JP2004338521A - コンテナ運搬車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナの積み降ろし作業用のスペースが小さいコンテナ運搬車両を提供するを提供する。
【解決手段】コンテナ11の積み降ろし時、昇降枠13と一体的にコンテナ11を昇降する。よって、クレーンなどを使わず、コンテナ11をコンテナ運搬車両10に積み降ろせる。その結果、運搬距離に拘らずコンテナ11を効率良く運搬できる。しかも、例えばコンテナ11の積み降ろし時、コンテナ11の昇降だけでなく、コンテナ11の車両前後方向への移動を伴う従来のコンテナ運搬車両10に比べて、構造が簡単で低コスト化が図れ、コンテナ11の積み降ろしスペースを小さくできる。また、昇降枠内にコンテナ11を収納したまま昇降させるので、安全性が高くて安定したコンテナ11の積み降ろしが可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテナ運搬車両、詳しくは各種のコンテナを運搬する際に利用されるコンテナ運搬車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、港のコンテナ基地などでは、大量のコンテナを取り扱う。ここでは、コンテナ運搬車両(コンテナキャリア)、大型フォークリフト、クレーンなどの各種機器によりコンテナの運搬を行っている。
従来、コンテナ運搬車両として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。従来のコンテナ運搬車両は、荷台に、この荷台に対して後方へ突出自在な可動体を設け、この可動体は、コンテナの幅より長い間隔をあけてその車幅方向に1対配設し、両可動体間にコンテナを持ち上げるコンテナ持ち上げ装置を設けた構造を備えていた。
【特許文献1】特開平9−2777869号公報
【0003】
コンテナ運搬時には、まず、荷台の後端をコンテナに対向して停止させ、その後、両可動体を荷台の後方へ突出させることで、コンテナの上方にコンテナ持ち上げ装置を配置する。次に、コンテナ持ち上げ装置をコンテナに連結し、その後、コンテナ持ち上げ装置を持ち上げ側に作動させ、コンテナを荷台上まで持ち上げる。続いて、両可動体を荷台上に戻すと、コンテナは持ち上げられたまま、荷台の上方へ移動させられる。その後、コンテナ持ち上げ装置を下降側に作動させ、コンテナを荷台上に載置する。
このように、両可動体の移動に伴うコンテナ持ち上げ装置の荷台後方への出し入れと、コンテナ持ち上げ装置によるコンテナの昇降との組み合わせにより、荷台に対して、1台または2台以上のコンテナを、コンテナ運搬車両に積み込むことができる。その結果、コンテナの運搬距離に拘らず、コンテナを効率良く運搬することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコンテナ運搬車両にあっては、コンテナの荷台への積み降ろし時、コンテナ持ち上げ装置によるコンテナの昇降だけでなく、両可動体を使用してコンテナ持ち上げ装置を車両前後方向に移動させる操作を行わなければならなかった。そのため、従来のコンテナ運搬車両では、コンテナを昇降させるコンテナ持ち上げ装置だけでなく、コンテナ持ち上げ装置を荷台から車両後方に出し入れさせる可動体が必要となり、装置構成が複雑化してコスト高を招くとともに、使用時に広い作業スペースが必要であった。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、コンテナの積み降ろし時にフォークリフトなどが不要で、安全性が高い安定したコンテナの積み降ろしができ、しかも運搬距離に拘らず、コンテナを効率良く取り込んで運搬することができるとともに、構造が簡単で低コスト化が図れ、コンテナの積み降ろし作業用のスペースも小さくすることができるコンテナ運搬車両を提供することを目的としている。
また、この発明は、上昇規制手段の低コスト化を図ることができるコンテナ運搬車両を提供することを目的としている。
さらに、この発明は、複数のコンテナの積み降ろし時およびコンテナ運搬時において、収納台車の内部空間でのコンテナ同士の衝突を防ぐことができるコンテナ運搬車両を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のコンテナ運搬車両は、複数本の離間した支柱を有し、該支柱間に所定台数のコンテナを、地面から浮上したコンテナ積み込み位置に保持可能な内部空間が形成され、少なくとも一側壁にはコンテナの搬出入口が形成されるとともに、コンテナ積み込み後はコンテナをコンテナ積み込み位置に保持したまま走行する収納台車と、上記内部空間に配置され、上記コンテナに外方から掛止されることで、各支柱に沿ってコンテナと一体的に昇降可能な昇降枠と、上記収納台車に設けられ、上記昇降枠を、上記コンテナ積み込み位置と、その直下のコンテナ荷降し位置との間で昇降させる枠昇降手段と、上記昇降枠に設けられ、上記コンテナの底部またはコンテナが載置されたパレットを掛止する掛止部材を、上記内部空間に向かって出し入れさせる掛止手段とを備えたコンテナ運搬車両である。
