JP2004352014A - ワイパー離間装置 - Google Patents

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和芳 高木
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Abstract

【課題】本発明は、ウィンドガラスへの押圧力、及び、ウィンドガラスからの輻射熱等の過酷な使用環境で用いられるワイパーブレードゴムの使用寿命を延ばすことで、ウィンドガラス上の埃、塵等を確実に払拭するとともに、ワイパー自体には部材を取り付けないため負荷が加わらず、しかも、自動車の振動に対しても安定して使用できるワイパー離間装置を提供し、これにより、快適な運転環境を実現することを目的とする。
【解決手段】自動車のワイパー13のワイパーゴム96をウィンドガラス11から離間させるワイパー離間装置10、50、51、70であって、前記ワイパー13の待機位置のワイパーアーム16と対向する位置に、該ワイパーアーム16を直接載置する載置台31を設置し、上記載置台31に、ワイパーアーム16を前記ウィンドガラス11から当該載置台31上に乗り移らせるための案内面と、該案内面に連続してワイパーゴム96をウィンドガラス11から離間させる高さに設定したワイパーアーム16の載置面71とを形成したワイパー離間装置10、50、51、70。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のワイパーに関し、ワイパーのワイパーブレードゴムの使用寿命を延長できるワイパー離間装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のウィンドガラスに使用するワイパーのワイパーブレードゴム(以下、ワイパーゴムと称す。)は、ウィンドガラスを常時押圧し続けた状態で使用される。
【0003】
このような押圧力により、ワイパーの動作時においては、雨、雪、埃等を確実に払拭でき、しかも、ワイパーゴム全体でウィンドガラスへの接触面を押圧することで該接触面に摩擦力が生じため、走行中に自動車が振動してもそれに伴って、ワイパー13が不必要に振動してしまうこともない。
【0004】
しかし、ワイパーゴムは、ワイパーが動作しているとき、あるいは停止しているときに関わらず常にウィンドガラスを押圧しており、しかも、図9(c)に示す如く、ワイパーゴム96は、頭部96a、肩先96c等の部位から形成しているが、払拭性を確保するため、特に、ワイパーゴム96のリップ部96d、及び、ネック部96b等は、幅細に形成しており、ワイパーゴム96に疲労が生じてしまう問題点を有する。
【0005】
この問題に対し、自動車の不使用時に、ワイパーアームを起立させておき、ワイパーゴム96を無負荷状態にしておいてもよいが、この場合、ワイパーアームをいちいち起立させるという手間を要する。
【0006】
そこで、ワイパー13が停止しているときの該ワイパー13の待機位置に特殊な装置を取り付け、該待機位置でワイパー13が回動する動作を利用してワイパー13が自動で持ち上がり、ワイパーゴム96を無負荷状態に維持することができるという先行技術が提案されている。
【0007】
例えば、先行技術1(特許文献1参照)は、ワイパーアームに取り付けるローラー装置と、ウィンドガラスに取り付ける斜面装置と呼ばれる2つの装置から構成し、該2つの装置を用いることでワイパーゴム96を無負荷状態に維持することができるという技術である。
【0008】
すなわち、上記ローラー装置の大まかな構成は、板状の上棒の一方の端部に、回動自在なローラーを取り付け、上記上棒の他方の端部に、上記ローラーがワイパー13に対して垂直に、且つ、ウィンドガラス上面での倣い動作が可能な形態となるように、挟持板を取り付けている。
【0009】
さらに、上記挟持板を、ワイパーアームを介してビス留めによって固定することで、ローラー装置をワイパーアームへ取り付けることができる。
【0010】
一方、上記斜面装置は、上面が下面に対して斜面で形成し、該下面は、上記ローラーがウィンドガラス上面を倣う時の動作軌道における下端部に、接着剤で接着して取り付けて使用することができる。
【0011】
上述した先行技術1ではローラー装置を、ワイパーアームに対していちいちビス留めにより取り付ける必要があり、その他、ウィンドガラスに対するローラーの高さ位置も調節する手間を要するという問題を有する。
【0012】
