JP2004355760A - データ記憶回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】待機状態時における待機電流を抑制することにより、待機消費電力の低減を可能とするデータ記憶回路を提供することを目的とする。
【解決手段】複数のメモリセルS1、複数のビット線BL,/BLおよびプリチャージ回路を有するデータ記憶回路に、ディスチャージ回路をさらに備え、動作モードにおいて、チップイネーブル信号CEに基づく制御の下、プリチャージ回路により、メモリセルS1へのデータの書き込みまたは読み出しに先立ってビット線BL,/BLをプリチャージし、待機状態時においては、ディスチャージ回路により、当該ビット線BL,/BLをディスチャージする。また、スリープモードにおいても、ディスチャージ回路により、当該ビット線BL,/BLをディスチャージする。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のメモリセルS1、複数のビット線BL,/BLおよびプリチャージ回路を有するデータ記憶回路に、ディスチャージ回路をさらに備え、動作モードにおいて、チップイネーブル信号CEに基づく制御の下、プリチャージ回路により、メモリセルS1へのデータの書き込みまたは読み出しに先立ってビット線BL,/BLをプリチャージし、待機状態時においては、ディスチャージ回路により、当該ビット線BL,/BLをディスチャージする。また、スリープモードにおいても、ディスチャージ回路により、当該ビット線BL,/BLをディスチャージする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ記憶回路に係る発明であって、特に、ビット線またはマッチ線の電位設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタティックランダムメモリ(SRAM)において、SRAMへのデータの書き込み、およびSRAMからのデータ読み出しを行うに当たり、まず、ビット線をプリチャージしていた。
【0003】
通常、ビット線のプリチャージは、クロック信号が「0」レベルの期間に行われ、クロック信号が「1」レベルの期間は、データの書き込みまたは読み出しの期間とされていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−344979号公報(段落番号0063、第1図等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、デバイスの微細化によるゲート酸化膜の薄膜化に伴い、SRAMの待機状態時(SRAMに対してアクセスが無い状態の期間)にビット線のプリチャージを行う従来の技術では、当該待機状態時に、ゲート酸化膜中に流れるゲートリーク電流等(待機電流と把握できる)が大きくなる傾向にあり、当該待機電流の増加に伴い、SRAMの待機消費電力が増大するという問題が発生していた。
【0006】
そこで、この発明は、メモリセルの待機状態時における待機電流を抑制し、待機消費電力の低減を図ることができる、データ記憶回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記動作モード時において、当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記電位設定回路により、前記ビット線を前記第二の電位に設定する。
【0008】
また、本発明に係る請求項2に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のマルチポートメモリセルと、当該データの転送を担う複数の読み出しビット線と、複数の書き込みビット線とを有するデータ記憶回路において、クロック信号に基づく制御の下、前記読み出しビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記クロック信号に基づく制御の下、前記書き込みビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えているものであっても良い。
【0009】
また、本発明に係る請求項3に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を、前記電位設定回路により前記第二の電位に設定するものであっても良い。
【0010】
また、本発明に係る請求項4に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記マッチ線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記電位設定回路により、前記マッチ線を前記第二の電位に設定するものであっても良い。
【0011】
また、本発明に係る請求項10に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を所定の電位でプリチャージするプリチャージ回路を備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージし、前記動作モード時において当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを止め、前記ビット線をフローティング状態にするものであっても良い。
【0012】
また、本発明に係る請求項12に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線に対しては、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを行わずフローティング状態にするものであっても良い。
【0013】
また、本発明に係る請求項13に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記プリチャージ回路による前記マッチ線のプリチャージを止め、前記マッチ線をフローティング状態にするものであっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1に、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0016】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路と、当該ビット線BL,/BLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路およびディスチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0017】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WL、および複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図1では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれに関する周辺回路のみを図示している。
【0018】
以下、図1を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0019】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、入出力部が相互に接続されている2つのCMOSインバータC1,C2と、2つのN型のアクセストランジスタMN3,MN4とで構成されている。
【0020】
具体的に、CMOSインバータC1は、ソースが固定電源VDDに接続されているP型の負荷トランジスタMP1と、ソースが接地に接続されているN型の駆動トランジスタMN1とを直列に接続することにより構成されている。他方、CMOSインバータC2は、ソースが固定電源VDDに接続されているP型の負荷トランジスタMP2と、ソースが接地に接続されているN型の駆動トランジスタMN2とを直列に接続することにより構成されている。ここで、固定電源VDDの電位はV1である。
【0021】
また、CMOSインバータC1側のデータ保持ノードN1は、N型のアクセストランジスタMN3を介してビット線BLに接続されており、他方、CMOSインバータC2側のデータ保持ノードN2は、N型のアクセストランジスタMN4を介してビット線/BLに接続されている。
【0022】
また、アクセストランジスタMN3,MN4のそれぞれのゲートには、ワード線WLが共通に接続されている。
【0023】
以上がSRAMセルS1の構成である。
【0024】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0025】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP3,MP4と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、ビット線BLの一端がプリチャージトランジスタMP3を介して固定電源VDDに接続されており、他方、ビット線/BLの一端がプリチャージトランジスタMP4を介して固定電源VDDに接続されている。
【0026】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0027】
これに対して、ディスチャージ回路は、一端が接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN5,MN6で構成されいる。具体的には、ビット線BLの他端がディスチャージトランジスタMN5を介して接地に接続されており、他方、ビット線/BLの他端がディスチャージトランジスタMN6を介して接地に接続されている。
【0028】
ここで、ディスチャージトランジスタMN5,MN6の各ゲートにはディスチャージ信号SDが入力されており、当該ディスチャージ信号SDによりビット線BL,/BLのディスチャージが制御されている。
【0029】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0030】
次に、図1で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図2に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。ここで、当該データ記憶回路は、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0031】
つまり、図2で示すように、モード信号MDが「1」レベルのとき、データ記憶回路は動作モードとなり、モード信号MDが「0」レベルのとき、データ記憶回路はスリープモードとなる。ここで、動作モードとは、SRAMセルS1に対してアクセスが行われる期間をいい、スリープモードとは、一定期間SRAMセルS1に対してアクセスが行われないなどの条件により自動的に切り替えられる、低電力消費状態の期間をいう。
【0032】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0033】
ディスチャージ信号SDおよびプリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0034】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図2では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、ディスチャージ信号SDは、チップイネーブル信号CEが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりを受けて(図2では、時刻t3において)、「1」レベルとなるように制御される。
【0035】
その後、図2で示すように、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間、ディスチャージ信号SDの「1」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、ディスチャージ信号SDを「1」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0036】
よって、当該ディスチャージ信号SDとして「1」レベルが入力されると、ディスチャージトランジスタMN5,MN6は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、接地電位にディスチャージされる。なお、このときプリチャージ信号SPは「1」レベルであり、プリチャージトランジスタMP3,MP4はオフ状態となっている。
【0037】
なお、データ記憶回路の待機状態には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。
【0038】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図2では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図2における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図2では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0039】
なお、ディスチャージ信号SDは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図2における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)に同期して、「0」レベルとなるように制御される。
【0040】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、ディスチャージ信号SDとして「0」レベルが入力されている期間は、ディスチャージトランジスタMN5,MN6はオフ状態となっている。
【0041】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化すると、時刻t3までの期間は、プリチャージ信号SPは「1」レベル、ディスチャージ信号SDは「0」レベルとなるように制御されており、他方で所定のワード線WLが選択される。
【0042】
これにより、各トランジスタMP3,MP4,MN5,MN6はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0043】
したがって、本実施の形態のデータ記憶回路では、動作モード時において、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0044】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0045】
