JP2004321337A - 遊技機用回転リール式図柄表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リール19と、その回転リール19の円周縁に係合して当該回転リール19を定位置で回転可能に支持するガイド手段20と、回転リール19の円周縁に内接又は外接して当該回転リール19に回転力を付与する駆動手段21とを備えてなる回転リール式図柄表示装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機において、複数の図柄を可変表示させるために使用する回転リール式図柄表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な回転リール式図柄表示装置は、短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールを三個横並びに配置してなる。この回転リール式図柄表示装置は例えばスロットマシンやパチンコ機の機内に組み込まれていて四角い窓穴(図2,図3中、符号W参照。)越しに回転リールの外周面の一部(例えば一つの回転リールについて図柄三個乃至四個分)が遊技客から見えるようになっており、窓穴から見える複数の図柄の組み合わせと遊技の当たり外れが関連付けられている。なお、前記図柄の組み合わせが所定の態様に揃って「当たり」になった場合は、例えば遊技機がスロットマシンである場合には所定数のメダルを景品として放出し、また遊技機がパチンコ機である場合にはパチンコ球の入賞確率を飛躍的に高める、などの所定の利益が遊技客に与えられる。
【0003】
しかして従来の回転リールは、短円筒形のリール主体と、そのリール主体の内側から軸心に向けて形成したスポーク部材と、リール主体の軸心部分に前記スポーク部材を介して支持される軸受筒で概略構成されている。そして回転リール式図柄表示装置は、そのような回転リールの軸受筒に駆動手段たるモータの出力軸を直結するか、或いは軸受筒に回転支軸を通して回転自在に支承させると共にリール主体の周縁に内歯車を形成してその内歯車にモータ駆動の原動平歯車を噛合させ、もってモータの駆動で回転リールを回転させるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−191746号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機が稼働している間、回転リールは頻繁に回転・停止を繰り返す。従って回転リールの重量はモータの容量、寿命及びランニングコストに影響する重要な要素である。
【0006】
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は回転リールの軽量化を可能にした回転リール式図柄表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールの円周縁に係合して当該回転リールを定位置で回転可能に支持するガイド手段と、回転リールの円周縁に内接又は外接して当該回転リールに回転力を付与する駆動手段と、を備えてなる遊技機用回転リール式図柄表示装置を提供する。
【0008】
回転リールをガイド手段によって定位置で回転可能に支持することで、特許文献1にあるような回転リールの軸受筒やスポーク部材が不要になる。従って、回転リールの軽量化が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を遊技機たるスロットマシンを例示して説明する。なお、図1は表示ユニットの斜視図、図2はスロットマシンの斜視図、図3は前面カバーを開いて示すスロットマシンの斜視図、図4は図柄表示装置の正面図、図5は図柄表示装置の側面図、図6は図柄表示装置の装置ケースを切断した縦断面図、図7は表示ユニットの移動状態を示す装置ケースを切断した縦断面図、図8は回転リールを切断した図柄表示装置の縦断面図、図9は図6の一部拡大図、図10は表示ユニットの縦断面図、図11,図12は表示ユニットの他の取付態様を示す縦断面図、図13は固定手段を設けた状態を示す図6の一部拡大図、図14乃至図16は円形フレームの一部拡大正面図、図17は円形フレームの一部拡大断面図、図18は前面カバーを開いて示すスロットマシンの斜視図、図19は回転リールの着脱方向を入れ替えた表示ユニットの斜視図、図20は表示ユニットの他の移動状態を示す装置ケースを切断した縦断面図、図21,図22は前面カバーを上半体と下半体に分割したスロットマシンの斜視図である。
【0010】
