JP2004321396A - 食器 - Google Patents

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Kozo Yamamoto
幸三 山本
Shinji Terauchi
信二 寺内
Satoru Notomi
悟 納冨
Hideji Yoshida
秀治 吉田
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Abstract

【課題】手や腕に機能性障害のある人も使いやすいと共に、そうでない人も既存の食器同様に抵抗無く使用できる程度美観に優れ、機能性とデザインとを両立させて幅広い需要に応えられる食器を提供する。
【解決手段】外周縁部20に囲まれた中央の凹部10の一のコーナ部11側壁面が底面側に若干倒れた状態で起立すると共に、このコーナ部11側を底面13の最下部とし、一のコーナ部11に食べ物を集め易く、また、コーナ部11側壁面を利用してスプーン等に食べ物を容易に載せられることから、既存の食器に比べ、凹部10に盛られた食べ物の取扱いを簡易にして容易に食事ができるだけでなく、全体の外観を一般的な食器としての使用に耐えうる見た目に美しい形状とすることができ、機能と美観を両立させ、障害の有無に関わりなく使用者が食器として不便を感じずに使用できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機能障害を持つ人を含めたあらゆる人が同じように活用できるユニバーサルデザインに基づく食器に関し、特に、盛られた食べ物をすくい易く、且つ見た目に美しい外観を有し、機能性と美観とを兼ね備えた皿状の食器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手や腕等の機能障害により一般に市販される食器ではうまく食事を行えない人のために、介護用の食器類が各種考案されていた。これらは、障害を持つ使用者が食器上の食べ物を安全かつ容易にスプーン等ですくって口へ運ぶことができるよう構造を工夫されていた。
【0003】
こうした介護用の食器の中で、食器内の食べ物を、介護者の介助を受けずに自力で安全・容易に匙・箸等にうつし取って自分の口へ運ぶことができ、手を汚したりこぼしたりすることがない食器が提案されていた。このような従来の食器の一例として、特開平9−10266号公報に記載されるものがあり、これを図10に示す。図10は従来の食器の平面図及びF−F断面図である。
【0004】
前記図10において従来の食器100は、全体平面形は頭部101がとんがり型の卵型をなし、平面状の内底面103をもち、立上った頭部の縁110と、円形にひろがった後円部の縁108をもち、頭部の縁110の縁高さは後円部の縁108の縁高さの約1.5倍とし、頭部の縁110の内壁面111の上部は皿の内方へむかうかえり面112とし、頭部の縁110の外壁面113に母指おさえ突起107を設けると共に、絲底部106に指うけ突起109を設けた構成である。
【0005】
上記従来の食器100は、頭部の縁110の外壁面113にもうけた母指おさえ突起107と絲底部106にもうけた指うけ突起109を母指および中指・薬指で支え、人差し指、及び小指を以てバランスをとることにより、片手で持ち上げることができ、盛りつけた食物を後円部102から頭部101に向かってスプーンで容易にかき集めることができると共に、頭部101に集めた食物は、縁104の内壁面105にそってすくい上げると、自然にスプーン上に載り移ってくる仕組みである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の食器は以上のように構成されており、外壁面113に母指おさえ突起107が突設されているなど、機能性を重視した外観となっており、障害のない人ももちろん容易に使用できるが、機能を重視するあまりデザインへの配慮が見られず、一般の人が日常的に使うのをためらわれる外観であり、こうした介護用食器は、結果的に障害を持つ人専用の器具となって一般の人には使用されることはなく、特殊な用途の製品故にコストが高くなってしまうという課題を有していた。
