JP2004355604A - Icカード用icモジュールとicカード、およびsim - Google Patents

Icカード用icモジュールとicカード、およびsim Download PDF

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Abstract

【課題】 接触、非接触両用ICカード用としても、アンテナ付き機器に装着するSIM用にも使用可能なICカード用ICモジュールとICカード、SIMを提供する。
【解決手段】 本発明のICカード用ICモジュール4は、基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップ3と、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備えたICモジュールにおいて、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板24,25がICチップ3の両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子C4,C8と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子A2,A1と接触交信時には使用しない端子C4,C8との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ICカード用ICモジュールとICカード、およびSIMに関する。
詳しくは、接触と非接触の両用の機能を持つICチップが内蔵されたICカード用ICモジュールにおいて、多用途に利用できる新規な構造のICモジュールとそれを使用したICカード、およびSIMに関するものである。
したがって、本発明の利用分野は、ICカード用ICモジュールの製造やICカードまたはSIMの製造や利用の分野に関する。
接触と非接触の両方のインターフェースを持つICカード用ICチップ(以下、「デュアルインターフェースICチップ」、とも表現する。)が登場している。通常、このICチップを使ったICモジュールは非接触用アンテナとの接続をプリント基板裏面のアンテナコイル接続用端子板を介して行っている。
当該接続用端子板とカード基体内のアンテナとが導電性材料によって接続され、カード表面には6個ないし8個のISO7816接触方式の端子群が設けられていて接触、非接触の両用となるようにされている。
かかる接続方法を記載する先行技術には、特許文献1、特許文献2、等の多数があるが、従来技術の具体的内容を図面を参照して説明することとする。
図8は、従来の接触型ICカードの平面図、図9は、従来の接触、非接触両用ICカードの平面図、図10は、従来の小型ICカードであるSIM(UIM)を示す図、図11は、ICモジュールの端子群を表わす平面図、図12は、従来の接触、非接触両用のICカード用ICモジュールの裏面ボンディング状態を表わす図、図13は、ICモジュールをカード基体に装着した接触、非接触両用ICカードの断面図、図14は、SIMホルダーを示す図、図15は、従来のSIM用ICモジュールの背面を示す図、である。
従来の接触型ICカード11は、図8のように均一な薄板状のカード基体11bに接触型ICカード用ICモジュール14を埋設した周知の形態のものである。ISOの規格に基づき、カード基板のサイズは、53.98×85.60mm、厚みは、1.0mm以下、通常0.76mmにされている。
接触、非接触両用ICカード12も同一形状の基体であって、図9のように、カード基体12b内にアンテナコイル21を有している。アンテナコイル21は破線で示しているが、実際にはカード基体内に埋設されているので外観上は、接触型ICカード11と異なるものではない。
アンテナコイル21の両端は、接触、非接触両用ICカード用ICモジュール15のアンテナコイル接続用端子板に接続するようにされている。
従来のSIM(UIM)13は、図10の形態のものである。
サイズは、15.0mm×25.0mmの薄板状のものであり、基板13bの厚みは接触型ICカード11と同一にされている。切り欠き部23を有するのは装着時の表裏間違いを無くすためである。
なお、UIM(User Identity Module)とは、携帯電話会社が発行する契約者情報を記録した小型のICカードであって、携帯電話機に組み込んで利用者の識別に使用するセキュリティーIDモジュールのことをいう。
これは同様な機能を持つSIM(Subscriber Identity Module)から機能拡張が行われたもので契約者情報以外に電話帳などのプライベート情報やクレジット決済用の個人識別情報などを暗号化して登録することが可能となっている。
