JP2004343458A - 無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラム - Google Patents

無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】基地局検索にかかるまでの所要時間を短縮し、また、基地局検索に必要な消費電力を削減し、ユーザが希望する基地局に、効率的に帰属させる無線端末装置を提供する。
【解決手段】無線端末装置が帰属可能な基地局のSSIDを優先順にSSIDリスト記憶部11に設定する。また、無線端末装置が帰属した基地局のSSIDを帰属履歴記憶部13に記録する。そして、SSID優先順位管理部12は、SSIDリスト記憶部11に設定したSSIDのリスト、または、帰属履歴記憶部13に記録したSSIDの履歴リストを取得し、該取得した履歴リストをScan管理部4に送信する。Scan管理部4は、SSID優先順位管理部12により得られる検索優先度の高いSSIDから順番に、Scan処理部5に対して基地局の検索を要求し、基地局の検索を行う。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LAN技術を用いた無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IEEE802.11bなどの高速な無線通信方式を利用したLANインフラが普及しており、このLANインフラの普及に伴い、同じネットワークエリア内で、異なる管理ドメインや認証ドメインを保持する複数の無線LANネットワークが存在するという状況が一般的となっている。
【0003】
このようなネットワーク環境において、無線端末が帰属すべき基地局を検索する必要が生じた場合に、従来の無線端末では、各基地局が保有する管理ドメインを識別するためのSSID(Service Set ID)を、全ての基地局から収集し、その中から無線端末が帰属可能なSSIDについて検索動作を実行し、基地局からの応答があれば、その基地局に帰属するという処理動作が行われていた。この処理動作を、Passive Scanと呼ばれる。Passive Scanは、一定時間、アクセスポイント(AP)が出すビーコン信号をモニタする方式であり、受信したビーコン信号を基に同期を確立することとなる。
【0004】
また、本発明より先に出願された技術文献として、基地局と通信している端末局が、無線セル間を移動し、複数の基地局と通信できる状況になった場合に、以前と同一のネットワークにつながる基地局を、自律的に選択して、通信を継続することを可能とする無線LANシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特許文献1は、移動前に端末局が帰属していた基地局の基地局情報を記憶保持する基地局情報記憶部を設け、移動後に端末局が受信した複数の基地局情報を、基地局情報記憶部の基地局情報と比較し、移動前と同一の基地局情報を持つ基地局に帰属することとしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−37860号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、Passive Scanは、無線LANネットワーク圏内に存在する全ての基地局のSSIDを収集する作業に時間がかかり、無線電力をより多く消費することとなる。また、近年ではセキュリティ確保の観点からSSIDを公表しない基地局や、ネットワーク環境が増えつつあり、このようなネットワーク環境ではPassive Scanは役に立たないこととなる。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、基地局検索にかかるまでの所要時間を短縮し、また、基地局検索に必要な消費電力を削減し、ユーザが希望する基地局に、効率的に帰属させる無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明は以下のような特徴を有する。
請求項1記載の発明は、帰属可能な基地局の帰属情報を予め優先順に記憶する基地局記憶手段と、基地局記憶手段に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局を検索する基地局検索手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の無線端末装置において、基地局検索手段は、帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局に自動的に帰属させることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の無線端末装置において、帰属可能な基地局の帰属情報を基地局記憶手段に設定する帰属情報設定手段を更に有し、基地局検索手段は、帰属情報設定手段により基地局記憶手段に設定した帰属情報の優先順に従って帰属可能な基地局を検索することを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の無線端末装置において、基地局検索手段は、基地局記憶手段に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局が検出されない場合は、自局の無線圏内に位置する全ての基地局の帰属情報を収集し、該収集した帰属情報を基に、無線圏内に位置する帰属可能な基地局に帰属することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の無線端末装置において、基地局検索手段により検出した帰属可能な基地局に無線端末装置を帰属した基地局の帰属情報の履歴を記憶する帰属情報履歴記憶手段を更に有し、基地局検索手段は、基地局記憶手段に記憶された帰属情報に従って帰属可能な基地局を検索する前に、帰属情報履歴記憶手段に記憶された帰属情報の履歴に従って帰属可能な基地局を検索し、帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出できない場合に、基地局記憶手段に記憶された帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の無線端末装置において、帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を削除する帰属情報履歴削除手段を更に有することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の無線端末装置において、帰属情報履歴削除手段は、帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報のうち、予め定めた一定時間を経過した帰属情報のみを削除することを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の無線端末装置において、帰属情報履歴削除手段は、帰属情報履歴記憶手段に記憶した全ての帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出できない場合に、帰属情報履歴記憶手段に記憶した全ての帰属情報を削除することを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項6から8の何れか1項に記載の無線端末装置において、帰属情報履歴削除手段は、無線端末装置の電源を切断してから電源を投入するまでの時間が、予め定めた一定時間を経過した際に、帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を削除することを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項5から9の何れか1項に記載の無線端末装置において、帰属情報履歴記憶手段は、基地局検索手段により帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局の帰属情報を最新の帰属情報として、帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を更新することを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項5から10の何れか1項に記載の無線端末装置において、帰属情報履歴記憶手段に記憶する帰属情報の最大個数を設定する帰属情報履歴個数設定手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項1から5の何れか1項に記載の無線端末装置において、基地局検索手段は、無線端末装置の電源が投入された際、無線端末装置が現在位置する基地局の無線圏内から別の無線圏内に移動した際、無線端末装置が現在帰属している基地局との同期が外れた際、無線端末装置の設定を変更した際、動作中のアプリケーションからの要求があった際、基地局検索要求が発生した際に、基地局検索手段による検索が行われることを特徴とする。
