JP2004308794A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】継手本体10の周溝5にシールリング4が嵌め込まれ、継手本体10に管体20を挿入すると、管体20がシールリング4を通過して継手本体10と管体20とがシールされる管継手であって、周溝5の前後に、シールリング4よりも低い高さの肉盛部6を設けた管継手。ここで、肉盛部6の表面形状は、周溝側が高い傾斜面又は円弧面とすることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管体を容易に装着し、離脱させることができる管継手に関するものであり、特に、周溝からのシールリングのはみ出しまで防止することができる管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
管体を容易に装着し、離脱させることのできる管継手は一般的に広く使用されている。図2は、このような管継手の全体像を示す参考図であり、継手本体10の管体挿入口側から順に、前後移動が可能な解放リング3と拡縮径が可能なロックリング1とが配置されている。
【0003】
図2に示す管継手において管体20を装着するには、単に継手本体10に管体20を挿入すればよい。すると、管体20は解放リング3の内側をそのまま通過し、断面が横向きのV字形のロックリング1に当接して止まるか、又は管体20の挿入によって解放リング3を奥側に移動させた後、ロックリング1に当接して止まる。そして、更に管体20を挿入し続けると、ロックリング1はV字形の開口部が継手本体10の深部側になっているから、管体20の外面がロックリング1の内周を押し広げることとなり、最終的にシールリング4を通過して継手本体10の最奥部まで達する。
【0004】
この状態で内圧が作用すると、管体20は継手本体10から離れる方向の力を受けるが、管体20の外面にロックリング1の内周端がくい込む結果、管体20の離脱が防止される。また、シールリング4が継手本体10と管体20との間に挟まれて潰れ、内部流体の漏れが防止される(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−5373号公報 (第2頁、図1−3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、管体20が樹脂製である場合等、管体20の内径寸法にばらつきが大きい場合、シールリング4の装着外径は、内径上限値の管体20に最低でも接触できるような寸法にしなければならない。ところが、図3に示すように、継手本体10からのシールリング4の出っ張り量を大きく取ることによってこの条件を満足させようとすると、図3(B)のような内径下限値の管体20が挿入された場合、管体20によってシールリング4が継手本体10から外されてしまう危険が大きい。
【0007】
また、管体20の先端が斜めにカットされていると、内径下限値の管体20でなくても、図3(C)に示すように、管体20がシールリング4に遅れて接触する部分(下側)において、管体20がシールリング4を円滑に乗り越えられず、シールリング4が矢印のように押され、はみ出してしまうことがある。そして、このようなシールリング4のはみ出しは、シールリング4の損傷やシール不良の原因となる。
【0008】
更に、シールリング4のはみ出しが管体20の挿入抵抗となり、管体20が継手本体10の最奥部まで達したとの誤解を招くことにもなる。そして、管体20の挿入が不十分な状態で内圧が作用すると、管体20の抜けやシール不良の原因となる。
【0009】
一方、継手本体10の外径と、シールリング4の装着外径とを共に大きく取る(図4の参考例で示す、点線から実線まで)ことによって、継手本体10からのシールリング4の出っ張り量を小さく保とうとすると、図4(B)に示す通り、内径下限値の管体20の内径よりも継手本体10の外径が大きくなる場合が発生する。
【0010】
この時、管体20が樹脂製の柔らかい材質により形成されている場合は、継手本体10により管体20を押し広げることによって、継手本体10に管体20を挿入することは可能であるが、継手本体10に管体20を挿入するのに要する荷重が大きくなってしまう。
【0011】
そこで本発明は、管体の装着性に悪影響を与えることなく、シールリングのはみ出しを効果的に防止することができる管継手を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、継手本体の周溝にシールリングが嵌め込まれ、継手本体に管体を挿入すると、管体がシールリングを通過して継手本体と管体とがシールされる管継手であって、周溝の前後に、シールリングよりも低い高さの肉盛部を設けた管継手に係るものである。ここで、肉盛部の表面形状は、周溝側が高い傾斜面又は円弧面とすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の管継手は、継手本体の周溝にシールリングが嵌め込まれ、継手本体に管体を挿入すると、管体がシールリングを通過して継手本体と管体とがシールされるものである。ここで、シールリングは1個に限られず、2個以上あってもよい。また、継手本体は、雄型であっても雌型であってもよい。
【0014】
そして、管体の装着構造としては、一般的に広く使用されている簡便なものが適用できる。例えば、継手本体の管体挿入口側から順に、前後移動が可能な解放リングと拡縮径が可能なロックリングとを配置し、管体の挿入後に内圧が作用すると、管体の外面にロックリングの内周端がくい込んで管体の離脱を防止する構造等である。なお、この構造で管体を離脱させるには、解放リングを押し込み、その先端でロックリングを押し広げてやればよい。すると、管体の外面に対するロックリングのくい込みが解除され、簡単に管体を引き抜くことができるようになる。
【0015】
この様に、本発明の管継手は装着の簡便さを維持しつつ、特徴的に、周溝の前後に、シールリングよりも低い高さの肉盛部を設けている。即ち、本発明の管継手では、継手本体の表面を全体的に嵩上げすることなく、周溝の前後にだけ肉盛部を設けている。従って、管体との接触面積が全体的な嵩上げよりもはるかに少なくなる結果、管体の挿入荷重は変わらず、しかも、肉盛部以外は一般的な構造が採用できるのである。
【0016】
ここで、周溝の前に設けた肉盛部は、継手本体の先端側における継手本体と管体との径の差を従来程度に維持しつつ、シールリングの手前でシールリングと管体との径の差を小さくして、シールリングのはみ出しを防止するものである。そのため、肉盛部は周溝の直前に設けることが好ましいが、シールリングのはみ出しが防止できるのであれば、周溝からある程度離れた位置に設けてもよい。