スロットマシン1は、図2,図3に示したように、前面が開口する箱状の外枠2と、その外枠2の前面に片開きのドア状に回動可能に取り付けた前面カバー3を有する。前記外枠2は、天板2aと底板2bと左右の側板2c,2c及び背板2dで周囲を囲いその内部を仕切板2eで上下に仕切った箱状(筐体)であり、この外枠2の内部に回転リール式図柄表示装置(以下単に「図柄表示装置」という。)4、電源装置5、メダル放出装置6などの装置類が収められている。
【0011】
一方、前面カバー3は合成樹脂製であって、表側の下方にメダル貯留用の受皿7を有し、また、表側のほぼ中央に操作部を有する。この操作部には、メダル投入用の投入口8と、制御装置9のメモリーにデータとして蓄えられているメダルから一枚のみの投入を指示する一枚投入ボタン10と、同じく二枚のみの投入を指示する二枚投入ボタン11と、同じく一回のゲームで使用可能な最高枚数(例えば三枚)の投入を指示するMAX投入ボタン12と、投入口8の裏側にあるメダルセレクタ13(図3参照。)に詰まったメダルを受皿7に戻すためのメダル返却ボタン14と、前記制御装置9のメモリーにデータとして蓄えられているメダルの貯留解除命令(精算による放出命令)を入力するための貯留解除スイッチ15と、図柄表示装置4を作動させる始動レバー16と、図柄表示装置4の後述する各回転リール19,19,19を停止させる三個のリール停止ボタン17a,17b,17cと、遊技方法や装飾的な模様を記載した固定表示部18などを有する。
【0012】
【図柄表示装置】
前記図柄表示装置4は外枠2の仕切板2e上に取り付けられており、装置ケース4aと、短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リール19と、その回転リール19を定位置で回転可能に支持するガイド手段20と、回転リール19に回転力を付与する駆動手段21で概略構成される。なお、実施形態の図柄表示装置4は、一つの回転リール19と一つのガイド手段20と一つの駆動手段21を一体化させて一つの表示ユニット400を構成し、その表示ユニット400を必要個数分だけ装置ケース4aに並べて形成したものである。
【0013】
【図柄表示装置・・装置ケース】
前記装置ケース4aは全体がほぼ金属製であって、四角いケース基板23の後半部上方に正面開口状のリールカバー24を形成し、そのリールカバー24の上部に把持部25を設けて持ち運びを可能とし、また、ケース基板23の前縁に下向き鍵状の縁掛け片26を延設してなる。そしてこの縁掛け片26を外枠2の仕切板2eの前縁に引っ掛けて位置決めし、さらに縁掛け片26及びケース基板23の適所にビス(図示せず)を通して仕切板2eに固定する。
【0014】
【図柄表示装置・・表示ユニット】
図1は一つの表示ユニット400を示したものである。この表示ユニット400は、一枚のベース基板22の上にガイド手段20と駆動手段21と回転リール19を夫々一つずつ設けてなる。
【0015】
【表示ユニット・・回転リール】
前記回転リール19は、筒状に丸めたリールテープ27の左右両縁に合成樹脂製の円形フレーム28a,28bを接合して短円筒形にしたスポークレス構造である。そして、前記円形フレーム28a,28bの双方に外向き(円筒の外周方向)に突出する鍔状ガイド片29を突設し、また、一方の円形フレーム28aに内向き鍔状の内歯車30を形成してなる。この内歯車30には後述するセンサー31によりインデックスを検出するための被検知部32が一個形成してある。実施形態のセンサー31は発光素子と受光素子を組み合わせた公知のものであり、これに対応する被検知部32は小さな透孔である。また、前記リールテープ27は乳白色で透光性を有する合成樹脂で出来ており、その表面に複数(現在の標準は21個)の文字・図形等の図柄(図示せず)が印刷されている。
斯かる構成よりなる回転リール19は上記従来技術の項で説明したような軸受筒やスポーク部材が無いため非常に軽量である。
【0016】
【表示ユニット・・ガイド手段】
前記ガイド手段20は、回転リール19の円周縁に係合して当該回転リール19を定位置で回転可能に支持するものであって、四個の回転輪33と、その回転輪33を回転自在に支持すべく四角いベース基板22の四隅に立ち上げた軸受板34で構成される。四個の回転輪33は二個を一組として各組がそれぞれホイール軸35で一体に連結されており、そのホイール軸35の両端が軸受板34に遊嵌している。
回転輪33の周面中央には、前記回転リール19の鍔状ガイド片29が若干の遊びを持って緩やかに嵌る程度の幅と鍔状ガイド片29の突出量より浅い深さの溝36が設けられている。
また、ホイール軸35で連結されている回転輪33,33同士の間隔は、回転輪33の溝36,36同士の中心間距離と回転リール19の鍔状ガイド片29,29同士の中心間距離がほぼ一致するように設定されている。一方、二本のホイール軸35,35同士の中心間距離、つまり前後に並ぶ回転輪33,33同士の中心間距離は回転リール19の直径より小さく設定されている。