スリープモードの時には、図2に示すように、プリチャージ信号SP、ディスチャージ信号SDともに、「1」レベルとする。これにより、ディスチャージトランジスタMN5,MN6はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0046】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ディスチャージ回路によるビット線BL,/BLのディスチャージが実行され、当該ビット線BL,/BLは接地電位に設定される。
【0047】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0048】
さて、図2に示すタイミングチャートに従う、プリチャージ信号SPおよびディスチャージ信号SDを生成するためには、例えば図3に示すような信号生成回路が必要である。
【0049】
図3に示す信号生成回路から分かるように、プリチャージ信号SPおよびディスチャージ信号SDは、モード信号MD、チップイネーブル信号CEおよびクロック信号CLKに基づいて生成されている。以下、当該信号生成回路の構成および動作について説明する。
【0050】
<信号生成回路の構成>
図3から分かるように、信号生成回路は、1つのフリップフロップ回路F1と、2つの遅延回路DL1,DL2と、4つのNANDゲートG1〜G4と、1つのNORゲートG5とから構成されている。ここで、遅延回路DL1,DL2は、例えば複数個のインバータを直列に接続することにより構成され、共にΔtの時間遅延を有する回路である。
【0051】
フリップフロップ回路F1のD端子には、チップイネーブル信号CEが入力されており、フリップフロップ回路F1のT端子には、反転したクロック信号CLKが入力されている。
【0052】
また、フリップフロップ回路F1のQ1端子は、ノードn1を介して、NANDゲートG1の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL1の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL1の出力部は、NANDゲートG1の他方の入力部に接続されている。
【0053】
また、フリップフロップ回路F1のQ2端子(Q2端子からはQ1端子の反転信号が出力される)は、ノードn2を介して、NANDゲートG2の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL2の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL2の出力部は、NANDゲートG2の他方の入力部に接続されている。
【0054】
また、NANDゲートG2の出力部は、NORゲートG5の一方の入力部に接続されており、当該NORゲートG5の他方の入力部には、ノードn3で分岐したクロック信号CLKが入力されている。
【0055】
さらに、NANDゲートG1の出力部は、NANDゲートG3の一方の入力部に接続されており、NORゲートG5の出力部は、NANDゲートG4の一方の入力部に接続されている。なお、NANDゲートG3の他方の入力部およびNANDゲートG4の他方の入力部には、ノードn4で分岐してモード信号MDがそれぞれ入力される。
【0056】
<信号生成回路の動作>
次に、図3のように構成された信号生成回路の動作について説明する。ここで、フリップフロップ回路F1は、クロック信号CLKの立下がりのタイミングでチップイネーブル信号CEを取り込むこととする。
【0057】
まず、データ記憶回路が動作モードである場合の、ディスチャージ信号SDの生成について説明する。
【0058】
時刻t1において、フリップフロップ回路F1のT端子がクロック信号CLKの立下がり信号を入力すると、フリップフロップ回路F1のD端子は、「0」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込み、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子からは、「0」レベルの信号が出力される。
【0059】
すると、フリップフロップ回路F1は、次のクロック信号CLKの立下がり信号を入力されるまでの間(時刻t3までの間)、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子は当該「0」レベルの信号を保持し、t1≦T1<t3までの期間、「0」レベルの信号を出力し続ける。
【0060】
したがって、期間T1では、NANDゲートG1の一方の入力部には、「0」レベルの信号が入力し続けることとなるので、当該NANDゲートG1の出力部からは、「1」レベルの信号が出力し続ける。
【0061】
よって、期間T1では、モード信号MDは「1」レベルであり、NANDゲートG1の出力部から出力される信号は「1」レベルであるので、NANDゲートG3の出力部からは、「0」レベルのディスチャージ信号SDが出力し続けられる。
【0062】
さて、時刻t3になると、フリップフロップ回路F1のT端子には、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されるので、フリップフロップ回路F1のD端子は、「1」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込み、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子からは、「1」レベルの信号が出力され始める。
【0063】
しかし、時刻t3≦T2<時刻t3+Δtの間では、時間遅延Δtを有する遅延回路DL1の出力部からは、「0」レベルの信号が出力し続けられているため、NANDゲートG1の出力部からは、「1」レベルの信号の出力が維持される。
【0064】
よって、期間T2においも、NANDゲートG3の出力部からは、「0」レベルのディスチャージ信号SDが出力される。
【0065】
ところが、時刻t3+Δt以後では、遅延回路DL1の出力部からは「1」レベルの信号が出力し始めるので、NANDゲートG1の両入力部には、共に「1」レベルの信号が入力され、結果として、当該NANDゲートG1の出力部から出力される信号は、「0」レベルの信号に変化する。
【0066】
したがって、時刻t3+Δt以後では、NANDゲートG3の一方の入力部には「0」レベルの信号が入力され、他方の入力部には「1」レベルのモード信号MDが入力されるので、当該NANDゲートG3の出力部からは、「1」レベルのディスチャージ信号SDが出力し始める。
【0067】
なお、データ記憶回路がスリープモードである場合には、モード信号MDは「0」レベルとなり、当該「0」レベルのモード信号MDが、NANDゲートG3の他方の入力部に入力されるので、当該NANDゲートG3の出力部からは、「1」レベルのディスチャージ信号SDが出力される。
【0068】
次に、データ記憶回路が動作モードである場合の、プリチャージ信号SPの生成について説明する。
【0069】
上記したように、時刻t1において、フリップフロップ回路F1のT端子がクロック信号CLKの立下がり信号を入力すると、フリップフロップ回路F1のD端子は、「0」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込むので、当該フリップフロップ回路F1のQ2端子からは、「1」レベルの信号(Q1端子から出力される信号の反転信号)が出力される。
【0070】
したがって、時刻t1+Δtにおいて、時間遅延Δtを有する遅延回路DL2の出力部からも、「1」レベルの信号が出力し始める。
【0071】
よって、時刻t1+Δtからは、NANDゲートG2の両入力部には、共に「1」レベルの信号が入力されるので、当該NANDゲートG2の出力部において「0」レベルの信号が出力される。そして、NANDゲートG2の出力部から主力された「0」レベルの信号は、NORゲートG5の一方の入力部へと入力される。
【0072】
時刻t1+Δtから時刻t2までの期間(次にクロック信号CLKが立上るまでの期間)において、NORゲートG5の他方の入力部には、「0」レベルのクロック信号CLKが入力される。
【0073】
したがって、時刻t1+Δtから時刻t2までの期間において、NORゲートG5の出力部からは、「1」レベルの信号が出力される。
【0074】
よって、時刻t1+Δtから時刻t2までの期間では、NANDゲートG4の一方の入力部には「1」レベルの信号が入力され、他方の入力部には「1」レベルのモード信号MDが入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「0」レベルのプリチャージ信号SPが出力される。
【0075】
しかし、時刻t2になると、クロック信号CLKは「1」レベルとなり、当該「1」レベルの信号がNORゲートG5の他方の入力部に入力されるので、当該NORゲートG5の出力部からは「0」レベルの信号が出力し始める。
【0076】
したがって、時刻t2になると、NANDゲートG4の一方の入力部には「0」レベルの信号が入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「1」レベルのプリチャージ信号SPが出力され始める。
【0077】
なお、データ記憶回路がスリープモードである場合には、モード信号MDは「0」レベルとなり、当該「0」レベルのモード信号MDが、NANDゲートG4の他方の入力部に入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「1」レベルのプリチャージ信号SPが出力される。
【0078】
以上のように構成された本実施の形態に係るデータ記憶回路の効果を説明するに際し、まず比較対照として、ビット線BL,/BLを固定電源VDDの電位V1にプリチャージする、従来の技術に係るデータ記憶回路のリーク電流の発生について説明する。
【0079】
従来の技術に係るデータ記憶回路の待機状態時(SRAMに対するアクセスが無い状態)には、当該データ記憶回路において、図4に示すような各リーク電流が生じていた。
【0080】
ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。また、待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに維持されている。
【0081】
図4から分かるように、アクセストランジスタMN3には、データ保持ノードN1からワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、ビット線BLからワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaとが発生している。
【0082】
また、アクセストランジスタMN4には、ビット線/BLからワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、当該ビット線/BLからデータ保持ノードN2に向かって流れるサブスレッショルド電流Ioffaとが発生している。
【0083】
このように、従来の技術に係るデータ記憶回路では、待機状態時にビット線BL,/BLが電位V1でプリチャージされているため、単位メモリセル当たり4本のリーク電流パスが発生していた。
【0084】
しかし、待機状態時(動作モードにおけるSRAMへの非アクセス状態時、およびスリープモード状態時)に、ビット線BL,/BLをディスチャージする本実施の形態に係るデータ記憶回路では、図5に示すように待機状態時において、データ保持ノードN1からアクセストランジスタMN3のゲートに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、当該データ保持ノードN1から接地電位にディスチャージされているビット線BLに向かって流れるサブスレッショルド電流Ioffaとの2本のリーク電流パスが発生するのみである。
【0085】
ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。また、待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに維持されている。
【0086】
以上の従来技術との比較からも分かるように、本実施の形態に係るデータ記憶回路(つまり、モード信号MDとチップイネーブル信号CEとに基づいた、ビット線BL,/BLのプリチャージおよびディスチャージ制御)を採用することにより、リーク電流の発生箇所が減少するので、スリープモード時だけでなく、動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス状態時においても、当該データ記憶回路の消費電力を低減することができる。
【0087】
また仮に、読み出し動作に先立ってビット線BL,/BLをディスチャージする場合、SRAMセルS1のドライブトランジスタとしてPMOSが必要となる。しかし、PMOSはNMOSに比べて電流駆動力が小さいため、SRAMセルS1へのアクセスタイムが長くなるという問題が生ずる。
【0088】
当該問題を解消し、アクセスタイムを維持するためにPMOSのサイズを大きくすると、SRAMセルS1の面積が増え、メモリ全体の面積が増大してしまう。
【0089】
そこで、本実施の形態に係るデータ記憶回路のように、待機状態時にビット線BL,/BLのディスチャージを行い、動作時に先立った所定の期間のみビット線BL,/BLのプリチャージを実行することにより、上記問題をメモリセル全体の面積を増大させることなく、解消することができる。
【0090】
さらに、動作モードにおけるビット線BL,/BLのプリチャージ、ディスチャージは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されているので、SRAMセルS1に対するアクセスの有無による制御となり、細かいプリチャージ/ディスチャージ制御が可能となる。
【0091】
また、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、モード信号MDに基づいたスリープモード時においても、ビット線BL,/BLのディスチャージが実行されいている。
【0092】
具体的には、外部よりSRAMを動作させるかスリープさせるかを通知するモード信号MDに基づいて、プリチャージ回路およびディスチャージ回路を制御し、動作モード時には、チップイネーブル信号CEに基づくプリチャージ/ディスチャージ制御(従来技術で行われていたように、クロック信号の「0」レベルの期間にプリチャージするような制御でも良い)が実施され、スリープモード時にはプリチャージ回路をオフ状態にすると共に、ディスチャージ回路のオン状態を維持する。
【0093】
これにより、スリープモード時におけるデータ記憶回路の待機消費電力をも低減することができる。
【0094】
<実施の形態2>
図6に、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0095】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、2ポートSRAMセルS2と、読み出しビット線RBL,/RBLをプリチャージするプリチャージ回路と、書き込みビット線WBL,/WBLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該両回路は、クロック信号CLKに基づいて制御されている。
