JP2004322529A - インクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクカートリッジ10は、インクを収容するインク収容部4と、インクジェット記録ヘッドが、インクジェット記録ヘッドの記録領域の一部が記録媒体の縁からはみ出した状態で記録を行う記録動作であるフルブリード記録を行ったときに、記録媒体の縁からはみ出した領域に吐出されるインクであるフルブリードインクを吸収する廃インク吸収部5とを有している。インクカートリッジ10は、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体が当接し、記録媒体の搬送方向を規制する搬送方向規制部であるテーパ面2aと、インクジェット記録ヘッドからインクカートリッジ10に向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部5へ導くフルブリードインク導入部である開口部7とを有している。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置内の、インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置に着脱自在に装着されるインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インクジェット記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置では、インクジェット記録ヘッドと記録媒体との間隔(紙間距離)が記録画像の品位を大きく左右する。
【0003】
すなわち、その紙間距離が大きいと、インクジェット記録ヘッドから飛翔したインク滴が記録媒体に着弾するまでの距離が長くなり、記録媒体に対するインク滴の着弾点精度が低下してしまう。また、記録ヘッドから飛翔した主滴は記録媒体に到達するが、主滴に続いて吐出される極小の液滴(サテライトドット)は、吐出速度が小さく運動エネルギーも小さいため、記録媒体に到達することができず、ミスト状態で記録媒体の上方を浮遊し、やがて記録媒体の表面に付着して記録画像の品位を劣化させることがある。
【0004】
その一方で、紙間距離が小さすぎると、インクジェット記録ヘッドのフェイス面(インク吐出口形成面)に記録媒体が擦り付けられてしまうこともある。この場合、搬送される記録媒体に紙詰まりが生じるだけでなく、場合によってはインクジェット記録装置の故障にもつながる。
【0005】
そのため、従来のインクジェット記録装置においては、インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置にプラテンを設け、プラテンとインクジェット記録ヘッドとの間の距離の精度を高めることで、記録動作中の紙間距離を一定に維持している。
【0006】
さらに近年では、インクジェット記録装置の小型化及び薄型化を達成するために、インクジェット記録ヘッドに供給されるインクを収容するインクカートリッジを、記録媒体の搬送経路を間において、インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置に設けた構成のインクジェット記録装置が提案されている。このような構成のインクジェット記録装置では、インクカートリッジからインクジェット記録ヘッドへのインクの供給は、インクカートリッジと記録ヘッドとをチューブで接続して行う「チューブ供給」や、必要に応じてインクカートリッジのジョイント部に記録ヘッドの供給針をダイレクトに接続して行う「ピットイン供給」によって行われる。
【0007】
上記のようなインクジェット記録装置は、例えば特許文献1に開示されている。
【0008】
【特許文献1】
国際公開第97/06010号パンフレット
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクカートリッジを、記録媒体の搬送経路を間において、インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置に設けた構成の従来のインクジェット記録装置では、インクカートリッジの上方に依然としてプラテンが設けられているため、そのプラテンの厚みの分の小型化を図ることはできなかった。
【0010】
また、記録媒体の全面に記録を行うために、インクジェット記録ヘッドの記録領域の一部が記録媒体の縁からはみ出した状態で行う記録動作(以下、「フルブリード記録」という。)が用いられる場合もある。この場合は、そのはみ出した領域のプラテン上に吐出されたインクを回収する必要があるが、そのインクを回収するための特別な構成をプラテンの周囲に設けるとすると、プラテンの周囲にそのためのスペースを確保する必要があるためインクジェット記録装置が大型化してしまい、さらにはプラテンの周囲の構成が複雑になってしまう。
【0011】
