JP2004306892A - シートベルト装置及び取付位置調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造により、乗員に圧迫感を与えずにロックを解除することができるシートベルト装置及び取付位置調節装置を得る。
【解決手段】ショルダアンカ22は、ウエビング16が乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間(両矢印A間)で高さを調節できる。ロック状態を解除する場合には、ロック解除スイッチをONにすると、ショルダアンカ高さ調節装置20が第1の移動範囲(両矢印A間)を超えて(両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させることができる。これにより、ウエビング16の所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずに緊急時引出し停止機能のロックを解除できる。
【選択図】 図1
【解決手段】ショルダアンカ22は、ウエビング16が乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間(両矢印A間)で高さを調節できる。ロック状態を解除する場合には、ロック解除スイッチをONにすると、ショルダアンカ高さ調節装置20が第1の移動範囲(両矢印A間)を超えて(両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させることができる。これにより、ウエビング16の所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずに緊急時引出し停止機能のロックを解除できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の乗員を拘束するシートベルト装置及び乗員拘束用ウエビングを車体へ取り付ける取付位置を調節する取付位置調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の座席に着座した乗員の身体を長尺帯状のウエビングで拘束するシートベルト装置は、乗員への非装着ウエビング部分を収納するためのウエビング巻取装置を備えている。このウエビング巻取装置には、例えば、急減速時に緊急ロック機構が作動してウエビングの引出しをロックすると共に、ウエビング緩みを解消するためにモータ駆動力でウエビングを巻き込むものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、一般的なウエビング巻取装置では、ロック状態を解除して再びウエビングを引き出すためには、ウエビングを一時的に所定量巻き込ませる必要がある。しかし、このウエビング巻込み操作は、モータ駆動による巻込みによって既に張力が高くなっているウエビング張力をさらに高くすることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−347923公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造により、乗員に圧迫感を与えずにロックを解除することができるシートベルト装置及び取付位置調節装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載する本発明のシートベルト装置は、乗員拘束用ウエビングと、
ウエビング乗員拘束部の片側を巻き取ると共に、ウエビングの緊急時引出し停止機能を備えるウエビング巻取装置と、ウエビング乗員拘束部の一部を車体へ係止すると共に、係止位置を上下に駆動力で調節可能とした第1の移動範囲と、前記ウエビング巻取装置による前記ウエビングの引出し停止状態を解除する場合には調節移動範囲を超えて下方へ移動できる第2の移動範囲とを備えるショルダアンカ高さ調節装置と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載する本発明のシートベルト装置によれば、ショルダアンカは、ショルダアンカ高さ調節装置によりモータ駆動で車両上下方向に昇降可能であるので、ウエビングが乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間で高さを調節できる。ウエビング巻取装置によるウエビングの引出し停止状態を解除する場合には、このショルダアンカ高さ調節装置が通常の調節移動範囲を超えて下方へショルダアンカを移動させることができる。このように、ショルダアンカが通常の移動範囲を超えて下方へ移動することで、ウエビングの所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずに緊急時引出し停止機能のロックを解除できる。
【0008】
請求項2に記載する本発明の取付位置調節装置は、乗員拘束用ウエビングを車体へ取り付ける取付位置を調節するための取付位置調節装置であって、乗員の第1の操作によって取付位置を所定範囲で移動可能とする第1の移動範囲と、前記第1の操作とは異なる乗員の第2の操作によって前記所定範囲を超えて取付位置を移動可能とし、乗員へのウエビング装着長さを延長する第2の移動範囲と、 を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載する本発明の取付位置調節装置によれば、通常走行時における乗員の第1の操作によって取付位置が第1の移動範囲で移動し、通常走行における通常操作とは異なる特別の第2の操作によって第1の移動範囲を超えて取付位置が移動する。このように、第1の移動範囲を超えて取付位置が移動できることで、ウエビングの所定量の巻込みを確保できるので、乗員の拘束状態を解除できる。また、第1の操作と異なる第2の操作をする場合のみ取付位置が第1の移動範囲を超えるようにしたことで、第2の操作をしない限り第1の移動範囲で移動できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明におけるシートベルト装置及び取付位置調節装置の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方を、また、矢印INは車両横方向内方をそれぞれ示している。
【0011】
図2は、3点式のシートベルト装置の車両横方向内方から見た概略図を示している。図2に示すように、このシートベルト装置10では、車両の側壁12の下部にウエビング巻取装置14が配設されており、ウエビング16の一端がウエビング巻取装置14に層状に巻き取られている。ウエビング巻取装置14は、例えば、特開2001−213276公報や特開平10−258702号公報に示す一般的な巻取装置であり、詳細は省略する。ウエビング巻取装置14の更に下方には、アンカプレート18が固定されており、ウエビング16の他端が係止されている。ウエビング16の中間部は、車両の側壁12の上部に設けられたショルダアンカ高さ調節装置20のショルダアンカ22に挿通されて折り返されている。ショルダアンカ22とアンカプレート18との間には、ウエビング16にタングプレート24が摺動自在に挿通されている。タングプレート24は、運転席のシート26の車両室内中央側に立設されたバックル装置28に係脱可能に係合されるようになっている。
