JP2004321476A - 飲料抽出機 - Google Patents

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Akihiro Sato
明広 佐藤
Tomohisa Moribe
智久 森部
Koji Tsuchikawa
浩司 土川
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】飲料を抽出するための湯水を流水として使用することにより、付着した飲料抽出物質の滓を取り除くことをより確実にした飲料抽出機を提供すること。
【解決手段】シリンダ筒部19内の押出部材22の上端面を、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げ、その後に、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプにより、押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水を、供給パイプ76を介して、押出部材22の上端面から排出させ、押出部材22の上端面に設けられたフィルタを洗浄する。このとき、押出部材22の上端面に設けられたフィルタを洗浄した湯水は、シリンダ筒部19内にたまることなく、シリンダ部材16の上端面から排出スロープ8を介して滓容器7内に流れ出る。
【選択図】 図24

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コーヒーなどの飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機においては、飲料抽出物質の滓を掻き落とすことにより、飲料抽出物質の滓を排出することが行われている。
【0003】
この点、飲料抽出物質の滓を掻き落とす手段として、往復動するスクレーパを使用する場合には、飲料抽出物質の滓がスクレーパに付着すると、飲料抽出物質の滓を掻き落とす性能が低下するため、スクレーパの洗浄を行うことが多い(例えば、特許文献1参照)。
また、飲料抽出物質(の滓)によって汚される全ての部品を洗浄するため、飲料を抽出するための湯水を使用するものがある(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案第2550983号公報(第2−3頁、第2図)
【特許文献2】
特開平1−170430号公報(第2−4頁、第4図)
【0005】
また、コーヒーなどの飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機においては、粉状の飲料抽出物質がそのまま残って、飲料抽出物質の導出や衛生が害されることを防止するため、飲料抽出物質を供給するためのシュータにショックを与えて、シュータに付着した飲料抽出物質を排除するものがある(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献3】
実公平2−37094号公報(第2−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、往復動するスクレーパで飲料抽出物質の滓を掻き落とす場合でも、スクレーパが飲料抽出物質の滓の一部を乗り越えることにより、飲料抽出物質の滓の一部が付着した状態のままであることがあり、また、飲料抽出物質(の滓)によって汚される全ての部品を飲料を抽出するための湯水を使用して洗浄する場合でも、抽出シリンダー内に湯水を貯めて行うものであることから、飲料抽出物質の滓が再び付着することがあった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、飲料を抽出するための湯水を流水として使用することにより、付着した飲料抽出物質の滓を取り除くことをより確実にした飲料抽出機を提供することを第1の課題とする。
【0009】
また、飲料抽出物質の滓を掻き落とすスクレーパは、飲料抽出物質の滓が堆積した面のみを掻き取ることから、当該面以外の部分に付着した飲料抽出物質の滓を掻き落とすことができず、また、上述したように、飲料抽出物質(の滓)によって汚される全ての部品を飲料を抽出するための湯水を使用して洗浄しても、当該面以外の部分に、飲料抽出物質の滓が再び付着することがあった。
【0010】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、飲料抽出物質の滓が堆積する面以外の部分に付着した飲料抽出物質の滓を掻き落とすことができる飲料抽出機を提供することを第2の課題とする。
【0011】
また、粉状の飲料抽出物質を供給するためのシュータにショックを与えて、シュータに付着した飲料抽出物質を排除する場合には、シュータに付着した飲料抽出物質に触れることなく、シュータの振動を介して、シュータに付着した飲料抽出物質を落下させることから、飲料抽出物質の付着状況によっては、シュータに付着した飲料抽出物質を排除できないことがあった。
【0012】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、飲料抽出物質を供給するための導入手段の供給口に付着した飲料抽出物質を掻き落とすことができる飲料抽出機を提供することを第3の課題とする。
【0013】
また、粉状の飲料抽出物質を供給するためのシュータにショックを与えて、シュータに付着した飲料抽出物質を排除する際は、シュータに付着した飲料抽出物質が落下して、抽出シリンダーの端面に飲料抽出物質が付着することが多い。また、抽出シリンダー内に飲料抽出物質をシュータで供給する際も、抽出シリンダーの端面に飲料抽出物質の一部が付着することが多い。
【0014】
このような場合、粉状の飲料抽出物質が付着した抽出シリンダーの端面は、飲料抽出物質の滓が堆積する面ではないので、飲料抽出物質の滓を掻き落とすスクレーパによって、抽出シリンダーの端面に付着した飲料抽出物質を排除することはできない。また、粉状の飲料抽出物質が付着した抽出シリンダーの端面は、洗浄のための湯水が貯められる抽出シリンダー内にはないことから、飲料抽出物質によって汚される全ての部品を飲料を抽出するための湯水を使用して洗浄しても、抽出シリンダーの端面に付着した飲料抽出物質を洗浄することはできない。
【0015】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、抽出シリンダーの端面に付着した飲料抽出物質を掻き落とすことができる飲料抽出機を提供することを第4の課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
第1の課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、粉砕された飲料抽出物質が供給される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段と、を有し、前記抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、前記抽出シリンダ内を移動するとともに前記抽出シリンダ内に残存する飲料抽出物質の滓を前記抽出シリンダ内から外部へ押し出す押出部材を備え、前記押出部材の表面を前記湯水供給手段の湯水で洗浄すること、を特徴としている。
【0017】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する飲料抽出機であって、前記押出部材の表面を前記抽出シリンダの端面にまで移動させて洗浄する際に前記抽出シリンダの端面に接触しながらすり動く摺動手段を備えたこと、を特徴としている。
【0018】
第2の課題を解決するために成された請求項3に係る発明は、粉砕された飲料抽出物質が供給される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段と、前記抽出シリンダ内を外部から押し進んで前記抽出シリンダ内の飲料抽出物質と湯水とを加えて飲料を抽出する押進部材と、を有する飲料抽出機であって、前記押進部材の表面を前記抽出シリンダの外部にまで移動させた後に前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段と、前記摺動手段に設けられた払拭手段と、を備え、前記摺動手段の移動が実行される際に前記払拭手段が前記押進部材の表面に接触すること、を特徴としている。
【0019】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載する飲料抽出機であって、前記抽出シリンダ内にまで移動させた前記押進部材の表面を前記湯水供給手段の湯水で洗浄した後に、前記摺動手段の移動を実行させること、を特徴としている。
【0020】
また、請求項5に係る発明は、請求項3に記載する飲料抽出機であって、前記押進部材が前記抽出シリンダの外部で待機している最中に、前記摺動手段の移動を実行させること、を特徴としている。
【0021】
第3の課題を解決するために成された請求項6に係る発明は、粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに飲料抽出物質を供給するための供給口を設けた導入手段と、を有した飲料抽出機において、前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段と、前記摺動手段に設けられた払取手段と、を備え、前記摺動手段の移動が実行される際に前記払取手段が前記導入手段の供給口に接触すること、を特徴としている。