【0096】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数の2ポートSRAMセルS2と、それぞれの2ポートSRAMセルS2を選択するための複数のワード線WWL,RWL、および複数のビット線RBL,/RBL,WBL,/WBL等を備えているが、図6では、クローズアップして一つの2ポートSRAMセルS2とこれの周辺回路のみを図示している。
【0097】
以下、図6を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0098】
<回路構成>
まず、2ポートSRAMセルS2は、入出力部が相互に接続されている2つのインバータI1,I2と、4つのN型のアクセストランジスタMN7〜MN10とで構成されている。
【0099】
具体的に、インバータI1の入力側のデータ保持ノードN11は、N型のアクセストランジスタMN9を介して書き込みビット線WBLに接続されており、他方、インバータI1の出力側のデータ保持ノードN12は、N型のアクセストランジスタMN10を介して書き込みビット線/WBLに接続されている。
【0100】
ここで、アクセストランジスタMN9,MN10のそれぞれのゲートには、書き込みワード線WWLが共通に接続されている。
【0101】
また、インバータI2の出力側のデータ保持ノードN11は、N型のアクセストランジスタMN7を介して読み出しビット線RBLに接続されており、他方、インバータI2の入力側のデータ保持ノードN12は、N型のアクセストランジスタMN8を介して読み出しビット線/RBLに接続されている。
【0102】
ここで、アクセストランジスタMN7,MN8のそれぞれのゲートには、読み出しワード線RWLが共通に接続されている。
【0103】
以上が2ポートSRAMセルS2の構成である。
【0104】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0105】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP3,MP4と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、読み出しビット線RBLの一端がプリチャージトランジスタMP3を介して固定電源VDDに接続されており、他方、読み出しビット線/RBLの一端がプリチャージトランジスタMP4を介して固定電源VDDに接続されている。
【0106】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPにより読み出ししビット線RBL,/RBLのプリチャージが制御されている。
【0107】
これに対して、ディスチャージ回路は、一端が接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN5,MN6で構成されいる。具体的には、書き込みビット線WBLの一端がディスチャージトランジスタMN5を介して接地に接続されており、他方、書き込みビット線/WBLの一端がディスチャージトランジスタMN6を介して接地に接続されている。
【0108】
ここで、ディスチャージトランジスタMN5,MN6の各ゲートにはディスチャージ信号SDが入力されており、当該ディスチャージ信号SDにより書き込みみビット線WBL,/WBLのディスチャージが制御されている。
【0109】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0110】
次に、図6で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図7に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。
【0111】
<回路動作>
さて、本実施の形態では、プリチャージ信号SPとしてクロック信号CLKを採用し、ディスチャージ信号SDとして当該クロック信号CLKの反転信号を採用する。
【0112】
クロック信号CLKが「0」レベルの期間では、プリチャージ信号SPとして「0」レベルの信号が入力されるので、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、読み出しビット線RBL,/RBLを電位V1となるようにプリチャージが実行される。
【0113】
これに対して、クロック信号CLKが「0」レベルの期間では、ディスチャージ信号SDとして「1」レベルの信号が入力されるので、ディスチャージトランジスタMN5,MN6は共にオン状態となり、書き込みビット線WBL,/WBLを接地電位となるようにディスチャージが実行される。
【0114】
次に、クロック信号CLKが「1」レベルの期間では、プリチャージ信号SPは「1」レベル、ディスチャージ信号SDは「0」レベルとなるので、各トランジスタMP3,MP4,MN5,MN6はオフ状態となり、書き込みイネーブル信号WE、および/または、読み出しイネーブル信号REがイネーブル状態時(図7では「0」レベル)には、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0115】
したがって、読み出しビット線RBL,/RBLは、SRAMセルS2に対するデータの読み出し動作に先立って、電位がV1となるようにプリチャージが実行され、また、書き込みビット線WBL,/WBLは、当該SRAMセルS2データの書き込み動作に先立って、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0116】
なお、2ポートSRAMセルS2が待機状態のときは、書き込みワード線WWL、および読み出しワード線RWLは「0」レベルである。
【0117】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0118】
本実施の形態に係るデータ記憶回路では、待機状態時において、書き込みビット線WBL,/WBLがディスチャージされるので、アクセストランジスタMN9若しくはMN10におけるリーク電流の発生を無くすことができる。したがって、データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0119】
また、プリチャージ回路およびディスチャージ回路はクロック信号CLKに基づいて制御されているので、簡易な回路設計により読み出ししビット線RBL,/RBLのプリチャージと書き込みみビット線WBL,/WBLのディスチャージとを制御することができる。
【0120】
また、読み出しビット線RBL,/RBLの他端にもディスチャージ回路を設け、実施の形態1で記載したプリチャージ信号SPとディスチャージ信号SDの制御を採用することにより、動作モードでのメモリセルに対する非アクセス状態時において、アクセストランジスタMN7若しくはMN8におけるリーク電流の発生を無くすことができる。したがって、データ記憶回路の待機消費電力のさらなる低減を図ることができる。
【0121】
また、実施の形態1で説明したように、スリープモード時におけるプリチャージ回路とディスチャージ回路の制御について説明したが、スリープモード時にも本実施の形態の技術を応用することができる。
【0122】
具体的には、外部より2ポートSRAMS2を動作させるかスリープさせるかを通知するモード信号MDに基づいて、プリチャージ回路およびディスチャージ回路を制御し、動作モード時には、チップイネーブル信号CEに基づくプリチャージ/ディスチャージ制御(従来技術で行われていたように、クロック信号の「0」レベルの期間にプリチャージするような制御でも良い)が実施され、スリープモード時にはプリチャージ回路をオフ状態にすると共に、ディスチャージ回路のオン状態を維持する。
【0123】
これにより、スリープモード時におけるデータ記憶回路の待機消費電力をも低減することができる。
【0124】
また、本実施の形態では、2ポートSRAMセルS2と接続関係にある書き込みビット線WBL,/WBLは、プリチャージではなくディスチャージが行われているので、書き込みドライバとしてPMOSトランジスタを採用することができる。
【0125】
なお、2ポートSRAMセルS2として図8に示すように、読み出し用に別途駆動トランジスタMN11,MN12を設けた場合にも、本実施の形態は適用可能であり、上記と同じ効果を得ることができる。
【0126】
さらに、本実施の形態では2ポートSRAMセルS2について説明したが、より多ポートのマルチポートSRAMに対しても適用可能であることは、言うまでもない。
【0127】
<実施の形態3>
図9に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0128】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて、所定の期間、ビット線BL,/BLが電気的に切り離される(フローティング状態とされる)ように、制御されている。
【0129】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1と、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WLと、複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図9では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれの周辺回路のみを図示している。
【0130】
以下、図9を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0131】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、実施の形態1で説明したSRAMセルS1と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0132】
また、プリチャージ回路においても、実施の形態1で説明したプリチャージ回路と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0133】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0134】
以上の構成から分かるように、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、ディスチャージ回路を構成しない点を除いて、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1に係るデータ記憶回路と同じ構成をとっている。
【0135】
次に、図9で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図10に示すタイミングチャートに基づいて具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0136】
なお、図10では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0137】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0138】
プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0139】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図10では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、プリチャージ信号SPは、「1」レベルとなるように制御される。
【0140】
よって、当該プリチャージ信号SPとして「1」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となり、また、データ記憶回路の待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに固定されているので、ビット線BL,/BLは電気的にほぼ独立な状態となり、フローティング状態へと変移する。
【0141】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図10では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図10における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図10では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0142】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。
【0143】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0144】
また他方で、所定のワード線WLは、時刻t2からt3の期間で「1」レベルに設定される。
【0145】
これにより、各トランジスタMP3,MP4はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0146】
したがって、動作モードにおいて、本実施の形態のデータ記憶回路では、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、ハイインピーダンス状態(Hi−Z)へと変移させられる。
【0147】
以上が、図10のタイミングチャートに基づく本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明であるが、図11または図12に示すタイミングチャートに基づいた制御方法も可能である。
【0148】
図11に示すタイミングチャートは、図10におけるタイミングチャートとほとんど同じであるが、プリチャージ信号SPの「0」レベルに立下がるタイミングにおいて異なる。(なお、図11におけるタイミングチャートでは、アドレス信号およびチップイネーブル信号CEは、クロック信号の立下がりに同期しているものとする。)。
【0149】
つまり、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図11では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEの立下がりを受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図11では、時刻t1〜t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0150】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。