【0021】
請求項13記載の発明は、各種情報を記憶する記憶部と、帰属可能な基地局の検索を制御する制御部と、を有する無線端末装置において実行される無線基地局検索処理プログラムであって、制御部に、外部から優先順に入力された帰属可能な基地局の帰属情報を記憶部に記憶する基地局記憶処理と、基地局記憶処理により記憶部に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局を検索する基地局検索処理と、を実行させることを特徴とする。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、基地局検索処理により帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局に無線端末装置を自動的に帰属させることを特徴とする。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項13または14記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、基地局検索処理は、基地局記憶処理により記憶部に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局が検出されない場合は、無線圏内に位置する全ての基地局の帰属情報を収集し、該収集した帰属情報を基に、無線圏内に位置する帰属可能な基地局に帰属させることを特徴とする。
【0024】
請求項16記載の発明は、請求項13から15の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、基地局検索処理により検出した帰属可能な基地局に無線端末装置が帰属した基地局の帰属情報の履歴を記憶部に記憶する帰属情報履歴記憶処理を制御部に実行させ、基地局検索処理は、基地局記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報に従って検索する前に、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報の履歴に従って帰属可能な基地局を検索し、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出できない場合に、基地局記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出することを特徴とする。
【0025】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報の履歴を削除する帰属情報履歴削除処理を制御部に実行させることを特徴とする。
【0026】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴削除処理は、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報のうち、予め定めた一定時間を経過した帰属情報のみを削除することを特徴とする。
【0027】
請求項19記載の発明は、請求項17または18記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴削除処理は、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した全ての帰属情報に従って帰属可能な基地局を検出できない場合に、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した全ての帰属情報を削除することを特徴とする。
【0028】
請求項20記載の発明は、請求項17から19の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴削除処理は、無線端末装置の電源を切断してから電源を投入するまでの時間が、予め定めた一定時間を経過した際に、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報の履歴を削除することを特徴とする。
【0029】
請求項21記載の発明は、請求項16から20の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴記憶処理は、基地局検索処理により帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局の帰属情報を最新の帰属情報として、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶した帰属情報の履歴を更新することを特徴とする。
【0030】
請求項22記載の発明は、請求項16から21の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、帰属情報履歴記憶処理により記憶部に記憶する帰属情報の最大個数を設定する帰属情報履歴個数設定処理を制御部に実行させることを特徴とする。
【0031】
請求項23記載の発明は、請求項13から16の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラムにおいて、基地局検索処理は、無線端末装置の電源が投入された際、無線端末装置が現在位置する基地局の無線圏内から別の無線圏内に移動した際、無線端末装置が現在帰属している基地局との同期が外れた際、無線端末装置の設定を変更した際、動作中のアプリケーションからの要求があった際、基地局検索要求が発生した際に、基地局検索処理による検索が実行されることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
(発明の特徴)
まず、図1を参照しながら本発明にかかる無線端末装置の特徴について説明する。
【0033】
図1において、無線端末101と、4つの無線基地局Aと、Bと、Cと、Dと、が存在する。なお、それぞれの無線基地局は、SSID(Service Set ID)として、無線基地局Aが“othernet”を保有し、無線基地局Bが、“mynet1”を保有し、無線基地局Cが、“mynet2”を保有し、無線基地局Dが“mynet2”を保有する。SSID(Service Set ID)は、IEEE802.11で定義され、サービス単位や管理ドメインを区別するための識別子である。また、無線端末101は、SSIDを指定して無線基地局を検索することができる。
【0034】
なお、無線端末101は、無線基地局Bと、Cと、Dと、に帰属することができるが、無線基地局Aには帰属することはできないものとする。また、無線端末101は、図2に示す、SSID検索優先度リスト(優先度)、および、帰属履歴を保持しているとする。
【0035】
