JP2004352855A - 半導体用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 - Google Patents
半導体用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004352855A JP2004352855A JP2003152112A JP2003152112A JP2004352855A JP 2004352855 A JP2004352855 A JP 2004352855A JP 2003152112 A JP2003152112 A JP 2003152112A JP 2003152112 A JP2003152112 A JP 2003152112A JP 2004352855 A JP2004352855 A JP 2004352855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- tape
- semiconductor
- adhesive layer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
- H10W72/00—Interconnections or connectors in packages
- H10W72/701—Tape-automated bond [TAB] connectors
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
- H10W74/00—Encapsulations, e.g. protective coatings
Landscapes
- Wire Bonding (AREA)
- Die Bonding (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
【解決手段】有機絶縁性フィルム上に、接着剤層および保護フィルム層を有する半導体用接着剤付きテープにおいて、硬化前の接着剤層の150℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率が10≦E≦200kPaであり、かつ散逸率Tが0.25≦T≦0.6である半導体用接着剤付きテープ。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、半導体集積回路を実装する際に用いられる、テープオートメーテッドボンディング(TAB)方式のパターン加工テープ、ボールグリッドアレイ(BGA)パッケージ用インターポ−ザー等の半導体接続用基板、リードフレーム固定テープ、LOC固定テープ、半導体素子等の電子部品とリードフレームや絶縁性支持基盤等の支持部材との接着、すなわち、ダイボンディング材、ヒートスプレッター、補強板、シールド材の接着剤、ソルダーレジスト、異方導電性フィルム、銅張り積層板およびカバーレイ等を作成するために適した接着剤を用いた接着剤付きテープおよびそれを用いた半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体集積回路(IC)の実装には、金属製のリードフレームを用いた方式がもっとも多く用いられているが、近年では、ガラスエポキシやポリイミド等の有機絶縁性フィルム上にIC接続用の導体パターンを形成した、接続用基板を介した方式が増加している。
【0003】
パッケージ形態としては、デュアルインラインパッケージ(DIP)、スモールアウトラインパッケージ(SOP)あるいはクアッドフラットパッケージ(QFP)等のパッケージ形態が用いられてきた。しかしながら、ICの多ピン化とパッケージの小型化に伴って、最もピン数を多くすることができるQFPにおいても、それらの対応には限界が近づいている。そこで、パッケージの裏面に、接続端子を配列するBGA(ボ−ルグレッドアレイ)やCSP(チップスケールパッケージ)が用いられるようになってきた。
【0004】
また、半導体用接続基板の接続方式としては、代表的なものとして、テープオートメーテッドボンディング(TAB)方式によるテープキャリアパッケージ(TCP)が挙げられる。
【0005】
BGA、CSPがQFP、SOPと構造的に最も大きく異なる点は、前者がインターポーザーと称される基板を必要とするのに対し、後者は金属製のリードフレームを用いることにより必ずしも基板を必要としない点にある。ここでいうインターポーザーは、前述のTCPのパターンテープと同様の機能を有するものなので、TAB用接着剤付きテープ(以下、TAB用テープと称する。)を使用することができる。これは、インナーリードを有する接続方式に有利であることは当然であるが、半田ボール用の孔やIC用のデバイスホールを機械的に打ち抜いた後に、銅箔をラミネートしたりするプロセス等に適している。
【0006】
図1および図2に、BGA型半導体装置とCSP型半導体装置の一態様の断面図を示す。図1は、半導体装置用接着剤付きテープを用いた半導体装置(BGA)の一態様を説明するための断面図である。また、図2は、従来の半導体装置用接着剤付きテープを用いた半導体装置(CSP)の一態様を説明するための断面図である。
【0007】
図1において、半導体装置は、有機絶縁性フィルム12に接着剤13を介して導体集積回路15と半田ボール18が設けられており、有機絶縁性フィルム12の反対面に接着剤13とスティフナー(補強板)19から構成され、リード14と半導体集積回路ICチップ15を金バンプ17を介して接続され、封止樹脂16にて被覆されている。
【0008】
図2においては、有機絶縁性フィルム20に接着剤21を介して導体パターン22と半田ボール26、ソルダーレジスト27、封止樹脂24が設けられており、これに金バンプ25を介して半導体集積回路23が接続されている。
【0009】
一方、TAB方式は一括してボンディングする方式(ギャングボンディング)であるため、ICチップとインナーリードを接続する際に、他の接続方式と比べ短時間でボンディングできることからコスト的に有利であり、半田ボール用の孔やIC用のデバイス孔を機械的に打ち抜いた後に銅箔をラミネートするプロセス等にも適用されている。
【0010】
また、TCPの接続用基板(パターンテープ)には、一般的にTAB用テープが使用されている。通常のTAB用テープは、ポリイミドフィルムなどの可撓性を有する有機絶縁性フィルム上に、未硬化状態の接着剤層、および離型性を有するポリエステルフィルムなどの保護フィルム層を積層した3層構造で構成されている。
【0011】
TAB用テープは、(1)スプロケットおよびデバイス孔の穿孔、(2)銅箔との熱ラミネート、(3)パターン形成(レジスト塗布、エッチング、レジスト除去)、および(4)スズまたは金−メッキ処理などの加工工程を経てパターンテープに加工される。
【0012】
図3に、半導体集積回路搭載前のパターンテープの形状の一例を示す。図3は半導体集積回路搭載前のパターンテープの斜視図であり、図3において、有機絶縁性フィルム1上に接着剤層2と導体パターン5が配置されており、有機絶縁性フィルム1には有機絶縁性フィルム1を送るためのスプロケット孔3とデバイスを設置するデバイス孔4が設けられている。
【0013】
