JP2004335573A - 半導体ステム - Google Patents
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Abstract
【課題】高速通信が可能で高信頼性を有し安価な半導体ステムを提供する。
【解決手段】半導体素子を搭載する金属ベース31と、該半導体素子へ信号を供給する金属ピン33がホウケイ酸ガラス34によって金属ベース31の貫通孔32に封止された半導体ステムにおいて、誘電率が7以下のホウケイ酸ガラス34の径をd1とし、金属ピン33の径をd2とすると、d2が0.15mm以上に選ばれ、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ばれている。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体素子を搭載する金属ベース31と、該半導体素子へ信号を供給する金属ピン33がホウケイ酸ガラス34によって金属ベース31の貫通孔32に封止された半導体ステムにおいて、誘電率が7以下のホウケイ酸ガラス34の径をd1とし、金属ピン33の径をd2とすると、d2が0.15mm以上に選ばれ、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ばれている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体ステムに関し、例えば、レーザダイオード(LD)やフォトダイオード(PD)や発光ダイオード(LED)が搭載され、通信や民生などの用途で幅広く使用されている半導体パッケージを構成する半導体ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信の分野では、電気ー光信号変換用の発光素子や、光ー電気信号変換用の受光素子のマウントとして光半導体パッケージが多用されている。そのような例として特開平11−135690号公報には、半導体ステムとしてセラミックス板とこれを貫通して設けられた金属リードを含み、セラミックス板上に一体的に形成されている突起部を貫通して導電性ビアを設け、突起部にレーザダイオードなどを取り付けた半導体モジュールについて記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−135690号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の半導体ステムにおいて、高速通信が要求されていないものでは、特別なインピーダンス設計を施す必要はなかったが、2.5Gbps以上の高速通信では、ラインとのインピーダンスマッチング設計が必要になる。半導体ステムは金属リードを金属ベースの貫通孔に封止するためにガラスなどの絶縁体が用いられており、このガラスでインピーダンスマッチングの設計を行うと、ガラス径が大きくなり、半導体素子を搭載するスペースが狭くなってしまい、半導体素子を搭載するのが困難になる。
【0005】
また、金属ベースを覆うレンズキャップをシールするスペースが少なくなり、少ないスペースに半導体素子を無理して搭載すると、信頼性が著しく低下するという問題がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、2.5Gbps以上の高速通信用として、半導体素子を搭載するためのスペースを確保し、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を可能にし、高速通信が可能で高信頼性を有し安価な半導体ステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、半導体素子を搭載する金属ベースと、該半導体素子へ信号を供給する金属ピンが絶縁体によって該金属ベースの貫通孔に封止された半導体ステムにおいて、絶縁体の径をd1とし、金属ピンの径をd2とすると、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ばれていることを特徴とする。(本明細書において、径とは直径を指す。)
【0008】
このような条件でフィールドスルー部におけるインピーダンスを設計することで、反射特性を向上できるので、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を可能にし、高速通信が可能で高信頼性を得ることができる。
【0009】
好ましくは、金属ピンを封止している絶縁体はガラスであって、その誘電率は7以下に選ばれる。
【0010】
好ましくは、金属ピンは、その径d2が0.15mm以上に選ばれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態における半導体ステムの外観斜視図であり、図2は図1に示した半導体ステムのリード端子部分の拡大図である。
【0012】
図1および図2において、金属ベース31はFe−Co−Ni合金またはFeを円板状に形成して構成されており、この金属ベース31には5箇所に貫通孔32が形成されている。図2に示すように、各貫通孔32はプレスまたは切削法により形成され、各貫通孔32には金属ピン33が挿入される。金属ピン33はFe−Co−Ni合金を用いて径d2が0.2mmになるように形成される。金属ピン33と貫通孔32の間には、誘電率が4.1のホウケイ酸ガラス34が、その径d1が例えば1.1mmになるようにプレス法により形成さる。