【0017】
以上の構成よりなるガイド手段20の四個の回転輪33上に回転リール19を載せると、鍔状ガイド片29が回転輪33の溝36に嵌って左右に動かず、また、回転リール19の円弧の下側が前後の回転輪33,33同士の間に沈むから前後にも動かない。また、回転輪33は回転自在であって回転リール19の回転に対して殆ど無抵抗に従動するため、ガイド手段20によって定位置に支持された回転リール19は、あたかも自己の軸心に軸を通して支えられているかのような状態を保ちつつガイド手段20上で自由に回転し得る。なお、既述のように回転リール19の鍔状ガイド片29の突出量に対し、回転輪33の溝36の深さを浅く設定したため、リールテープ27が回転輪33に接触せず、従って回転リール19がガイド手段20の回転輪33に載ってどれだけ回転してもリールテープ27が汚れたり損耗したりするおそれはない。
【0018】
【表示ユニット・・駆動手段】
前記駆動手段21は、回転リール19の円周縁に内接して当該回転リール19に回転力を付与するものであって、モータ37と、そのモータ37の出力軸に固着した平歯車形態の回転原動部38と、モータ37を支持する支持部材39で構成され、前記回転原動部38が回転リール19の内歯車30に噛合してモータ37の回転力を回転リール19に伝達する。
なお、駆動手段21の他の実施形態として、図示しないが円形フレーム28aの鍔状ガイド片29の外周に平歯車を形成し、一方、前記ガイド手段20の回転輪33の一つを前記平歯車に噛合する平歯車形態の回転原動部に変更し、その回転原動部をモータで回転させるようにしてもよい。この場合の駆動手段は、回転リール19の円周縁に外接して当該回転リール19に回転力を付与するものとなる。
また、言うまでもなく駆動手段21の回転力伝達機構は歯車に限定されず、摩擦車など他の機械要素であってもよい。
【0019】
【駆動手段・・支持部材】
前記支持部材39は、図1,図6に示したようにベース基板22の一角にある一つの軸受板34に自己の基端部を回動自在に接合させた揺動アーム40と、その揺動アーム40を付勢する付勢手段41で構成されており、この支持部材39の揺動アーム40の自由端側先端に前記モータ37が取り付けられている。揺動アーム40は、平面視クランク状に形成して自由端側を回転リール19内に収め且つ前記モータ37を回転リール19の中側に配置することにより、回転リール19の外側に対する駆動手段21のかさばりが最小限に抑えられるようにしてある。また、揺動アーム40の跳ね上げ方向の動きは、図9に示したように揺動アーム40の後端に突設した突片40aが軸受板34に突設した固定受片34aに当たって止まる。さらにまた、揺動アーム40には円形フレーム28aに設けた前記被検知部32を検出するためのセンサー31が設けられており、そのセンサー31が被検知部32を検出して回転リール19のインデックス情報を発信する。なお、センサー31の種類と取付場所はもちろん実施形態に限定されるものではない。
【0020】
【駆動手段・・・付勢手段】
前記付勢手段41は例えば揺動アーム40と前記軸受板34の間に掛け渡した弾性材たるコイルスプリングであり、図6実線状態で揺動アーム40の中間位置と軸受板34の間にあって揺動アーム40の中間点を引っ張ることにより揺動アーム40の自由端側を回転リール19の円形フレーム28aに向けて付勢する。この付勢手段41の付勢によって回転リール19の内歯車30に回転原動部38が押し付けられるから噛合の確実性が増大する。なお、付勢手段41はコイルスプリングを例示したが、付勢手段41にはコイル形態以外のスプリングやゴム等をも含む。また、付勢手段41は弾性材に限定されるものでもなく、例えばモータ37の近くにバランスウェイトを設置するものであってもよい。もちろんモータ37の重量がバランスウェイトとして機能する場合にはモータ37自身も付勢手段41の一形態である。
【0021】
また、上記付勢手段41は、回転原動部38を介して円形フレーム28aを回転輪33に押し付ける作用をも果たしているが、本実施形態ではもう一方の円形フレーム28bを回転輪33に押し付けるためにガイド補助手段42を形成しそのガイド補助手段42も前記付勢手段41によって付勢させるようにしてある。すなわちガイド補助手段42は、前記支持部材39の途中から水平横向きに突設した横軸43と、その横軸43の先端に揺動可能なように軸着した腕杆44と、この腕杆44の両端に設けた回転自在な押圧輪45で構成され、前記付勢手段41が支持部材39を付勢する力で押圧輪45を円形フレーム28bに内接させるのである。なお、ガイド補助手段42は、支持部材39と一体である必然性はないものの、支持部材39と一体であることにより 後述するごとくガイド手段20に対して回転リール19を着脱する際の作業性が格段に向上する。