また、図4は、図3のパターンテープを使用した半導体装置の一態様を説明するための断面図である。図4において、パターンテープには、有機絶縁性フィルム1上に接着剤層2を介して固定されたインナーリード部6とアウターリード部7を有する導体パターン5が配置されている。このパターンテープのインナーリード部6を、保護膜11を有する半導体集積回路8の金バンプ10に熱圧着(インナーリードボンディング)し、半導体集積回路8を搭載する。次いで、封止樹脂9による樹脂封止工程を経て半導体装置が作成される。また、インナーリード部6を有さず、パターンテープの導体パターン5と半導体集積回路8の金バンプ10との間をワイヤーボンディングで接続する方式も採用されている。このような半導体装置をテープキャリアパッケージ(TCP)型半導体装置と称する。最後に、TCP型半導体装置は、他の部品を搭載した回路基板等とアウターリード部7を介して接続(アウターリードボンディング)され、電子機器に実装される。
【0014】
TAB用テープの接着剤層は、最終的にパッケージ内に残留するため、絶縁性、耐熱性および接着性が要求される。近年、電子機器の小型化と高密度化が進行するに伴い、TAB方式における導体幅と導体間距離が非常に狭くなってきており、高い銅箔接着強度および絶縁性を有する接着剤の必要性が高まっている。このような観点から、従来のTAB用テープの接着剤層には、エポキシ樹脂および/またはフェノール樹脂とポリアミド樹脂の混合組成物が主として用いられてきた(特許文献1参照。)。
【0015】
また、回路パターンの微細化が年々進むにつれて、ICとのインナーリードボンディングおよび回路基板とのアウターリードボンディングが困難となり、より高い接続信頼性が要求されてくるようになった。そこで、TAB用テープに要求される寸法精度が厳しくなってきていることに伴って、反りやカール等の歪みが小さい、平滑性の優れたTAB用テープが必要とされてくるようになってきている。平滑性は、銅箔を加熱ラミネートする際に、銅箔と接着剤付きテープの熱膨張のミスマッチが原因で変化し、これを補正するために有機絶縁性フィルムや接着剤等の熱物性制御ならびにラミネート条件の適正化等が行われたりしている。
【0016】
特にラミネート条件においては、より低温でラミネートすることが銅箔と接着剤付きテープとの熱膨張のミスマッチを軽減することができるため、平滑性を上げるための手段としては有効な方法である。
【0017】
ここで接着性を得るためは、接着剤の流動性コントロールが重要であるが、これまでは接着剤の流動性を上げるために、銅箔のラミネート条件を制御して接着力を確保してきた。しかしながら、TABテープの平滑性を上げるためには、銅箔とのラミネートを低温にすることが有効であるが、接着剤の流動性が小さくなり、銅箔をラミネートする際に銅箔への接着剤の埋まり込みが不十分となり、銅箔の接着力強度が低下してきたり、接着剤表面の空洞(ボイド)が発生し表面品位が低下する。そこで、高圧ラミネートを行うと、接着剤付きテープにかかる応力が大きくなるため、歪みが生じやすくなり平滑性は維持できなくなる。また、低速ラミネートすると歩留まりが低下するため、生産性を考慮すると好ましくない。そこで、低温でしかも低圧でラミネートできる高流動性の接着剤の設計が重要であるが、接着剤の流動性を上げすぎると、銅箔ラミネート後に行う硬化反応工程において昇温していく過程でまず接着剤層の軟化が硬化前に律速的に起こるため、吸湿水等による発泡が接着剤層に発生し外観不良となる。
【0018】
そのため、これまでは半導体用接着剤付きテープの特性を上げるために、硬化後の接着剤層を適性な物性に制御するように設計してきた(特許文献2参照)。これに対し、本発明では上述したように接着剤層の硬化前は適正な流動性を有し、かつ硬化後は優れた特性をもった接着剤の設計を意図したものである。これはTAB用テープに限らず金属板や有機絶縁性フィルムへラミネートして使用される層間用接着剤シート全般についても同様のことがいえる。
【0019】
【特許文献1】
特開平2−143447号公報(請求項1−2)
【0020】
【特許文献2】
特開平10−335534号公報(請求項1)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、半導体用接着剤付きテープについては低温かつ低圧でラミネートできるための手段として、接着剤の流動性を適正な範囲に制御する必要がある。
【0022】
そこで、本発明は、上記制御を行うために適正な範囲を明確にすることで、低温、低圧ラミネートによる高接着性を有する、新規な半導体用接着剤付きテープを提供すると共に、信頼性の高い半導体装置を提供することをその目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の半導体用接着剤付きテープは、有機絶縁性フィルム上に、接着剤層および保護フィルム層を有する半導体用接着剤付きテープにおいて、硬化前の接着剤層の150℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率Eが10≦E≦200kPaであり、かつ散逸率Tが0.25≦T≦0.6であることを特徴とする半導体用接着剤付きテープである。
【0024】
また、本発明の半導体用接着剤付きテープは、さらに次の好ましい態様を有するものである。
(a) 接着剤層中に含まれる沸点100〜250℃の溶剤の接着剤層中における総含有率が0.5〜2wt%であること。
(b) 接着剤層が、25℃において液体である炭素数12〜50の脂肪酸を含むこと。
(c) 接着剤層が、フェノール樹脂を少なくとも1種類以上含むこと。
(d) 接着剤層が、エポキシ樹脂を少なくとも1種類以上含むこと。
(e) 接着剤層が、熱可塑性樹脂を少なくとも1種類以上含むこと。
【0025】
本発明の半導体用接着剤付きテープは、半導体集積回路接続用基板ならびにそれを用いた銅張り積層板および半導体装置の製造に好適に用いられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0027】
本発明の半導体用接着剤付きテープは、上記の目的を達成するために、ある特定範囲の物性を有する接着剤で、かつある特定範囲の有機絶縁性フィルムならびに保護フィルムとの接着性を有する接着剤にその特徴を有するものであり、低温でかつ低圧ラミネート性に優れた高接着性の半導体用接着剤付きテープである。ここで低温ラミネートとは60〜80℃であり、低圧ラミネートとは0.05〜0.15N/cmの範囲にあることを示す。
【0028】
本発明の半導体用接着剤付きテープは、可撓性を有する有機絶縁性フィルム上に、接着剤層および保護フィルム層を有する半導体用接着剤付きテープにおいて、硬化前の接着剤層の150℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率Eが10≦E≦200kPaであり、かつ散逸率Tが0.25≦T≦0.6である半導体用接着剤付きテープである。
【0029】
ここでいうところの貯蔵弾性率Eおよび散逸率Tは、粘弾性試験機により昇温5℃/分、周波数1Hzの条件で150℃における測定値である。サンプルは、接着剤層同士を積層したものを用いる(15mm×30mm×50μm厚さ)。
【0030】
貯蔵弾性率Eは、貯蔵される最大エネルギーであり、貯蔵弾性率Eが小さくなるほど接着剤層の弾性変形のし易さを示している。つまり、貯蔵弾性率Eが小さければ、小さい外部からの機械的エネルギーを与えるだけで接着剤層の変形が起こりやすくなり、結果的に流動性に好影響する。つまり、貯蔵弾性率Eが小さくなるほど、低温かつ低圧でのラミネートを実現することができる。