【0013】
このように形成された半導体ステムは、大気炉にて300〜500℃にて加熱して金属ベース31および金属ピン33の表面に酸化膜が形成される。これらをカーボン製治具に搭載し、N2中で1000℃で金属ピン33をホウケイ酸ガラスで溶融封着させる。
上述のごとく、ガラス径d1,ピン径d2,d1/d2,ガラス誘電率を所定の値に選ぶことにより、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減が可能なフィールドスルー部のインピーダンス設計を行うことができる。減衰の低減は反射を少なくすることであり、可能な限り反射を少なくして良好な反射特性を得るために、ガラス径d1,ピン径d2,d1/d2,ガラス誘電率を種々の値に設定して反射特性を測定した実施例について、以下に列挙する。
実施例
実施例として貫通孔32の径であるガラス径d1,金属ピン33のピン径d2,d1/d2,ホウケイ酸ガラス34のガラス誘電率を種々の値に設定し、半導体ステム製造後の外観検査,気密テストの結果,測定系Z0=50Ωで、10GHzにおけるネットアナライザを用いて信号の反射率S11を測定した。その結果を表に示す。
尚、実施例1〜4、比較例1〜2については金属ベース31としてFe−Co−Ni合金を、実施例5についてはCu−Wを、実施例6についてはFeをそれぞれ用いた。
【0014】
【表1】
【0015】
実施例1として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=5.5,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−20dBとなった。
【0016】
実施例2として、ガラス径d1=0.58mm,ピン径d2=0.15mm,d1/d2=3.9,ガラス誘電率=4.2に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−15dBとなった。
【0017】
実施例3として、ガラス径d1=1.2mm,ピン径d2=0.16mm,d1/d2=7.5,ガラス誘電率=4.5に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−18dBとなった。
【0018】
実施例4として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=5.5,ガラス誘電率=8.0に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−10dBとなった。
【0019】
実施例5として、ガラス径d1=0.6mm,ピン径d2=0.12mm,d1/d2=5.0,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査ではガラスピンが変形したものの気密性は良好で、反射率S11は−18dBとなった。
【0020】
実施例6として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.15mm,d1/d2=7.3,ガラス誘導率=6.5に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11=−18dBとなった。
【0021】
これに対して、比較例1として、ガラス径d1=1.0mm,ピン径d2=0.45mm,d1/d2=2.2,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査ではガラスピンは良好であったが、反射率S11は−5dBとなった。
【0022】
比較例2として、ガラス径d1=1.6mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=8.0,ガラス誘電率=6.5に設定したところ、外観検査ではガラスピンは良好であったが市販のキャップを接合した後の気密テストの結果ではリークが見られ、反射率S11は−19dBとなった。
【0023】
上述の対比から明らかなように、実施例1〜3が特性的に最も良好な結果が得られた。すなわち、ガラス径d1とピン径d2の比は、d1/d2=3.8以上、7.7以下で、より好ましくは3.9以上、7.5以下に選ぶのが最適である。また、ガラス誘電率は7以下、より好ましくは6.5以下に選ぶのが好ましい。さらに、ピン径d2は0.15mm以上に選ぶのが最適な結果の得られることがわかった。
図3は図1に示した半導体ステムを用いた光半導体パッケージの外観斜視図である。光半導体パッケージ1は図1に示した金属ベース31と同様に構成された金属ベース2を含む。これらの金属ベース31,2は、例えばニッケル、コバルト、タングステン、モリブデン、カーボン、鉄、銅またはこれらの合金などからなる。金属ベース2の上側平坦部の中心部には5°〜20°の角度で傾斜した傾斜面部16と、平坦部から垂直に突出した突起部としての半円柱状のヒートシンク3とが一体的に形成されている。ヒートシンク3はレーザダイオード23の放熱板となるものである。