【0012】
乗員が、タングプレート24を把持してバックル装置28に係合させれば、ウエビング16は、乗員に装着される。ウエビング16の装着状態を解除するには、バックル装置28のレリーズボタン30を押圧すれば良い。これにより、タングプレート24がバックル装置28から離脱されてウエビング16がウエビング巻取装置14に巻き取られる。
【0013】
ショルダアンカ高さ調節装置20には、車両上下方向を長手方向とするレール32が設けられている。レール32の内方には、図1に示すように、ショルダアンカ22の取付部材を構成するスライダ36が設けられている。スライダ36は、金属で形成されており、レール32に沿って車両上下方向に摺動可能となっている。
【0014】
スライダ36の内部を貫通して送り螺子を構成する金属製の長ボルト40が配置されている。長ボルト40は、その軸方向が車両上下方向とされ、長ボルト40の軸方向両端部は、レール32の上下両端側で車両横方向に突設されたL字型の支持板42に貫通支持され、長ボルト40の軸線回りに回転可能となっている。また、スライダ36は、長ボルト40の軸回りに回転しないように回り止めが設けられている。なお、支持板42は、車両の側壁12に固定されている。
【0015】
長ボルト40の下端部には、レール32下端側の支持板42に固定されたモータ46がジョイント48を介して連結され、長ボルト40が正転、逆転駆動されるようになっている。モータ46は、図2に示すように、アームレスト34に設けられた上昇スイッチ66、下降スイッチ68、ウエビング引出し停止状態解除のためのロック解除スイッチ70で操作される。ここで、アームレスト34は、車両ドアの内側に設けられている。
【0016】
図1に示すように、スライダ36に形成された雌ねじは、長ボルト40に螺合されている。また、スライダ36内には、車両横方向内方からアンカボルト50が螺合されている。ショルダアンカ22は、アンカボルト50の頭部とスライダ36との間に保持されている。一方、スライダ36には、ショルダアンカ22の取付面とは反対側の面の上部にピン52が突出している。
【0017】
ショルダアンカ高さ調節装置20が固定された側壁12側には、スライダ36及びショルダアンカ22が昇降する上限位置、通常下限位置、ウエビング引出し停止状態解除(以下「ロック解除」という。)用下限位置の3箇所にそれぞれ第1リミットスイッチ54、第2リミットスイッチ55、第3リミットスイッチ56が配置されている。第1〜第3リミットスイッチ54、55、56には、弾力性を有するコンタクト部材としてのコンタクト58、59、60が設けられている。これら第1〜第3リミットスイッチ54、55,56は、ショルダアンカ高さ調節装置20の制御回路64(図3参照)に電気的に接続されると共に、スライダ36のピン52が所定位置に達した際にこのピン52によってコンタクト58、59、60が押圧されて制御回路64へ信号を伝える。
【0018】
ここで、図3には、この実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置20の主要部構成のブロック図が示されている。このショルダアンカ高さ調節装置20では、ショルダアンカ高さ調節操作用の上昇スイッチ66、下降スイッチ68、ロック解除スイッチ70及び第1〜第3リミットスイッチ54、55、56が制御回路64に接続されている。また、上昇スイッチ66、下降スイッチ68及びロック解除スイッチ70による電気信号に基づいてモータ46の回転方向及びスライダ36の移動限度位置が定められ、第1〜第3リミットスイッチ54、55、56からの電気信号に基づいてスライダ36の移動限度位置が検出される。また、制御回路64には、駆動回路62を介してモータ46が接続されており、これにより、モータ46の駆動が制御される。
【0019】
次に、本実施の形態におけるショルダアンカの高さ調節についてフローチャートを参照しながら説明する。
【0020】
まず、ショルダアンカ22を上昇させる場合について説明する。図4は、ショルダアンカ高さ調節装置20の上昇スイッチ66が操作される場合を示す。
【0021】
ステップ100において、ショルダアンカ高さ調節装置20の上昇スイッチ66がONされているか否かが判断される。ステップ100において、上昇スイッチ66がONされていると判断されると、ステップ102へ進む。
【0022】
ステップ102においては、モータ46が正方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22が上昇する。
【0023】
次に、ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達したか否かが第1リミットスイッチ54によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が上限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第1リミットスイッチ54のコンタクト58から離間しているので、上限位置に達していないことが判る。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が上限位置に達すると、ピン52がコンタクト58を押圧するので、ショルダアンカ22は上限位置に達したと判断される。
【0024】
ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達していないと判断された場合には、ステップ108へ進み、上昇スイッチ66のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ102へ進んでモータ正方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ106へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。一方、ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達したと判断された場合にも、ステップ106へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0025】
次に、ショルダアンカ22を通常状態(ロック解除させる場合以外の状態)において下降させる場合について説明する。図5は、ショルダアンカ高さ調節装置20の下降スイッチ68が操作される場合を示す。
【0026】
