JP2004289640A - 半導体回路 - Google Patents

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正弘 藤本
Takaharu Oyama
隆治 大山
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Abstract

【課題】複数のヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)が並列に接続してなる半導体回路では、比較的容易な回路構成で熱暴走の発生を効率的に抑止できないという課題があった。
【解決手段】RF信号を増幅するために並列に接続された第1トランジスタ(HBT)11〜14の近傍であって熱的環境が略同一である位置に温度モニタ素子21〜24として第2トランジスタ21〜24が配置される。第2トランジスタ21〜24はコレクタ電極とベース電極は直接接続され、温度が上昇すると共に流れる電流が増大するダイオードを構成する。第2トランジスタ21〜24のコレクタ電極は第1の抵抗R11〜14を介してDC電源に接続され、エミッタは第2の抵抗R21〜24を介して接地される。また、ベース電極は第1インダクタ素子L11〜14を介して第1トランジスタ11〜14のベース電極に接続される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のバイポーラトランジスタが並列接続された半導体回路に関し、特にヘテロ接合バイポーラトランジスタを用いた増幅機能を有する半導体回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的にヘテロ接合バイポーラトランジスタ(Heterojunction Bipolar Transistor: HBT)は、コレクタ電流と温度に正の相関を示すため、熱暴走を起こしやすい。特に多数のHBTを並列に接続したパワーHBT増幅器では、一部のHBTに電流と熱が集中する不安定動作やそれに起因するトランジスタの破壊が問題となる。
【0003】
図7は従来の増幅回路を示す構成図であり、図において、11〜14はヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT)、101は電力増幅回路ユニット、102は整合回路、103はアンテナ、C1〜C4はそれぞれ第1〜第4容量、IN1は高周波(RF)入力端子、IN2はDC電源入力端子、OUTは出力端子、Lcはコイル、Rb1〜Rb4はベースバラスト抵抗、Vccは電源電圧、Wbはバイアス線である。
【0004】
なお、整合回路102は、負荷側のアンテナ103と増幅回路を含む出力側の送信回路を最適なインピーダンス条件で結合させるためのものである。また、R10はDC電源入力端子IN2と接続する抵抗、20はコレクタ電極とベース電極を短絡接続したヘテロ接合型バイポーラトランジスタである。さらに、バイアス線Wbとは入力端子IN2からベースバラスト抵抗Rb1〜Rb4を介してHBT11〜14のベース電極までを言うものとする。
【0005】
上述の増幅回路の熱的暴走による不安定動作を抑えるため、電力増幅回路ユニット101では、第1トランジスタとしてのHBT11のベース端子に直列にベースバラスト抵抗Rb1を接続し、HBT11における電流の増大、即ち、電流集中に対してネガティブフィートバックがかかるように工夫している。すなわち、HBT11のコレクタのコレクタ電流の増加に伴いベース電流が増加することから、ベースバラスト抵抗Rb1での電圧降下分が大きくなる一方、ベースバラスト抵抗Rb1の他端は定電圧源に接続されていることからHBT11のベース電圧が降下するように働きHBT11の熱暴走が抑えられる(以下の特許文献1を参照)。
【0006】
【特許文献1】
米国特許5,529,648号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の増幅回路を形成する半導体回路は以上のように構成されているので、ベースバラスト抵抗を有効に機能させるためには、各ベースバラスト抵抗が接続される第1トランジスタごとに、そのエミッタ電極サイズやバイアス点などの設計に応じて最適な抵抗値を選定する煩雑さがあるという課題があった。
【0008】