【0022】
第4の課題を解決するために成された請求項7に係る発明は、粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに飲料抽出物質を供給するための供給口を設けた導入手段と、を有した飲料抽出機において、前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段を備え、前記導入手段の供給口の下端を前記摺動手段の接触範囲内にしたこと、を特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る飲料抽出機をエスプレッソコーヒー抽出機について具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機内部の概略構成を示す斜視図である。図2はその側断面図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、エスプレッソコーヒー抽出機1には、エスプレッソコーヒーを抽出する抽出ユニット2と、この抽出ユニット2の上方に配置され、コーヒー豆を粉砕するコーヒーミル3と、コーヒーミル3と抽出ユニット2の間に配設され、コーヒーミル3によって挽かれたコーヒー粉を抽出ユニット2に案内する粉供給機構4と、抽出ユニット2の側部から装置下部にわたり配置され、飲料注出時に発生する湯気を装置外に排出する湯気排出機構5と、コーヒーミル3の上側に配置されてコーヒー豆が投入される豆入れホッパー(図示せず)が配置されている。
また、抽出ユニット2の左側には、抽出ユニット2から除去されたエスプレッソコーヒー抽出済みの円筒状に圧縮されたコーヒー粉ケーキが投入される滓容器7が配置されており、また、抽出ユニット2と滓容器7との間には、コーヒー粉ケーキを抽出ユニット2から滓容器7に案内する排出スロープ8が設けられている。かかる排出スロープ8は、抽出ユニット2を基準としてコーヒーミル3の反対側に配置されることとなる。尚、滓容器7は装置外部から取り出し可能となっている。
以下に本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1について各部分ごとに分けて詳細に説明する。
【0025】
まず、エスプレッソコーヒーを抽出する抽出ユニット2の概略構成を図3及び図4に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す斜視図、図4はその側面図である。ここで、抽出ユニット2は、ベース部材10にネジ止め等によって取り付けられるシリンダユニット11と、シリンダユニット11に対して上下移動可能に取り付けられる略枠体状のピストンユニット12と、シリンダユニット11の側面部に取り付けられる除去ユニット13とから構成されている。
【0026】
また、シリンダユニット11は、ベース部材10の前側端縁部にネジ止め等によって立設される縦断面クランク形の前側シリンダ取付部材14と、前側シリンダ取付部材14に対向して後側にネジ止め等によって立設される縦断面クランク形の後側シリンダ取付部材15と、これら前側シリンダ取付部材14と後側シリンダ取付部材15とに載置されてネジ止め等によって固定されるシリンダ部材16とから構成されている。
【0027】
このシリンダ部材16の前後方向(図3中、左右方向)の略中央部には、上下に貫通する貫通孔17が形成されて上下方向に軸を案内する案内軸受18が内部に取り付けられている。
また、この案内軸受18の前側には、所定深さ寸法の水平断面円形のシリンダ筒部19が形成されると共に、シリンダ筒部19の底面の中心部には、貫通孔20が穿設されている。また、この貫通孔20の上下方向の略中央部には、略直角外側方向に加圧された熱湯を注入するための注湯貫通孔21が穿設されている。また、このシリンダ筒部19には、上側開口部から水平円形で縦断面略T字形の押出部材22が挿入されて、シリンダ筒部19の底面部をほぼ覆うと共に、注湯貫通孔21から注入される熱湯をシリンダ筒部19内に供給するように構成されている。また、この押出部材22は、バネ23によって下側方向に付勢され、通常時はシリンダ筒部19の底面部に押圧されてシリンダ筒部19の底面部を密封するように構成されている。
また、案内軸受18の後側には、上下に貫通する貫通孔24が形成されている。そして、貫通孔24には、上側から中央部に雌ねじ部が貫通して形成されるネジ部材25が嵌挿されて、各ネジ26によって取り付けられている。尚、後側シリンダ取付部材15のネジ部材25の雌ねじ部に対向する位置には、所定径の貫通孔が穿設され、後述のリードスクリューネジ27が挿通可能な構成になっている。
【0028】
また、ピストンユニット12は、シリンダ部材16の案内軸受18に嵌挿される所定長さのガイド軸28と、このガイド軸28の両端縁部が略中央部に固着されると共に、略平行に対向して設けられる所定厚さ寸法の上枠部材29及び下枠部材30と、各枠部材29、30の前側端面部に取り付けられて前側シリンダ取付部材14の前面部と対向する前枠部材31と、シリンダ部材16のネジ部材25に螺合すると共に、各枠部材29、30の後側端縁部に回転可能に軸支される所定長さのリードスクリューネジ27とによって、略枠体状に構成されている。
また、リードスクリューネジ27の上端部は、上枠部材29の上面より突き出して設けられ、上枠部材29の上面に取り付けられるギヤードモータ等によって構成されるピストン駆動モータ32のモータ軸にスリーブを介して連結されている。これにより、ピストン駆動モータ32を回転制御することによってピストンユニット12が、上下垂直方向に移動制御される。
【0029】
また、シリンダ部材16のシリンダ筒部19に対向する上枠部材29の下端面には、シリンダ筒部19の内径とほぼ等しい外径に形成されるピストン33が各ネジ34によって固着されている。このピストン33の下端縁部にはOリング35が取り付けられ、シリンダ筒部19に進入した場合は、液密な構成になっている。また、このピストン33の中心軸に沿って縦断面略L字形の抽出孔36が穿設されて、抽出孔36の外周面側端部には管継手37が取り付けられ、装置外部に設けられるコーヒー注出ノズル(図示せず)に接続されている。
【0030】
また、シリンダユニット11の側面部に取り付けられる除去ユニット13は、側面逆L字形のスクレイパー取付台38と、このスクレイパー取付台38に載置されてシリンダ部材16の上端面を左右方向(図4では、紙面に垂直方向)に摺動可能に取り付けられる断面横L字形のスクレイパー39と、スクレイパー39の前側側面の進行方向(図3では、左右方向)のほぼ全長に渡って取り付けられるラックギヤ40と、このラックギヤ40に歯合するピニオンギヤをベルトギヤ等を介して回転駆動させるスクレイパー駆動モータ41とから構成されている。これにより、スクレイパー駆動モータ41を回転制御することによってスクレイパー39が、シリンダ部材16のシリンダ筒部19の開口上を左右方向に摺動制御される。
【0031】
次に、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1の粉供給機構4の概略構成を図5乃至図9に基づいて説明する。図5は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉供給機構における粉シュータの概略構成を示す斜視図である。図6はその側面図である。また、図7は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉供給機構における粉シュータの分割時の概略構成を示す斜視図である。図8はその側面図である。図9は粉シュータをエスプレッソコーヒー抽出機に取り付けた際の粉供給機構について示した模式図である。
【0032】
粉シュータ45は、コーヒーミル3にて粉砕されたコーヒー粉が供給されるとともに上方に配置された粉受け部材46、及び、粉受け部材46に供給されたコーヒー粉をシリンダ筒部19に案内導入すべく下方に配置された導入部材47とから構成されている。
粉受け部材46は、平面視で略長方形状の開口46Aを有する粉受け部46B、及び、粉受け部46Bから下方に連続されるとともに漏斗状に形成された案内部46Cが一体に形成されてなる。
粉受け部46Aの側壁46D(コーヒーミル3側の側壁)には、2つの切欠部48が形成されており、各切欠部48には、豆入れホッパー(図示せず)から延出されて粉砕されたコーヒー粉を粉受け部46Bに供給するミルパイプ49が配置される(図9参照)。
また、案内部46Cの側壁46E(図5中左側の側壁)には、略三角形状の平板50が一体に形成されており、かかる平板50には、ネジ孔51が穿設されている。更に、案内部46Cの下端には、鍔部52が一体に形成されており、この鍔部52の下面には、導入部材47の上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合される嵌合突起53が形成されている(図8参照)。
尚、前記のように構成された粉受け部材46の上部は、図2等に示すように、コーヒーミル3に近接して配置されている。
【0033】