【0151】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0152】
以上が、図11のタイミングチャートに基づくデータ記憶回路の制御方法であり、この方法においても図10のタイミングチャートに基づく制御と同様に、動作モードにおいて、SRAMセルS1に対する書き込み・読み込み動作に先立って所定の期間(チップイネーブル信号CEの立下がりを受けた時期から、次のクロック信号CLKの立上りの時期まで)のみ、ビット線BL,/BLをプリチャージし、当該書き込み・読み出し動作が終了すると当該ビット線BL,/BLはHi−Zとなる。したがって、上記の同様待機消費電力の低減効果を得ることができる。
【0153】
ここで、チップイネーブル信号CEの立下がりを受けた時期からクロック信号CLKの立上がりエッジまでの期間が、ビット線BL,/BLのプリチャージ期間となるので、チップイネーブル信号CEのセットアップ時間tsuにビット線BL,/BLのプリチャージに要する時間を加味しておく必要がある。
【0154】
次に、図12に示すタイミングチャートについて説明する。
【0155】
図12に示すタイミングチャートは、図10におけるタイミングチャートとほとんど同じであるが、プリチャージ信号SPの「0」レベルから立上がるタイミングにおいて異なる。
【0156】
つまり、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図12では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図12における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図12では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0157】
ここで、図12に示すタイミングチャートでは、クロック信号CLKが立上る前に、プリチャージ信号SPは立上っている。
【0158】
さて次に、時刻t2(クロック信号CLKが立上る前)において、プリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0159】
また他方で、所定のワード線WLは、時刻t2からt3の期間で「1」レベルに設定される(ワード線WLが「1」レベルに設定されるタイミングも図10と異なる)。
【0160】
以上が、図12のタイミングチャートに基づくデータ記憶回路の制御方法であり、この方法においても図10のタイミングチャートに基づく制御と同様に、動作モードにおいて、SRAMセルS1に対する書き込み・読み込み動作に先立って所定の期間(クロック信号CLKの立下がりを受けた時期から、次にクロック信号CLKが立上るまでの所定の期間まで、すなわち図12ではt1〜t2の期間)のみ、ビット線BL,/BLをプリチャージし、当該書き込み・読み出し動作が終了すると当該ビット線BL,/BLはHi−Zとなる。したがって、上記の同様待機消費電力の低減効果を得ることができる。
【0161】
ここで、プリチャージ信号SPの「0」レベルのパルス幅は(つまり、時刻t1〜t2までの期間は)、ビット線BL,/BLのプリチャージに要する時間に基づいて決定される。
【0162】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0163】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SP、ディスチャージ信号SDともに、「1」レベルとする。これにより、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0164】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ビット線BL,/BLは電気的に切断された状態となり、Hi−Zとなる。
【0165】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0166】
上記のように、待機状態時(動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス時、およびスリープモード時)にビット線BL,/BLがHi−Z状態となる本実施の形態に係るデータ記憶回路では、当該待機状態時において各種リーク電流が流れ、所定の時間が経過すれば、当該ビット線BL,/BLは、プリチャージトランジスタMP3,MP4に流れる各リーク電流Iga,Ioffaと、アクセストランジスタMN3,MN4に流れる各リーク電流Iga,Ioffaとの釣合いがとれた電位、つまり電位VDDより低い電位に落ち着く(ビット線BL,/BLの平衡状態)。
【0167】
図13に、ビット線BL,/BLが平衡状態に落ち着いたときの各種リーク電流Iga,Ioffaを示す。ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。
【0168】
リーク電流Iga,Ioffaはトランジスタの端子間の電位差に大きく依存しており、電位差が下がればリーク電流Iga,Ioffaも減少する。ここで、図13において、点線で示したリーク電流Iga,Ioffaは、電位差がV1以下の箇所で生じるリーク電流である。したがって、電位差V1に起因して流れる実線で示したリーク電流よりも、当該V1より低い電位差に起因して流れる点線で示したリーク電流の方が、電流値は小さくなっている。
【0169】
以上の考察から、従来技術では、一のSRAMセルS1において、電位差V1に起因する4つのリーク電流が発生しているのに対し(図4参照)、本実施の形態では、リーク電流の発生箇所が一箇所増えるものの(一のSRAMセルS1において5つリーク電流が発生)、一のリーク電流を除いて他の4つのリーク電流は、V1より低い電位差に起因するリーク電流であることが分かる。
【0170】
よって、待機状態時における合計のリーク電流量を換算すると、本実施の形態に係るデータ記憶回路の方が小さく、従来技術の場合よりも待機状態時の消費電力を低減することができる。
【0171】
以上が、待機状態時にビット線BL,/BLをHi−Z状態とすることにより、待機消費電力の低減を図った本実施の形態に係るデータ記憶回路の説明である。
【0172】
なお、上記の説明ではSRAMセルS1の場合について説明したが、マルチポートSRAMセルを含むデータ記憶回路に対しても適用することができる。つまり、待機状態時に、書き込みビット線および/または読み込みビット線をHi−Z状態にすることにより、待機消費電力の低減を図ることができる。
【0173】
このとき、書き込みドライバとして書き込みビット線にトライステイトバッファを採用しても良い。
【0174】
<実施の形態4>
図14に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0175】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路と、ビット線BL,/BLを前記プリチャージ電位V1より低い電位V2に設定する電位設定回路(図14ではイコライズ回路を図示しており、以下イコライズ回路として説明を進める。)とを備えており、当該プリチャージ回路とイコライズ回路とは、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0176】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1と、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WLと、複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図14では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれの周辺回路のみを図示している。
【0177】
以下、図14を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0178】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、実施の形態1で説明したSRAMセルS1と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0179】
また、プリチャージ回路においても、実施の形態1で説明したプリチャージ回路と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0180】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0181】
次に、イコライズ回路は、P型のイコライズトランジスタMP10,MP11と、固定電源VDDの電位V1よりも低い電位V2を発生する電圧源VEとを備えている。
【0182】
具体的には、イコライズトランジスタMP10の一端はビット線BLに接続されており、イコライズトランジスタMP10の他端は、イコライズトランジスタMP11の一端に接続されている。さらに、イコライズトランジスタMP11の他端はビット線/BLに接続されている。
【0183】
ここで、イコライズトランジスタMP10,MP11の各ゲートには、共通にイコライズ信号SEが入力される。
【0184】
また、電圧源VEの高電位側は、イコライズトランジスタMP10とMP11との間に存するノードN10と接続されており、当該電圧源VEの低電位側は接地へと接続されている。
【0185】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成である。
【0186】
次に、図14で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図15に示すタイミングチャートを用いて具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0187】
なお、図15では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0188】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0189】
イコライズ信号SEおよびプリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0190】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図15では「1」レベル)のとき(待機状態時)、イコライズ信号SEは、チップイネーブル信号CEが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりを受けて(図15では、時刻t3において)、「0」レベルとなるように制御される。
【0191】
その後、図15で示すように、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間、イコライズ信号SEの「0」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、イコライズ信号SEを「0」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0192】
よって、当該イコライズ信号SEとして「0」レベルが入力されると、イコライズトランジスタMP10,MP11は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、電圧源VEにより電位V2に設定される。なお、このときプリチャージ信号SPは「1」レベルであり、プリチャージトランジスタMP3,MP4はオフ状態となっている。
【0193】
なお、データ記憶回路の待機状態には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。
【0194】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図15では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図15における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図15では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0195】
なお、イコライズ信号SEは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図15における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)に同期して、「1」レベルとなるように制御される。
【0196】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、イコライズ信号SEとして「1」レベルが入力されている期間は、イコライズトランジスタMP10,MP11はオフ状態となっている。
【0197】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化すると、時刻t3までの期間は、プリチャージ信号SPは「1」レベル、イコライズ信号SEは「1」レベルとなるように制御されており、他方で所定のワード線WLが選択される。
【0198】
これにより、各トランジスタMP3,MP4,MP10,MP11はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0199】
したがって、動作モードにおける、本実施の形態のデータ記憶回路では、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、プリチャージ電位V1より低い電位V2となるように電位設定される。
【0200】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0201】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SPは「1」レベルとし、イコライズ信号SEは「0」レベルとする。これにより、イコライズトランジスタMP10,MP11はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0202】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、イコライズ回路によるビット線BL,/BLの電位は、電位V1より低い電位V2でイコライズされる。
【0203】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0204】
