JP2004302548A - 生命保険設計シミュレーションシステム、生命保険設計シミュレーション端末、生命保険設計シミュレーション方法及び生命保険設計シミュレーションプログラム - Google Patents

生命保険設計シミュレーションシステム、生命保険設計シミュレーション端末、生命保険設計シミュレーション方法及び生命保険設計シミュレーションプログラム Download PDF

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Kohei Wakamatsu
康平 若松
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Hiroaki Yoshida
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Abstract

【課題】最適な生命保険の契約内容を自動設計する。
【解決手段】設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の所定の時期までの収支を算出し((s7a)〜(s7c)、算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて世帯に不測の事象が発生した場合の世帯の必要保障額を算出し((s8a)〜(s8c))、必要保障額に基づき世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択して保険契約の設計を行う((s9a)〜(s10d))。この生命保険契約の設計を、現在を含めて複数の時期について行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生命保険の設計を自動で行う生命保険設計シミュレーションシステム、生命保険設計シミュレーション端末、生命保険設計シミュレーション方法及び生命保険設計シミュレーションプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
個人保障に関する生命保険を設計する際に、設計者は顧客の経済状態や世帯環境に合わせて詳細に分析し、顧客に最適な保険を設計する必要がある。この保険設計を行うコンピュータシステムとしては、例えば特許文献1に記載されたようなものがあった。
【0003】
さらに、顧客を取り巻く環境の変化に応じて生命保険の契約内容をメンテナンスしていく必要がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−222311号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した生命保険契約の設計やメンテナンスにおいては、以下に示す問題が生じる。
【0006】
顧客が生命保険に加入する際には、現在の保障のみに注目し、将来分析に合わせたメンテナンスを意識せずに生命保険契約を締結してしまう場合が多い。例えば25歳の顧客が生命保険に加入する際には、その25歳時点での保障のみに着目し、その後35歳、45歳などになった際の保障については充分考慮せずに契約内容を評価する場合が多い。また、このような将来にわたる保険契約の保障内容の分析は、生命保険や公的保障に関する専門知識が不可欠となる。しかし、そのような知識を伴わない一般顧客が単独で将来にわたる分析を踏まえた最適な保険設計やメンテナンスを行うことは不可能である。
【0007】
現状では、専門知識を持った生命保険会社の職員などが詳細に契約内容や顧客の状況を分析し、保険設計やメンテナンスを行っている。しかし、精緻なシミュレーションを行うためには顧客からプライバシーに関する情報を聞き出す必要がある。プライバシー情報の管理にナーバスな現代では、生命保険に加入する際にも、顧客はプライバシー情報を第三者に知られたくないと考えることが多い。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、最適な生命保険の契約内容を自動設計することを特徴とする生命保険設計シミュレーションシステム、生命保険設計シミュレーション端末、生命保険設計シミュレーション方法及び生命保険設計シミュレーションプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のある観点によれば、コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーションシステムであって、設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段とを具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーションシステムが提供される。
【0010】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う携帯型の生命保険設計シミュレーション端末であって、設計対象者の世帯の基礎情報を入力する入力手段と、前記入力された世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段と、前記収支、前記必要保障額及び前記選択された前記生命保険契約に関する情報の少なくとも一つを表示する表示手段とを具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーション端末が提供される。
【0011】
これにより、設計対象者が自ら世帯の基礎情報を入力することができる。従って、従来営業職員などにより行われていた生命保険設計シミュレーションのように、プライバシーに関わる情報などを営業職員などに知られることなく、設計対象者のプライバシーに関わる情報を含めたシミュレーションを簡便に行うことができる。
【0012】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーションシステムであって、端末から送信される設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段と、前記収支、前記必要保障額及び前記選択された前記生命保険契約に関する情報の少なくとも一つを前記端末に送信する送信手段とを具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーションシステムが提供される。
【0013】
これにより、従来営業職員などにより行われていた生命保険設計シミュレーションのように、プライバシーに関わる情報などを営業職員などに知られることなく、設計対象者のプライバシーに関わる情報を含めたシミュレーションを簡便に行うことができる。
【0014】
本発明の一の実施形態によれば、保障額算出手段は、少なくとも現在の前記必要保障額を算出し、前記生命保険設計手段は、合計の保険金額が現在の前記必要保障額以上となるように生命保険契約の主契約と少なくとも一つの特約を選択する。これにより、世帯の必要保障額を満たす保険契約により設計することができる。
【0015】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、保障額算出手段は、少なくとも現在の前記必要保障額を算出し、前記生命保険設計手段は、前記設計対象者により設定された生命保険契約について支払う保険料、該生命保険契約の保険金額及び保険期間の少なくとも一つからなる保険契約設計制約条件を満足する生命保険契約を選択する。これにより、設計対象者が希望する条件の下での保険契約の設計が可能となる。
【0016】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、生命保険設計手段は、前記世帯の基礎情報として設計対象者の世帯が既に加入している生命保険契約の既契約情報が与えられている場合には、該既契約情報として与えられた生命保険契約を含めて生命保険契約を選択する。これにより、既契約として保障されている部分以外の保障を他の生命保険契約の選択で補うことができ、より実態に即したシミュレーションが可能となる。もちろん、既契約情報による保障額を差し引いた保障額を設定してシミュレーションを行えば、既契約を考慮したシミュレーションが可能となる。
【0017】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、前記保障額算出手段は、保障見直し時期を含む複数の時期について前記必要保障額を算出し、前記生命保険設計手段は、前記複数の時期についてそれぞれ前記生命保険契約を選択し、その保障額を算出する。これにより、現在の保障のみならず、将来の保障を見直した生命保険の設計が可能となる。
【0018】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、世帯の基礎情報は、世帯の収入に影響を与える収入影響情報と、世帯の支出に影響を与える支出影響情報からなり、前記収入影響情報は、該世帯の各構成員の給料情報及び貯蓄情報を含み、前記支出影響情報は、該世帯の生活費情報、住宅情報及び教育情報の少なくとも一つを含む。
【0019】
また、必要保障額は例えば以下のように算出できる。
【0020】
収支算出手段は、前記複数の収入影響情報と所定の時期の世帯収入を関連づける収入関連付け情報及び前記複数の支出影響情報と所定の時期の世帯支出を関連づける支出関連づけ情報から、設計対象者の世帯の基礎情報に対応する現在tを含む複数の時期t,ts1〜tsm(s1〜smは自然数)について前記世帯の世帯収入I,Is1〜Ism及び世帯支出E,Es1〜Esmを、前記複数の収入影響情報のうち少なくとも一つが与えられない収入制約条件がある場合と無い場合の双方について算出し、前記保障額算出手段は、所定の時期tについての世帯の保障額を、前記収入制約条件がある場合の時期t以後の世帯支出である時期tの必要資金総額から、既に現在世帯が有する資産額及び時期t以後に発生する資金総額からなる準備済資金総額を差し引き、かつ死後整理資金総額を加算して算出する。ここで、収入制約条件とは、例えば世帯基礎情報に含まれる世帯主の収入を世帯収入に加算しない条件をいう。
