JP2004338908A - エレベータかごの整風装置 - Google Patents

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本 明 山
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Abstract

【課題】エレベータの整風装置1において、組立、調整、保守、点検の各作業を行なう際の作業性を向上させること。
【解決手段】エレベータの整風装置1はエレベータかご2に取り付けられたフレーム部4と、このフレーム部4上に連結されたパネル部5,5aとを備えている。フレーム部4と、パネル部5,5aはいずれも分割可能に構成されている。フレーム部4の外側に位置するパネル部5には、フレーム部4側に向くスタッドボルト10が固着されている。パネル部5aがフレーム部4の内側に配置されている場合、フレーム部4の内側にスタッドボルト10が固着されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高速エレベータにおける走行時の空気抵抗を低減するエレベータかごの整風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ビルの高層化に伴い、ビルに据え付けられるエレベータは超高速で高行程の走行が要求される。エレベータかごの走行速度が速くなると、エレベータかご走行中の空気流の乱れによる騒音や、風圧によるかごの振動が増大し、エレベータ利用客への不快感を与えることとなる。そこで、エレベータかごの上下部に流線形の整風構造を設けて、エレベータかご走行中の空気抵抗を低減するものが提案されている(例えば特許文献1、2、3、4参照)。
【0003】
また、前記整風構造が、保守・点検・調整作業の妨げとならないよう、点検口カバーが設けられた整風装置も提案されている(例えば特許文献5参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2734943号公報
【特許文献2】
特開平5−338966号公報
【特許文献3】
特開平6−305667号公報
【特許文献4】
特開平11−11838号公報
【特許文献5】
特開平9−110344号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来エレベータかごの整風装置は、エレベータかごの上下部のかご室、あるいはかご室を支えるかご枠等に取り付けられるが、整風装置の部材が大きい場合、据付・調整時の作業性が悪くなる。また、流線形状の整風装置では、各部材の組み合わせ部において、組立誤差の逃げがなくなり、歪みが生じ易く、整風装置とかご、あるいは整風装置の部材間の接合面にきしみ音が発生し、かご内の乗客に不快感を与えるという問題も発生する。
【0006】
また、エレベータかご周り、乗場ドア、昇降路機器等の保守・点検作業において、作業台が必要になる場合もあり、保守作業員の作業性が悪くなるという問題もある。
【0007】
一方、エレベータかごの走行速度が速くなると、整風装置そのものの振動の発生や、整風装置周辺での乱気流や空気圧縮による騒音も問題となってくる。
【0008】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、組立・調整・保守・点検の作業性を向上させ、かつエレベータかご走行時の騒音がエレベータかご室内へ伝播することなく、かつ整風装置の振動を低減することができる整風装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エレベータかごに装着されるエレベータかごの整風装置において、エレベータかごに取付けられたフレーム部と、フレーム部に連結されたパネル部とを備え、フレーム部とパネル部は、各々分割可能に構成され、パネル部はフレーム部の外側に配置されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0010】
本発明は、フレーム部とパネル部とを締結する締結部材は、パネル部内側に固着されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0011】
本発明は、エレベータかごに装着されるエレベータかごの整風装置において、エレベータかごに取付けられたフレーム部と、フレーム部に連結されたパネル部とを備え、フレーム部とパネル部は、各々分割可能に構成され、パネル部はフレーム部の内側に配置されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0012】
本発明は、フレーム部とパネル部とを締結する締結部材は、フレーム部内側に固着されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0013】
本発明は、パネル部は開閉自在扉を有することを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0014】
本発明は、フレーム部とパネル部との間に緩衝材が介在されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0015】
本発明は、パネル部は制振材からなることを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0016】
本発明は、パネル部に吸音部材を取付けたことを特徴とするエレベータかごの整風装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図7は本発明によるエレベータかごの整風装置の一実施の形態を示す図である。