【0007】
また、前記従来の食器は、あくまで食器を片手で持てる程度の障害を持つ人を対象とした物であり、重度の機能障害等により手で食器を持つのが困難な人は使用が難しく、利用対象となる人が限られてしまうという課題を有していた。
【0008】
近年、障害を持つ人と障害を持たない人が同じ立場で使用できる器具を導入しようという、いわゆるユニバーサルデザインの考え方が広まっているが、既存の食器は、前記従来の食器に見られるように、両方の需要を満たすことができないものが多く、上記の考え方に適合して多くの人が使用できる食器はほとんど存在しなかった。
【0009】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、手や腕に機能性障害のある人も使いやすいと共に、そうでない人も既存の食器同様に抵抗無く使用できる程度美観に優れ、機能性とデザインとを両立させて幅広い需要に応えられる食器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食器は、少なくとも略円形の外形を有し、中央に浅い凹部を形成されると共に当該凹部周囲の少なくとも一部に側方へ張出す略鍔状の外周縁部を形成されてなる略皿状の食器において、前記凹部が、少なくとも一部に曲面状の側壁を有し、当該曲面状側壁部分を凹部底面に対し垂直に近い鋭角となる角度で起立する形状とされてなると共に、底面を前記曲面状側壁部分へ向けて徐々に低くして形成されるものである。
【0011】
このように本発明においては、外周縁部に囲まれた中央の凹部における曲面状の側壁面が底面側に若干倒れた状態で起立すると共に、この曲面状側壁側を底面の最下部とし、曲面状側壁部分に固形物、流動物を問わず食べ物を集め易く、また、曲面状の側壁面を利用してスプーン等に食べ物を容易に載せられることにより、既存の食器に比べ、凹部に盛られた食べ物の取扱いを簡易にして容易に食事ができるだけでなく、全体の外観が一般の人が想定する皿から大きく逸脱せず、一般的な食器としての使用に耐えうる見た目に美しい形状とすることができ、機能と美観を両立させ、ユニバーサルデザインの考え方に適合して障害の有無に関わりなく使用者が食器として不便を感じず日常的に使用できる上、一般的な食器としての幅広い需要に応えられ、大量生産による低コストな提供も見込める。
【0012】
また、本発明に係る食器は必要に応じて、前記外周縁部が、少なくとも一部領域を縁先端部分で下方向に湾曲させた湾曲部分として形成されるものである。
このように本発明においては、外周縁部の一部を下方向に湾曲させた形状とし、外周縁部下側を指にかかり易くすることにより、機能性障害等に伴って手で外周縁部を持つ力が出せない人が、指を外周縁部下側に付けて食卓上に置かれた状態の食器を手前に引寄せたり、物を持つ力の弱い人が外周縁部下側に指をかけてしっかり掴んで全体を持上げたりすることが可能となり、皿としての見た目はほとんど変えずに、保持したり移動させたりする場合の取扱いを容易にして使い勝手を大きく向上させられる。さらに、縁を湾曲させることで強度も増大し、壊れにくく耐久性に優れる。
【0013】
また、本発明に係る食器は必要に応じて、前記凹部が、前記曲面状側壁部分として、略直角をなす二つの略平面状の側壁が滑らかに連続してなる曲面状のコーナ部を少なくとも一つ有してなるものである。
このように本発明においては、凹部における曲面状側壁部分として、起立曲面が二方向を囲む形状のコーナ部を形成し、このコーナ部に食べ物を集められるようにすることにより、凹部各部から寄せ集めた食べ物をスプーン等により載せやすくなることに加え、コーナ部が凹部における食べ物を寄せてスプーンに載せる位置として視覚的、触感的に認識しやすく、使用者にとっての使い易さをさらに向上させられる。
【0014】
また、本発明に係る食器は必要に応じて、前記外周縁部が、前記凹部周囲の全周にわたり形成され、前記湾曲部分を少なくとも前記コーナ部を挟む略平面状の側壁の外側部位に配置される一方、少なくとも前記コーナ部の外側部位を下方向への湾曲のない形状とされてなるものである。