また、無線通信システムでは小型化、モバイル化に伴いバッテリー動作が求められており、低電圧電源動作化が要求されている。しかし、ベースバラスト抵抗を用いる場合、低電圧電源動作化が困難になる。上記ベースバラスト抵抗で熱暴走を抑える場合には、その抵抗値はHBTの温度特性を十分補償するように設定する必要がある。また、当該ベースバラスト抵抗はDC電源からみてHBTに対し直列抵抗として作用するため、DC電源電圧にはHBTが安定動作するのに必要なベースとエミッタ間の電圧とベースバラスト抵抗で生じる電圧降下分を加えた電圧が必要になる。すなわち、HBTの温度特性補償に十分な効果を得るためにベースバラスト抵抗を大きく設定した場合、DC電源電圧を高く設定せざるを得なくなる。このことは、システムのモバイル化に伴う低電圧電源化において問題になる。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、多数のバイポーラトランジスタ、特にHBTを並列に接続してなる半導体回路において、比較的簡易な回路構成で熱暴走の発生を効率的に抑制し低電源電圧動作化を図ることができる半導体回路を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、検討の結果、以下に示す発明の半導体回路に至った。すなわち、RF信号を増幅するための並列接続された複数の第1のトランジスタと、第1のトランジスタの夫々の近傍であって、略同一の温度環境に配置され、温度上昇に応じて流れる電流が増大する複数のダイオードとを備え、ダイオードのアノードは第1の抵抗を介してDC電源に接続され、一方、ダイオードのカソードは第2の抵抗を介してグランドに接続され、且つアノードは第1のトランジスタのベース電極に接続されることにより、第1のトランジスタのコレクタ電流を制御する半導体回路を構成する。
【0011】
また、ダイオードはコレクタ端子とベース端子とを直接接続した第2のトランジスタで構成した半導体回路を構成する。
【0012】
また、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタはヘテロ接合型バイポーラトランジスタである半導体回路を構成する。
【0013】
また、第1のトランジスタのベース電極とダイオードのアノードは、RF信号周波数において高インピーダンスの素子を介して接続されている半導体回路を構成する。
【0014】
また、第1のトランジスタのベース電極と第2のトランジスタのベース電極は、RF信号周波数において高インピーダンスの素子を介して接続されている半導体回路を構成する。
【0015】
さらに、高インピーダンスの素子はインダクタ素子と、抵抗素子と、直列接続したインダクタ素子と抵抗素子のいずれか一つである半導体回路を構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した好適な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による増幅回路の構成図であり、複数のトランジスタが並列接続されている増幅回路の形態である。図1において、11〜14は第1トランジスタを構成するヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT)、21〜24は温度モニタ素子を構成するHBTの第2のトランジスタ、101aは電力増幅回路ユニット、102は整合回路、103はアンテナ、C1〜C4はそれぞれ第1〜第4容量、IN1は高周波(RF)入力端子、IN2は定電圧であるDC電源入力端子、OUTは出力端子、L11〜L14は高インピーダンス素子を構成する第1インダクタ素子、Lcはコイル、R11〜R14は抵抗(第1の抵抗)、R21〜R24は同様に抵抗(第2の抵抗)、Vccは電源電圧、Wbはバイアス線である。ここで、バイアス線Wbとは、入力端子IN2から抵抗R11〜R14、第1トランジスタ11〜14、第1インダクタ素子L11〜L14を介してHBT11〜14のベース電極に至るまでをいう。なお、整合回路102の機能は、従来技術にて述べたとおりである。
【0017】
この増幅器は4個のヘテロ接合型バイポーラトランジスタが並列接続されて成る半導体回路により構成されているが、任意のn個のHBT(nは正の整数)を並列に接続して構成することができる。そして、HBT11〜14の各々の近傍には、例えば、電力増幅回路ユニット101a中のHBT11の場合、ベース端子から第1インダクタ素子L11を介して接続される温度モニタ素子21を構成する第2トランジスタ21(以下、温度モニタ素子に対応する第2トランジスタには同一の符号を付す)が配置されている。このHBT11のコレクタ電極は整合回路102を介して出力端子OUTに接続され、抵抗R21を介してエミッタ電極は接地している。また、RF入力端子IN1は、第1容量C1を介してHBT11のベース端子と第1インダクタ素子L11との接続点(ノード)に接続される。
【0018】
