から送信されたゲイン値Aと、前述のシャント抵抗2に発生した電流値から求めたゲインをインバータ制御部7は比較するために、そのインバータ制御部7の電源側ゲイン算出部7aで、前述のシャント抵抗2に発生したある相(U相でも、V相でもW相でも構わない)の電源側電流Iとその位相角度θを、As=I÷sinθに代入して、電源側電流のゲインAsを算出し、この算出したゲインAsと負荷側ゲイン演算部6からのゲインAとを比較して、両者の差が所定上大きい場合は、シャント抵抗2の電流にノイズが重畳して、ゲインズレが生じたとインバータ制御部7は判断し、インバータ回路の負荷側ゲインAの電流を基に、インバータ回路からの出力電圧波形(出力電圧の大きさと位相)をインバータ制御部7はスイッチング素子の動作を介して制御するので、ノイズの影響を受けずに精度の良い電動機の制御を行うことができる。
【0029】
また、ゲインAとAsの差が所定以下の時は、ゲインAsの電流に基づいてインバータ回路からの出力電圧波形(出力電圧の大きさと位相)をインバータ制御部7はスイッチング素子の動作を介して制御するので、言い換えれば、ACCT又はDCCT等から検出した電流ゲインA に基づいて制御しないので、特に低速回転時における電流センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けたり、或いは高価なセンサを用いずに、電動機の動作を精度良く制御することとなる。
【0030】
以上説明したように、この実施の形態1における電動機の制御装置においては、インバータ制御部7が、ACCT又はDCCT等の電流から算出した電動機線のゲインAとシャント抵抗2の電流から算出したゲインAsとを比較し、この比較結果で両者に所定以上の差がある時は、電動機へ供給する電圧波形をゲインAに基づいて制御し、所定以上の差がない時は、ゲインAsに基づいて制御するようにしたので、シャント抵抗2のノイズの影響を受けたり、或いは、電流検出センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けたりすることなく、電気的損失を防止しながら電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0031】
なお、前述の算出ゲインAにバラツキが見られ、電流変動に比べて充分に処理時間が取れる場合は、算出ゲインAの平均値を求め、この求めた平均ゲイン値AVで処理するようにすると、更に精度が良くなる。
【0032】
また、これ以外のゲインの選定方法として、負荷側ゲイン演算部6のゲインAとシャント抵抗に基づくゲインAsとに大きな差が無い場合は両者の平均値をゲイン値として選定し、この選定結果の電動機電流Iに基づいて制御するようにしても良い。
即ち、I=1/2×(A+As)×sinθの算出結果基づいて制御するようにしてもほぼ同じ効果が得られる。
【0033】
実施の形態2.
この実施の形態2においては、実施の形態1において、電流検出回路3がインバータ回路の電源側電流を検出する時,スイッチング素子のオン・オフ動作によって生じるノイズの影響を除去するようにしたものである。
【0034】
次に、この動作について説明する。
まず、インバータ制御部7から出力されたスイッチング素子のオン・オフ駆動信号を受けて、電流検出回路3がインバータ回路4の電源側電流を検出する時、図6に示すように、スイッチングの切替え(タイマーの切替え)直後、言い換えれば、タイマーt2からt3に、t3からt4に切替えた後に電源側電流を検出すると、スイッチングによるノイズが発生し、このノイズを含んだ電流を検出することになる。しかも、このノイズは切替後に徐々に減衰するものの、図6の如くしばらく残存するため、結局はノイズの影響を受けた電流を検出することになる。
【0035】
しかし、タイマー切替え前の検出タイミングでは、図5の如くノイズが発生せず、ノイズの影響を受けないため、このタイミングで電流検出回路3が電源側電流を検出し、この検出結果からインバータ制御部が電源側ゲインを演算するようにすると、ノイズの影響を受けないゲインが得られることになる。
【0036】
なお、このように電流を検出しても、タイマー幅(例えばt3)が短ければ、t4直前のt3で電流を検出しても、t3への切替後のノイズが残存し、この残存ノイズが重畳して電流の大きさや位相がずれたりする可能性もあるため、各相(U、V、W)における負荷側ゲイン演算部の負荷側電流のゲインAと電源側電流のゲインAsとを比較して、AとAsの差が大きい場合は、Aを基に、インバータ回路の出力電圧波形を制御し、AとAsの差が小さい時は、Asを基に制御すると、ノイズや磁気飽和の影響を受けないで済む。
【0037】
以上説明したように、スイッチングの切替前に電源側電流を検出し、この検出結果からゲインAを算出し、この算出結果Aを基にAsと比較するようにすると、ノイズの影響を受けずに正確な電流を検出して制御するようになるため、電動機の動作を精度良く制御する電動機の制御装置が得られることになる。
【0038】
実施の形態3
この実施の形態3においては、図6の如く、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度からゲインを電源側電流のゲインAsへ切換えたり、或いは、負荷側電流のゲインAへ切換えたりして、インバータ回路の出力電圧波形を制御するものである。