【0021】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、各種データを表示する表示装置と、設計対象者である世帯における世帯主の年齢及び勤続年数に基づき該世帯主の年収及び退職金のデフォルト値を含むプライバシー情報を算出するプライバシー情報算出手段と、前記プライバシー情報を前記表示装置に表示させて該プライバシー情報の修正値の入力を設計対象者に促すプライバシー情報表示処理手段とをさらに具備し、前記収支算出手段は、前記修正値の入力があった場合には該修正値により、入力が無かった場合には前記プライバシー情報に基づき前記世帯の収支を算出する。これにより、プライバシー情報の入力内容を営業職員などの指導なく簡単に入力することができ、また正確な値の入力を希望しない場合にはデフォルト値を用いれば済むため、プライバシー情報の漏洩を防ぐことができる。さらに、これら情報が正確に分からない場合であっても、デフォルト値に基づきシミュレーションが実行できる。
【0022】
また、本発明の別の一の実施形態によれば、生命保険設計手段は、論理選択法及び線形計画法を組み合わせた設計アルゴリズムにより生命保険契約を選択する。これにより、最適な保険契約の組合せを容易に自動で選択することができる。
【0023】
また、システム(装置)に係る本発明は、その装置により実現される方法の発明としても成立する。
【0024】
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラム、このプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0026】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る生命保険設計シミュレーションシステムの概念を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態の生命保険設計シミュレーションシステムは、設計用携帯端末1と固定端末2から構成される。設計用携帯端末1と固定端末2は例えばケーブル3で接続することにより情報の送受信が可能となっている。設計用携帯端末1及び固定端末2に無線通信手段を備えることにより、無線通信により情報の送受信を行ってもよい。固定端末2は例えば営業所に設置されており、固定端末2との接続を終了した後、設計対象者に対して生命保険の営業を行う営業職員は設計用携帯端末1を営業所外の例えば設計対象者宅などに携帯して持ち込み、設計対象者の面前で生命保険設計シミュレーションを行うことが可能である。設計対象者とは、生命保険設計シミュレーションの対象となる者をいう。
【0028】
固定端末2は通信端子21と、この通信端子21に接続されたプロセッサ22と、このプロセッサ22に接続された記憶手段23と、プロセッサ22に接続された入力手段24及び印刷手段25を備える。
【0029】
図2は設計用携帯端末1の詳細な構成を示す図である。図2に示すように、設計用携帯端末1は通信端子11と、この通信端子11に接続されたプロセッサ12とを備える。このプロセッサ12には、記憶手段13a〜13eと、記憶手段14a〜14hと、表示部15が接続されている。また、表示部15にはタッチパネル方式によりデータ入力が可能な入力手段16が設けられている。もちろんプロセッサ12に接続されたキーボードやマウスが入力手段16として機能してもよい。プロセッサ12は、表計算機能を有し、所定のデータに基づきグラフなどを作成することができる。
【0030】
記憶手段13a〜13eはシミュレーションに必要なプログラムやデータなどを格納する部分である。記憶手段13aはシミュレーションプログラムを、記憶手段13bはプライバシー情報デフォルト値設定テーブルを、記憶手段13cは既契約情報を、記憶手段13dは不測支出条件デフォルト値設定テーブルを、記憶手段13eは保険料算出プログラムを格納する。プライバシー情報とは、世帯主を含む世帯構成員の年収、退職金など、人に知られたくないと通常考えられている特にプライバシーに関わる情報である。
【0031】
シミュレーションプログラムが記憶手段13aから読み出されることにより、プロセッサ12は基本情報設定手段12a、プライバシー情報設定手段12b、既契約情報設定手段12c、不測収支条件設定手段12d、収支分析手段12e、必要保障額分析手段12f、保険設計手段12g、保険メンテナンス処理手段12hとして機能する。また、保険料算出プログラムが読み出されることにより、プロセッサ12は保険料算出手段として機能する。
【0032】
プライバシー情報デフォルト値設定テーブルは、シミュレーションの基礎となる基本情報とプライバシー情報デフォルト値を統計データに基づき対応付けたデータテーブルである。既契約情報は、設計対象者が既に契約している生命保険商品に関するシミュレーションに必要な情報(契約者、被保険者、証券番号、保険料、保険期間、保険金額など)である。不測支出条件デフォルト値設定テーブルは、基本情報やプライバシー情報と不足支出条件のデフォルト値を統計データに基づき対応付けたデータテーブルである。
【0033】
保険料算出プログラムは、各保険契約や各保険種類毎に、保険年齢や保険期間、保険金額などに基づき保険料を算出することができる。この保険料算出のための保険金額は、例えば保険設計手段12gが必要保障額に基づき設計した生命保険契約において定められた保険金額が用いられる。
【0034】
記憶手段14a〜14hは本システムによるシミュレーションにより設計対象者から得られる設計基礎情報やそのシミュレーションにより得られたシミュレーション結果を格納する部分である。記憶手段14a〜14dは設計対象者により設定された設計基礎情報として、基本情報、プライバシー情報、確定既契約情報、不測収支条件他をそれぞれ格納する。記憶手段14e〜14hはシミュレーション結果を格納する部分であり、それぞれ収支分析結果、必要保障額、現在時点設計結果、メンテナンス設計結果を格納する。もちろん、これら収支分析結果、必要保障額、現在時点設計結果、メンテナンス設計結果は設定条件を変更する都度変動するため、記憶手段14e〜14hに格納しない構成としてもよい。
【0035】
次に、図3のフローチャートに沿って本実施形態に係る生命保険設計シミュレーションの動作を説明する。
【0036】
まず、営業職員は生命保険設計シミュレーションを設計用携帯端末1で行うため、固定端末2と設計用携帯端末1をケーブル3で接続し、固定端末2を操作して固定端末2から設計用携帯端末1に生命保険設計シミュレーションプログラムをダウンロードする。
【0037】
設計用携帯端末1のプロセッサ12は、通信端子11を介して受信した生命保険設計シミュレーションプログラムを記憶手段13aに格納する。これにより、設計用携帯端末1への生命保険設計シミュレーションプログラムのインストール(s1)が終了する。
【0038】
次に、営業職員は例えば設計対象者宅などに設計用携帯端末1を携帯して訪問し、設計対象者の面前で生命保険設計シミュレーションを実行する。まず、営業職員は設計用携帯端末1の電源をオンにし、生命保険設計シミュレーションプログラムを起動させる。
【0039】
[設計基礎情報の設定]
(基本情報設定)
このシミュレーションプログラムを起動(s2)すると、プロセッサ12の基本情報設定手段12aは、表示部15に基本情報設定画面を表示させ、基本情報の入力を促す(s3a)。営業職員は設計対象者に設計用携帯端末1を貸与する。そして、設計対象者のデータ入力により設計シミュレーションが実行される。設計対象者が希望しない場合には、営業職員がデータ入力を行ってもよいし、プライバシーに関わる情報のみを設計対象者が入力するようにしてもよい。
【0040】
設計対象者は、基本情報設定画面の指示に従い、基本情報のデータ入力を入力手段16を用いて行う(s3b)。基本情報設定画面の一例を図4に示す。図4(a)は基本情報である世帯情報の入力画面、図4(b)は基本情報である職業情報及び住宅状況情報の入力画面である。なお、設計対象者が既に生命保険に加入している場合には、既契約情報を証券番号などのデータをキーとして読み出し、これら既契約情報に関連づけて与えられ、既契約加入時に設定された世帯情報を入力画面の入力項目にデフォルト値として表示する。これにより、設計対象者が既契約の加入時と重複して基本情報の入力を行う作業が省略できる。
【0041】
世帯情報は、設計シミュレーションを行う際に人的な側面によりシミュレーション結果に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯を構成する人員、世帯構成、各構成人員の個人情報としての性別、年齢、生年月日などにより構成される。なお、世帯情報には、現状の情報のみならず、将来世帯の収入や支出に影響を及ぼす事象に関する予測情報(例えば結婚、出産に関する予定)も含まれる。
【0042】
職業情報は、設計シミュレーション結果に収入面で影響を及ぼす情報であり、世帯を構成する人のそれぞれの職業(業種)、勤め先の組織の規模に関する情報などにより構成される。また、この職業情報には、収入面に影響を及ぼす事象に関する情報として、例えば過去の転職履歴も含まれる。
【0043】
住宅状況情報は、設計シミュレーション結果に支出面で影響を及ぼす情報であり、住宅の取得の有無など、住宅情報のうち基本的な情報である。
【0044】
これら図4(a)及び(b)に示す設定画面に従った設計対象者による基本情報の入力が完了すると、基本情報設定手段12aは入力データを記憶手段14aに格納する(s3c)。
【0045】
(プライバシー情報の設定)
次に、プライバシー情報設定手段12bは、プライバシー情報のデフォルト値を算出するプライバシー情報算出手段、プライバシー情報を表示部15に表示させ、その修正値の入力や確認を促すプライバシー情報表示処理手段として機能する。具体的には、プライバシー情報設定手段12bは、記憶手段14aに格納された基本情報を読み出すとともに、記憶手段13bに格納されたプライバシー情報デフォルト値設定関数を読み出す。そして、このプライバシー値設定関数に基本情報の各パラメータを代入し、プライバシー情報デフォルト値を算出する。そして、表示部15にプライバシー情報設定画面を表示させ、プライバシー情報の修正値の入力を促す(s4a)。