【0007】
コンテナ積み込み後、コンテナをコンテナ積み込み位置に保持したまま走行するとは、コンテナ運搬車両を全体視した場合において、コンテナの積み込み後、コンテナ運搬車両内でコンテナを移動させることなく、コンテナ積み込み位置をコンテナ運搬時のコンテナの保持位置として収納台車を走行させることを意味する。これは、例えばコンテナ運搬車両を全体視したとき、コンテナの積み込み位置とコンテナ搬送時のコンテナ保持位置とが異なる特許文献1のようなコンテナ運搬車両を排除するものである。特許文献1では、コンテナを積み降ろす際、コンテナの昇降だけでなく、コンテナの車両前後方向への移動を伴う。
コンテナ運搬車両は、電動モータ、油圧モータなどの駆動源を有する自走手段により自走可能な車両でもよい。また、コンテナ運搬車両は、例えばトレーラの走行部であるトラクタなどによって牽引されるセミトレーラ式の車両でもよい。
【0008】
コンテナとしては、キャスタ付きで走行可能なコンテナでもよい。また、載置用のパレット利用するタイプで、走行することができないコンテナでもよい。さらにその形状は任意である。
収納台車は、例えば四角形に配置された4本の支柱を有する門形の台車でもよい。支柱の本数は限定されない。
収納台車の内部空間に収納可能なコンテナの台数は限定されない。1台でもよいし、2台以上でもよい。
昇降枠の形状、大きさは限定されない。
枠昇降手段の構成は限定されない。例えば、油圧シリンダまたは電動モータを駆動源とし、スプロケットを有するチェーン式動力伝達構造体、または、ギア式動力伝達構造体を採用していもよい。
【0009】
掛止部材の材質、形状、大きさなどは限定されない。掛止部材の使用本数は、1本でもよい。ただし、2本以上が好ましい。掛止部材が1本の場合には、コンテナを安定的して昇降させるため、大型の掛止部材と、コンテナが落下しやすい傾斜した状態での昇降とならない特殊な構造が必要となる。
掛止手段の構成は限定されない。手動(手や脚など身体の一部を使用)により掛止部材をコンテナの底部またはパレットに掛止してもよい。また、電動モータやアクチュエータにより、自動で掛止部材を掛止してもよい。掛止部材をコンテナの底部またはパレットに掛止するときの例えば掛止部材の移動は、直線的な移動でもよいし、曲線的な移動でもよい。さらには、回転方向の移動でもよい。
【0010】
請求項2に記載のコンテナ運搬車両は、上記コンテナを積み込む前の昇降枠の待機位置は内部空間の上部で、上記収納台車と昇降枠との間には、コンテナ積み込み時に昇降枠の上昇の最高位置を規制する上昇規制手段が設けられた請求項1に記載のコンテナ運搬車両である。
上昇規制手段は、収納台車だけに設けてもよい。また、昇降枠だけに設けてもよい。さらには、収納台車および昇降枠の両方に跨がって配設してもよい。
上昇規制手段の構成は限定されない。例えば、収納台車の内部空間の形成壁に、その内部空間に出し入れ自在なストッパ部材を設け、ストッパ部材を上昇中の昇降枠のストッパ掛止部に掛止することで、その上昇を規制してもよい。これとは反対に、昇降枠の外周壁に、収納台車の内部空間の形成壁に向かって出し入れ可能なストッパ部材を設け、昇降枠と一体的に上昇中のストッパ部材を収納台車の内部空間の形成壁に形成されたストッパ掛止部に掛止するようにしてもよい。
【0011】
請求項3に記載のコンテナ運搬車両は、上記上昇規制手段は、上記昇降枠の対向する両端部間に架け渡されたシャフトと、該シャフトに取り付けられ、該シャフトの回動に伴って、上記昇降枠の上昇を規制する突出位置とその規制を解除する引き込み位置との間で移動自在なストッパ部材と、上記収納台車に設けられ、上記突出位置に達したストッパ部材を掛止するストッパ掛止部とを有している請求項2に記載のコンテナ運搬車両である。
【0012】
シャフトの本数は限定されない。少なくとも1本あればよい。複数本のシャフトを採用する場合、各シャフトを同期回動させなければならない。その際に使用される同期回動構造体の構成は限定されない。例えば、チェーンおよびスプロケットを有するチェーン式、または、ロッドおよびギアを有するギヤ式でもよい。
