JP2004342019A - 力覚付与型入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノブの回転を阻止するロック手段を備えたものにあって、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置の提供。
【解決手段】つまみ1(ノブ)が所定の回転角αまで回転し、ロータリエンコーダ2で所定の回転角αが検出されると、コントローラ6により電磁ブレーキ3が制御され、つまみ1の回転は阻止される。そして、つまみ1が電磁ブレーキ3でロックされた状態において、つまみ1に操作力が与えられ、その操作力の回転方向がひずみゲージ5により検出されると、コントローラ6により操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向か否かが判断され、矢印A方向でない(矢印B方向である)と判断されると、つまみ1のロックが解除されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】つまみ1(ノブ)が所定の回転角αまで回転し、ロータリエンコーダ2で所定の回転角αが検出されると、コントローラ6により電磁ブレーキ3が制御され、つまみ1の回転は阻止される。そして、つまみ1が電磁ブレーキ3でロックされた状態において、つまみ1に操作力が与えられ、その操作力の回転方向がひずみゲージ5により検出されると、コントローラ6により操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向か否かが判断され、矢印A方向でない(矢印B方向である)と判断されると、つまみ1のロックが解除されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力する入力装置であって、ノブに回転角に応じた回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)を与える力覚付与型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、力覚付与型入力装置には、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出するロータリエンコーダと、ノブに回転力を与えるモータと、前記ロータリエンコーダにより検出された回転角に応じてモータを制御するとともに、ノブの操作対象物である別の装置にノブの回転角に応じた操作信号を出力するコントローラとを備えるものがある。
【0003】
このように構成された力覚付与型入力装置は、ノブを手動で回転操作することにより、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力するものであって、車載用エアコンの風量の調節や吹出し口の切換え、ラジオの音量やチューナの調節、オーディオの音量や音質の調節などが操作対象となる。
【0004】
車載用エアコンの風量を調節する場合、例えば、ノブを風量を増加させる方向に回転すると、ノブの回転方向と反対方向の回転力がモータからノブに与えられ、風量を増加させる方向におけるノブの回転角の増大に従って、ノブに与えられる回転方向と反対方向の回転力が増大するように設定される。つまり、操作者は、ノブから与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる方向にどの程度ノブを回転させたかを把握することができる。
【0005】
なお、力覚付与型入力装置には、上述のように力覚として抵抗感触が得られるようにしたものの他に、ノブに回転方向と同方向の回転力を与えることにより力覚として加速感触が得られるようにしたものや、ノブの回転角が所定の回転角を超える際にノブに与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られるようにしたものなどがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−50639号公報
(段落番号0001〜0010、図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の力覚付与型入力装置では、ノブが所定の回転角まで回転したときにノブのそれ以上の回転を阻止する、すなわち、ノブをロックするロック手段を設けたいという要望がある。しかし、ノブをロックした場合、ロックの解除をどのように実現させるかが問題になる。例えば、力覚付与型入力装置と別個にロックの解除をロック手段に指示する指示装置などを設けた場合、ノブを把持していた手を一旦放して指示装置を操作し、その後に再びノブを把持するという煩雑な操作が必要になる。
【0008】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであり、その目的は、ノブの回転を阻止するロック手段を備えたものであって、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力する回転角検出手段と、前記ノブに回転力を付与可能な回転力付与手段と、ノブの回転を阻止可能なロック手段と、このロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態において前記ノブに与えられる操作力の回転方向を検出し、その回転方向に相当する回転方向信号を出力する方向検出手段と、前記回転角信号および前記回転方向信号が入力され、これらの信号に応じて前記回転力付与手段および前記ロック手段を制御するコントローラとを備え、前記コントローラが、前記ノブの回転角に応じたモータの回転力を演算し、算出された回転力に相当する制御信号を前記回転力付与手段に出力し、前記ノブの回転角が所定の回転角に達したかどうかを判断し、所定の回転角に達したと判断したときに、前記ノブの回転を阻止する制御信号を前記ロック手段に出力し、前記ロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態においてノブに与えられた操作力の回転方向が、所定の方向かどうかを判断し、所定の方向であると判断したときに、前記ノブの回転の阻止を継続し、所定の方向でないと判断したときに、前記ノブの回転の阻止を解除するように設定したことを特徴とする。