ステップ110において、ショルダアンカ高さ調節装置20の下降スイッチ68がONされているか否かが判断される。ステップ110において、下降スイッチ68がONされていると判断されると、ステップ112へ進む。
【0027】
ステップ112においては、モータ46が負方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22が下降する。
【0028】
次に、ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したか否かが第2リミットスイッチ55によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第2リミットスイッチ55のコンタクト59から離間している。この状態では、ショルダアンカ22は通常下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達すると、ピン52が第2リミットスイッチ55のコンタクト59を押圧してショルダアンカ22は通常下限位置に達したと判断される。
【0029】
ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ118へ進み、下降スイッチ68のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ112へ進んでモータ負方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ116へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。一方、ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したと判断された場合にも、ステップ116へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0030】
次に、ロック解除するために、通常下限位置より更に下降させる場合について説明する。図6は、ショルダアンカ高さ調節装置20のロック解除スイッチ70が操作される場合を示す。
【0031】
ステップ120において、ショルダアンカ高さ調節装置20のロック解除スイッチ70がONされているか否かが判断される。ステップ120において、ロック解除スイッチ70がONされていると判断されると、ステップ122へ進む。
【0032】
ステップ122においては、モータ46が負方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22はA、B範囲(図1の両矢印A間、B間)に拘らず下降する。すなわち、スライダ36がA範囲にある場合には下降し、A範囲の下端にある場合にもA範囲を超えてB範囲へ下降する。
【0033】
次に、ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したか否かが第3リミットスイッチ56によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36がロック解除時の下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第3リミットスイッチ56のコンタクト60から離間している。この状態では、ショルダアンカ22はロック解除時の下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36がロック解除時の下限位置に達すると、ピン52が第3リミットスイッチ56のコンタクト60を押圧する。これにより、ショルダアンカ22はロック解除時の下限位置に達したと判断される。
【0034】
ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ128へ進み、ロック解除スイッチ70のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ122へ進んでモータ負方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ126へ進む。一方、ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したと判断された場合にも、ステップ126へ進む。
【0035】
ステップ126においては、モータ46が正方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22は上昇する。なお、ロック解除スイッチ70のON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したと判断された場合に負方向回転していたモータ46を正方向回転させ、スライダ36及びショルダアンカ22を上昇させるのは、第2リミットスイッチ55より下方はショルダアンカ22の高さ調節に通常使用しない範囲であり、乗員の操作によって移動したショルダアンカ22の位置をこの範囲にしたままでモータ46を長時間停止させるのは、適切でないからである。
【0036】
次に、ステップ128において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したか否かが第2リミットスイッチ55によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第2リミットスイッチ55のコンタクト59から離間している。この状態では、ショルダアンカ22は通常下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達すると、ピン52が第2リミットスイッチ55のコンタクト59を押圧してショルダアンカ22は通常下限位置に達したと判断される。
【0037】
ステップ128において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ126へ進んでモータ正方向回転を継続し、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したと判断された場合は、ステップ130へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0038】
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
【0039】