そこで本発明は、インクジェット記録装置の小型化を図りつつ、小型で簡単な構成でフルブリードインクを回収することを可能にするインクカートリッジを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のインクカートリッジは、インク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドに供給されるインクを収容するインク収容部と、前記インクジェット記録ヘッドが、前記インクジェット記録ヘッドの記録領域の一部が記録媒体の縁からはみ出した状態で記録を行う記録動作であるフルブリード記録を行ったときに、前記記録媒体の縁からはみ出した領域に吐出されるインクであるフルブリードインクを吸収する廃インク吸収部と、前記インク収容部および前記廃インク吸収部を収容する容器とを有し、インクジェット記録装置内の、前記インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置に着脱自在に装着されるインクカートリッジにおいて、前記インクジェット記録装置内を搬送される前記記録媒体が当接し、前記記録媒体の搬送方向を規制する搬送方向規制部と、前記インクジェット記録ヘッドから前記インクカートリッジに向けて吐出された前記フルブリードインクを前記廃インク吸収部へ導くフルブリードインク導入部とを有することを特徴とする。
【0013】
上記本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体の搬送方向を規制する搬送方向規制部を備えており、この搬送方向規制部がプラテンの一部を構成する。そのため、インクジェット記録装置内において、その内部に装着されたインクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとの間にプラテンを設ける必要が無くなるので、そのプラテンの厚みの分だけ、インクジェット記録ヘッドと記録媒体との間の紙間距離を短くすることができ、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。特に、上記の紙間距離を短くすることで、インクジェット記録ヘッドから吐出された主滴以外のミスト状の液滴(サテライトドット)が記録媒体の上方を浮遊することを低減することができ、記録画像の品位を向上させることが可能になる。
【0014】
また、上記本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録ヘッドからインクカートリッジに向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部へ導くフルブリードインク導入部を、インクカートリッジ自身が有している。そのため、本発明のインクカートリッジは、フルブリードインクを回収するための特別な構成をインクジェット記録装置に設ける必要を無くし、インクジェット記録装置を大型化したり、あるいはその内部構成を複雑にしたりすることなく、フルブリードインクを回収することを可能にしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図、図2は図1のA−A線における断面図である。
【0017】
本実施形態のインクカートリッジ10は、筐体1、上蓋2、および下蓋3を有しており、それらが構成する容器の内部にインク収容部4と廃インク吸収部5を備えている。インク収容部4は、インクジェット記録ヘッド20(図3参照)から吐出する、シアンインク、マゼンダインク、およびイエローインクをそれぞれ収容した3つのインク袋(不図示)を収容する空間になっている。各インク袋に収容されているインクは、ジョイント部6を通してインクジェット記録ヘッド20に供給できるように構成されている。
【0018】
廃インク吸収部5は、インクカートリッジ10の内部の、インク収容部4の上方および一側方に設けられている。この廃インク吸収部5は、「フルブリード記録」が行われた場合に、記録媒体の縁からはみ出した領域に吐出されたインクを吸収するために設けられている。
【0019】
インクカートリッジ10の上蓋2には、インク収容部4の上方に設けられた廃インク吸収部5の一部を外部に露出させる開口部7が形成されている。「フルブリード記録」が行われた場合には、記録媒体の縁からはみ出した領域に吐出されたインクは、この開口部7を通って廃インク吸収部5に直接付着して、廃インク吸収部5に吸収される。
【0020】
さらに、図2に示すように、インクカートリッジ10が取り付けられるインクジェット記録装置内における記録媒体の搬送方向(図示矢印方向)に関して、上蓋2の開口部7よりも下流側の部分2bにはテーパ面2aが形成されている。
【0021】
図3は本発明に係るインクカートリッジが取り付けられるインクジェット記録装置の概略斜視図、図4は図3のB−B線における断面図である。
【0022】