【0046】
図5及び図6はプライバシー情報設定画面の一例を示す図である。図5(a)はプライバシー情報の一例である収入詳細情報の入力画面の一例、(b)はプライバシー情報の一例である支出詳細情報及び貯蓄詳細情報の入力画面の一例、(c)はプライバシー情報の一例である住宅詳細情報の入力画面の一例、図6はプライバシー情報の一例である教育関連情報の入力画面の一例を示す。図5(a)〜(c)及び図6の情報入力項目欄には、事前に抽出されたプライバシー情報デフォルト値が表示されており、プライバシー情報の入力が面倒な場合や、入力を希望しない場合、設計対象者のプライバシー情報と合致している場合などには、このプライバシー情報デフォルト値がプライバシー情報として登録される。修正値の入力があった場合には、その修正値がプライバシー情報として登録される。
【0047】
収入詳細情報は、設計シミュレーション結果の収入面に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯の構成員のうち、収入のある者(例えば世帯主とその配偶者)の年収と勤続年数などからなる。支出詳細情報は、設計シミュレーション結果の支出面に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯の現在の生活費や、老後の生活費などからなる。貯蓄詳細情報は、設計シミュレーション結果の収支に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯の預貯金等の残高(既に現在世帯が有する資産額)などからなる。住宅詳細情報は、設計シミュレーション結果の支出面に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯の住宅が持ち家でない場合には家賃、住宅購入予定時期、住宅購入予算、住宅購入頭金、贈与資金などから構成される。持ち家の場合には月々のローン金額、ローン返済予定時期などから構成される。教育関連情報は、設計シミュレーション結果の支出面に影響を及ぼす情報であり、設計対象者の世帯の特に子供などの教育の進路情報(例えば小学校、中学校、高校、大学の進学の有無、各学校の公立/私立の種別など)のみならず、教育を受けた子供などの結婚予定時期、結婚支援予定額なども含む。
【0048】
プライバシー情報のデフォルト値の抽出手法を年収を例に以下説明する。
【0049】
予め、年齢、勤続年数を入力パラメータとし、これら年齢、勤続年数毎にそれぞれ設定された月収を出力パラメータとする月収設定テーブルに基づき、回帰分析によりこの月収設定テーブルのパラメータを一般化した月収関数を算出し、この月収関数を予め記憶手段13bに格納しておく。
【0050】
月収設定テーブルとしては、例えば「賃金センサス 労働省編」、「公務員白書 人事院編」、「公務員給与便覧、「国税庁統計年報書 国税庁編」などの統計データが用いられる。この月収設定テーブルの年齢、勤続年数及び月収からなるパラメータを、年齢をx、勤続年数をx、月収をyとした場合に、月収関数y=f(x,x)と設定する。これにより、月収設定テーブルを用いた場合には均一な月収となってしまう場合にも、その年齢や勤続年数の微妙な相違を反映した月収を求めることができる。
【0051】
他にも、年収や退職金についても同様の回帰分析により年収設定テーブルに基づき年収関数を、退職金設定テーブルに基づき退職金関数を算出し、記憶手段13bに格納する。
【0052】
例えば年収関数y及び退職金関数yは以下の式で与えられる。
【0053】
=y×(12+賞与係数)
=f(x)=gx +hx +ix+j
また、このような月収関数y、年収関数y及び退職金関数yなどは、出典データの種類だけ存在する。例えば月収関数yの場合、全業種、鉱業、建設業、電気/ガス/水道業、運輸/通信業、卸売/小売業、金融/保険業、不動産業、サービス業の10種類に分かれており、さらにその10種類は男女別、会社規模別、年齢別(30歳未満と30歳以上)で分かれており、160種類程度存在する。また、公務員についてはさらに別の関数が、事業所得者、パートについては生涯同一と設定されている。
【0054】
退職金関数yの場合、月収関数yと同様に10種類の業種について自己都合/会社都合の別に全20種類存在する。出典データの無い業種については年収関数yから退職金を算出し、回帰分析を行い関数が算出される。公務員の退職金は、退職金関数yは存在せず、月収に係数を乗算することによって退職金が算出される。
【0055】
上述のプライバシー情報のデフォルト値は、例えば月収であれば、入力された基本情報に含まれる年齢及び勤続年数をx及びxとして月収関数y=f(x,x)に代入する。もちろん、月収関数yは基本情報に含まれる業種、性別、会社規模に対応するものが選択される。これにより、月収yが算出されこれが月収のデフォルト値として表示される。なお、他のパラメータについても、同様の手法によりデフォルト値が算出される。
【0056】
なお、ここではプライバシー情報のデフォルト値を設定するための各種関数について、統計データに基づき回帰分析を行い、関数を算出する例を示したが、これに限定されない。プライバシー情報に限らず、後述する図19の矢印で示される入力パラメータと出力パラメータについても、同様の回帰分析により関数を設定してもよい。
【0057】
これら図5(a)〜(c)及び図6に示す設定画面に従った設計対象者によるプライバシー情報の修正値の入力(s4b)が完了すると、プライバシー情報設定手段12bは入力データを記憶手段14bに格納する(s4c)。修正値が不要で修正値の入力がない旨の入力があった場合には、デフォルト値を記憶手段14bに格納する。
【0058】
(既契約情報の設定)
次に、既契約情報設定手段12cは、記憶手段13cに格納された既契約情報を例えば設計対象者が既に加入している保険契約の証券番号などをキーとして読み出す。そして、表示部15に既契約情報設定画面を表示させ、既契約情報の確認と、記憶手段13cに格納された既契約情報として把握していない例えば他の生命保険会社の既契約情報の入力を促す(s5a)。図7は既契約情報設定画面の一例を示す図である。図7に示すように、既契約情報は例えばその契約の保険者である生命保険会社、払方、保険料、主契約保険金額、保障特約付加金額、その他特約の有無、契約日、特約保険期間、主契約保険期間などからなる。また、図7の画面切替を行うことにより、既契約情報の入力画面と、既契約情報であって記憶手段13cに格納されていた既契約情報の確認画面とを切り替えることができる。
【0059】
この既契約情報設定画面で設計対象者が新たに既契約情報を入力し、また既に表示されている既契約情報の確認を行うと(s5b)、既契約情報設定手段12cはその入力あるいは確認された既契約情報を確定既契約情報として記憶手段14cに格納する(s5c)。
【0060】
(不測収支条件の設定)
次に、不測収支条件設定手段12dは、基本情報やプライバシー情報に基づき記憶手段13dの不測支出条件デフォルト値設定テーブルからデフォルト値を抽出する。そして、表示部15に不測収支条件設定画面を表示させ、不測収支条件情報の入力を促す(s6a)。なお、この不測収支条件設定画面の条件入力項目欄には、事前に抽出されたデフォルト値が表示されており、条件設定が面倒な場合や条件の入力を希望しない場合、設計対象者の希望する条件と合致している場合、設計対象者にとってその条件を想定できない場合などには、このデフォルト値が不測支出条件として登録される。
【0061】
図8は不測収支条件設定画面の一例を示す図である。図8(a)は不測支出条件入力画面の一例、(b)は不測収入条件画面の一例を示す。不測収支条件は、不測支出条件と不測収入条件からなる。
【0062】
図8(a)で入力される不測支出条件とは、不測事象に基づき発生する不測の支出を考慮したシミュレーション条件を指す。不測事象とは、設計対象者の世帯の特に世帯主が死亡あるいは3大成人病などの重病にかかるような場合、すなわち世帯主の収入が途絶える万一の事象が世帯主以外の者に予想される支出に影響を及ぼす事象をいう。
【0063】
この不測支出条件は、死後の整理資金額M、3大成人病に備える資金額Nなどである。また、図8(a)に示す不測支出条件設定画面では、不測支出条件のみならず、例えば不測の支出を考慮して加入を予定する生命保険契約内容(例えば生命保険契約の種類など)を設定することもできる。もちろん設計対象者が加入を予定する生命保険契約を選べない場合にはこの設定は任意でよく、その場合には後述する保険設計手段12gにより自動選択される。
【0064】
図8(b)で入力される不測収入条件とは、前述したような不測事象に基づき発生すると予想される不測の収入を考慮した場合のシミュレーション条件のことを指す。この不測収入条件は、例えば世帯主に死亡等の不測事象が発生した場合にその配偶者が働くことにより得られると予想される配偶者収入額と、労働予定期間(例えば60歳になるまで)などからなる。また、図8(b)に示すように、不測収入条件のみならず、世帯主の収入が途絶えるような事象が発生しない場合にその世帯で得られると予想される個人年金や企業年金などの自助努力に基づく年金の金額や年金が得られると予想される年金取得予想期間(例えば60歳から20年間)からなる自助努力に基づく年金情報を設定することもできる。
【0065】
これら図8(a)、(b)に示す不測収支条件設定画面に従った設計対象者による不測収支条件や生命保険契約内容、自助努力に基づく年金情報の入力(s6b)が完了すると、不測収支条件設定手段12dは入力データを記憶手段14dに格納する(s6c)。以上のステップ(s3a)〜(s6c)により、シミュレーションに必要な設計対象者の設計基礎情報が得られる。
【0066】
[シミュレーション]
次に、以上のようにして得られた設計基礎情報に基づく設計シミュレーションを含む各分析処理について説明する。
【0067】
(収支分析処理)
