JP2004338599A - 車両のステップ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントバンパ12の背面に接近してフロントアンダプロテクタ14が設けられる。フロントバンパには作業者の足先を挿入するための第1開口部12aが設けられ、第1開口部に対向するフロントアンダプロテクタには足先15を挿入可能な第2開口部14aが設けられ、更に第2開口部に向って突出するフランジ部12bが第1開口部の下縁に沿って設けられる。上記フランジ部は第2開口部に挿入され、このフランジ部下面は第2開口部下縁の上面に接近して設けられるか或いは当接するように構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックやバス等の大型車両の窓ガラスを清掃するためのステップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のステップとして、固定バンパとこの固定バンパに隣接して固定バンパと略同一面を形成する可動バンパが車両の前端又は後端に設けられ、可動バンパが車両の前方又は後方に転倒してその内面を上方に向けて保持されるように構成されたステップ兼用バンパ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、可動バンパの内面にステップ板がその内面に沿って折畳まれる第1位置と、内面から起立して乗員が乗降可能な第2位置に切替わるように設けられる。また可動バンパはステップ板を第1位置又は第2位置に固定する固定手段を備える。
【0003】
このように構成されたステップ兼用バンパ装置では、可動バンパをその内面が上方に向く位置まで回転させた後に、ステップ板を第1位置で固定している固定手段を解放し、更にステップ板を可動バンパの内面から起立した第2位置に移動させこの位置で固定手段により固定する。この結果、乗員が上記ステップ板に乗れば窓ガラスの上端に近づくため、窓ガラスを隅々まで安定した状態で清掃できる。一方、窓ガラスの清掃が終了したときには、ステップ板を第2位置で固定していた固定手段を解放した後に、ステップ板を可動バンパに沿う第1位置まで折畳んで再び固定手段で固定し、更に可動バンパを回転させて固定バンパと略同一面を形成する位置まで回転させる。この結果、車両の見栄えを損わないようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−267022号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に示されたステップ兼用バンパ装置では、部品点数及び組付工数が増大する不具合があった。
また、上記特許文献1に示されたステップ兼用バンパ装置では、作業者がステップを利用するときに、可動バンパや固定手段やステップ板等を操作しなければならず、作業工数が増大する問題点もあった。
【0006】
本発明の第1の目的は、部品点数及び組付工数を全く増大させずに設定でき、また作業時に可動ステップ等の操作せずにステップとして利用できる、車両のステップ構造を提供することにある。
本発明の第2の目的は、足先がアンダプロテクタに当接するのを阻止することにより、作業者が足先を第1開口部から内部に深く挿入して安定した状態で作業できる、車両のステップ構造を提供することにある。
本発明の第3の目的は、作業者の足先をフランジ部に載せたときにフランジ部の変形が僅かであるか或いはフランジ部の変形を防止することにより、作業者が更に安定した状態で作業できる、車両のステップ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、バンパ12と、このバンパの背面に接近して設けられたアンダプロテクタ14とを備えた車両の改良である。
その特徴ある構成は、バンパ12に作業者の足先15を挿入するための第1開口部12aが設けられ、第1開口部12aに対向するアンダプロテクタ14に足先15を挿入可能な第2開口部14aが設けられ、第2開口部14aに向って突出するフランジ部12bが第1開口部12aの下縁に沿って設けられたところにある。
この請求項1に記載された車両のステップ構造では、車両10の前面上部又は後面上部の清掃等の作業時に、作業者が足先15を第1開口部12aに挿入すると、この足先15はアンダプロテクタ14に当接せずに第2開口部14aにも挿入される。このため作業者は足先15を第1開口部12aから内部に深く挿入でき、足先15がフランジ部12b上面に比較的大きな面積で接触する。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1に示すように、フランジ部12bが第2開口部14aに挿入され、フランジ部12b下面が第2開口部14a下縁の上面に接近して設けられるか或いは当接するように構成されたことを特徴とする。
この請求項2に記載された車両のステップ構造では、作業者が足先15をフランジ部12bに載せたときに、フランジ部12bの先端が作業者の体重により下方に変形しようとするけれども、フランジ部12bの先端が第2開口部14a下縁の上面に当接するか或いは当接しているため、フランジ部12bの変形は僅かであるか或いはフランジ部12bの変形を防止できる。
【0009】
請求項3に係る発明は、図5に示すように、バンパ12と、このバンパ12の背面下部に接近して設けられたアンダプロテクタ14とを備えた車両の改良である。
その特徴ある構成は、バンパ12に作業者の足先15を挿入するための第1開口部12aが設けられ、アンダプロテクタ14に向って突出するフランジ部12bが第1開口部12aの下縁に沿って設けられ、フランジ部12bの上面とアンダプロテクタ14の上面が同一レベルになるように構成されたところにある。