なお、図6はゲインの切替手段を表した図である。
【0039】
次に、この動作について説明する。
まず、インバータ制御部7がシャント抵抗2により検出した電源側電流のゲインAsと負荷側電流のゲインAとが異なると判断した時には、図6のゲイン切替えスイッチ16をオンにして、シャント抵抗2により検出した電流のゲインAsを負荷側ゲイン演算部6が算出したゲインAに置き換える。
なお、このスイッチ16をオンにするタイミングは、電動機の回転数が予め設定された回転数よりも高くなったり、或いは、電動機の電流値が予め設定された電流値よりも大きくなったり、或いは、図3の位相角度が60°毎の切替区間の所定の付近角度に来た場合等である。
【0040】
即ち、例えば、電動機の回転数(周波数)が予め設定された回転数よりも高くなった状態で、特に、電流センサとして磁気飽和成分を持つACCTを使用した場合は、シャント抵抗2によって発生する電源側電流に比べて、電流の検出精度が良くなるため、ACCTで検出した負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0041】
また、電流値が予め設定された電流値も大きい場合は、スイッチング素子へ流れる電流が大きくなり、その結果、ノイズが減衰するまでの時間が長くなり、シャント抵抗2により検出した電源側電流に、ノイズが重畳し易くなり、検出精度が低下する恐れがあるので、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0042】
また、位相角度が図3の60°毎の区間切替え付近にある時は、即ち、図7の斜線範囲内(予め設定された以内)にある時は、検出時間が制約され、電源側電流の検出精度が低下するため、やはり、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0043】
しかし、これらの電動機の回転数や電流値が予め設定された以下の時、或いは位相角度が予め設定された以外の時は、逆に、検出手段(ACCT)の磁気飽和成分の影響で精度が悪くなるため、電源側電流のゲインAsに基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良い。
【0044】
以上説明したように、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度が予め設定された範囲以内の時は、電源側電流のゲインAsに基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御し、また、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度が予め設定された範囲以外の時は、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御するようにしたので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0045】
実施の形態4.
この実施の形態4においては、実施の形態1から3において、図8の如く、電流検出回路3の電源側電流を自在に可変増幅する増幅器10を設け、この増幅器10により電動機5の負荷容量に応じてシャント抵抗2の抵抗値を調整できるようにしたものである。
【0046】
まず、一般的に、増幅器はノイズの影響を受けや易く、しかも、増幅器8を挿入すると、シャント抵抗2単体の時に比べてノイズも増幅され、ノイズレベルが大きくなり、検出電流信号が隠蔽されてしまうので、電流を精度良く検出できなくなる。
【0047】
また、一般的に、シャント抵抗2は電動機の負荷容量に応じて選定されるものの、その選定シャント抵抗値は、負荷容量が大きい時には、電流レベルも大きくなるため、小さな値のシャント抵抗が選定され、逆に、負荷容量が小さい時には、電流レベルが小さくなるため、検出精度の関係から大きな値のシャント抵抗が選定され、ほぼ同じ検出レベルとなるように選定されているので、特に、負荷容量が大きい時にはシャント抵抗による発熱量が多くなり、熱損失が多くなる。
【0048】
従って、シャント抵抗の熱損失を小さくしながら、増幅率を上げてもノイズの影響を受けないでインバータ回路の出力電圧波形を精度良く制御するためには、電流検出回路3の電源側電流を可変自在に増幅する増幅器10を設け、かつシャント抵抗2の抵抗値を、例えば、増幅器10がない時のシャント抵抗値よりも数倍小さな値(ミリΩ)となるようにして、この小さなシャント抵抗に発生する電源側電流を増幅器10によって上げ、この上げた電源側電流と負荷側電流とをインバータ制御部7が比較し、この比較結果で両者に所定以上の差がない時は、電動機へ供給する電圧波形をゲイン Asに基づいて制御し、所定以上の差がある時は、ゲインAに基づいて制御するようにする。
【0049】
即ち、シャント抵抗2がノイズの影響を受けて電源側電流が大きくなつた時は、電動機へ供給する電圧波形をゲインAに基づいて制御し、また、シャント抵抗2がノイズの影響を受け無い時はゲイン Asに基づいて制御するため、電気的熱損失を防止しながらノイズや磁気飽和の影響を排除して電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0050】
実施の形態5.