収支分析手段12eは、記憶手段14a〜14dに格納された基本情報、プライバシー情報、不測収支条件、生命保険契約内容、自助努力に基づく年金情報からなる設計基礎情報に基づき、収支分析処理を行い、収支分析結果を導出する(s7a)。収支分析処理は、設計基礎情報のうち収入に影響する情報に基づき世帯主の定年前及び定年後の世帯収入を例えば1年毎などの一定の期間毎に算出する収入算出処理と、設計基礎情報のうち支出に影響する情報に基づき世帯支出を一定の期間毎に(例えば1年毎に)算出する支出算出処理からなる。従って、収支分析結果は一定期間毎の世帯支出と世帯収入として得られる。生命保険契約内容は収支分析処理の際に考慮しないでもよい。
【0068】
また、この収支分析処理は、世帯主に不測事象が発生すると予測して得られる不測事象収支分析処理と、不測事象が発生しないと予測して得られる予測事象収支分析処理の少なくとも2種類の分析処理を実行する。不測事象収支分析処理は、設計基礎情報のうち不測収支条件を用いて世帯支出及び世帯収入を算出する。また、予測事象収支分析処理は、不測収支条件を考慮せずに他の基本情報、プライバシー情報、既契約情報などからなる設計基礎情報に基づいて世帯支出及び世帯収入を算出する。
【0069】
得られた世帯支出データ及び世帯収入データの一例を図17に示す。図17(a)は、不測事象が発生しないと予測して得られる予測事象収支分析処理による世帯支出データ及び世帯収入データである。図17(a)には図示しないが、世帯支出データ及び世帯収入データには、それぞれの支出及び収入の内訳が対応付けられて算出される。図17(b)は不測事象が発生すると予測して得られる不測事象収支分析処理による世帯支出データ及び世帯収入データである。予測事象収支分析処理結果と同様に、世帯支出データ及び世帯収入データには、それぞれの支出及び収入の内訳が対応付けられて算出される。また、これら世帯支出データ及び世帯収入データは、不測事象が発生する時期毎に得られる。
【0070】
世帯支出は、設計対象者により入力されたデータやコンピュータにより設定されたデフォルト値などの支出関連のデータを入力値とし、回帰分析の結果与えられる関数の出力値やその出力値に基づき算出されるデータの総和により与えられる。
【0071】
世帯収入は、設計対象者により入力されたデータやコンピュータにより設定されたデフォルト値などの収入関連のデータを入力値とし、回帰分析の結果与えられる関数の出力値やその出力値に基づき算出されるデータの総和により与えられる。
【0072】
設計対象者により入力されるデータやデフォルト値と、世帯収支を構成する収支項目と、世帯支出及び世帯収入の関係の一例を図19に示す。
【0073】
図19に示すように、基本情報として、業種・規模、住宅有無、世帯構成・個人情報、転職履歴が与えられる。さらに、基本情報の二次的な入力項目としての勤続年数や退職年齢などが与えられる。
【0074】
世帯収入は、これら基本項目、2次入力項目、その他入力項目などに基づき算出される収入項目としての年収、退職金、公的年金、配偶者万一時収入、老後自助努力収入の総和である。
【0075】
世帯支出は、基本項目、2次入力項目、その他入力項目などに基づき算出される支出項目としての生活費、税金、社会保険料、住宅費、教育費・結婚費の総和である。
【0076】
また、各パラメータの相関関係は図19で矢印により示されている。これら矢印により、入出力のパラメータの関係が示される。入出力の関係の一部は、前述した通り、統計データに対する回帰分析により関数として与えられている。もちろん、関数でなく例えば入力パラメータと出力パラメータとを対応付けたデータテーブルにより与えられてもよい。また、入出力のパラメータの関係のすべてが回帰分析により求まる関数で与えられる必要は無い。
【0077】
収入項目と他のパラメータとの関係を以下示す。
【0078】
勤続年数は、世帯構成・個人情報と、転職履歴に基づき与えられる。退職年齢は、業種・規模に基づき与えられる。年収は、業種・規模、世帯構成・個人情報と、勤続年数に基づき与えられる。すなわち、業種・規模毎に与えられた関数(年収関数y)により示される賃金カーブにおいて、指定された現在年齢x、勤続年数xから現在年収が算出される。
【0079】
退職金は、業種・規模、退職年齢に基づき与えられる。すなわち、業種・規模毎に与えられた関数(退職金関数)により示される退職金カーブにおいて、指定された退職年齢から退職金が算出される。不測収支条件が設定された場合には、その条件に従った退職金が算出される。
【0080】
預貯金等は、住宅有無、世帯構成・個人情報の現在年齢から算出される。ただし、世帯収入や世帯支出には計上されず、後述する必要保障額算出にて準備済み資金として用いられる。
【0081】
公的年金は、国民年金や厚生(共済)年金などが該当する。予測世帯収支では、老齢年金、不測世帯収支では、遺族年金及び老齢年金(配偶者側のみ)が算出される。この公的年金は、年収、業種・規模、世帯構成・個人情報、転職履歴、勤続年数など、あらゆるパラメータを入力値として算出される。配偶者万一時収入は、年収に基づき算出される。デフォルト値は、配偶者側の年収となり、設計対象者により変更されない場合にはそのデフォルト値が用いられる。老後自助努力は、他の項目との関連はなく、デフォルト値は空欄として表示されている。設計対象者により入力されない場合には0円と設定される。
【0082】
支出項目と他のパラメータとの関係を以下示す。
【0083】
生活費は、年収、世帯構成・個人情報の家族人数に基づき算出される。税金は、年収、業種・規模、世帯構成・個人情報に基づき算出される。より具体的には、業種、家族構成、年収、退職金、公的年金より所得税、住民税が算出される。社会保険料は、業種・規模、年収、世帯構成・個人情報に基づき算出される。住宅費は、住宅有無に基づき例えば家賃、住宅ローン返済額(元利均等方式)として算出される。金利は任意に設定可能である。教育費・結婚費は、世帯構成・個人情報に基づき算出される。
【0084】
なお、以上に示されたデータ項目のうち、勤続年数、退職年齢、死後整理金、3大成人病資金、年収、退職金、預貯金等、配偶者万一時収入、老後自助努力、生活費、住宅費、教育費・結婚費など、星印が付された項目は、回帰分析により与えられた関数(関係曲線)に基づき、あるいはその回帰分析の結果与えられる出力値に基づきデフォルト値が表示されるデータ項目であるが、設計対象者による入力値がある場合には、その入力値が採用される。
【0085】
以上は、現在の収入項目、支出項目の算出における入出力パラメータの関係を示しているが、未来の収入項目及び支出項目の算出は、入出力関係を規定する前述の関数を用いて行われる。未来の項目算出手法を未来の年収を決定する例により図20を用いて説明する。図20は、横軸が年齢(あるいは勤続年数)、縦軸が年収を示す年収関数y(年収カーブ)の一例を示している。
【0086】
例えば年収として、年齢x及び勤続年数xに基づき年収関数yのデフォルト値が用いられる場合、r年後の年収は、年齢をr歳加算した年齢x1r、勤続年数を1歳減算した勤続年数x2rを年収関数yに代入し、年収y1rを得る。これを、年齢x1rが退職予定年齢になるまでの各年について算出することにより、現在から退職までの各年の年収が算出できる。
【0087】
年収として、デフォルト値ではなく手入力値が用いられる場合、図20に示すように、年収カーブを手入力値からデフォルト値を減算した分だけ年収が増分する方にシフトさせ、補正関数y’を得る。手入力値が400万円、デフォルト値が300万円だった場合、補正年収関数y’=y+{(400)−(300)}=y+100となる。そして、この補正年収関数y’に対して、r年後の年齢x1r及び勤続年数x2rを代入し、現在から退職までの各年の手入力値に基づく年収が算出される。
【0088】
これにより、年収が手入力された場合であっても、業種や規模別の賃金推移の傾向が反映される。
【0089】
また、本シミュレーションでは公的年金のシミュレーションも含まれているため、過去の年収についても算出される。過去の年収を上記回帰曲線を用いて算出すると年収がマイナス値になる場合もある。そこで、過去の年収は、現在の年収と就業開始年齢のデフォルト値である18歳時点の全業種、全規模の収入とを結ぶ直線を収入直線とし、この収入直線にs年前の年齢x1s及び勤続年数x2sを代入して算出する。
【0090】
また、望ましくは、この収支分析処理は算出すべき時期の収支に対しては諸利率に基づきその算出すべき時期の予定される価値に換算するのが望ましい。諸利率とは、物価上昇率、生活向上率、年金スライド率、教育費上昇率、金融資産上昇率、住宅ローン金利など、現在の収入や支出に対する将来の収入や支出の変動率を定義するものである。具体的には、ある将来の支出や収入を算出する場合、現在価値として予め設定されている金額に(1+諸利率)を乗算することにより、将来価値に換算することができる。なお、この諸利率は設計対象者の入力値あるいは設計用携帯端末1に予め記憶された標準的な諸利率を用いてもよい。また、好ましくは標準的な諸利率は地域別に与えられているのが望ましい。地域別に諸利率が与えられている場合、設計対象者からの入力などにより予め住所など地域を特定する情報を設計用携帯端末1が取得しておき、この地域特定情報に基づいてその地域に応じた諸利率を抽出すればよい。
【0091】
収支分析手段12eは、得られた収支分析処理結果を収支分析画面として表示部15に表示する(s7b)。収支分析画面の一例を図9に示す。図9(a)は不測収支分析結果を、図9(b)は予測収支分析結果を示す。図9に示すように、例えば各時期t,ts1〜tsm(mは1以上の自然数)についての世帯収入I,Is1〜Ism及び世帯支出E,Es1〜Esmを時系列にその金額が確認可能に例えば棒グラフなどにより表示される。具体的には、図17で得られたデータに基づき例えば表計算機能などを用いて表示する。また、世帯収入及び世帯支出を比較可能に例えば同一の棒グラフに異なる色などで識別可能に表示される。これにより、どの時期にどの程度世帯収入及び世帯支出があるのかを容易に確認できる。時期t,ts1〜tsmは、現在tから1年毎にts1,ts2,…,tsm年後までが設定される。
【0092】
収支分析手段12eは、得られた収支分析結果を記憶手段14eに格納する(s7c)。
【0093】
(必要保障額分析)