【0031】
また、散逸率Tは、振動1サイクルの間に熱として散逸されるエネルギー(損失弾性率)と貯蔵弾性率Eとの比の尺度である。つまり散逸率Tは、接着剤に加えられる振動エネルギーが熱として散逸され易さを示しており、散逸率Tが大きくなるほど外部から加えられる機械的エネルギーが熱に変わりやすくなるため、接着剤の内部潜熱の影響が大きくなり、見かけ以上に温度が高くなって接着剤の流動性が促進される。
【0032】
本発明で動的粘弾性を150℃としているのは、150℃のラミネート温度では接着剤が十分な流動性を得ることができる領域にあるため、貯蔵弾性率Eと散逸率Tとも安定して測定することができるからである。したがって、150℃を超えた高い温度で測定する必要はないが、150℃未満であれば貯蔵弾性率Eと散逸率Tが不安定領域にあるため好ましくない。
【0033】
一例として、TAB用テープに応用した場合について説明する。本発明における貯蔵弾性率Eは、10から200kPaの範囲にあることが必要であり、好ましくは50から150kPaの範囲である。貯蔵弾性率Eが10kPa未満であると接着剤が軟化しやすいため、ラミネート時に銅箔と有機絶縁性フィルムの間から接着剤のはみ出し等が起こり、巻き取り時のブロッキングが発生する。それに加えて、銅箔ラミネート後に行う硬化反応工程において昇温していく過程で、まず接着剤層の軟化が硬化前に律速的に起こるため、吸湿水等による発泡が接着剤層に発生し外観不良となる。一方、貯蔵弾性率Eが200kPaを超えると、銅箔を低温かつ低圧でラミネートする際に銅箔への接着剤の埋まり込みが不十分となり、低温ラミネートによる銅箔の接着力低下が著しくなったり、接着剤層に空洞(ボイド)が発生し表面品位が低下する。
【0034】
この貯蔵弾性率Eは、熱可塑性樹脂の分子量分布を変更したり、また得られた接着剤層のエージング時間を調節すること等により制御することができる。
【0035】
また、本発明において、散逸率Tは0.25〜0.6の範囲にあることが必要であり、好ましくは0.35〜0.5の範囲である。散逸率Tが0.25未満であると接着剤の流動性の助長効果が小さい。0.6を超えると接着剤が流動しやすくなり、接着剤のはみ出しによるブロッキング等が発生する。
【0036】
この散逸率Tは、目的範囲の散逸率を有する熱可塑性樹脂を選択したり、該熱可塑性樹脂の分子量分布を変更すること等により制御することが可能である。
【0037】
さらに接着剤層に含まれている沸点100〜250℃の溶剤の接着剤層中における総含有率が、0.5〜2wt%であることが好ましく、総含有率はより好ましくは0.8〜1.4wt%である。従来は、溶剤含有量を0.5wt%より少なくするように制御していたが、接着剤層に溶剤が含まれることによって可塑化効果を生じ、結果的に接着剤の流動性を助長する。しかしながら、溶剤含有量が多くなると保護フィルム層を剥離する際に過度に粘着し、ハンチングが発生しTAB用テープの搬送性が低下するという現象が起こり得る。そこで、シリコーンやフッ素系の離型剤等を表面塗布した保護フィルム層を用いることにより、保護フィルム層を円滑に剥離することができる。
【0038】
したがって、保護フィルム層と接着剤層の剥離力には適度な範囲があり、好適には1〜12N/mの範囲であり、より好ましくは3〜8N/mの範囲である。剥離力が12N/mを超えるとハンチングが発生し、1N/m未満になると不用意に保護フィルム層が剥離することがある。
【0039】
また、溶剤含有量が2.0wt%を超えると、上述したように離型処理を更に強化した保護フィルム層を使用する必要があるが、過度に離型処理された保護フィルム層を使用することになり、接着剤塗料を塗布する際に「はじき」が発生し塗布欠点となり、更には、硬化反応過程で発泡を引き起こす原因にもなる。
【0040】
また、含有溶剤の沸点が100℃より低いと揮発しやすくなるため保管条件によって溶剤含有量が変動するので、工程管理上好ましくない。また、沸点が250℃を超えると硬化反応終了後の接着剤層に溶剤が残留し、後工程である半田リフロー実装時に接着剤層のフクレが発生するため好ましくない。
【0041】
以上の理由から、溶剤の種類および含有量を該範囲内に制御することが重要である。
【0042】
本発明の半導体用接着剤付きテープは、各成分の樹脂を溶剤に溶解したものを保護フィルム層に塗布し、乾燥したものを有機絶縁性フィルムに積層して製造することができる。
【0043】
このように接着剤組成物の製造に使用する溶剤の選択および乾燥条件を制御することにより、接着剤層に含有する溶剤種ならびに総溶剤含有率を調節することができる。最終的に接着剤層に含有する溶剤種は、沸点100〜250℃の溶剤を用いることが本発明には有効である。したがって、接着剤成分である樹脂の溶解性を著しく低下させるものでなければ何ら制限はない。好適な溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、DMF、MIBK、ベンジルアルコール、NーメチルピロリドンおよびDMSOなどが挙げられ、これらの混合溶剤であっても良い。
【0044】
また、乾燥温度条件は接着剤組成物に使用される最も高沸点溶剤の沸点より10〜120℃低いことが有効である。乾燥温度と溶剤の沸点が10℃未満の差であれば溶剤の蒸発速度が速くなるため溶剤含有量の制御が難しい。また、それに120℃より大きい差があると蒸発速度が遅くなるため、乾燥時間がかかり生産性の低下につながり好ましくない。
【0045】
本発明において接着剤層は、上記の範囲の条件を満たすものであれば、どのような組成からなるものであっても良いが、その成分として熱可塑性樹脂を含むものであることが好ましく、更には熱硬化性樹脂を含んでいても良い。
【0046】
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂およびポリエステル樹脂等が挙げられる。例えば、TAB用テープの場合には、熱可塑性樹脂として公知の種々のポリアミド樹脂を好ましく使用すねことができる。特に、接着剤層に可撓性をもたせ、かつ低吸水率のため絶縁性に優れた、炭素数が20〜50であるジカルボン酸(いわゆるダイマー酸)を必須成分として含むものが好適である。ダイマー酸を含むポリアミド樹脂は、常法によるダイマー酸とジアミンの重縮合により得られるが、この際に、ダイマー酸以外のアジピン酸、アゼライン酸およびセバシン酸等のジカルボン酸を共重合成分として含有してもよい。ジアミンとしては、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンおよびピペラジン等の公知のものを使用することができ、吸湿性と溶解性の点から2種以上を混合してもよい。
【0047】
一例として、重量平均分子量(Mw)が10,000未満である低分子ポリアミド樹脂と100,000以上である高分子ポリアミド樹脂を少なくとも2種類組み合わせたものを使用することが有効である。銅箔への埋まり込み性の高い低分子タイプと、硬化反応時の軟化抑制による発泡防止効果をもった高分子タイプの2種類の熱可塑性樹脂を組み合わせることで150℃の弾性率の制御が容易となる。
【0048】