【0024】
金属ベース2の側面には3箇所に窪み形状部18が形成されている。この窪み形状部18は、ダイボンダーの治具にある突起部に固定されて位置合わせを行うために設けられている。また、金属ベース2には4箇所に貫通孔4〜7が形成されており、これらの貫通孔4〜7には金属ピン8〜11がホウケイ酸ガラスなどの絶縁体12〜15によって気密封止されている。なお、金属ベース2の底面には金属ピン20が直付けされている。これらの金属ピン8〜11、20は例えばニッケル、コバルト、タングステン、モリブデン、カーボン、鉄、銅またはこれらの合金などからなる。さらにより好ましくは、全体に金メッキが施される。
【0025】
傾斜面部16にはフォトダイオード22が配置され、サブマウント17を介して、またはサブマウント17を介さずにダイボンドされる。ヒートシンク3の側面の平坦部には、厚み調整板21が設けられている。この厚み調整板21は、例えばニッケル,コバルト,タングステン,モリブデン,カーボン,鉄,銅またはこれらの合金からなり、その厚みが0.05m以上の厚みを有するように形成されており、金属ピン8,11を気密封止する絶縁体12,15を跨ぐように配置される。
【0026】
厚み調整板21の中央上部には、レーザダイオード23がダイボンドされるとともに、金属ピン8の近傍に窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムで形成された基板24が取り付けられる。厚み調整板21の厚みを調整することにより基板24と金属ピン8とをより接近させることができ、レーザダイオード23で生じた熱は厚さ調整板21を介してヒートシンク3に伝達される。
【0027】
基板24上には導体25と蒸着抵抗26と導体27とが形成されており、導体25,27はインピーダンスが25Ω又は50Ωのマイクロストリップ線路を構成している。なお。マイクロストリップ線路に代えてコプレーナ線路を形成するようにしてもよい。導体25とレーザダイオード23との間はワイヤーボンディング接続され、導体27と金属ピン8の先端部とは直接半田付けされる。金属ピン9とフォトダイオード22はワイヤーボンディング接続される。これらのワイヤーボンディング接続は、500μm以下の長さのワイヤーで行われる。
【0028】
これらの接続により、金属ピン9と11との間でフォトダイオード22からの光検出出力が得られ、金属ピン8から電流を加えることでレーザダイオード23が発光する。フォトダイオード22には、金属ベース2の平坦部に対して垂直な方向に配置される光ファイバー(図示せず)から信号光が入射される。また、レーザダイオード23で発光された信号光は、金属ベース2の平坦部に対して水平方向に延びるように配置された光ファイバー(図示せず)に出射される。
【0029】
この実施形態によれば、基板24上に形成されているマイクロストリップ線路の導体27と金属ピン8の先端部を直接半田することにより高速動作が可能になる。すなわち、ワイヤーボンディングした場合にはボンディングワイヤーによるインダクタンス成分で信号が劣化するのに対して、直接半田付けした場合にはインダクタンス成分が生じないので信号の劣化を減少でき、従来例では2.5Gbit/sより高い例えば10Gbpsでの高速動作が不可能であったものがこの実施形態では可能になり、80km以上の長距離伝送も可能にできる。
【0030】
また、厚み調整板21として放熱特性の良好なFe、Fe−Co−NiなどのFe合金、CuまたはCu−WなどのCu合金を用いることで、レーザダイオード23からの発熱を効率良くヒートシンク3に伝達できるので、放熱効果を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、半導体素子を搭載する金属ベースと、半導体素子へ信号を供給する金属ピンが絶縁体によって該金属ベースの貫通孔に封止された半導体ステムにおいて、絶縁体の径をd1とし、金属ピンの径をd2とすると、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ぶことにより、2.5Gbps以上の高速通信用として、半導体素子を搭載するためのスペースを確保でき、反射特性を改善することにより、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を実現でき、高速通信が可能で高信頼性を有し安価な半導体ステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における半導体ステムの外観斜視図である。
【図2】図1に示した半導体ステムのリード端子部分の拡大図である。
【図3】この発明の一実施形態における半導体ステムを用いた光半導体パッケージの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 光半導体パッケージ
2、31 金属ベース
3 ヒートシンク
4〜7、32 貫通孔
8〜11、20、33 金属ピン
12〜15、34 絶縁体
16 傾斜面部
17 サブマウント
18 窪み形状部
21 厚み調整板
22 フォトダイオード