この実施の形態5においては、図9の如く、実施の形態1から4のいずれかの電動機の制御装置を空気調和機の圧縮機の電動機に用いたものである。
【0051】
なお、このようにすると、室内温度や外気温度、或いは空気調和機の機能が冷房から暖房に変わったり、負荷変動が激しく変化しても、圧縮機の電動機の動作を最適に維持できるため、信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0053】
直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたので、電流検出センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けることなく、電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0054】
また、前記制御装置が、前記ゲイン差が所定以上の時は、前記負荷側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたので、シャント抵抗のノイズの影響を受けることなく、電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0055】
また、前記電流検出回路が、前記インバータ回路のスイッチング素子切替動作直前のタイミングで前記電源側電流を検出するので、更に、ノイズの影響を受けずに、電動機の動作を最適に維持する電動機の制御装置が得られる。
【0056】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0057】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の電流が予め設定された電流以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の電流が予め設定された電流以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0058】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電源側電流の位相角度が予め設定された位相角度以内の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記位相角度が予め設定された位相角度以外の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0059】
また、増幅器が、前記電流検出回路と前記制御装置との間に設けられ、前記シャント抵抗部の抵抗値を小さくした分だけ前記電源側電流を増幅するので、熱損失を防止しながらノイズや磁気飽和の影響を排除して電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0060】
また、前記請求項1から7の電動機の制御装置が、圧縮機の電動機に用いられたので、負荷変動が激しく変化しても、圧縮機の電動機の動作を最適に維持できる信頼性の高い空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における電動機の制御装置の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における負荷側電流の波形図である。
【図3】この発明の空間ベクトル制御法のタイマーと電源電流との関係を示した図で、(a)はVkベクトル区間の説明図、(b)はA区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(c)はB区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(d)はC区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(e)はD区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(f)はE区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(g)はF区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1における位相角度に対する波形の大きさを示した図である。
【図5】この発明の実施の形態2におけるスイッチング駆動タイミングとノイズ発生との関係を示した図である。
【図6】この発明の実施の形態3における切替手段の概略構成形図である。
【図7】この発明の実施の形態3における位相角度に対するスイッチング駆動タイミングの範囲を示した図である。
【図8】この発明の実施の形態4における増幅手段の概略構成形図である。
【図9】この発明の実施の形態5における本願発明の電動機の制御装置を用いた空気調和機の構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源, 2 シャント抵抗, 3 電流検出回路, 4 インバータ回路, 5 電動機, 6 負荷側ゲイン演算部、 7 インバータ制御部、 7a 算出部、10 増幅器。
【発明の属する技術分野】
この発明はインバータを用いた電動機の電流検出装置およびそれを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動機の制御装置は、インバータ回路から電動機へ流れる電流をACCT等の電流センサで検出し、この検出電流に基づいてインバータ回路から出力される交流電圧波形を制御しているため、特に、電動機の低下回転速度時に発生するセンサの磁気飽和の影響を受けた状態で運転するものとなっていた。
なお、このACCTセンサの代わりにDCCTカレントトランス(以下:DCCT)を使用し、正確に電流を検出して安定した運転を行うようにしても良いが、価格が高くなる。
【0003】