【0010】
このように構成した本発明では、操作者がノブを把持して回転操作すると、このノブの回転が回転角検出手段により検出され、その回転角に相当する回転角信号がコントローラに出力される。
【0011】
このとき、コントローラでは、ノブの回転角に応じた制御信号が回転力付与手段に出力される。これにより、回転力付与手段からノブに回転角に対応した回転力が与えられる。つまり、本発明では、ノブに回転角に対応した回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)が与えることができる。
【0012】
また、ノブの回転角が所定の回転角に達すると、回転角検出手段により所定の回転角が検出され、その所定の回転角に相当する回転角信号がコントローラに出力される。そして、コントローラからロック手段に、ノブの回転を阻止する制御信号が出力され、ノブが所定の回転角を超えて回転することが阻止される。
【0013】
このようにしてノブの回転が阻止された状態において、操作者がノブを回転させようとしてノブに操作力を与えると、その操作力の回転方向が回転方向検出手段により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号がコントローラに出力される。そして、コントローラにより、操作力の回転方向が所定の方向かどうかが判断される。
【0014】
このとき、操作力の回転方向が所定の方向であると判断されると、コントローラからロック手段に、ノブの回転の阻止を継続させる制御信号が出力されて、ノブの回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向が所定の方向でないと判断されると、コントローラからロック手段に、ノブの回転の阻止を解除させる制御信号が出力され、ノブが回転角の減少する方向に回転可能な状態となり、そのとき操作者からノブに与えられている操作力によりノブが回転する。
【0015】
つまり、本発明によれば、ノブの回転が阻止されている状態、すなわちノブがロックされている状態のときに、ノブに操作力を与えることにより、ノブのロックを解除することができるので、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現できる。
【0016】
また、本発明は、前記方向検出手段が、ひずみゲージからなることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、前記回転力付与手段が、モータからなることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、前記回転角検出手段が、ロータリエンコーダからなることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、前記ノブが、回転つまみからなることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、前記ノブが、操作レバーからなることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、前記ロック手段が、電磁ブレーキからなることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の力覚付与型入力装置の実施形態について説明する。
【0023】
[第1の実施形態]
はじめに、第1の実施形態について図1〜3を用いて説明する。
【0024】
図1は、第1の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に備えられるコントローラを含む電気系統のブロック図、図3は、つまみのロックを継続するとき、およびロックを解除するときの、第1の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【0025】
第1の実施形態は、電気機器、例えば車載用電気機器を操作するための操作信号を出力する入力装置であって、車載用エアコンの風量の調節や吹出し口の切換え、ラジオの音量のチューナの調節、オーディオの音量や音質の調節などが操作対象となる。ここでは、車載用エアコンの風量を調節する操作信号を出力する力覚付与型入力装置に採用した場合を例に挙げて説明する。
【0026】
図1において、1は、手動で矢印A方向および矢印B方向に回転操作されるノブ、例えば操作者が摘んで回転操作するつまみである。2は、つまみ1の駆動軸7に設けられ、駆動軸7の回転角、すなわちつまみ1の回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力する回転角検出手段、すなわちロータリエンコーダ2である。このロータリエンコーダ2は、縁に円周方向に沿って多数のコード、例えばスリットが配列されたコード板2aと、コード板2aのスリットに向かって光を放つ発光部2bと、スリットを通過した光を受光してそのスリットが示すコード板2aの回転角、すなわちつまみ1の回転角に相当する回転角信号を出力する受光部2cとを備えている。
【0027】
また、3は、駆動軸5の周囲に設けられ、つまみ1の回転を阻止可能なロック手段、例えば電磁ブレーキである。4は、つまみ1に回転力を与える回転力付与手段、例えばつまみ1の駆動軸7に出力軸を直結させたモータである。5は、電磁ブレーキ3によりつまみ1の回転が阻止された状態においてつまみ1に与えられる操作力の回転方向を検出し、その回転方向に相当する回転方向信号を出力する方向検出手段、例えば、駆動軸7の周側面に取り付けられたひずみゲージである。
【0028】
また、図2において、6はコントローラであり、8はつまみ1の操作対象物であり、エアコンの風量を変化させるエアコン駆動部である。
【0029】
コントローラ6は、入力部6a、演算部6b、記憶部6c、出力部6dを備えている。
【0030】
