JP2004286078A - 高負荷伝動ベルト - Google Patents

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武彦 伊東
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
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Abstract

【課題】ブロックから負荷を受けることによってセンターベルトに亀裂が発生するのを防止することによってより寿命の長い高負荷伝動ベルトを提供する。
【解決手段】センターベルト3aに複数のブロック2を装着した高負荷伝動ベルトの少なくとも下側において、ブロックの凸条部18、19およびセンターベルトの溝条部20、21を形成する曲面において、ベルト進行方向前側の第1曲面R1の曲率半径よりも後側の第2曲面R2の曲率半径を大きく設定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エラストマー製のセンターベルトと耐側圧を補強するブロックからなる高負荷伝動ベルトに係り、センターベルトの亀裂の発生を防止してベルトの寿命をより長くすることができる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から無段変速装置等の高負荷伝動を要求される用途として適用されるベルトとして、ゴム製Vベルトも使用されているが、ゴム製Vベルトでは高負荷用のものであっても最大面圧が10kg/cm程度であり、それ以上のトルクのかかる用途であるとゴム製Vベルトが高い側圧に耐えられず座屈変形してしまう。
【0003】
そこで、高負荷にも耐えうるベルトとして心体を埋設したゴムベルトに硬質の樹脂等からなるブロックを固定してベルト幅方向の強度を高め、耐久性を向上させたベルトも多数提案されている。
【0004】
特許文献1ではセンターベルト(張力帯)側の下面に設けた凸条部の最下端位置を、この凸条部と係合するブロックの嵌合溝内における下側凸部の下端よりも上に位置させることによって、センターベルト(張力帯)がベルトの屈曲時に隣り合うブロック同士に挟まれて繰返し圧縮されて発熱したり劣化したりするのを防止することが開示されている。
【0005】
また、特許文献2にはセンターベルト(張力帯)の下面に設けた溝条部の曲率半径を、その溝条部と係合するブロックの嵌合溝下側に形成した凸条部の曲率半径よりも大きく設定して、ベルトがプーリ同士のスパン間にある直線の部分ではブロックとセンターベルトの嵌合部の両側部にて隙間ができ、且つプーリに巻きかかって最小プーリ径で屈曲した際にも、中央部と両側部とで発生する応力が略均一になるようにし、やはり張力帯を形成するゴムの発熱や劣化を防止するといったことが開示されている。
【0006】
また特許文献3には前記2つと同様にブロックとセンターベルト(負荷支持体)とがベルト長手方向に移動しないように係合するセンターベルトに設けた溝条部とブロックの嵌合溝内に設けた凸条部にあって、ベルト伸長状態から最小の回転半径までのブロックと負荷支持体との前記溝条部と凸条部との接触範囲全体において、接触範囲の中央から外側範囲の方に曲率が増大するように、連続的に変化する曲率、または一定の曲率の少なくとも3つの部分からなる複合体から形成されているベルトが開示されている。
【0007】
そして、このような構成を採ることによってベルトが屈曲した場合においてもブロックとセンターベルト(負荷支持体)における押圧力が滑りの少ない中央の範囲に集中して効率を高めることができるものである。
【0008】
特許文献4においては、ブロックとセンターベルトとが係合している凸条部と溝条部の間で発生している応力は最小プーリ径に巻きかかった状態にあっても中央部、両側部で均一としており、特許文献5にあっては屈曲した状態にあってもなおかつ中央部において大きくなるように設定している。
【0009】
一方、このようなブロックをセンターベルトに取り付けたベルトにおいて、ベルトの走行中にブロックがセンターベルトと凹凸で係合した部分を中心として回転方向の動きをすることによって、センターベルトが摩耗したり、ブロックが摩耗したりといった問題が発生する。
【0010】
【特許文献1】
特開昭62−151646号公報