SIMをベースにしていることからUSIM(Universal SIM)と呼ばれることもある。SIMはGSM携帯電話サービスの利用を目的とするが、UIMは、例えば、アメリカのcdma2000携帯電話機に差し込んで国際ローミングサービスを受けるといった使用方法がなされている。
本願明細書では、以降および特許請求の範囲において、SIMとは、UIMあるいはUSIMを含めた小型のICカードを総称して表現するものとする。
SIMやUIMの基体内にアンテナコイルを設けることもできるが、通常は携帯電話機に差し込んで使用することから、携帯電話機の筐体に設けたアンテナに接続したり、アダプタアンテナを利用することが多く、小サイズのSIMやUIM自体にアンテナを設けることは少ない。
従来の接触型ICカード用ICモジュール14の端子群は、図11のように、ISO7816の規格によりC1〜C8の8つの端子が規定されている。
C1はVCC(供給電圧)、C2はRST(リセット信号)、C3はCLK(クロック信号)、C5はGND(接地)端子で、通常、ICモジュール14の端子板中心部分と電気的につながって形成されている。C6はVPP(可変供給電圧;プログラム供給電圧など)、C7はI/O(データ入出力)である。
C4とC8は、RFU(予備端子)であって現在は使用していない。
従来の接触、非接触両用ICカード用ICモジュール15の裏面のボンディング状態は図12のようになっている。C1,C2,C3,C5,C7端子板背面の絶縁基板には、ワイヤボンディング基板側パッド26が形成されていて、当該パッドを介して、それぞれICチップ3側の接続端子(パッド)にボンディングワイヤ27で接続されている。C4,C8端子板は予備端子なので基板側パッドは設けられていない。C6のVPPも使用しない場合が多い。
C2,C3端子とC6,C7端子の背面を利用してアンテナコイル接続用端子板24,25が設けられ、C4,C8端子の背面を通る回路を介して、ICチップ3の非接触インターフェース部A1,A2にボンディングされている。
ICモジュールのICチップ3やボンディングワイヤ27部分は樹脂モールドされて実装されている。
図13は、ICモジュール15をカード基体12bに装着した接触、非接触両用ICカードの断面図である。アンテナコイル接続用端子板24,25を横切りボンディングワイヤ27に沿う断面が示されている。
ICモジュール15は、プリント基板8のカード表面側に接触端子群を有しカード内面側にICチップ3とワイヤボンディング部を有している。
ICモジュールの装着は、まず予めアンテナコイル21が形成され埋設されているカード基体12bの当該カード基体表面からアンテナコイル両端の接続端子面が現われるようにICモジュール装着用凹部5を掘削する。
次に、装着用凹部5内にICモジュール15を装填して、接続端子面とICモジュール15側のアンテナコイル接続用端子板24,25間を導電性接着剤6で導通させる。同時に、当該導電性接着剤、あるいは通常の接着剤も併用してICモジュールを装着用凹部5内に固定する。ICモジュール15の樹脂モールド部7は、一段と深く切削された装着用凹部5の中央部分に嵌合するようにされている。
ところで最近、デュアルインターフェースICチップ搭載のICモジュールをカードではなく、GSM/3GPP規格のSIMに搭載して使用することが提唱されている(特許文献3、特許文献4、等)。
この場合、SIMの基体にはアンテナを設けなくても、SIMを装着するアダプタやSIMホルダー等の機器にアンテナコイルを設けて利用することができる。
そしてこの場合、さらにC4,C8の予備端子をアンテナと接続するための端子として、ICチップ3の非接触インターフェース部とがワイヤボンディングされている。
図14は、SIMホルダーを示す図、図15は、従来のSIM用ICモジュールの背面を示す図である。いずれも特許文献3等に提案されているものである。
図14の場合、SIM2は、SIMホルダー31の挿入口35から挿入されて端子板32の下側に入って固定される。SIMホルダー31内にはアンテナコイル31aが形成されていて、その両端部が端子板32の裏面に突出しているコンタクトピン(不図示)を介してSIM2のICモジュール15のC4,C8端子に接続するようにされている。
これにより、SIM2がアンテナコイル31aに接続するので、SIM2自体がアンテナコイルを持たない場合でも非接触通信が可能となる。
SIMホルダー31は、上蓋部38と下側ケース部39等から形成され、ケーシングの内面等にアンテナコイル31aが形成されているものである。
上記用途の場合、SIM用ICモジュール15の背面は、図15のように結線される。すなわち、ICモジュール15のC8とC4端子は、その背面側においてICチップ3の非接触通信機能部A1,A2にそれぞれ結線されている。