導入部材47は、粉受け部材46における粉受け部46Bに供給され案内部46Cを介して下方に案内されたコーヒー粉を、その上面開口47Bからシリンダ筒部19に運ぶべく略直方体からなる筒状構造を有している。導入部材47の底部には、斜面部47Aが形成されており、また、斜面部47Aの下端部に対応して供給口47Cが形成されている。これより、粉受け部材46の案内部46Cから供給されたコーヒー粉は、導入部材47の上面開口47Bから導入部材47の筒状部を下方に案内されるとともに、傾斜面部47Aに沿って下方に流下し、供給口47Cからシリンダ筒部19内に供給される。
また、導入部材47の側壁47D(コーヒーミル3側の側壁)における上端部には係止部材54が一体に形成されており、かかる係止部材54には、下方が開放された係止溝54Aが設けられている。この係止溝54Aには、シュータブラケット55に形成された板状部55Aが挿嵌され(図2参照)、これにより導入部材47は、シュータブラケット55に対して着脱可能に係止されて取り付けられる(図9参照)。その取り付けの際、導入部材47はシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌することのみにより取り付けられるので、ネジ止め等は必要なく、更に、取り付け作業において工具等も必要としない。
【0034】
前記のように構成された粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1に取り付けるには、先ず、導入部材47における係止部54の係止溝54Aをシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌して、導入部材47をシュータブラケット55に取り付ける。このとき、係止部54の係止溝54Aをシュータブラケット55の板状部55Aに挿嵌するだけで導入部材47をシュータブラケット55に取り付けることができる。
続いて、粉受け部材46における鍔部52の下面に形成された嵌合突起53を、導入部材47の上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合する。このとき、嵌合突起53及び導入部材47の上面開口47Bは、共に四角形状に形成されていることから、嵌合突起53を上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合した状態で嵌合突起53と上面開口47Bの内周壁との間でずれが発生することはなく、これより粉受け部材46と導入部材47の相互を確実に位置決めすることが可能となる。
そして互いに位置決めされた後に、粉受け部材46に設けられた平板50をネジ孔51を介してエスプレッソコーヒー抽出機1本体に設けられたフレーム(図示せず)に化粧ネジにより固定することにより、粉受け部材46は適切に固定される。また、化粧ネジはドライバ等を使用することなくネジ締結及びリリースが可能であり、よって、別途工具等を必要とせずに粉受け部材46のみを導入部材47と切り離して、エスプレッソコーヒー抽出機1から取り付け取り外しすることが可能となる。
【0035】
以上より、エスプレッソコーヒー抽出機1の清掃及びメンテナンスの際には、先ず粉受け部材46を固定する化粧ネジを外し、粉受け部材46を上に持ち上げることで粉受け部材46を取り外し、その後、導入部材47を上方へ持ち上げることで、シュータブラケット55の板状部55Aから係止部材54の係止溝54Aを外すことにより、導入部材47をシュータブラケット55から取り外すことができる。以上の作業により、粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1から取り外すことができる。
前記したように、粉シュータ45を構成する導入部材47は、シュータブラケット55の板状部55Aに対して、係止部材54の係止溝54Aを挿嵌することにより着脱可能に取り付けられており、また、粉受け部材46は、その嵌合突起53を導入部材47における上面開口47Bの内周壁に沿って嵌合することにより、導入部材47に対して着脱可能に位置決め嵌合されているので、別途専用の工具等を必要とすることなく粉シュータ45をエスプレッソコーヒー抽出機1に対して容易に取り付けたり取り外したりすることができる。
また、粉シュータ45を粉受け部材46と導入部材47とに分割可能としたことで、粉シュータ45内部にコーヒー粉が残っていた場合において粉シュータ45を取り外す際に、先に上部の粉受け部材46を取り外すことで、取り外す際に内部のコーヒー粉が落下しても、下部に配置された導入部材47によって受け止められ、導入部材47を通ってシリンダ筒部19に運ばれるため、装置内部をコーヒー粉により汚す虞をなくすことができる。また、それぞれに分割することで容易に内部の清掃が容易に可能となる。
【0036】
次に、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機1の湯気排出機構5の概略構成を図10及び図11に基づいて説明する。図10は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の概略構成を示す斜視図である。図11はその側断面図である。
【0037】
湯気排出機構5は、基本的に、湯気の通り道となる吸気ダクト60、吸気ダクト60内の湯気を吸引する排気ファン61、及び吸引した湯気を機体外に排出する排気ダクト62からなる。更に、吸気ダクト60は排気ファン61が取り付けられた胴体部63と胴体部63の前面を覆うように取り付けられた前面板64が組み合わされることにより形成されている。また、胴体部63と前面板64は化粧ネジ65により2箇所ネジ止めすることにより互いに固定されているため、容易に前面板64の取り外しが可能である。
胴体部63と前面板64とで構成された吸気ダクト60には、上部にY字型に形成され、湯気を吸気ダクト60内に取り入れるための吸気口66が形成され、吸気口66のすぐ下方にはフィルタ67が配置されている。また、胴体部63の下側中央部には排気ファン61が設けられ、排気ファン61が回転することにより、装置内部で発生した湯気が吸気口66に集められ、更に吸気ダクト60を通って下部の排気ダクト62に湯気が運ばれる。
また、排気ダクト62は一端を吸気ダクト60の下端部に接合し、エスプレッソコーヒー抽出機1のベース部材10の下側を通り他端は機体外へと繋がれている。従って、排気ファン61を通して運ばれた湯気は排気ダクト62を介して装置下部を通り、装置外に放出されるように構成されている。
【0038】
本実施形態におけるエスプレッソコーヒー抽出機1においては、胴体部63はシリンダユニット11の前面に固定されており、抽出ユニット2と滓容器7との間に吸気ダクト60が配設される。更に、吸気口66は、そのY字型の形状で排出スロープ8の両側を挟みこむように配置されている。
それにより、装置内部において湯気が発生するピストン33、シリンダ筒部19の近傍及び滓容器7の近傍から近接した位置に吸気口66が配置されることとなるので、コーヒー抽出の際及び抽出後においてピストン33、シリンダ筒部19で発生する湯気、更に滓容器7に排出された使用後のコーヒー粉ケーキから発生する湯気を効率よく吸気ダクト60内に取り込むことが可能となる。また、取り込まれた湯気はフィルタ67を通って清浄され、吸気ダクト60内を下降した後、排気ファン61を介して排気ダクト62から機体外へと排出される。図11中に湯気の流れを矢印にて示す。
さらに、吸気口66がピストン33及びシリンダ筒部19を基準として粉シュータ45と反対方向に設けることにより、ピストン33及びシリンダ筒部19で発生した湯気が粉シュータ45方向へ流れずに吸気口66側へ流入する。それにより、湯気が粉シュータ45の供給口47Cからシュータ内部に入り込むことによって生じるシュータ内部表面の結露によるコーヒー粉の付着を防止することができる。
また、滓容器7を装置から取り外した後に、吸気ダクト60における化粧ネジ65を外し、前面板64を胴体部65から取り外すことによって、工具等を必要とせず、また吸気ダクト60全体を装置から取り外すことなく、吸気ダクト60内に設けられたフィルタ67及び排気ファン61の清掃、取り替えを容易に行うことが可能である。
【0039】
次に、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1のコーヒー粉導入時、コーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時、及び抽出済みコーヒー粉排出時の機構動作について図12乃至図17に基づいて説明する。図12は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。図13は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時の状態を示す概略断面図である。図14は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉がシリンダ筒部の上端部に押し出された状態を示す概略断面図である。図15は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時の状態を示す概略断面図である。図16は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時のスクレイパーが原点位置に復帰した状態を示す概略断面図である。図17は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の新たなコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。