本実施形態のインクカートリッジ10が取り付けられるインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッド20を搭載し、主走査方向(図示矢印C方向)に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト26(一部のみ図示)に沿って往復移動可能に案内支持されているキャリッジ25と、その主走査方向に直交する方向に、インクジェット記録ヘッド20の記録領域へ記録媒体50を搬送する給紙ローラ32と、記録が行われた記録媒体50をインクジェット記録装置の外部に排出する排紙ローラ33とを有している。
【0023】
このインクジェット記録装置は、記録装置に取り付けられるインクカートリッジ10を収容する箱形のプラテンシャーシ31を、給紙ローラ32および排紙ローラ33が構成する記録媒体50の搬送路の下方に備えている。プラテンシャーシ31には、インクカートリッジ10を収容したときに、図3に示すようにその上蓋2の上記搬送方向の下流側の部分2b、テーパ面2a、および開口部7を外部に露出するように、開口が形成されている。また、プラテンシャーシ31の上面は、インクカートリッジ10を収容したときに、インクカートリッジ10の上蓋2の上記搬送方向の上流側の部分2cを覆うように構成されている。プラテンシャーシ31の上面は、インクジェット記録ヘッド20の記録領域に搬送されてきた記録媒体50とインクジェット記録ヘッド20のインク吐出口面との間の距離を一定に維持するプラテンの役目を有している。
【0024】
なお、インクカートリッジ10がプラテンシャーシ31に収容されたときは、その開口部7はインクジェット記録ヘッド20の記録領域の対向する位置に配置される。
【0025】
このように構成されているインクジェット記録装置は、インクを吐出しながら記録ヘッドカートリッジ20を走査して主走査方向に記録を行う動作と、給紙ローラ32によって1走査分の記録幅だけ記録媒体50を副走査方向に搬送する動作とを繰り返して、記録媒体50に記録を行う。
【0026】
また、このインクジェット記録装置は、不図示の本体モータ(不図示)の回転動力によって、プラテンシャーシ31の一方の側を持ち上げることができるように構成されている。具体的には、プラテンシャーシ31の、インクカートリッジ10のジョイント部6が位置する方の側が持ち上げられるように構成されている。なお、プラテンシャーシ31の一方の側が持ち上げられるときには、プラテンシャーシ31の他方の側が回転中心となる。
【0027】
インクジェット記録ヘッド20を図3に示す位置(インク供給位置)まで移動させた状態で、本体モータを駆動させ、プラテンシャーシ31の、インクカートリッジ10のジョイント部6が位置する方の側が持ち上げられると、インクジェット記録ヘッド20に設けられた供給針21がジョイント部6内に挿入される。すると、インクカートリッジ10のインク収容部4内に収容されているインクが、供給針21内を通ってインクジェット記録ヘッド20内に供給される。インクジェット記録ヘッド20へのインク供給が終了すると、本体モータが再び駆動させられ、持ち上げられていたプラテンシャーシ31が元の位置に戻される。
【0028】
上記のインク供給動作は、いわゆる「ピットイン供給」と呼ばれるものであり、記録動作中には行われず、記録動作の合間の休止時に行われる。
【0029】
図5は、図3および図4に示したインクジェット記録装置における記録媒体の搬送動作等を説明するための概略断面図である。
【0030】
図5(a)に示すように、給紙ローラ32によって給紙された記録媒体50は、プラテンシャーシ31の上面に沿って、インクジェット記録ヘッド20の記録領域60内に導かれる。図5(a)は、記録媒体50の全面に記録を行うために「フルブリード記録」が行われている状態を示しており、インクジェット記録ヘッド20の記録領域60が、記録媒体50の先端側の縁からはみ出した状態になっている。この状態でインクジェット記録ヘッド20から吐出されたインクのうち、記録媒体50に付着するもの以外のインクは、インクカートリッジ10の開口部7を通して廃インク吸収部5に直接付着して吸収される。
【0031】
記録動作が進み、記録媒体50がさらに搬送されると、図5(b)に示すように、記録媒体50の先端が開口部7を越えてインクカートリッジ10のテーパ面2aに当接する。テーパ面2aに当接した記録媒体50は、さらに搬送されると、そのテーパ面2aに沿って上蓋2の搬送方向下流側の部分2bの上面に乗り上げる。記録媒体50の搬送方向は、このようにしてテーパ面2aによって規制され、インクカートリッジ10の上蓋2の上記部分2bの上面に沿って搬送される。なお、本実施形態におけるテーパ面2aの傾き角度は、記録媒体50の搬送方向に対して30°以下である。これにより、記録媒体50がテーパ面2aに接触するときに生じる摩擦を軽減し、記録媒体50の搬送方向の規制をスムーズに行うことが可能になっている。
【0032】
さらに記録動作が進み、記録媒体50がさらに搬送されると、図5(c)に示すように、記録媒体50は排紙ローラ33によって搬送され、インクジェット記録装置の外部に排出されていく。