これにより、非接触通信機能部A1,A2がSIMホルダーの端子板32を介してアンテナコイル31aに接続し、SIM2と外部機器との非接触通信が可能となる。
特開平9−123654号公報 特開平11−328355号公報 特願2002−244613号 特願2002−300072号
上記のように、SIM用の接触、非接触両用のICモジュールは、C4,C8端子がICチップの非接触インターフェース部に接続しているので、端子板を介してSIM(UIM)ホルダー等のアンテナに接続するためには便利である。
しかし、カード基体内にアンテナコイルが有る場合に、これと接続するには、アンテナコイル接続用端子板を有しないので使用し難い問題がある。
一方、図12図示のような従来型の接触、非接触両用ICカード用ICモジュール15では、SIMホルダーのアンテナとの接続ができない問題がある。
そこで本発明は、これら両用に使用できる接触、非接触両用ICカード用ICモジュールの構造を研究して本発明の完成に至ったものである。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、基板の一方側面には、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップを有し、該基板の他方側面には、ISO7816が規定する8つの接触端子群を有するICモジュールにおいて、該ICチップの接触交信に用いる各接続端子と前記接触端子群の各端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、非接触交信に用いる各接続端子とISO7816のC4,C8端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、さらに、ICカード基体内のアンテナコイルと接続するためにICチップの両側に対向して設けられた2つの接続用端子板と前記C4,C8端子板裏面間が、前記穴部を通じてワイヤ接続されていることを特徴とするICカード用ICモジュール、にある。
本発明の要旨の第2は、基板の一方側面には、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップを有し、該基板の他方側面には、ISO7816が規定する8つの接触端子群を有するICモジュールにおいて、該ICチップの接触交信に用いる各接続端子と前記接触端子群の各端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、非接触交信に用いる各接続端子がICカード基体内のアンテナコイルと接続するためにICチップの両側に対向して設けられた2つの接続用端子板にワイヤ接続され、さらに、前記2つの接続用端子板とISO7816のC4,C8端子板裏面間が、前記穴部を通じてワイヤ接続されていることを特徴とするICカード用ICモジュール、にある。
本発明の要旨の第3は、基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備えたICモジュールにおいて、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したことを特徴とするICカード用ICモジュール、にある。
本発明の要旨の第4は、アンテナコイルが形成されたICカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、請求項1または請求項2記載のICカード用ICモジュールを、当該ICモジュールの前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするICカード、にある。
本発明の要旨の第5は、基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備え、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したICカード用ICモジュールを、アンテナコイルが形成されたICカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、前記ICカード用ICモジュールを当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするICカード、にある。
本発明の要旨の第6は、アンテナコイルが形成されたSIMカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、請求項1または請求項2記載のICカード用ICモジュールを、当該ICモジュールの前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするSIM、にある。