入力部6aは、ロータリエンコーダ2から出力された回転角信号と、ひずみゲージ5から出力された回転方向信号とが入力されるものである。演算部6bは、入力部6aに入力された回転角信号に応じてエアコン駆動部8に出力する操作信号の値とモータ4を制御するモータ制御信号の値(電圧値)を演算するとともに、入力部6aに入力された回転方向信号に応じて電磁ブレーキ3を制御するブレーキ制御信号の値(電圧値)を演算するものである。出力部6dは、演算部6bによる演算結果に応じて、エアコン駆動部8、モータ4および電磁ブレーキ3のそれぞれに、操作信号、モータ制御信号およびブレーキ制御信号を出力するものである。
【0031】
なお、演算部6bは、つまみ1が所定の回転角αに達しかどうかを判断し、所定の回転角αに達したと判定したときに、電磁ブレーキ3によりつまみ1の回転を阻止する旨を決定するようになっている。
【0032】
また、この演算部6bは、つまみ1が所定の回転角αに達したと判断した後、つまみ1に操作力が与えられると、その操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかを判断し、矢印A方向であると判定したときに、つまみ1のロックの継続を決定するようになっている。また、操作力の回転方向が矢印A方向でないと判定したときに、つまり、つまみ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判定したときに、つまみ1のロックの解除を決定するように設定してある。
【0033】
そして、記憶部6cには、コントローラ6を動作させるための制御プログラムと、演算部6bによる操作信号の値の演算に使用される第1関数と、演算部6bによるモータ制御信号の値の演算に使用される第2関数と、上述のつまみ1のロックの継続と解除を決定するための演算式とを予め記憶させてある。
【0034】
前記第1関数は、例えば、つまみ1の矢印A方向の回転角の増大に従って風量を増加させるためのエアコン駆動部8の操作量に対応する操作信号の値を示す関数である。前記第2関数は、例えば、つまみ1の矢印A方向の回転角の増大に従ってつまみ1に与える回転方向と反対方向の回転力を増大させるためのモータ4の駆動力に対応するモータ制御信号の値を示す関数である。
【0035】
このように構成した第1の実施形態は、次のように動作する。
【0036】
操作される前のつまみ1の回転角度は、基準角度0°となっていたとする。操作者がつまみ1を摘んで矢印A方向に回転操作すると、つまみ1の基準角度0°からの回転角がロータリエンコーダ2により検出され、その回転角に相当する回転角信号がコントローラ6の入力部6aに入力される。そして、演算部6bにより、つまみ1の回転角と、記憶部6cに予め記憶されている第1関数とから、つまみ1の回転角に応じた操作信号の値が演算される。そして、演算部6bにより算出された値の操作信号が出力部6dからエアコン駆動部8に出力される。これにより、エアコン駆動部8が動作し、風量が増加する。
【0037】
このとき、演算部6bでは、操作信号の値を演算する一方で、つまみ1の回転角と、記憶部6cに予め記憶されている第2関数とから、つまみ1の回転角に応じたモータ制御信号の値の演算も行なわれる。そして、演算部6bにより算出された値のモータ制御信号が出力部6dからモータ4に出力される。これにより、モータ4からつまみ1には回転操作方向と反対方向(矢印B方向)の回転力、すなわち回転操作に抵抗する力が与えられ、この力がつまみ1の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、つまみ1から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向につまみ1をどの程度回転させたかを把握することができる。
【0038】
また、つまみ1の回転角が所定の回転角αに達すると、ロータリエンコーダ2により所定の回転角αが検出され、その所定の回転角αに相当する回転角信号がコントローラ6の入力部6aに入力される。そして、演算部6bにより、記憶部6cに予め記憶されている演算式に基づいて、つまみ1の回転を阻止する旨が決定され、この決定に対応するブレーキ制御信号が出力部6dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、つまみ1が所定の回転角αを超えて回転することが阻止される。
【0039】
また、このようにつまみ1の回転が阻止された状態において、操作者がつまみ1を回転させようとしてつまみ1に操作力を与えると、図3に示す手順の動作が行なわれる。
【0040】
すなわち、つまみ1に与えられた操作力の回転方向がひずみゲージ5により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号がコントローラ6の入力部6aに入力される(手順S1)。そして、演算部6bにより、記憶部6cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかが判断される(手順S2)。
【0041】
このとき、操作力の回転方向が矢印A方向であると判断されると(手順S2でYES)、出力部6dから電磁ブレーキ3に、つまみ1の回転の阻止を継続させるブレーキ制御信号が出力され(手順S3)、つまみ1の回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向がつまみ1の回転を増加させる方向でないと判断されると(手順S2でNO)、すなわち、つまみ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判断されると、出力部6dから電磁ブレーキ3に、つまみ1の回転の阻止を解除させるブレーキ制御信号が出力され(手順S4)、つまみ1が矢印B方向に回転可能な状態となり、その操作力によりつまみ1が矢印B方向に回転する。
【0042】
第1の実施形態によれば、次の効果が得られる。
【0043】
つまみ1の回転が阻止されている状態、すなわち、つまみ1がロックされている状態のときに、つまみ1の回転角を小さくする矢印B方向に操作力を与えることにより、つまみ1のロックを解除することができ、つまみ1のロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現できる。これにより、力覚付与型入力装置の信頼性を向上させることができる。
【0044】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図4を用いて説明する。
【0045】