さらに、上述した先行技術1と同様にワイパー13を持ち上げるその他の先行技術として、先行技術2(特許文献2参照)では、ワイパーアームに取り付けるワイパー側スペーサと、ウィンドガラスに取り付けるガラス側スペーサとをいずれも断面視直角三角形をした部材で形成している。
【0013】
この先行技術において、まず、上記ワイパー側スペーサのワイパーアームへの取り付けについては、該ワイパー側スペーサをワイパーアームに対して下側に、該ワイパー側スペーサを固定する固定板をワイパーアームに対して上側に位置させ、ワイパーアームを介してワイパー側スペーサと固定板とを2箇所ビス留めすることで取り付ける。
【0014】
一方、ガラス側スペーサは、ガラス側スペーサの斜面が上記ワイパー側スペーサの斜面と対向する向きにウィンドガラスへ接着して取り付けて使用することができる。
【0015】
上述した先行技術の場合においても、ワイパー側スペーサをワイパーアームに対してビス留めにより取り付ける必要があり、その分、手間を要するという問題を有する。
【0016】
すなわち、上述したいずれの先行技術のワイパー離間装置は、ワイパー側と、ウィンドガラス側とに取り付けるために、主に2つの部材から構成され、そのうち、一部材をワイパーアームに取り付ける手間を要する。
【0017】
さらに、ワイパー側にワイパー側スペーサ等の部材を取り付けると、ワイパーを駆動するモーター等に負荷がかかり、モーターの消費電力が大きくなることや、ワイパー、及び、モーターを破損する、回動するワイパーに部材を取り付けることで外れ易くなるおそれが生じるという問題点も有する。
【0018】
ところで、上述したワイパー離間装置は、例えば自動車が走行中に振動するに伴って、該ワイパー離間装置に載置したワイパー13自体が振動を生じてしまうことが考慮されていない。
【0019】
すなわち、ワイパー離間装置を用いない場合は、上述したワイパー13の構成上、ワイパー13が待機中であってもワイパーゴム96全体でウィンドガラスを押圧し、ワイパーゴム96全体がウィンドガラスに接触しているため、該接触部位には、摩擦力が生じる。
このため、ワイパー13は、上記摩擦力によって、自動車の運転中に生じる振動につられて、ワイパー13自体が振動することがなかった。
【0020】
ところが、ワイパー13の待機位置において、ワイパー13は、ワイパー離間装置によってワイパーアームのみが支持されているため、接触抵抗が少なくなり、自動車の振動に伴って、ワイパー13自体が振動してしまうおそれを有する。
【0021】
【特許文献1】
特開2002−326563号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3090609号公報。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ウィンドガラスへの押圧力、及び、ウィンドガラスからの輻射熱等の過酷な使用環境で用いられるワイパーブレードゴムの使用寿命を延ばすことで、ウィンドガラス上の埃、塵等を確実に払拭するとともに、ワイパー自体には部材を取り付けないため負荷が加わらず、しかも、自動車の振動に対しても安定して使用できるワイパー離間装置を提供し、これにより、快適な運転環境を実現することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明は、自動車のワイパーのワイパーゴムをウィンドガラスから離間させるワイパー離間装置であって、前記ワイパーの待機位置のワイパーアームと対向する位置に、該ワイパーアームを直接載置する載置台を設置し、上記載置台に、ワイパーアームを前記ウィンドガラスから当該載置台上に乗り移らせるための案内面と、該案内面に連続してワイパーゴムをウィンドガラスから離間させる高さに設定したワイパーアームの載置面とを形成することを特徴とする。
【0024】
上記載置台は、合成樹脂、鋼材等いずれの材質で形成してもよいが、耐磨耗性、防錆性を有するステンレス、あるいは、鋼材に上記機能を有するようにメッキ処理を施した部材等が好ましい。
【0025】
また、上記載置台の上面は、上記案内面と上記載置面とから形成し、該案内面は、断面視が円弧状等であっても前記ウィンドガラスから当該載置台上に乗り移らせるための案内面であればよい。
【0026】
また、上記載置面は、案内面と同じ勾配で形成する、案内面よりも緩やかな勾配に形成する、あるいは、円弧状に形成しすることができる。
【0027】
さらに、上記載置面は、上記ウィンドガラスに対して平行な載置面で形成し、載置台を断面視すると台形形状に形成する等、前記ワイパーゴムを前記ウィンドガラスから離間させる高さを有していればいずれの形状で形成してもよい。
【0028】