本発明の要旨の第7は、基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備え、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したICカード用ICモジュールを、アンテナコイルが形成されたSIMカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、前記ICカード用ICモジュールを当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするSIM、にある。
本発明のICカード用ICモジュールは、接触、非接触両用ICカード用に使用でき、また、アンテナコイルを持たないICカードやSIMに使用しても、アンテナ付きSIMホルダー等に使用すれば、C4,C8端子を介して非接触通信をすることができる。
本発明のICカードは、アンテナコイルを有するICカード基体に使用すれば、接触、非接触両用ICカードとして使用でき、アンテナコイルを持たないICカード基体に装着しても、アンテナやアダプタ付きICカードホルダー等で使用すれば、C4,C8端子を介して非接触通信をすることができる。
本発明のSIMは、SIM自体にアンテナコイルを持たせることができるが、アンテナコイルを持たないSIMに装着しても、アンテナ付きSIMホルダー等で使用すれば、C4,C8端子を介して非接触通信をすることができる。
以下、本発明のICカード用ICモジュール、ICカード、SIMについて図面を参照して説明する。
図1は、ICカード用ICモジュールの第1実施形態を示す背面図である。
図2は、同非接触インターフェース部の接続状態を示す断面図である。
図3は、ICカード用ICモジュールの第2実施形態を示す背面図である。
図4は、同非接触インターフェース部の接続状態を示す断面図である。
図5は、ICモジュールをカード基体に装着する工程を示す図である。
図6は、ICカード基体からSIMを形成する工程を示す図である。
図7は、アンテナコイルを有するSIMを示す図である。
まず、本発明のICカード用ICモジュールから説明する。
本発明のICカード用ICモジュールの第1実施形態は、請求項1の発明として特許請求の範囲に記載され、第2実施形態は、請求項2の発明として記載されている。請求項3の発明は、第1実施形態と第2実施形態の双方のICモジュールを包含する内容となっている。
本発明のICカード用ICモジュール4の第1実施形態(請求項1の発明)は、図1、図2のように、C4,C8端子の背面にはプリント基板8の絶縁性基材に穴を穿って、ワイヤボンディング基板側パッド(穴部)26a,26bが形成されている。
2つのアンテナコイル接続用端子板24,25が、ICチップ3の両側に対向して設けられている。そして、パッド26aとアンテナコイル接続用端子板24との間がワイヤボンディングにより結線され、さらにICチップ3のA2パッド(非接触交信に用いる接続端子)にワイヤボンディングされている。一方、パッド26bとアンテナコイル接続用端子板25との間がワイヤボンディングにより結線され、さらにICチップ3のA1パッド(非接触交信に用いる接続端子)にワイヤボンディングされている。
第2実施形態(請求項2の発明)でも同様であるが、図3、図4のように、C4,C8端子の背面にワイヤボンディング基板側パッド(穴部)26a,26bが形成されている。そして、パッド26aとアンテナコイル接続用端子板24との間がワイヤボンディングにより結線され、さらにICチップ3のA2パッドとアンテナコイル接続用端子板24との間がワイヤボンディングされている。一方、パッド26bとアンテナコイル接続用端子板25との間がワイヤボンディングにより結線され、さらにICチップ3のA1パッドとアンテナコイル接続用端子板25との間がワイヤボンディングされている。
第1実施形態も第2実施形態もワイヤボンディング部やパッド部、ICチップ3は結線後に樹脂モールドされる。
このように本発明のICカード用ICモジュール4は、アンテナコイル接続用端子板24,25を有するので、ICカード基体内のアンテナコイルと直接的に接続させることができる。この場合は、接触、非接触両用のICカードとしての使用が可能である。
一方、SIM用として携帯電話機やSIM(UIM)ホルダー等のアンテナを使用する場合は、SIM自体にアンテナコイルを持たない場合であっても、C4とC8の接触端子板を介してICチップの非接触インターフェース部に接続することができる。
すなわち、デュアルインターフェースICチップをモジュール化した際に一つの形態で多面的に利用できる利点がある。
