JP2004305546A - 鏡の支持構造 - Google Patents

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【課題】鏡を安定して上下に移動しうるような支持構造を提供する。
【解決手段】鏡を取付けようとする補強部材に固定された上下方向を向く案内部材10の両側部に、左右1対のガイド片10bを設け、両ガイド片10bに、鏡を取付けた鏡取付フレーム4を、その後面の上下部に設けた内向きコ字状をなす左右1対の保持片5を嵌合することにより、上下方向に移動可能に支持するとともに、保持片5より奥部の案内部材10の一側部に設けた上下方向に連続する多数の係合溝14に、一方の上下の保持片5間において外側方に弾性変形しうるように設けた可撓片6の係合突部7を、選択的に弾性係合させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばロッカや洗面所等に、鏡を、上下方向の位置を調節可能に取付ける鏡の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、衣服等を入れるロッカの扉の裏面に取付けられる小型の鏡は、人の目線に応じて上下に調節可能とすることが好ましい。このような観点に鑑み、ロッカの扉の裏面に、対向する側面に係合凹部を連続的に形成した摺動案内部材を設けると共に、上記係合凹部に係止部材の係合片を上下に摺動可能に係合させ、係止部材に取り付けた鏡の上下位置を調節しうるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2541895号公報(第2−3頁、図1ないし図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されている鏡の支持構造では、係止部材の中央に設けた係合片を、係合凹部に弾性的に係合するのみで鏡を支持しているため、鏡を上下方向に移動する際に、係合片を中心として左右方向にぐら付き易く、上下方向の動きが不安定になるおそれがある。
また、係止部材が、ロッカ等の扉の裏面に後方に突出して取付けられているため、鏡の後方への突出寸法が大きく、ロッカの収納スペースが小さくなる問題もある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、鏡を安定して上下に移動しうるとともに、取付面よりの突出寸法を小としうるようにした、鏡の支持構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)鏡を取付けようとする被取付部材に固定された上下方向を向く案内部材の両側部に、左右1対のガイド片を設け、両ガイド片に、鏡を取付けた鏡取付フレームの後面の上下部に設けた内向きコ字状をなす左右1対のガイド溝を、上下方向に移動可能に嵌合するとともに、前記ガイド片より奥部の案内部材の一側部に設けた上下方向に連続する多数の係合溝に、前記一方の上下のガイド溝間において係合溝と離れる方向に外側方に弾性変形しうるように設けた可撓片の係合突部を、選択的に弾性係合させる。
【0007】
(2)上記(1)項において、案内部材の他側部にも、上下方向に連続する多数の係合溝を設け、この係合溝に、他方の上下のガイド溝間に設けた可撓片の係合突部を弾性係合させる。
【0008】
(3)上記(1)または(2)において、案内部材の側面に係合溝を設けるとともに、可撓片の係合突部を、係合溝に外側方から係合しうるように内向きに突設する。
【0009】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、被取付部材が、ロッカ等の扉の裏面に固着された上下方向を向く補強部材であるものにおいて、案内部材における少なくとも係合溝の形成部が、補強部材の側面に位置するように、案内部材の一部を補強部材に嵌合して固定する。
【0010】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、鏡取付フレームの後面の上下部に、平面視内向L字状断面をなす左右1対の保持片を突設し、この保持片と鏡取付フレームの対向面間に形成される隙間をガイド溝とする。
【0011】
(6)上記(5)項において、上下に対向する保持片の対向面間に、上下方向の中央部に係合突部を有する可撓片を、合成樹脂により一体的に形成する。
【0012】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、ガイド溝と可撓片を有する鏡支持基板を、案内部材に上下位置調節可能に嵌合し、この鏡支持基板の一側端に、鏡取付フレームの左右いずれか一方の側端を、水平方向に回動しうるように枢着する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した衣服用のロッカ(1)を示すもので、その扉(2)の裏面に、鏡(3)を取付けた鏡取付フレーム(4)が、上下位置調節可能に支持されている。
【0014】
図2〜図5に示すように、鏡取付フレーム(4)は、垂直をなす基板(4a)と、その下端より後向き(以下、図2の右上方を前として説明する)に突出する小物載置板(4b)と、その後端より垂下する内向L字状をなすネクタイ等の引掛片(4c)(4c)とを備え、全体が合成樹脂により一体成形されている。
【0015】
鏡(3)は、基板(4a)の外周部に若干前方に膨出させて形成された方形枠(4d)内に嵌め込まれている。
【0016】