【特許文献2】
特開平9−25999号公報
【特許文献3】
特開2002−39281号公報
【特許文献4】
特開平9−25999号公報
【特許文献5】
特開2002−39281号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ベルトが駆動および従動プーリに巻きかけられて走行する際に、従動プーリのベルトの出口においてかなり多きな負荷がベルトにかかっている。本ベルトのようにセンターベルトにブロックを装着したような場合、従動プーリの出口においてはセンターベルトが駆動プーリによって引っ張られており、負荷のかかった従動プーリがブロックを逆に引っ張るといった力が働いている。
【0012】
そこで、ブロックとセンターベルトとの凹凸によって噛み合っている部分に大きな力がかかっており、図5に示すようにセンターベルト30の凹部においてベルト進行方向と反対方向の亀裂31が発生するといった問題がある。
【0013】
上述の特許文献1〜5はブロックとセンターベルトとの間の嵌合状態の改善に関する技術であるが、いずれも前記のような問題を解決できるものではない。
【0014】
そこで本発明はベルトの屈曲によってセンターベルトがブロックからベルト進行方向とは逆方向の大きな力を受けたとしても、センターベルトにおいて亀裂を発生しにくく、ベルトの寿命を延長することができる構成の高負荷伝動ベルトの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために請求項1では、エラストマー中に心線を埋設した無端のセンターベルトと、該センターベルトの長手方向に複数嵌合配置したブロックからなり、少なくともセンターベルトには溝条部が所定ピッチで設けられ、該溝条部とブロックの嵌合溝内に設けた凸条部を係合した高負荷伝動ベルトにおいて、センターベルトの溝条部は溝底に対してベルト進行方向前側の第1曲面とベルト進行方向後側の第2曲面とを有しており、第1曲面よりも第2曲面の曲率が大であることを特徴とする。
【0016】
センターベルトの溝条部においてベルト進行方向後側の第2曲面の曲率を大とすることによって、ブロックの凸条部から大きな負荷がかかったとしても亀裂が発生しにくく、ベルトの寿命を延長することができるものである。
【0017】
また、請求項2では溝条部の溝底は、ブロック長手方向の厚みの中央よりもベルト進行方向の前よりに位置している。
【0018】
センターベルトの溝条部の溝底位置を前よりに配置することによって、形状的にはブロックの凸条部から負荷を受けて亀裂を発生する部位のゴムの肉厚を大とすることができるので、更に亀裂の発生の防止効果を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る高負荷伝動ベルト1の一例を示す斜視概略図であり、図2はその側断面図である。本発明の高負荷伝動ベルト1は、エラストマー4内にロープ状の心体5をスパイラル状に埋設してなる同じ幅の二本のセンターベルト3a、3bと、このセンターベルト3a、3bの上下面6、7に所定ピッチで形成された凹条部18、19に嵌合し、係止固定されている複数のブロック2とから構成されている。このブロック2の両側面8、9は、プーリのV溝と係合する傾斜のついた面となっており、駆動されたプーリから動力を受け取って、係止固定されているセンターベルト3a、3bを引張り、駆動側プーリの動力を従動側プーリに伝動している。
【0021】
ブロック2の形状は図3に示すように、上ビーム部11および下ビーム部12と、上下ビーム部11、12の中央部同士を連結したセンターピラー13からなっており、ブロック2の両側面にはセンターベルト3a、3bを嵌めこむ嵌合溝14、15が形成されている。また、嵌合溝15内の溝上面16および溝下面17にはセンターベルト3a、3bの上面6に設けた溝条部18と下面7に設けた溝条部19に係合する凸条部20、21が設けられ、互いに係合することによってベルト長手方向にブロック2が係止されている。
【0022】