【0017】
一方、周溝の後に設けた肉盛部は、管体に押されたシールリングを保持し、はみ出しを防止するものである。そのため、肉盛部は周溝の直後に設けることが好ましいが、シールリングのはみ出しが防止できるのであれば、周溝からある程度離れた位置に設けてもよい。
【0018】
また、周溝が2個以上ある場合には、最前部の周溝の前と最後部の周溝の後に肉盛部を設ければよく、周溝の間には肉盛部がなくてもよい。更に、肉盛部の表面形状は、管体の装着性とシールリングのはみ出し防止の観点から、周溝側が高い傾斜面又は円弧面が好ましく、肉盛部の最大外径は管体内径の上限値以下、傾斜面の場合の角度は3〜45°、円弧面の場合の半径は肉盛部の最大高さの4倍以下であることが好ましい。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の管継手における最良の実施の形態を図面をもって説明する。図1は、本発明の管継手の実施例を示す一部断面図であり、図1(A)〜(C)の各実施例とも、継手本体10の周溝5にシールリング4としてEPDM製のO−リングが嵌め込まれている。また、周溝5の前後には、シールリング4よりも低い高さの肉盛部6が設けられている。
【0020】
そして、図1(A)に示す実施例では、1個のシールリング4と1個の周溝5とで構成されており、周溝5の直前に前の肉盛部6A、直後に後の肉盛部6Bが設けられ、その表面形状は、周溝側が高い傾斜面となっている。ここで、傾斜面の角度は8°で、最大高さは0.1mmである。
【0021】
また、図1(B)に示す実施例では、図1(A)に対し、肉盛部6の表面形状が円弧面となっており、円弧の半径は0.1mmで、最大高さは0.1mmである。更に、図1(C)に示す実施例では、図1(A)に対し、シールリング4と周溝5とを2個構成にしたものである。但し、周溝5の間には肉盛部を設けていない。
【0022】
このような各実施例において、継手本体10に対する管体20の挿入は、継手本体10の先端で管体20との径の差が図3の従来例と同じであるため、極めて円滑に行なわれる。そして、管体20の先端が前の肉盛部6Aに到達すると、傾斜面又は円弧面となっていることから簡単に乗り越え、シールリング4にまで至る。
【0023】
すると今度は、シールリング4と管体20との径の差が小さくなるので、そのまま管体20の挿入を続けても、特に挿入荷重は変わらない。しかも、管体20に押されたシールリング4を後の肉盛部6Bが保持するので、シールリング4のはみ出しが防止される。また、管体20との接触面積は肉盛部6の部分だけで少ないので、その後の挿入に伴う荷重も増加せず、管体20が簡単にシールリング4を通過し、継手本体10と管体20とが確実にシールされる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の管継手は、継手本体の周溝にシールリングが嵌め込まれ、継手本体に管体を挿入すると、管体がシールリングを通過して継手本体と管体とがシールされる管継手であって、周溝の前後に、シールリングよりも低い高さの肉盛部を設けたので、管体の装着及び離脱の容易さを維持しつつ、周溝からのシールリングのはみ出しが効果的に防止され、シールリングの損傷やシール不良の原因を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の管継手の実施例を示す一部断面図である。
【図2】図2は、管継手の全体像の一例を示す参考図である。
【図3】図3は、管継手の従来例を示す一部断面図である。
【図4】図4は、管継手の参考例を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1‥ロックリング
3‥解放リング
4‥シールリング
5‥周溝
6‥肉盛部
6A‥前の肉盛部
6B‥後の肉盛部
10‥継手本体
20‥管体
Claims (2)
- 継手本体(10)の周溝(5)にシールリング(4)が嵌め込まれ、継手本体(10)に管体(20)を挿入すると、管体(20)がシールリング(4)を通過して継手本体(10)と管体(20)とがシールされる管継手であって、周溝(5)の前後に、シールリング(4)よりも低い高さの肉盛部(6)を設けたことを特徴とする管継手。
- 肉盛部(6)の表面形状が、周溝側が高い傾斜面又は円弧面となっていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003103450A JP2004308794A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003103450A JP2004308794A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 管継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004308794A true JP2004308794A (ja) | 2004-11-04 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2003103450A Pending JP2004308794A (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004308794A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011058877A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | 株式会社トヨックス | ホース継手 |
| JP2012013105A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Onda Seisakusho:Kk | 継手 |
| WO2013115044A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 株式会社トヨックス | 管継手 |
-
2003
- 2003-04-07 JP JP2003103450A patent/JP2004308794A/ja active Pending
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