シャフトには、例えば上記掛止部材を取り付けてもよい。こうすれば、シャフトの回動により、掛止部材とストッパ部材とを同時に操作することができる。
ストッパ部材の素材、形状、大きさは限定されない。
また、ストッパ掛止部は部材でもよいし、収納台車に形成された凹部や凸部などの変形部分でもよい。
シャフトの軸線上におけるストッパ部材の取り付け位置は限定されない。また、シャフトへのストッパ部材の取り付け数は1つでも、2つ以上でもよい。
【0013】
請求項4に記載のコンテナ運搬車両は、上記収納台車に収納されるコンテナは複数台で、上記収納台車に設けられ、上記内部空間での各コンテナの移動をガイドするとともに、車両走行中のコンテナ同士の衝突を防止するガイドローラを設けた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のコンテナ運搬車両である。
ガイドローラの素材、形状は限定されない。また、ガイドローラの使用本数は、収納されるコンテナの台数により増減する。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、コンテナの積み降ろし時には、枠昇降手段により支柱に沿って昇降枠を昇降させ、収納台車の内部空間内でコンテナの浮上(積み込み)と、下降(荷降し)とを行う。これにより、大型フォークリフト、クレーンなどを使用することなく、コンテナをコンテナ運搬車両に積み降ろすことができる。その結果、コンテナの運搬距離に拘らず、コンテナを効率良く収納台車内に取り込んで運搬することができる。しかも、例えばコンテナの積み降ろし時、昇降枠内にコンテナを配置して昇降するので、安全性が高い安定したコンテナの積み降ろしを行うことができる。また、コンテナの昇降だけでなく、コンテナの車両前後方向への移動を伴う従来のコンテナ運搬車両に比べて、構造が簡単で低コスト化が図れるとともに、コンテナの積み降ろし作業用のスペースを小さくすることができる。
【0015】
特に、請求項2に記載の発明によれば、例えばコンテナをコンテナ運搬車両に積み込む前、昇降枠を内部空間の上部で待機させる。このように、昇降枠の待機位置を内部空間の上部としたので、特にキャスター付きの移動可能型のコンテナにおける移動をスムーズに行うことができる。例えばコンテナを車両の両側から出し入れできる。
また、コンテナ積み込み時には、上昇規制手段により昇降枠の上昇位置が規制される。これにより、昇降枠が内部空間で不必要に上昇し、コンテナの積み込み位置が設定された位置より高まる。その結果、コンテナ運搬車両の重心位置が上昇してコンテナ運搬車両の走行が不安定になることを防ぐことができる。
【0016】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、コンテナ積み込み時、シャフトを昇降枠の上昇規制側に回動させ、ストッパ部材を突出位置に配置する。その後、枠昇降手段により昇降枠を上昇させると、浮上したコンテナがコンテナ保持位置で停止する。このように、簡単な構造で昇降枠に支持されたコンテナの上昇を規制するようにしたので、例えばエンコーダ付きの電動モータ(サーボホータ)と、その出力軸の回転数を制御する制御部のように、昇降枠の上昇位置を検出してその上昇を制御する特殊で高価な枠上昇制御装置が不要となる。その結果、上昇規制手段の低コスト化、ひいてはコンテナ運搬車両の低コスト化を図ることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、コンテナ運搬車両の内部空間での各コンテナの移動をガイドローラによりガイドする。これにより、コンテナの積み降ろしや運搬に際して、内部空間におけるコンテナ同士の衝突を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜図14において、10はこの発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両で、コンテナ運搬車両10は、キャスタC付きの3台のコンテナ11を収納可能な内部空間を有し、両側壁にコンテナ11の搬出入口12aが形成された収納台車12と、内部空間とコンテナ11との隙間に配置され、コンテナ11に掛止されてコンテナ11と一体的に昇降可能な昇降枠13と、収納台車12に設けられ、昇降枠13を昇降させる枠昇降手段14と、昇降枠13に出し入れ自在に設けられ、コンテナ11の底部に掛止される多数の掛止部材15と、各掛止部材15をコンテナ11の底部に掛止させる掛止手段16とを備えている。
【0019】