一方、必要保障額分析手段12fは、収支分析手段12eで得られた一定の期間毎の世帯収入及び世帯支出を記憶手段14eから読み出すとともに設計基礎情報を14a〜14dの少なくとも一つから読み出し、これらデータに基づき必要保障額の算出処理を行う(s8a)。
【0094】
必要保障額の算出の基本的な計算手法は、ある所定の時期tに不測事象が発生したと想定した場合に、その時期t以降に必要となる資金総額(必要資金総額)から、現在の預貯金等の既に有する資産額と時期t以後発生する資金の総額(準備済資金総額)を差し引き、かつ死後整理資金を加算して得られる。
【0095】
すなわち、(時期tの必要保障額S(t))=(時期tの必要資金総額)−(時期tの準備済資金総額)+(死後整理資金)に設定される。また、(時期tの必要資金総額)は、(時期tからシミュレーション対象終了時期tまでの世帯支出)に設定される。ここで、シミュレーション対象終了時期tは、例えば世帯主の配偶者の時期t時点の平均余命などに設定される。また、(時期tの準備済資金総額)は、(現在tの預貯金等の残高)に、(時期t以後に発生する資金総額)として、時期t以後に発生すると予測される遺族年金、死亡退職金、配偶者収入などを加算した額に設定される。
【0096】
これら必要保障額の計算は、収支分析処理結果に基づいて得られる。また、預貯金等の残高は設計基礎情報として設定されているデータを用いればよい。
【0097】
例えばある世帯の現在の必要保障額は、以下の通りである。その世帯が現在までに蓄えている設計基礎情報として得られた預貯金等の残高は準備済資金総額に算入される。また、予め収支分析処理において現在不測事象が発生したことを想定した不測収支分析結果を算出しておき、この不測収支分析結果における現在から将来まで(例えば配偶者の平均余命まで)の支出を必要資金総額とする。そして、得られた必要資金総額から準備済資金総額を差し引き、かつ死後整理資金を加算することにより、現在の必要保障額S(t)が算出される。
【0098】
また、このようにして得られた必要保障額S(t)について、現在tからシミュレーション対象終了時期tまでについてすべて行い、すべての時期について必要保障額Sを得る。
【0099】
得られた必要保障額データの一例を図18に示す。図18に示すように、各時期t,ts1〜tsmについて必要保障額が得られる。必要保障額分析手段12fは、得られたすべての時期についての必要保障額を必要保障額分析画面として表示部15に表示する(s8b)。必要保障額分析画面の一例を図10に示す。図10に示すように、例えば各時期t,ts1〜tsmについての必要保障額を時系列にその金額が確認可能に例えば棒グラフなどにより表示される。具体的には、図18で得られたデータに基づき例えば表計算機能などを用いて表示する。これにより、どの時期にどの程度必要保障額があるのかを容易に確認できる。得られた必要保障額は必要保障額分析手段12fにより記憶手段14fに格納される(s8c)。
【0100】
なお、確定既契約情報が記憶手段14cに格納されている場合には、この確定既契約情報を読み出し、その確定既契約情報に含まれる保障内容として保険金額を読み出し、この保険金額を既契約保障内容として表示部15に表示する。図11は必要保障額分析画面に既契約保障内容を対比して表示した保障内容比較画面の一例を示す図である。図11に示すように、必要保障額の表示に重ねて各時期で既契約の保険契約により保障される保険金額が必要保障額と比較可能に表示されている。これにより、設計対象者は既契約の保障内容が必要保障額を満たしているのか、あるいは必要保障額よりもどれだけ不足しているのかを簡便に把握することができる。
【0101】
(生命保険の自動設計)
次に、保険設計手段12gは、記憶手段14fから現在tの必要保障額を読み出し、必要保障額に見合う保険契約(特約)の選択を行い、保険設計シミュレーションを実行する(s9a)。具体的には、現在tの必要保障額を満たす保険契約の主契約及び主契約に付加する特約の保険金額の組み合わせを設定する。必要保障額が比較的少ない場合など、複数の保険契約(主契約、特約など)による保障を行う必要が無い場合には特約を付加せず主契約のみで保険設計を行ってもよい。
【0102】
保険設計手法は、その一部に論理選択法及び線形計画法を用いて行われる。この保険設計手法の一例を図21のフローチャートを用いて説明する。
【0103】
図21の例では、新契約時、すなわち設計対象者が自社、他社を含め生命保険に加入していない例により示されている。また、保険設計の対象とする契約内容は、主契約としての終身保険と、特約としての特定疾病保障特約、障害保障定期特約、定期保険特約の組合せに基づくものとする。また、これら保険契約(主契約、特約など)の各々は、その主契約あるいは特約自身の保障額の制約条件(保障額の上限や下限)や、他の保険契約(主契約、特約)との間の制約条件(ある契約の保障額に対する他の契約の保障額の比率の上限や下限)、1つの保険商品として成立させるのに必要な特約の組合せなどがあり、この制約条件を保障制約条件と呼ぶ。具体的には、定期保険特約保障額の終身保険保障額に対する比率は0.5倍〜29倍の範囲で、障害保障定期特約の保障額は100万〜500万円の範囲という保障制約条件が予め定められている。
【0104】
また、この保険設計では、主契約と少なくとも1つの特約の組合せからなる複数の保険契約を選択し、選択された複数の保険契約の各々の保障額を個別仮保障額と呼び、この保障額の各々を加算した仮保障額と呼ぶ。そして、仮保障額を所定の関数で表し、かつ上記保障制約条件の下で関数を必要保障額に一致させる最適化処理が実行される。
【0105】
まず、仮保障額を個別仮保障額を加算した関数で表し、その関数に対応して与えられる保障制約条件の下で関数を必要保障額に最も近づける処理を実行する。そして、その最適化処理の解が、必要保障額に一致したか否かを判定し、上回る場合には個別保障額を下げた別の関数を設定してその関数に対応して与えられた別の保障制約条件の下でさらに関数を必要保障額に最も近づける処理を実行する。この最適化処理を必要に応じて繰り返し実行する。必要無い場合には1回の処理でよい。また、最適化処理の解が必要保障額に一致する場合には、設計を終了する。最適化処理の解が必要保障額に達しない場合には、例えば別の特約を付加した関数を設定してその関数に対応して与えられたさらに別の保障制約条件の下でさらに関数を必要保障額に最も近づける処理を実行する。ここで、必要保障額に一致したか否かの判定結果に応じて異なる関数を選択することが論理選択である。
【0106】
具体的には、個別仮保障額および仮保障額が予め定められた保障制約条件に従うように、
仮保障額が必要保障額を下回る場合には、複数の個別仮保障額のいずれかを増額して仮保障額を更新する第1の処理、
仮保障額が必要保障額を上回る場合には、複数の個別仮保障額のいずれかを減額して仮保障額を更新する第2の処理、
仮保障額が必要保障額を下回る場合には、別の特約を追加した保険契約(主契約、特約)の組合せにより個別仮保障額及び仮保障額を更新する第3の処理
のうちのいずれかの処理を選択して実行する処理を必要に応じて繰り返し行う。もちろん、繰り返す必要がなければ繰り返さなくてもよい。論理選択は、仮保障額が必要保障額に一致し、あるいは仮保障額を必要保障額に最も近づけ、得られた個別仮保障額及び仮保障額を保障内容として決定するための第1乃至第3の処理において、仮保障額が必要保障額を上回るか、あるいは下回るかにより実行される。
【0107】
具体的にはまず、(s201)に示すように、不測支出条件として例えば図8(a)に従って入力された「死後の整理資金額M」、「3大成人病に備える資金額N」について、仮保障額A=M×1.5+Nを算出する。M×1.5のうち、M×1.0は終身保障による保障額(保険金額)を、M×0.5は定期保険特約による保障額(保険金額)を、Nで示される項が特定疾病保障特約による保障額(保険金額)を示す。すなわち、定期保険特約の終身保険に対する保障額の比の最低が0.5倍であるため、この最低の保障額が最初の仮保障額とされる。
【0108】
次に、上記仮保障額Aの1.5を仮設定値rに置換し、仮保障額A=M×r+Nを算出し、M×r≧1000となるrを算出する(s202)。なお、仮設定値r≧1.5である。M×rのうち、M×1.0が終身保険による保障額を、M×(r−1.0)が定期保険特約による保障額を、Nで示される項が特定疾病保障特約による保障額(保険金額)を示す。すなわちこのステップで、終身保険による保障額が最低保障額である1000万円を超えるように設計される。
【0109】
次に、得られた仮保障額Aが算出された必要保障額を上回るか否かを判定し(s203)、上回る場合には(s204)に、上回らない場合には(s206)に進む。
【0110】
(s204)では、仮保障額A=(M−α)×r+Nを算出する。仮設定値αは、仮保障額Aが必要保障額に近づくように設定される。すなわち、|A−必要保障額|が最小となるαが選択される。また、(M−α)×r≧1000であり、かつ終身保険の最低保障額Sが設定される場合には、(M−α)≧Sとなるように設定される。(M−α)×rで示される項のうち、(M−α)×1.0が終身保険による保障額を、(M−α)×(r−1.0)が定期保険特約による保障額を、Nで示される項が特定疾病保障特約による保障額(保険金額)を示す。すなわちこのステップで、必要保障額以上になった仮保障額の保障額を下げるべく、終身保険の保障額が下げられる。定期保険特約の終身保険に対する比率は変わっていないので、定期保険特約の保障額も下げられることとなる。
【0111】
以上により仮設定値αが設定され、仮保障額Aが必要保障額に実質的に一致するか(保障額に達するか)判断され(s204a)、一致すれば(達すれば)設計は終了し、一致しない場合には(s205)に進む。実質的に一致するか否かは、例えば仮保障額Aと必要保障額の端数を切り上げた額が一致するか否かにより判定される。
【0112】