この実施の形態1では、電力増幅回路ユニット101aにおいて、第2トランジスタ21は、HBTのベース電極とコレクタ電極を短絡してなるダイオードとして構成され、抵抗R11との組み合わせにより、結果として温度上昇時に、第2トランジスタ21のベース電圧を降下する作用が現れる。すなわち、第2トランジスタはHBTの構造を有するので、温度上昇とともにベース電流は増加する。しかしながら、コレクタ電極は、抵抗R11を介してDC入力電源IN2なる定電圧源に接続されているので、電流増加に対応した電圧降下の増加が抵抗R11で起こり、結果としてコレクタ電極の電位が降下することになる。ここで、第2トランジスタ21のエミッタ端子と接地間には抵抗R21が設けられている。なお、各HBTには、AlGaAs/GaAs,InGaP/GaAs等のHBTが用いられる。
【0019】
図1に示すように、温度モニタ素子21を構成する第2トランジスタ21は、ベース電極がその近傍に存在するHBT11に第1インダクタ素子L11を介して接続され、第1トランジスタを構成するHBT11と熱的に結合するように配置される。また、第1インダクタ素子L11の値は第1トランジスタの入力インピーダンスに対して第2トランジスタ21側をハイインピーダンスにして高周波成分の漏れを防ぐことができる値に設定される。
【0020】
また、図2は、図1のレイアウト構成(第1インダクタL1を除く)において、例えば、InGaP/GaAsによるHBTのデバイスを適用した場合に模式的に示した平面図であり、図3は図2のA−A線に沿った断面の模式図である。図において、C1は第1容量、M1は第1メタル、W0〜W3はそれぞれ配線0〜配線3であり、配線W3は第1メタルから成るが、配線W2は第2メタルから成る。31〜34はビアホール、51は半絶縁性GaAs基板、52はn−GaAsサブコレクタ層、53はn−GaAsコレクタ層、54はp−GaAsベース層、55はn−InGaPエミッタ層、56はイオン注入素子分離領域、57は絶縁膜で第1容量C1下では容量絶縁膜となり、61はコレクタ電極、62はエミッタ電極、63はベース電極である。
【0021】
デバイス製造において、素子部として、基板51側から、コレクタ層53、ベース層54、エミッタ層55の順でエピタキシャル層を積層する。また、電極の接触抵抗を下げるため、高ドープした低抵抗層を、エミッタ層55の上とコレクタ層53の下に設ける。素子間の分離、すなわち素子分離領域56の形成は、プロトンなどのイオン注入による高抵抗層を用いるのが通常である。
【0022】
また、第1メタルM1は、一方では、サブコレクタ層52上の絶縁膜57に開口した第1ビアホール31を介してコレクタ電極と電気接続し、他方では、第1容量C1上と電気接続する。さらに、配線W3はベース層54上の絶縁膜57に開口した第2ビアホール32を介してベース電極と電気接続するとともに、配線W0上の絶縁膜57に開口した第3ビアホール33を介して配線W0と電気接続する。なお、第1メタルM1や同素材の配線W3、第2メタルと電気接続する配線W2は、第1および第2の層間絶縁膜(図示せず)を介して形成される。
【0023】
次に動作について説明する。
並列接続された複数のHBT11〜14のうちの1つのHBT11(第1トランジスタ)が何らかの要因でコレクタ電流が増大し電流集中が起こると局所的に正のフィードバックがかかり発熱して熱暴走するおそれがある。その防止策として、コレクタ〜ベース電極を短絡してダイオードとして機能する第2トランジスタである温度モニタ素子21と、定電圧源であるDC電源入力端子IN2との間に介在する抵抗R11が上記のコレクタ電流増加に対応して電圧降下をもたらすので、結果として温度モニタ素子(第2トランジスタ)21のベース電位を降下することになり、この降下電圧がHBT11のベース電極に接続するのでHBT11のコレクタ電流の増加が抑止され、これにより増幅回路における熱暴走の発生を効率的に抑止することができる。
ここで、第1インダクタ素子L11〜L14の高インピーダンス素子は、HBT11〜14の第1トランジスタに対して温度モニタ素子21〜24を構成する第2トランジスタ21〜24側をハイインピーダンスにして高周波成分の漏れを防ぐものである。
【0024】
次に、図4は、第1トランジスタ11〜14に流れるコレクタ電流Iccの温度特性を示すもので、上記の温度モニタ素子21〜24を配していない従来の増幅回路(図7)において、ベースバラスト抵抗を60Ωとした場合の結果(a)と、この実施の形態1による第1インダクタ素子L11〜L14をそれぞれ配した温度モニタ素子21〜24の第2トランジスタ21〜24を第1トランジスタ11〜14に近接させた回路(図1)のシミュレーション結果(b)を比較したものである。なお、本シミュレーションでは、HBT11〜14を構成する4個の第1トランジスタのうち1つが温度上昇したものと仮定し、これと隣接する第2トランジスタの温度を同一温度と仮定した。
図4より、温度上昇に伴うコレクタ電流Iccの増加が抑止され、温度特性補償効果が優れていることが分かる。
【0025】
この場合、第1インダクタ素子L11〜L14の値は、インピーダンスが第1トランジスタの高周波成分に対する入力インピーダンスに比べ充分大きくなるよう設定されればよく、例えば、5GHzで入力インピーダンスが3Ω程度の場合、第1インダクタ素子L11〜L14の値は1nH程度、すなわちリアクタンス成分XとしてX=j30以上の値が望ましい。