【0022】
しかして前記回転原動部38を回転リール19に押し付けるポイントは、図6に示したように回転原動部38がガイド手段20の回転輪33と対向する場所がよい。そうした場合には回転原動部38と回転輪33で円形フレーム28aが挟み付けられるから鍔状ガイド片29と回転輪33の係合並びに回転原動部38による回転リール19への回転力の伝達が確実になり、また、回転原動部38を回転リール19に如何に強く押し付けても回転リール19の円形を歪ませるような力が作用しない。
【0023】
なお、この技術は技術的思想Aとして次のように把握することができる。
「短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールの円周縁に回転原動部を内接又は外接させて当該回転リールに回転力を付与する駆動手段と、前記回転原動部に対して回転リールの円周縁を挟んで対向するように回転リールの円周縁に外接又は内接させた回転輪とからなり、回転原動部と回転輪の何れか一方又は双方を付勢して両者で回転リールの円周縁を挟み付けるようにした図柄表示装置。」
ここで回転原動部38の実施形態は上記のとおり平歯車であるが、もちろん回転原動部38には摩擦車なども含む。また、回転原動部38が回転リール19に内接するときは回転輪33が回転リール19に外接し、逆に回転原動部38が回転リール19に外接するときは回転輪33が回転リール19に内接する。また、回転原動部38は上記した付勢手段41によって付勢されているのであるが、例えば回転原動部38を固定すると共に回転輪33を移動可能にして回転リール19側に向けて付勢したり、或いは回転原動部38と回転輪33の双方を回転リール19側に向けて付勢するようにしてもよい。
また、「上記技術的思想Aの回転原動部38と回転輪33を両者の中心間距離が最小になるように配置してなる図柄表示装置」が技術的思想Bとして把握でき、また、「上記技術的思想A又はBの何れか一つに記載の図柄表示装置であって回転原動部38及び/又は回転輪33に作用する付勢力の合力が回転輪33及び/又は回転原動部38の中心に向かうように設定した図柄表示装置」が技術的思想Cとして把握できる。なお、図6は回転原動部38と回転輪33の中心間距離を最小にした例が示されており、両者の中心同士を結ぶ直線Lの延長線上に回転リール19の中心がある。そして、この直線Lと付勢手段41の付勢力の合力を一致させるのが技術的思想Cである。
これら技術的思想A〜Cにより、回転リール19を殆ど歪ませることなく駆動手段21の回転力を回転リール19に確実に伝達することができる、という効果が得られる。また、技術的思想A〜Cによれば回転リール19を歪ませる力が殆ど作用しないから回転リール19の剛性は低くてもよく、従って回転リール19の思い切った軽量化が可能である。ちなみに回転原動部38と回転輪33の全てを回転リール19に外接させて周囲から押圧するようにすると、その外圧に耐え得る剛性を得るために円形フレーム28a,28bの肉厚を増したり金属化が必要になるから、回転リール19の高重量化という問題に突き当たる。
また、回転リール19が回転原動部38と回転輪33によって挟まれた状態で支持されるため、例えば図11に示したようにガイド手段20を垂直にしたり、或いは図12に示したようにガイド手段20を上方に配置して回転リール19を吊り下げるようにすることもできる。
【0024】
以上の回転原動部38と回転リール19と回転輪33に関する技術的思想A〜Cは、ガイド補助手段42の押圧輪45と回転リール19と回転輪33に関しても同様に当て嵌まるのであり、その場合は上記の回転原動部38を押圧輪45と読み替えればよい。
【0025】
表示ユニット400は上記のように構成されており、本実施形態の図柄表示装置4はその表示ユニット400を装置ケース4aのケース基板23上に三つ並べて形成したものである。各表示ユニット400はベース基板22を装置ケース4aのケース基板23に単純に固定すればよいのであるが、好ましくは装置ケース4aのケース基板23に対して各表示ユニット400を通常表示位置と着脱作業位置の間で移動可能にするとよい。
【0026】
具体的には例えば、表示ユニット400のベース基板22の底面に図1,図6に示したように軸受片46を垂設し、その軸受片46を装置ケース4aの縁掛け片26に対して丸軸47で止めるのである。こうすることにより各表示ユニット400は丸軸47を中心として図7実線の通常表示位置から同図二点鎖線で示した着脱作業位置に移動可能となり、その結果、図柄表示装置4をスロットマシン1から外さずとも回転リール19の着脱が可能になる。