【0040】
図12に示すように、起動時又は粉供給機構4からのコーヒー粉導入時には、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が上下方向の原点位置に移動される。また、排出手段を構成するスクレイパー39は、スクレイパー駆動モータ41及びラックギヤ40などを介して原点位置に移動されている。また、滓容器7は正面側からシリンダユニット11のシリンダ筒部19に対向する正面部に当接するように配設されている。
そして、コーヒー豆を豆入れホッパー(図示せず)に投入すると、コーヒーミル3から所定量のコーヒー粉が供給され、粉シュータ45内を粉受け部材46から導入部材47へ向けて下方向(矢印70方向)に案内される。続いて、供給されたコーヒー粉72は、粉受け部材46の出口端縁部から導入部材47内を案内されて斜め下方向(矢印71方向)に放出されてシリンダ筒部19内に投入され、シリンダ筒部19内の押出部材22上に所定量のコーヒー粉72が堆積される。
【0041】
続いて、図13に示すように、抽出ユニット2のシリンダ筒部19内のコーヒー粉72を圧縮後コーヒー抽出をする場合においては、先ず、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が、コーヒー粉72の供給量に対応する最下端位置(矢印73方向)に移動される。尚、このコーヒー粉72の各供給量に対応する最下端位置のデータは、予め制御回路部のROMに記憶されている。
よって、ピストンユニット12の上枠部材29に取り付けられるピストン33は、シリンダ筒部19内に下降して、シリンダ筒部19内のコーヒー粉72を所定体積の円柱形に圧縮成形する。
【0042】
また、抽出ユニット2の右側には、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示せず)が配置されている。これにより、押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水が供給パイプ76を通って所定圧力で圧縮成形されたコーヒー粉72内に供給され、ピストン33内の抽出孔35及び管継手37等を介してコーヒー注出ノズルに圧送される。これにより、エスプレッソコーヒーが抽出される。その際にシリンダ筒部19で発生する湯気は排気ファン61の作動により吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。
【0043】
続いて、図14に示すように、抽出ユニット2のシリンダ筒部19内の抽出済みコーヒー粉ケーキ72を排出する場合は、先ず、ピストン駆動モータ30が回転駆動され、リードスクリューネジ25を介してピストンユニット12が、予め設定される原点位置に(矢印77方向に)移動される。そして、ピストンユニット12の上枠部材29に取り付けられるピストン33は、ピストンユニット12の上昇と共に、シリンダ筒部19内から上昇して、スクレイパー39の上端部よりも上方に位置する。
一方、シリンダ筒部19の底部にバネ23によって押圧される押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の上昇により、バネ23に抗して上方に(矢印77方向に)持ち上げられて、押出部材22の上端面が、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられる。これにより、円筒状の抽出済みコーヒー粉ケーキ72は、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置することとなる。
【0044】
そして、図15に示すように、スクレイパー駆動モータ41を回転駆動して、スクレイパー39をシリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図15中、左側方向)に摺動移動させて、押出部材22に載っていた抽出済みコーヒー粉ケーキ72を押し出す。これにより、抽出済みコーヒー粉ケーキ72は、シリンダ部材16の正面側端縁部から排出スロープ8上を滑って回収容器としての滓容器7内に落下して除去される。滓容器7内の抽出済みコーヒー粉から発生する湯気についても同様に排気ファン61の作動により吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。
【0045】
その後、図16に示すように、スクレイパー駆動モータ41を再度、逆回転駆動して、スクレイパー39がシリンダ部材16上を摺動移動させられて原点位置まで戻る。
続いて、図17に示すように、再度、エスプレッソコーヒーを抽出する場合は、押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の下降により、バネ23に下側方向に押圧されてシリンダ筒部19の底部に当接される。
以上により、再びコーヒー粉を供給することでエスプレッソコーヒーを抽出可能な状態となる。尚、コーヒー抽出後のピストン33及びコーヒー粉排出後のシリンダ筒部19より発生する湯気についても同様に排気ファン61の作動により吸気口66から吸気ダクト60に吸引され、排気ダクト62から機外へと排出される。
【0046】
さらに、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、図18に示すように、スクレイパー39の上面に直線状のブラシ101が設けられている。そして、図14に示すようにして、抽出ユニット2のシリンダ筒部19内の抽出済みコーヒー粉ケーキ72を排出してから、図15に示すようにして、押出部材22に載っていた抽出済みコーヒー粉ケーキ72を押し出すまでの間において、スクレイパー39が、シリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図15中、左側方向)に摺動移動すると、スクレイパー39のブラシ101が導入部材47の供給口47Cを払い、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72を落とすことができる。このとき、シリンダ部材16の上端面に落ちたコーヒー粉72は、摺動移動するスクレイパー39により、排出スロープ8を介して、滓容器7内に落下して除去される。
【0047】
また、図15に示すようにして、押出部材22に載っていた抽出済みコーヒー粉ケーキ72を押し出してから、図16に示すようにして、スクレイパー39がシリンダ部材16上を摺動移動させられて原点位置に戻るまでの間においても、スクレイパー39のブラシ101が導入部材47の供給口47Cを払えば、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72を落とすことができる。
【0048】
従って、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72は、スクレイパー39のブラシ101により払い落とされるので、導入部材47の供給口47Cにコーヒー粉72が殆ど付着していない状態を保つことができる。そのため、図12のコーヒー粉導入時において、導入部材47の供給口47Cに付着して古くなったコーヒー粉72が自然落下することにより、古くなったコーヒー粉72がシリンダ筒部19内の押出部材22上に堆積するような事態を防止することができるので、風味が安定したエスプレッソコーヒーを提供することができる。また、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72が古くなくても、当該コーヒー粉72が自然落下すれば供給量が増加する方向でばらつくので、導入部材47の供給口47Cにコーヒー粉72が殆ど付着していない状態を保つことは、所定量より多いコーヒー粉72がシリンダ筒部19内の押出部材22上に堆積するような事態を防止することにもなる。従って、この点からも、風味が安定したエスプレッソコーヒーを提供することができる。
【0049】
尚、スクレイパー39の上面に設けられたブラシ101は、直線状のものに限定されるものではなく、図19に示すように、スクレイパー39の円弧状の縁端に沿って設けられるものでもよい。特に、この場合には、スクレイパー39の円弧状の縁端に傾斜面102を設けていると(図20参照)、ブラシ101で払い落とされたコーヒー粉が傾斜面102を滑ってシリンダ部材16の上端面に落ちるので、スクレイパー39の上面にコーヒー粉72がたまることがない。
【0050】
また、上記実施形態においては、抽出時におけるスクレイパー39の摺動移動により、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72をスクレイパー39のブラシ101により払い落としていたが、後述する第1自動洗浄時においてスクレイパー39を摺動移動させることにより、導入部材47の供給口47Cに付着したコーヒー粉72をスクレイパー39のブラシ101により払い落としてもよい。
【0051】