このように本発明においては、外周縁部のうち一のコーナ部近傍を湾曲形状とする一方、一のコーナ部直近の外周縁部を下方向へ湾曲しない形状とし、外周縁部所定範囲を指にかかり易い湾曲部位とこれらに挟まれた非湾曲部位とに分けることにより、指を食べ物の集るコーナ部近くの外周縁部下側に付けてコーナ部をより手前に引寄せようとする場合に、コーナ部直近の外周縁部非湾曲部分を入口としてここから指を横にずらすだけで湾曲部下に指を位置させることが可能となり、より単純な手の動きで食器を引寄せる動作が行え、手の動きに制限の多い使用者における使い勝手を向上させられる。
【0015】
また、本発明に係る食器は必要に応じて、前記凹部が、周形状を略方形状とされ、前記コーナ部を四つ有してなり、前記外周縁部が、前記湾曲部分を各コーナ部間の略平面状側壁の外側部位に配置される一方、前記各コーナ部の外側部位を下方向への湾曲のない形状とされてなるものである。
このように本発明においては、凹部を略方形状とし、この凹部の各コーナ部間の側壁外側にあたる外周縁部を湾曲形状とする一方、各コーナ部直近の外周縁部を下方向へ湾曲しない形状とし、外周縁部を指にかかり易い四つの湾曲部位とこれらの間の非湾曲部位とで形成することにより、指を外周縁部下側に付けて食器全体を手前に引寄せたり、外周縁部下側二箇所に両手指をかけて全体を持上げたりする場合に、各コーナ部直近の外周縁部非湾曲部分を入口としてここから指を横にずらすだけで湾曲部下に指を位置させることが可能となり、より単純な手の動きで取扱うことができ、手の動きに制限の多い使用者における使い勝手を大きく向上させられ、使用対象を広げられる。また、略円形の外形に対し凹部を略方形状とすることで、非相似形の組合せと対称性に基づく調和のとれた外観が得られ、食器としての使い勝手と共に美観も高められる。
【0016】
また、本発明に係る食器は必要に応じて、前記凹部が、前記一のコーナ部と対角位置となる他のコーナ部の側壁を凹部底面に対し鈍角となる角度で底面と滑らかに連続する形状とされてなるものである。
このように本発明においては、凹部における一のコーナ部の反対側のコーナ部側壁を底面に対し鈍角をなして傾斜する形状とし、食器の凹部及び外周縁部上面側を上型で、その他を下型でそれぞれ成形して、食器を上下型間で型成形する場合に、一のコーナ部内外に密着する各型を成型品に対し一のコーナ部の傾斜に沿って斜めに動かして外しても一のコーナ部の反対側のコーナ部を含む成型品他部分に干渉しないことにより、成型品を各型から損傷等なく離型させられ、型を用いて多量生産し易く、一層のコストダウンが図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る食器について、図1ないし図5に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る食器の平面図、図2は本実施の形態に係る食器の正面図及び右側面図、図3は本実施の形態に係る食器の底面図、図4は図1のA−A、B−B及びC−C断面図、図5は本実施の形態に係る食器の使用状態説明図である。
前記各図に示すように、本実施の形態に係る食器1は、略円形の外形を有する陶器又は磁器製の略皿状体として形成され、中央に浅い略方形状の凹部10を形成されると共に、この凹部10周囲に側方へ張出す略鍔状の外周縁部20を形成されてなる構成である。
【0018】
前記凹部10は、略直角をなす二つの略平面状の側壁が滑らかに連続してなる曲面状のコーナ部11、12を四つ有し、そのうちの一のコーナ部11の側壁が凹部底面13に対し垂直に近い鋭角となる角度で起立する形状とされると共に、底面13を前記コーナ部11を最低部として傾斜する略平面状に形成される構成である。また、凹部10は、前記コーナ部11と対角位置となるコーナ部12の側壁を底面13に対し鈍角となる角度で底面13と滑らかに連続する形状とされてなる構成である。
【0019】
前記外周縁部20は、各コーナ部11、12を挟む略平面状側壁の外側部位を下方向に湾曲させて湾曲部21として形成される一方、各コーナ部11、12の外側部位を下方への湾曲のない略水平形状の指挿入部22とされてなる構成である。凹部10から外方に広く張出す部分を湾曲した湾曲部21としていることで、十分な強度を確保でき、周縁に外力が加わっても壊れにくくなっている。