【0027】
なお、表示ユニット400は上記のように移動可能であるが、丸軸47を中心としてケース基板23側に殆どの重量が加わるバランスになっているため、表示ユニット400を止める固定手段のようなものを設けなくても通常使用の範囲では安定している。しかし、搬送時の振動や不心得な遊技客によって加えられる衝撃に対して丸軸47を中心にバウンドするおそれがあり、そのような無用の動きに対する予防策として、例えば図13に示したように表示ユニット400をケース基板23に対して固定する固定手段48を設けるのがよい。この固定手段48は、ケース基板23の縁掛け片26に突張り片49を軸着し、一方、表示ユニット400のベース基板22の前縁に下向きの係合片50を突設し、前記突張り片49の自由端をベース基板22の係合片50に係合させて表示ユニット400の動きを止めるようにしたものであり、図13二点鎖線のように突張り片49の先を係合片50から外すことで表示ユニット400の固定を解除することができる。もちろんここに示した固定手段48は一つの例示であり、それ以外でも例えばネジで表示ユニット400とケース基板23を連結するなど、どのような構造であってもよい。また、固定手段48を設ける位置も自由であるが、好ましくはスロットマシン1の前面カバー3を開けた状態でスロットマシン1の正面に立った作業員が操作可能な位置がよい。そうすることによりスロットマシン1から一々図柄表示装置4を外さなくても外枠2を開いただけで表示ユニット400の固定又は解除が可能になる。このことから明らかなようにこの固定手段48は、スロットマシン1から図柄表示装置4を外さずに回転リール19の着脱を可能にした、という上記技術と組み合わせた場合に優れた有用性を発揮する。
【0028】
しかして本発明の実施形態よりさらに次のような技術的思想Dが把握できる。技術的思想D 「短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールを回転可能に支持するガイド手段と、回転リールに回転力を付与する駆動手段の少なくとも三要素で表示ユニットを形成し、その表示ユニットを通常表示位置と着脱作業位置の間で移動可能なように遊技機に取り付けるようにした図柄表示装置」
なお、この技術的思想Dに対応するガイド手段は、上記ガイド手段20のように「回転リールの円周縁に係合して当該回転リールを定位置で回転可能に支持する」ものに限定されず、また、同じく回転リールもスポークレス構造に限定されない。すなわち回転リールにスポーク部材と軸受筒がありその軸受筒に駆動手段たるモータの出力軸を直結する場合のそのモータを支持するためのプレートもガイド手段の一形態に含まれる。また、表示ユニットも一つのガイド手段に複数の回転リールと駆動手段を備えた構成であってもよい。このような構造のガイド手段と回転リールと駆動手段で構成される表示ユニットも、通常表示位置から着脱作業位置に移動させれば、遊技機に取り付けたまま回転リールの着脱が可能になる作用・効果において異ならないからである。
【0029】
さらにまた、上記技術的思想Dの全ての特徴を含む次のような技術的思想Eも把握可能である。
技術的思想E 「前記表示ユニットを遊技機側の固定部位に対して固定する固定手段を、遊技機の前面カバーを開けた状態で遊技機の正面に立った者が固定・解除操作可能な位置に設けた前記技術的思想D記載の図柄表示装置」
ここで遊技機側の固定部位とは外枠2の仕切板2eや、その仕切板2eに固定的に取り付けられる装置ケース4aをいう。
【0030】
【図柄表示装置の作動・停止】
次に以上の構成よりなる図柄表示装置4の作動・停止について説明する。
先ず、各表示ユニット400のモータ37を回転させるとその回転力が回転原動部38を介して回転リール19に伝わるため、ガイド手段20の回転輪33,33…上で回転リール19が回転する。なお、本発明の回転リール19は、スポークレス構造で軽いため回転の立ち上げが容易であり、従って”モータ37をゆっくり立ち上げる”というようなソフト面でのハード保護対策が不要である。
【0031】
次にモータ37を止めると回転リール19も停止する。この場合も回転リール19が軽いため、回転を急激に止めてもモータ37への負担や歯車機構への衝撃が殆どない。なお、回転リール19の回転状態は前記被検知部32を検出するセンサー31のインデックス情報によってスロットマシン1内の制御装置9によって把握されており、そのインデックス情報を基に任意の向きで回転リール19を止めることができる。
【0032】
【回転リールの着脱】
次に図柄表示装置4の回転リール19の着脱について説明する。