また、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、図6に示すように、粉シュータ45の導入部材47の底部において、斜面部47Aが形成されており、さらに、斜面部47Aの下端部に対応して供給口47Cが形成されている。従って、粉受け部材46の案内部46Cから供給されたコーヒー粉72は、傾斜面部47Aに沿って下方に流下し、供給口47Cからシリンダ筒部19内に供給される(図12の矢印70,71参照)。しかしながら、図12に示すように、供給口47Cはシリンダ筒部19の上方に位置するので、供給口47Cからシリンダ筒部19内へコーヒー粉72が流れ落ちていく際に、当該コーヒー粉72の僅かな一部が、まいあがって、シリンダ部材16の上端面に落ちることは避けられない。この点、シリンダ部材16の上端面に落ちたコーヒー粉72は、スクレイパー39が接触して摺動する範囲に落ちていれば、スクレイパー39が、シリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図15中、左側方向)に摺動移動することにより、排出スロープ8を介して、滓容器7内に除去させることができる。そこで、供給口47Cからシリンダ筒部19内へコーヒー粉72が流れ落ちていく際に、当該コーヒー粉72の僅かな一部がシリンダ部材16の上端面に落ちても、スクレイパー39の接触範囲に落ちるように、斜面部47Aの傾斜角度αをもって、供給口47Cからのコーヒー粉72の流れを制御する。
【0052】
例えば、図12の矢印111に示すように、供給口47Cからシリンダ筒部19内へ落ちていくコーヒー粉72の流れが、シリンダ筒部19の正面側端縁部付近に位置するように、斜面部47Aの傾斜角度αを決定する。この場合では、当該コーヒー粉72の僅かな一部がシリンダ部材16の上端面に落ちても、シリンダ部材16の上端面の正面側端縁部に落ちるので、スクレイパー39が、シリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図15中、左側方向)に摺動移動すると、排出スロープ8を介して、滓容器7内に除去させることができる。尚、スクレイパー39の摺動移動は抽出毎に行われるので、シリンダ部材16の上端面にコーヒー粉72が堆積していくことはない。
【0053】
従って、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、供給口47Cからシリンダ筒部19内へコーヒー粉72が流れ落ちていく際に、当該コーヒー粉72の僅かな一部がシリンダ部材16の上端面に落ちても、スクレイパー39の摺動移動により、シリンダ部材16の上端面に落ちたコーヒー粉72を滓容器7内に除去させることができるので、シリンダ部材16の上端面がコーヒー粉72で汚れることを抑えることができ、もって、シリンダ部材16の上端面の洗浄について、その回数・時間を低減させることができる。
【0054】
次に、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1の第1自動洗浄時の機構動作について図21乃至図24に基づいて説明する。図21は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時のピストンが下点位置にある状態を示す概略断面図である。図22は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時のピストンが上点位置にある状態を示す概略断面図である。図23は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時のピストンが最下点位置にある状態を示す概略断面図である。図24は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄が終了時にピストンユニットが原点位置にある状態を示す概略断面図である。
【0055】
上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1の第1自動洗浄時では、先ず、図21に示すように、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が矢印73方向に移動することにより、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の下点位置に移動させる。そして、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示せず)により、抽出用電磁弁74及び押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水を、供給パイプ76を介して、シリンダ筒部19内に供給し、ピストン33内の抽出孔35及び管継手37等を介してコーヒー注出ノズルから排出させる。
【0056】
その後、図22に示すように、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が矢印77方向に移動することにより、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の上点位置に移動させる。さらに、図21に示すように、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が矢印73方向に移動することにより、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の下点位置に移動させる。このようにして、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の下点位置と所定の上点位置との間で所定回数往復動させた後、図21に示すように、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の下点位置に停止させ、再び、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示せず)により、押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水を、供給パイプ76を介して、シリンダ筒部19内に供給し、ピストン33内の抽出孔35及び管継手37等を介してコーヒー注出ノズルから排出させる。
【0057】
そして、上述したピストン33の上下動と湯水の排出を所定回数繰り返した後は、図23に示すように、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が矢印73方向に移動することにより、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19内の所定の最下点位置に移動させる。これにより、シリンダ筒部19内の湯水は、ピストン33内の抽出孔35及び管継手37等を介してコーヒー注出ノズルから排出され、シリンダ筒部19内の水切りが行われる。その後は、図24に示すように、ピストン駆動モータ32が回転駆動され、リードスクリューネジ27を介してピストンユニット12が矢印77方向に移動させて、ピストンユニット12を原点位置に復帰させることにより、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19より上方の位置に移動させる。このとき、シリンダ筒部19の底部にバネ23によって押圧される押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の上昇により、バネ23に抗して上方に(矢印77方向に)持ち上げられて、押出部材22の上端面が、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられる。
これにより、第1自動洗浄が終了する。
【0058】
尚、ピストン33の下端面や押出部材22の上端面に関する位置のデータは、予め制御回路部のROMに記憶されている。
【0059】
また、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、第1自動洗浄の直後に、以下の第2自動洗浄を行っている。そこで、以下に、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1の第2自動洗浄時の機構動作について図24乃至図26に基づいて説明する。図24は、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄が終了時にピストンユニットが原点位置にある状態を示す概略断面図であるとともに、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄の開始状態を示す概略断面図である。図26は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄時のスクレイパーが摺動移動した状態を示す概略断面図である。図27は本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄時のスクレイパーが原点に復帰した状態を示す概略断面図である。
【0060】