また、インバータ回路の電源側にシャント抵抗2を用いて、このシャント抵抗2に発生する電源側電流でインバータ回路から出力される交流電圧波形を制御するものもあるが、このようなものでは電源側電流にノイズが重畳した時は、このノイズが重畳した電源側電流で制御するため、出力交流電圧波形の大きさ、位相がズレた状態の電動機の回転数で運転している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−230767号公報(第3−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明したように、従来の電動機の制御装置においては、センサの磁気飽和の影響を受けた状態で運転されたり、或いはノイズが重畳した状態で運転されるため、安定した運転ができないという問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、電動機の出力トルク(出力電圧波形)を最適に維持する電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
また、電動機の出力トルク(出力電圧波形)を最適に維持しながら電気的損失を防止する電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の電動機の制御装置又はそれを用いた空気調和機においては、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【0009】
また、前記制御装置が、前記ゲイン差が所定以上の時は、前記負荷側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたものである。
【0010】
また、前記電流検出回路が、前記インバータ回路のスイッチング素子切替動作直前のタイミングで前記電源側電流を検出するものである。
【0011】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0012】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の電流が予め設定された電流以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の電流が予め設定された電流以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0013】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電源側電流の位相角度が予め設定された位相角度以内の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記位相角度が予め設定された位相角度以外の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するものである。
【0014】
また、増幅器が、前記電流検出回路と前記制御装置との間に設けられ、前記シャント抵抗部の抵抗値を小さくした分だけ前記電源側電流を増幅するものである。
【0015】
また、前記請求項1から7の電動機の制御装置が、圧縮機の電動機に用いられたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1について図1を用いながら説明する。
この図において、1は直流電源、2はこの直流電源1のグランド相に設けられたシャント抵抗、3はこのシャント抵抗2に発生する電源側電流(電圧信号含)を検出する電流検出回路、4はこの電流検出回路3を介して直流電源に接続され、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路であり、このインバータ回路4は3相電圧波形を生成する各スイッチング素子(Up,Vp,Wp,Un,Vn,Wn)を具備している。
【0017】
また、5はこのインバータ回路4に接続された圧縮機等の電動機、6はこの電動機5とインバータ回路4との配線間に設けられたインバータ回路4の負荷側電流を検出する電流センサ部6a(例えばACCT)を具備し、このセンサ部6aからの負荷側電流のゲイン値を演算する負荷側ゲイン演算部、7はこの負荷側ゲイン演算部6の演算結果(負荷側電流ゲイン値)と電流検出回路3の電流から演算した電源側電流のゲイン値とを比較し、この比較結果に基づいて電動機5ヘの出力電圧波形を負荷側電流のゲイン値で制御したり、或いは電源側電流のゲイン値で制御したりするインバータ制御部である。
【0018】
次に、このように構成された動作について図1から3を用いて説明する。
まず、直流電源1が投入されると、図3の如く、インバータ回路4のスイッチング素子は正弦波ベクトル法に基づいて駆動される。
その結果、シャント抵抗2に発生する電流信号又は電圧信号は図3の如くなる。
なお、この図におけるカッコ内の3桁の数字(100)は左から順にU、V、Wの各相のON−OFF状態を示した数字であり、この数字が1であれば、上アームのスイッチング素子がONで下アームのスイッチング素子がOFF状態であることを示し、この数字が0であれば、下アームのスイッチング素子がONで上アームのスイッチング素子がOFF状態になっていることを示す。
また、この図において、スイッチング素子の上下アーム短絡防止時間であるデッドタイム(Td)は説明を簡単にするため省略している。
【0019】
また、この電動機5を順方向(時計回り方向)へ回転させて正弦波電流を発生させるためには、インバータ回路4の出力電圧VkのベクトルをA→B→…→F→Aの順で回転するようにスイッチング素子の動作を正弦波ベクトル法に基づいてインバータ制御部7は制御する。
【0020】
その結果、Vkベクトルが図3のA区間内にある時は、このVkベクトルは図4の如く、A区間両端の(100)ベクトルと(110)ベクトルの合成によって生成されると共に、その回転角度θに対する各相の電源電流の検出タイミング時間t1、t2、t3、t4は下記の(1)式から(3)式の通りとなるので、検出タイミング時間と回転角度との関係からVkベクトル(電流×電圧)を求めることができる。