先ず図6二点鎖線のように駆動手段21の支持部材39を跳ね上げると、回転リール19の円形フレーム28aから回転原動部38が浮き上がり、また、それと一緒にガイド補助手段42も跳ね上がって回転リール19の円形フレーム28bから押圧輪45が浮き上がる。これにより回転リール19の拘束力が一挙に解除されるから、回転リール19を持ち上げて回転輪33から離し、そのままガイド補助手段42側に移動させるだけで回転リール19をガイド手段20から外すことができる。また、その逆の動作で回転リール19をガイド手段20に設置することができるため、極めて簡単に回転リール19を着脱することができる。
【0033】
なお、実施形態では、揺動アーム40の回動中心(図6中、ホイール軸35参照。)の上に付勢手段41のコイルスプリングの中心線が重なるときコイルスプリングが最も伸張し、その位置を思案点としてそこを越えた揺動アーム40の姿勢を維持するごとく付勢手段41が作用する。従って揺動アーム40を跳ね上げて図6二点鎖線のように前記思案点を越えさせれば、付勢手段41の作用により跳ね上げ姿勢のまま揺動アーム40をロックすることができる。また、揺動アーム40に取り付けたガイド補助手段42も一緒に跳ね上がってロックされるから、回転リール19の着脱に際し両手が自由に使えるようになる。
【0034】
以上の着脱作業は、スロットマシン1から図柄表示装置4を取り出し、次にケース基板23から装置ケース4aを外し、そうして回転リール19の周りを広く開放して実行すればよいのであるが、本実施形態では上記のように回転リール19等を支えているベース基板22を移動可能にしたため、一々スロットマシン1から図柄表示装置4を取り出したり、装置ケース4aを外したりしなくとも、先ず表示ユニット400を傾けて回転リール19を通常表示位置から図3、図7に二点鎖線で示した着脱作業位置に移動させ、その状態で回転リール19を交換し、最後に表示ユニット400を元の通常表示位置に戻すようにすれば、極めてスピーディー且つ低労力で回転リール19が交換できる。
【0035】
ところで回転リール19が複数個ある場合、各回転リール19同士は僅かずつ相違していてケース基板23上での配置が決められているのであるが、本発明のように回転リール19を着脱自在にすると、回転リール19の配置を間違えて取り付ける可能性がある。そこでそのような間違いを防止するため、回転リール19と、その回転リール19を支持する側の双方に次に説明するようなペア識別手段を設けておくとよい。
【0036】
すなわちペア識別手段の一つの実施形態は、回転リール19の円形フレーム28a,28bの何れか一方又は双方に着色し、その色を回転リール19ごとに異ならせて複数の回転リール19を適宜色分けし、その色に合わせて例えば前記回転輪33又はベース基板22を色分けしたり、或いはベース基板22や装置ケース4aに色分けしたシールを貼るものとする。こうすることにより色を目印として回転リール19の付け間違いを防止することができる。
【0037】
前記ペア識別手段の他の実施形態は、回転リール19と回転原動部38の回転力伝達機構を歯車同士の組合せとし、回転リール19ごとに歯車のモジュールを代えるものとする。こうすることにより回転リール19の配置が正しい場合以外円滑に回転しないから、直ぐに回転リール19の配置ミスが発見できる。
【0038】
前記ペア識別手段の他の実施形態は、センサー31と被検知部32の組合せを利用し、各回転リール19でインデックスの検知態様を異ならせ、回転リール19が正しく配置された場合にのみインデックスが検出されるようにするものとする。インデックスの検知態様には位置的な要素と質的な要素があり、図14(a)〜(c)はインデックスの検知態様の位置的な要素を異ならせた実施形態を示しているのであって、回転リール19の中心から被検知部32までの距離を各回転リール19ごとに異ならせてある。もちろんこれに合わせてセンサー31の位置も夫々違っているから、もし回転リール19を付け間違えるとセンサー31がインデックスを検出しない。従って正常に作動しないから直ぐに回転リール19の配置ミスが発見できる。
【0039】
また、図15(a)〜(c)はインデックスの検知態様の質的な要素を異ならせた実施形態を示しているのであって、検知信号のパターンを回転リール19ごとに異ならせるべく、被検知部32の孔数を回転リール19ごとに異ならせてある。センサー31は夫々の被検知部32の孔数に従って固有のパターンで信号を発するから、その信号のパターンをソフト面で処理することにより回転リール19の付け間違いが発見できる。
【0040】
なお、上記のように回転リール19に被検知部32を設けてそれを複数の回転リール19ごとに異ならせるようにした場合、回転リール19の種類ごとに樹脂成形用の金型が必要になるため、図16,図17に示したような手段を講じるとよい。