上記の低分子と高分子のポリアミド樹脂との配合割合は、全ポリアミド樹脂100重量部に対して低分子ポリアミド樹脂が10〜90重量部であることが好ましく、25〜75重量部であることがより好ましい。低分子ポリアミド樹脂が10重量部未満では銅箔への埋まり込み性の促進効果が小さく、90重量部を超えると低弾性化を招くため硬化反応時の発泡が発生することがある。また、150℃の散逸率Tの高いポリアミド樹脂を使用することも有効な方法の一つであり、エラストマー変性したポリアミド樹脂はその一例である。
【0049】
また、本発明で用いられる接着剤組成物には、25℃で液体である高級脂肪酸を少量添加することが、上述した含有溶剤と同様に可塑化効果を生み、接着剤の低温流動性を上げることが可能である。特に、炭素数12〜50を有する脂肪酸が好ましい。ラミネートの直前は常温付近で温度調整されるため、ラミネート時の可塑化の速効性に有効であることから、25℃で液体であることが好ましい。
【0050】
この高級脂肪酸が、可塑化効果を同様に有する溶剤と大きく異なる点は、反応点であるカルボキシル基を有していることであり、硬化後は接着剤層の構造体に組み込まれるため揮発することがなく、半田リフロー実装時における接着剤層のフクレの発生は抑制される。例えば、TAB用テープの場合、上述したポリアミド樹脂の原料成分である同一のダイマー酸を脂肪酸として接着剤組成物に添加することが好ましい。ダイマー酸とポリアミド樹脂が相溶するためモルフォロジーの変化が小さく、ラミネート時の接着剤層の流動性を除けば特性的な変化は小さい。他に脂肪酸を例示すると、オレイン酸やリノール酸などの液状脂肪酸が挙げられる。脂肪酸の含有量は、ポリアミド樹脂100重量部に対して好ましくは0.5〜10重量部であり、より好ましくは1〜5重量部である。脂肪酸の含有量が0.5重量部未満では可塑化効果が小さく、10重量部以上では可塑化の影響が大きくなり該脂肪酸の添加量の制御が難しい。
【0051】
また、熱硬化性樹脂の一例としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、シアナート樹脂、マレイミド樹脂およびアセタール樹脂等が挙げられ、特に、エポキシ樹脂またはフェノール樹脂を含むことが好ましい。
【0052】
フェノール樹脂としては、レゾール型およびノボラック型のいずれの樹脂であってもよい。例えば、ストレート以外にクレゾール、ターシャリブチルあるいはノニルなど種々の置換基を有した構造のフェノール樹脂を使用することができ、また同時に、これらの異なった構造のフェノール樹脂を併用してもよい。また、レゾール型とノボラック型樹脂の併用も何ら制限がない。総フェノール樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して好ましくは5〜100重量部であり、より好ましくは20〜70重量部である。
【0053】
特に、上記熱硬化性樹脂を熱可塑性樹脂に等量混合したときのヘイズが20以下であり、かつ5wt%以上のメチロール基を含んだレゾール樹脂を熱硬化性樹脂として含むことが有効な方法の一例である。上述したように熱可塑性樹脂や溶剤を含有させること等で低弾性設計しているため上述したように硬化反応過程で発泡が懸念されるが、熱可塑性樹脂と良溶した多官能の該レゾール樹脂の自己硬化により熱可塑性樹脂の軟化を抑制するため発泡が抑制される。ヘイズが20を超えると熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂が相分離してしまい、熱可塑性樹脂の軟化抑制効果が小さい。また、メチロール基量が5wt%未満であると反応過程において硬化が遅くなり熱可塑性樹脂の軟化が律速となるため発泡が発生しやすくなる。該低ヘイズの高メチロールを含有したレゾール樹脂は、従来のフェノール樹脂との併用も制限がなく、含有量は熱可塑性樹脂100重量部に対して好ましくは5〜100重量部であり、より好ましくは20〜70重量部である。
【0054】
エポキシ樹脂は、1分子内に2個以上のエポキシ基を有するものであれば特に制限されないが、例えば、ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ジヒドロキシナフタレン等のジグリシジルエーテル、脂環式タイプ、エポキシ化フェノールノボラック、エポキシ化クレゾールノボラック、エポキシ化トリスフェニロールメタン、エポキシ化テトラフェニロールエタンおよびエポキシ化メタキシレンジアミン等が挙げられる。これらの中でも、特に25℃で液体であるエポキシ樹脂が好ましく、低温流動性を上げることができる。エポキシ樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して好ましくは5〜100重量部であり、より好ましくは20〜70重量部である。
【0055】
本発明において、接着剤層中には熱硬化性樹脂の硬化剤および硬化促進剤を含んでいてもよい。例えば、熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂およびレゾール型フェノールである場合、芳香族ポリアミンや三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素のアミン錯体、2−アルキル−4−メチルイミダゾールや2−フェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミダゾール誘導体、無水フタル酸や無水トリメリット酸等の有機酸、ジシアンジアミドやトリフェニルフォスフィン等公知のものが使用することができる。硬化剤と硬化促進剤の含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して好ましくは0.1〜10重量部である。
【0056】
接着剤層には、以上の成分以外に、接着剤の特性を損なわない範囲で酸化防止剤やイオン捕捉剤などの有機または無機成分を添加することができる。
【0057】
本発明において、保護フィルム層としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのフィルムが使用可能である。なかでも、ポリエチレンテレフタレートフィルムおよびポリフェニレンサルファイドフィルムは、引張り弾性率、引張り伸度がパンチングに適しており、シャープなホール断面を形成することができ、特に好ましく用いられる。保護フィルム層の厚さは、10〜100μmのものが使用できるが、厚さはより好ましくは20〜40μmである。
【0058】
また、本発明で用いられる有機絶縁性フィルムとしては、例えば、ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族ポリアミドなどのいわゆる耐熱性フィルム、あるいはフレキシブルエポキシ/ガラスクロスなどの複合材料などが好ましく挙げられる。また、有機絶縁性フィルムは、前述した保護フィルム層と同一フィルムであっても良い。特に、ポリイミドフィルムは、熱寸法安定性の点から特に好ましく用いられる。
【0059】