なお、上記載置台の上面形状を、載置台下面の幅方向に対して傾斜するよう形成してもよい。
上記形状を採れば、ワイパーアームが載置台に乗り移ったとき、乗り移ったワイパーアームの下端面全体が載置面に接触するため、該接触した部位全体でワイパーを支持することができる。
【0029】
さらに、前記載置台の斜面上面における少なくとも1部分が、外力に応じて長手方向に変位可能な変位手段を形成することができる。
【0030】
上記変位手段は、例えば、載置台の少なくとも前記案内面の下面側に埋設するローラーと、上記ローラーに張架して回動を許容するベルトとすることができる。
【0031】
上記ローラーは、上記載置面と、上記案内面との両方に形成する、あるいは、載置面のみに上述する構成で形成することができる。
【0032】
上記構成を採れば、ワイパーアームは、案内面に乗り移った後、ベルトが滑らかに回動することによって、該案内面を滑らかにスライドする。
【0033】
これにより、ワイパー離間装置は、上記ワイパーアームを、ワイパーゴムの負荷のかからない載置面の高さまで持ち上げることができる。
【0034】
その他、上記変位手段は、上記ローラー、及び、ベルトを使用せずに、又は、上記ローラー、及び、ベルトと共に、ベアリング、あるいは、リニアガイド等を用いて形成してもよい。
万一、自動車の振動に伴って、ワイパーも一緒に振動してしまうという事態が生じる場合は、例えば、上記一方向クラッチを備えて載置台を形成するとよい。
【0035】
上記一方向クラッチは、ワイパーアームを、ワイパーの待機位置へスライドするとき、すなわち、ワイパーアームがワイパー離間装置の案内面を上昇する方向に対しては、回転し、一方、ワイパーの待機位置から動作を開始するとき、すなわち、ワイパーアームがワイパー離間装置の案内面を下降する方向に対しては、回転しないように載置台に取り付けるとよい。
【0036】
上記構成をとれば、たとえワイヤーゴム全体でウィンドガラスを押圧していなくても、待機状態のワイパーは動作開始方向に対してベルトが滑らかに動かないため、自動車の振動に誘発され、振動することがない。
また、動作開始時にワイパーが自発的に動作するときは、ベルトが動作しなくても、ワイパーアームは、ワイパー離間装置の案内面を下降して動作軌道を描くことができる。
【0037】
さらに、自動車の振動に伴って、ワイパーも一緒に振動してしまうという事態に対して、前記調節手段を備えて形成することもできる。
【0038】
上記調節手段は、前記ローラーの回動抵抗を調節可能な抵抗調節ローラー、あるいは潤滑油等の上記ワイパーアームの摺動抵抗を調節する手段を示す。
【0039】
例えば、載置台に前記ローラーを使用せずにワイパー離間装置を形成した場合は、載置台における載置面、あるいは、案内面に潤滑油を塗付して摺動抵抗を調節することができる。
【0040】
さらに、自動車の振動に伴って、ワイパーが振動してしまう場合は、前記載置台の載置面に、前記ワイパーが振動することを防止する保持手段を形成してもよい。
【0041】
上記保持手段は、自動車の振動に伴って、ワイパーが振動することに対し、ワイパーを物理的に押さえつけて保持する例えば、L形片等の部材、あるいは、載置台に前記ローラーを備えて形成した場合は、摺動抵抗を調節してワイパーを保持することができる前記抵抗調節ローラー等を示す。
【0042】
【発明の効果】
この発明によれば、前記ワイパー離間装置は、ワイパーの待機位置において、ワイパーを持ち上げ、ワイパーゴムを無負荷の状態に確保し、ワイパーゴムの使用寿命を延長することができる。
【0043】
また、ワイパーの使用時のみワイパーゴムは、ウィンドガラス上面に押圧する。このため、ワイパーの使用時において、ワイパーゴムは、疲労していないため、雨、埃等で確実に払拭でき、ウィンドガラスを清潔にして運転環境を向上することができる。
【0044】
さらに、上記ワイパー離間装置は、ワイパーの待機位置におけるワイパーアームに対向する位置に、設置するだけで用いることができる。
すなわち、上記ワイパー離間装置1つで上述した機能を実現することができ、別途、ワイパー離間装置を、ビス等を用いてワイパーアームにいちいち取り付ける必要がない。
【0045】
しかも、ワイパー側には、ワイパー離間装置を取り付けないため、ワイパーを駆動するモーターの消費電力が大きくなることや、ワイパー、及び、モーターを破損することもない。
【0046】
また、載置台の上面における少なくとも案内面の下面に、例えば、ベルト、及び、ローラーを用いてワイパー離間装置を形成すれば、ワイパー離間装置は、ワイパーアームが直接載置台に乗り移った後に、案内面を上昇して載置面に載置できる。