【0020】
食器1全体の外形が円形、凹部10が方形となっていることで、凹部のコーナ部11、12はいずれも外周に近く、外周縁部20はこれらコーナ部11、12外側で小さくなっている。この外周縁部20の幅が小さくなるコーナ部外側を湾曲しない形状の指挿入部22とし、幅を十分確保できるコーナ間部分外側部位を湾曲形状の湾曲部21とすることで、指をかける部分を確実に確保して取扱い性を高めていると共に、指挿入部22が指に干渉しにくくここから湾曲部21へ向けて指を動かし易くなっている。
【0021】
次に、前記構成に基づく食器の使用状態について説明する。前提として、食器1は水平な食卓上に載せられた状態にあるものとする。使用者は手でスプーンを握り、食べ物をすくって口まで運んで食事を行うが、内容物として固形物を盛りつけた場合、底面13上では、すくおうとした食べ物がスプーン上から動いてうまくスプーンですくえない時がある。このような時でも、スプーンで食べ物をコーナ部11に寄せ、食べ物をコーナ部11の略垂直に起立した側壁面に付けながらスプーンで食べ物をすくうと、食べ物が勝手に動かず、スムーズにスプーン上に移行することとなる。食べ物が残り少なくなっても、食べ物をスプーンでコーナ部11に集めるとまとめてすくうことができる。
【0022】
一方、流動性のある食べ物を入れた場合、コーナ部11が下となるよう底面13を傾斜させていることから、食べ物の量が少なくなると、食べ物が自然にコーナ部11寄りの一箇所に集まることとなり、スプーンですくい易く、また、ほとんど残さずにすくい取ることができる。
【0023】
食器を動かそうとする場合、手に機能障害がないか、障害が軽度な使用者は、外周縁部20の下側に直接指をかけて、引寄せたり持上げたりすることができる。また、重度の障害で手の動きに制限のある使用者は、外周縁部20の湾曲していない指挿入部22から指を横方向に動かして湾曲部21下側に指を位置させることができ、湾曲部21に指をかけた状態で食卓上に置かれた食器1を手前に引寄せたり(図5参照)、あるいは両手の指を前記同様に湾曲部21下側にかけて食器1を持上げたりすることができる。湾曲部21は広く下側に指が引っかかりやすいことから、指で外周端部20を持つ分の力が出せない人でも、指に湾曲部21を掛けた状態を維持して食器1の移動や保持が十分行える。
【0024】
このように、本実施の形態に係る食器は、外周縁部20に囲まれた中央の凹部10における一のコーナ部11側壁面が底面13側に若干倒れた状態で起立すると共に、このコーナ部11側に底面13が傾斜し、コーナ部11に固形物、流動物を問わず食べ物を集め易く、また、コーナ部11側壁面を利用してスプーン等に食べ物を容易に載せられることにより、既存の食器に比べ、凹部10に盛られた食べ物の取扱いを簡易にして容易に食事ができるだけでなく、全体の外観が一般の人が想定する皿から大きく逸脱せず、一般的な食器としての使用に耐えうる見た目に美しい形状とすることができ、機能と美観を両立させ、ユニバーサルデザインの考え方に適合して障害の有無に関わりなく使用者が食器として不便を感じずに使用できる。
【0025】
なお、前記実施の形態に係る食器において、凹部10はコーナ部11、12を四つ有する略方形状とされてなる構成としているが、これに限らず、側壁が底面13に対し垂直に近い鋭角となる角度で起立するコーナ部11を一つ有していれば、他部分はコーナと見なせないような曲面の連続した形状として形成する構成とすることもできる。また、側壁が底面13に対し垂直に近い鋭角となる角度で起立する部分を、略直角をなす二つの略平面状の側壁が滑らかに連続してなるコーナ部11としているが、こうしたコーナに限らず、略円筒面等、他の曲面状に形成する構成(図6ないし図9参照)とすることもできる。
【0026】