【0026】
以上のように、この実施の形態1によれば、4個のHBT11〜14により構成される第1トランジスタの近傍には、ベース端子とコレクタ端子が短絡され、温度モニタ素子のダイオードとして機能する第2トランジスタ21〜24と、第2トランジスタ21〜24のコレクタ端子とDC電源入力端子IN2間に第1抵抗R11〜R14が配されるように構成したので、例えば、4個のうちの1つのHBT11にてコレクタ電流の増加による温度上昇が生じても、第1抵抗R11では温度モニタ素子21を構成する第2トランジスタ21のコレクタ電流増加に対応して電圧降下をもたらすので、結果として第2トランジスタ21のベース電極の電位を降下することになり、この降下電圧がHBT11のベース電極に接続してHBT11のコレクタ電流の増加を抑止することができる。したがって、比較的簡易な回路構成で熱暴走の発生を効率的に抑止できる効果が得られる。
また、従来の増幅回路(図7)のベースバラスト抵抗Rb1〜Rb4に相当する抵抗素子は用いないため、従来技術に比較して低電圧電源化を図ることができる。
【0027】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による増幅回路の構成図であり、図において、101bは電力増幅回路ユニット、R31〜R34は抵抗素子としての第3の抵抗であり、その他の実施の形態1と同一の符号は同一の構成要素または相当部分を示すのでその説明は省略する。この実施の形態2の回路構成は、上記の実施の形態1とほぼ同様であり、概ね各HBTのベース電極と第2トランジスタのベース電極間にインダクタ素子と抵抗(第3の抵抗)を直列接続して高インピーダンス素子とする点で相違する。
【0028】
この実施の形態2の特徴について以下に述べる。例えば、電力増幅回路ユニット101b内の第3の抵抗R31の値は、L11とともに高周波成分に対する第1トランジスタ11の入力インピーダンスに比べ大きくなるように設定される。この場合も抵抗R31の値は、従来技術のベースバラスト抵抗Rb1に比較して小さな値に選ぶことができるので、電源回路での電圧降下分は小さく、低電源電圧動作の点で有利になる。
【0029】
次に、図6は、図4と同様に第1トランジスタに流れるコレクタ電流Iccの温度特性を示すもので、温度モニタ素子を配していない、ベースバラスト抵抗を60Ωとした場合の結果(a)と、この実施の形態2による第1インダクタ素子L11〜14と第3の抵抗R31〜R34をそれぞれ配した温度モニタ素子21〜24である第2トランジスタ21〜24を第1トランジスタ11〜14に近接させた回路(図1)のシミュレーション結果(b)を比較したものである。なお、本シミュレーションでは、温度補償効果の差異を見るために従来技術のベースバラスト抵抗Rb1〜Rb4と同じく第3の抵抗R31〜R34の各値を60Ωとした。
【0030】
図6に示される結果より、この場合も第1トランジスタに第2トランジスタを近接させたこの実施の形態2の回路では、コレクタ電流Iccの増加を抑止する働きが従来の増幅回路(図7)より大きいことが分かる。これにより、複数個あるうちの1カ所のHBTにコレクタ電流Iccが集中することを防ぐことができるので熱暴走が抑止され、回路全体の動作の安定化が図られることになる。
【0031】
以上のように、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、第1トランジスタの近傍に配され熱的に結合する温度モニタ素子21〜24の第2トランジスタは、第1トランジスタにてコレクタ電流の増加による温度上昇が生じても、第1抵抗R11〜R14により第2トランジスタのベース電圧を降下する性質を有するため、この降下した電圧がベース電極に接続して第1トランジスタのコレクタ電流の増加を抑止することができるので、比較的簡易な回路構成で熱暴走の発生を効率的に抑止できる効果が得られる。
【0032】
なお、上記において、温度モニタ素子21〜24として機能する第2トランジスタは、HBT等のバイポーラトランジスタのコレクタ電極とベース電極が短絡接続されたダイオードとして構成したがこれに限られず、単にダイオードを適用してもよい。
【0033】