第1自動洗浄の直後は、図24に示すように、シリンダ筒部19の底部にバネ23によって押圧される押出部材22は、ピストンユニット12の下枠部材30の上昇により、バネ23に抗して上方に(矢印77方向に)持ち上げられて、押出部材22の上端面が、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられている。そこで、第2自動洗浄では、この状態において、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示せず)により、押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水を、供給パイプ76を介して、押出部材22の上端面から排出させる。このとき、押出部材22の上端面から排出された湯水は、流水となって、排出スロープ8上を通って滓容器7内に流れ出る。これにより、押出部材22の上端面に設けられたフィルタや排出スロープ8上に付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を確実に洗い流すことができる。
【0061】
さらに、第2自動洗浄では、押出部材22の上端面から湯水が排出されている状態において、図25に示すように、スクレイパー駆動モータ41を回転駆動して、スクレイパー39をシリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図25中、左側方向)に摺動移動させ、その後に、図26に示すように、スクレイパー駆動モータ41を再度、逆回転駆動して、スクレイパー39をシリンダ部材16上を摺動移動させて原点位置にまで戻させる。このとき、押出部材22の上端面はシリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられており、シリンダ部材16の上端面を摺動するスクレイパー39が湯水を排出している押出部材22の上端面を掻き取るので、押出部材22の上端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓をより一層確実に洗い落とすことができる。また、スクレイパー39はシリンダ部材16上を摺動移動するものであることから、押出部材22の上端面から排出されている湯水により、スクレイパー39の下面に付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を取り除くこともできる。また、仮に、押出部材22の上端面に設けられたフィルタや、排出スロープ8上、スクレイパー39の下面に付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を洗い流せなっかたとしても、1日に1回の程度で定期的に第2自動洗浄を実行すれば、それらの部分を湯水で湿らせた状態にすることができるので、抽出済みコーヒー粉72の滓の堆積や固着を防止でき、もって、人手による掃除の時間・回数を低減させることができる。
【0062】
さらに、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、スクレイパー39の上面において、図18のブラシ101に代えて、図27のゴム製のワイパー121を設けてもよい。この場合では、上述した第2自動洗浄において、図25に示すように、スクレイパー39が、シリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図25中、左側方向)に摺動移動すれば、スクレイパー39のワイパー121がピストン33の下端面を払い、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を落とすことができる。このとき、シリンダ部材16の上端面に落ちた抽出済みコーヒー粉72の滓は、摺動移動するスクレイパー39や押出部材22の上端面から排出されている湯水により、排出スロープ8を介して、滓容器7内に流されて除去される。
【0063】
もっとも、スクレイパー39のワイパー121がピストン33の下端面を払う際においては、押出部材22の上端面は、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられている必要はなく、シリンダ筒部19に内在して、スクレイパー39の摺動移動に支障が生じない位置にあればよい。
【0064】
さらに、図26に示すようにして、スクレイパー39がシリンダ部材16上を摺動移動させられて原点位置まで戻るまでの間においても、スクレイパー39のワイパー121がピストン33の下端面を払えば、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を落とすことができる。
【0065】
従って、上記のように構成されたエスプレッソコーヒー抽出機1では、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに抽出済みコーヒー粉72の滓が付着しても、第2自動洗浄においてスクレイパー39のワイパー121により拭い落とされるので、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに抽出済みコーヒー粉72の滓が殆ど付着していない状態を保つことができる。そのため、図13のコーヒー抽出時において、抽出済みコーヒー粉72の滓がシリンダ筒部19内で圧縮されるような事態を防止することができ、これにより、抽出時間や抽出圧力が安定するので、風味が安定したエスプレッソコーヒーを提供することができる。これらの点は、上述した第2自動洗浄に限るものでなく、通常運転時の待機中において、スクレイパー39を摺動移動させて、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を拭い落とす場合でも、同様である。
【0066】
但し、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121については、図25に示すように、スクレイパー39が、シリンダ部材16の上端面に沿って、シリンダ部材16の正面側端縁部まで前側方向(図25中、左側方向)に摺動移動する際において、及び、図26に示すように、スクレイパー39がシリンダ部材16上を摺動移動させられて原点位置にまで戻る際において、導入部材47の供給口47Cに接触させないようにする。なぜなら、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121は、スクレイパー39の摺動移動中にピストン33の下端面を払うので、湿った状態にあることが多く、この状態で導入部材47の供給口47Cに接触させてしまうと、導入部材47の供給口47Cにコーヒー粉72が付着しやすくなるからである。従って、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121は、図30に示すように、スクレイパー39が原点位置にある際において、ピストン33と導入部材47の間に位置するように設けられる。
【0067】
尚、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121は、直線状のものに限定されるものではなく、図28に示すように、スクレイパー39の円弧状の縁端に沿って設けられるものでもよい。特に、この場合には、スクレイパー39の円弧状の縁端に傾斜面102を設けていると(図29参照)、ワイパー121で拭い落とされた抽出済みコーヒー粉72の滓が傾斜面102を滑ってシリンダ部材16の上端面に落ちるので、スクレイパー39の上面に抽出済みコーヒー粉72の滓がたまることがない。
また、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121は、ブラシ状のものであってもよい。
【0068】
以上詳細に説明したように、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、第2自動洗浄時において、図24に示すように、シリンダ筒部19の内に残存する抽出済みコーヒー粉ケーキ72をシリンダ筒部19内から外部へ押し出すための押出部材22の上端面を、シリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げ、その後に、エスプレッソコーヒー抽出用の水を所定圧力で圧送する加圧ポンプ(図示ぜす)により、押出部材22に形成される注湯貫通孔75を介して、所定温度に加熱された湯水を、供給パイプ76を介して、押出部材22の上端面から排出させ、押出部材22の上端面に設けられたフィルタを洗浄している。このとき、押出部材22の上端面に設けられたフィルタを洗浄した湯水は、シリンダ筒部19内にたまることなく、シリンダ部材16の上端面から排出スロープ8を介して滓容器7内に流れ出る。従って、湯水(エスプレッソコーヒー抽出用の水)を流水として使用することにより、押出部材22の上端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を取り除くことをより確実にしている。
【0069】