このようなICモジュールの製造は、まずICモジュール用プリント基板8の準備から行う。これには、基板8の絶縁性基材の基板側パッド26の各位置に、予め貫通孔(穴部)を形成したものを用いて製造する。絶縁性基材としては、例えば、厚さ75〜100μm程度のガラスエポキシフィルム、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ビスマレイド−トリアジン樹脂フィルムなどのフィルムと熱硬化性接着シートを接着したものを用いる。
所定の位置に貫通孔(穴部)を形成した後、絶縁性基材の両面に銅箔をヒートプレスにより接着して一体化する。これを、通常のフォトエッチング法により表面側端子群(C1〜C8)や背面側のアンテナコイル接続用端子板24,25を形成することによりパターニングを行う。なお、銅箔層は18〜30μm程度の厚みにする。
レジスト剥離後、残存する銅箔層を電極として、表面側端子群と背面のアンテナコイル接続用端子板24,25に対してニッケルメッキ及び金めっき処理を行う。
デュアルインターフェースICチップ3をエポキシダイ接着剤によりプリント基板8にダイボンディングし、ICチップ3の各接続端子(パッド)と基板側の各パッド(穴部)26間のワイヤボンディングを行う。
最後に、ICチップ3、ボンディングワイヤ27部分をトランスファーモールディング法、キャスティング法等により樹脂モールドし、更に必要に応じて裏面側を研磨して厚みを整えて、ICカード用ICモジュール4が完成する。
以上の製造方法に関連する内容は、特許公報第2904785号にも記載されているところである。
なお、上記の各実施形態において、各端子に設けたワイヤボンデング基板側パッド(穴部)に代えて、スルーホールで接続することも可能である。ただし、この場合は以下のような問題が生じる。
(1)製造工程が煩雑化し、更に製造コストも増大化する。
(2)スルーホールを有しているので、封止樹脂を充填する際に樹脂が端子面側にしみだし、導通不良を起こし易くなり、歩留りならびに信頼性が低下する。
次に、本発明のICカードおよびSIMの製造について、図5を参照して説明する。
ICカードの製造は、まず、アンテナシート10aの製造を行う。この工程は1のコアシート10aの表面にアンテナコイル21とアンテナコイル接続端部を形成する工程である。通常は、アルミ、銅等の金属箔をラミネートしたコアシートにレジスト膜を形成して必要なパターンをフォトエッチングで形成することが多いが、導電性インキによりプリント配線したり、被覆銅線の被膜を溶解しながら銅線をカード基体に固定する方法であってもよい。
次に、ICモジュール搭載前のカード基体10を製造する。この工程は、アンテナシート10aと他のコアシート10b、およびオーバーシート10c,10dを積層してから(図5(A))、プレス機に導入し、熱圧をかけて基材を融着または接着して一体化する(図5(B))。その後、カードサイズへの打ち抜きを行う(図5(C))。
次いで、ザグリ機を用いてICモジュール装着用凹部5の掘削を行う。装着用凹部5は、図5(C)のように、ICモジュール4のプリント基板8部分を懸架する大きさと深さの第1凹部51と、ICモジュールの樹脂モールド部7を埋設する大きさと深さの第2凹部52に形成する。第1凹部51切削の際、アンテナコイル21の接続端部211,212を露出させる掘削を同時に行う。
ただし、後述の実施例のように、接続端部211,212を第1凹部面よりは深い位置とし、第1凹部面からアンテナコイル接続端部に達する小径の導通用凹部を掘削する場合もある。この場合には、アンテナシート10aのアンテナコイル21は、コアシート10b側に面するように配置してもよい。
この露出したアンテナコイル接続端部に導電性接着剤を塗布するか異方導電性接着テープ9を貼着して(図5(D))、接触、非接触両用ICカード用ICモジュール4を装填する(図5(E))。
その後、圧着するためのICモジュールシールを行う。モジュールシールは接触端子板12面をヒーターブロックで熱圧をかけることにより行う。
ICモジュール装着用凹部5に接触、非接触両用ICカード用ICモジュール4を装着した後は、前記の図13に図示した状態になる。
ICモジュール装着後、ICチップ特性等の検査を行う。次いで、ICカードの用途に応じて、データを書き込みする発行処理工程を行う。以上により、接触、非接触両用ICカードが完成する。
SIMを製造する場合は、以下の工程を行う。
完成した接触、非接触両用ICカードについて、図6のように、周縁スリット2sやブリッジ2bの形成、等の仕上げ加工を行う。周縁スリット2sは、SIM2の外形形状を形成するものである。また、2〜3の箇所をブリッジ2bにより接続してSIM2が簡単に抜け落ちないようにするが、ブリッジ部分にはハーフカット線2hを設け、折り取りできるようにされている。ブリッジ2bのアンテナコイル接続線が通る部分のハーフカット線2hは、当該接続線を切断しない深さにする。