【0021】
以下に、これらの式を記載する。
K=Vin/Vdc
a1=t1×2+t4=(1−Ksin(θ+60°))・T (1)
a2=t2×2=K・T・sin(60°―θ) (2)
a3=t3×2=K・T・sinθ (3)
なお、これらの式において、Vinは電動機への印加電圧、Vdcは母線電圧、Tはキャリア周期を示す。
【0022】
しかも、このVkベクトルがA区間(0°から60°)のt1にある時は、正弦波ベクトル法に基づいてインバータ制御部7は図3の如くスイッチング素子Up、Vp、WpをOFFにする指令を出し、また、t4にある時は、スイッチング素子Un、Vn、WnをOFFにする指令を出すので、ベクトルがゼロとなり、電流がシャント抵抗2に流れなくなるため、電流検出回路3はゼロ電流を検出する。言い換えれば、電流を検出しない。
【0023】
しかし、このA区間のt2において、インバータ制御部7はUp,Vn,Wn相のスイッチング素子をONにする指令を出し、かつ、その位相角度が小さいので、t2の時間が長くなり、その結果、図3の如く、電流検出回路3はインバータ回路のU相の電源側電流を精度良く検出することになる。
また、t3においては、Up,Vp,Wn相のスイッチング素をONにする指令を出し、かつ、その位相角度が小さいので、その結果、t3の時間が長くなり、電流検出回路3はインバータ回路のW相の電源側電流を精度良く検出することになる。
【0024】
次に、これらの検出した電源側電流をインバータ制御部7へ送信するので、これらのデータを受信したインバータ制御部7は、Iu+Iv+Iw=0の式に入れ、V相の電流Ivを算出して求め、各相の電流を把握する。
【0025】
次に、このA区間の動作が終了すると、インバータ制御部7は、次の区間B以降の区間においても同じように、正弦波ベクトル法に基づいて各スイチング素子を駆動させ、全ての区間AからFにおけるU、V、W相の各電流を把握する。
【0026】
一方、負荷側ゲイン演算部6は、電動機線(インバータ回路の負荷側線)に設けられたACCT又はDCCT等の電流検出ぶ6aが検出した電動機電流値(負荷側電流値)からゲイン値Aを下記のようにして求め、この求めたゲイン値Aをインバータ制御部7へ送信する。
【0027】
即ち、一般的に、ゲインAは電動機電流をI、その時の位相角度をθとすると、その時の電動機電流は図2の如く正弦波に近い波形となり、それらの互いの関係は近似的にI=A×sinθの関係が成立し、しかも、この式の位相角度θは電動機の回転数が決まれば、決まる角速度ωと時間tとから、θ=ω×tの式を用いて求めることができるので、電動機に要求された回転数におけるキャリア周期の微少時間毎の電流データを電流センサ部6aで検出し、その検出結果と前述の求めた位相角度θとから上記式からゲインAを求め、この求めたゲイン値Aをインバータ制御部7へ送信する。
【0028】
次に、この負荷側ゲイン演算部6から送信されたゲイン値Aと、前述のシャント抵抗2に発生した電流値から求めたゲインをインバータ制御部7は比較するために、そのインバータ制御部7の電源側ゲイン算出部7aで、前述のシャント抵抗2に発生したある相(U相でも、V相でもW相でも構わない)の電源側電流Iとその位相角度θを、As=I÷sinθに代入して、電源側電流のゲインAsを算出し、この算出したゲインAsと負荷側ゲイン演算部6からのゲインAとを比較して、両者の差が所定上大きい場合は、シャント抵抗2の電流にノイズが重畳して、ゲインズレが生じたとインバータ制御部7は判断し、インバータ回路の負荷側ゲインAの電流を基に、インバータ回路からの出力電圧波形(出力電圧の大きさと位相)をインバータ制御部7はスイッチング素子の動作を介して制御するので、ノイズの影響を受けずに精度の良い電動機の制御を行うことができる。
【0029】
また、ゲインAとAsの差が所定以下の時は、ゲインAsの電流に基づいてインバータ回路からの出力電圧波形(出力電圧の大きさと位相)をインバータ制御部7はスイッチング素子の動作を介して制御するので、言い換えれば、ACCT又はDCCT等から検出した電流ゲインA に基づいて制御しないので、特に低速回転時における電流センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けたり、或いは高価なセンサを用いずに、電動機の動作を精度良く制御することとなる。
【0030】
以上説明したように、この実施の形態1における電動機の制御装置においては、インバータ制御部7が、ACCT又はDCCT等の電流から算出した電動機線のゲインAとシャント抵抗2の電流から算出したゲインAsとを比較し、この比較結果で両者に所定以上の差がある時は、電動機へ供給する電圧波形をゲインAに基づいて制御し、所定以上の差がない時は、ゲインAsに基づいて制御するようにしたので、シャント抵抗2のノイズの影響を受けたり、或いは、電流検出センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けたりすることなく、電気的損失を防止しながら電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0031】
なお、前述の算出ゲインAにバラツキが見られ、電流変動に比べて充分に処理時間が取れる場合は、算出ゲインAの平均値を求め、この求めた平均ゲイン値AVで処理するようにすると、更に精度が良くなる。
【0032】
また、これ以外のゲインの選定方法として、負荷側ゲイン演算部6のゲインAとシャント抵抗に基づくゲインAsとに大きな差が無い場合は両者の平均値をゲイン値として選定し、この選定結果の電動機電流Iに基づいて制御するようにしても良い。
即ち、I=1/2×(A+As)×sinθの算出結果基づいて制御するようにしてもほぼ同じ効果が得られる。
【0033】
実施の形態2.