(s205)では、仮保障額A=(M−α)×r+(N−β)が算出される。仮設定値βは、仮保障額Aが必要保障額に近づくような値に設定される。すなわち、|A−必要保障額|が最小となるβが選択される。(M−α)×rで示される項のうち、(M−α)×1.0が終身保険による保障額を、(M−α)×(r−1.0)が定期保険特約による保障額を、(N−β)で示される項が特定疾病保障特約による保障額(保険金額)を示す。すなわちこのステップで、(s204)では必要保障額の保障額に近づけきれなかった場合に特定疾病保障特約の保障額を下げることで、仮保障額をさらに必要保障額に近づけることができる。
【0113】
(s206)に進むと、仮保障額A=(M×r)+N+SRが算出される。SRは、障害保障定期特約の保障額である。ここで、100≦SR≦500の範囲で、かつ仮保障額Aが最も必要保障額に近づくような値に設定される。(M×r)で示される項のうち、M×1.0が終身保険による保障額を、M×(r−1.0)が定期保険特約による保障額を、Nで示される項が特定疾病保障特約の保障額を示す。これにより、必要保障額に達しない部分を障害保障定期特約の保障で補うことができる。
【0114】
次に、仮保障額Aが必要保障額に達したか(実質的に一致するか)否かを判定する(s207)。達した場合には設計終了し、達しない場合には(s208)及び(s209)に示される線形計画法を用いた処理に進む。
【0115】
(s208)に進むと、線形関数として仮保障額A=(M×30)+N+SRが算出される。なお、(s207)での判定では、仮保障額Aが必要保障額に達していないので、SR=500である。(M×30)で示される項のうち、M×1.0が終身保険による保障額を、M×29が定期保険特約による保障額を、Nで示される項が特定疾病保障特約の保障額を、SRで示される項が障害保障定期特約の保障額を示す。これにより、必要保障額に達するように定期保険特約の保障額が上げられる。
【0116】
次に、仮保障額Aが必要保障額に達したか(実質的に一致するか)否かを判定する(s209)。具体的には、M×30で示した“30”を変数rの限界値とし、この変数rが限界値“30”を最大として可変させ、仮保障額A6を必要保障額に近づける線形計画法に基づく処理が実行される。仮保障額Aが必要保障額に達した場合には設計終了し、達しない場合には(s210)に進む。
【0117】
(s210)では、仮保障額A=(M+α)×30+N+SRが算出される。仮設定値αは、仮保障額Aが必要保障額に近づくように設定される。すなわち、|A−必要保障額|が最小となるαが選択される。(M+α)×30で示される項のうち、(M+α)×1.0が終身保険による保障額を、(M+α)×29が定期保険特約による保障額を、Nで示される項が特定疾病保障特約の保障額を、SRで示される項が障害保障定期特約の保障額を示す。このように、(s208)で定期保険特約を終身保険に対する比率で最高の29倍にしても保障額に達しない場合、終身保険の保障額を増分する。これに伴い、定期保険特約の保障額もあわせて増分する。これにより、死後の整理資金と終身保険の保障額が異なってくる。
【0118】
以上により設計が完了する。
【0119】
なお、以上の設計完了に至るまでの仮保障額A〜Aは、いずれもA〜A≦最高保障額に従うように設定される。設計終了段階における仮保障額が、設計された内容の全保障額に、また仮保障額の各項目の内容に対応する主契約、各特約の保障額で契約内容が設計される。
【0120】
また、この設計は、現在から設計契約の更新時期毎(例えば10年、15年、20年毎など)に実行される。各年毎の設計内容は、保障制約条件の1つとしての越年の制約条件に従うように設計される。越年の制約条件とは、設計の対象とする第1の時期と第1の時期とは異なる第2の時期における保険契約(主契約、特約)の保障内容の関係を規定する制約条件を指す。
【0121】
例えば、主契約、特約ともに、所定の年数以上の契約の継続を前提とする条件(時期tと別の時期tsj(n+1≦sj≦n+k、kは例えば5,10,20など)における各特約毎の保障額が等しくなるように設定されるのが好ましい。これにより、現在の時点tで契約したとした場合に、現在からk年後までの契約内容を一定とした条件での設計が可能となる。
【0122】
また、この保険設計の各年毎の設計処理と、越年の制約条件との組合せにより、例えば10年毎に保障内容を見直す等の処理を実行してもよい。
【0123】
保険設計手段12gは、このようにして自動設計された保険設計結果を表示部15に表示し、設計内容が満足いくものか否かの確認を促す(s9b)。図12は自動設計された保険自動設計結果画面の一例を示す図である。図12(a)は設計結果画面、(b)及び(c)は設計結果として組み込まれた保険契約の説明画面である。
【0124】
図12(a)では、図10に示すような各時期についての必要保障額の表示とあわせて各時期についての収支分析結果が表示されている。なお、収支分析結果は、定年までと定年後(老後)で異なる表示としている。定年までについては世帯収入から世帯支出を差し引いた貯蓄可能額が表示され、定年後については逆に世帯支出から世帯収入を差し引いた老後必要資金が表示される。この表示は、図17や図18に示したデータに基づき例えば表計算機能により容易に実現可能である。また、必要保障額の表示に重ねて各時期で保険契約(主契約、特約)により保障される保険金額が必要保障額と比較可能に表示されている。これにより、必要保障額に対する保障の度合いを容易に確認することができる。
【0125】
図12(a)に示すように、現在tの必要保障額よりも保険契約全体の保険金額が上回っており、必要保障額を満たす保険設計が自動でなされていることを設計対象者は確認できる。また、図12(b)及び(c)に示す保険契約の説明画面を確認することにより、その保険設計結果に組み込まれた各保険契約の内容を確認することができる。
【0126】
設計対象者は、図12(a)〜(c)により、保険自動設計結果により、保険契約による保障内容やその他契約条件(例えば保険料など)が満足できる場合には、記憶手段14gに保険自動設計結果を現在時点設計結果として格納し(s9d)、その保険自動設計結果を利用した将来の保険メンテナンス処理に進む(s10a)。設計対象者が満足できない場合や契約条件などを変更したい場合には、カスタマイズ設計処理に進む(s9c)。
【0127】
設計対象者が保険自動設計結果の設計内容を変更する場合、設計対象者あるいは営業職員は入力手段16を用いて設計制約条件を入力する(s9c)。具体的には、例えば設計対象者が図12(b)及び(c)に示された保険契約の説明内容では現在保険料の支払いが困難と考える場合には、例えば現在の保険料を所定の金額以下とする設計制約条件(具体的には現在tの保険料の上限)を入力することも可能である。また、必要保障額の算出処理で得られた必要保障額よりも高く、あるいは低く変更した保障額を、生命保険の設計における必要保障額として用いてもよい。
【0128】
保険設計手段12gは、設計対象者や営業職員により入力された設計制約条件を満たすように再度(s9a)に戻り、保険設計処理を実行する。そして、得られたカスタマイズ設計結果をカスタマイズ設計結果画面として表示部15に表示する(s9b)。表示内容は図12(a)〜(c)と同様である。
【0129】
このように、設計対象者は設計制約条件を設計結果が満足のいくまで繰り返し設定し直し、保険設計手段12gは与えられた設計制約条件を満たす保険設計処理を繰り返し実行する((s9a)〜(s9c))。そして、満足のいく設計結果が得られた場合には、カスタマイズ設計結果を現在時点設計結果として記憶手段14gに格納(s9d)した後将来の保険メンテナンス処理(s10a)に進む。
【0130】
(将来の保険メンテナンス処理)
保険メンテナンス処理手段12hは、現在時点設計結果を記憶手段14gから読み出し、現在t以外であって現在tから所定の期間経過した後の複数の時期(tm1、tm2、…、tms)における保険メンテナンス処理を実行する(s10a)。
【0131】
具体的には、まず保険メンテナンス処理手段12hは保険メンテナンス設計画面を表示部15に表示し、保険メンテナンス時(tm1、tm2、…、tms)における希望保障額の入力を設計対象者に促す(s10a)。この保険メンテナンス時は、例えば現在から10年おきの時期(10年後、20年後、30年後、…)などが設定される。そして、設計対象者により入力手段16を用いて入力された希望保障額に基づきメンテナンス結果を導出し(s10b)表示部15に表示する(s10c)。図13は保険メンテナンス設計画面の一例を示す図である。図13(a)はメンテナンス時の希望保障額の入力画面、(b)はメンテナンス処理結果の確認画面、(c)及び(d)はメンテナンス処理結果として得られたメンテナンス時毎の保険契約の設定内容の詳細を示す画面である。
【0132】
図13(a)に示すように、入力する希望保障額の参考として、メンテナンス時の必要保障額を読み出し設計対象者が確認可能に表示するのが望ましい。これにより、設計対象者はその必要保障額を参考にして希望する保障額を設定することができる。また、図13(b)の結果画面を確認することにより、メンテナンス処理によるメンテナンス効果を極めて簡便に確認することができる。また、将来の保険契約(主契約、特約)の設定内容を確認したい場合には、図13(c)及び(d)の画面により簡便に将来の保険料などの詳細を確認することができ、設計対象者は安心してメンテナンス処理結果に基づく保険設計結果を採用することができる。
【0133】
また、メンテナンス処理結果は必要保障額と併せて表示部15に表示すれば、将来の各時点での必要保障額と保障内容を容易に比較することができる。図14はメンテナンス後保障内容比較画面の一例を示す図である。図14に示すように、必要保障額と保障内容を確認することにより、将来の各時期での保障内容と必要保障額の比較が簡便に行え、またメンテナンスによる保障内容が向上したことを視覚的に容易に確認することができる。
【0134】
なお、設計対象者がメンテナンス設計結果に満足しない場合には、現在時点保険自動設計((s9a)〜(s9c))の場合と同様に、設計制約条件を変更して(s10d)繰り返しメンテナンス処理結果を導出できる((s10a)〜(s10d))。なお、設計制約条件としては、各メンテナンス時の保険料を所定の範囲内あるいは一定額に設定するなどでき、これにより将来にわたってほぼ同額あるいは一定額の保険料による保障内容に基づくメンテナンス設計を行うことができる。