【0033】
本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体50の搬送方向を規制する搬送方向規制部であるテーパ面2aが、インクジェット記録装置のプラテンの一部を構成している。そのため、インクジェット記録装置内において、その内部に装着されたインクカートリッジ10とインクジェット記録ヘッド20との間にプラテンを設ける必要が無くなるので、そのプラテンの厚みの分だけ、インクジェット記録ヘッド20と記録媒体50との間の紙間距離を短くすることができ、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。特に、上記の紙間距離を短くすることで、インクジェット記録ヘッド20から吐出された主滴以外のミスト状の液滴(サテライトドット)が記録媒体50の上方を浮遊することを低減することができ、記録画像の品位を向上させることが可能になる。
【0034】
さらに、本実施形態のインクカートリッジ10は、開口部7に露出する廃インク吸収部5の表面がテーパ面2aよりも低くなっており、記録媒体50の搬送時には、記録媒体50は廃インク吸収部5に接触することなく開口部7を越えて、テーパ面2aに沿って搬送される。そのため、記録媒体50の搬送時に記録媒体50が廃インク吸収部5に接触して汚れることを防止することができる。
【0035】
さらには、本実施形態のインクカートリッジ10は、記録装置のプラテンシャーシ31内に収容されたときに、開口部7よりも記録媒体50の搬送方向上流側に位置する部分2cがプラテンシャーシ31に覆われるように構成されている。これにより、インクジェット記録ヘッド20と記録媒体50との間の紙間距離をこのプラテンシャーシ31によって高い精度で規制することが可能になっている。
【0036】
また、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録ヘッド20からインクカートリッジ10に向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部5へ導くフルブリードインク導入部である開口部7を有しているので、フルブリードインクを回収するための特別な構成を記録装置に設ける必要を無くし、インクジェット記録装置を大型化したり、あるいはその内部構成を複雑にしたりすることなく、フルブリードインクを回収することを可能にしている。
【0037】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図である。
【0038】
本実施形態のインクカートリッジ10は、上蓋2にテーパ面が形成されておらず、その代わりに、上蓋2の2つの部分2a,2bを跨ぐ2つのブリッジ部100が設けられている。2つのブリッジ部100の間隔は、記録媒体50の幅寸法よりも小さくなっている。本実施形態のインクカートリッジ10のその他の構成は、図1等に示した第1の実施形態のインクカートリッジと同様である。
【0039】
本実施形態のインクカートリッジ10によれば、図5を参照して説明したように記録媒体50が搬送されていく際に、記録媒体50の先端がブリッジ部100の上に当接し、それらのブリッジ部100に沿って上蓋2の搬送方向下流側の部分2bの上面に乗り上げる。記録媒体50の搬送方向は、このようにして2つのブリッジ部100によって規制され、インクカートリッジ10の上蓋2の上記部分2bの上面に沿って搬送される。
【0040】
また、「フルブリード記録」が行われた場合は、インクジェット記録ヘッド20から吐出されたインクのうち、記録媒体50に付着するもの以外のインクは、インクカートリッジ10の開口部7を通して廃インク吸収部5に直接付着して吸収される。
【0041】
なお、2つのブリッジ部100の間隔は記録媒体50の幅寸法よりも小さくなっているので、記録媒体50は開口部7の下の廃インク吸収部5に触れることがない。そのため、廃インク吸収部5に吸収された廃インクが記録媒体50に付着しないようになっている。
【0042】
このように、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体50の搬送方向を規制する搬送方向規制部であるブリッジ部100が、インクジェット記録装置のプラテンの一部を構成している。そのため、インクジェット記録装置内において、その内部に装着されたインクカートリッジ10とインクジェット記録ヘッド20との間にプラテンを設ける必要が無くなるので、そのプラテンの厚みの分だけ、インクジェット記録ヘッド20と記録媒体50との間の紙間距離を短くすることができ、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。特に、上記の紙間距離を短くすることで、インクジェット記録ヘッド20から吐出された主滴以外のミスト状の液滴(サテライトドット)が記録媒体50の上方を浮遊することを低減することができ、記録画像の品位を向上させることが可能になる。