また、図1において、無線基地局を中心として形成されている円は、中心にある無線基地局の電波が届くエリアを示す。なお、無線基地局Aと、Bと、Cと、Dと、は、それぞれお互いに干渉しない無線チャネルを使用しているものとする。
【0036】
まず、無線端末101が、無線基地局Bの無線圏内に位置しており、無線基地局Bに帰属しているとする。その後、無線基地局Aと、Cと、の無線エリアがオーバーラップする位置(図1に示す斜線領域)へ、無線端末101が移動したとする(▲1▼)。このとき、無線端末101は、無線基地局Bの圏外に移動したことを契機に、図2に示す、無線端末101が保持するSSID検索優先度リスト(優先度)、および、帰属履歴に従ってSSIDの検索を開始する。
【0037】
まず、無線端末101は、図2に示す帰属履歴に従い、SSIDが“mynet1”の無線基地局を検索する。しかし、図1に示すように、無線基地局Aと、Cと、の無線エリアがオーバーラップする位置(斜線領域)では、無線端末101は、無線基地局Bからの電波が届かないため、この検索は失敗する。
【0038】
次に、無線端末101は、帰属履歴の検索が終了したので、図2に示すSSID検索優先度リスト(優先度)の検索を開始する。SSID検索優先度リスト(優先度)の最初のSSIDは、“mynet1”であるが、このSSIDは、既に検索済みであるのでスキップし、次のSSIDが“mynet2”の無線基地局を検索する。
【0039】
この検索により、無線基地局Cが検出されるので、無線端末101は、この無線基地局Cに帰属する。そして、図3に示すように、無線端末101が帰属した無線基地局Cが保有する“mynet2”を、帰属履歴リストの最初の優先度を持つSSIDとして登録する。このようにユーザが、あらかじめSSIDリストを無線端末101に設定しておくことで、無線端末101が帰属できない無線基地局Aを検索する処理を省略することができる。
【0040】
次に、無線端末101が無線基地局Cの圏外に移動し、基地局Dの圏内に移動したとする(▲2▼)。すると、無線端末101は、無線基地局Cの無線圏外に移動したことを契機に、上記と同じ方法でSSIDの検索を開始する。なお、SSID検索優先度リスト(優先度)、および、帰属履歴リストは、上記の無線基地局Bから、無線基地局Aと、Cと、の無線エリアがオーバーラップする位置に移動した際(▲1▼)の処理動作により、図3に示すように更新されており、無線端末101は、まず帰属履歴リストの最初にあるSSIDが“mynet2”の無線基地局を検索する。すると、無線基地局Dが検出されるので、無線端末101は、この無線基地局Dに帰属する。
【0041】
次に、無線端末101が帰属した無線基地局Dの保有する“mynet2”を帰属履歴リストの先頭に移動させ、帰属履歴リストを更新する(なお、“mynet2”は、既に先頭にあるので、順位は変化しない)。このように、直前に帰属していたSSIDは、再度帰属する可能性が高く、また、一般的に同じ管理ドメインにある無線基地局は、同じSSIDで設定されている場合が多いので、帰属履歴リストを先に検索することにより、SSID検索の回数を減らすことができる。
【0042】
なお、この無線端末101は、無線端末101の電源が投入された際、もしくは、無線端末101が現在位置する基地局の無線エリアから別の無線エリアに移動した際(ハンドオーバ)、もしくは、無線端末101が現在帰属している基地局との同期が外れた際、もしくは、ユーザが無線端末101の設定を変更した際、もしくは、動作中のアプリケーションからの要求があった場合、もしくは、その他の基地局検索要求が発生した場合に、帰属可能な基地局の検索を行うこととする。
【0043】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる無線端末装置の実施の形態について説明する。
【0044】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、図4に示すように、Ethernet(R)による有線LANネットワーク121、122が敷設されている。有線LANネットワーク121には、IEEE802.11標準に準拠した無線LAN基地局111が接続されている。また、有線LANネットワーク122は、無線LAN基地局112、113が接続されている。なお、無線LAN基地局111、112、113の電波が届く通信可能範囲は、各無線LAN基地局を中心として形成される円の内側のエリアとなる。
【0045】
無線LAN基地局111のSSIDは、“othernet”に設定されており、無線LAN基地局はこのSSIDをビーコンにより定期的にブロードキャストしている。
【0046】
無線LAN基地局112のSSIDは、“mynet1”に設定されており、また、無線LAN基地局113のSSIDは、“mynet2”に設定されている。なお、これら2つの無線LAN基地局112、113は、このSSIDを公開していない。すなわち、無線LAN端末101が、Passive Scan、もしくは、SSIDを“ANY”に設定したActive Scanを行っても、これらの無線LAN基地局112、113を検索することはできないこととなる。
【0047】
なお、Active Scanとは、SSIDを無線LAN端末101から出し、その応答でアクセスポイント(AP)を探す検索方式である。
【0048】
第1の実施の形態における無線LAN端末101は、図6に示すように、Scanトリガ検出部1と、同期管理部2と、ユーザインタフェース3と、Scan管理部4と、Scan処理部5と、モデム6と、送信部7と、受信部8と、切り替えスイッチ9と、アンテナ10と、SSIDリスト記憶部11と、SSID優先順位管理部12と、の内部構成を構築している。
【0049】
このように、第1の実施の形態における無線LAN端末101は、図5に示す、従来の無線LAN端末に加えて、SSIDリスト記憶部11と、SSID優先順位管理部12と、が新たに追加されて構築されている。なお、SSIDリスト記憶部11は、ユーザまたは管理者があらかじめ、無線LAN端末101が使用できる無線LAN基地局のSSIDを登録しておく記憶部である。また、SSID優先順位管理部12は、以下で述べるような処理に従って、無線LAN端末101が検索するSSID、および、そのSSIDの検索優先順位を決定する部分である。
【0050】
なお、無線LAN端末101は、図4に示す有線ネットワーク122に接続されているすべての無線LAN基地局、すなわち、無線LAN基地局112、113の使用は許可されているが、有線ネットワーク121の使用は許可されていないものとする。従って、ユーザは、無線LAN端末101のユーザインタフェースを使用して、SSIDリスト記憶部11に、図7に示すSSIDリストを設定しておくこととなる。
【0051】
(第1の実施の形態における処理動作)
次に、第1の実施の形態における無線LAN端末101の処理動作について説明する。
【0052】
なお、無線LAN端末101は、図4に示すように、無線LAN基地局112に帰属しているものとする。このとき、無線LAN端末101が無線LAN基地局112の圏外に移動し、無線LAN基地局111、および、無線LAN基地局113の何れからも電波がとどく範囲(図4の斜線領域)に移動したとする(▲1▼)。
【0053】
このとき、無線LAN端末101の具備するScanトリガ検出部1は、無線LAN端末101が帰属していた無線LAN基地局112の圏外に移動したことを検知する。そして、これを契機として、Scanトリガ検出部1は、Scan管理部4に無線LAN基地局の検索を指示する。この指示により、Scan管理部4は、SSID優先順位管理部12により得られる検索優先度の高いSSIDから順番に、Scan処理部5に対して無線LAN基地局の検索を要求し、無線LAN基地局の検索を行う。このアルゴリズムを図8に示す。以下、図8に示すアルゴリズムについて説明する。
【0054】