【0135】
設計対象者がメンテナンス設計結果に満足した場合、保険メンテナンス処理手段12hはメンテナンス設計結果を記憶手段14hに格納する(s10e)。
【0136】
以上により生命保険設計処理は終了する。営業職員は、営業所に戻り、設計用携帯端末1を固定端末2にケーブル3で接続する。設計用携帯端末1のデータ通信手段12iは、記憶手段14g及び14hに格納された現在時点設計結果及びメンテナンス設計結果を固定端末2に送信する(s11)。固定端末2のデータ通信手段は、現在時点設計結果及びメンテナンス設計結果を設計用携帯端末1から受信する(s12)。次に、固定端末2の設計書印刷処理手段22bは、受信した現在時点設計結果及びメンテナンス設計結果を保険設計書として印刷手段25を用いて印刷する(s13)。後日印刷された保険設計書を設計対象者に渡すことにより、契約締結の契機とすることができる。
【0137】
なお、設計用携帯端末1を営業所内に構築されたLANなどの通信ネットワークに接続し、この通信ネットワークに接続された印刷装置により固定端末2を介さずに上述した設計結果を印刷してもよい。この場合、設計書印刷処理プログラムが設計用携帯端末1で実行され、プロセッサ12が設計書印刷処理手段として機能する。
【0138】
このように本実施形態によれば、設計用携帯端末1により設計対象者自ら設計基礎情報を入力することができるため、設計対象者はプライバシーに関わる情報を営業職員などに知られることなく入力でき、精緻なシミュレーションを行うことができる。また、現在を含めて生命保険の見直し期間毎に最適な生命保険設計を行うことにより、保険設計のメンテナンスを行うことができ、将来の保障を含めたシミュレーションが可能となる。
【0139】
本実施形態は、設計用携帯端末1でシミュレーションのすべてのプロセスを実行し、シミュレーション終了後に設計書を固定端末2で印刷する形態を示したが、これに限定されるものではない。例えば、既契約情報など、予め設計対象者が特定できていない場合には容量が大きくなり得るデータを固定端末2がデータベースに格納しておき、設計用携帯端末1からのデータ送信要求に応答して固定端末2がデータベースから抽出して設計用携帯端末1に送信してもよい。
【0140】
(第2実施形態)
本実施形態は第1実施形態の変形例に関わる。第1実施形態は設計用携帯端末1を携帯した営業職員が設計対象者宅などを訪問し、設計対象者の面前でシミュレーションを実行した場合を示した。本実施形態はインターネットなどのネットワークを介して端末からサーバに接続し、端末により入力を行いサーバでシミュレーションを実行し、端末でシミュレーション結果を表示する形態に関する。
【0141】
図15は本実施形態に係る設計シミュレーションシステムが適用されるネットワーク構成を示す図である。図15に示すように、表示手段101aを有する設計用携帯端末101とサーバ102がインターネットなどのネットワーク103を介して接続されている。
【0142】
図16はサーバ102の詳細な構成を示す図である。図16に示すように、ネットワーク103との間の通信制御を行うインタフェース111と、このインタフェース111に接続されたプロセッサ112と、プロセッサ112に接続された記憶手段113a〜113e及び114a〜114hから構成される。プロセッサ112の構成は図1の設計用携帯端末1のプロセッサ12とほぼ同じ構成であり、記憶手段113a〜113e及び記憶手段114a〜114hに格納されているデータは図1の設計用携帯端末1の記憶手段13a〜13e及び記憶手段14a〜14hに格納されているデータと同じである。プロセッサ12と異なるのは、プロセッサ112のデータ通信手段12iは、ネットワーク103を介して各種表示画面の画面ファイルを設計用携帯端末101に送信し、設計用携帯端末101側で所定のデータ入力を促す点である。設計用携帯端末101の表示手段101aは、受信した画面ファイルを表示する。また、データ通信手段12iは設計用携帯端末101から受信した各種データを受信し、プロセッサ112はこの受信データに基づき第1実施形態のプロセッサ12と同様の処理を行う。
【0143】
設計対象者は、設計用携帯端末101からネットワーク103を介してサーバ102に接続し、サーバ102から各種画面ファイルを受信して表示手段101aに表示させ、画面表示に従って設計基礎情報や設計制約条件などを入力する。入力データは設計用携帯端末101からネットワーク103を介してサーバ102に送信され、サーバ102で各種シミュレーション処理が実行され、シミュレーション結果が設計用携帯端末101に送信される。これにより、設計対象者は第1実施形態と同様のシミュレーションを設計用携帯端末101で行うことができる。
【0144】
本実施形態ではサーバ102が設計用携帯端末101からの要求に応じて各種情報処理の大部分を行う場合として示したが、サーバ102で行う処理の一部分を端末で行わせることも可能である。この場合、例えば予め記録媒体として各設計用携帯端末101に処理を行うプログラムを配布したり、あるいはネットワーク103を介して各設計用携帯端末101にプログラムを配信しておいてもよい。
【0145】
また、サーバ102と設計用携帯端末101との情報の送受信は無線通信でも有線通信でもよい。
【0146】
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0147】
上記実施形態では、設計対象者により入力されたプライバシー情報を設計用携帯端末1の記憶手段14bに格納し、かつその格納されたプライバシー情報を固定端末2に送信すると共に固定端末2で読み出し、そのプライバシー情報に基づいて設計書を作成する場合を示したが、これに限定されない。プライバシー情報を記憶手段14bに格納せず、プライバシー情報から得られた世帯支出及び世帯収入のみを収支分析結果として記憶手段14eに格納し、これを用いて固定端末2で設計書を作成するようにしてもよい。このようにすれば、プライバシー情報が流出する危険性が無くなるため、設計対象者のプライバシー情報の入力に対する抵抗を少なくすることができる。
【0148】
また、プライバシー情報や予定外支出条件のデフォルト値をそれらデータの入力画面で表示させる例を示したが、これらデータ以外のデータについても統計データに基づくデータテーブルを設けてデフォルト値を画面表示させることも可能である。これにより、設計対象者の入力作業が軽減されるとともに、設計対象者が入力値を把握できない場合等にも統計データに基づくシミュレーションが可能となる。
【0149】
また、プロセッサ12や112に本発明の機能を実行するためのプログラムを組み込み、当該プログラムにより本発明の機能を実行させる場合を示したが、例えばこれらプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を図示しない記録媒体読取装置から読み取り、プロセッサ12や112に当該機能を実行させてもよい。
【0150】
また、図21に示した保険設計フローはほんの一例にすぎず、組み合わせる契約(特約)の種類などによって処理の順序や制約条件を種々変更可能である。
【0151】
なお、(s208)及び(s209)に示した線形計画法に基づく処理は一例にすぎない。例えば、(s208)及び(s209)の処理とは逆に、変数rの限界値を最小値とし、その限界値を最小として可変させ、仮保障額を必要保障額に近づける処理を実行することもできる。
【0152】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、最適な生命保険の契約内容を自動設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る生命保険設計シミュレーションシステムの概念を示す図。
【図2】同実施形態に係る設計用携帯端末の詳細な構成を示す図。
【図3】同実施形態に係る生命保険設計シミュレーションの動作のフローチャートを示す図。
【図4】同実施形態に係る基本情報設定画面の一例を示す図。
【図5】同実施形態に係るプライバシー情報設定画面の一例を示す図。
【図6】同実施形態に係るプライバシー情報設定画面の一例を示す図。
【図7】同実施形態に係る既契約情報設定画面の一例を示す図。
【図8】同実施形態に係る不測収支条件設定画面の一例を示す図。
【図9】同実施形態に係る収支分析画面の一例を示す図。
【図10】同実施形態に係る必要保障額分析画面の一例を示す図。
【図11】同実施形態に係る保障内容比較画面の一例を示す図。
【図12】同実施形態に係る保険自動設計結果画面の一例を示す図。
【図13】同実施形態に係るメンテナンス設計画面の一例を示す図。
【図14】同実施形態に係るメンテナンス後保障内容比較画面の一例を示す図。
【図15】本発明の第2実施形態に係る設計シミュレーションシステムが適用されるネットワーク構成を示す図。
【図16】同実施形態に係るサーバの詳細な構成を示す図である。
【図17】本発明の世帯支出データ及び世帯収入データの一例を示す図。
【図18】本発明の必要保障額データの一例を示す図。
【図19】各種パラメータの入出力関係を示す図。
【図20】未来の収支項目算出手法を示す図。
【図21】論理選択法及び線形計画法を用いた生命保険設計手法の一例のフローチャートを示す図。
【符号の説明】
1…端末、2…端末、3…ケーブル、11…通信端子、12…プロセッサ、13…記憶手段、14…表示部、15…入力手段、21…通信端子、22…プロセッサ、23…記憶手段、24…入力手段、25…印刷手段、101…端末、102…サーバ、103…ネットワーク、111…インタフェース、112…プロセッサ、113…記憶手段

Claims (16)

  1. コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーションシステムであって、
    設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、
    前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段と