さらに、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、第2自動洗浄時において、図25や図26に示すように、湯水(エスプレッソコーヒー抽出用の水)を押出部材22の上端面から排出させている最中にシリンダ部材16の上端面を摺動して往復動するスクレイパー39を備えており、このとき、押出部材22の上端面はシリンダ部材16の上端面と同一平面上に位置する高さまで持ち上げられており、シリンダ部材16の上端面を摺動するスクレイパー39が、湯水(エスプレッソコーヒー抽出用の水)を排出している押出部材22の上端面を掻き取り、押出部材22の上端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を掻き取ることができる。よって、押出部材22の上端面に設けられたフィルタは、湯水(エスプレッソコーヒー抽出用の水)で流水洗浄されながら、スクレイパー39で掻き取られることから、押出部材22の上端面に設けられたフィルタに付着した抽出済みコーヒー粉72の滓を取り除くことをより一層に確実にしている。
【0070】
また、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、図13に示すように、ピストン33がシリンダ筒部19内に下降して、シリンダ筒部19内のコーヒー粉72とエスプレッソコーヒー抽出用の水とに圧力を加えて、エスプレッソコーヒーを抽出した後、図14に示すように、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19の上方にまで移動させると、抽出済みコーヒー粉ケーキ72がシリンダ筒部19内に残存する一方で、抽出済みコーヒー粉ケーキ72の一部がピストン33の下端面に設けられたフィルタに付着することがある。しかしながら、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、第2自動洗浄時や通常運転時の待機中において、図24に示すように、ピストン33の下端面をシリンダ筒部19の上方にまで移動させた後で、図25及び図26に示すように、スクレイパー39がシリンダ部材16の上端面を摺動して往復動すると、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121(図27〜図30参照)が、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに接触する。従って、抽出済みコーヒー粉ケーキ72が残存するシリンダ筒部19以外において、例えば、抽出済みコーヒー粉ケーキ72の一部がピストン33の下端面に設けられたフィルタに付着することがあっても、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121(図27〜図30参照)で掻き落とすことができる。
【0071】
この点、第2自動洗浄時において、ピストン33の下端面に設けられたフィルタを、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121(図27〜図30参照)で掻き取ると、このときは、第1洗浄時の直後であって、図21〜図23に示すように、シリンダ筒部19内にまで移動させたピストン33の下端面を湯水(エスプレッソコーヒー抽出用の水)で洗浄した直後であるから、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121(図27〜図30参照)で掻き落とすことをより確実にすることができる。
【0072】
また、通常運転時の待機中において、ピストン33の下端面に設けられたフィルタを、スクレイパー39の上面に設けられたワイパー121(図27〜図30参照)で掻き取ると、図13に示すように、ピストン33がシリンダ筒部19内に下降して、シリンダ筒部19内のコーヒー粉72とエスプレッソコーヒー抽出用の水とに圧力を加えて、エスプレッソコーヒーを抽出する際に、ピストン33の下端面に設けられたフィルタに抽出済みコーヒー粉ケーキ72の一部が付着した状態にあることを防止できるので、エスプレッソコーヒーの抽出を正常に保つことができる。
【0073】
また、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、コーヒー粉72とエスプレッソコーヒー抽出用の水とからエスプレッソコーヒーが抽出されるシリンダ筒部19に対して、図12に示すように、導入部材47の供給口47Cから所定量のコーヒー粉72を供給するので、コーヒー粉72が導入部材47の供給口47Cに付着することがあるが、この点、図14〜図16に示すように、抽出毎において、スクレイパー39がシリンダ部材16の上端面を摺動して往復動すると、スクレイパー39に設けられたブラシ101が導入部材47の供給口47Cに接触するので、コーヒー粉72を供給するための導入部材47の供給口47に付着したコーヒー粉72を、スクレイパー39に設けられたブラシ101で掻き落とすことができる。
【0074】
また、本実施の形態のエスプレッソコーヒー抽出機1では、コーヒー粉72とエスプレッソコーヒー抽出用の水とからエスプレッソコーヒーが抽出されるシリンダ筒部19に対して、図12に示すように、導入部材47の供給口47Cから所定量のコーヒー粉72を供給するので、コーヒー粉72の僅かな一部がシリンダ部材16の上端面にまい落ちることがあるが、この点、導入部材47の斜面部47Aの傾斜角度αを調整することにより、シリンダ部材16の上端面にまい落ちるコーヒー粉72の範囲をスクレイパー39の接触範囲内にしたので、シリンダ部材16の上端面に接触しながらすり動くスクレイパー39により、シリンダ部材16の上端面に付着するコーヒー粉72を掻き落とすことができる。すなわち、導入部材47の下端(供給口47Cの端縁と斜面部47Aとが交差する稜線)の垂直投影部がスクレイパー39の接触範囲内にあれば、スクレイパー39により、シリンダ部材16の上端面に付着するコーヒー粉72を掻き落とすことができる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の飲料抽出機では、抽出シリンダ内に残存する飲料抽出物質の滓を抽出シリンダ内から外部へ押し出すための押出部材の表面を、抽出シリンダの端面にまで移動させた後で湯水供給手段の湯水で洗浄しており、このとき、押出部材の表面を洗浄した湯水は、飲料を抽出するための湯水供給手段の湯水を流水として使用することにより、押出部材の表面に付着した飲料抽出物質の滓を取り除くことをより確実にすることができる。
【0076】
さらに、請求項2に係る発明の飲料抽出機では、押出部材の表面を抽出シリンダの端面にまで移動させて洗浄する際に抽出シリンダの端面に接触しながらすり動く摺動手段を備えており、押出部材の表面が湯水供給手段の湯水で洗浄される際には、押出部材の表面が抽出シリンダの端面にまで移動されているので、摺動手段は、抽出シリンダの端面に接触しながらすり動くと、押出部材の表面までも接触しながらすり動くことが可能となり、押出部材の表面に付着した飲料抽出物質の滓を掻き取ることができる。よって、押出部材の表面は、湯水供給手段の湯水で流水洗浄されながら、摺動手段で掻き取られることから、押出部材の表面に付着した飲料抽出物質の滓を取り除くことをより一層に確実にすることができる。
【0077】
請求項3に係る発明の飲料抽出機では、押進部材が抽出シリンダ内を外部から押し進んで、抽出シリンダ内の飲料抽出物質と湯水とを加えて飲料を抽出した後、押進部材の表面を前記抽出シリンダの外部にまで移動させると、飲料抽出物質の滓が抽出シリンダ内に堆積する一方で、飲料抽出物質の滓が押進部材の表面に付着することがあるが、この点、押進部材の表面を抽出シリンダの外部にまで移動させた後に、摺動手段が抽出シリンダに接触しながらすり動くと、摺動手段に設けられた払拭手段が押進部材の表面に接触するので、飲料抽出物質の滓が堆積する抽出シリンダ内以外の面である押進部材の表面に付着した飲料抽出物質の滓を、摺動手段に設けられた払拭手段で掻き落とすことができる。
【0078】
さらに、請求項4に係る発明の飲料抽出機では、抽出シリンダ内にまで移動させた押進部材の表面を湯水供給手段の湯水で洗浄した後に、摺動手段に設けられた払拭手段で押進部材の表面を掻き取るので、押進部材の表面に付着した飲料抽出物質の滓を取り除くことをより確実にすることができる。
【0079】
あるいは、請求項5に係る発明の飲料抽出機では、押進部材が抽出シリンダの外部で待機している最中に、摺動手段に設けられた払拭手段で押進部材の表面を掻き取るので、押進部材の表面に飲料抽出物質の滓が付着した状態で、押進部材が抽出シリンダ内を外部から押し進み、抽出シリンダ内の飲料抽出物質と湯水とに圧力を加えて飲料を抽出するケースを防止できるので、飲料の抽出を正常に保つことができる。
【0080】
請求項6に係る発明の飲料抽出機では、粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダに対して、案内部材の供給口から飲料抽出物質を供給するので、粉状の飲料抽出物質が案内部材の供給口に付着することがあるが、この点、摺動手段が抽出シリンダに接触しながらすり動くと、摺動手段に設けられた払取手段が案内部材の供給口に接触するので、飲料抽出物質を供給するための導入手段の供給口に付着した飲料抽出物質を、摺動手段に設けられた払取手段で掻き落とすことができる。
【0081】