この実施の形態2においては、実施の形態1において、電流検出回路3がインバータ回路の電源側電流を検出する時,スイッチング素子のオン・オフ動作によって生じるノイズの影響を除去するようにしたものである。
【0034】
次に、この動作について説明する。
まず、インバータ制御部7から出力されたスイッチング素子のオン・オフ駆動信号を受けて、電流検出回路3がインバータ回路4の電源側電流を検出する時、図6に示すように、スイッチングの切替え(タイマーの切替え)直後、言い換えれば、タイマーt2からt3に、t3からt4に切替えた後に電源側電流を検出すると、スイッチングによるノイズが発生し、このノイズを含んだ電流を検出することになる。しかも、このノイズは切替後に徐々に減衰するものの、図6の如くしばらく残存するため、結局はノイズの影響を受けた電流を検出することになる。
【0035】
しかし、タイマー切替え前の検出タイミングでは、図5の如くノイズが発生せず、ノイズの影響を受けないため、このタイミングで電流検出回路3が電源側電流を検出し、この検出結果からインバータ制御部が電源側ゲインを演算するようにすると、ノイズの影響を受けないゲインが得られることになる。
【0036】
なお、このように電流を検出しても、タイマー幅(例えばt3)が短ければ、t4直前のt3で電流を検出しても、t3への切替後のノイズが残存し、この残存ノイズが重畳して電流の大きさや位相がずれたりする可能性もあるため、各相(U、V、W)における負荷側ゲイン演算部の負荷側電流のゲインAと電源側電流のゲインAsとを比較して、AとAsの差が大きい場合は、Aを基に、インバータ回路の出力電圧波形を制御し、AとAsの差が小さい時は、Asを基に制御すると、ノイズや磁気飽和の影響を受けないで済む。
【0037】
以上説明したように、スイッチングの切替前に電源側電流を検出し、この検出結果からゲインAを算出し、この算出結果Aを基にAsと比較するようにすると、ノイズの影響を受けずに正確な電流を検出して制御するようになるため、電動機の動作を精度良く制御する電動機の制御装置が得られることになる。
【0038】
実施の形態3
この実施の形態3においては、図6の如く、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度からゲインを電源側電流のゲインAsへ切換えたり、或いは、負荷側電流のゲインAへ切換えたりして、インバータ回路の出力電圧波形を制御するものである。
なお、図6はゲインの切替手段を表した図である。
【0039】
次に、この動作について説明する。
まず、インバータ制御部7がシャント抵抗2により検出した電源側電流のゲインAsと負荷側電流のゲインAとが異なると判断した時には、図6のゲイン切替えスイッチ16をオンにして、シャント抵抗2により検出した電流のゲインAsを負荷側ゲイン演算部6が算出したゲインAに置き換える。
なお、このスイッチ16をオンにするタイミングは、電動機の回転数が予め設定された回転数よりも高くなったり、或いは、電動機の電流値が予め設定された電流値よりも大きくなったり、或いは、図3の位相角度が60°毎の切替区間の所定の付近角度に来た場合等である。
【0040】
即ち、例えば、電動機の回転数(周波数)が予め設定された回転数よりも高くなった状態で、特に、電流センサとして磁気飽和成分を持つACCTを使用した場合は、シャント抵抗2によって発生する電源側電流に比べて、電流の検出精度が良くなるため、ACCTで検出した負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0041】
また、電流値が予め設定された電流値も大きい場合は、スイッチング素子へ流れる電流が大きくなり、その結果、ノイズが減衰するまでの時間が長くなり、シャント抵抗2により検出した電源側電流に、ノイズが重畳し易くなり、検出精度が低下する恐れがあるので、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0042】
また、位相角度が図3の60°毎の区間切替え付近にある時は、即ち、図7の斜線範囲内(予め設定された以内)にある時は、検出時間が制約され、電源側電流の検出精度が低下するため、やはり、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良いからである。
【0043】
しかし、これらの電動機の回転数や電流値が予め設定された以下の時、或いは位相角度が予め設定された以外の時は、逆に、検出手段(ACCT)の磁気飽和成分の影響で精度が悪くなるため、電源側電流のゲインAsに基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御した方が良い。
【0044】
以上説明したように、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度が予め設定された範囲以内の時は、電源側電流のゲインAsに基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御し、また、電動機の回転数や電流値、或いは位相角度が予め設定された範囲以外の時は、負荷側電流に基づいてインバータ回路の出力電圧波形を制御するようにしたので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0045】
実施の形態4.