収納台車12は、4本の支柱17が配設された平面視して矩形状を有する門形の牽引台車(セミトレーラ)である。収納台車12は、図示しないトラクタにより牽引され、各支柱17の底部には、走行用のキャスタCが配設されている。各支柱17の上記内部空間側の面には、平面視して矩形枠状を有した昇降枠13を昇降させる合計4本のガイドレール18が配設されている。各ガイドレール18は、各支柱17の長さ方向に長い断面箱形状を有し、昇降枠13の四隅の外側面に1対ずつ配設されたガイドローラ19が転動自在に収納されている。
収納台車12の上部は、平面視して矩形状を有する上枠板20から構成されている。上枠板20には、内部空間の長さ方向の両端部と、内部空間を長さ方向に略3等分する2箇所に、側面して矩形状を有するガイド枠21が、合計4つ離間して配設されている。各ガイド枠21には、合計6本の縦長なガイドローラ21aが、軸線方向を垂直方向に向けて一定ピッチで軸支されている。
【0020】
上記上枠板20の一部を構成する長辺側の両側枠20aの外面には、各ロッド22aの長さ方向を収納台車12の長さ方向に向けた1対の長尺な油圧シリンダ22が配設されている。各ロッド22aの先端部には、回転軸が同じとなったそれぞれ小径な第1のスプロケットS1と、第2のスプロケットS2とを有した2連スプロケットが軸支されている。上記長辺側の両側枠20aの両端部の外面には、1対のスプロケットS3,S4が個々に配設されている。両油圧シリンダ22のピストンロッド22aの動作を、一対のスプロケットS3,S4を連結しているシャフトS31,S41とによって同調(同期)しているため、昇降枠は昇降中その姿勢を一定に(水平に)保持することができる。さらに、上記長辺側の両側枠20aの外面のうち、両側枠20aの長さ方向の中間部より若干油圧シリンダ22とは反対側の位置には、大径な第1のスプロケットS5がそれぞれ軸支されている。
【0021】
各第1のスプロケットS1とスプロケットS5とには、1対の第1のチェーン23がそれぞれ架け渡されている。両第1のチェーン23は、各一方の基端部が、上記長辺側の両側枠20aの外面のうち、スプロケットS5付近の上部位置に、ピンP1を介してそれぞれ固定され、各他方の基端部が、昇降枠13の長さ方向の一端側の隅部にそれぞれ固定されている。ここで、両第1のチェーン23の引回しを、各一方の基端部を基準に説明する。両第1のチェーン23は、各一方の基端部から小径な第1のスプロケットS1まで延び、第1のスプロケットS1に架け渡されて折り返される。その後、両第1のチェーン23は、大径な各スプロケットS5に架け渡されてさらに折り返される。それから、両第1のチェーン23は、上記長辺側の両側枠20aの一端部に達したところでスプロケットS3に架け渡され、進行方向をそれぞれ下方に変更する。そして、両第1のチェーン23の他方の基端部が、昇降枠13の一端側の両隅部上にそれぞれ固定される。
【0022】
また、各第2のスプロケットS2とスプロケットS4とには、1対の第2のチェーン24がそれぞれ架け渡されている。両第2のチェーン24は、各一方の基端部が、上記長辺側の両側枠20aの外面のうち、スプロケットS5付近の下部位置に、ピンP2を介してそれぞれ固定され、各他方の基端部が、昇降枠13の長さ方向の他端側の隅部にそれぞれ固定されている。具体的な両第2のチェーン24の引回しを、各一方の基端部を基準に説明する。両第2のチェーン24は、一方の基端部から小径な第2のスプロケットS2まで延び、第2のスプロケットS2に架け渡されて折り返される。その後、両第2のチェーン24は、上記長辺側の両側枠20aの他端部に達したところで、スプロケットS4に架け渡され、進行方向を下方に変更する。そして、両第2のチェーン24の他方の基端部が、昇降枠13の他端側の両隅部上にそれぞれ固定される。
上記枠昇降手段14は、主に油圧シリンダ22、各スプロケットS1〜S5、各チェーン23,24により構成されている。
【0023】
次に、図4、図9、図12および図13を参照し、昇降枠13を詳細に説明する。
図4、図9、図12および図13に示すように、昇降枠13は、平面視して収納台車12の内部空間より若干小さい枠体である。昇降枠13の幅方向の両端部間には、多数の軸受25を介して、1対のシャフト26が回動自在に配設されている。各シャフト26の両端部は、昇降枠13の外方に突出している。これらの突出した部分の元部側には、2対の大径なスプロケット27が配設されている。
各スプロケット27のうち、昇降枠13の両短辺側に配置されたスプロケット27間には、無端チェーン28が八の字の交差状態でそれぞれ架け渡されている。