    を具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーションシステム。
  2. コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う携帯型の生命保険設計シミュレーション端末であって、
    設計対象者の世帯の基礎情報を入力する入力手段と、
    前記入力された世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、
    前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段と、
    前記収支、前記必要保障額及び前記選択された前記生命保険契約に関する情報の少なくとも一つを表示する表示手段と
    を具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーション端末。
  3. コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーションシステムであって、
    端末から送信される設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出する収支算出手段と、
    前記収支算出手段により算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出する保障額算出手段と、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択する生命保険設計手段と、
    前記収支、前記必要保障額及び前記選択された前記生命保険契約に関する情報の少なくとも一つを前記端末に送信する送信手段と
    を具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーションシステム。
  4. 前記保障額算出手段は、保障見直し時期を含む複数の時期について前記必要保障額を算出し、
    前記生命保険設計手段は、前記複数の時期についてそれぞれ前記生命保険契約に付加する特約の組合せを選択し、該選択された内容に基づく保障額を算出することを特徴とする請求項1又は3に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  5. 前記世帯の基礎情報は、世帯の収入に影響を与える情報であって既に現在世帯が有する資産額を少なくとも含む複数の収入影響情報と世帯の支出に影響を与える複数の支出影響情報からなり、
    前記収支算出手段は、前記複数の収入影響情報と所定の時期の世帯収入を関連づける収入関連付け情報及び前記複数の支出影響情報と所定の時期の世帯支出を関連づける支出関連づけ情報から、設計対象者の世帯の基礎情報に対応する現在tを含む複数の時期t,ts1〜tsm(s1〜smは自然数)について前記世帯の世帯収入I,Is1〜Ism及び世帯支出E,Es1〜Esmを、前記複数の収入影響情報のうち少なくとも一つが与えられない収入制約条件がある場合と無い場合の双方について算出し、
    前記保障額算出手段は、所定の時期tについての世帯の保障額を、前記収入制約条件がある場合の時期t以後の世帯支出である時期tの必要資金総額から、既に現在世帯が有する資産額及び時期t以後に発生する資金総額からなる準備済資金総額を差し引き、かつ死後整理資金総額を加算して算出することを特徴とする請求項1又は3に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  6. 前記収入制約条件は、前記世帯基礎情報に含まれる世帯主の収入を世帯収入に加算しない条件であることを特徴とする請求項5に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  7. 各種データを表示する表示装置と、
    設計対象者である世帯における世帯主の年齢及び勤続年数に基づき該世帯主の年収及び退職金のデフォルト値を含むプライバシー情報を算出するプライバシー情報算出手段と、
    前記プライバシー情報を前記表示装置に表示させて該プライバシー情報の修正値の入力を設計対象者に促すプライバシー情報表示処理手段とをさらに具備し、
    前記収支算出手段は、前記修正値の入力があった場合には該修正値により、入力が無かった場合には前記プライバシー情報に基づき前記世帯の収支を算出することを特徴とする請求項1又は3に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  8. 設計対象者である世帯における世帯主の年齢及び勤続年数に基づき該世帯主の年収及び退職金のデフォルト値を含むプライバシー情報を算出するプライバシー情報算出手段と、
    前記プライバシー情報を前記表示手段に表示させて該プライバシー情報の修正値の入力を設計対象者に促すプライバシー情報表示処理手段とをさらに具備し、
    前記収支算出手段は、前記修正値の入力があった場合には該修正値により、入力が無かった場合には前記プライバシー情報に基づき前記世帯の収支を算出することを特徴とする請求項2に記載の生命保険設計シミュレーション端末。
  9. 前記生命保険設計手段は、主契約と少なくとも1つの特約の組合せを選択し、該主契約と特約の各々の保障額を個別仮保障額と、この保障額の各々を加算した仮保障額とする場合に、前記仮保障額と前記個別仮保障額が予め定められた保障制約条件に従うように前記仮保障額を前記必要保障額に近づける第1の処理を実行し、
    前記仮保障額が前記必要保障額に一致し、あるいは前記仮保障額を前記必要保障額に最も近づけ、得られた前記個別仮保障額及び前記仮保障額を保障内容として決定する
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  10. 前記第1の処理により前記仮保障額が前記必要保障額に一致しない場合には、前記仮保障額を別の個別仮保障額を用いた関数で表し、該関数に対応する保障制約条件に従うように前記仮保障額を前記必要保障額に近づける第2の処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  11. 前記第2の処理は、
    前記仮保障額が前記必要保障額に達しない場合には、別の特約を付加した関数により前記仮保障額を更新し、又は前記個別仮保障額のいずれかを増額して前記仮保障額を更新し、該更新された仮保障額を前記必要保障額に近づける第3の処理と、前記仮保障額が前記必要保障額を超える場合には、前記個別仮保障額のいずれかを減額して前記仮保障額を更新し、該更新された仮保障額を前記必要保障額に近づける第4の処理からなることを特徴とする請求項10に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  12. 前記第2の処理は、前記個別仮保障額のいずれかを所定の変数rにより表し、かつ該変数rの限界値を予め定め、該変数が前記限界値を最大あるいは最小として可変させて、前記仮保障額を前記必要保障額に近づける線形計画法を用いた処理からなることを特徴とする請求項10に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  13. 前記保障制約条件は、前記主契約が終身保険で、前記特約が定期保険特約の場合に、前記終身保険の保障額に対する前記定期保険特約の比率が所定の比率に収まる条件と、前記主契約及び特約の各々の保障額の上限又は下限と、保険商品として成立するのに必要な特約の組合せで示されることを特徴とする請求項9に記載の生命保険設計シミュレーションシステム。
  14. コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーション方法であって、
    設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出するステップと、
    前記算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出するステップと、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択するステップと
    を具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーション方法。
  15. 携帯型の生命保険設計シミュレーション端末を用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーション方法であって、
    世帯の基礎情報の入力画面を表示して設計対象者に入力を促すステップと、
    設計対象者により入力された世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出するステップと、
    前記算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出するステップと、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択するステップと、
    前記収支、前記必要保障額及び前記選択された前記生命保険契約に関する情報の少なくとも一つを表示するステップと
    を具備してなることを特徴とする生命保険設計シミュレーション方法。
  16. コンピュータを用いて生命保険の設計シミュレーションを行う生命保険設計シミュレーションプログラムであって、このプログラムは前記コンピュータに、
    設計対象者の世帯の基礎情報に基づいて該世帯の収支を所定の期間毎に算出させ、
    前記算出された収支と前記世帯の基礎情報に基づいて前記世帯に不測の事象が発生した場合の前記世帯の必要保障額を算出させ、
    前記必要保障額に基づき前記世帯で加入する生命保険契約の主契約と該主契約に付加する少なくとも一つの特約を選択させる
    ことを特徴とする生命保険設計シミュレーションプログラム。
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