上記のように、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、待機状態時(動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス時、およびスリープモード時)にビット線BL,/BLに設定される電位が、プリチャージ電位V1よりも小さい電位V2であるので、以下に示す効果を得ることができる。
【0205】
図16に、アクセストランジスタMN3,MN4に流れる各種リーク電流Iga,Ioffaを示す。ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。
【0206】
リーク電流Iga,Ioffaはトランジスタの端子間の電位差に大きく依存しており、電位差が下がればリーク電流Iga,Ioffaも減少する。ここで、図16において、点線で示したリーク電流Iga,Ioffaは、電位差がV1以下の箇所で生じるリーク電流である。したがって、電位差V1に起因して流れる実線で示したリーク電流よりも、当該電位差V1より低い電位差V2に起因して流れる点線で示したリーク電流の方が、電流値は小さくなっている。
【0207】
当該考察は、実施の形態3における考察と同様であることが分かる。よって、本実施の形態に係るデータ記憶回路の待機状態時における合計のリーク電流量は、従来技術の場合(図4参照)よりも小さくすることができ、待機消費電力を低減することができる。
【0208】
以上が、待機状態時にビット線BL,/BLをプリチャージ電位V1より低い電位V2に設定することにより、待機消費電力の低減を図った本実施の形態に係るデータ記憶回路の説明である。
【0209】
なお、上記の説明ではSRAMセルS1の場合について説明したが、マルチポートSRAMセルを含むデータ記憶回路に対しても適用することができる。つまり、例えばイコライズ回路により待機状態時に、書き込みビット線および/または読み込みビット線をプリチャージ電位より低い電位V2に設定することにより、待機消費電力の低減を図ることができる。
【0210】
このとき、書き込みドライバとして書き込みビット線にトライステイトバッファを採用しても良い。
【0211】
また、待機状態時において、ビット線BL,/BLをプリチャージ電位V1より低い電位V2に設定するに際し、イコライズ回路を用いず独立した回路により、ビット線BLとビット線/BLとを個別に、電位設定しても良いが、イコライズ回路を採用することにより、ビット線BLとビット線/BLとを等電位に設定させることができる。
【0212】
また、上記では、プリチャージ信号SPおよびイコライズ信号SEを、モード信号MDとチップイネーブル信号CEとに基づいて制御する場合について、説明したが、実施の形態2のように、クロック信号CLKに基づいて制御することができることは、言うまでもない。
【0213】
<実施の形態5>
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、複数のメモリセルが集まることにより形成されたメモリセルブロックが、複数個集まることにより構成された回路の場合のものであり、モード信号とアドレス信号とに基づいて各メモリセルブロック毎に、当該メモリセルブロックに属するメモリセルのビット線をディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等に制御することが特徴である。
【0214】
図17に本実施の形態に係るデータ記憶回路の概略を示す。
【0215】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、1つのメモリセルブロックが複数のメモリセル(例えば、SRAMやCAM)より形成される、4個のメモリセルブロックMB1〜MB4、アドレスデコーダとワード線ドライブから構成されるDEC&DRV回路、およびセンスアンプとデータ入力部から構成されるSA&IO回路により構成されている。
【0216】
さて、動作モード状態である上記構成のデータ記憶回路において、所定のメモリセルにアクセスするアドレス信号が送出されると、当該アドレス信号により指定されるアドレスに対応するワード線が立上る。
【0217】
図17に示したデータ記憶回路のように、4個のメモリセルブロックMB1〜MB4をアドレス空間で分割している場合において、所定のアドレス信号が送出されると、当該4個のメモリセルブロックMB1〜MB4のうち、当該アドレス信号により定められる1つのメモリセルブロックだけが動作する。
【0218】
例えば、上記のようにメモリセルブロックMB1〜MB4が4個存在する場合には、アドレス信号の上位2ビットを用いてメモリセルブロックMB1〜MB4の指定を行い、当該指定されたメモリセルブロックに対応するワード線が立上り、当該メモリセルブロックにおいて動作処理が行われる。
【0219】
他方、アドレス信号の上位2ビットにより指定されなかった、その他の3つのメモリセルブロックは動作処理を行わず、当該アドレス信号に基づいて、当該他の3つのメモリセルブロックに属するメモリセルのビット線のディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等の制御を行う。
【0220】
つまり、各ビット線には、例えば実施の形態1で示した構成のディスチャージ回路が接続されており、上記アドレス信号に基づいて、当該ディスチャージ回路のオン・オフを制御する。なお、Hi−Z状態や低電圧に設定する場合も、上記実施の形態の回路構成をとり、アドレス信号に基づいてイコライズ回路やプリチャージ回路を制御すれば、アドレス信号により指定されなかった、その他の3つのメモリセルブロックに属するメモリセルのビット線を、Hi−Z状態・低電圧に設定することができる。
【0221】
また、スリープモード時においては、全メモリセルブロックMB1〜MB4に属する、メモリセルに接続されているビット線を、ディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧に設定する。
【0222】
以上のように、動作モード時において本実施の形態に係るデータ記憶回路は、アドレス信号に基づいて、当該アドレス信号により指定されたメモリセルブロックは通常の動作処理を行い、指定されなかった他のメモリセルブロックについては、ビット線のディスチャージ等の制御を行うので、当該指定されなかった他のメモリセルブロックにおける待機状態時のリーク電流を低減することができる。
【0223】
また、スリープモード時においては、全メモリセルブロックMB1〜MB4について、ビット線のディスチャージ等の制御を行うので、スリープモード時の全メモリセルブロックMB1〜MB4における待機状態時のリーク電流を低減することができる。
【0224】
したがって、チップイネーブル信号CEを用いたビット線のディスチャージ等の制御よりもより木目細やかな制御を行うことができ、データ記憶回路の低電力化を図ることができる。
【0225】
また、アドレス信号を用いてワード線の選択のみならず、ビット線の選択をも行うビット線分割方式のSRAMやCAMにおいても、上記技術を適用することができ、選択されなかったビット線に対して、ディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等の設定制御を行っても良い。これによっても同様に、リーク電流の低減を図ることができる。
【0226】
なお、本実施の形態における説明では、モード信号MDによるモード設定可能なSRAMやCAMの場合について言及したが、これに加えて、モード信号MDによるモード設定を前提としないSRAMやCAMの場合であっても良いことは言うまでもない。
【0227】
<実施の形態6>
図18に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0228】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、スタティク型の連想メモリ(以下、単にCAMとする)セルS3と、マッチ線MLをプリチャージするプリチャージ回路と、マッチ線MLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路およびディスチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、および検索用信号SSに基づいて制御されている。
【0229】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のCAMセルS3と、それぞれのCAMセルS3を選択するための複数のワード線WLと、複数の書き込み・読み出し(W/R)用ビット線BL,/BLと、複数の検索用ビット線SBL,/SBL等を備えているが、図18では、クローズアップして一のCAMセルS3とこれの周辺回路のみを図示している。
【0230】
以下、図18を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0231】
<回路構成>
まず、CAMセルS3は、入出力部が相互に接続されている2つのインバータI11,I12と、4つのN型のアクセストランジスタMN20〜MN23と、N型のプルダウントランジスタMN24とで構成されている。
【0232】
具体的に、インバータI11の入力側のデータ保持ノードN21は、N型のアクセストランジスタMN22を介してW/R用ビット線BLに接続されており、他方、インバータI11の出力側のデータ保持ノードN22は、N型のアクセストランジスタMN23を介してW/R用ビット線/BLに接続されている。
【0233】
ここで、アクセストランジスタMN22,MN23のそれぞれのゲートには、ワード線WLが共通に接続されている。
【0234】
また、データ保持ノードN21は、N型のアクセストランジスタMN20のゲートに接続されており、データ保持ノードN22は、N型のアクセストランジスタMN21のゲートに接続されている。
【0235】
ここで、アクセストランジスタMN20の一方端は、検索用ビット線SBLに接続されており、他方端は、アクセストランジスタMN21の一方端に接続されている。また、アクセストランジスタMN21の他方端は、検索用ビット線/SBLに接続されている。
【0236】
さらに、アクセストランジスタMN20,MN21の間に存するノードN23は、プルダウントランジスタMN24のゲートに接続されている。ここで、当該プルダウントランジスタMN24のソースは、接地に接続されており、ドレインはマッチ線MLに接続されている。
【0237】
以上がCAMセルS3の構成である。
【0238】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0239】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP7と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、マッチ線MLがプリチャージトランジスタMP7を介して固定電源VDDに接続されている。
【0240】
ここで、プリチャージトランジスタMP7のゲートにはプリチャージ信号SPMが入力されており、当該プリチャージ信号SPMにより、マッチ線MLのプリチャージが制御されている。
【0241】
これに対して、ディスチャージ回路は、接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27で構成されいる。具体的には、検索用ビット線SBLの一端がディスチャージトランジスタMN25を介して接地に接続されており、また、検索用ビット線/SBLの一端がディスチャージトランジスタMN26を介して接地に接続されており、また、マッチ線MLがディスチャージトランジスタMN27を介して接地に接続されている。
【0242】
ここで、ディスチャージトランジスタMN25,MN26の各ゲートには、ディスチャージ信号SDSが入力されており、また、ディスチャージトランジスタMN27のゲートには、ディスチャージ信号SDMが入力されており、当該ディスチャージ信号SDS,SDMにより、検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLのディスチャージが制御されている。
【0243】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0244】
次に、図18で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図19に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0245】
なお、図18では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0246】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードである場合について説明する。
【0247】
ディスチャージ信号SDM,SDSおよびプリチャージ信号SPMは、検索用信号SSに基づいて制御されている。
【0248】
つまり、CAMセルS3において照合動作が行われないとき、すなわち検索用信号SSがディセーブル(図19では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、ディスチャージ信号SDM,SDSは、検索用信号SSが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりに同期して(図19では、時刻t13において)、「1」レベルとなるように制御される。
【0249】
その後、図19で示すように、検索用信号SSが「1」レベルの期間、ディスチャージ信号SDM,SDSの「1」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、検索用信号SSが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、ディスチャージ信号SDM,SDSを「1」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0250】
よって、当該ディスチャージ信号SDM,SDSとして「1」レベルが入力されると、ディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27は共にオン状態となり、検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLは、接地電位にディスチャージされる。
【0251】
なお、データ記憶回路の待機状態(検索用信号SSがディセーブルのとき)には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。また、当該検索用信号SSがディセーブルのときは、W/R用ビット線BL,/BLを介してCAMセルS3に対し、データの書き込み・読み出しが行われる。
【0252】