まず、Channel等のパラメータを設定し(ステップS801)、SSIDリスト記憶部11に設定された優先順位が1位のアクセスポイント(AP)のSSIDを設定する(ステップS802)。次に、Scan処理を行い(ステップS803)、アクセスポイント(AP)を検出したか否かを判定する(ステップS804)。この判定により、アクセスポイント(AP)を検出した場合は(ステップS804/YES)、同一のSSIDのアクセスポイント(AP)を複数検出したか否かを判定し、複数のAPを検出した場合は、最も受信品質の良いAPを選択することで(ステップS805)、SSIDリスト記憶部11に設定されたアクセスポイント(AP)を検出して、処理を終了する。
【0055】
また、ステップS804の判定において、アクセスポイント(AP)が検出されな場合は(ステップS804/NO)、SSIDリスト記憶部11に設定された全てのSSIDリストのScan処理が完了したか否かを判定し(ステップS806)、該判定により、Scan処理が完了したと判定した場合は(ステップS806/YES)、アクセスポイント(AP)が検出されないまま処理を終了する。
【0056】
また、ステップS806の判定において、SSIDリスト記憶部11に設定された全てのSSIDリストのScan処理が完了していないと判定した場合は(ステップS806/NO)、SSIDリスト記憶部11に設定されたSSIDリストの優先順位を1つ下げたアクセスポイント(AP)のSSIDを設定し(ステップS807)、再び、ステップS803に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0057】
この図8に示すアルゴリズムに従うと、第1の実施の形態における無線LAN端末101の具備するSSID優先順位管理部12が、まず、SSIDリスト記憶部11に設定された、図7に示す検索リスト中の最も高い優先度を持つSSID“mynet1”について、SSIDの検索を行う。なお、この“mynet1”についてのSSIDの検索では無線LAN基地局は検出されないので、次に、優先度を1つ下げ、図7に示す検索リストの2番目のSSID“mynet2”を検索する。すると、無線LAN基地局113が検出されるので、Scan管理部4は、無線LAN端末101を、この無線LAN基地局113に帰属させる。すなわち2回目の検索で帰属が完了する。
【0058】
従来の無線LAN端末101の場合は、図4に示すように、無線LAN端末101が、移動した場合(▲1▼)、Passive Scan(図9参照)、もしくは、SSIDを“ANY”に設定したActive Scan(図10参照)を行うが、この処理を行うと、無線LAN基地局111が検索されることになる。しかし、無線LAN基地局111が接続されている有線ネットワーク121は、無線LAN端末101の接続を許可していないので、無線LAN端末101は、ネットワークに接続することができない。
【0059】
また、有線ネットワーク121が、無線LAN端末101の接続を許可している場合でも、セキュリティ確保のために無線LAN基地局111がSSIDを非公開としている場合は、同様に、無線LAN端末101が、図4に示すように移動した場合は、図5に示す従来の無線LAN端末のPassive Scan、もしくは、SSIDを“ANY“に設定したActive Scanによる検索では、いかなる無線LAN基地局も検索されず、無線LAN基地局への接続を無線LAN端末が行うことができない。
【0060】
このように、第1の実施の形態では、無線LAN端末101にSSIDリスト記憶部11を設け、そのSSIDリスト記憶部11にSSID検索リストを設定することで、無線LAN端末101が使用できないネットワークに接続してしまうことを防ぐことが可能となる。また、SSIDリスト記憶部11に、SSIDを非公開としている検索リストを設定し、Active ScanによりSSIDを検索することで、SSIDを非公開としている無線LAN基地局にも接続することが可能となる。
【0061】
また、SSIDの検索に優先度を持たせ、ユーザがより使用頻度の高いSSIDの優先順位をSSIDリスト記憶部11に設定しておくことで、検索にかかる平均回数を減らすことができる。
【0062】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、図11に示すように、Ethernet(R)による有線LANネットワーク221、222が敷設されている。有線LANネットワーク221には、IEEE802.11標準に準拠した無線LAN基地局211が接続されている。また、有線LANネットワーク222には、IEEE802.11標準に準拠した無線LAN基地局212、213および214が接続されている。なお、無線LAN基地局の電波が届く通信可能範囲は、無線LAN基地局を中心とする円で示した範囲となる。
【0063】
有線ネットワーク221に接続された無線LAN基地局211のSSIDは、“othernet”に設定されている。また、有線ネットワーク222は2つの管理ドメインに分かれており、一方の管理ドメインには、無線LAN基地局213および無線LAN基地局214が、他方の管理ドメインには、無線LAN基地局212が接続されている。通常、SSIDは、管理ドメインごとに別個のものを設定するので、無線LAN基地局212のSSIDは、“mynet1”に、無線LAN基地局213と214のSSIDは“mynet2”に、それぞれ設定されている。
【0064】
なお、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、図12に示すように、Scanトリガ検出部1と、同期管理部2と、ユーザインタフェース3と、Scan管理部4と、Scan処理部5と、モデム6と、送信部7と、受信部8と、切り替えスイッチ9と、アンテナ10と、SSIDリスト記憶部11と、SSID優先順位管理部12と、帰属履歴記憶部13と、の内部構成を構築している。このように、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、従来の無線LAN端末に加えて、SSIDリスト記憶部11と、SSID優先順位管理部12と、帰属履歴記憶部13と、が新たに追加された内部構成を構築する。
【0065】
SSIDリスト記憶部11には、ユーザまたは管理者が、あらかじめ無線LAN端末201が使用できる無線LAN基地局のSSIDを設定しておく。
帰属履歴記憶部13には、無線LAN端末201が最近帰属した無線LAN基地局のSSIDリストが記録される。なお、この帰属履歴記憶部13に記録可能なSSIDの最大個数をユーザが設定することも可能である。
SSID優先順位管理部12は、以下で述べるような処理に従って、無線LAN端末201が検索するSSID、およびそのSSIDの検索優先順位を決定する。
【0066】
なお、無線LAN端末201は、有線ネットワーク222に接続されているすべての無線LAN基地局、すなわち、無線LAN基地局212、213、214の使用が許可されているが、無線LAN端末201は、有線ネットワーク221の使用は許可されていないものとする。また、無線LAN端末201は、図11に図示していない、別の場所に存在する無線LAN基地局にも接続することができ、この無線LAN基地局のSSIDは“mynet3”とする。
【0067】
従って、ユーザは、無線LAN端末201のユーザインタフェースを使用して、あらかじめ、図13に示すようなSSIDリストを、SSIDリスト記憶部11に設定しておく。
【0068】
(第2の実施の形態における処理動作)
次に、第2の実施の形態における無線LAN端末201の処理動作について説明する。
なお、無線LAN端末201は、無線LAN基地局212に帰属しており、無線LAN端末201の具備する帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストが図14に示すように記録されているものとする。このとき、無線LAN端末201が無線LAN基地局212の圏外に移動し、無線LAN基地局211および無線LAN基地局213のいずれからも電波がとどく範囲(図11に示す斜線領域)に移動したとする(▲1▼)。