また、上記実施の形態1および2には、電力増幅回路ユニット101a、101bの高インピーダンス素子として、第1インダクタ素子L11のみと、第1インダクタ素子L11と第3の抵抗R31を直列接続した構成をそれぞれ述べたが、抵抗素子のみで構成することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、温度上昇に応じて流れる電流が増大する複数のダイオードを、RF信号を増幅するための並列接続された複数のバイポーラトランジスタの夫々の近傍であって、略同一の温度環境に配置し、ダイオードのアノードは第1の抵抗を介してDC電源に接続され、一方、カソードは第2の抵抗を介してグランドに接続され、且つアノードはバイポーラトランジスタのベース電極に、RF信号において高インピーダンスである素子によって接続された半導体回路を構成したので、複数のバイポーラトランジスタのうちの1つにコレクタ電流の増加による温度上昇が生じても、その温度上昇によって増大するダイオードの電流により第1の抵抗の電圧降下が増大し、従ってアノードの電圧は低下するので、このアノードと接続されているバイポーラトランジスタのベース電圧も低下することになり、従ってそのバイポーラトランジスタの熱暴走を抑止することが可能となる。
【0035】
また、従来の増幅回路(図7)のベースバラスト抵抗Rb1〜Rb4に相当する抵抗素子は用いないため、従来技術に比較して低電圧電源化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による増幅回路の構成図である。
【図2】図1のレイアウト構成を模式的に示した平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面の模式図である。
【図4】第1トランジスタに流れるコレクタ電流Iccの温度特性のシミュレーション結果を従来の増幅回路(a)と実施の形態1の増幅回路(b)で比較したグラフである。
【図5】この発明の実施の形態2による増幅回路の構成図である。
【図6】第1トランジスタに流れるコレクタ電流Iccの温度特性のシミュレーション結果を従来の増幅回路(a)と実施の形態2の増幅回路(b)で比較したグラフである。
【図7】従来の増幅回路の構成図である。
【符号の説明】
11〜14,20 ヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT)(第1トランジスタ)
21〜24 温度モニタ素子(第2トランジスタ)
31〜34 ビアホール
51 半絶縁性GaAs基板
52 n−GaAsサブコレクタ層
53 n−GaAsコレクタ層
54 p−GaAsベース層
55 n−InGaPエミッタ層、
56 イオン注入素子分離領域
57 絶縁膜
61 コレクタ電極
62 エミッタ電極
63 ベース電極
101,101a,101b 電力増幅回路ユニット
102 整合回路
103 アンテナ
C1〜C4 第1〜第4容量
IN1 高周波入力端子
IN2 DC電源入力端子
L11〜L14 第1インダクタ素子
Lc コイル
M1 第1メタル
OUT 出力端子
R10 抵抗
R11〜R14 抵抗(第1の抵抗)
R21〜R24 抵抗(第2の抵抗)
R31〜R34 抵抗(第3の抵抗)
Rb1〜Rb4 ベースバラスト抵抗
Vcc 電源電圧
Wb バイアス線
W0〜W3 配線0〜配線3

Claims (6)

  1. RF信号を増幅するための並列接続された複数の第1のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタの夫々の近傍であって、略同一の温度環境に配置され、温度上昇に応じて流れる電流が増大する複数のダイオードとを備え、
    上記ダイオードのアノードは第1の抵抗を介してDC電源に接続され、一方、上記ダイオードのカソードは第2の抵抗を介してグランドに接続され、且つ上記アノードは上記第1のトランジスタのベース電極に接続されることにより、第1のトランジスタのコレクタ電流を制御することを特徴とする半導体回路。
  2. 上記ダイオードはコレクタ端子とベース端子とを直接接続した第2のトランジスタで構成することを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  3. 上記第1のトランジスタおよび上記第2のトランジスタはヘテロ接合型バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1および請求項2記載の半導体回路。
  4. 上記第1のトランジスタのベース電極と上記ダイオードのアノードは、前記RF信号周波数において高インピーダンスの素子を介して接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
  5. 上記第1のトランジスタのベース電極と上記第2のトランジスタのベース電極は、前記RF信号周波数において高インピーダンスの素子を介して接続されていることを特徴とする請求項2記載の半導体回路。
  6. 上記高インピーダンスの素子はインダクタ素子と、抵抗素子と、直列接続したインダクタ素子と抵抗素子のいずれか一つであることを特徴とする請求項4および請求項5記載の半導体回路。
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