これに対して、CAMセルS3において照合動作が行われるとき、すなわち検索用信号SSがイネーブル(図19では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPMは、検索用信号SSが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図19における時刻t11でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図19では、時刻t12までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0253】
なお、ディスチャージ信号SDMは、検索用信号SSが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図19における時刻t11でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、「0」レベルとなるように制御される。
【0254】
当該動作により、プリチャージ信号SPMとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP7は共にオン状態となり、マッチ線MLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、ディスチャージ信号SDMとして「0」レベルが入力されている期間は、ディスチャージトランジスタMN27はオフ状態となっている。以上が、実際の照合処理に先立ったマッチ線MLのプリチャージ処理である。
【0255】
さて次に、時刻t12でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPMが「1」レベルに変化すると、時刻t13までの期間は、プリチャージ信号SPMは「1」レベル、ディスチャージ信号SDMは「0」レベルとなるように制御されており、他方でプリチャージ信号SDSは、時刻t12〜t13までの期間、「0」レベルに変化する。
【0256】
これにより、各トランジスタMP7,MN25,MN26,MN27はオフ状態となり、所定の検索用ビット線SBL,/SBLには、所定の期間、検索用信号が流される。つまり、どちらか一方の検索用ビット線SBL,/SBLだけに「1」レベルの信号を流す。
【0257】
なお、検索処理以外の状態では、検索用ビット線SBL,/SBLはともに「0」レベルにディスチャージされている。つまり、当該状態時にはノードN23は「0」レベルとなっており、プルダウントランジスタMN24はオフ状態となっている。
【0258】
したがって、動作モードにおいて、本実施の形態のデータ記憶回路では、マッチ線MLは、CAMセルS3に対する照合処理の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該CAMセルS3の待機状態時には、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0259】
そして、時刻t12以降の所定の期間の間に、プルダウントランジスタMN24のオン・オフを利用したマッチ線MLの電位の変化により、マッチ・アンマッチの照合結果を当該マッチ線MLに出力する。
【0260】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0261】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SPM、ディスチャージ信号SDM,SDSともに、「1」レベルとする。これにより、ディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP7は共にオフ状態となる。
【0262】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ディスチャージ回路による検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLのディスチャージが実行され、当該ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLは接地電位に設定される。
【0263】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0264】
さて、図19に示すタイミングチャートに従う、プリチャージ信号SPMおよびディスチャージ信号SDM,SDSを生成するためには、例えば図20に示すような信号生成回路が必要である。
【0265】
図20に示す信号生成回路から分かるように、プリチャージ信号SPMおよびディスチャージ信号SDM,SDSは、検索用信号SSおよびクロック信号CLKに基づいて生成されている。以下、当該信号生成回路の構成および動作について説明する。
【0266】
<信号生成回路の構成>
図20から分かるように、信号生成回路は、1つのフリップフロップ回路F10と、1つの遅延回路DL10と、2つのNANDゲートG10,G11と、1つのORゲートG20と、1つのインバータI20とから構成されている。ここで、遅延回路DL10は、Δtの時間遅延を有する回路である。
【0267】
フリップフロップ回路F10のD端子には、検索用信号SSが入力されており、フリップフロップ回路F10のT端子には、反転したクロック信号CLKが入力されている。
【0268】
また、フリップフロップ回路F10のQ2端子(Q2端子からはQ1端子の反転信号が出力される。つまり、クロック信号CLKに同期してD端子に取り込まれる検索用信号SSの反転信号が出力される。)は、ノードN50を介して、NANDゲートG10の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL10の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL10の出力部は、NANDゲートG10の他方の入力部に接続されており、当該NANDゲートG10の出力部からディスチャージ信号SDMが出力される。
【0269】
また、NANDゲートG10の出力部は、ノードN51で分岐して、ORゲートG20の一方の入力部に接続されており、当該ORゲートG20の他方の入力部には、ノードN52で分岐したクロック信号CLKが入力されている。なお、当該ORゲートG20からは、プリチャージ信号SPMが出力される。
【0270】
さらに、NANDゲートG10の出力部は、ノードN53で分岐し、インバータI20を介して、NANDゲートG11の一方の入力部に接続されており、当該NANDゲートG11の他方の入力部には、ノードN52,N54で分岐したクロック信号CLKが入力されている。なお、当該NANDゲートG11からは、ディスチャージ信号SDSが出力される。
【0271】
<信号生成回路の動作>
次に、図20のように構成された信号生成回路の動作について、図19に示したタイミングチャートに基いて説明する。ここで、フリップフロップ回路F10は、クロック信号CLKの立下がりのタイミングで検索用信号SSを取り込むこととする。また、遅延回路DL10による遅延時間をΔtとして、その他の回路の遅延時間は無いものとする。
【0272】
フリップフロップ回路F10のD端子は、時刻t11におけるクロック信号CLKの立下がりに同期して、「0」レベルの検索用信号SSを取り込み、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されてくるまで、当該「0」レベルの信号を保持し、Q2端子から「1」レベルの信号が出力される。
【0273】
また、時刻t13におけるクロック信号CLKの立下がりに同期して、「1」レベルの検索用信号SSを取り込み、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されてくるまで、当該「1」レベルの信号を保持し、Q2端子から「0」レベルの信号が出力される。
【0274】
なお、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、検索用信号SSの「0」レベルの期間内に検索処理が実行され、「1」レベルの期間内には検索処理は実行されず、待機状態となる。
【0275】
したがって、図19に示すクロック信号CLKと検索用信号SSを参照して、フリップフロップ回路F10のQ2端子は、時刻t11〜t13までは「1」レベルの信号を出力し、時刻t13以降には「0」レベルの信号が出力される。
【0276】
また、遅延回路DL10はΔtの時間遅延を有しているので、当該遅延回路DL10の出力部は、時刻t11+Δt〜t13+Δtまでは「1」レベルの信号を出力し、t13+Δt以降には「0」レベルの信号を出力する。
【0277】
よって、図20に示す信号生成回路により、図19に示すように、NANDゲートG10の出力部から出力されるディスチャージ信号SDMは、時刻t11+Δt〜t13の期間「0」レベルとなり、時刻t13以降は「1」レベルとなる。
【0278】
また、ディスチャージ信号SDMとクロック信号CLKとのOR出力であるプリチャージ信号SPMは、時刻t11+Δt〜t12の期間「0」レベルとなり、時刻t12以降は「1」レベルとなる。
【0279】
さらに、ディスチャージ信号SDMの反転信号とクロック信号CLKとのNAND出力であるディスチャージ信号SDSは、時刻t12〜t13の期間「0」レベルとなり、時刻t13以降は「1」レベルとなる。
【0280】
以上が、信号生成回路の説明である。
【0281】
このように、本実施の形態に係るデータ記憶回路(つまり、モード信号MDおよび検索用信号SSに基づいて制御される、マッチ線のプリチャージ・ディスチャージ回路)では、照合動作以外の状態において、ディスチャージトランジスタMN27により、マッチ線MLをディスチャージすることにより、以下に示す効果を有する。
【0282】
つまり、上記照合動作以外の状態では、検索用ビット線SBL,/SBLは「0」レベルにディスチャージされており、データ保持ノードN21またはN22には、「0」または「1」のデータが記憶されている(図18では、データ保持ノードN21に「1」のデータが記憶されている)。
【0283】
したがって、アクセストランジスタMN20またはMN21がオン状態となる(図18では、アクセストランジスタMN20がオン状態となる)となり、ノードN23は「0」レベルとなり、プルダウントランジスタMN24はオフ状態となる。
【0284】
この状態において、従来のCAMセルのように、プリチャージトランジスタMP7によりマッチ線MLがプリチャージされるすると、プルダウントランジスタMN24において、サブスレッショルド電流およびゲートリーク電流が流れ、待機電力が増大する。
【0285】
そこで、本実施の形態のようにディスチャージトランジスタMN27を設け、照合動作以外の状態(つまり、動作モードにおける非照合動作状態およびスリープモード状態)には、マッチ線MLがディスチャージされるように、モード信号MD、検査用信号SSに基づいた、プリチャージ信号SPMとディスチャージ信号SDMにより、プリチャージトランジスタMP7およびディスチャージトランジスタMN27を所定のタイミングで制御する。
【0286】
これにより、照合動作以外の状態には、マッチ線MLは「0」レベルに設定されるので、プルダウントランジスタMN24におけるサブスレッショルド電流およびゲートリーク電流が発生することも無く、当該状態時の消費電力を低減することができる。
【0287】
なお、上記では、照合動作以外の状態において、マッチ線MLをディスチャージする場合について説明したが、上記実施の形態と適用し、マッチ線MLをHi−Z状態・低電圧状態に設定しても、同様な効果を得ることができる。
【0288】
また、本実施の形態における説明では、モード信号MDによるモード設定可能なCAMの場合について言及したが、これに加えて、モード信号MDによるモード設定を前提としないCAMの場合であっても良いことは言うまでもない。
【0289】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記動作モード時において、当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記電位設定回路により、前記ビット線を前記第二の電位に設定するので、待機状態時における当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って前記ビット線を第二の電位に設定した場合には、メモリセルへのドライブトランジスタとして、PMOSが必要となる。しかしPMOSはNMOSに比べて電流駆動力が小さいため、アクセスタイムが長くなるという問題が生ずる。仮に、アクセスタイムを維持するためにPMOSサイズを大きくすると、メモリセル面積が増え、データ記憶回路全体の面積が増大してしまう。そこで、動作時に前記ビット線のプリチャージを行い、待機状態時には当該ビット線を第二の電位に設定することにより、ドライブトランジスタとしてNMOSトランジスタを採用することができるので、待機消費電力の低減を図ると共に、データ記憶回路の動作速度を維持することができる。
【0290】
本発明の請求項2に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のマルチポートメモリセルと、当該データの転送を担う複数の読み出しビット線と、複数の書き込みビット線とを有するデータ記憶回路において、クロック信号に基づく制御の下、前記読み出しビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記クロック信号に基づく制御の下、前記書き込みビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えているので、簡易な回路設計により、マルチポートメモリセルを備えるデータ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0291】
本発明の請求項3に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を、前記電位設定回路により前記第二の電位に設定するので、チップイネーブル信号を用いた制御よりも細やかな制御が可能となり、メモリセルで生じるリーク電流の低減を図ることができる。したがって、同様に低消費電力なデータ記憶回路を提供することができる。
【0292】
本発明の請求項4に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記マッチ線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記電位設定回路により、前記マッチ線を前記第二の電位に設定するので、動作モードにおける非検索処理状態における、連想メモリを構成するプルダウントランジスタとマッチ線との間で生じるリーク電流の低減を図ることができ、データ記憶回路の低消費電力化を図ることができる。
【0293】