【0069】
このとき、無線LAN端末201の具備するScanトリガ検出部1は、無線LAN端末201が帰属していた基地局212の圏外に移動したことを検出し、これを契機として、Scanトリガ検出部1は、Scan管理部4に無線LAN基地局の検索を指示する。この指示により、Scan管理部4は、SSID優先順位管理部12により得られる検索優先度の高いSSIDから順番に、Scan処理部5に対して、無線LAN基地局の検索を要求し、無線LAN基地局の検索を行う。
【0070】
まず、無線LAN端末201の具備するSSID優先順位管理部12は、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストにある図14に示すSSID“mynet1”を持つ無線LAN基地局の検索を要求する。しかし、この検索は失敗する。
【0071】
次に、SSID優先順位管理部12は、SSIDリスト記憶部11の検索リストにある、図13に示すSSIDそれぞれについての検索を要求する。すると、検索リストの2番目の“mynet2”をもつ無線LAN基地局213が検出されるので、Scan管理部4は、無線LAN端末201を、“mynet2”をもつ無線LAN基地局213に帰属させる。すなわち、3回目の検索で無線LAN端末201の帰属が完了する。
【0072】
次に、無線LAN端末201の無線LAN基地局213への帰属が完了すると、同期管理部2は、SSIDリスト記憶部11の帰属履歴リストにその“mynet2”のSSIDを記録し、帰属履歴リストを更新する。これにより、SSIDリスト記憶部11の帰属履歴リストは図15のように更新される。
【0073】
次に、無線LAN端末201が、無線LAN基地局213の圏外へ移動し、無線LAN基地局214の圏内に移動したとする(▲2▼)。すると、無線LAN端末201は、上記と同様な処理を行い、無線LAN基地局213の圏外へ移動したことを契機に、無線LAN端末201は、無線LAN基地局の検索を開始するが、第2の実施の形態における無線LAN端末201によると、まず、図15に示す帰属履歴リストのSSID“mynet2”が検索される。すると、無線LAN基地局214が検索されるので、無線LAN201は、この無線LAN基地局214に帰属する。すなわち1回の検索で、無線LAN基地局を検索することができる。
【0074】
そして、無線LAN端末201が、無線LAN基地局214に帰属した際、無線LAN端末201が帰属しているSSIDに変化がないため、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストは更新されず、図15に示す帰属履歴リストのままとなる。
【0075】
次に、無線LAN端末201が無線LAN基地局214の圏外へ移動し、再度無線LAN基地局212の圏内に戻ったとする(▲3▼)。すると、上記の処理と同様に無線LAN端末201は、無線LAN基地局214の圏外へ移動したことを契機に、無線LAN端末201は、無線LAN基地局の検索を開始するが、第2の実施の形態における無線LAN端末201によると、まず図15に示す帰属履歴リストのSSID“mynet2”が検索される。しかし、SSID“mynet2”の無線LAN基地局は検出されないので、帰属履歴リストの次のSSID“mynet1”が検索される。すると、無線LAN基地局212が検出されるので、無線LAN端末201は、無線LAN基地局212に帰属する。すなわち、2回の検索で無線LAN基地局を検索することができる。そして、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストは図16のように更新される。
【0076】
このように、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、帰属履歴記憶部13を設け、該設けた帰属履歴記憶部13に帰属履歴を記録することで、検索リストのみの検索に比べて検索回数を少なくすることが可能となる。これは、無線LAN端末201の移動がほとんどの場合、限られたSSIDを保持する無線LAN基地局間で行われるため、最近帰属したSSIDほど、再度、無線LAN端末201が帰属する可能性が高く、無線LAN端末201の具備するSSIDリスト記憶部11に設定した検索リストのすべてのSSIDを検索するのは効率が悪いからである。
【0077】
なお、帰属履歴記憶部13に記録された全ての帰属履歴リストの検索が終了した際に、続けて、SSIDリスト記憶部11に設定したSSIDリストを用いて、無線LAN基地局の検索を行うことも可能である。この場合、帰属履歴記憶部13に記録された全ての帰属履歴リストは、無線LAN基地局に帰属することができないこととなるため、自動的に帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストを全て消去するように設定することも可能である。
【0078】
また、帰属履歴記憶部13に記録された帰属履歴リストの検索から、続けて、SSIDリスト記憶部11に設定したSSIDリストを用いて検索するように設定した場合に、帰属履歴記憶部13に記録された全ての帰属履歴リストを検索せずに、予め、帰属履歴リストから検索するSSIDの数を設定し、その設定した数までの検索が完了した際に、SSIDリスト記憶部11に設定したSSIDリストの検索に移行するように設定することも可能である。
【0079】
このように、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、SSIDリスト記憶部11と、帰属履歴記憶部13と、を設け、該設けたSSIDリスト記憶部にSSID検索リストを設定し、帰属履歴記憶部13に帰属履歴を記録することで、以下のような効果を奏する。
SSID検索リストおよび帰属履歴を持たない従来の無線LAN端末は、無線LAN基地局212から無線LAN基地局213に移動した際に(▲1▼)、無線LAN端末が全ての無線LAN基地局を検索すると、無線LAN端末が帰属できない無線LAN基地局211を帰属してしまう可能性があるが、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、SSIDリスト記憶部11を設け、該設けたSSIDリスト記憶部11に、無線LAN端末201が帰属可能な無線LAN基地局のSSID検索リストを、予めユーザが設定することで、無線LAN端末201が帰属できない無線LAN基地局211への検索を回避することが可能となる。
【0080】
また、帰属履歴を持たない無線LAN端末では、無線基地局213から無線LAN基地局214に移動した際(▲2▼)、および、無線LAN基地局214から無線LAN基地局211に移動した際(▲3▼)に、無線LAN端末201が、図13に示す検索リストのみに基づいてSSIDを検索すると、無線基地局213から無線LAN基地局214に移動した際(▲2▼)に、2回の検索を必要とする。また、無線LAN基地局214から無線LAN基地局211に移動した際(▲3▼)に、3回の検索を必要とするが、第2の実施の形態における無線LAN端末201は、帰属履歴記憶部13を設け、該設けた帰属履歴記憶部13に帰属履歴を記録し、この帰属履歴を用いて検索を行うことで、無線LAN端末201は、無線基地局213から無線LAN基地局214に移動した際(▲2▼)に、図14に示す帰属履歴を用いて検索が行われるため、1回の検索で完了する。また、無線LAN基地局214から無線LAN基地局211に移動した際(▲3▼)に、図15に示す帰属履歴を用いて検索が行われるため、2回の検索で完了することが可能となる。