次に、本発明の半導体用接着剤付きテープの製造方法の一例について説明する。まず、離型性を有する保護フィルムに、上記の接着剤組成物を溶剤に溶解した塗料を塗布し、乾燥する。また、塗料の塗布に際しては、接着剤層の膜厚が10〜25μmとなるように塗布することが好ましい。乾燥条件は、好ましくは60〜200℃、1〜5分である。溶剤は、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族系とメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系、DMF、NMP等のアミン系、MEK、MIBKのケトン系、DMSOの硫黄系等の混合溶剤が好適であるが、沸点が100〜250の溶剤であることが好ましい。このようにして得られた保護フィルム上に接着剤層を有する積層体を、接着剤層を介して有機絶縁性フィルムにラミネートする。ラミネート条件は、温度100〜160℃、押圧0.05〜0.3Mpaが好ましい。次いで、接着剤層の硬化度を調整するためにエージング工程を行っており、これは通常は40〜80℃の範囲で行われる。
【0060】
このエージングが不足すると硬化反応時に接着剤層の軟化が律速的になるため、上述したような発泡が発生することがある。一方、過度なエージングを行うと接着剤層の硬化が進みすぎているため、銅箔ラミネート時の接着剤層の流動性不足が生じ接着不良が起こることがある。以上の理由から、接着剤の流動性を制御する上で適正なエージング条件を選択する。
【0061】
本発明の半導体用接着剤付きテープは、図3に示すような、半導体集積回路の実装方法であるテープオートメーテッドボンディング(TAB)方式のパターンテープや、ボールグリッドアレイ(BGA)パッケージ用インターポーザ等の半導体接続用基板、ダイボンディング材、リードフレーム固定テープ、LOCテープ、および多層基板の層間接着シート等のフィルム形状の接着剤を用いた半導体装置を作成するために好ましく使用され、特に図4に示すようなTCP型半導体装置や、図1に示すようなBGA型半導体装置、図2に示すようなCSP型半導体装置の作成に好ましく使用することができる。
【0062】
本発明の半導体集積回路接続用基板は、上記半導体用接着剤付きテープを使用したものであり、また本発明の半導体装置は、上記半導体集積回路接続用基板を用いたものである。
【0063】
本発明の半導体用接着剤付きテープをTAB用テープとして用いる場合は、上記半導体用接着剤付きテープを所定のパターンを有するパンチング用金型を設置しているプレス機によってパンチングを行い、保護フィルム層を剥離し銅箔ラミネートを行った後、加熱処理する。銅箔ラミネート条件は、温度100〜160℃、押圧0.1〜0.3MPaが好ましい。また加熱条件は、ステップ加熱していくことが好ましく、50〜90℃の比較的低温領域から除々に昇温しながら最終的には150〜180℃まで昇温していく。次いで、フォトリソグラフィ−により半導体集積回路接続用の導体回路を形成することで半導体集積回路接続用基板が得られ、その半導体集積回路接続用基板を用いて、好適には400〜500℃、1秒〜1分の条件でインナーリードボンディングを行ない、半導体集積回路を接続し、しかる後に、エポキシ系液状封止剤で樹脂封止を行なうことで半導体装置を製造することができる。
【0064】
【実施例】
以下に、TAB用テープの実施例を挙げて本発明の半導体用接着剤付きテープ等について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
【0065】
[評価方法]
(1)動的粘弾性の貯蔵弾性率Eと散逸率Tの測定
硬化前のTAB用テープの接着剤層を引き剥がし、接着剤層同士を積層したものを用い(30mm×10mm、厚さ50μm)、粘弾性測定装置(セイコーインスツルメント(株)製 DMS6100)にて、昇温5℃/分、周波数1Hzで振動させ、150℃における貯蔵弾性率Eと散逸率Tを測定した。貯蔵弾性率Eおよび散逸率Tは、粘弾性試験機により昇温5℃/分、周波数1Hzの条件で150℃における測定値である。サンプルは、接着剤層同士を積層したものを用いる(15mm×30mm×50μm厚さ)
(2)接着剤層に含有する溶剤濃度の測定
TAB用テープから保護フィルム層を剥離したものをガスクロマトグラフィー(島津製作所(株)製 GC−14B)にて定量分析した。条件は、キャピラリーカラム(DB−WAX)を用い、昇温速度10℃/分で50〜220℃で測定した。
【0066】
(3)接着力評価
TAB用テープサンプルの保護フィルムを剥離し、18μmの電解銅箔を、130℃、0.3MPaの条件でラミネートした。続いてエアオーブン中で、80℃、3時間、100℃、5時間、150℃、5時間の順次加熱処理を行ない、銅箔付きTAB用テープを作成した。得られた銅箔付きTAB用テープの銅箔面に常法によりフォトレジスト膜形成、エッチング、レジスト剥離を行ない、接着強度評価用サンプルをそれぞれ作成した。次に、ホウフッ酸系(シプレイ・ファーイースト(株)製 スズメッキ液(商品名)TINPOSIT LT−34)の無電解スズメッキ液に70℃、5分浸漬処理し、0.5μm厚のメッキを施した後、導体幅50μmの評価用サンプルを用いて、導体を90°方向に50mm/分の速度で剥離し、その際の剥離力を測定した。また、70℃、0.1MPaの条件で18μmの電解銅箔をラミネートしたサンプルも作成し、同様の処理を行い、得られた導体幅50μmの評価用サンプルについて剥離力を測定した。
【0067】
(4)硬化後の接着剤層の外観
上記(3)にて加熱処理した銅箔付きTAB用テープをエッチングにて銅箔を除去し、接着剤層の表面を顕微鏡(50倍)にて観察した。
【0068】
(5)接着剤層と保護フィルム層との剥離力
TAB用テープの保護フィルムをテンシロンにて90°方向に50mm/分の速度で剥離し、その際の剥離力を測定した。
【0069】
(6)半田耐熱性評価
上記(3)にて加熱処理した銅箔付きTAB用テープを、85℃、85%RH、48時間処理し、所定の温度に設定されている半田浴上にサンプルを1分フロートした後の銅箔直下の接着剤フクレの有無を観察する。このとき、接着剤層のフクレが発生しない上限の温度を半田耐熱性とした。
【0070】
(7)フェノール樹脂と熱可塑樹脂の混合塗膜のヘイズ
実施例記載のポリアミド樹脂とフェノール樹脂をトルエン/IPA溶剤に等量混合し、10μm厚さになるように塗工、乾燥した後にヘイズメータにて測定した。
【0071】
(8)フェノール樹脂中のメチロールの定量
フェノール樹脂500g、ベンゼン250ml、パラトルエンスルホン酸15gを混合し、110℃、5〜6時間加熱処理を行い、流出した水分を計量する。メチロール量は、次式により算出する。
メチロール量(%)=(流出水量×2.65)−(レジン中の水分×31/18)
(参考例1)(ポリアミド樹脂PA−1およびPA−2の合成)
酸としてダイマー酸(ユニケマ社製、商品名PRIPOL1009)およびアジピン酸(ダイマー酸/アジピン酸=2/1)を、ジアミンとしてヘキサメチレンジアミンを用い、酸/アミン比をほぼ等量の範囲で、酸/アミン反応物、消泡剤および1%以下のリン酸触媒を加え、反応体を調製した。この反応体を、140℃、1時間撹拌加熱後、205℃まで昇温し、約1.5時間撹拌した。約2kPaの真空下で、0.5時間保持し、温度を低下させた。最後に、酸化防止剤(チバガイギ社製、(登録商標)“イルガノックス”1010)を添加し、酸価20、分子量9,800のポリアミド樹脂PA−1と、酸価0.1以下、分子量10万のポリアミド樹脂PA−2を取り出した。結果を表1に示す。
【0072】
(参考例2)(ポリアミド樹脂PA−3の合成)