この請求項3に記載された車両のステップ構造では、車両10の前面上部又は後面上部の清掃等の作業時に、作業者が足先15を第1開口部12aに挿入すると、この足先15はアンダプロテクタ14に当接せずにこのアンダプロテクタ14の上面に載る。このため作業者は足先15を第1開口部12aから内部に深く挿入でき、足先15がフランジ部12b上面及びアンダプロテクタ14上面に比較的大きな面積で接触する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、トラック10のキャブ11の前面下部にはフロントバンパ12が車幅方向に延びて設けられる。このフロントバンパ12は図示しないブラケットを介してシャシフレーム13の前端に取付けられる(図1)。またシャシフレーム13の下方であってフロントバンパ12の後面(背面)には、このバンパ12に接近しかつ車幅方向に延びるフロントアンダプロテクタ14が設けられる(図1及び図2)。このフロントアンダプロテクタ14は角パイプにより形成され、図示しないブラケットを介してシャシフレーム13に取付けられる。またフロントアンダプロテクタ14は、先行する乗用車等の潜り込みを防止するために設けられる。なお、図1及び図4の符号16はフロントバンパ12の下方にこのバンパから僅かな隙間をあけて車幅方向に延びて設けられたスポイラである。
【0011】
またフロントバンパ12の両側部には略長方形状の一対の第1開口部12a,12aがそれぞれ設けられる(図1、図2及び図4)。これらの第1開口部12a,12aは作業者がキャブ11のウインドシールドガラス11a上部の清掃時等に足先15を挿入するために設けられる。上記一対の第1開口部12a,12aに対向するフロントアンダプロテクタ14の前壁には、足先15を挿入可能な一対の第2開口部14a,14aがそれぞれ設けられる(図1〜図3)。第2開口部14aは第1開口部12aに相応する略四角形状に形成される。また第1開口部12aの下縁にはフロントバンパ12と一体的にフランジ部12bが設けられる(図1及び図2)。このフランジ部12bは第1開口部12aの下縁に沿いかつ第2開口部14aに向って突設される。上記フランジ部12bの幅は第1及び第2開口部12a,14aの幅より僅かに狭く形成され、フランジ部12bの長さはこのフランジ部の先端が第2開口部14aに挿入される長さに設定される。更にフランジ部12b下面は第2開口部14a下縁の上面に接近して設けられる、即ちフランジ部12bは第2開口部14a下縁から僅かな隙間をあけて上方に設けられる(図1)。
【0012】
一方、シャシフレーム13のフロントクロスメンバ13aから所定の間隔をあけて後方には、吸気を冷却するためのインタクーラ17と、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータ18とがトラック10の進行方向に並んで配設される(図2及び図3)。またフロントクロスメンバ13aには車幅方向に所定の間隔をあけて複数の通孔13bが形成され、これらの通孔13bに対向するフロントアンダプロテクタ14の前壁及び後壁には複数の第1透孔14b及び第2透孔14cがそれぞれ形成される。
【0013】
このように構成されたトラックのステップ構造の動作を説明する。
キャブ11のウインドシールドガラス11a上部を清掃するとき、作業者が足先15を第1開口部12aに挿入すると、この足先15はフロントアンダプロテクタ14に当接せずに第2開口部14aにも挿入される。このため作業者は足先を第1開口部12aから内部に深く挿入できるので、足先がフランジ部12b上面に比較的大きな面積で接触する。この結果、作業者は安定した状態でウインドシールドガラス11a上部を清掃できる。
【0014】
また作業者が足先をフランジ部12bに載せたときに、フランジ部12bの先端が作業者の体重により下方に変形しようとする。しかし、このときフランジ部12bの先端が第2開口部14a下縁の上面に当接するため、フランジ部12bの変形は僅かである。この結果、作業者は更に安定した状態でウインドシールドガラス11a上部を清掃できる。
【0015】
更にトラック10の走行中には、第1開口部12aからインタクーラ17及びラジエータ18に達する第1及び第2空気流が発生する。第1空気流は図2の実線矢印で示すように、第1開口部12a、第2開口部14a及び第2透孔14cを通ってインタクーラ17前面及びラジエータ18前面に達する。一方、第2空気流は図2の破線矢印で示すように、第1開口部12a、第1透孔14b及び第2透孔14cを通ってインタクーラ17前面及びラジエータ18前面に達する。この結果、インタクーラ17により吸気を効率良く冷却できるとともに、ラジエータ18によりエンジン冷却水を効率良く冷却できる。
【0016】
図5は本発明の第2の実施の形態を示す。図5において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、フロントアンダプロテクタ14がフロントバンパ12の背面下部に接近して設けられる。またフランジ部12bの上面とフロントアンダプロテクタ14の上面が同一レベルになるように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0017】
このように構成されたトラックのステップ構造では、トラックのキャブのウインドシールドガラス上部を清掃するとき、作業者が足先15を第1開口部12aに挿入すると、この足先15はフロントアンダプロテクタ14に当接せずにこのフロントアンダプロテクタの上面に載る。このため作業者は足先15を第1開口部12aから内部に深く挿入できるので、足先15がフランジ部12b上面及びフロントアンダプロテクタ14上面に比較的大きな面積で接触する。この結果、作業者は安定した状態でウインドシールドガラス上部を清掃できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0018】
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、車両としてトラックを挙げたが、フロントアンダプロテクタを有する車両であれば、バス又はその他の大型車両でもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、バンパとしてフロントバンパを挙げ、アンダプロテクタとしてフロントアンダプロテクタを挙げたが、バンパが車両後面に車幅方向に延びて設けられたリヤバンパであり、アンダプロテクタがリヤバンパの前面(背面)又は前面(背面)下部に接近して設けられたリヤアンダプロテクタでもよい。