これらの加工には前記のように、ハーフカット加工、ミシン目加工、エンドミルによるザグリ加工、溝打ち抜き加工、およびそれらの組み合わせ加工により行う。
なお、この工程は、ICモジュール装着用凹部5の掘削工程と連続して行うものであってもよい。
ICモジュール装着後、ICチップ特性等の検査を行う。SIM基体内にアンテナコイル21を持たない場合は、通常、非接触通信機能の検査ができないが、上記のように製造するSIMは、この段階でICチップの非接触通信機能の検査ができる利点がある。
次いで、SIM2の用途に応じて、データを書き込みする発行処理工程を行う。以上により、接触、非接触両用SIMが完成する。
図6のSIM2をカード基体10から折り取りする際は、ハーフカット線2hを折ると同時にアンテナコイル21の接続部を切断することになるから、SIM2自体は、アンテナコイルを持たないことになるが、折り取りする前のICカードの状態で非接触機能を試験できる利点がある。ただし、最初からアンテナコイルを形成しないSIMであっても勿論構わない。
SIM自体は、アンテナコイルを持たない場合であっても、前述のように、アンテナを有するSIMホルダーに装着して使用すれば、C4,C8端子を介して、非接触通信をすることができる。
また、図7のように、SIMカード基体のアンテナコイル21を、SIMの外形(15mm×25mm)内に納まるような形状にして、SIM2自体にアンテナコイル21を持たせても良いことも、勿論のことである。その場合には、SIM自体のアンテナコイルと携帯電話機やSIMホルダーのアンテナと双方が、C4,C8端子を介して、アンテナとして機能することになる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施例を説明する。
<ICカード用ICモジュールの準備>
あらかじめ、各ワイヤボンディング基板側パッド26,26a,26bのための貫通孔(穴部)を形成した絶縁性基材(ガラスエポキシ基材、厚み100μm)8の両面に銅箔をヒートプレスにより接着して一体化した。これを、通常のフォトエッチング法により表面側端子群(C1〜C8)や背面側のアンテナコイル接続用端子板24,25を形成した(図1、図2参照)。
接触・非接触式両用ICチップ3をエポキシダイ接着剤によりプリント基板8にダイボンディングし、ICチップ3の各接続端子(パッド)と基板側の各パッド(穴部)26間、ICチップ3の非接触インターフェース部A1とパッド26b間、A2とパッド26a間、および接続用端子板24,25とパッド26a,26b間、を、図1図示のようにワイヤ接続した。
この接触・非接触式両用ICチップが実装されたCOT(Chip On Tape;厚み160μm)のICチップ3やワイヤボンディング部周囲を囲みエポキシ系樹脂を滴下して樹脂モールドした。ただし、2個のアンテナコイル接続用端子板(大きさ2mm×3mm)24,25は樹脂モールド部から露出するようにした。
ICモジュール基板の大きさは13.0mm×11.8mmとし、樹脂モールド部7は大きさは8.0mm×8.0mm、基板厚みを含めない樹脂モールド部7の高さは440μmとなった。
このCOT裏面(端子板の反対面)に、樹脂モールド部7とアンテナコイル接続用端子板24,25を除いて第1凹部(ICモジュール装着用凹部内であって接触端子板が載置される部分)に接する部分が被覆されるように、導電性熱反応性接着テープ(ポリエステル樹脂系、厚み50μm)9を打ち抜いてからラミネートした。
プレス条件は、130°C、時間5秒とした。このラミネート時に、接着テープ9は、約10μm圧縮された。
<アンテナシートの製造>
カード基体のアンテナシートとして、厚み360μmの白色硬質塩化ビニールシートに厚み35μmのアルミ箔が積層された基材を使用し、フォトエッチングによりアンテナコイル21とアンテナコイル接続端部211,212を形成した(図5参照。)。
なお、アンテナコイル21がSIM2の外形から抜け出る接続配線部分が、ブリッジ2bに位置するような配線パターン形状とした。
<ICカード基体の準備>
このアンテナシートに対して、厚み360μmの白色硬質塩化ビニルシート1枚を、アンテナコイル21を内側にして合わせ、この2枚をコアシートとして、さらにその両面に厚み50μmの透明塩化ビニールシートの2枚をコアシートの上下面に配置した合計4枚のシートを仮止めした後、熱圧(150°C、0.03MPa、時間40分)をかけて融着し、アンテナシート埋め込み済ICカード10基体を準備した。
この状態では、アンテナコイル接続端部211,212は、カード表面から410μm〜445μmの範囲に存在することになる。