23 レーザダイオード
24 基板
25、27 導体
26 蒸着抵抗
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体ステムに関し、例えば、レーザダイオード(LD)やフォトダイオード(PD)や発光ダイオード(LED)が搭載され、通信や民生などの用途で幅広く使用されている半導体パッケージを構成する半導体ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信の分野では、電気ー光信号変換用の発光素子や、光ー電気信号変換用の受光素子のマウントとして光半導体パッケージが多用されている。そのような例として特開平11−135690号公報には、半導体ステムとしてセラミックス板とこれを貫通して設けられた金属リードを含み、セラミックス板上に一体的に形成されている突起部を貫通して導電性ビアを設け、突起部にレーザダイオードなどを取り付けた半導体モジュールについて記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−135690号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の半導体ステムにおいて、高速通信が要求されていないものでは、特別なインピーダンス設計を施す必要はなかったが、2.5Gbps以上の高速通信では、ラインとのインピーダンスマッチング設計が必要になる。半導体ステムは金属リードを金属ベースの貫通孔に封止するためにガラスなどの絶縁体が用いられており、このガラスでインピーダンスマッチングの設計を行うと、ガラス径が大きくなり、半導体素子を搭載するスペースが狭くなってしまい、半導体素子を搭載するのが困難になる。
【0005】
また、金属ベースを覆うレンズキャップをシールするスペースが少なくなり、少ないスペースに半導体素子を無理して搭載すると、信頼性が著しく低下するという問題がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、2.5Gbps以上の高速通信用として、半導体素子を搭載するためのスペースを確保し、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を可能にし、高速通信が可能で高信頼性を有し安価な半導体ステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、半導体素子を搭載する金属ベースと、該半導体素子へ信号を供給する金属ピンが絶縁体によって該金属ベースの貫通孔に封止された半導体ステムにおいて、絶縁体の径をd1とし、金属ピンの径をd2とすると、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ばれていることを特徴とする。(本明細書において、径とは直径を指す。)
【0008】
このような条件でフィールドスルー部におけるインピーダンスを設計することで、反射特性を向上できるので、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を可能にし、高速通信が可能で高信頼性を得ることができる。
【0009】
好ましくは、金属ピンを封止している絶縁体はガラスであって、その誘電率は7以下に選ばれる。
【0010】
好ましくは、金属ピンは、その径d2が0.15mm以上に選ばれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態における半導体ステムの外観斜視図であり、図2は図1に示した半導体ステムのリード端子部分の拡大図である。
【0012】
図1および図2において、金属ベース31はFe−Co−Ni合金またはFeを円板状に形成して構成されており、この金属ベース31には5箇所に貫通孔32が形成されている。図2に示すように、各貫通孔32はプレスまたは切削法により形成され、各貫通孔32には金属ピン33が挿入される。金属ピン33はFe−Co−Ni合金を用いて径d2が0.2mmになるように形成される。金属ピン33と貫通孔32の間には、誘電率が4.1のホウケイ酸ガラス34が、その径d1が例えば1.1mmになるようにプレス法により形成さる。
【0013】
このように形成された半導体ステムは、大気炉にて300〜500℃にて加熱して金属ベース31および金属ピン33の表面に酸化膜が形成される。これらをカーボン製治具に搭載し、N2中で1000℃で金属ピン33をホウケイ酸ガラスで溶融封着させる。
上述のごとく、ガラス径d1,ピン径d2,d1/d2,ガラス誘電率を所定の値に選ぶことにより、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減が可能なフィールドスルー部のインピーダンス設計を行うことができる。減衰の低減は反射を少なくすることであり、可能な限り反射を少なくして良好な反射特性を得るために、ガラス径d1,ピン径d2,d1/d2,ガラス誘電率を種々の値に設定して反射特性を測定した実施例について、以下に列挙する。
実施例