【0041】
すなわち、図16(a)〜(c)に示したように一つの回転リール19に対し、複数の被検知部32に対応する位置に底蓋320付きの穴部321を形成しさらにその底蓋320の除去を容易にする易除去手段322を形成するのである。易除去手段322の実施形態は、例えば図17(a)に示したように円形フレーム28aに設けた穴部321の底蓋320を円形フレーム28aの外部に隆起させ、その隆起した部分をカッターやニッパーなどの工具で切除して透孔状の被検知部32を開通させるか、或いは図17(b)に示したように穴部321の底蓋320の周りにV溝を形成して打ち抜きを容易にし、底蓋320に圧力を加えて打ち抜くことで被検知部32を開通させるものがある。そして複数ある穴部321の中から回転リール19の配置に適合するものを選択し、易除去手段322を使って被検知部32を形成するのである。この手段によれば一つの金型で形成した回転リール19を適宜使い分けることができるから、コスト削減に効果がある。
なお、複数の穴部321は、図16(a)に示したように回転リール19の半径方向に真っ直ぐ並べるか、又は図16(b)に示したように周方向に適宜なズレを設けるようにするとよい。前者は、全穴部321が半径方向に一列に並んでいるためセンサー31によるインデックスの発生タイミングがどの穴部321でも同じになるから、インデックスの信号処理に関するソフトの負担を軽くすることができる。
一方、後者は、どの穴部321を開通させるかによってインデックスの発生タイミングにズレが生ずるため、インデックスの信号処理に関するソフト面の負担が増大するが、例えば穴部321を一列に並べるスペースが確保できないような場合に有利である。
また、図16(c)は、インデックスの検知態様の質的な要素を異ならせた図15(a)〜(c)の場合についても、穴部321と底蓋320と易除去手段322を組み合わせた上記手段が適用できることを示したものである。
【0042】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では回転リール19の着脱方向が図3において左側、つまりスロットマシン1の前面カバー3のヒンジ側になっているが、この着脱方向を図18に示したように右側、つまりスロットマシン1の前面カバー3の開放端側にするとよい。そのための具体的な手段としては、駆動手段21とガイド補助手段42の配置を図19に示したように左右入れ替えるだけでよい。そうすると図18二点鎖線のように三個ある回転リール19のうち、前面カバー3の開放端側の端部に位置するものだけを上記の要領で取り外せば、残りの二個はそのままの場所で中央から順に取り外し、その工程を逆に辿って図18において奥の回転リール19、中央の回転リール19の順に取り付け、最後に手前の回転リール19を上記の要領で取り付けることができる。従って、中央と奥の表示ユニット400は装置ケース4aに完全固着しておいてもよい。
【0043】
また、実施形態では表示ユニット400を通常表示位置から着脱作業位置に動かし得る形態としてベース基板22をケース基板23に丸軸47で止めて回動させ得るようにしたが、そのような目的達成のための手段としては、図20に示したように表示ユニット400を前後方向に摺動させるものであってもよい。
【0044】
また、実施形態では一つの回転リール19と一つの駆動手段21と一つのガイド手段20で一つの表示ユニット400を構成し、その表示ユニット400をアセンブリとして装置ケース4aに組み込むようにしたが、例えば装置ケース4aのケース基板23上に必要数のガイド手段20、駆動手段21、回転リール19を組み付けるようにしてもよい。その場合でも回転リール19の着脱は可能である。
【0045】
また、実施形態では表示ユニット400を複数セット組み付けて一つの図柄表示装置4を構成したが、一つの表示ユニット400を単体で使用することも可能であり、その場合は「表示ユニット=図柄表示装置」である。また、一つの遊技機に使用する表示ユニット400の個数も自由である。
【0046】
また、実施形態は、一つの前面カバー3で外枠2の正面全域をカバーするスロットマシン1を示したが、例えば図21に示したように、前面カバー3を上半体3aと下半体3bに分割形成し、上半体3aの裏側に外枠2内に収まるユニットボックス51を設けてそのユニットボックス51に図柄表示装置4や制御装置9を組み込み、そのような上半体3aを外枠2に対して着脱自在にした場合にも適用できる。なおユニットボックス51は、自己の側面と外枠2の側板2cに形成した係脱自在な係止手段52,52同士の結合により外枠2に固定され、また、係止手段52,52同士の結合解除により外枠2から抜き出せる。そして上半体3aはこのユニットボックス51の前面に片開きのドア状に回動可能に取り付けられている。