更に、上記第1及び第2の実施の形態では、フランジ部下面を第2開口部下縁の上面に接近して設けたが、フランジ部下面を第2開口部下縁の上面に当接させてもよい。この場合、作業者が足先をフランジ部に載せても、フランジ部は全く変形しない。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、バンパに作業者の足先を挿入するための第1開口部を設け、第1開口部に対向するアンダプロテクタに足先を挿入可能な第2開口部を設け、更に第2開口部に向って突出するフランジ部を第1開口部の下縁に沿って設けたので、作業者が足先を第1開口部に挿入すると、この足先はアンダプロテクタに当接せずに第2開口部にも挿入される。この結果、作業者は足先を第1開口部から内部に深く挿入でき、足先がフランジ部上面に比較的大きな面積で接触するので、作業者は安定した状態で車両の前面上部又は後面上部の清掃等の作業を行うことができる。
【0020】
また部品点数及び組付工数が増大する従来のステップ兼用バンパ装置と比較して、本発明では全く部品点数及び組付工数を増大させずにステップ構造を設定できるという利点がある。
またステップを利用するときに、作業者が可動バンパやステップ板等を操作しなければならず作業工数が増大する従来のステップ兼用バンパ装置と比較して、本発明では作業時にステップ構造に関する操作を行わず第1開口部から足先を挿入するだけで済むという利点がある。
【0021】
また上記フランジ部を第2開口部に挿入し、フランジ部下面を第2開口部下縁の上面に接近して設けるか或いは当接するように構成すれば、作業者が足先をフランジ部に載せたときに、フランジ部は僅かに変形するか或いは全く変形しないので、作業者は更に安定した状態で上記作業を行うことができる。
更にフランジ部の上面とアンダプロテクタの上面が同一レベルになるように構成すれば、作業者が足先を第1開口部に挿入すると、この足先はアンダプロテクタに当接せずにこのアンダプロテクタの上面に載る。この結果、作業者は足先を第1開口部から内部に深く挿入でき、足先がフランジ部上面及びアンダプロテクタ上面に比較的大きな面積で接触するので、作業者は安定した状態で上記作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の車両のステップ構造を示す図4のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】フロントバンパを取除いた状態を示すアンダプロテクタ及びシャシフレームの要部斜視図。
【図4】そのフロントバンパを含むキャブの斜視図。
【図5】本発明第2実施形態を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
10 トラック(車両)
12 フロントバンパ
12a 第1開口部
12b フランジ部
14 フロントアンダプロテクタ
14a 第2開口部
15 作業者の足先
Claims (3)
- バンパ(12)と、このバンパ(12)の背面に接近して設けられたアンダプロテクタ(14)とを備えた車両において、
前記バンパ(12)に作業者の足先(15)を挿入するための第1開口部(12a)が設けられ、
前記第1開口部(12a)に対向する前記アンダプロテクタ(14)に前記足先(15)を挿入可能な第2開口部(14a)が設けられ、
前記第2開口部(14a)に向って突出するフランジ部(12b)が前記第1開口部(12a)の下縁に沿って設けられた
ことを特徴とする車両のステップ構造。 - フランジ部(12b)が第2開口部(14a)に挿入され、前記フランジ部(12b)下面が第2開口部(14a)下縁の上面に接近して設けられるか或いは当接するように構成された請求項1記載の車両のステップ構造。
- バンパ(12)と、このバンパ(12)の背面下部に接近して設けられたアンダプロテクタ(14)とを備えた車両において、
前記バンパ(12)に作業者の足先(15)を挿入するための第1開口部(12a)が設けられ、
前記アンダプロテクタ(14)に向って突出するフランジ部(12b)が前記第1開口部(12a)の下縁に沿って設けられ、
前記フランジ部(12b)の上面と前記アンダプロテクタ(14)の上面が同一レベルになるように構成された
ことを特徴とする車両のステップ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003138508A JP4148832B2 (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 車両のステップ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003138508A JP4148832B2 (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 車両のステップ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004338599A true JP2004338599A (ja) | 2004-12-02 |
| JP4148832B2 JP4148832B2 (ja) | 2008-09-10 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003138508A Expired - Lifetime JP4148832B2 (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 車両のステップ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4148832B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019069635A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-05-09 | いすゞ自動車株式会社 | 車両 |
| JP2019069636A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-05-09 | いすゞ自動車株式会社 | 車両 |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003138508A patent/JP4148832B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP4148832B2 (ja) | 2008-09-10 |
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