また、前記実施の形態に係る食器において、外周縁部20は略方形状の凹部10周囲の全周にわたって配設される構成としているが、これに限らず、図6ないし図9に示すように、凹部10を略楕円形状とすると共に、外周縁部20を凹部10外周の一部に配設する構成とすることもでき、外周縁部20の配設位置が限られているものの、前記実施形態同様、使用者は指に外周縁部20の湾曲部21を掛けた状態を維持して食器1の移動や保持が十分行えることとなる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外周縁部に囲まれた中央の凹部における曲面状の側壁面が底面側に若干倒れた状態で起立すると共に、この曲面状側壁側を底面の最下部とし、曲面状側壁部分に固形物、流動物を問わず食べ物を集め易く、また、曲面状の側壁面を利用してスプーン等に食べ物を容易に載せられることにより、既存の食器に比べ、凹部に盛られた食べ物の取扱いを簡易にして容易に食事ができるだけでなく、全体の外観が一般の人が想定する皿から大きく逸脱せず、一般的な食器としての使用に耐えうる見た目に美しい形状とすることができ、機能と美観を両立させ、ユニバーサルデザインの考え方に適合して障害の有無に関わりなく使用者が食器として不便を感じず日常的に使用できる上、一般的な食器としての幅広い需要に応えられ、大量生産による低コストな提供も見込めるという効果を奏する。
【0028】
また、本発明によれば、外周縁部の一部を下方向に湾曲させた形状とし、外周縁部下側を指にかかり易くすることにより、機能性障害等に伴って手で外周縁部を持つ力が出せない人が、指を外周縁部下側に付けて食卓上に置かれた状態の食器を手前に引寄せたり、物を持つ力の弱い人が外周縁部下側に指をかけてしっかり掴んで全体を持上げたりすることが可能となり、皿としての見た目はほとんど変えずに、保持したり移動させたりする場合の取扱いを容易にして使い勝手を大きく向上させられるという効果を有する。さらに、縁を湾曲させることで強度も増大し、壊れにくく耐久性に優れるという効果を有する。
【0029】
また、本発明によれば、凹部における曲面状側壁部分として、起立曲面が二方向を囲む形状のコーナ部を形成し、このコーナ部に食べ物を集められるようにすることにより、凹部各部から寄せ集めた食べ物をスプーン等により載せやすくなることに加え、コーナ部が凹部における食べ物を寄せてスプーンに載せる位置として視覚的、触感的に認識しやすく、使用者にとっての使い易さをさらに向上させられるという効果を有する。
【0030】
また、本発明によれば、外周縁部のうち一のコーナ部近傍を湾曲形状とする一方、一のコーナ部直近の外周縁部を湾曲しない形状とし、外周縁部所定範囲を指にかかり易い湾曲部位とこれらに挟まれた非湾曲部位とに分けることにより、指を食べ物の集るコーナ部近くの外周縁部下側に付けてコーナ部をより手前に引寄せようとする場合に、コーナ部直近の外周縁部非湾曲部分を入口としてここから指を横にずらすだけで湾曲部下に指を位置させることが可能となり、より単純な手の動きで食器を引寄せる動作が行え、手の動きに制限の多い使用者における使い勝手を向上させられるという効果を有する。
【0031】
また、本発明によれば、凹部を略方形状とし、この凹部の各コーナ部間の側壁外側にあたる外周縁部を湾曲形状とする一方、各コーナ部直近の外周縁部を湾曲しない形状とし、外周縁部を指にかかり易い四つの湾曲部位とこれらの間の非湾曲部位とで形成することにより、指を外周縁部下側に付けて食器全体を手前に引寄せたり、外周縁部下側二箇所に両手指をかけて全体を持上げたりする場合に、各コーナ部直近の外周縁部非湾曲部分を入口としてここから指を横にずらすだけで湾曲部下に指を位置させることが可能となり、より単純な手の動きで取扱うことができ、手の動きに制限の多い使用者における使い勝手を大きく向上させられ、使用対象を広げられるという効果を有する。さらに、略円形の外形に対し凹部を略方形状とすることで、非相似形の組合せと対称性に基づく調和のとれた外観が得られ、食器としての使い勝手と共に美観も高められるという効果を有する。
【0032】