このようなベルトを駆動プーリと従動プーリに巻きかけて走行させる場合は、負荷のかかった従動プーリからベルトが抜け出す出口において、ベルトがもっとも大きな負荷を受けることになり、センターベルト3a、3bが駆動プーリに引張られて進もうとするのに対して、ブロックは従動プーリからの負荷を受けてそれに逆らう方向の力を発生する。よって、ブロック2とセンターベルト3a、3bが噛み合っている凸条部20、21と溝条部18、19との間で剪断力を発生してセンターベルトの溝条部18、19においてベルト進行方向後側に亀裂を発生し、ベルトの切断などの故障にいたるという問題があった。
【0023】
本発明では、図2に示すようにセンターベルトの上下面6、7に設けた溝条部18、19を形成する曲面の、溝底Bに対してベルト進行方向の前側に位置する第1曲面R1と後側に位置する第2曲面R2において、第1曲面R1の曲率半径よりも第2曲面の曲率半径を大きく設定している。一方、ブロック2の凸条部21もそのような溝条部18、19に沿った形状としている。ブロック2からトルクを受けて亀裂を発生しやすい第2曲面R2の曲率半径を大きく設定することによって、亀裂が発生しにくくなり、今までこの部分からの亀裂の発生によりベルトの切断などで寿命となっていたのを防止してより長寿命なベルトとすることができる。
【0024】
また、溝底Bの位置をブロックの厚みの中央Cよりもベルト進行方向の前よりに位置させている。そうすることによって前記のような理由でセンターベルトの亀裂が発生しやすい箇所の肉厚を大きくすることができるので、よりベルトの寿命を延ばす効果を向上させることができるものである。
【0025】
また、センターベルト2の上下面6、7両面の場合を説明したが、下面7もしくは上面6のいずれか一方の溝条部18、19とブロック2の凸条部20、21においてのみ上記のようなベルト進行方向の前側に位置する第1曲面R1の曲率半径よりも後側に位置する第2曲面R2の曲率半径を大きく設定してもよく、同様の効果を期待することができる。ただし、ブロック2とセンターベルト3a、3bの噛み合いにおけるバランスの面から上下面6、7の両方で同様に溝底Bの位置をずらせることが好ましい。
【0026】
ブロック2は図3に示すように樹脂材41中にインサート材42が埋設されたものであるが、インサート材42は、ブロック2の耐側圧性や曲げ剛性を持たせる部分となるインサート材であり、素材としてはアルミ合金、セラミックス、セラミックスとアルミニウムとの複合材料、炭素繊維強化樹脂や鉄などの素材が挙げられる。
【0027】
耐側圧性や曲げ剛性を持たせるという面では金属材料が好ましく、金属材料の中ではアルミ合金の弾性率が7000kgf/mmで比重が2.8であるのに対し、鉄は弾性率が22000kgf/mmで比重が7.8であり、強度的には鉄を用いるほうが高いといえるが、高速で回転するベルトにとって、ベルト重量は寿命に大きく影響を与えるため軽量化の面で有利なアルミ合金を用いることが好ましい。ただし、耐側圧性や曲げ剛性を持たせるという面では金属材料が優れており、インサート材42の所定箇所に樹脂材41を被覆したブロック2を用いることが好ましい。
【0028】
樹脂材41を所定の箇所に配置する場合、ブロック2の大きさよりもひと回り小さい金属材料からなるインサート材42を用いてそのほぼ全面を樹脂材41で被覆したものを用いると、部分的に樹脂材41を被覆配置したものに比べて、樹脂材の剥離などの問題が発生しにくいので好ましい形態ということができる。ただし、全面といっても製造工程の上で樹脂材41を被覆する際にインサート材42を固定する部材が接触しているところは、インサート材42が露出する箇所が発生することになるが、その程度のインサート材42の露出は、実質的に全面を樹脂材で被覆している形態に含まれるといってよいものである。
【0029】
インサート材42を被覆する樹脂材41としては、比較的摩擦係数の大きく耐摩耗性に優れ、センターベルト4を構成するエラストマー2と比べると剛性の高い、具体的には硬度90°JIS A以上の硬質ゴム、硬質ポリウレタン樹脂、液晶樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等のゴムや合成樹脂が用いられる。
【0030】
また、これらの樹脂中に、綿糸、ポリアミド繊維やアラミド繊維等の化学繊維、ガラス繊維、金属繊維、カーボン繊維等からなる織布、フィラー、ウィスカ、シリカ、炭酸カルシウムなどの無機材料等を混入した強化樹脂からなる。
【0031】