図4は、第2の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。なお、図4では、上述の図1に示したものと同等のものに、図1に付した符号と同じ符号を付してある。
【0046】
第2の実施形態は、ノブが操作レバー10からなる点で第1の実施形態と構成が異なっており、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
【0047】
このように構成した第2の実施形態は、ノブがつまみ1である場合と同様に、動作する。つまり、操作者が操作レバー10を把持して矢印A方向に回転操作すると、操作レバー10の基準角度0°からの回転角がロータリエンコーダ2により検出され、コントローラ6からエアコン駆動部8に、操作レバー10の回転角に応じた値の操作信号が出力される。これにより、エアコン駆動部8が動作し、風量が増加する。
【0048】
このとき、コントローラ6では、操作信号を出力する一方で、モータ制御信号も出力する。これにより、モータ4から操作レバー10に回転操作方向と反対方向(矢印B方向)の回転力、すなわち回転操作に抵抗する力が与えられ、操作レバー10の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、操作レバー10から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向に操作レバー10をどの程度傾けたかを把握することができる。
【0049】
そして、操作レバー10の回転角が所定の回転角αに達すると、電磁ブレーキ3により操作レバー10がロックされる。
【0050】
操作レバー10がロックされた状態において、操作レバー10に矢印B方向の操作力を与えると、操作レバー10のロックが解除されて操作レバー10を矢印B方向に回転できるようになる。
【0051】
つまり、第2の実施形態によれば、ノブが操作レバー10からなる力覚付与型入力装置において、操作レバー10のロックを解除する際の操作性の優れたものを実現でき、信頼性を向上させることができる。
【0052】
なお、第1,第2の実施形態では、力覚として抵抗感触が得られる力覚付与型入力装置を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、つまみ1(操作レバー10)に回転操作方向と同方向の回転力が与えることにより力覚としてつまみが加速する感触が得られる力覚付与型入力装置や、つまみ1(操作レバー1)が所定の回転角を超える際に操作部材に与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られる力覚付与型入力装置にしてもよい。
【0053】
また、第1,第2の実施形態では、ロータリエンコーダ2が、発光部2bの放つ光をコード板2aのスリットに通して受光部6で受光するようにしてある、すなわち発光部2bと受光部2cを別体にしてあるが、本発明はこれに限るものではない。つまり、ロータリエンコーダは、光を反射するコードを有するコード板と、発光部と受光部を一体にした受発光部と備え、発光部が放つ光をコードで反射させて受光部で受光するものでもよい。このように構成したものでは、発光部および受光部の設置スペースを小さくでき、部品点数を少なくすることができる。
【0054】
また、第1,第2の実施形態では、図1に示すようにノブ(つまみ1,操作レバー10)の駆動軸7にモータ4の出力軸を直結してあるが、本発明はこれに限るものではなく、ノブの駆動軸7とモータ4の出力軸との間に減速ギヤを介在させてもよい。
【0055】
また、第1,第2の実施形態では、ノブ(つまみ1,操作レバー10)がロックされた状態において、ノブに矢印B方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してあるが、本発明はこれに限るものではなく、ノブに矢印A方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上で説明したように本発明によれば、操作者はノブを把持した状態でノブに操作力を与えるだけで、ノブのロックを解除することがでるきるので、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現でき、これにより、力覚付与型入力装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に備えられるコントローラを含む電気系統のブロック図である。
【図3】つまみのロックを継続するとき、およびロックを解除するとき第1の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 つまみ(ノブ)
2 ロータリエンコーダ(回転角検出手段)
3 電磁ブレーキ(ロック手段)
4 モータ(回転力付与手段)
5 ひずみゲージ(回転方向検出手段)
6 コントローラ
7 駆動軸
10 操作レバー(ノブ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力する入力装置であって、ノブに回転角に応じた回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)を与える力覚付与型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、力覚付与型入力装置には、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出するロータリエンコーダと、ノブに回転力を与えるモータと、前記ロータリエンコーダにより検出された回転角に応じてモータを制御するとともに、ノブの操作対象物である別の装置にノブの回転角に応じた操作信号を出力するコントローラとを備えるものがある。
【0003】
このように構成された力覚付与型入力装置は、ノブを手動で回転操作することにより、電気機器、例えば車載用電気機器を操作する操作信号を出力するものであって、車載用エアコンの風量の調節や吹出し口の切換え、ラジオの音量やチューナの調節、オーディオの音量や音質の調節などが操作対象となる。
【0004】