基板(4a)の後面の中央部には、上下左右に並ぶ平面視内向きL字状断面の4個の保持片(5)が突設され、各保持片(5)と基板(4a)との対向面間は、内向きコ字状のガイド溝となっている。
上下に対向する保持片(5)の対向面間には、外側方に弾性変形可能な可撓片(6)(6)が一体的に形成されている。
【0017】
両可撓片(6)の上下方向の中央部には、先端が円弧面をなす係合突部(7)(7)が、内向き対向状に突設されている。
【0018】
(8)は、保持片(5)や可撓片(6)の型抜きを容易とするための開口である。
【0019】
扉(2)の裏面の中央部に上下方向に向かって固着された鏡の被取付部材、すなわち平面視概ね前向コ字状をなす補強部材(9)の上部には、前方を向く係合片(10a)と、その後端に連設された外側方を向くガイド片(10b)とからなる平面視L字形の左右1対の合成樹脂製の案内部材(10)(10)が、互いの対向面同士を結合している上下複数の連結片(11)を、補強部材(9)の後面にねじ止めすることにより固定されている。
【0020】
この際、両係合片(10a)間の寸法を補強部材(9)の左右寸法とほぼ等寸とすることにより、両係合片(10a)が補強部材(9)の後端部両側面に嵌合されるようにし、左右方向にぐら付くのを防止している。
【0021】
図4に示すように、上記両ガイド片(10b)の厚さは、保持片(5)と基板(4a)の対向面の寸法よりも僅かに小とされ、また両ガイド片(10b)の側端間の寸法と、両保持片(5)の奥部の対向面間の寸法とを、ほぼ等しくしてある。
【0022】
従って、両ガイド片(10b)に、上下の左右1対ずつの保持片(5)を前方より抱持するように嵌合した際、両保持片(5)、すなわち鏡取付フレーム(4)は、左右方向にぐら付くことなく、両ガイド片(10b)に沿って上下に摺動することができる。
【0023】
なお、両保持片(5)は、ガイド片(10b)の上端より嵌合させることができ、かつ両案内部材(10)の下端に設けたストッパ(13)(13)と当接することにより、下端から脱落するのが防止される(図3参照)。
【0024】
上記左右の係合片(10a)の外側面には、図3に示すように、円弧状の多数の係合溝(14)が、波形状をなすように上下方向に連続的に形成されている。
【0025】
係合溝(14)には、保持片(5)をガイド片(10b)に嵌合した際、上記左右の可撓片(6)の係合突部(7)が、選択的に弾性係合するようになっている。
すなわち、図3及び図5に示すように、可撓片(6)を外側方に若干弾性変形させるようにして、係合突部(7)を係合溝(14)に係合させており、係合突部(7)が係合溝(14)間の頂部を乗り越えて他の係合溝(14)と係合する際には、可撓片(6)はさらに大きく外側方に弾性変形させられる。
【0026】
これにより、鏡支持フレーム(4)は、両案内部材(10)により、上下方向の取付位置を小刻みに調節可能となり、それに取付けた鏡(3)の高さを、ロッカ使用者の身長に合わせて自在に調節することができる。
【0027】
図6は、本発明の第2の実施形態を示す。
【0028】
この実施形態においては、上述と同様の保持片(5)、可撓片(6)及び係合突部(7)を有する鏡支持基板(15)を、上記と同じ要領で左右1対の案内部材(10)に上下位置調節可能として嵌合するとともに、鏡支持基板(15)の左右いずれか一方の側端(実施形態で右側端)の上下部に、鏡取付フレーム(4)の基板(4a)の側端を、その前面に接着剤等をもって固着された上下2個のヒンジ(16)(16)により、垂直をなす枢軸を中心として、水平方向に回動可能に枢着してある。
【0029】
基板(4a)の枢着部と反対側の端部には、鏡取付フレーム(4)を内方に最大限回動させたとき、鏡支持基板(15)の左端縁に弾性係合して、鏡取付フレーム(4)の外方への回動を防止する上下2個の係止片(17)(17)が突設されている。
【0030】
第2の実施形態のように、 鏡取付フレーム(4)を水平回動可能に支持すると、扉(2)を回動させることなく、鏡(3)の角度を見易いように調節しうるので、便利である。
【0031】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、左右の係合片(10a)の外側面に係合溝(14)を設け、それらに、左右1対の可撓片(6)の係合突部(7)を弾性係合しているが、係合溝(14)及び可撓片(6)を一方のみとし、他方のものを省略することもある。
【0032】
このようにしても、上下左右の4個の保持片(5)が左右1対のガイド片(10b)に嵌合しているので、がたなく安定的に上下動させることができる。
【0033】
左右の案内部材(10)を、連結片(11)によることなく、補強部材(9)両側面にねじ止めすることもある。
【0034】
また、補強部材(9)のない扉においては、扉(2)の裏面に、複数のブラケットを溶接等により固着し、このブラケットに連結片(11)または左右の案内部材(10)を個別に固定すればよい。
【0035】
上記実施形態では、可撓片(6)を、合成樹脂よりなる基板(4a)と一体的に形成しているが、係合突部(7)を内向きに折曲して形成した板ばね等を用いることもできる。この際は、板ばねの上下両端を円筒状に丸めるなどして、基板(4a)または鏡支持基板(15)の前面に突設したピン等により枢支すればよい。
【0036】
係合溝(14)を、係合片(10a)の前面に設けるとともに、その係合溝(14)と弾性係合する可撓片(6)の係合突部(7)を、前向きに突設することもある。