酸としてダイマー酸(ユニケマ社製、商品名PRIPOL1009)およびアゼライン酸(ダイマー酸/アゼライン酸=2/1)を、ジアミンとしてヘキサメチレンジアミンをほぼ当量の範囲で、参考例1と同様に脱水重縮合反応を行い、ポリアミドオリゴマーを得た(分子量18000、酸価6)。次いで多価アルコールとしてポリオキシテトレメチレングリコール(水酸基当量512)を用い、カルボキシル基と水酸基が等量の範囲になるように混合し、エステル化剤であるテトラブトキシジルコニウム触媒を少量添加し、更に205℃で0.5時間撹拌した後、温度を低下させた。ここで得られたポリアミド(エラストマー変性)樹脂PA−3は、分子量12万、酸価0.1以下であった。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
(参考例3)(保護フィルムの離型処理)
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、(登録商標)”ルミラー”)に、シリコーン樹脂(東レダウコーニングシリコーン社製、商品名SRX520)ならびに架橋剤(東レダウコーニングシリコーン社製、商品名SRX212CAT)を0.05g/m2を塗布し、乾燥したものを保護フィルムAとした。また同成分のシリコーン樹脂ならびに架橋剤を用いて0.14g/m2 、0.25g/m2を塗布し、乾燥したものをそれぞれ保護フィルムBおよびCとした。
【0075】
(実施例1)
(a)TAB用テープの作成
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−1ならびにPA−2、表2に示したエポキシ樹脂(ジャパン・エポキシ・レジン(株)製、商品名CY177(エポキシ当量210)、表3に示したフェノール樹脂C(昭和高分子(株)製、(登録商標)“ショウノール”CKM1636)およびフェノール樹脂D(昭和高分子(株)製、(登録商標)“ショウノール”CKM908)を、それぞれ表4の接着剤の組成比(エポキシ樹脂および各フェノール樹脂の添加量は、ポリアミド樹脂100重量部に対する重量部を表すものとする)となるように配合し、さらに固形分に対し0.2重量%のジシアンジアミド(DICY)を硬化促進剤Fとして添加し、濃度20重量%となるようにメタノール(bp.64.5℃)/トルエン(bp.110.6℃)=20/80の混合溶媒に30℃で撹拌、混合して接着剤溶液を作成し、この接着剤溶液をバーコータで、参考例3で離型処理を施した保護フィルムAに約12μmの乾燥厚さとなるように塗布し、125℃、1分間の乾燥を行ない接着剤シートを作成した。さらに、得られた接着剤シートを厚さ75μmのポリイミドフィルム(宇部興産(株)製、(登録商標)“ユーピレックス”75S)に100℃、0.1MPaの条件でラミネートを行い、70℃、3日間エージング処理し、TAB用テープを作成した。
【0076】
(b)半導体集積回路接続用基板の作成
上記の手順で得られたTAB用テープを用いて、前述の評価方法(3)と同一の方法で半導体集積回路接続用の導体回路を形成し、図4に示すパターンテープを得た。
【0077】
(c)半導体装置の作成
上記(b)のパターンテープを用いて、450℃、1分の条件でインナーリードボンディングを行ない、半導体集積回路を接続した。しかるのちに、エポキシ系液状封止剤(ナミックス(株)製“チップコート” 1320−617)で樹脂封止を行ない、図1で示される半導体装置を得た。
【0078】
(実施例2)
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−1およびPA−2、表2に示したエポキシ樹脂(ジャパン・エポキシ・レジン(株)製、(登録商標)“エピコート”YX4000H、エポキシ当量150)、表3に示したフェノール樹脂C(昭和高分子(株)製、(登録商標)”ショウノール”BKS316)、フェノール樹脂D(明和化成(株)製、商品名MR−1)および硬化促進剤Fをそれぞれ表4の組成比となるように配合し、MEK(bp.79.6℃)/ベンジルアルコール(bp.205.5℃)/トルエン(bp.110.6℃)=20/30/50の混合溶媒に30℃で撹拌混合し、塗布後180℃、1分間の乾燥を行い接着剤シートを作成したこと以外は、実施例1と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0079】
(実施例3)
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−1およびPA−2、表2に示したエポキシ樹脂、表3に示したフェノール樹脂C、フェノール樹脂D、ダイマー酸(ユニケマ(株)製、PRIPOL1009 炭素数36)および硬化促進剤Fをそれぞれ表4の組成比となるように配合し、参考例3で得た保護フィルムBに塗布したこと以外は、実施例1と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0080】
(実施例4)
参考例3で得られた保護フィルムBに塗布後100℃、1分間の乾燥を行い接着剤シートを作成したこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0081】
(実施例5)
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−1およびPA−2、表2に示したエポキシ樹脂、表3に示したフェノール樹脂C、フェノール樹脂Dおよび硬化促進剤Fをそれぞれ表4の組成比となるように配合したこと以外は、実施例1と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0082】
(実施例6)
参考例2で得られたポリアミド樹脂PA−3を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0083】
(実施例7)
参考例3で得られた保護フィルムAに塗布後180℃、2分間の乾燥を行い接着剤シートを作成したこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0084】
(比較例1)
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−1およびPA−2、表2に示したエポキシ樹脂、表3に示したフェノール樹脂Cおよびフェノール樹脂Dおよび硬化促進剤Fをそれぞれ表5の組成比となるように配合し、塗布したこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。但し、エージング処理は行わなかった。
【0085】
(比較例2)
参考例3で得られた保護フィルムCに塗布後70℃、1分間の乾燥を行い接着剤シートを作成したこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0086】
(比較例3)
70℃、10日間のエージング処理を行ったこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0087】
(比較例4)
参考例1で得られたポリアミド樹脂PA−2を使用し、トルエン/テトエチレンペンタン(bp.333℃)/IPA=55/30/15の混合溶媒に30℃で撹拌混合し、参考例3で得られた保護フィルムBに塗布後180℃、2分間の乾燥を行い接着剤シートを作成したこと以外は、実施例2と同様にしてTAB用テープ、パターンテープおよび半導体装置を得た。