図2に示すように、ショルダアンカ22は、ショルダアンカ高さ調節装置20によりモータ駆動で車両上下方向に昇降可能であるので、ウエビング16が乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間(図1の両矢印A間)で高さを調節できる。車両が急減速状態となる緊急時には、ウエビング巻取装置14のイナーシャロック機構が作動してウエビング16の引出しがロックされると共に、図示しないモータが作動してウエビング16をウエビング巻取装置14へ巻き取り、ウエビング16が緊密に乗員へ装着され、スラックが解消される。車両の急減速状態が解消された後にウエビング巻取装置14によるウエビング16の引出し停止状態を解除する場合には、ロック解除スイッチ70をONにすると、ショルダアンカ高さ調節装置20が下降すると共に、さらに通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)を超えて(図1の両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させる。
【0040】
一般的なウエビング巻取装置14では、緊急時のロック状態は所定量のウエビング16の巻取りによって解除される。ショルダアンカ22が通常の移動範囲を超えて移動(下降)することで、ウエビング16の所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずにウエビング巻取装置14のロック状態を解除できる。また、上昇スイッチ66、下降スイッチ68とは別にロック解除スイッチ70を設け、このロック解除スイッチ70を操作する場合のみ通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)を超えて(図1の両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させるようにしたことで、ロック解除スイッチ70を操作しない限り通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)でショルダアンカ22が移動することを確保し、ロック解除したい場合には確実にウエビング16の巻込み量を確保できる。
【0041】
なお、上記の実施の形態では、ロック解除をしたい場合、ロック解除スイッチが押され続けている間のみショルダアンカが下降する構成としたが、例えば、ロック解除スイッチが1度押されればロック解除時の下限位置までショルダアンカが下降する構成としても良い。
【0042】
また、上記の実施の形態では、ロック解除スイッチのON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカがロック解除時の下限位置に達したと判断された場合にショルダアンカが通常下限位置まで上昇して停止する構成としたが、ショルダアンカが通常下限位置から通常上限位置の間のいずれかの位置まで上昇して停止する構成であれば良く、例えば、通常上限位置まで上昇して停止する構成としたり、直前の設定位置をメモリに記憶させたうえで直前の設定位置まで上昇して停止する構成としても良い。
【0043】
さらに、上記の実施の形態では、ロック解除スイッチのON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカがロック解除時の下限位置に達したと判断された場合に負方向回転していたモータを一時停止させることなく正方向回転させているが、例えば、上記判断がされたときにモータを一時停止し、モータ停止と同時にタイマーが作動してタイマーによる計測時間が所定時間(例えば、数秒)に達した後にモータを正方向回転させたり、その他所定の条件(例えば、ウエビングの所定量巻込みが検知されたこと又はタングプレートがバックル装置から離脱されたことのいずれかを満たすこと、との条件等)を満たした後に正方向回転させるようにしても良い。
【0044】
さらにまた、上記の実施の形態では、上昇スイッチ、下降スイッチ、ロック解除スイッチをアームレストに設ける場合を例に挙げて具体的に説明したが、例えば、天井部等のアームレスト以外の位置に配置しても良く、配置位置はアームレストに限定されない。なお、ロック解除スイッチのみを上昇スイッチ、下降スイッチから離れた位置、例えば、上昇スイッチ、下降スイッチをアームレストに配置してロック解除スイッチを天井部に配置すれば、不用意にロック解除スイッチが押される可能性が少なくなる。
【0045】
なお、上記の実施の形態では、ショルダアンカ高さ調節装置が所定範囲を超えてショルダアンカを下方へ移動させることで、ウエビングの巻込み量を確保してロック解除しているが、請求項2に記載する本発明によれば、これに限定されず、ショルダアンカ以外におけるウエビングの車体取付位置を移動させても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシートベルト装置及び取付位置調節装置によれば、簡単な構造により、乗員に圧迫感を与えずにロックを解除することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の車両後方から見た概略縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る3点式シートベルト装置の車両横方向内方から見た概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の主要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の上昇スイッチが操作されてショルダアンカが上昇移動する際の制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の下降スイッチが操作されてショルダアンカが下降移動する際の制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置のロック解除スイッチが操作されてショルダアンカが下降移動する際の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 シートベルト装置
14 ウエビング巻取装置
16 ウエビング
20 ショルダアンカ高さ調節装置(取付位置調節装置)
A 第1の移動範囲
B 第2の移動範囲
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の乗員を拘束するシートベルト装置及び乗員拘束用ウエビングを車体へ取り付ける取付位置を調節する取付位置調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の座席に着座した乗員の身体を長尺帯状のウエビングで拘束するシートベルト装置は、乗員への非装着ウエビング部分を収納するためのウエビング巻取装置を備えている。このウエビング巻取装置には、例えば、急減速時に緊急ロック機構が作動してウエビングの引出しをロックすると共に、ウエビング緩みを解消するためにモータ駆動力でウエビングを巻き込むものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、一般的なウエビング巻取装置では、ロック状態を解除して再びウエビングを引き出すためには、ウエビングを一時的に所定量巻き込ませる必要がある。しかし、このウエビング巻込み操作は、モータ駆動による巻込みによって既に張力が高くなっているウエビング張力をさらに高くすることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−347923公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造により、乗員に圧迫感を与えずにロックを解除することができるシートベルト装置及び取付位置調節装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載する本発明のシートベルト装置は、乗員拘束用ウエビングと、