【0043】
また、本実施形態のインクカートリッジ10も、インクジェット記録ヘッド20からインクカートリッジ10に向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部5へ導くフルブリードインク導入部である開口部7を有しているので、フルブリードインクを回収するための特別な構成を記録装置に設ける必要を無くし、インクジェット記録装置を大型化したり、あるいはその内部構成を複雑にしたりすることなく、フルブリードインクを回収することを可能にしている。
【0044】
(第3の実施形態)
図7は本発明の第3の実施形態に係るインクカートリッジの概略図であり、図7(a)はその平面図、図7(b)はその斜視図である。
【0045】
本実施形態のインクカートリッジ10は、上蓋2の記録媒体搬送方向の下流側の部分2bと上流側の部分2cとの間に、複数の細孔201が形成された細孔形成部材200が構成されている。つまり、本実施形態のインクカートリッジ10は、図1等に示したインクカートリッジ10の開口部7の一部が細孔形成部材200で覆われた構成になっている。なお、このインクカートリッジ10がプラテンシャーシ31(図3等参照)に収容されたときには、インクカートリッジ10の細孔形成部材200は、インクジェット記録ヘッド20の記録領域の対向する位置に配置される。
【0046】
この細孔形成部材200は、上蓋2の記録媒体搬送方向の下流側の部分2bから上流側の部分2cへ向かうにつれて高さが次第に低くなるテーパ面202を有している。また、各細孔201は細孔形成部材200の上面と下面との間を貫通しており、細孔形成部材200の上に吐出されたインクは、細孔201を通って、細孔形成部材200の下面に接する廃インク吸収部5に導かれるようになっている。
【0047】
本実施形態のインクカートリッジ10のその他の構成は、図1等に示した第1の実施形態のインクカートリッジと同様である。
【0048】
本実施形態のインクカートリッジ10によれば、図5を参照して説明したように記録媒体50が搬送されていく際に、記録媒体50の先端が細孔形成部材200のテーパ面202に当接し、そのテーパ面202に沿って、上蓋2の搬送方向下流側の部分2bの上面に乗り上げる。記録媒体50の搬送方向は、このようにしてテーパ面202によって規制され、インクカートリッジ10の上蓋2の上記部分2bの上面に沿って搬送される。
【0049】
また、「フルブリード記録」が行われた場合は、インクジェット記録ヘッド20から吐出されたインクのうち、記録媒体50に付着するもの以外のインクは、細孔形成部材200に一旦付着した後、細孔201を通って廃インク吸収部5に導かれてこれに吸収される。
【0050】
このように、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体50の搬送方向を規制する搬送方向規制部である細孔形成部材200が、インクジェット記録装置のプラテンの一部を構成している。そのため、インクジェット記録装置内において、その内部に装着されたインクカートリッジ10とインクジェット記録ヘッド20との間にプラテンを設ける必要が無くなるので、そのプラテンの厚みの分だけ、インクジェット記録ヘッド20と記録媒体50との間の紙間距離を短くすることができ、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。特に、上記の紙間距離を短くすることで、インクジェット記録ヘッド20から吐出された主滴以外のミスト状の液滴(サテライトドット)が記録媒体50の上方を浮遊することを低減することができ、記録画像の品位を向上させることが可能になる。
【0051】
また、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録ヘッド20からインクカートリッジ10に向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部5へ導くフルブリードインク導入部として機能する、細孔形成部材200に形成された複数の細孔201を有しているので、フルブリードインクを回収するための特別な構成を記録装置に設ける必要を無くし、インクジェット記録装置を大型化したり、あるいはその内部構成を複雑にしたりすることなく、フルブリードインクを回収することを可能にしている。
【0052】
(第4の実施形態)
図8は本発明の第4の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図、図9(a)は図8におけるD部の拡大図、図9(b)は図9(a)のE−E線における断面図である。
【0053】