【0088】
実施例1〜7および比較例1〜4の結果を表4と表5に示す。上記各実施例および各比較例から、本発明のTAB用テープは、低温ラミネートと低圧ラミネートに対応可能な高接着性テープであることがわかった。
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】
【表5】
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、低温かつ低圧でのラミネート性に優れた新規な半導体装置用接着剤付きテープが得られる。この半導体装置用接着剤付きテープを用いることで高密度実装用の半導体装置ならびに半導体集積回路接続用基板を工業的に有利に製造することができ、得られる半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、半導体装置用接着剤付きテープを用いた半導体装置(BGA)の一態様を説明するための断面図である。
【図2】図2は、半導体装置用接着剤付きテープを用いた半導体装置(CSP)の一態様を説明するための断面図である。
【図3】図3は、半導体集積回路搭載前のパターンテープの一態様を説明するための斜視図である。
【図4】図4は、図3のパターンテープを用いた半導体装置の一態様を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1、12、20 有機絶縁性フィルム
2、13、21 接着剤層
3 スプロケット孔
4 デバイス孔
5、14、22 導体パターン
6 インナーリード部
7 アウターリード部
8、15、23 半導体集積回路
9、16、24 封止樹脂
10、17、25 金バンプ
11 保護膜
18、26 ハンダボール
19 スティフナー
27 ソルダーレジスト
Claims (8)
- 有機絶縁性フィルム上に接着剤層および保護フィルム層を有する半導体用接着剤付きテープにおいて、硬化前の接着剤層の150℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率Eが10≦E≦200kPaであり、かつ散逸率Tが0.25≦T≦0.6であることを特徴とする半導体用接着剤付きテープ。
- 接着剤層中に含まれる沸点100〜250℃の溶剤の接着剤層中における総含有率が0.5〜2wt%であることを特徴とする請求項1記載の半導体用接着剤付きテープ。
- 接着剤層が、25℃において液体である炭素数12〜50の脂肪酸を含むことを特徴とする請求項1または2記載の半導体用接着剤付きテープ。
- 接着剤層が、フェノール樹脂を少なくとも1種類以上含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体用接着剤付きテープ。
- 接着剤層が、エポキシ樹脂を少なくとも1種類以上含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体用接着剤付きテープ。
- 接着剤層が、熱可塑性樹脂を少なくとも1種類以上含むことを特徴とする請求項4または5記載の半導体用接着剤付きテープ。
- 請求項1〜6のいずれか記載の半導体用接着剤付きテープを用いてなる半導体接続用基板。
- 請求項7記載の半導体用接続用基板を用いてなる半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003152112A JP4547866B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 半導体用接着剤付きテープおよび半導体接続用基板ならびに半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003152112A JP4547866B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 半導体用接着剤付きテープおよび半導体接続用基板ならびに半導体装置 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004352855A true JP2004352855A (ja) | 2004-12-16 |
| JP2004352855A5 JP2004352855A5 (ja) | 2006-06-15 |
| JP4547866B2 JP4547866B2 (ja) | 2010-09-22 |
Family
ID=34047407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003152112A Expired - Fee Related JP4547866B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 半導体用接着剤付きテープおよび半導体接続用基板ならびに半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4547866B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002044A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 半導体装置用接着剤組成物および半導体装置用接着シート |
| JP2013077855A (ja) * | 2013-01-31 | 2013-04-25 | Lintec Corp | 半導体装置の製造方法に用いられる接着剤 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1046113A (ja) * | 1996-08-07 | 1998-02-17 | Hitachi Chem Co Ltd | 低温接着性のフィルム状接着剤、それを用いたリードフレーム及び半導体装置 |
| JP2001152123A (ja) * | 1999-11-24 | 2001-06-05 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型接着剤とその接着シ―ト類 |
| JP2002100695A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Toray Ind Inc | 半導体装置用接着剤シート及び半導体装置 |
| WO2003018703A1 (en) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Adhesive sheet and semiconductor device and process for producing the same |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003152112A patent/JP4547866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1046113A (ja) * | 1996-08-07 | 1998-02-17 | Hitachi Chem Co Ltd | 低温接着性のフィルム状接着剤、それを用いたリードフレーム及び半導体装置 |