本発明の請求項10に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を所定の電位でプリチャージするプリチャージ回路を備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージし、前記動作モード時において当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを止め、前記ビット線をフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項1に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、メモリセルのアクセス時、待機状態時の変化に応じてビット線のプリチャージおよびフローティング状態を制御するので、木目の細かい制御によりデータ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0294】
本発明の請求項12に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線に対しては、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを行わずフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項3に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、チップイネーブル信号を用いた制御よりも細やかな制御が可能となる。
【0295】
本発明の請求項13に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記プリチャージ回路による前記マッチ線のプリチャージを止め、前記マッチ線をフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項4に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態1に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図3】実施の形態1に係る信号生成回路の構成を示す図である。
【図4】従来の技術に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図5】実施の形態1に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図6】実施の形態2に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図7】実施の形態2に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図8】実施の形態2に係るデータ記憶回路の他の構成例を示す回路図である。
【図9】実施の形態3に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図10】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第一の動作タイミングを示す図である。
【図11】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第二の動作タイミングを示す図である。
【図12】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第三の動作タイミングを示す図である。
【図13】実施の形態3に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図14】実施の形態4に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図15】実施の形態4に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図16】実施の形態4に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図17】実施の形態5に係るデータ記憶回路の構成を示すブロック図である。
【図18】実施の形態6に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図19】実施の形態6に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図20】実施の形態6に係る信号生成回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
BL,/BL ビット線、C1 CMOSインバータ、C2 CMOSインバータ、CE チップイネーブル信号、CLK クロック信号、DL1,DL2 ,DL10遅延回路、F1,F10 フリップフロップ回路、G1〜G4,G10,G11 NANDゲート、G5 NORゲート、G20 ORゲート、I1,I2,I11,I12,I20 インバータ、Iga ゲートリーク電流、Ioffa サブスレッショルド電流、MP1,MP2 P型の負荷トランジスタ、MB1〜MB4 メモリセルブロック、ML マッチ線、MP3,MP4,MP7 P型のプリチャージトランジスタ、MP10,MP11 P型のイコライズトランジスタ、MN1,MN2,MN11,MN12 N型の駆動トランジスタ、MN3,MN4、MN7〜MN10,MN20〜MN23 N型のアクセストランジスタ、MN5,MN6,MN25〜MN27 N型のディスチャージトランジスタ、MN24 N型のプルダウントランジスタ、N1,N2,N11,N12,N21,N22 データ保持ノード、N10,N50〜N54 ノード、RBL,/RBL 読み出しビット線、RE 読み出しイネーブル信号、RWL 読み出しワード線、S1 SRAMセル、S2 2ポートSRAMセル、S3 CAMセル、SBL,/SBL 検索用ビット線、SD,SDS ディスチャージ信号、SP,SPM プリチャージ信号、SS 検索用信号、VDD 固定電源、VE 電圧源、WL ワード線、WBL,/WBL 書き込みビット線、WE 書き込みイネーブル信号、WWL 書き込みワード線。
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ記憶回路に係る発明であって、特に、ビット線またはマッチ線の電位設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタティックランダムメモリ(SRAM)において、SRAMへのデータの書き込み、およびSRAMからのデータ読み出しを行うに当たり、まず、ビット線をプリチャージしていた。
【0003】
通常、ビット線のプリチャージは、クロック信号が「0」レベルの期間に行われ、クロック信号が「1」レベルの期間は、データの書き込みまたは読み出しの期間とされていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−344979号公報(段落番号0063、第1図等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、デバイスの微細化によるゲート酸化膜の薄膜化に伴い、SRAMの待機状態時(SRAMに対してアクセスが無い状態の期間)にビット線のプリチャージを行う従来の技術では、当該待機状態時に、ゲート酸化膜中に流れるゲートリーク電流等(待機電流と把握できる)が大きくなる傾向にあり、当該待機電流の増加に伴い、SRAMの待機消費電力が増大するという問題が発生していた。
【0006】
そこで、この発明は、メモリセルの待機状態時における待機電流を抑制し、待機消費電力の低減を図ることができる、データ記憶回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記動作モード時において、当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記電位設定回路により、前記ビット線を前記第二の電位に設定する。
【0008】
また、本発明に係る請求項2に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のマルチポートメモリセルと、当該データの転送を担う複数の読み出しビット線と、複数の書き込みビット線とを有するデータ記憶回路において、クロック信号に基づく制御の下、前記読み出しビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記クロック信号に基づく制御の下、前記書き込みビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えているものであっても良い。
【0009】
また、本発明に係る請求項3に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を、前記電位設定回路により前記第二の電位に設定するものであっても良い。
【0010】
また、本発明に係る請求項4に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記マッチ線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記電位設定回路により、前記マッチ線を前記第二の電位に設定するものであっても良い。
【0011】
また、本発明に係る請求項10に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を所定の電位でプリチャージするプリチャージ回路を備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージし、前記動作モード時において当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを止め、前記ビット線をフローティング状態にするものであっても良い。
【0012】
また、本発明に係る請求項12に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線に対しては、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを行わずフローティング状態にするものであっても良い。
【0013】
また、本発明に係る請求項13に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記プリチャージ回路による前記マッチ線のプリチャージを止め、前記マッチ線をフローティング状態にするものであっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1に、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0016】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路と、当該ビット線BL,/BLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路およびディスチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0017】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WL、および複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図1では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれに関する周辺回路のみを図示している。
【0018】
以下、図1を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0019】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、入出力部が相互に接続されている2つのCMOSインバータC1,C2と、2つのN型のアクセストランジスタMN3,MN4とで構成されている。
【0020】
具体的に、CMOSインバータC1は、ソースが固定電源VDDに接続されているP型の負荷トランジスタMP1と、ソースが接地に接続されているN型の駆動トランジスタMN1とを直列に接続することにより構成されている。他方、CMOSインバータC2は、ソースが固定電源VDDに接続されているP型の負荷トランジスタMP2と、ソースが接地に接続されているN型の駆動トランジスタMN2とを直列に接続することにより構成されている。ここで、固定電源VDDの電位はV1である。
【0021】
また、CMOSインバータC1側のデータ保持ノードN1は、N型のアクセストランジスタMN3を介してビット線BLに接続されており、他方、CMOSインバータC2側のデータ保持ノードN2は、N型のアクセストランジスタMN4を介してビット線/BLに接続されている。
【0022】
また、アクセストランジスタMN3,MN4のそれぞれのゲートには、ワード線WLが共通に接続されている。
【0023】
以上がSRAMセルS1の構成である。
【0024】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0025】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP3,MP4と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、ビット線BLの一端がプリチャージトランジスタMP3を介して固定電源VDDに接続されており、他方、ビット線/BLの一端がプリチャージトランジスタMP4を介して固定電源VDDに接続されている。
【0026】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0027】
これに対して、ディスチャージ回路は、一端が接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN5,MN6で構成されいる。具体的には、ビット線BLの他端がディスチャージトランジスタMN5を介して接地に接続されており、他方、ビット線/BLの他端がディスチャージトランジスタMN6を介して接地に接続されている。
【0028】
ここで、ディスチャージトランジスタMN5,MN6の各ゲートにはディスチャージ信号SDが入力されており、当該ディスチャージ信号SDによりビット線BL,/BLのディスチャージが制御されている。
【0029】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0030】
次に、図1で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図2に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。ここで、当該データ記憶回路は、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0031】