実施例として貫通孔32の径であるガラス径d1,金属ピン33のピン径d2,d1/d2,ホウケイ酸ガラス34のガラス誘電率を種々の値に設定し、半導体ステム製造後の外観検査,気密テストの結果,測定系Z0=50Ωで、10GHzにおけるネットアナライザを用いて信号の反射率S11を測定した。その結果を表に示す。
尚、実施例1〜4、比較例1〜2については金属ベース31としてFe−Co−Ni合金を、実施例5についてはCu−Wを、実施例6についてはFeをそれぞれ用いた。
【0014】
【表1】
【0015】
実施例1として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=5.5,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−20dBとなった。
【0016】
実施例2として、ガラス径d1=0.58mm,ピン径d2=0.15mm,d1/d2=3.9,ガラス誘電率=4.2に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−15dBとなった。
【0017】
実施例3として、ガラス径d1=1.2mm,ピン径d2=0.16mm,d1/d2=7.5,ガラス誘電率=4.5に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−18dBとなった。
【0018】
実施例4として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=5.5,ガラス誘電率=8.0に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11は−10dBとなった。
【0019】
実施例5として、ガラス径d1=0.6mm,ピン径d2=0.12mm,d1/d2=5.0,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査ではガラスピンが変形したものの気密性は良好で、反射率S11は−18dBとなった。
【0020】
実施例6として、ガラス径d1=1.1mm,ピン径d2=0.15mm,d1/d2=7.3,ガラス誘導率=6.5に設定したところ、外観検査および気密性も良好であり、反射率S11=−18dBとなった。
【0021】
これに対して、比較例1として、ガラス径d1=1.0mm,ピン径d2=0.45mm,d1/d2=2.2,ガラス誘電率=4.1に設定したところ、外観検査ではガラスピンは良好であったが、反射率S11は−5dBとなった。
【0022】
比較例2として、ガラス径d1=1.6mm,ピン径d2=0.2mm,d1/d2=8.0,ガラス誘電率=6.5に設定したところ、外観検査ではガラスピンは良好であったが市販のキャップを接合した後の気密テストの結果ではリークが見られ、反射率S11は−19dBとなった。
【0023】
上述の対比から明らかなように、実施例1〜3が特性的に最も良好な結果が得られた。すなわち、ガラス径d1とピン径d2の比は、d1/d2=3.8以上、7.7以下で、より好ましくは3.9以上、7.5以下に選ぶのが最適である。また、ガラス誘電率は7以下、より好ましくは6.5以下に選ぶのが好ましい。さらに、ピン径d2は0.15mm以上に選ぶのが最適な結果の得られることがわかった。
図3は図1に示した半導体ステムを用いた光半導体パッケージの外観斜視図である。光半導体パッケージ1は図1に示した金属ベース31と同様に構成された金属ベース2を含む。これらの金属ベース31,2は、例えばニッケル、コバルト、タングステン、モリブデン、カーボン、鉄、銅またはこれらの合金などからなる。金属ベース2の上側平坦部の中心部には5°〜20°の角度で傾斜した傾斜面部16と、平坦部から垂直に突出した突起部としての半円柱状のヒートシンク3とが一体的に形成されている。ヒートシンク3はレーザダイオード23の放熱板となるものである。
【0024】
金属ベース2の側面には3箇所に窪み形状部18が形成されている。この窪み形状部18は、ダイボンダーの治具にある突起部に固定されて位置合わせを行うために設けられている。また、金属ベース2には4箇所に貫通孔4〜7が形成されており、これらの貫通孔4〜7には金属ピン8〜11がホウケイ酸ガラスなどの絶縁体12〜15によって気密封止されている。なお、金属ベース2の底面には金属ピン20が直付けされている。これらの金属ピン8〜11、20は例えばニッケル、コバルト、タングステン、モリブデン、カーボン、鉄、銅またはこれらの合金などからなる。さらにより好ましくは、全体に金メッキが施される。
【0025】
傾斜面部16にはフォトダイオード22が配置され、サブマウント17を介して、またはサブマウント17を介さずにダイボンドされる。ヒートシンク3の側面の平坦部には、厚み調整板21が設けられている。この厚み調整板21は、例えばニッケル,コバルト,タングステン,モリブデン,カーボン,鉄,銅またはこれらの合金からなり、その厚みが0.05m以上の厚みを有するように形成されており、金属ピン8,11を気密封止する絶縁体12,15を跨ぐように配置される。
【0026】