【0047】
抵抗調節ローラー等の調節手段、あるいは一方向クラッチを備えてワイパー離間装置形成すれば、自動車が振動しても、載置台の載置面上の摩擦力を、該載置台に載置した状態のワイパーアームが振動しないような摩擦力に調節することができるため、ワイパーは振動しない。
【0048】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、自動車のフロントガラス11で用いるワイパー13は、該フロントガラス11下端部、又は、その下側に位置する車両本体部12であって、フロントガラス11を正面視したとき横方向における左側と中央側とに位置する各部位に、2本のワイパー13のヘッドアーム15を所定角度回動可能に取り付けている。
【0049】
さらに、本発明のワイパー離間装置10は、上記ワイパー13が待機しているとき、ワイパー13のワイパーアーム16が対向する各位置に、合計2台をそれぞれ設置している。
【0050】
また、上記ワイパー13に形成する後述するワイパーブレードゴム19(以下、ワイパーゴムと称す。)は、フロントガラス11を常時押圧し続けた状態で使用される。
【0051】
ワイパーゴム19には、このような押圧力が発生するが、まずそのために不可欠な構造を中心に、一般的なワイパー13の大まかな構造について図9(a)、(b)を用いて説明を行う。
まず、ワイパー13は、自動車のウィンドガラス下側に所定角度回動可能に突き出したピボット軸14へヘッドアーム15を介して取り付いている。
【0052】
上記ワイパー13は、ウィンドガラスに対して起立した状態が可能とするために、上記ヘッドアーム15とワイパーアーム16との各対向側端部を、支持軸を介して枢着することで、ワイパーアーム16を起立可能に形成している。
【0053】
上記ワイパーアーム16は、コの字形のリテーナー17の一方の端部からアームピース18を延設し、さらに該アームピース18の先端側に該ワイパーブレード19を形成して成る。
【0054】
リテーナー17には、該リテーナー17の内側で、且つ、該リテーナー17の長手方向に張力スプリング91を備えている。
さらに、該リテーナー17は、コの字形の開口部がウィンドガラス側に対向した状態で上記支持軸を介して枢着し、張力スプリング91は、該リテーナー17内部に位置している。
【0055】
一方、張力スプリング91は、該張力スプリング91の両端部に形成したフックのうちの一方のフックを、ワイパーアーム16の先端部に形成した係合孔95に係合し、ワイパーアーム16の他方のフックを、ヘッドアーム15に一端を係止し、中央にガイドローラー92を付したスプリングガイド93を介して、該スプリングガイド93の他端に係止している。
【0056】
上述したワイパー13の構成により、上記支持軸94を回転中心として、張架した張力スプリング91の張力に応じた力が、先端のワイパーゴム96に付勢し、ウィンドガラスを押圧する。
【0057】
また、図3(a)、(b)に示すごとく、上記ワイパー離間装置10は、まず、ワイパーアーム16を載置する載置台31が、断面視すると略直角三角形をし、上記載置台31における底面と斜面32とのなす角αが20°程度の勾配を有した形状をしている。
【0058】
さらに、上記ワイパー離間装置10には、斜面32の下側に合計8つのローラー33をベアリング34、及び、段付きシャフト35等によって、ローラー33が回動自在に載置台31の外枠36の片側壁面に取り付けている。そのうち、7つのローラー33は、斜面32の下面沿いに並設され、残りの1つのローラー33は、直角三角形の直角に対応する位置に設けられている。
上記ワイパー離間装置10の幅方向の中央側には、断面視すると該載置台31の外周沿いに位置する形態で上記各ローラー33に張架して回動を許容するベルト37とを形成する。
【0059】
上記ワイパー離間装置10は、強度を確保するとともに、内部のローラー33等を雨、埃等から保護するため、上記載置台31の上面における幅方向の中央側に対応する上記ベルト37のみが表面に現れるようにステンレス製の上記外枠36で囲んで構成している。
【0060】
図4に示すごとく、上記ワイパー離間装置10のベルト37は、上記ワイパー13が該ワイパー13の待機位置へと進行し(図中(a))、上記ワイパー離間装置10に乗り移る動作の際、ローラー33は、ワイパーアーム16がベルト37に接触すると同時に受動的に回動する(図中(b))。
これにより、ワイパーアーム16は、斜面32上を円滑に上昇して(図中(c))、ワイパー13の待機位置に対応する位置で動作を停止する(図中(d))。
【0061】