| JP2001152123A (ja) * | 1999-11-24 | 2001-06-05 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型接着剤とその接着シ―ト類 |
| JP2002100695A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Toray Ind Inc | 半導体装置用接着剤シート及び半導体装置 |
| WO2003018703A1 (en) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Adhesive sheet and semiconductor device and process for producing the same |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002044A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 半導体装置用接着剤組成物および半導体装置用接着シート |
| JP2013077855A (ja) * | 2013-01-31 | 2013-04-25 | Lintec Corp | 半導体装置の製造方法に用いられる接着剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4547866B2 (ja) | 2010-09-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR19990007859A (ko) | 반도체 접속 기판용 접착제 시트, 접착제가 붙어 있는 tab용테이프, 접착제가 붙어 있는 와이어 본딩 접속용 테이프, 반도체 접속용 기판 및 반도체 장치 | |
| CN106661200B (zh) | 环氧树脂组合物、树脂片、预浸料及覆金属层叠板、印刷布线基板、半导体装置 | |
| CN1393033A (zh) | 半导体连接基板用带粘合剂的带及使用了其的铜膜叠层板 | |
| US20060089465A1 (en) | Adhesive tape composition for electronic components | |
| JP4547866B2 (ja) | 半導体用接着剤付きテープおよび半導体接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JP2007186590A (ja) | 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート、半導体装置接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JP3932999B2 (ja) | 半導体用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JP5286679B2 (ja) | 電子部品用接着剤組成物およびそれを用いた電子部品用接着シート | |
| JP2004356369A (ja) | 半導体用接着剤付きテープおよびそれを用いた半導体用接続用基板の製造方法 | |
| JP3951418B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
| KR20170005506A (ko) | 동박 적층판용 접착제 | |
| JP2001354938A (ja) | 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた接着剤シート、半導体接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JPH10178054A (ja) | 半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置 | |
| JP3326372B2 (ja) | 電子部品用接着剤および電子部品用接着テープ | |
| JP3804260B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JPH10178040A (ja) | 半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置 | |
| JP2004356368A (ja) | 半導体用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張り積層板、半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JP2006273996A (ja) | 半導体用接着剤付きテープおよびこれを用いた銅張り積層板、半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
| JP3700297B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープの製造方法 | |
| JP3769853B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
| JP2004158798A (ja) | 半導体装置用接着テープ | |
| JP3503392B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
| JP3525448B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープ | |
| JP2017136864A (ja) | 支持体付き樹脂シート | |
| JPH11354592A (ja) | Tab用接着剤付きテ―プおよびそれを用いたtabテ―プならびに半導体装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060426 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060426 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100219 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100302 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100428 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100615 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100628 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140716 Year of fee payment: 4 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