厚み調整板21の中央上部には、レーザダイオード23がダイボンドされるとともに、金属ピン8の近傍に窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムで形成された基板24が取り付けられる。厚み調整板21の厚みを調整することにより基板24と金属ピン8とをより接近させることができ、レーザダイオード23で生じた熱は厚さ調整板21を介してヒートシンク3に伝達される。
【0027】
基板24上には導体25と蒸着抵抗26と導体27とが形成されており、導体25,27はインピーダンスが25Ω又は50Ωのマイクロストリップ線路を構成している。なお。マイクロストリップ線路に代えてコプレーナ線路を形成するようにしてもよい。導体25とレーザダイオード23との間はワイヤーボンディング接続され、導体27と金属ピン8の先端部とは直接半田付けされる。金属ピン9とフォトダイオード22はワイヤーボンディング接続される。これらのワイヤーボンディング接続は、500μm以下の長さのワイヤーで行われる。
【0028】
これらの接続により、金属ピン9と11との間でフォトダイオード22からの光検出出力が得られ、金属ピン8から電流を加えることでレーザダイオード23が発光する。フォトダイオード22には、金属ベース2の平坦部に対して垂直な方向に配置される光ファイバー(図示せず)から信号光が入射される。また、レーザダイオード23で発光された信号光は、金属ベース2の平坦部に対して水平方向に延びるように配置された光ファイバー(図示せず)に出射される。
【0029】
この実施形態によれば、基板24上に形成されているマイクロストリップ線路の導体27と金属ピン8の先端部を直接半田することにより高速動作が可能になる。すなわち、ワイヤーボンディングした場合にはボンディングワイヤーによるインダクタンス成分で信号が劣化するのに対して、直接半田付けした場合にはインダクタンス成分が生じないので信号の劣化を減少でき、従来例では2.5Gbit/sより高い例えば10Gbpsでの高速動作が不可能であったものがこの実施形態では可能になり、80km以上の長距離伝送も可能にできる。
【0030】
また、厚み調整板21として放熱特性の良好なFe、Fe−Co−NiなどのFe合金、CuまたはCu−WなどのCu合金を用いることで、レーザダイオード23からの発熱を効率良くヒートシンク3に伝達できるので、放熱効果を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、半導体素子を搭載する金属ベースと、半導体素子へ信号を供給する金属ピンが絶縁体によって該金属ベースの貫通孔に封止された半導体ステムにおいて、絶縁体の径をd1とし、金属ピンの径をd2とすると、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ぶことにより、2.5Gbps以上の高速通信用として、半導体素子を搭載するためのスペースを確保でき、反射特性を改善することにより、供給される信号が半導体素子へ到達する前に生じる減衰の低減を実現でき、高速通信が可能で高信頼性を有し安価な半導体ステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における半導体ステムの外観斜視図である。
【図2】図1に示した半導体ステムのリード端子部分の拡大図である。
【図3】この発明の一実施形態における半導体ステムを用いた光半導体パッケージの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 光半導体パッケージ
2、31 金属ベース
3 ヒートシンク
4〜7、32 貫通孔
8〜11、20、33 金属ピン
12〜15、34 絶縁体
16 傾斜面部
17 サブマウント
18 窪み形状部
21 厚み調整板
22 フォトダイオード
23 レーザダイオード
24 基板
25、27 導体
26 蒸着抵抗
Claims (3)
- 半導体素子を搭載する金属ベースと、該半導体素子へ信号を供給する金属ピンが絶縁体によって該金属ベースの貫通孔に封止された半導体ステムにおいて、
前記絶縁体の径をd1とし、前記金属ピンの径をd2とすると、d1/d2が3.8以上、7.7以下に選ばれていることを特徴とする、半導体ステム。 - 前記金属ピンを封止している絶縁体はガラスであって、その誘電率は7以下に選ばれる、請求項1に記載の半導体ステム。
- 前記金属ピンは、その径d2が0.15mm以上に選ばれる、請求項1または2に記載の半導体ステム。
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| JP2003126320A JP2004335573A (ja) | 2003-05-01 | 2003-05-01 | 半導体ステム |
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| JP2004335573A true JP2004335573A (ja) | 2004-11-25 |
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2003
- 2003-05-01 JP JP2003126320A patent/JP2004335573A/ja active Pending
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