これにより、同期回動する両シャフト26の回動方向が互いに反対になる。また、昇降枠13の短辺側の端部付近には、シャフト26の軸支部分から若干離反した位置に、後述する各ストッパ部材29の先端部を下方から保持し、各ストッパ部材29の下方回動の角度を規制する4枚の当接板30が、外方に向かってそれぞれ突設されている。
【0024】
また、各シャフト26の両端部のち、外方に突出した部分の先部側には、ストッパ部材29の元部がそれぞれ固定されている。これらのストッパ部材29は小板形状を有し、シャフト26の回動に伴い、昇降枠13の上昇を規制する突出位置(水平位置(図13))と、その規制を解除する引き込み位置(垂直位置(図12))との間を90度回動する。各支柱17の下部には、コンテナ11積み込み時にだけ、上記突出位置に配置されたストッパ部材29を掛止し、これにより昇降枠13の上昇を規制するストッパ掛止部31がそれぞれ配設されている。
【0025】
ストッパ掛止部31は、昇降枠13の方向に先部が突出した短尺な角材で、ブラケット32を介して、対応する支柱17の一側面に固定されている。また、各支柱17の昇降枠13側の面には、上記引き込み位置に達したストッパ部材29が立て掛けられ、昇降枠13の昇降に伴い、ストッパ部材29が立て掛け状態のまま上下に摺動する摺動ガイドレール33が固着されている。摺動ガイドレール33とストッパ掛止部31との間には、立て掛け状態のストッパ部材29をゆとりをもって通過させることができる隙間dが形成されている(図12,図13)。
これらのストッパ部材29,当接板30,ストッパ掛止部31,ブラケット32,摺動ガイドレール33により、コンテナ積み込み時に昇降枠13の上昇の最高位置を規制する上昇規制手段40が構成される。
【0026】
次に、図1〜図13を参照して、一実施例に係るコンテナ運搬車両10によるコンテナ運搬方法を説明する。
まず、図示しないトラクタにコンテナ運搬車両10を連結する。このとき、何れかのストッパ部材29をシャフト26を中心にして上方回動させる。すると、無端チェーン28を介して、他方のシャフト26が反対方向に同期回動する。これにより、各ストッパ部材29が、対応する摺動ガイドレール33にそれぞれ立て掛けられるとともに、各掛止部材15も昇降枠13の内側面に立て掛けられる。
【0027】
次に、両油圧シリンダ22のロッド22aを引き込ませると、両チェーン23,24が上方に手繰り寄せられ、ガイドレール18に沿って水平状態を保持して昇降枠13が内部空間の上端部まで上昇する。このとき、各ストッパ部材29は、上記隙間dをすり抜ける。その最大の上昇位置が、コンテナ11が積み込まれる前の昇降枠13の待機位置となる(図1,図3)。
次いで、トラクタを運転し、コンテナ運搬車両10を所定方向に移動させ、地面に一定ピッチで並べられた3台のコンテナ11を、収納台車12の一側方の搬出入口12aから内部空間に取り込む。収納台車12の内部空間では、各コンテナ11が互いに衝突しないように、多数のガイドローラ21aにより所定の収納位置までガイドされる。
【0028】
その後、両油圧シリンダ22のロッド22aを突出させる。これにより、両チェーン23,24が下方に延び、昇降枠13が水平配置したまま内部空間の下端まで下降する(図5,図6)。
次に、何れかのストッパ部材29を、シャフト26を中心にして下方回動させる。これにより、無端チェーン28を介して、他方のシャフト26が反対方向に同期回動する。その結果、各ストッパ部材29の先端部が、所定の当接板30により水平状態で支持されるとともに、各掛止部材15も水平配置される。次に、この状態のまま、両油圧シリンダ22のロッド22aを再び引き込ませる。これにより、両チェーン23,24が上方に手繰り寄せられ、昇降枠13が水平状態のまま上昇する。しかしながら、昇降枠13は、若干上昇してコンテナ積み込み位置に達すると、各ストッパ部材29が上記ストッパ掛止部31に掛止され、その上昇が規制される。その結果、各コンテナ11はコンテナ積み込み位置で保持される(図9(b),図10,図11)。
その後、トラクタを運転し、コンテナ11が収納されたコンテナ運搬車両10を所定の移動位置まで搬送する。その搬送先で各コンテナ11を荷降しする。その場合には、上述の操作を反対に行う。
【0029】