ウエビング乗員拘束部の片側を巻き取ると共に、ウエビングの緊急時引出し停止機能を備えるウエビング巻取装置と、ウエビング乗員拘束部の一部を車体へ係止すると共に、係止位置を上下に駆動力で調節可能とした第1の移動範囲と、前記ウエビング巻取装置による前記ウエビングの引出し停止状態を解除する場合には調節移動範囲を超えて下方へ移動できる第2の移動範囲とを備えるショルダアンカ高さ調節装置と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載する本発明のシートベルト装置によれば、ショルダアンカは、ショルダアンカ高さ調節装置によりモータ駆動で車両上下方向に昇降可能であるので、ウエビングが乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間で高さを調節できる。ウエビング巻取装置によるウエビングの引出し停止状態を解除する場合には、このショルダアンカ高さ調節装置が通常の調節移動範囲を超えて下方へショルダアンカを移動させることができる。このように、ショルダアンカが通常の移動範囲を超えて下方へ移動することで、ウエビングの所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずに緊急時引出し停止機能のロックを解除できる。
【0008】
請求項2に記載する本発明の取付位置調節装置は、乗員拘束用ウエビングを車体へ取り付ける取付位置を調節するための取付位置調節装置であって、乗員の第1の操作によって取付位置を所定範囲で移動可能とする第1の移動範囲と、前記第1の操作とは異なる乗員の第2の操作によって前記所定範囲を超えて取付位置を移動可能とし、乗員へのウエビング装着長さを延長する第2の移動範囲と、 を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載する本発明の取付位置調節装置によれば、通常走行時における乗員の第1の操作によって取付位置が第1の移動範囲で移動し、通常走行における通常操作とは異なる特別の第2の操作によって第1の移動範囲を超えて取付位置が移動する。このように、第1の移動範囲を超えて取付位置が移動できることで、ウエビングの所定量の巻込みを確保できるので、乗員の拘束状態を解除できる。また、第1の操作と異なる第2の操作をする場合のみ取付位置が第1の移動範囲を超えるようにしたことで、第2の操作をしない限り第1の移動範囲で移動できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明におけるシートベルト装置及び取付位置調節装置の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方を、また、矢印INは車両横方向内方をそれぞれ示している。
【0011】
図2は、3点式のシートベルト装置の車両横方向内方から見た概略図を示している。図2に示すように、このシートベルト装置10では、車両の側壁12の下部にウエビング巻取装置14が配設されており、ウエビング16の一端がウエビング巻取装置14に層状に巻き取られている。ウエビング巻取装置14は、例えば、特開2001−213276公報や特開平10−258702号公報に示す一般的な巻取装置であり、詳細は省略する。ウエビング巻取装置14の更に下方には、アンカプレート18が固定されており、ウエビング16の他端が係止されている。ウエビング16の中間部は、車両の側壁12の上部に設けられたショルダアンカ高さ調節装置20のショルダアンカ22に挿通されて折り返されている。ショルダアンカ22とアンカプレート18との間には、ウエビング16にタングプレート24が摺動自在に挿通されている。タングプレート24は、運転席のシート26の車両室内中央側に立設されたバックル装置28に係脱可能に係合されるようになっている。
【0012】
乗員が、タングプレート24を把持してバックル装置28に係合させれば、ウエビング16は、乗員に装着される。ウエビング16の装着状態を解除するには、バックル装置28のレリーズボタン30を押圧すれば良い。これにより、タングプレート24がバックル装置28から離脱されてウエビング16がウエビング巻取装置14に巻き取られる。
【0013】
ショルダアンカ高さ調節装置20には、車両上下方向を長手方向とするレール32が設けられている。レール32の内方には、図1に示すように、ショルダアンカ22の取付部材を構成するスライダ36が設けられている。スライダ36は、金属で形成されており、レール32に沿って車両上下方向に摺動可能となっている。
【0014】
スライダ36の内部を貫通して送り螺子を構成する金属製の長ボルト40が配置されている。長ボルト40は、その軸方向が車両上下方向とされ、長ボルト40の軸方向両端部は、レール32の上下両端側で車両横方向に突設されたL字型の支持板42に貫通支持され、長ボルト40の軸線回りに回転可能となっている。また、スライダ36は、長ボルト40の軸回りに回転しないように回り止めが設けられている。なお、支持板42は、車両の側壁12に固定されている。
【0015】
長ボルト40の下端部には、レール32下端側の支持板42に固定されたモータ46がジョイント48を介して連結され、長ボルト40が正転、逆転駆動されるようになっている。モータ46は、図2に示すように、アームレスト34に設けられた上昇スイッチ66、下降スイッチ68、ウエビング引出し停止状態解除のためのロック解除スイッチ70で操作される。ここで、アームレスト34は、車両ドアの内側に設けられている。
【0016】
図1に示すように、スライダ36に形成された雌ねじは、長ボルト40に螺合されている。また、スライダ36内には、車両横方向内方からアンカボルト50が螺合されている。ショルダアンカ22は、アンカボルト50の頭部とスライダ36との間に保持されている。一方、スライダ36には、ショルダアンカ22の取付面とは反対側の面の上部にピン52が突出している。
【0017】