【0081】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、図17のように、Ethernet(R)による有線LANネットワーク321、322が敷設されており、有線LANネットワーク321には、IEEE802.11標準に準拠した無線LAN基地局311、312が接続されている。また、有線LANネットワーク322は、IEEE802.11標準に準拠した無線LAN基地局313、314が接続されている。なお、無線LAN基地局の電波が届く通信可能範囲は、基地局を中心とする円で示した範囲となる。
【0082】
なお、第3の実施の形態では、有線LANネットワーク321と、有線LANネットワーク322と、は地理的に離れた場所に位置しており、両者の間を移動するには十分な時間を必要とする。
【0083】
無線LAN基地局311のSSIDは、“mynet1”に設定されており、無線LAN基地局312のSSIDは、“mynet2”に設定されている。また、無線LAN基地局313のSSIDは、“mynet3”に設定されており、無線LAN基地局314のSSIDは、“mynet4”に設定されている。
【0084】
第3の実施の形態における無線LAN端末301は、第2の実施の形態における無線LAN端末201と同様の内部構成を構築しており、図17に示す2つの有線ネットワーク321、322および4つの無線LAN基地局311、312、313、314すべての使用を許可されている。また、無線LAN端末301は、帰属履歴リストを保持することができ、最近帰属した無線LAN基地局のSSIDのリストを保持することとする。
【0085】
また、ユーザは、無線LAN端末301の具備するSSIDリスト記憶部11に、ユーザ自身が利用する頻度の高いSSIDの順に設定し、図18に示す優先順位のSSID検索リストを保持することとなる。
【0086】
(第3の実施の形態における処理動作)
次に、第3の実施の形態における無線LAN端末301の処理動作について説明する。
なお、無線LAN端末301は、無線LAN基地局313に帰属しており、無線LAN端末301の具備する帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストが図19に示すように記録されているとする。このとき、ユーザが無線LAN端末301の電源を切断し、無線LAN基地局311の圏内へ移動した後(▲1▼)、無線LAN端末301の電源を投入したとする。
【0087】
第3の実施の形態における無線LAN端末301は、無線LAN端末301のScanトリガ検出部1が、無線LAN端末301の電源が投入されたことを契機として、Scan管理部4に無線LAN基地局の検索を指示し、この指示によりScan管理部4は、SSID優先順位管理部12により得られる検索優先度の高いSSIDから順番に、Scan処理部5に対して無線LAN基地局の検索を要求し、無線LAN基地局の検索を行うこととする。
【0088】
なお、無線LAN端末301は、無線LAN端末301の具備するSSID優先順位管理部12が、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストにある図19に示すSSID“mynet3”を検索候補とするが、無線LAN基地局313の場所から無線LAN基地局311の場所へ移動する時間が十分長いため、帰属履歴記憶部13のSSIDは古くなっているため消去されることとなる。また、図19の2番目のリストにあるSSID“mynet4”も同様に消去される。
【0089】
この帰属履歴記憶部13に記録した帰属履歴の消去を実行する際の方法としては、閾値を基に判定する方法が考えられ、無線LAN端末301の電源を切断してから、電源を投入するまでの時間が、予め無線LAN端末301に設定した所定の閾値を超えたか否かを判定し、所定の閾値を超えた際に、帰属履歴記憶部13に記録した帰属履歴の消去を実行するように設定することも可能である。また、ユーザが無線LAN端末301の具備する操作部から操作し、帰属履歴記憶部13に記録した帰属履歴の消去を実行するように設定することも可能である。また、帰属履歴記憶部13に帰属履歴を記録する際に、その日時等を一緒に記録し、一定時間以上帰属されていないSSIDを自動的に帰属履歴リストから消去することも可能である。
【0090】
このように、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストのSSIDがすべて古かったため、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストが消去され、SSID優先順位管理部12は、SSIDリスト記憶部11に設定されたSSIDリストの優先度に従って検索を開始する。SSID優先順位管理部12は、このSSIDリストの最初のSSID“mynet1”で検索すると、無線LAN基地局311が検索されるので、無線LAN端末301は、無線LAN基地局311に帰属する。すなわち1回目の検索で帰属が完了する。
【0091】
次に、無線LAN基地局への帰属が完了すると、帰属履歴記憶部13の帰属履歴リストにそのSSID“mynet1”を記録する。このとき、帰属履歴記憶部13が記憶しているSSIDリストは図20のように更新される。
【0092】
このように、第3の実施の形態における無線LAN端末301は、無線LAN端末301の具備する帰属履歴記憶部13に記録された、使用されていない古い帰属履歴を削除することで、より頻繁に使用するSSIDが優先的に検索されることになり、スキャンの回数を減らすことができる。第2の実施の形態における無線LAN端末201では3回のスキャンが必要となるところ、第3の実施の形態における無線LAN端末201では、1回のスキャンで無線LAN基地局を検出することが可能となる。
【0093】
このように、本発明にかかる無線端末装置は、無線端末装置が帰属可能な基地局のSSIDを優先順にSSIDリスト記憶部11に設定する。また、無線端末装置が帰属した基地局のSSIDを帰属履歴記憶部13に記録する。そして、SSID優先順位管理部12は、SSIDリスト記憶部11に設定したSSIDのリスト、または、帰属履歴記憶部13に記録したSSIDの履歴リストを取得し、該取得した履歴リストをScan管理部4に送信する。Scan管理部4は、SSID優先順位管理部12により得られる検索優先度の高いSSIDから順番に、Scan処理部5に対して基地局の検索を要求し、基地局の検索を行う。これにより、基地局検索にかかるまでの所要時間を短縮し、また、基地局検索に必要な消費電力を削減し、ユーザが希望する基地局に、効率的に帰属させることが可能となる。
【0094】
なお、上述する実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
例えば、上記実施の形態において、基地局の検索を行った結果、無線端末に帰属可能な基地局が検出されなかった場合に、無線端末が位置するネットワークエリア内に存在する全ての基地局のSSIDを収集し、そのエリア内に存在する何れかの基地局に帰属するようにすることも可能である。以下に、その一例を、図21を参照しながら説明する。
【0095】
例えば、図8に示すアルゴリズムにおいて、Scan処理が完了したと判定した場合は(ステップS806/YES)、アクセスポイント(AP)が検出されないまま処理を終了するとしたが、処理を終了せずに、SSIDの設定を“ANY”とし(ステップS2108)、Scan処理を行う(ステップS2109)。そして、そのScan処理により、アクセスポイント(AP)が検出されたか否かを判定する(ステップS2110)。そして、この判定により、アクセスポイント(AP)が検出されない場合は(ステップS2110/NO)、アクセスポイント(AP)を検出せずに、処理を終了する。また、このステップS2110の判定により、アクセスポイント(AP)が検出された場合には(ステップS2110/YES)、その検出されたアクセスポイント(AP)の中から最も受信品質の良いアクセスポイント(AP)を選択し、無線端末に登録されていない未登録のアクセスポイント(AP)を検出して処理を終了することとなる。
【0096】