この実施の形態4においては、実施の形態1から3において、図8の如く、電流検出回路3の電源側電流を自在に可変増幅する増幅器10を設け、この増幅器10により電動機5の負荷容量に応じてシャント抵抗2の抵抗値を調整できるようにしたものである。
【0046】
まず、一般的に、増幅器はノイズの影響を受けや易く、しかも、増幅器8を挿入すると、シャント抵抗2単体の時に比べてノイズも増幅され、ノイズレベルが大きくなり、検出電流信号が隠蔽されてしまうので、電流を精度良く検出できなくなる。
【0047】
また、一般的に、シャント抵抗2は電動機の負荷容量に応じて選定されるものの、その選定シャント抵抗値は、負荷容量が大きい時には、電流レベルも大きくなるため、小さな値のシャント抵抗が選定され、逆に、負荷容量が小さい時には、電流レベルが小さくなるため、検出精度の関係から大きな値のシャント抵抗が選定され、ほぼ同じ検出レベルとなるように選定されているので、特に、負荷容量が大きい時にはシャント抵抗による発熱量が多くなり、熱損失が多くなる。
【0048】
従って、シャント抵抗の熱損失を小さくしながら、増幅率を上げてもノイズの影響を受けないでインバータ回路の出力電圧波形を精度良く制御するためには、電流検出回路3の電源側電流を可変自在に増幅する増幅器10を設け、かつシャント抵抗2の抵抗値を、例えば、増幅器10がない時のシャント抵抗値よりも数倍小さな値(ミリΩ)となるようにして、この小さなシャント抵抗に発生する電源側電流を増幅器10によって上げ、この上げた電源側電流と負荷側電流とをインバータ制御部7が比較し、この比較結果で両者に所定以上の差がない時は、電動機へ供給する電圧波形をゲイン Asに基づいて制御し、所定以上の差がある時は、ゲインAに基づいて制御するようにする。
【0049】
即ち、シャント抵抗2がノイズの影響を受けて電源側電流が大きくなつた時は、電動機へ供給する電圧波形をゲインAに基づいて制御し、また、シャント抵抗2がノイズの影響を受け無い時はゲイン Asに基づいて制御するため、電気的熱損失を防止しながらノイズや磁気飽和の影響を排除して電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0050】
実施の形態5.