本実施形態のインクカートリッジ10は、上蓋2の記録媒体搬送方向の下流側の部分2bと上流側の部分2cとの間に、複数の開口301が形成された開口形成部材300が構成されている。つまり、本実施形態のインクカートリッジ10も第3の実施形態と同様に、図1等に示したインクカートリッジ10の開口部7の一部が開口形成部材300で覆われた構成になっている。なお、このインクカートリッジ10がプラテンシャーシ31(図3等参照)に収容されたときには、インクカートリッジ10の開口形成部材300は、インクジェット記録ヘッド20の記録領域の対向する位置に配置される。
【0054】
図9に示すように、開口形成部材300に形成された各開口301は、開口形成部材300の上面300aと下面300bとの間を貫通しており、開口形成部材300の上面300aに吐出されたインクは、開口301を通って、開口形成部材300の下面300bに接する廃インク吸収部5に導かれるようになっている。また、各開口301は、上面300aから下面300bに向かうにつれて開口面積が次第に小さくなるように形成されている。
【0055】
本実施形態のインクカートリッジ10のその他の構成は、図1等に示した第1の実施形態のインクカートリッジと同様である。
【0056】
本実施形態のインクカートリッジ10によれば、図5を参照して説明したように記録媒体50が搬送されていく際に、記録媒体50の先端が開口形成部材300の上面300aに当接し、その上面300aに沿って、上蓋2の搬送方向下流側の部分2bの上面に送られる。記録媒体50の搬送方向は、このようにして開口形成部材300によって規制され、インクカートリッジ10の上蓋2の上記部分2bの上面に沿って搬送される。
【0057】
また、「フルブリード記録」が行われた場合は、インクジェット記録ヘッド20から吐出されたインクのうち、記録媒体50に付着するもの以外のインクは、開口形成部材300の上面300aに一旦付着した後、開口301を通って廃インク吸収部5に導かれてこれに吸収される。開口301は、上記のように開口形成部材300の上面300aから下面300bに向かうにつれて開口面積が次第に小さくなるように形成されているので、開口301に流入したインクには毛細管現象が作用する。そのため、開口301に流入したインクは、その毛細管現象によって下面300b側の廃インク吸収部5へ良好に導かれる。
【0058】
このように、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体50の搬送方向を規制する搬送方向規制部である開口形成部材300が、インクジェット記録装置のプラテンの一部を構成している。そのため、インクジェット記録装置内において、その内部に装着されたインクカートリッジ10とインクジェット記録ヘッド20との間にプラテンを設ける必要が無くなるので、そのプラテンの厚みの分だけ、インクジェット記録ヘッド20と記録媒体50との間の紙間距離を短くすることができ、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。特に、上記の紙間距離を短くすることで、インクジェット記録ヘッド20から吐出された主滴以外のミスト状の液滴(サテライトドット)が記録媒体50の上方を浮遊することを低減することができ、記録画像の品位を向上させることが可能になる。
【0059】
また、本実施形態のインクカートリッジ10は、インクジェット記録ヘッド20からインクカートリッジ10に向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部5へ導くフルブリードインク導入部として機能する、開口形成部材300に形成された複数の開口301を有しているので、フルブリードインクを回収するための特別な構成を記録装置に設ける必要を無くし、インクジェット記録装置を大型化したり、あるいはその内部構成を複雑にしたりすることなく、フルブリードインクを回収することを可能にしている。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録装置内を搬送される記録媒体が当接し、その記録媒体の搬送方向を規制する搬送方向規制部と、インクジェット記録ヘッドからインクカートリッジに向けて吐出されたフルブリードインクを廃インク吸収部へ導くフルブリードインク導入部とを有しているので、インクジェット記録装置の小型化を図りつつ、小型で簡単な構成でフルブリードインクを回収することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明に係るインクカートリッジが取り付けられるインクジェット記録装置の概略斜視図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】図3および図4に示したインクジェット記録装置における記録媒体の搬送動作を説明するための概略断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るインクカートリッジの概略図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るインクカートリッジの概略斜視図である。