このように、コンテナ11の積み降ろし時に、昇降枠13の昇降に伴ってコンテナ11を昇降させるので、大型フォークリフト、クレーンなどを使用することなく、コンテナ11をコンテナ運搬車両10に積み降ろすことができる。その結果、運搬距離に拘らず、コンテナ11を効率良く収納台車12の内部空間に取り込んで運搬することができる。しかも、昇降枠13内にコンテナ11を配置し支柱17に沿って昇降枠13を昇降するので、安全性が高く安定したコンテナ11の積み降ろしを行うことができる。また、例えばコンテナ11の積み降ろし時、コンテナ11の昇降だけでなく、コンテナ11の車両前後方向への移動を伴う従来のコンテナ運搬車両に比べて、構造が簡単で低コスト化が図れるとともに、コンテナ11の積み降ろし作業用のスペースを小さくすることができる。
また、昇降枠13の待機位置を内部空間の上部としたので、コンテナの出し入れが自在となる。その搬出入方向も自在である。
【0030】
さらに、コンテナ11積み込み時には、上昇規制手段40により昇降枠13の上昇位置が規制されるので、昇降枠13が内部空間で不必要に上昇し、コンテナ11の積み込み位置が設定された位置より高まり、その結果、コンテナ運搬車両10の重心が上昇することで、コンテナ運搬車両10の走行が不安定になるのを防ぐことができる。
そして、コンテナ積み込み時、前述したような簡単な構造によって昇降枠13に支持されたコンテナ11の上昇を規制するようにしたので、例えば昇降枠の上昇位置を検出し、その上昇を制御する特殊で高価な枠上昇制御装置が不要となる。その結果、上昇規制手段40の低コスト化、ひいてはコンテナ運搬車両10の低コスト化が図れる。
次いで、上記内部空間での各コンテナ11の移動を、ガイドローラ21aによりガイドするように構成したので、コンテナ11の積み降ろし時および運搬時に際し、内部空間でのコンテナ11同士の衝突を防止することができる。
また、図14に示すように、コンテナ運搬車両10はキャスタC付きのコンテナ11ではなく、パレットP上に載置されたコンテナ11の運搬にも採用することができる。その場合、掛止部材15はパレットPに掛止されて、各コンテナ11の上昇が行われる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、コンテナの積み降ろし時に、昇降枠の昇降に伴ってコンテナを収納台車内で昇降させるので、大型フォークリフト、クレーンなどが積み降ろし時に不要となる。また、昇降枠内にコンテナを収納して昇降させるため、コンテナの昇降の安全性が高く、安定したコンテナの積み降ろしが可能になる。その結果、運搬距離に拘らず、コンテナを効率良く収納台車内に取り込んで運搬することができる。しかも、例えばコンテナの積み降ろし時、コンテナの昇降だけでなく、コンテナの車両前後方向への移動を伴う従来のコンテナ運搬車両に比べて、構造が簡単になり低コスト化が図れ、しかもコンテナの積み降ろし作業用のスペースを小さくすることができる。
【0032】
特に、請求項2に記載の発明によれば、昇降枠の待機位置を内部空間の上部としたので、コンテナの搬出入が自在となる。また、車両の両側からの出し入れが可能である。
また、コンテナ積み込み時には、上昇規制手段により昇降枠の上昇位置が規制されるので、昇降枠が内部空間で不必要に上昇し、コンテナの積み込み位置が設定の位置より高まり、その結果、コンテナ運搬車両の重心が高くなって、コンテナ運搬車両の走行が不安定化することを防止することができる。
【0033】
請求項3に記載の発明によれば、コンテナ積み込み時、簡単な構造によって昇降枠に支持されたコンテナの上昇を規制するようにしたので、例えば昇降枠の上昇位置を検出し、その上昇を制御する特殊で高価な枠上昇制御装置が不要となる。その結果、上昇規制手段の低コスト化、ひいてはコンテナ運搬車両の低コスト化が図れる。
【0034】
請求項4に記載の発明によれば、コンテナ運搬車両の内部空間での各コンテナの移動をガイドローラによりガイドするので、コンテナの積み降ろし時、運搬時に際して、内部空間におけるコンテナ同士の衝突を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両のコンテナ搬入状態を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両のコンテナ搬入状態を示す平面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両のコンテナ搬入状態を示す側面図である。
【図4】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両に組み込まれた昇降枠およびその周辺部分を示す平面図である。
【図5】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両における昇降枠の下降状態を示す正面図である。
【図6】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両における昇降枠の下降状態を示す側面図である。