【0047】
また、前面カバー3を上半体3aと下半体3bに分割したスロットマシン1において、図22に示したように図柄表示装置4を外枠2側(具体的には仕切板2e上の図22において斜線部分)に取り付けるようになし、上半体3aのユニットボックス51に図柄表示装置4との衝合を回避するリールスペース53を形成するようにしてもよい。本発明の図柄表示装置4は、回転リール19の交換が簡単且つスピーディに行える特徴があり、従って上半体3aから切り離して外枠2側に取り付けておいても上半体3aを交換する時にそれに合わせて回転リール19を交換することに問題はない。特に、外枠2から上半体3aをユニットボックス51ごと抜き出すと図柄表示装置4の周りに広い空間が出現するため、敢えて表示ユニット400を移動させなくとも、その場で回転リール19の交換が可能であり、さらに回転リール19の交換がスピーディに行える。それよりむしろ、図柄表示装置4を外枠2側に設置しておけば、図柄表示装置4のドライブユニットが上半体3a及び回転リール19の交換とは無関係に理論上寿命が尽きるまで使い切ることができるから、上半体3aの交換による機種変更が無駄なく低コストに行える、というメリットの方が遙かに大きい。
【0048】
また、実施形態では回転リール19の図柄を内側から照らし出す照明装置の説明を省略したが、もちろん本発明においてもそのような照明装置は設けられている。特に本発明の図柄表示装置4は、回転リール19をスポークレス構造にしたため、一つの照明装置を長くして全回転リール19の中側を横断させることが可能であり、従来複数の回転リール19ごとに個別に設けていた照明装置の一本化、惹いては低コスト化が可能である。
【0049】
また、実施形態では装置ケース4aに表示ユニット400を組み込むようにしたが、装置ケース4a自体は例えば図22の図柄表示装置4がそうであるように必須の構成要素ではない。
【0050】
また、実施形態はスロットマシンを例示して説明したが、もちろんパチンコ機やメダルに代えてパチンコ球を遊技媒体とするタイプのスロットマシンなどでも同様である。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、回転リールをガイド手段によって定位置で回転可能に支持させるようにしたため、回転リールの軸受筒やスポーク部材が不要になり、従って回転リールの軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示ユニットの斜視図である。
【図2】スロットマシンの斜視図である。
【図3】前面カバーを開いて示すスロットマシンの斜視図である。
【図4】図柄表示装置の正面図である。
【図5】図柄表示装置の側面図である。
【図6】図柄表示装置の装置ケースを切断した縦断面図である。
【図7】表示ユニットの移動状態を示す装置ケースを切断した縦断面図である。
【図8】回転リールを切断した図柄表示装置の縦断面図である。
【図9】図6の一部拡大図である。
【図10】表示ユニットの縦断面図である。
【図11】表示ユニットの他の取付態様を示す縦断面図である。
【図12】表示ユニットの他の取付態様を示す縦断面図である。
【図13】固定手段を設けた状態を示す図6の一部拡大図である。
【図14】円形フレームの一部拡大正面図である。
【図15】円形フレームの一部拡大正面図である。
【図16】円形フレームの一部拡大正面図である。
【図17】円形フレームの一部拡大断面図である。
【図18】前面カバーを開いて示すスロットマシンの斜視図である。
【図19】回転リールの着脱方向を入れ替えた表示ユニットの斜視図である。
【図20】表示ユニットの他の移動状態を示す装置ケースを切断した縦断面図である。
【図21】前面カバーを上半体と下半体に分割したスロットマシンの斜視図である。
【図22】前面カバーを上半体と下半体に分割したスロットマシンの斜視図である。
【符号の説明】
1 …スロットマシン(遊技機)
4 …遊技機用回転リール式図柄表示装置
400…表示ユニット
19 …回転リール
20 …ガイド手段
21 …駆動手段
Claims (1)
- 短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールの円周縁に係合して当該回転リールを定位置で回転可能に支持するガイド手段と、回転リールの円周縁に内接又は外接して当該回転リールに回転力を付与する駆動手段と、を備えてなることを特徴とする遊技機用回転リール式図柄表示装置。
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