【0037】
また、可撓片(6)の係合突部(7)を上下方向の中間部に複数設け、係合溝(14)に対する係止力を増大するようにすることもある。
【0038】
本発明は、上記ロッカ(1)の扉(2)の外、洗面所等の壁面や部屋の柱等に取付ける際にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、鏡取付フレームを上下に押動するだけで、鏡使用者の目線に合わせて、鏡の高さを上下に簡単に調節することができる。
また、鏡取付フレームの上下左右のガイド溝が案内部材の左右1対のガイド片に摺動可能に嵌合されているため、鏡の高さ調節時に鏡取付フレームが左右方向にぐら付いたりすることがなく、安定的に上下動させることができる。
さらに、鏡の被取付部材側に面倒な特別な加工を必要としないため、既存のロッカなどに追加的に取付けることが可能である。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、左右の係合溝のそれぞれに、係合突部が弾性係合されているため、鏡取付フレームの係止力が増大するとともに、より安定的に上下動させることができる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、係合溝への係合突部の係合が側方より行われるため、可撓片及びガイド片の前後方向の寸法を小さくすることができる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、案内部材の補強部材よりの突出寸法を小さくしうるとともに、案内部材の取付強度が大となるため、左右方向にぐら付く恐れがなくなる。
【0043】
請求項5記載の発明によれば、簡単な構造でありながら、鏡取付フレームを確実に保持して上下方向に移動させることができる。
【0044】
請求項6記載の発明によれば、弾性を有する可撓片を別部材として別途設ける必要がないので、部品点数や組付工数が削減されるとともに、可撓片の上下方向の中央部に係合突部を設けているため、可撓片は、上下の保持片を中心として均等に弾性変形し、係合溝に対する係合突部の押圧力が水平となることにより、安定した係止力が得られる。
【0045】
請求項7記載の発明によれば、鏡の左右方向の取付角度を見易いように調節しうるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用したロッカの斜視図である。
【図2】同じく、扉の後面、案内部材及び鏡取付フレームの分解斜視図である。
【図3】同じく、案内部材と、それに支持された鏡取付フレームの正面図である。
【図4】図3のIV−IV線の拡大横断平面図である。
【図5】鏡取付フレームの基板における保持片と可撓片形成部の一部の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における鏡取付フレームを開いた状態の扉の後面図である。
【符号の説明】
(1)ロッカ
(2)扉
(3)鏡
(4)鏡取付フレーム
(4a)基板
(4b)小物載置板
(4c)引掛片
(4d)方形枠
(5)保持片
(6)可撓片
(7)係合突部
(8)開口
(9)補強部材(被取付部材)
(10)案内部材
(10a)係合片
(10b)ガイド片
(11)連結片
(12)ねじ
(13)ストッパ
(14)係合溝
(15)鏡支持基板
(16)ヒンジ
(17)係止片

Claims (7)

  1. 鏡を取付けようとする被取付部材に固定された上下方向を向く案内部材の両側部に、左右1対のガイド片を設け、両ガイド片に、鏡を取付けた鏡取付フレームの後面の上下部に設けた内向きコ字状をなす左右1対のガイド溝を、上下方向に移動可能に嵌合するとともに、前記ガイド片より奥部の案内部材の一側部に設けた上下方向に連続する多数の係合溝に、前記一方の上下のガイド溝間において係合溝と離れる方向に弾性変形しうるように設けた可撓片の係合突部を、選択的に弾性係合させたことを特徴とする鏡の支持構造。
  2. 案内部材の他側部にも、上下方向に連続する多数の係合溝を設け、この係合溝に、他方の上下のガイド溝間に設けた可撓片の係合突部を弾性係合させてなる請求項1記載の鏡の支持構造。
  3. 案内部材の側面に係合溝を設けるとともに、可撓片の係合突部を、係合溝に外側方から係合しうるように内向きに突設してなる請求項1または2記載の鏡の支持構造。
  4. 被取付部材が、ロッカ等の扉の裏面に固着された上下方向を向く補強部材であるものにおいて、案内部材における少なくとも係合溝の形成部が、補強部材の側面に位置するように、案内部材の一部を補強部材に嵌合して固定してなる請求項1〜3のいずれかに記載の鏡の支持構造。
  5. 鏡取付フレームの後面の上下部に、平面視内向L字状断面をなす左右1対の保持片を突設し、この保持片と鏡取付フレームの対向面間に形成される隙間をガイド溝としてなる請求項1〜4のいずれかに記載の鏡の支持構造。
  6. 上下に対向する保持片の対向面間に、上下方向の中央部に係合突部を有する可撓片を、合成樹脂により一体的に形成した請求項5に記載の鏡の支持構造。
  7. ガイド溝と可撓片を有する鏡支持基板を、案内部材に上下位置調節可能に嵌合し、この鏡支持基板の一側端に、鏡取付フレームの左右いずれか一方の側端を、水平方向に回動しうるように枢着した請求項1〜6のいずれかに記載の鏡の支持構造。
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