<ICモジュール装着用凹部の切削>
ICモジュール装着部の凹部を、ザグリ機のNC切削加工により形成した。
まず、ICモジュール基板(接触端子板)と接着テープ9の厚みの合計厚さに相当する深さに第1凹部51を切削した。
この段階での第1凹部の大きさは、13.1×11.9mm(角部の曲率半径2.5mm)、深さは200μmとした。このサイズは実際の端子基板サイズよりも各0.1mm程度大きい開口である。
さらにICモジュール4の樹脂モールド部7を納める第2凹部(ICモジュール装着用凹部中心の最深部分)52を、大きさ8.2mm×8.2mm、深さをカード表面から640μm、第1凹部表面からさらに440μm深くなるように掘削した。
最後に、ICモジュール4のアンテナコイル接続用端子板24,25と、カード基体内のアンテナコイル接続端部211,212とを導通させるための2個の導通用凹部(直径2mm)を、第1凹部表面から掘削した。深さは、カード表面から430μm程度になるように掘削した。
<ICモジュールの装着>
導通用凹部により露出したアンテナコイル接続端部211,212の上に液状導電性熱硬化性樹脂を塗布した上に、先に準備した導電性熱反応性接着テープ9ラミネート済みのICモジュール4をCOTから打ち抜いて搭載し、熱圧(150°C、時間5秒)をかけて接着テープ9を溶かしてICモジュールを固定した。
これにより、ICモジュールとICカード基体の接着、およびICモジュールとカード基体内のアンテナコイルとの電気的接続の両方が完成した。
この状態で札入れサイズの接触、非接触両用ICカードとして使用することができ、アンテナを有する札入れサイズ用ICカードアダプタを用いて使用することもできる。
<SIM化するための仕上げ加工>
SIM2のサイズが長辺25mm、短辺15mmとなるようにし、1角部に切り欠き部23を設けるようにして、周縁スリットにより外形形状を形成した。
周縁スリット2sは、エンドミルの切削により、幅1.5mmとなるようにし、ブリッジ2bを左右の長辺に各1カ所、都合2カ所設け、当該ブリッジ部には、ICカード基体10の上下面からハーフカット線2hを打ち抜き刃により入れ、中心層が0.4mm程度残るようにした(図6参照)。
ブリッジ2bには、アンテナコイルとの接続部を設けて、ハーフカット線2hを入れるが、上下から各0.2mm程度の深さであるので、ハーフカットにより接続線が切断されることはない。ただし、アンテナ接続線は容易に折り取りできる細さのものである。
以上の工程で完成した、ICカード1は、SIM2を周縁スリットやブリッジから折り取りしないで、ICチップの特性検査を従来のICカードの検査装置を使用して行うことができ利便性の高いものであった。
また、SIM2を折り取りする前の状態では、通常の接触・非接触両用ICカードとして使用でき、折り取りすれば、携帯電話機用等のSIMとして用いることができた。
ICカード用ICモジュールの第1実施形態を示す背面図である。 同非接触インターフェース部の接続状態を示す断面図である。 ICカード用ICモジュールの第2実施形態を示す背面図である。 同非接触インターフェース部の接続状態を示す断面図である。 ICモジュールをカード基体に装着する工程を示す図である。 ICカード基体からSIMを形成する工程を示す図である。 アンテナコイルを有するSIMを示す図である。 従来の接触型ICカードの平面図である。 従来の接触、非接触両用ICカードの平面図である。 従来のSIM(UIM)を示す図である。 ICモジュールの端子群を表わす平面図である。 従来の接触、非接触両用ICカード用ICモジュールの裏面のボンディング状態を表わす図である。 ICモジュールをカード基体に装着した接触、非接触両用ICカードの断面図である。 SIMホルダーを示す図である。 従来のSIM用ICモジュールの背面を示す図である。
符号の説明
2 SIM(UIM)
2s 周縁スリット
2b ブリッジ
2h ハーフカット線
3 ICチップ
4 接触、非接触両用ICカード用ICモジュール
5 ICモジュール装着用凹部
6 導電性接着剤
7 樹脂モールド部
8 プリント基板、絶縁性基材
9 接着テープ
10 ICカード基体
11 接触型ICカード
12 接触、非接触両用ICカード
13 SIM(UIM)
14 接触型ICカード用ICモジュール
15 接触、非接触両用ICカード用ICモジュール
21 アンテナコイル
23 切り欠き部
24,25 アンテナコイル接続用端子板
26 ワイヤボンディング基板側パッド
26a,26b 穴部、ワイヤボンディング基板側パッド
27 ボンディングワイヤ
31 SIMホルダー 32 端子板
35 挿入口
38 上蓋部
39 下側ケース部

Claims (8)