またブロック2としては樹脂材41のみからなっているものも使用できる。このようなインサート材42を埋設していないブロック2を用いた場合、インサート材42を埋設したブロックを用いたベルトよりも、軽量化が可能なので高回転で使用してもベルトに発生する遠心力が小さいという優位点があるが、自動二輪などの比較的軽負荷で高回転の用途に向いている。
【0032】
ここでインサート材42というのは、それだけでほぼブロックの形状を呈する骨組的なものことを指し、例えば合成樹脂素材中に配合する形で加える短繊維やウィスカなどの補強材を添加することはインサート材42を埋設することを意味するものではない。
【0033】
ブロック2の樹脂として用いることができるのは、インサート材を埋設したブロック2に用いる樹脂材と同様に具体的には硬度90°JIS A以上の硬質ゴム、硬質ポリウレタン樹脂、液晶樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等のゴムや合成樹脂が用いられる。等の合成樹脂が用いられる。
【0034】
本発明では前述のようにブロックを形成する樹脂材中に繊維状の補強材やウィスカ状の補強材を配合することは可能であり、繊維状の補強材は15〜40重量%の範囲で配合する。15重量%未満であると補強効果が少なくブロックの耐摩耗性が十分でないなどの問題があり、40重量%を超えると樹脂への配合が困難になったり射出成形が困難になったりするなどの問題があるので好ましくない。
【0035】
合成樹脂に配合する繊維状補強材としては、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などを挙げることができる。その中でも前記のブロックを構成する樹脂で好ましい例であるナイロン46と炭素繊維を組み合わせて用いることによって炭素繊維がナイロン46の吸水性の欠点を改善し、剛性を大幅に向上させることができて、且つナイロン46の有する耐摩耗性、耐衝撃性、耐疲労性を生かすことができるものである。炭素繊維の中でも、PAN系炭素繊維を用いることが好ましい。また、炭素繊維と組み合わせてアラミド繊維を配合することによってブロックの靭性が向上し、耐摩耗性や、耐衝撃性を一層向上させることができる。
【0036】
また、前記繊維状補強材として上記の有機繊維のほかにも酸化亜鉛ウィスカ、チタン酸カリウムウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカなどの無機繊維を配合してもよい。
【0037】
このような材料構成とすることによって、プーリと接する際に受ける側圧にも十分に耐えうる剛性、靭性等の強度を有するとともに、耐摩耗性に優れ、更には、摩擦時に発生する熱に対しても強いブロックとすることが可能となり、プーリから受ける動力を効率よくセンターベルト3a、3bに引張力として伝えることができ、引張伝動式の高負荷伝動ベルトを構成することができる。
【0038】
なお、これらの他に、二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素系樹脂から選ばれてなる少なくとも一つを混入することによってもブロック2の潤滑性を向上させることができる。フッ素系樹脂としては、ポリ4フッ化エチレン(PTFE)、ポリフッ化エチレンプロピレンエーテル(PFPE)、4フッ化エチレン6フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、ポリフッ化アルコキシエチレン(PFA)等が挙げられる。
【0039】
また、ブロック2の下ビームは屈曲を許容しベルトがプーリに巻きかかることができるようにしなければならず、ベルト走行方向の前後面の少なくともいずれか一方に傾斜面を設けている。傾斜面を設けることによってブロック同士が緩衝することなくベルトが屈曲することができる。
【0040】
センターベルト3a、3bのエラストマー4として使用されるものは、クロロプレンゴム、天然ゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素化ニトリルゴムなどの単一材またはこれらを適宜ブレンドしたゴムあるいはポリウレタンゴム等が挙げられる。そして、心体5としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、スチールワイヤ等から選ばれたロープが用いられる。また、心体5はロープをスパイラル状に埋設したもの以外にも、上記の繊維の織布、編布や金属薄板等を使用することもできる。