車載用エアコンの風量を調節する場合、例えば、ノブを風量を増加させる方向に回転すると、ノブの回転方向と反対方向の回転力がモータからノブに与えられ、風量を増加させる方向におけるノブの回転角の増大に従って、ノブに与えられる回転方向と反対方向の回転力が増大するように設定される。つまり、操作者は、ノブから与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる方向にどの程度ノブを回転させたかを把握することができる。
【0005】
なお、力覚付与型入力装置には、上述のように力覚として抵抗感触が得られるようにしたものの他に、ノブに回転方向と同方向の回転力を与えることにより力覚として加速感触が得られるようにしたものや、ノブの回転角が所定の回転角を超える際にノブに与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られるようにしたものなどがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−50639号公報
(段落番号0001〜0010、図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の力覚付与型入力装置では、ノブが所定の回転角まで回転したときにノブのそれ以上の回転を阻止する、すなわち、ノブをロックするロック手段を設けたいという要望がある。しかし、ノブをロックした場合、ロックの解除をどのように実現させるかが問題になる。例えば、力覚付与型入力装置と別個にロックの解除をロック手段に指示する指示装置などを設けた場合、ノブを把持していた手を一旦放して指示装置を操作し、その後に再びノブを把持するという煩雑な操作が必要になる。
【0008】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであり、その目的は、ノブの回転を阻止するロック手段を備えたものであって、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、手動で回転操作されるノブと、このノブの回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力する回転角検出手段と、前記ノブに回転力を付与可能な回転力付与手段と、ノブの回転を阻止可能なロック手段と、このロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態において前記ノブに与えられる操作力の回転方向を検出し、その回転方向に相当する回転方向信号を出力する方向検出手段と、前記回転角信号および前記回転方向信号が入力され、これらの信号に応じて前記回転力付与手段および前記ロック手段を制御するコントローラとを備え、前記コントローラが、前記ノブの回転角に応じたモータの回転力を演算し、算出された回転力に相当する制御信号を前記回転力付与手段に出力し、前記ノブの回転角が所定の回転角に達したかどうかを判断し、所定の回転角に達したと判断したときに、前記ノブの回転を阻止する制御信号を前記ロック手段に出力し、前記ロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態においてノブに与えられた操作力の回転方向が、所定の方向かどうかを判断し、所定の方向であると判断したときに、前記ノブの回転の阻止を継続し、所定の方向でないと判断したときに、前記ノブの回転の阻止を解除するように設定したことを特徴とする。
【0010】
このように構成した本発明では、操作者がノブを把持して回転操作すると、このノブの回転が回転角検出手段により検出され、その回転角に相当する回転角信号がコントローラに出力される。
【0011】
このとき、コントローラでは、ノブの回転角に応じた制御信号が回転力付与手段に出力される。これにより、回転力付与手段からノブに回転角に対応した回転力が与えられる。つまり、本発明では、ノブに回転角に対応した回転力を与えることにより、ノブから操作者に所定の力学的な感触(力覚)が与えることができる。
【0012】
また、ノブの回転角が所定の回転角に達すると、回転角検出手段により所定の回転角が検出され、その所定の回転角に相当する回転角信号がコントローラに出力される。そして、コントローラからロック手段に、ノブの回転を阻止する制御信号が出力され、ノブが所定の回転角を超えて回転することが阻止される。
【0013】
このようにしてノブの回転が阻止された状態において、操作者がノブを回転させようとしてノブに操作力を与えると、その操作力の回転方向が回転方向検出手段により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号がコントローラに出力される。そして、コントローラにより、操作力の回転方向が所定の方向かどうかが判断される。
【0014】
このとき、操作力の回転方向が所定の方向であると判断されると、コントローラからロック手段に、ノブの回転の阻止を継続させる制御信号が出力されて、ノブの回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向が所定の方向でないと判断されると、コントローラからロック手段に、ノブの回転の阻止を解除させる制御信号が出力され、ノブが回転角の減少する方向に回転可能な状態となり、そのとき操作者からノブに与えられている操作力によりノブが回転する。
【0015】
つまり、本発明によれば、ノブの回転が阻止されている状態、すなわちノブがロックされている状態のときに、ノブに操作力を与えることにより、ノブのロックを解除することができるので、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現できる。
【0016】
また、本発明は、前記方向検出手段が、ひずみゲージからなることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、前記回転力付与手段が、モータからなることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、前記回転角検出手段が、ロータリエンコーダからなることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、前記ノブが、回転つまみからなることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、前記ノブが、操作レバーからなることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、前記ロック手段が、電磁ブレーキからなることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の力覚付与型入力装置の実施形態について説明する。