【0018】
図1に示すように整風装置1は、エレベータかご2の上下に装着されている。すなわち、エレベータかご2はかご室2aと、このかご室2aを保持するかご枠3とを有し、整風装置1はかご枠3にボルトナット(図示せず)により固定して装着される。
【0019】
また整風装置1はかご枠3に固定された分割自在のフレーム部4と、フレーム部4に連結されるとともに分割自在の多数のパネル部5,5aとを有している(図2および図4参照)。
【0020】
このうちパネル部5はフレーム部4の外側に配置されて連結され、パネル部5aはフレーム部4の内側に配置されて連結されている。またパネル部5,5aのうち、パネル部5aは整風装置1内の保守点検時において高頻度で取り外したり取り付けたりするようになっており、パネル部5は通常はフレーム部4に固定された状態のままとなっている。
【0021】
またフレーム部4はL字やT字に加工したアルミニウム板、鋼板等からなるアングルで構成される。各アングルには、かご枠3や整風装置の部材を取り付ける穴加工が施される。
【0022】
図3(a)はフレーム部4を分割した状態を示す図、図3(b)はフレーム部4の接合部を示す図である。図3(a)(b)に示すようにフレーム部4は左右2ヵ所のフレーム曲線部4aと、フレーム曲線部4a間を連結するとともにかご枠3に連結されるフレーム直線部4bとを有している。
【0023】
フレーム曲線部4aおよびフレーム直線部4bの接合部は丸穴や長穴の加工がされており、皿ねじ、ナットで結合する構造となっている。図4は、フレーム部4に取り付けられる部材を示すものであり、フレーム部4には制振構造のアルミニウム板、鋼板等からなる複数のパネル部5,5aが上述のように取り付けられている。またパネル部5には開閉自在の扉6が取り付けられるとともに、パネル部5の一部は三角パネル部7となっている。
【0024】
なお、パネル部5,5aとして、他の制振材、例えばポリウレタンフォームを用いてもよい。
【0025】
図5(a)(b)は、フレーム部4に外側から取り付けられるパネル部5を見た正面図と側面図であり、各パネル部5の内側にはフレーム部4に取り付けるためのスタッドボルト(締結部材)10が複数溶接により固着されている。また、パネル部5,5aのうちフレーム部4への接合面にはクロロプレンゴム、ブチルゴム等の緩衝材9が外周を縁取る形で取り付けられる。スタッドボルト10はフレーム部4の取付用の穴に対し、調整ができるよう小さな直径を有している。
【0026】
またフレーム部4にパネル部5aを内側から取り付ける場合、フレーム部4の内側にスタッドボルト10を固着し、パネル部5a側に取付け穴を設けてもよい。
【0027】
またパネル部5,5aのうちフレーム部4接合箇所の全面には、発泡ウレタン、発泡アルミニウム等の吸音材8が取り付けられる。図6は整風装置1のフレーム部4と、パネル部5,5aと、扉6と、三角パネル部7とを示す分解図であり、パネル部5,5a、扉6、三角パネル部7は、フレーム部4から各々独立して取り外し可能な構造となっている。また図7(a)(b)に示すように三角パネル部7はフレーム部4へ蝶番11で取り付けられている。
【0028】
ここで図7(a)(b)はエレベータかごの整風装置1の三角パネル部7の動作を示す図であって、図7(a)は三角パネル部7が閉じた状態を示す図、図7(b)は三角パネル部7が開いた状態を示す図である。
【0029】
次に整風装置の組立工程について説明する。
【0030】
まずフレーム曲線部4aをかご枠3にボルト、ナット類で仮固定する。次にフレーム直線部4bをフレーム曲線部4a、かご枠3にボルト、ナット類で仮固定する。このようにしてフレーム曲線部4aとフレーム直線部4bとからなるフレーム部4が構成される。フレーム部4が組み終わった段階で、フレーム部4のフレーム曲線部4a間の取付部、フレーム直線部4b間の取付部、およびフレーム曲線部4aおよびフレーム直線部4bとかご枠3との間の取付部のボルト、ナット類を増し締めする。次に、三角パネル部7を含むパネル部5とパネル部5aをフレーム部4にボルト、ナット類および蝶番11を介して取り付ける。
【0031】
パネル部5,5aを取り付ける際、フレーム部4の取付け穴とスタッドボルト10とのクリアランスや、緩衝材9により、据付誤差やパネル部5の歪みを取り除くことができる。また、フレーム部4の外側に位置するパネル部5にフレーム部4側を向くスタッドボルト10が固着され、フレーム部4の内側にパネル部5aが位置する場合、フレーム部4の内側にパネル部5a側を向くスタッドボルト10が固着されているので、パネル部5の外側には、ボルト、ナット類の締結材が出ない形となる。次に扉6を手動係合装置を介してパネル部5に取り付ける。
【0032】
保守・点検時において扉6が取り外され、整風装置1内に作業員が乗り込み、保守・点検に必要なフレーム部4の内側に位置するパネル部5aのみが取り外される。三角パネル部7は蝶番11を介してフレーム部4へ取り付けられるため、三角パネル部7はフレーム部4から取り外すこと無く開閉することができる。
【0033】
なお、パネル部5,5a、扉6、および三角パネル部7は制振材からなっている。このためエレベータかご2の走行時に、風圧により生じる風きり音が抑制される。また整風装置1周りの騒音は、パネル部5の吸音材8により、エレベータかご2のかご室2a内への音漏れが低減される。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、整風装置1がフレーム部4と、扉6を有するパネル部5,5aと、三角パネル部7とを有し、それぞれが分割構造となっているので、各部材が小さく軽くなり、運搬や方向転換が容易になるため、整風装置1の据付性が向上する。さらに、整風装置1のフレーム部4は骨組み構造のため、パネル部5,5aに余計な力が掛かりにくくなり、各構成部材4、5,5a、6、7は分割自在となっているので、取付誤差の調整が容易になり作業性が向上する。