【図7】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの掛止状態を示す正面図である。
【図8】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの掛止状態を示す側面図である。
【図9】(a)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの掛止位置に配置された掛止部材の状態を示す縦断面図である。
(b)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの浮上状態を示す縦断面図である。
【図10】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの浮上状態を示す正面図である。
【図11】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両におけるコンテナの浮上状態を示す側面図である。
【図12】(a)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両に組み込まれた上昇規制手段の上昇規制を解除した状態を示す平面図である。
(b)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両に組み込まれた上昇規制手段の上昇規制を解除した状態を示す縦断面図である。
【図13】(a)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両に組み込まれた上昇規制手段の上昇規制状態を示す平面図である。
(b)この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両に組み込まれた上昇規制手段の上昇規制状態を示す縦断面図である。
【図14】この発明の一実施例に係るコンテナ運搬車両のパレット載置タイプのコンテナの積み込み状態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 コンテナ運搬車両、
11 コンテナ、
12 収納台車、
12a 搬出入口、
13 昇降枠、
14 枠昇降手段、
15 掛止部材、
16 掛止手段、
21a ガイドローラ、
26 シャフト、
29 ストッパ部材、
31 ストッパ掛止部、
40 上昇規制手段、
P パレット。

Claims (4)

  1. 複数本の離間した支柱を有し、該支柱間に所定台数のコンテナを、地面から浮上したコンテナ積み込み位置に保持可能な内部空間が形成され、少なくとも一側壁にはコンテナの搬出入口が形成されるとともに、コンテナ積み込み後はコンテナをコンテナ積み込み位置に保持したまま走行可能する収納台車と、
    上記内部空間に配置され、上記コンテナに外方から掛止されることで、各支柱に沿ってコンテナと一体的に昇降可能な昇降枠と、
    上記収納台車に設けられ、上記昇降枠を、上記コンテナ積み込み位置と、その直下のコンテナ荷降し位置との間で昇降させる枠昇降手段と、
    上記昇降枠に設けられ、上記コンテナの底部またはコンテナが載置されたパレットを掛止する掛止部材を、上記内部空間に向かって出し入れさせる掛止手段とを備えたコンテナ運搬車両。
  2. 上記コンテナを積み込む前の昇降枠の待機位置は内部空間の上部で、
    上記収納台車と昇降枠との間には、コンテナ積み込み時に昇降枠の上昇の最高位置を規制する上昇規制手段が設けられた請求項1に記載のコンテナ運搬車両。
  3. 上記上昇規制手段は、
    上記昇降枠の対向する両端部間に架け渡されたシャフトと、
    該シャフトに取り付けられ、該シャフトの回動に伴って、上記昇降枠の上昇を規制する突出位置とその規制を解除する引き込み位置との間で移動自在なストッパ部材と、
    上記収納台車に設けられ、上記突出位置に達したストッパ部材を掛止するストッパ掛止部とを有している請求項2に記載のコンテナ運搬車両。
  4. 上記収納台車に収納されるコンテナは複数台で、
    上記収納台車に設けられ、上記内部空間での各コンテナの移動をガイドするとともに、車両走行中のコンテナ同士の衝突を防止するガイドローラを設けた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のコンテナ運搬車両。
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