また、ワイパーアーム16が上記待機位置に対応する位置から載置台31の斜面32を下降する際、ワイパーアーム16は、ワイパー13のヘッドアーム15が回動する駆動力により自発的に斜面32を下降することができる。
【0062】
また、図5(a)に示すごとく、ワイパー離間装置50は、載置台31を断面視すると直角三角形の3つの角部に位置する3つのローラー52を、該各ローラー33の回動抵抗が六角レンチ等で調節可能な抵抗調節ローラー52で形成しても構わない。
【0063】
上記構成を採れば、運転者は、自動車の運転中に振動が生じたときにも、載置台31に載置した状態のワイパー13が、振動しないように、乗車前に上記抵抗調節ローラー33を調節するとともに、ワイパー13が載置台31から下降する際において、ワイパー13の駆動力によりワイパーアーム16が自発的に下降できる程度にベルト37が回動できる上記抵抗調節ローラー52の回動具合を、容易に調節することができる。
【0064】
これにより、上記ワイパー離間装置50は、自動車の振動に対してワイパー13を安定することができ、乗車中であっても安心して使用することができる。
【0065】
また、他の実施の形態として、図5(b)に示すごとく、ワイパー離間装置51は、上記抵抗調節ローラー52を設けた位置に、該抵抗調節ローラー52の代わりに一方向クラッチ53を形成してもよい。
なお、一方向クラッチ53とは、一方向にのみ回転することができるローラーであり、該一方向クラッチ53を、図5(b)に示すごとく、ワイパー13が上昇する方向については、ベルトが回転(図中B)し、ワイパー13が下降する方向については、ベルト37が固定した状態となるよう(図中A)載置台31に取り付ける。
【0066】
上記構成を採れば、ワイパー離間装置51は、ワイパーアーム16が下降方向に動作しないよう一方向クラッチ53によりベルト37を固定しているため、自動車の振動に伴って、ワイパーアーム16により生じる振動をベルト37とワイパーアーム16との摩擦力によって防ぐことができる。
【0067】
一方、ワイパー13が載置台31を下降する動作においては、ワイパー13を駆動する駆動力が、ベルト37とワイパーゴム96との摩擦力よりも大きいため、一方向クラッチ53によりベルト37が回動しなくても、ワイパーアーム16は、ベルト37上をスライドして斜面32を下降し、動作軌道を描くことができる。
【0068】
さらに、図6に示すごとく、斜面32におけるワイパーアーム16の待機位置に対応する部位の後側に、ワイパーアーム16のリテーナー17の高さよりもやや高いL形をしたL形片61を、該L形片61の延設部62がリテーナー17側に突き出した形態で延設してもよい。
【0069】
上記構成により、例えば、自動車の走行中において、自動車の振動のうち、フロントガラス11に対して垂直方向(上下方向)の振動に伴って、ワイパーアーム16が上方向に浮き上がろうとしてもL形片61の延接部62によって、ワイパーアーム16を押さえつけることができる。
従って、ワイパーアーム16は、自動車の走行中において、ワイパー13の張力スプリング91の押圧力に反して、載置台31に対して浮き上がる動作をしない。
【0070】
他の実施の形態において、図7に示すごとく、ワイパー離間装置70は、載置台31の上面の上部を、載置台31の底面と平行な載置面71を形成しても構わない。
【0071】
この構成により、ワイパーアーム16の待機位置に対応する部位は、上記載置面71上に位置するため、ワイパーアーム16が待機位置に位置するときに、ワイパーアーム16を斜面32上に載置する場合と比べてより安定して載置することができる。
【0072】
もちろん、上記ワイパー離間装置70においても、載置面71上にL形片61を形成しても当然構わない。
【0073】
また、上記ワイパー離間装置70の構成において、ローラー33、及びベルト37は、載置台31上面における斜面32側のみに形成し、載置面71側には形成しなくても構わない。
【0074】
さらに、上述したワイパー離間装置10、50、51、70は、ローラー33、及び、ベルト37等で載置台31の上面を回動可能に形成しなくても、ワイパーアーム16のヘッドアーム15を回動する駆動力が、ワイパーアーム16が載置台31の斜面32を違和感なく昇降動作できる力以上有している場合には、載置台31の上面を例えば、ステンレス製の斜面32、及び、載置面71のみで形成してもよい。
このように上記ワイパー離間装置を形成した場合は、コストを抑えることができる。
【0075】