【0023】
[第1の実施形態]
はじめに、第1の実施形態について図1〜3を用いて説明する。
【0024】
図1は、第1の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に備えられるコントローラを含む電気系統のブロック図、図3は、つまみのロックを継続するとき、およびロックを解除するときの、第1の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【0025】
第1の実施形態は、電気機器、例えば車載用電気機器を操作するための操作信号を出力する入力装置であって、車載用エアコンの風量の調節や吹出し口の切換え、ラジオの音量のチューナの調節、オーディオの音量や音質の調節などが操作対象となる。ここでは、車載用エアコンの風量を調節する操作信号を出力する力覚付与型入力装置に採用した場合を例に挙げて説明する。
【0026】
図1において、1は、手動で矢印A方向および矢印B方向に回転操作されるノブ、例えば操作者が摘んで回転操作するつまみである。2は、つまみ1の駆動軸7に設けられ、駆動軸7の回転角、すなわちつまみ1の回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力する回転角検出手段、すなわちロータリエンコーダ2である。このロータリエンコーダ2は、縁に円周方向に沿って多数のコード、例えばスリットが配列されたコード板2aと、コード板2aのスリットに向かって光を放つ発光部2bと、スリットを通過した光を受光してそのスリットが示すコード板2aの回転角、すなわちつまみ1の回転角に相当する回転角信号を出力する受光部2cとを備えている。
【0027】
また、3は、駆動軸5の周囲に設けられ、つまみ1の回転を阻止可能なロック手段、例えば電磁ブレーキである。4は、つまみ1に回転力を与える回転力付与手段、例えばつまみ1の駆動軸7に出力軸を直結させたモータである。5は、電磁ブレーキ3によりつまみ1の回転が阻止された状態においてつまみ1に与えられる操作力の回転方向を検出し、その回転方向に相当する回転方向信号を出力する方向検出手段、例えば、駆動軸7の周側面に取り付けられたひずみゲージである。
【0028】
また、図2において、6はコントローラであり、8はつまみ1の操作対象物であり、エアコンの風量を変化させるエアコン駆動部である。
【0029】
コントローラ6は、入力部6a、演算部6b、記憶部6c、出力部6dを備えている。
【0030】
入力部6aは、ロータリエンコーダ2から出力された回転角信号と、ひずみゲージ5から出力された回転方向信号とが入力されるものである。演算部6bは、入力部6aに入力された回転角信号に応じてエアコン駆動部8に出力する操作信号の値とモータ4を制御するモータ制御信号の値(電圧値)を演算するとともに、入力部6aに入力された回転方向信号に応じて電磁ブレーキ3を制御するブレーキ制御信号の値(電圧値)を演算するものである。出力部6dは、演算部6bによる演算結果に応じて、エアコン駆動部8、モータ4および電磁ブレーキ3のそれぞれに、操作信号、モータ制御信号およびブレーキ制御信号を出力するものである。
【0031】
なお、演算部6bは、つまみ1が所定の回転角αに達しかどうかを判断し、所定の回転角αに達したと判定したときに、電磁ブレーキ3によりつまみ1の回転を阻止する旨を決定するようになっている。
【0032】
また、この演算部6bは、つまみ1が所定の回転角αに達したと判断した後、つまみ1に操作力が与えられると、その操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかを判断し、矢印A方向であると判定したときに、つまみ1のロックの継続を決定するようになっている。また、操作力の回転方向が矢印A方向でないと判定したときに、つまり、つまみ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判定したときに、つまみ1のロックの解除を決定するように設定してある。
【0033】
そして、記憶部6cには、コントローラ6を動作させるための制御プログラムと、演算部6bによる操作信号の値の演算に使用される第1関数と、演算部6bによるモータ制御信号の値の演算に使用される第2関数と、上述のつまみ1のロックの継続と解除を決定するための演算式とを予め記憶させてある。
【0034】
前記第1関数は、例えば、つまみ1の矢印A方向の回転角の増大に従って風量を増加させるためのエアコン駆動部8の操作量に対応する操作信号の値を示す関数である。前記第2関数は、例えば、つまみ1の矢印A方向の回転角の増大に従ってつまみ1に与える回転方向と反対方向の回転力を増大させるためのモータ4の駆動力に対応するモータ制御信号の値を示す関数である。
【0035】
このように構成した第1の実施形態は、次のように動作する。
【0036】
操作される前のつまみ1の回転角度は、基準角度0°となっていたとする。操作者がつまみ1を摘んで矢印A方向に回転操作すると、つまみ1の基準角度0°からの回転角がロータリエンコーダ2により検出され、その回転角に相当する回転角信号がコントローラ6の入力部6aに入力される。そして、演算部6bにより、つまみ1の回転角と、記憶部6cに予め記憶されている第1関数とから、つまみ1の回転角に応じた操作信号の値が演算される。そして、演算部6bにより算出された値の操作信号が出力部6dからエアコン駆動部8に出力される。これにより、エアコン駆動部8が動作し、風量が増加する。
【0037】