この実施の形態5においては、図9の如く、実施の形態1から4のいずれかの電動機の制御装置を空気調和機の圧縮機の電動機に用いたものである。
【0051】
なお、このようにすると、室内温度や外気温度、或いは空気調和機の機能が冷房から暖房に変わったり、負荷変動が激しく変化しても、圧縮機の電動機の動作を最適に維持できるため、信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0053】
直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたので、電流検出センサ部6a(ACCT等)の磁気飽和の影響を受けることなく、電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0054】
また、前記制御装置が、前記ゲイン差が所定以上の時は、前記負荷側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたので、シャント抵抗のノイズの影響を受けることなく、電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0055】
また、前記電流検出回路が、前記インバータ回路のスイッチング素子切替動作直前のタイミングで前記電源側電流を検出するので、更に、ノイズの影響を受けずに、電動機の動作を最適に維持する電動機の制御装置が得られる。
【0056】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0057】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の電流が予め設定された電流以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の電流が予め設定された電流以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0058】
また、直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電源側電流の位相角度が予め設定された位相角度以内の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記位相角度が予め設定された位相角度以外の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御するので、簡単な制御で、ノイズや磁気飽和の影響を受けずに精度良く電圧波形を出力するようになるため、信頼性が高く、使い勝手の良い電動機の制御装置が得られる。
【0059】
また、増幅器が、前記電流検出回路と前記制御装置との間に設けられ、前記シャント抵抗部の抵抗値を小さくした分だけ前記電源側電流を増幅するので、熱損失を防止しながらノイズや磁気飽和の影響を排除して電動機の動作を最適に維持する経済的な電動機の制御装置が得られる。
【0060】
また、前記請求項1から7の電動機の制御装置が、圧縮機の電動機に用いられたので、負荷変動が激しく変化しても、圧縮機の電動機の動作を最適に維持できる信頼性の高い空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における電動機の制御装置の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における負荷側電流の波形図である。
【図3】この発明の空間ベクトル制御法のタイマーと電源電流との関係を示した図で、(a)はVkベクトル区間の説明図、(b)はA区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(c)はB区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(d)はC区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(e)はD区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(f)はE区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図、(g)はF区間のタイマーと電源電流との関係を示した説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1における位相角度に対する波形の大きさを示した図である。
【図5】この発明の実施の形態2におけるスイッチング駆動タイミングとノイズ発生との関係を示した図である。
【図6】この発明の実施の形態3における切替手段の概略構成形図である。
【図7】この発明の実施の形態3における位相角度に対するスイッチング駆動タイミングの範囲を示した図である。
【図8】この発明の実施の形態4における増幅手段の概略構成形図である。
【図9】この発明の実施の形態5における本願発明の電動機の制御装置を用いた空気調和機の構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源, 2 シャント抵抗, 3 電流検出回路, 4 インバータ回路, 5 電動機, 6 負荷側ゲイン演算部、 7 インバータ制御部、 7a 算出部、10 増幅器。
Claims (8)
- 直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流のゲインと前記電源側電流のゲインとを比較し、この比較結果で前記電源側電流と前記負荷側電流とのゲイン差が所定以下の時は、前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
- 前記制御装置が、前記ゲイン差が所定以上の時は、前記負荷側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
- 前記電流検出回路が、前記インバータ回路のスイッチング素子切替動作直前のタイミングで前記電源側電流を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の制御装置。
- 直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の回転数が予め設定された回転数以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御することを特徴とする電動機の制御装置。
- 直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電動機の電流が予め設定された電流以上の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記電動機の電流が予め設定された電流以下の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御することを特徴とする電動機の制御装置。
- 直流電源にシャント抵抗部を介して接続され、前記直流電圧を交流電圧に変換して電動機へ供給するインバータ回路と、このインバータ回路の電源側電流を前記シャント抵抗部を介して検出する電流検出回路と、前記インバータ回路の負荷側電流を検出して当該負荷側電流のゲインを演算する負荷側ゲイン演算部と、この負荷側ゲイン演算部の前記負荷側電流又は前記電源側電流のゲインに基づいて前記インバータ回路の交流電圧波形を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記電源側電流の位相角度が予め設定された位相角度以内の時は、前記負荷側電流のゲインを基に、また、前記位相角度が予め設定された位相角度以外の時は、前記電源側電流のゲインを基に制御することを特徴とする電動機の制御装置。
- 増幅器が、前記電流検出回路と前記制御装置との間に設けられ、前記シャント抵抗部の抵抗値を小さくした分だけ前記電源側電流を増幅することを特徴とする請求項1から6のいずかに記載の電動機の制御装置。
- 前記請求項1から7の電動機の制御装置が、圧縮機の電動機に用いられたことを特徴とする空気調和機。
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|---|---|---|---|
| JP2003074969A JP2004282974A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電動機の制御装置およびそれを用いた空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003074969A JP2004282974A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電動機の制御装置およびそれを用いた空気調和機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004282974A true JP2004282974A (ja) | 2004-10-07 |
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|---|---|---|---|
| JP2003074969A Pending JP2004282974A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電動機の制御装置およびそれを用いた空気調和機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2426393A (en) * | 2005-05-20 | 2006-11-22 | Siemens Ag | An AC motor drive current measurement system |
| WO2008035544A1 (fr) | 2006-08-30 | 2008-03-27 | Daikin Industries, Ltd. | Convertisseur de puissance à régulation de courant |
| WO2020255385A1 (ja) * | 2019-06-21 | 2020-12-24 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置および冷凍サイクル装置 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003074969A patent/JP2004282974A/ja active Pending
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