ショルダアンカ高さ調節装置20が固定された側壁12側には、スライダ36及びショルダアンカ22が昇降する上限位置、通常下限位置、ウエビング引出し停止状態解除(以下「ロック解除」という。)用下限位置の3箇所にそれぞれ第1リミットスイッチ54、第2リミットスイッチ55、第3リミットスイッチ56が配置されている。第1〜第3リミットスイッチ54、55、56には、弾力性を有するコンタクト部材としてのコンタクト58、59、60が設けられている。これら第1〜第3リミットスイッチ54、55,56は、ショルダアンカ高さ調節装置20の制御回路64(図3参照)に電気的に接続されると共に、スライダ36のピン52が所定位置に達した際にこのピン52によってコンタクト58、59、60が押圧されて制御回路64へ信号を伝える。
【0018】
ここで、図3には、この実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置20の主要部構成のブロック図が示されている。このショルダアンカ高さ調節装置20では、ショルダアンカ高さ調節操作用の上昇スイッチ66、下降スイッチ68、ロック解除スイッチ70及び第1〜第3リミットスイッチ54、55、56が制御回路64に接続されている。また、上昇スイッチ66、下降スイッチ68及びロック解除スイッチ70による電気信号に基づいてモータ46の回転方向及びスライダ36の移動限度位置が定められ、第1〜第3リミットスイッチ54、55、56からの電気信号に基づいてスライダ36の移動限度位置が検出される。また、制御回路64には、駆動回路62を介してモータ46が接続されており、これにより、モータ46の駆動が制御される。
【0019】
次に、本実施の形態におけるショルダアンカの高さ調節についてフローチャートを参照しながら説明する。
【0020】
まず、ショルダアンカ22を上昇させる場合について説明する。図4は、ショルダアンカ高さ調節装置20の上昇スイッチ66が操作される場合を示す。
【0021】
ステップ100において、ショルダアンカ高さ調節装置20の上昇スイッチ66がONされているか否かが判断される。ステップ100において、上昇スイッチ66がONされていると判断されると、ステップ102へ進む。
【0022】
ステップ102においては、モータ46が正方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22が上昇する。
【0023】
次に、ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達したか否かが第1リミットスイッチ54によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が上限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第1リミットスイッチ54のコンタクト58から離間しているので、上限位置に達していないことが判る。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が上限位置に達すると、ピン52がコンタクト58を押圧するので、ショルダアンカ22は上限位置に達したと判断される。
【0024】
ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達していないと判断された場合には、ステップ108へ進み、上昇スイッチ66のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ102へ進んでモータ正方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ106へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。一方、ステップ104において、ショルダアンカ22が上限位置に達したと判断された場合にも、ステップ106へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0025】
次に、ショルダアンカ22を通常状態(ロック解除させる場合以外の状態)において下降させる場合について説明する。図5は、ショルダアンカ高さ調節装置20の下降スイッチ68が操作される場合を示す。
【0026】
ステップ110において、ショルダアンカ高さ調節装置20の下降スイッチ68がONされているか否かが判断される。ステップ110において、下降スイッチ68がONされていると判断されると、ステップ112へ進む。
【0027】
ステップ112においては、モータ46が負方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22が下降する。
【0028】
次に、ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したか否かが第2リミットスイッチ55によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第2リミットスイッチ55のコンタクト59から離間している。この状態では、ショルダアンカ22は通常下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達すると、ピン52が第2リミットスイッチ55のコンタクト59を押圧してショルダアンカ22は通常下限位置に達したと判断される。
【0029】
ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ118へ進み、下降スイッチ68のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ112へ進んでモータ負方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ116へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。一方、ステップ114において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したと判断された場合にも、ステップ116へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0030】
次に、ロック解除するために、通常下限位置より更に下降させる場合について説明する。図6は、ショルダアンカ高さ調節装置20のロック解除スイッチ70が操作される場合を示す。
【0031】
ステップ120において、ショルダアンカ高さ調節装置20のロック解除スイッチ70がONされているか否かが判断される。ステップ120において、ロック解除スイッチ70がONされていると判断されると、ステップ122へ進む。
【0032】
ステップ122においては、モータ46が負方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22はA、B範囲(図1の両矢印A間、B間)に拘らず下降する。すなわち、スライダ36がA範囲にある場合には下降し、A範囲の下端にある場合にもA範囲を超えてB範囲へ下降する。
【0033】