このとき、演算部6bでは、操作信号の値を演算する一方で、つまみ1の回転角と、記憶部6cに予め記憶されている第2関数とから、つまみ1の回転角に応じたモータ制御信号の値の演算も行なわれる。そして、演算部6bにより算出された値のモータ制御信号が出力部6dからモータ4に出力される。これにより、モータ4からつまみ1には回転操作方向と反対方向(矢印B方向)の回転力、すなわち回転操作に抵抗する力が与えられ、この力がつまみ1の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、つまみ1から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向につまみ1をどの程度回転させたかを把握することができる。
【0038】
また、つまみ1の回転角が所定の回転角αに達すると、ロータリエンコーダ2により所定の回転角αが検出され、その所定の回転角αに相当する回転角信号がコントローラ6の入力部6aに入力される。そして、演算部6bにより、記憶部6cに予め記憶されている演算式に基づいて、つまみ1の回転を阻止する旨が決定され、この決定に対応するブレーキ制御信号が出力部6dから電磁ブレーキ3に出力される。これにより、つまみ1が所定の回転角αを超えて回転することが阻止される。
【0039】
また、このようにつまみ1の回転が阻止された状態において、操作者がつまみ1を回転させようとしてつまみ1に操作力を与えると、図3に示す手順の動作が行なわれる。
【0040】
すなわち、つまみ1に与えられた操作力の回転方向がひずみゲージ5により検出され、その回転方向に相当する回転方向信号がコントローラ6の入力部6aに入力される(手順S1)。そして、演算部6bにより、記憶部6cに予め記憶されている演算式に基づいて、操作力の回転方向がつまみ1の回転角を増大させる矢印A方向かどうかが判断される(手順S2)。
【0041】
このとき、操作力の回転方向が矢印A方向であると判断されると(手順S2でYES)、出力部6dから電磁ブレーキ3に、つまみ1の回転の阻止を継続させるブレーキ制御信号が出力され(手順S3)、つまみ1の回転が阻止された状態が継続される。また、操作力の回転方向がつまみ1の回転を増加させる方向でないと判断されると(手順S2でNO)、すなわち、つまみ1の回転角を減少させる矢印B方向であると判断されると、出力部6dから電磁ブレーキ3に、つまみ1の回転の阻止を解除させるブレーキ制御信号が出力され(手順S4)、つまみ1が矢印B方向に回転可能な状態となり、その操作力によりつまみ1が矢印B方向に回転する。
【0042】
第1の実施形態によれば、次の効果が得られる。
【0043】
つまみ1の回転が阻止されている状態、すなわち、つまみ1がロックされている状態のときに、つまみ1の回転角を小さくする矢印B方向に操作力を与えることにより、つまみ1のロックを解除することができ、つまみ1のロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現できる。これにより、力覚付与型入力装置の信頼性を向上させることができる。
【0044】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図4を用いて説明する。
【0045】
図4は、第2の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。なお、図4では、上述の図1に示したものと同等のものに、図1に付した符号と同じ符号を付してある。
【0046】
第2の実施形態は、ノブが操作レバー10からなる点で第1の実施形態と構成が異なっており、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
【0047】
このように構成した第2の実施形態は、ノブがつまみ1である場合と同様に、動作する。つまり、操作者が操作レバー10を把持して矢印A方向に回転操作すると、操作レバー10の基準角度0°からの回転角がロータリエンコーダ2により検出され、コントローラ6からエアコン駆動部8に、操作レバー10の回転角に応じた値の操作信号が出力される。これにより、エアコン駆動部8が動作し、風量が増加する。
【0048】
このとき、コントローラ6では、操作信号を出力する一方で、モータ制御信号も出力する。これにより、モータ4から操作レバー10に回転操作方向と反対方向(矢印B方向)の回転力、すなわち回転操作に抵抗する力が与えられ、操作レバー10の矢印A方向における回転角の増大に従って、その回転操作に抵抗する力が増大する。つまり、操作者は、操作レバー10から与えられる抵抗力の増大に伴う抵抗感触(力覚)により、風量を増加させる矢印A方向に操作レバー10をどの程度傾けたかを把握することができる。
【0049】
そして、操作レバー10の回転角が所定の回転角αに達すると、電磁ブレーキ3により操作レバー10がロックされる。
【0050】
操作レバー10がロックされた状態において、操作レバー10に矢印B方向の操作力を与えると、操作レバー10のロックが解除されて操作レバー10を矢印B方向に回転できるようになる。
【0051】
つまり、第2の実施形態によれば、ノブが操作レバー10からなる力覚付与型入力装置において、操作レバー10のロックを解除する際の操作性の優れたものを実現でき、信頼性を向上させることができる。
【0052】
なお、第1,第2の実施形態では、力覚として抵抗感触が得られる力覚付与型入力装置を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、つまみ1(操作レバー10)に回転操作方向と同方向の回転力が与えることにより力覚としてつまみが加速する感触が得られる力覚付与型入力装置や、つまみ1(操作レバー1)が所定の回転角を超える際に操作部材に与える回転力を反転させることにより力覚としてクリック感触が得られる力覚付与型入力装置にしてもよい。
【0053】
また、第1,第2の実施形態では、ロータリエンコーダ2が、発光部2bの放つ光をコード板2aのスリットに通して受光部6で受光するようにしてある、すなわち発光部2bと受光部2cを別体にしてあるが、本発明はこれに限るものではない。つまり、ロータリエンコーダは、光を反射するコードを有するコード板と、発光部と受光部を一体にした受発光部と備え、発光部が放つ光をコードで反射させて受光部で受光するものでもよい。このように構成したものでは、発光部および受光部の設置スペースを小さくでき、部品点数を少なくすることができる。
【0054】