また、本発明によれば、凹部における一のコーナ部の反対側のコーナ部側壁を底面に対し鈍角をなして傾斜する形状とし、食器の凹部及び外周縁部上面側を上型で、その他を下型でそれぞれ成形して、食器を上下型間で型成形する場合に、一のコーナ部内外に密着する各型を成型品に対し一のコーナ部の傾斜に沿って斜めに動かして外しても一のコーナ部の反対側のコーナ部を含む成型品他部分に干渉しないことにより、成型品を各型から損傷等なく離型させられ、型を用いて多量生産し易く、一層のコストダウンが図れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る食器の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る食器の正面図及び右側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る食器の底面図である。
【図4】図1のA−A、B−B及びC−C断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る食器の使用状態説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る食器の平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る食器の正面図、左側面図及び右側面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る食器の底面図である。
【図9】図6のD−D及びE−E断面図である。
【図10】従来の食器の平面図及びF−F断面図である。
【符号の説明】
1、100 食器
10 凹部
11、12 コーナ部
13 底面
20 外周縁部
21 湾曲部
22 指挿入部
101 頭部
102 後円部
103 内底面
104 縁
105 内壁面
106 絲底部
107 母指おさえ突起
108 後円部の縁
109 指うけ突起
110 頭部の縁
111 内壁面
112 かえり面
113 外壁面

Claims (6)

  1. 少なくとも略円形の外形を有し、中央に浅い凹部を形成されると共に当該凹部周囲の少なくとも一部に側方へ張出す略鍔状の外周縁部を形成されてなる略皿状の食器において、
    前記凹部が、少なくとも一部に曲面状の側壁を有し、当該曲面状側壁部分を凹部底面に対し垂直に近い鋭角となる角度で起立する形状とされてなると共に、底面を前記曲面状側壁部分へ向けて徐々に低くして形成されることを
    特徴とする食器。
  2. 前記請求項1に記載の食器において、
    前記外周縁部が、少なくとも一部領域を縁先端部分で下方向に湾曲させた湾曲部分として形成されることを
    特徴とする食器。
  3. 前記請求項2に記載の食器において、
    前記凹部が、前記曲面状側壁部分として、略直角をなす二つの略平面状の側壁が滑らかに連続してなる曲面状のコーナ部を少なくとも一つ有してなることを
    特徴とする食器。
  4. 前記請求項3に記載の食器において、
    前記外周縁部が、前記凹部周囲の全周にわたり形成され、前記湾曲部分を少なくとも前記コーナ部を挟む略平面状の側壁の外側部位に配置される一方、少なくとも前記コーナ部の外側部位を下方向への湾曲のない形状とされてなることを
    特徴とする食器。
  5. 前記請求項3又は4に記載の食器において、
    前記凹部が、周形状を略方形状とされ、コーナ部を四つ有してなり、
    前記外周縁部が、前記湾曲部分を各コーナ部間の略平面状側壁の外側部位に配置される一方、前記各コーナ部の外側部位を下方向への湾曲のない形状とされてなることを
    特徴とする食器。
  6. 前記請求項5に記載の食器において、
    前記凹部が、前記曲面状側壁部分としてのコーナ部と対角位置となる他のコーナ部の側壁を凹部底面に対し鈍角となる角度で底面と滑らかに連続する形状とされてなることを
    特徴とする食器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013138861A (ja) * 2011-12-08 2013-07-18 Yasuo Onishi 飲食器
CN114557581A (zh) * 2022-04-01 2022-05-31 聂其勇 一种带公筷架的骨碟

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