次に、ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したか否かが第3リミットスイッチ56によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36がロック解除時の下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第3リミットスイッチ56のコンタクト60から離間している。この状態では、ショルダアンカ22はロック解除時の下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36がロック解除時の下限位置に達すると、ピン52が第3リミットスイッチ56のコンタクト60を押圧する。これにより、ショルダアンカ22はロック解除時の下限位置に達したと判断される。
【0034】
ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ128へ進み、ロック解除スイッチ70のON状態が維持されているか否かが判断される。ここで、ONが維持されていると判断された場合には、ステップ122へ進んでモータ負方向回転を継続し、ONが維持されていないと判断された場合には、ステップ126へ進む。一方、ステップ124において、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したと判断された場合にも、ステップ126へ進む。
【0035】
ステップ126においては、モータ46が正方向回転し、長ボルト40が回転することによりスライダ36及びショルダアンカ22は上昇する。なお、ロック解除スイッチ70のON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカ22がロック解除時の下限位置に達したと判断された場合に負方向回転していたモータ46を正方向回転させ、スライダ36及びショルダアンカ22を上昇させるのは、第2リミットスイッチ55より下方はショルダアンカ22の高さ調節に通常使用しない範囲であり、乗員の操作によって移動したショルダアンカ22の位置をこの範囲にしたままでモータ46を長時間停止させるのは、適切でないからである。
【0036】
次に、ステップ128において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したか否かが第2リミットスイッチ55によって判断される。すなわち、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達していなければ、スライダ36のピン52は、第2リミットスイッチ55のコンタクト59から離間している。この状態では、ショルダアンカ22は通常下限位置に達していないと判断される。一方、ショルダアンカ22の取付部材であるスライダ36が通常下限位置に達すると、ピン52が第2リミットスイッチ55のコンタクト59を押圧してショルダアンカ22は通常下限位置に達したと判断される。
【0037】
ステップ128において、ショルダアンカ22が通常下限位置に達していないと判断された場合には、ステップ126へ進んでモータ正方向回転を継続し、ショルダアンカ22が通常下限位置に達したと判断された場合は、ステップ130へ進み、モータ46が停止されて処理を終了する。
【0038】
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
【0039】
図2に示すように、ショルダアンカ22は、ショルダアンカ高さ調節装置20によりモータ駆動で車両上下方向に昇降可能であるので、ウエビング16が乗員の体格に合うように第1の移動範囲の間(図1の両矢印A間)で高さを調節できる。車両が急減速状態となる緊急時には、ウエビング巻取装置14のイナーシャロック機構が作動してウエビング16の引出しがロックされると共に、図示しないモータが作動してウエビング16をウエビング巻取装置14へ巻き取り、ウエビング16が緊密に乗員へ装着され、スラックが解消される。車両の急減速状態が解消された後にウエビング巻取装置14によるウエビング16の引出し停止状態を解除する場合には、ロック解除スイッチ70をONにすると、ショルダアンカ高さ調節装置20が下降すると共に、さらに通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)を超えて(図1の両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させる。
【0040】
一般的なウエビング巻取装置14では、緊急時のロック状態は所定量のウエビング16の巻取りによって解除される。ショルダアンカ22が通常の移動範囲を超えて移動(下降)することで、ウエビング16の所定量の巻込みを確保できるので、乗員を圧迫せずにウエビング巻取装置14のロック状態を解除できる。また、上昇スイッチ66、下降スイッチ68とは別にロック解除スイッチ70を設け、このロック解除スイッチ70を操作する場合のみ通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)を超えて(図1の両矢印B間に)ショルダアンカ22を移動させるようにしたことで、ロック解除スイッチ70を操作しない限り通常の調節移動範囲(図1の両矢印A間)でショルダアンカ22が移動することを確保し、ロック解除したい場合には確実にウエビング16の巻込み量を確保できる。
【0041】
なお、上記の実施の形態では、ロック解除をしたい場合、ロック解除スイッチが押され続けている間のみショルダアンカが下降する構成としたが、例えば、ロック解除スイッチが1度押されればロック解除時の下限位置までショルダアンカが下降する構成としても良い。
【0042】
また、上記の実施の形態では、ロック解除スイッチのON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカがロック解除時の下限位置に達したと判断された場合にショルダアンカが通常下限位置まで上昇して停止する構成としたが、ショルダアンカが通常下限位置から通常上限位置の間のいずれかの位置まで上昇して停止する構成であれば良く、例えば、通常上限位置まで上昇して停止する構成としたり、直前の設定位置をメモリに記憶させたうえで直前の設定位置まで上昇して停止する構成としても良い。
【0043】
さらに、上記の実施の形態では、ロック解除スイッチのON状態が維持されていないと判断された場合、及び、ショルダアンカがロック解除時の下限位置に達したと判断された場合に負方向回転していたモータを一時停止させることなく正方向回転させているが、例えば、上記判断がされたときにモータを一時停止し、モータ停止と同時にタイマーが作動してタイマーによる計測時間が所定時間(例えば、数秒)に達した後にモータを正方向回転させたり、その他所定の条件(例えば、ウエビングの所定量巻込みが検知されたこと又はタングプレートがバックル装置から離脱されたことのいずれかを満たすこと、との条件等)を満たした後に正方向回転させるようにしても良い。