【0035】
また整風装置1のフレーム部4が骨組み構造のため、任意のパネル部5,5aを部分的に取り外すことが可能であり、エレベータかご2の保守点検作業性が向上する。さらに保守点検時に取り外すフレーム部4内側のパネル部5aはフレーム部4の内側に設けられたスタッドボルト10により取り付けられる構造となっているので、パネル部5aを外した際に、パネル部5aが昇降路に落下することはなく、作業上安全となる。
【0036】
また、フレーム部4とパネル部5,5aの間に緩衝材9を設けたことで、接合部のきしみ音を低減することができる。またフレーム部4とパネル部5,5aとの間の隙間を緩衝材9により塞ぐことにより、隙間風の発生を抑制することが可能となり、エレベータ利用客へ不快感を与えることはない。
【0037】
また、パネル部5のフレーム部4側およびフレーム部4のパネル部5側にスタッドボルト10を固着したことにより、外観の見栄えが良くなり、特に昇降路がガラス張りとなる展望用エレベータにおいては、エレベータかご2の意匠性も良くなる。さらに、整風装置1周りの凹凸が少なくなるためで整風効果を高めることができる。また作業においては、作業員が整風装置1の外側に出てボルトを外すことが無いため、作業の安全性も向上する。
【0038】
また、パネル部5,5aが制振材料からなっており、さらに吸音材8が設けられているため、エレベータかご2の走行時に発生する整風装置1周りの風きり音が、エレベータかご2のかご室2a内へ伝播されにくくなり、整風装置1内で発生する騒音も吸音材8により吸収される。このためエレベータ利用客へ不快感を与えない。さらにパネル部5,5aが分割構造となっているため、吸音材8の取付の作業性も向上する。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、エレベータかごの整風装置を組立・調整・保守・点検の各作業を行なう際の作業性を向上させることが可能となる。したがって作業時間が短縮され、作業コストが低減し、またエレベータの作業時間の停止時間が短くなる。このことによりエレベータを利用する人への負担も少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整風装置が取り付けられたエレベータかご全体の概略を示す斜視図。
【図2】本発明によるエレベータかごの整風装置のフレーム部の組立状態を示す斜視図。
【図3】本発明によるエレベータかごの整風装置のフレーム部の分解状態および接合部を示す図。
【図4】本発明によるエレベータかごの整風装置のパネル部、扉、および三角パネル部の組立状態を示す斜視図。
【図5】本発明によるエレベータかごの整風装置のパネル部の詳細図。
【図6】本発明によるエレベータかごの整風装置のフレーム部の組立状態およびパネル部、点検口、三角パネル部の分解状態の斜視図である。
【図7】本発明によるエレベータかごの整風装置の三角パネル部の動作を示す図。
【符号の説明】
1 整風装置
2 エレベータかご
2a かご室
3 かご枠
4 フレーム部
4a フレーム曲線部
4b フレーム直線部
5 パネル部
5a パネル部
6 扉
7 三角パネル部
8 吸音材
9 緩衝材
10 スタッドボルト
11 蝶番

Claims (8)

  1. エレベータかごに装着されるエレベータかごの整風装置において、
    前記エレベータかごに取付けられたフレーム部と、
    前記フレーム部に連結されたパネル部とを備え、
    前記フレーム部と前記パネル部は、各々分割可能に構成され、
    前記パネル部は前記フレーム部の外側に配置されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置。
  2. 前記フレーム部と前記パネル部とを締結する締結部材は、前記パネル部内側に固着されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
  3. エレベータかごに装着されるエレベータかごの整風装置において、
    前記エレベータかごに取付けられたフレーム部と、
    前記フレーム部に連結されたパネル部とを備え、
    前記フレーム部と前記パネル部は、各々分割可能に構成され、
    前記パネル部は前記フレーム部の内側に配置されていることを特徴とするエレベータかごの整風装置。
  4. 前記フレーム部と前記パネル部とを締結する締結部材は、前記フレーム部内側に固着されていることを特徴とする請求項3記載のエレベータかごの整風装置。
  5. 前記パネル部は開閉自在扉を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
  6. 前記フレーム部と前記パネル部との間に緩衝材が介在されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
  7. 前記パネル部は制振材からなることを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
  8. 前記パネル部に吸音部材を取付けたことを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
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