このように、無線端末に登録されたSSIDを用いて基地局の検索を行った結果、無線端末に帰属可能な基地局が検出されなかった場合に、無線端末が位置するネットワークエリア内に存在する全ての基地局のSSIDを収集し、そのエリア内に存在する何れかの基地局に帰属することが可能となる。
【0097】
また、本実施の形態における無線端末装置における処理動作をプログラムとして、無線基地局との無線通信が可能な移動体通信端末装置において実行させることでも、本実施の形態における無線端末装置を構築することは可能である。
【0098】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は以下のような効果を奏する。
本発明にかかる無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラムは、無線端末装置が帰属可能な基地局の帰属情報(Service Set ID、以下SSIDとする)を優先順に無線端末装置に設定し、また、無線端末装置が帰属した基地局の帰属情報(SSID)の履歴を無線端末装置に記録する。そして、その設定した帰属情報(SSID)のリスト、または、記録した帰属情報(SSID)の履歴リストを基に、検索優先度の高い帰属情報(SSID)から順番に基地局の検索を行う。これにより、基地局検索にかかるまでの所要時間を短縮し、また、基地局検索に必要な消費電力を削減し、ユーザが希望する基地局に、効率的に帰属させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる無線端末装置が帰属可能な基地局を検索する際の無線ネットワーク構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる無線端末装置が保持するSSID検索優先度リスト(優先度)と、無線端末装置が帰属した基地局の帰属履歴のリスト(帰属履歴)を示す構成図である。
【図3】本発明にかかる無線端末装置が保持するSSID検索優先度リスト(優先度)と、無線端末装置が帰属した基地局の帰属履歴のリスト(帰属履歴)を示す構成図(図1に示す▲1▼の移動完了時における図)である。
【図4】第1の実施の形態における無線端末装置が帰属可能な基地局を検索する際の無線ネットワーク構成を示す図である。
【図5】従来の無線端末装置の内部構成を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における無線端末装置の内部構成を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における無線端末装置の具備するSSIDリスト記憶部が保持するSSIDリストを示す図である。
【図8】第1の実施の形態における無線端末装置が帰属可能な基地局を検索する際の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の無線端末装置における、帰属可能な基地局を検索する際の処理動作(Passive Scan)を示すフローチャートである。
【図10】従来の無線端末装置における、帰属可能な基地局を検索する際の処理動作(Active Scan)を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態における無線端末装置が帰属可能な基地局を検索する際の無線ネットワーク構成を示す図である。
【図12】第2の実施の形態における無線端末装置の内部構成を示す図である。
【図13】第2の実施の形態における無線端末装置の具備するSSIDリスト記憶部に設定するSSIDリストを示す図である。
【図14】第2の実施の形態における無線端末装置の具備する帰属履歴記憶部に記録されているSSID帰属履歴リスト(図11に示す基地局212に帰属時)を示す図である。
【図15】第2の実施の形態における無線端末装置が図11に示す基地局213(▲1▼の移動時)に帰属を完了した際に更新されるSSID帰属履歴リストを示す図である。
【図16】第2の実施の形態における無線端末装置が図11に示す基地局212(▲3▼の移動時)に帰属を完了した際に更新されるSSID帰属履歴リストを示す図である。
【図17】第3の実施の形態における無線端末装置が帰属可能な基地局を検索する際の無線ネットワーク構成を示す図である。
【図18】第3の実施の形態における無線端末装置の具備するSSIDリスト記憶部に設定するSSIDリストを示す図である。
【図19】第3の実施の形態における無線端末装置の具備する帰属履歴記憶部に記録されているSSID帰属履歴リスト(図17に示す基地局313に帰属時)を示す図である。
【図20】第3の実施の形態における無線端末装置が図17に示す基地局311(▲1▼の移動時)に帰属を完了した際に更新されるSSID帰属履歴リストを示す図である。
【図21】本発明にかかる無線端末装置が保持するSSIDに従って、帰属可能な基地局が検出されない場合に、無線圏内に位置する全ての基地局の帰属情報を収集し、該収集した帰属情報を基に、無線圏内に位置する帰属可能な基地局に帰属する処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 Scanトリガ検出部
2 同期管理部
3 ユーザインタフェース
4 Scan管理部
5 Scan処理部
6 モデム
7 送信部
8 受信部
9 切り替えスイッチ
10 アンテナ
11 SSIDリスト記憶部
12 Scan優先順位管理部
13 帰属履歴記憶部
101 無線LAN端末
111、112、113 無線LAN基地局
121、122 有線ネットワーク

Claims (23)

  1. 帰属可能な基地局の帰属情報を予め優先順に記憶する基地局記憶手段と、
    前記基地局記憶手段に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局を検索する基地局検索手段と、
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記基地局検索手段は、
    前記帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局に自動的に帰属させることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  3. 前記帰属可能な基地局の帰属情報を前記基地局記憶手段に設定する帰属情報設定手段を更に有し、
    前記基地局検索手段は、前記帰属情報設定手段により前記基地局記憶手段に設定した帰属情報の優先順に従って前記帰属可能な基地局を検索することを特徴とする請求項1または2記載の無線端末装置。
  4. 前記基地局検索手段は、
    前記基地局記憶手段に記憶された帰属情報の優先順に従って、前記帰属可能な基地局が検出されない場合は、自局の無線圏内に位置する全ての基地局の帰属情報を収集し、該収集した帰属情報を基に、前記無線圏内に位置する帰属可能な基地局に帰属することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の無線端末装置。
  5. 前記基地局検索手段により検出した帰属可能な基地局に無線端末装置を帰属した前記基地局の帰属情報の履歴を記憶する帰属情報履歴記憶手段を更に有し、
    前記基地局検索手段は、前記基地局記憶手段に記憶された帰属情報に従って帰属可能な基地局を検索する前に、前記帰属情報履歴記憶手段に記憶された帰属情報の履歴に従って前記帰属可能な基地局を検索し、前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出できない場合に、前記基地局記憶手段に記憶された帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の無線端末装置。
  6. 前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を削除する帰属情報履歴削除手段を更に有することを特徴とする請求項5記載の無線端末装置。