また、第1,第2の実施形態では、図1に示すようにノブ(つまみ1,操作レバー10)の駆動軸7にモータ4の出力軸を直結してあるが、本発明はこれに限るものではなく、ノブの駆動軸7とモータ4の出力軸との間に減速ギヤを介在させてもよい。
【0055】
また、第1,第2の実施形態では、ノブ(つまみ1,操作レバー10)がロックされた状態において、ノブに矢印B方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してあるが、本発明はこれに限るものではなく、ノブに矢印A方向の操作力が与えられたときにロックが解除されるように設定してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上で説明したように本発明によれば、操作者はノブを把持した状態でノブに操作力を与えるだけで、ノブのロックを解除することがでるきるので、ノブのロックを解除する際の操作性の優れた力覚付与型入力装置を実現でき、これにより、力覚付与型入力装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に備えられるコントローラを含む電気系統のブロック図である。
【図3】つまみのロックを継続するとき、およびロックを解除するとき第1の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の構造部の基本構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 つまみ(ノブ)
2 ロータリエンコーダ(回転角検出手段)
3 電磁ブレーキ(ロック手段)
4 モータ(回転力付与手段)
5 ひずみゲージ(回転方向検出手段)
6 コントローラ
7 駆動軸
10 操作レバー(ノブ)
Claims (7)
- 手動で回転操作されるノブと、
このノブの回転角を検出し、その回転角に相当する回転角信号を出力する回転角検出手段と、
前記ノブに回転力を付与可能な回転力付与手段と、
ノブの回転を阻止可能なロック手段と、
このロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態において前記ノブに与えられる操作力の回転方向を検出し、その回転方向に相当する回転方向信号を出力する方向検出手段と、
前記回転角信号および前記回転方向信号が入力され、これらの信号に応じて前記回転力付与手段および前記ロック手段を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラが、
前記ノブの回転角に応じたモータの回転力を演算し、算出された回転力に相当する制御信号を前記回転力付与手段に出力し、
前記ノブの回転角が所定の回転角に達したかどうかを判断し、所定の回転角に達したと判断したときに、前記ノブの回転を阻止する制御信号を前記ロック手段に出力し、
前記ロック手段により前記ノブの回転が阻止された状態においてノブに与えられた操作力の回転方向が、所定の方向かどうかを判断し、所定の方向であると判断したときに、前記ノブの回転の阻止を継続し、所定の方向でないと判断したときに、前記ノブの回転の阻止を解除するように設定したことを特徴とする力覚付与型入力装置。 - 請求項1記載の発明において、前記方向検出手段が、ひずみゲージからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 請求項1記載の発明において、前記回転力付与手段が、モータからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 請求項1記載の発明において、前記回転角検出手段が、ロータリエンコーダからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 請求項1記載の発明において、前記ノブが、回転つまみからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 請求項1記載の発明において、前記ノブが、操作レバーからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
- 請求項1記載の発明において、前記ロック手段が、電磁ブレーキからなることを特徴とする力覚付与型入力装置。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP2003140567A JP2004342019A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 力覚付与型入力装置 |
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| JP2003140567A JP2004342019A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 力覚付与型入力装置 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2019530092A (ja) * | 2016-09-21 | 2019-10-17 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 触覚感覚を改善した少なくとも2自由度を有する触覚インタフェース |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140567A patent/JP2004342019A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2018137110A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 入力装置 |
| WO2019131453A1 (ja) | 2017-12-28 | 2019-07-04 | アルプスアルパイン株式会社 | 入力装置 |
| EP3734400A4 (en) * | 2017-12-28 | 2021-09-29 | Alps Alpine Co., Ltd. | INPUT DEVICE |
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