【0041】
図4は、別のベルトの例であり、ビーム部31の両端から上方に向かって一対のサイドピラー32、33が延びており、このサイドピラー32、33の上端からそれぞれブロック2の中心に向かって延びるロック部34、35が対向するように設けられている。そして、これらビーム部31、サイドピラー32、33及びロック部34、35によってセンターベルト3a、3bが嵌合する嵌合溝30が形成されている。この嵌合溝30に、センターベルト3a、3bが、ロック部34、35間の開口部より挿入され装着される。また、ロック部34、35の嵌合溝30側には、凸部37がそれぞれ設けられており、この凸部37が、センターベルト3a、3bに所定ピッチで設けられている凹部36に嵌合する。これによって、センターベルト3a、3bは、装着後はブロック2から抜けにくい状態となる。
【0042】
以上、説明したが本発明では要するにセンターベルト3a、3bとセンターベルト3a、3bを挿入する嵌合溝内において、センターベルト3a、3bの下面に設けた溝条部19とブロック側の凸条部21の係合においての上述したような構成になっていればよく、ブロックの形状自体は、特に限定されるものではない。よって、ブロックの側面に嵌合溝があって横からセンターベルトを嵌合するようなベルトや、センターベルトを上下一対のブロックで挟み込み、締着材で固定するようなベルトにも適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明の高負荷伝動ベルトは、請求項1では、エラストマー中に心線を埋設した無端のセンターベルトと、該センターベルトの長手方向に複数嵌合配置したブロックからなり、少なくともセンターベルトには溝条部が所定ピッチで設けられ、該溝条部とブロックの嵌合溝内に設けた凸条部を係合した高負荷伝動ベルトにおいて、センターベルトの溝条部は溝底に対してベルト進行方向前側の第1曲面とベルト進行方向後側の第2曲面とを有しており、第1曲面よりも第2曲面の曲率が大であることを特徴とする。
【0044】
センターベルトの溝条部においてベルト進行方向後側の第2曲面の曲率を大とすることによって、ブロックの凸条部から大きな負荷がかかったとしても亀裂が発生しにくく、ベルトの寿命を延長することができるものである。
【0045】
また、請求項2では溝条部の溝底は、ブロック長手方向の厚みの中央よりもベルト進行方向の前よりに位置している。
【0046】
センターベルトの溝条部の溝底位置を前よりに配置することによって、形状的にはブロックの凸条部から負荷を受けることによって亀裂を発生する部位のゴムの肉厚を大とすることができるので、更に亀裂の発生の防止効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高負荷伝動ベルトの要部斜視図である。
【図2】本発明の高負荷伝動ベルトの側断面図である。
【図3】ブロックの正面図である。
【図4】別のベルトの例を示す要部斜視図である。
【図5】センターベルトに亀裂が発生しているところを示す側面図である。
【符号の説明】
1 高負荷伝動ベルト
2 ブロック
3a センターベルト
3b センターベルト
4 エラストマー
5 心体
6 上面
7 下面
11 上ビーム部
12 下ビーム部
13 センターピラー
14 嵌合溝
15 嵌合溝
18 凸条部
19 凸条部
20 溝条部
21 溝条部
B 溝底
C 中央
R1 第1曲面
R2 第2曲面

Claims (2)

  1. エラストマー中に心線を埋設した無端のセンターベルトと、該センターベルトの長手方向に複数嵌合配置したブロックからなり、少なくともセンターベルトには溝条部が所定ピッチで設けられ、該溝条部とブロックの嵌合溝内に設けた凸条部を係合した高負荷伝動ベルトにおいて、センターベルトの溝条部は溝底に対してベルト進行方向前側の第1曲面とベルト進行方向後側の第2曲面とを有しており、第1曲面よりも第2曲面の曲率が大であることを特徴とする高負荷伝動ベルト。
  2. 溝条部の溝底は、ブロック長手方向の厚みの中央よりもベルト進行方向の前よりに位置している請求項1記載の高負荷伝動ベルト。
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