  7. 前記帰属情報履歴削除手段は、
    前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報のうち、予め定めた一定時間を経過した帰属情報のみを削除することを特徴とする請求項6記載の無線端末装置。
  8. 前記帰属情報履歴削除手段は、
    前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した全ての帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出できない場合に、前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した全ての帰属情報を削除することを特徴とする請求項6または7記載の無線端末装置。
  9. 前記帰属情報履歴削除手段は、
    無線端末装置の電源を切断してから電源を投入するまでの時間が、予め定めた一定時間を経過した際に、前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を削除することを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載の無線端末装置。
  10. 前記帰属情報履歴記憶手段は、
    前記基地局検索手段により前記帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局の帰属情報を最新の帰属情報として、前記帰属情報履歴記憶手段に記憶した帰属情報の履歴を更新することを特徴とする請求項5から9の何れか1項に記載の無線端末装置。
  11. 前記帰属情報履歴記憶手段に記憶する帰属情報の最大個数を設定する帰属情報履歴個数設定手段を有することを特徴とする請求項5から10の何れか1項に記載の無線端末装置。
  12. 前記基地局検索手段は、
    無線端末装置の電源が投入された際、無線端末装置が現在位置する基地局の無線圏内から別の無線圏内に移動した際、無線端末装置が現在帰属している基地局との同期が外れた際、無線端末装置の設定を変更した際、動作中のアプリケーションからの要求があった際、基地局検索要求が発生した際に、前記基地局検索手段による検索が行われることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の無線端末装置。
  13. 各種情報を記憶する記憶部と、帰属可能な基地局の検索を制御する制御部と、を有する無線端末装置において実行される無線基地局検索処理プログラムであって、
    前記制御部に、
    外部から優先順に入力された帰属可能な基地局の帰属情報を前記記憶部に記憶する基地局記憶処理と、
    前記基地局記憶処理により前記記憶部に記憶された帰属情報の優先順に従って、帰属可能な基地局を検索する基地局検索処理と、
    を実行させることを特徴とする無線基地局検索処理プログラム。
  14. 前記基地局検索処理により前記帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局に前記無線端末装置を自動的に帰属させることを特徴とする請求項13記載の無線基地局検索処理プログラム。
  15. 前記基地局検索処理は、
    前記基地局記憶処理により前記記憶部に記憶された帰属情報の優先順に従って、前記帰属可能な基地局が検出されない場合は、無線圏内に位置する全ての基地局の帰属情報を収集し、該収集した帰属情報を基に、前記無線圏内に位置する帰属可能な基地局に帰属させることを特徴とする請求項13または14記載の無線基地局検索処理プログラム。
  16. 前記基地局検索処理により検出した帰属可能な基地局に前記無線端末装置が帰属した前記基地局の帰属情報の履歴を前記記憶部に記憶する帰属情報履歴記憶処理を前記制御部に実行させ、
    前記基地局検索処理は、前記基地局記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報に従って検索する前に、前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報の履歴に従って前記帰属可能な基地局を検索し、前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出できない場合に、前記基地局記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出することを特徴とする請求項13から15の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラム。
  17. 前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報の履歴を削除する帰属情報履歴削除処理を前記制御部に実行させることを特徴とする請求項16記載の無線基地局検索処理プログラム。
  18. 前記帰属情報履歴削除処理は、
    前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報のうち、予め定めた一定時間を経過した帰属情報のみを削除することを特徴とする請求項17記載の無線基地局検索処理プログラム。
  19. 前記帰属情報履歴削除処理は、
    前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した全ての帰属情報に従って前記帰属可能な基地局を検出できない場合に、前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した全ての帰属情報を削除することを特徴とする請求項17または18記載の無線基地局検索処理プログラム。
  20. 前記帰属情報履歴削除処理は、
    前記無線端末装置の電源を切断してから電源を投入するまでの時間が、予め定めた一定時間を経過した際に、前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報の履歴を削除することを特徴とする請求項17から19の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラム。
  21. 前記帰属情報履歴記憶処理は、
    前記基地局検索処理により前記帰属可能な基地局を検出した際に、該検出した基地局の帰属情報を最新の帰属情報として、前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶した帰属情報の履歴を更新することを特徴とする請求項16から20の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラム。
  22. 前記帰属情報履歴記憶処理により前記記憶部に記憶する帰属情報の最大個数を設定する帰属情報履歴個数設定処理を前記制御部に実行させることを特徴とする請求項16から21の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラム。
  23. 前記基地局検索処理は、
    無線端末装置の電源が投入された際、無線端末装置が現在位置する基地局の無線圏内から別の無線圏内に移動した際、無線端末装置が現在帰属している基地局との同期が外れた際、無線端末装置の設定を変更した際、動作中のアプリケーションからの要求があった際、基地局検索要求が発生した際に、前記基地局検索処理による検索が実行されることを特徴とする請求項13から16の何れか1項に記載の無線基地局検索処理プログラム。
JP2003137933A 2003-05-15 2003-05-15 無線端末装置及び無線基地局検索処理プログラム Pending JP2004343458A (ja)

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