【0044】
さらにまた、上記の実施の形態では、上昇スイッチ、下降スイッチ、ロック解除スイッチをアームレストに設ける場合を例に挙げて具体的に説明したが、例えば、天井部等のアームレスト以外の位置に配置しても良く、配置位置はアームレストに限定されない。なお、ロック解除スイッチのみを上昇スイッチ、下降スイッチから離れた位置、例えば、上昇スイッチ、下降スイッチをアームレストに配置してロック解除スイッチを天井部に配置すれば、不用意にロック解除スイッチが押される可能性が少なくなる。
【0045】
なお、上記の実施の形態では、ショルダアンカ高さ調節装置が所定範囲を超えてショルダアンカを下方へ移動させることで、ウエビングの巻込み量を確保してロック解除しているが、請求項2に記載する本発明によれば、これに限定されず、ショルダアンカ以外におけるウエビングの車体取付位置を移動させても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシートベルト装置及び取付位置調節装置によれば、簡単な構造により、乗員に圧迫感を与えずにロックを解除することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の車両後方から見た概略縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る3点式シートベルト装置の車両横方向内方から見た概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の主要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の上昇スイッチが操作されてショルダアンカが上昇移動する際の制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置の下降スイッチが操作されてショルダアンカが下降移動する際の制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るショルダアンカ高さ調節装置のロック解除スイッチが操作されてショルダアンカが下降移動する際の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 シートベルト装置
14 ウエビング巻取装置
16 ウエビング
20 ショルダアンカ高さ調節装置(取付位置調節装置)
A 第1の移動範囲
B 第2の移動範囲
Claims (2)
- 乗員拘束用ウエビングと、
ウエビング乗員拘束部の片側を巻き取ると共に、ウエビングの緊急時引出し停止機能を備えるウエビング巻取装置と、
ウエビング乗員拘束部の一部を車体へ係止すると共に、係止位置を上下に駆動力で調節可能とした第1の移動範囲と、前記ウエビング巻取装置による前記ウエビングの引出し停止状態を解除する場合には調節移動範囲を超えて下方へ移動できる第2の移動範囲とを備えるショルダアンカ高さ調節装置と、
を有することを特徴とするシートベルト装置。 - 乗員拘束用ウエビングを車体へ取り付ける取付位置を調節するための取付位置調節装置であって、
乗員の第1の操作によって取付位置を所定範囲で移動可能とする第1の移動範囲と、
前記第1の操作とは異なる乗員の第2の操作によって前記所定範囲を超えて取付位置を移動可能とし、乗員へのウエビング装着長さを延長する第2の移動範囲と、
を有することを特徴とする取付位置調節装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003106059A JP2004306892A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | シートベルト装置及び取付位置調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003106059A JP2004306892A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | シートベルト装置及び取付位置調節装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004306892A true JP2004306892A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33468354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003106059A Pending JP2004306892A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | シートベルト装置及び取付位置調節装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004306892A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010215159A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Toyota Motor Corp | 荷重調整機構 |
| CN115179893A (zh) * | 2022-07-12 | 2022-10-14 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种安全带高度调节装置、座椅及车辆 |
| CN116674494A (zh) * | 2023-07-25 | 2023-09-01 | 梅赛德斯-奔驰集团股份公司 | 一种约束系统、安全带调节方法、装置、系统和车辆 |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106059A patent/JP2004306892A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN115179893A (zh) * | 2022-07-12 | 2022-10-14 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种安全带高度调节装置、座椅及车辆 |
| CN115179893B (zh) * | 2022-07-12 | 2023-12-26 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种安全带高度调节装置、座椅及车辆 |
| CN116674494A (zh) * | 2023-07-25 | 2023-09-01 | 梅赛德斯-奔驰集团股份公司 | 一种约束系统、安全带调节方法、装置、系统和车辆 |
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