【図9】図(a)は図8におけるD部の拡大図、図(b)は図(a)のE−E線における断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 上蓋
2a,202 テーパ面
2b 記録媒体の搬送方向下流側の部分
2c 記録媒体の搬送方向上流側の部分
3 下蓋
4 インク収容部
5 廃インク吸収部
6 ジョイント部
7 開口部
10 インクカートリッジ
20 インクジェット記録ヘッド
21 供給針
25 キャリッジ
26 ガイドシャフト
31 プラテンシャーシ
32 給紙ローラ
33 排紙ローラ
50 記録媒体
60 記録領域
100 ブリッジ部
200 細孔形成部材
201 細孔
300 開口形成部材
300a 上面
300b 下面
301 開口
Claims (1)
- インク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッドに供給されるインクを収容するインク収容部と、
前記インクジェット記録ヘッドが、前記インクジェット記録ヘッドの記録領域の一部が記録媒体の縁からはみ出した状態で記録を行う記録動作であるフルブリード記録を行ったときに、前記記録媒体の縁からはみ出した領域に吐出されるインクであるフルブリードインクを吸収する廃インク吸収部と、
前記インク収容部および前記廃インク吸収部を収容する容器とを有し、
インクジェット記録装置内の、前記インクジェット記録ヘッドの記録領域に対向する位置に着脱自在に装着されるインクカートリッジにおいて、
前記インクジェット記録装置内を搬送される前記記録媒体が当接し、前記記録媒体の搬送方向を規制する搬送方向規制部と、
前記インクジェット記録ヘッドから前記インクカートリッジに向けて吐出された前記フルブリードインクを前記廃インク吸収部へ導くフルブリードインク導入部とを有することを特徴とするインクカートリッジ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003122003A JP2004322529A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | インクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003122003A JP2004322529A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | インクカートリッジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004322529A true JP2004322529A (ja) | 2004-11-18 |
| JP2004322529A5 JP2004322529A5 (ja) | 2006-01-19 |
Family
ID=33500385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003122003A Pending JP2004322529A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | インクカートリッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004322529A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094086A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-04-24 | Seiko Epson Corp | 液体誘導装置及び液体噴射装置 |
| JP2020519498A (ja) * | 2017-05-12 | 2020-07-02 | メムジェット テクノロジー リミテッド | インクジェットプリンタのためのミスト抽出システム |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003122003A patent/JP2004322529A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094086A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-04-24 | Seiko Epson Corp | 液体誘導装置及び液体噴射装置 |
| JP2020519498A (ja) * | 2017-05-12 | 2020-07-02 | メムジェット テクノロジー リミテッド | インクジェットプリンタのためのミスト抽出システム |
| JP7079268B2 (ja) | 2017-05-12 | 2022-06-01 | メムジェット テクノロジー リミテッド | インクジェットプリンタのためのミスト抽出システム |
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