  1. 基板の一方側面には、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップを有し、該基板の他方側面には、ISO7816が規定する8つの接触端子群を有するICモジュールにおいて、
    該ICチップの接触交信に用いる各接続端子と前記接触端子群の各端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、非接触交信に用いる各接続端子とISO7816のC4,C8端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、さらに、ICカード基体内のアンテナコイルと接続するためにICチップの両側に対向して設けられた2つの接続用端子板と前記C4,C8端子板裏面間が、前記穴部を通じてワイヤ接続されていることを特徴とするICカード用ICモジュール。
  2. 基板の一方側面には、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップを有し、該基板の他方側面には、ISO7816が規定する8つの接触端子群を有するICモジュールにおいて、
    該ICチップの接触交信に用いる各接続端子と前記接触端子群の各端子板裏面間が、基板の絶縁層に形成した穴部を通じてワイヤ接続され、非接触交信に用いる各接続端子がICカード基体内のアンテナコイルと接続するためにICチップの両側に対向して設けられた2つの接続用端子板にワイヤ接続され、さらに、前記2つの接続用端子板とISO7816のC4,C8端子板裏面間が、前記穴部を通じてワイヤ接続されていることを特徴とするICカード用ICモジュール。
  3. 基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備えたICモジュールにおいて、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したことを特徴とするICカード用ICモジュール。
  4. 接触交信時には使用しない端子は、ISO7816が規定するC1〜C8の8個の端子のうち、C4、C8端子であることを特徴とする請求項3記載のICカード用ICモジュール。
  5. アンテナコイルが形成されたICカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、請求項1または請求項2記載のICカード用ICモジュールを、当該ICモジュールの前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするICカード。
  6. 基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備え、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したICカード用ICモジュールを、アンテナコイルが形成されたICカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、前記ICカード用ICモジュールを当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするICカード。
  7. アンテナコイルが形成されたSIMカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、請求項1または請求項2記載のICカード用ICモジュールを、当該ICモジュールの前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするSIM。
  8. 基板と、該基板の一方側に設けられた、接触、非接触の両方のインターフェースを持つICチップと、該基板の他方側に設けられた複数の接触端子群とを備え、該基板の前記ICチップ側面にはカード基体内のアンテナコイルと接続するための2つの接続用端子板がICチップの両側に設けられており、複数の接触端子のうち、接触交信時には使用しない端子と該接続用端子板間とをワイヤ接続し、さらにICチップの非接触交信に用いる端子と接触交信時には使用しない端子との間、またはICチップの非接触交信時に用いる端子と接続用端子板の間、をワイヤ接続したICカード用ICモジュールを、アンテナコイルが形成されたSIMカード基体にICモジュール埋設用凹部を掘削して、当該アンテナコイルの両端部と、前記2つの接続用端子板が電気的に導通するようにして、前記ICカード用ICモジュールを当該埋設用凹部内に装着したことを特徴とするSIM。




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