請求項7に係る発明の飲料抽出機では、粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダに対して、案内部材の供給口から飲料抽出物質を供給するので、粉状の飲料抽出物質が抽出シリンダに付着することがあるが、この点、導入手段の供給口の下端を摺動手段の接触範囲内にしたので、抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段により、抽出シリンダーに付着した飲料抽出物質を掻き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の概略構成を示す側面図である。
【図3】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す側面図である。
【図5】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの概略構成を示す斜視図である。
【図6】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの概略構成を示す側面図である。
【図7】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの分割時の概略構成を示す斜視図である。
【図8】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータの分割時の概略構成を示す側面図である。
【図9】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の粉シュータをエスプレッソコーヒー抽出機に取り付けた際の粉供給機構について示した模式図である。
【図10】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の概略構成を示す斜視図である。
【図11】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の湯気排出機構の概略構成を示す側断面図である。
【図12】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。
【図13】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のコーヒー粉圧縮及びコーヒー抽出時の状態を示す概略断面図である。
【図14】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉がシリンダ筒部の上端部に押し出された状態を示す概略断面図である。
【図15】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時の状態を示す概略断面図である。
【図16】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出済みコーヒー粉排出時のスクレイパーが原点位置に復帰した状態を示す概略断面図である。
【図17】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の新たなコーヒー粉導入時の状態を示す概略断面図である。
【図18】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のスクレイパーについて示した斜視図である。
【図19】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のスクレイパーについて示した斜視図である。
【図20】図19のスクレイパーについて示した断面図である。
【図21】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時のピストンが下点位置にある状態を示す概略断面図である。
【図22】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時のピストンが上点位置にある状態を示す概略断面図である。
【図23】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄時にピストンが最下点位置にある状態を示す概略断面図である。
【図24】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第1自動洗浄が終了時にピストンユニットが原点位置にある状態を示す概略断面図であるとともに、本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄の開始状態を示す概略断面図である。
【図25】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄時のスクレイパーが摺動移動した状態を示す概略断面図である。
【図26】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の第2自動洗浄時のスクレイパーが原点に復帰した状態を示す概略断面図である。
【図27】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のスクレイパーについて示した斜視図である。
【図28】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のスクレイパーについて示した斜視図である。
【図29】図28のスクレイパーについて示した断面図である。
【図30】本実施形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機のスクレイパーに設けられたワイパーの位置関係を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1………エスプレッソコーヒー抽出機 2………抽出ユニット
3………コーヒーミル 11………シリンダユニット
12………ピストンユニット 13………除去ユニット
16………シリンダ部材 19………シリンダ筒部
33………ピストン 45………粉シュータ 46………粉受け部材
47………導入部材 47A………上面開口 52………鍔部
53………嵌合突起 54………係止部材 54A………係止溝
55………シュータブラケット 55A………板状部
101………ブラシ 121………ワイパー

Claims (7)

  1. 粉砕された飲料抽出物質が供給される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段と、を有し、前記抽出シリンダ内で飲料抽出物質と湯水とから飲料を抽出する飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダ内を移動するとともに前記抽出シリンダ内に残存する飲料抽出物質の滓を前記抽出シリンダ内から外部へ押し出す押出部材を備え、
    前記押出部材の表面を前記湯水供給手段の湯水で洗浄すること、を特徴とする飲料抽出機。
  2. 請求項1に記載する飲料抽出機であって、
    前記押出部材の表面を前記抽出シリンダの端面にまで移動させて洗浄する際に前記抽出シリンダの端面に接触しながらすり動く摺動手段を備えたこと、を特徴とする飲料抽出機。
  3. 粉砕された飲料抽出物質が供給される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに湯水を供給する湯水供給手段と、前記抽出シリンダ内を外部から押し進んで前記抽出シリンダ内の飲料抽出物質と湯水とを加えて飲料を抽出する押進部材と、を有する飲料抽出機であって、
    前記押進部材の表面を前記抽出シリンダの外部にまで移動させた後に前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段と、
    前記摺動手段に設けられた払拭手段と、を備え、
    前記摺動手段の移動が実行される際に前記払拭手段が前記押進部材の表面に接触すること、を特徴とする飲料抽出機。
  4. 請求項3に記載する飲料抽出機であって、
    前記抽出シリンダ内にまで移動させた前記押進部材の表面を前記湯水供給手段の湯水で洗浄した後に、前記摺動手段の移動を実行させること、を特徴とする飲料抽出機。
  5. 請求項3に記載する飲料抽出機であって、
    前記押進部材が前記抽出シリンダの外部で待機している最中に、前記摺動手段の移動を実行させること、を特徴とする飲料抽出機。
  6. 粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに飲料抽出物質を供給するための供給口を設けた導入手段と、を有した飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段と、
    前記摺動手段に設けられた払取手段と、を備え、
    前記摺動手段の移動が実行される際に前記払取手段が前記導入手段の供給口に接触すること、を特徴とする飲料抽出機。
  7. 粉砕された飲料抽出物質と湯水とから飲料が抽出される抽出シリンダと、前記抽出シリンダに飲料抽出物質を供給するための供給口を設けた導入手段と、を有した飲料抽出機において、
    前記抽出シリンダに接触しながらすり動く摺動手段を備え、
    前記導入手段の供給口の下端を前記摺動手段の接触範囲内にしたこと、を特徴とする飲料抽出機。
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