さらに、上述するごとく、ワイパー側には、何も部材を取り付けないため、ワイパーを駆動するモーターの消費電力が大きくなることや、ワイパー、及び、モーターを破損することもない。
【0076】
さらに例えば、図8に示すごとく、ワイパーアーム16におけるリテーナー17の下部には、合成樹脂で形成した板状の凹部材81を嵌着してもよい。
【0077】
上記凹部材81のリテーナー17への取り付けの詳細は、まず利用者は、ワイパーアーム16をフロントガラス11に対して起立させ、ワイパーアーム16のリテーナー17の下部に、該凹部材81を手で嵌着して取り付けるだけで使用することができ、調節等のその他の余計な作業は不要である。
【0078】
上記凹部材81は、ワイパーアーム16を載置台31に乗り移り易くすることができるとともに、リテーナー17が載置台31への接触に伴う衝撃力に対して、該リテーナー17を保護する上記ワイパー離間装置10、50、51、70の補助的な部材として用いることができる。
【0079】
上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、
この実施形態のフロントガラス11は、この発明のウィンドガラスに対応し、
以下同様に、
斜面32は、案内面、又は/及び、載置面に対応し、
抵抗調節ローラー52は、調節手段に対応し、
L形片61(延設部62)は、保持手段に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパー離間装置をフロントガラスに取り付けた状態を現す正面図。
【図2】ワイパー離間装置の使用状態を現す外観図。
【図3】ワイパー離間装置の図3(b)におけるBB矢視図(a)、ワイパー離間装置の図3(a)におけるAA矢視図(b)。
【図4】ワイパー離間装置ワイパーアームが載置する過程を断面で現した状態図。
【図5】他のワイパー離間装置を現す断面図(a)、さらに他のワイパー離間装置を現す断面図(b)。
【図6】手段の他のワイパー離間装置を現す断面図。
【図7】ワイパー離間装置の図7(b)におけるBB矢視図(a)、ワイパー離間装置の図7(a)におけるAA矢視図(b)。
【図8】ワイパー離間装置の補助的な部材を付したワイパーアームを現した断面図。
【図9】ワイパーの構造を現した断面図(a)、ワイパーを一部拡大した断面図(b)、ワイパー離間装置の図9(a)におけるCC矢視図(c)。
【符号の説明】
10、50、51、70…ワイパー離間装置
31…載置台
33…ローラー
37…ベルト
61…L形片
62…延設部
71…載置面

Claims (6)

  1. 自動車のワイパーのワイパーゴムをウィンドガラスから離間させるワイパー離間装置であって、
    前記ワイパーの待機位置のワイパーアームと対向する位置に、該ワイパーアームを直接載置する載置台を設置し、
    上記載置台に、ワイパーアームを前記ウィンドガラスから当該載置台上に直接乗り移らせるための案内面と、該案内面に連続してワイパーゴムをウィンドガラスから離間させる高さに設定したワイパーアームの載置面とを形成した
    ワイパー離間装置。
  2. 前記載置台の斜面上面における少なくとも1部分が、外力に応じて長手方向に変位可能な変位手段を形成した
    請求項1に記載のワイパー離間装置。
  3. 前記変位手段を、上記載置台の少なくとも前記案内面の下面側に並設するローラーと、上記ローラーに張架して回動を許容するベルトとする
    請求項2に記載のワイパー離間装置。
  4. 前記載置台の載置面を、前記ワイパーゴムを前記ウィンドガラスから離間させる高さで、且つ、上記ウィンドガラスに対して平行な載置面で形成した
    請求項1、2、又は、3に記載のワイパー離間装置。
  5. 前記載置台の載置面に、前記ワイパーが振動することを防止する保持手段を形成した
    請求項1から4のいずれか1つに記載のワイパー離間装置。
  6. 前記保持手段を前記載置台における少なくとも前記案内面で、前記ワイパーアームの摺動抵抗を調節する調節手段とする
    請求項5に記載のワイパー離間装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2634919A (en) * 2023-10-25 2025-04-30 Nissan Motor Mfg Uk Ltd Windscreen Wiper Arm Setting Tool
WO2025109779A1 (ja) * 2023-11-20 2025-05-30 株式会社Jvcケンウッド ワイパー装置

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