つまり、図2で示すように、モード信号MDが「1」レベルのとき、データ記憶回路は動作モードとなり、モード信号MDが「0」レベルのとき、データ記憶回路はスリープモードとなる。ここで、動作モードとは、SRAMセルS1に対してアクセスが行われる期間をいい、スリープモードとは、一定期間SRAMセルS1に対してアクセスが行われないなどの条件により自動的に切り替えられる、低電力消費状態の期間をいう。
【0032】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0033】
ディスチャージ信号SDおよびプリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0034】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図2では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、ディスチャージ信号SDは、チップイネーブル信号CEが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりを受けて(図2では、時刻t3において)、「1」レベルとなるように制御される。
【0035】
その後、図2で示すように、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間、ディスチャージ信号SDの「1」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、ディスチャージ信号SDを「1」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0036】
よって、当該ディスチャージ信号SDとして「1」レベルが入力されると、ディスチャージトランジスタMN5,MN6は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、接地電位にディスチャージされる。なお、このときプリチャージ信号SPは「1」レベルであり、プリチャージトランジスタMP3,MP4はオフ状態となっている。
【0037】
なお、データ記憶回路の待機状態には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。
【0038】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図2では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図2における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図2では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0039】
なお、ディスチャージ信号SDは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図2における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)に同期して、「0」レベルとなるように制御される。
【0040】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、ディスチャージ信号SDとして「0」レベルが入力されている期間は、ディスチャージトランジスタMN5,MN6はオフ状態となっている。
【0041】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化すると、時刻t3までの期間は、プリチャージ信号SPは「1」レベル、ディスチャージ信号SDは「0」レベルとなるように制御されており、他方で所定のワード線WLが選択される。
【0042】
これにより、各トランジスタMP3,MP4,MN5,MN6はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0043】
したがって、本実施の形態のデータ記憶回路では、動作モード時において、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0044】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0045】
スリープモードの時には、図2に示すように、プリチャージ信号SP、ディスチャージ信号SDともに、「1」レベルとする。これにより、ディスチャージトランジスタMN5,MN6はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0046】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ディスチャージ回路によるビット線BL,/BLのディスチャージが実行され、当該ビット線BL,/BLは接地電位に設定される。
【0047】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0048】
さて、図2に示すタイミングチャートに従う、プリチャージ信号SPおよびディスチャージ信号SDを生成するためには、例えば図3に示すような信号生成回路が必要である。
【0049】
図3に示す信号生成回路から分かるように、プリチャージ信号SPおよびディスチャージ信号SDは、モード信号MD、チップイネーブル信号CEおよびクロック信号CLKに基づいて生成されている。以下、当該信号生成回路の構成および動作について説明する。
【0050】
<信号生成回路の構成>
図3から分かるように、信号生成回路は、1つのフリップフロップ回路F1と、2つの遅延回路DL1,DL2と、4つのNANDゲートG1〜G4と、1つのNORゲートG5とから構成されている。ここで、遅延回路DL1,DL2は、例えば複数個のインバータを直列に接続することにより構成され、共にΔtの時間遅延を有する回路である。
【0051】
フリップフロップ回路F1のD端子には、チップイネーブル信号CEが入力されており、フリップフロップ回路F1のT端子には、反転したクロック信号CLKが入力されている。
【0052】
また、フリップフロップ回路F1のQ1端子は、ノードn1を介して、NANDゲートG1の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL1の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL1の出力部は、NANDゲートG1の他方の入力部に接続されている。
【0053】
また、フリップフロップ回路F1のQ2端子(Q2端子からはQ1端子の反転信号が出力される)は、ノードn2を介して、NANDゲートG2の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL2の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL2の出力部は、NANDゲートG2の他方の入力部に接続されている。
【0054】
また、NANDゲートG2の出力部は、NORゲートG5の一方の入力部に接続されており、当該NORゲートG5の他方の入力部には、ノードn3で分岐したクロック信号CLKが入力されている。
【0055】
さらに、NANDゲートG1の出力部は、NANDゲートG3の一方の入力部に接続されており、NORゲートG5の出力部は、NANDゲートG4の一方の入力部に接続されている。なお、NANDゲートG3の他方の入力部およびNANDゲートG4の他方の入力部には、ノードn4で分岐してモード信号MDがそれぞれ入力される。
【0056】
<信号生成回路の動作>
次に、図3のように構成された信号生成回路の動作について説明する。ここで、フリップフロップ回路F1は、クロック信号CLKの立下がりのタイミングでチップイネーブル信号CEを取り込むこととする。
【0057】
まず、データ記憶回路が動作モードである場合の、ディスチャージ信号SDの生成について説明する。
【0058】
時刻t1において、フリップフロップ回路F1のT端子がクロック信号CLKの立下がり信号を入力すると、フリップフロップ回路F1のD端子は、「0」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込み、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子からは、「0」レベルの信号が出力される。
【0059】
すると、フリップフロップ回路F1は、次のクロック信号CLKの立下がり信号を入力されるまでの間(時刻t3までの間)、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子は当該「0」レベルの信号を保持し、t1≦T1<t3までの期間、「0」レベルの信号を出力し続ける。
【0060】
したがって、期間T1では、NANDゲートG1の一方の入力部には、「0」レベルの信号が入力し続けることとなるので、当該NANDゲートG1の出力部からは、「1」レベルの信号が出力し続ける。
【0061】
よって、期間T1では、モード信号MDは「1」レベルであり、NANDゲートG1の出力部から出力される信号は「1」レベルであるので、NANDゲートG3の出力部からは、「0」レベルのディスチャージ信号SDが出力し続けられる。
【0062】
さて、時刻t3になると、フリップフロップ回路F1のT端子には、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されるので、フリップフロップ回路F1のD端子は、「1」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込み、当該フリップフロップ回路F1のQ1端子からは、「1」レベルの信号が出力され始める。
【0063】
しかし、時刻t3≦T2<時刻t3+Δtの間では、時間遅延Δtを有する遅延回路DL1の出力部からは、「0」レベルの信号が出力し続けられているため、NANDゲートG1の出力部からは、「1」レベルの信号の出力が維持される。
【0064】
よって、期間T2においも、NANDゲートG3の出力部からは、「0」レベルのディスチャージ信号SDが出力される。
【0065】
ところが、時刻t3+Δt以後では、遅延回路DL1の出力部からは「1」レベルの信号が出力し始めるので、NANDゲートG1の両入力部には、共に「1」レベルの信号が入力され、結果として、当該NANDゲートG1の出力部から出力される信号は、「0」レベルの信号に変化する。
【0066】
したがって、時刻t3+Δt以後では、NANDゲートG3の一方の入力部には「0」レベルの信号が入力され、他方の入力部には「1」レベルのモード信号MDが入力されるので、当該NANDゲートG3の出力部からは、「1」レベルのディスチャージ信号SDが出力し始める。
【0067】
なお、データ記憶回路がスリープモードである場合には、モード信号MDは「0」レベルとなり、当該「0」レベルのモード信号MDが、NANDゲートG3の他方の入力部に入力されるので、当該NANDゲートG3の出力部からは、「1」レベルのディスチャージ信号SDが出力される。
【0068】
次に、データ記憶回路が動作モードである場合の、プリチャージ信号SPの生成について説明する。
【0069】
上記したように、時刻t1において、フリップフロップ回路F1のT端子がクロック信号CLKの立下がり信号を入力すると、フリップフロップ回路F1のD端子は、「0」レベルのチップイネーブル信号CEを取り込むので、当該フリップフロップ回路F1のQ2端子からは、「1」レベルの信号(Q1端子から出力される信号の反転信号)が出力される。
【0070】
したがって、時刻t1+Δtにおいて、時間遅延Δtを有する遅延回路DL2の出力部からも、「1」レベルの信号が出力し始める。
【0071】
よって、時刻t1+Δtからは、NANDゲートG2の両入力部には、共に「1」レベルの信号が入力されるので、当該NANDゲートG2の出力部において「0」レベルの信号が出力される。そして、NANDゲートG2の出力部から主力された「0」レベルの信号は、NORゲートG5の一方の入力部へと入力される。
【0072】
時刻t1+Δtから時刻t2までの期間(次にクロック信号CLKが立上るまでの期間)において、NORゲートG5の他方の入力部には、「0」レベルのクロック信号CLKが入力される。
【0073】
したがって、時刻t1+Δtから時刻t2までの期間において、NORゲートG5の出力部からは、「1」レベルの信号が出力される。
【0074】
よって、時刻t1+Δtから時刻t2までの期間では、NANDゲートG4の一方の入力部には「1」レベルの信号が入力され、他方の入力部には「1」レベルのモード信号MDが入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「0」レベルのプリチャージ信号SPが出力される。
【0075】
しかし、時刻t2になると、クロック信号CLKは「1」レベルとなり、当該「1」レベルの信号がNORゲートG5の他方の入力部に入力されるので、当該NORゲートG5の出力部からは「0」レベルの信号が出力し始める。
【0076】
したがって、時刻t2になると、NANDゲートG4の一方の入力部には「0」レベルの信号が入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「1」レベルのプリチャージ信号SPが出力され始める。
【0077】
なお、データ記憶回路がスリープモードである場合には、モード信号MDは「0」レベルとなり、当該「0」レベルのモード信号MDが、NANDゲートG4の他方の入力部に入力されるので、当該NANDゲートG4の出力部からは、「1」レベルのプリチャージ信号SPが出力される。
【0078】
以上のように構成された本実施の形態に係るデータ記憶回路の効果を説明するに際し、まず比較対照として、ビット線BL,/BLを固定電源VDDの電位V1にプリチャージする、従来の技術に係るデータ記憶回路のリーク電流の発生について説明する。
【0079】
従来の技術に係るデータ記憶回路の待機状態時(SRAMに対するアクセスが無い状態)には、当該データ記憶回路において、図4に示すような各リーク電流が生じていた。
【0080】
ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。また、待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに維持されている。
【0081】
図4から分かるように、アクセストランジスタMN3には、データ保持ノードN1からワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、ビット線BLからワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaとが発生している。
【0082】
また、アクセストランジスタMN4には、ビット線/BLからワード線WLに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、当該ビット線/BLからデータ保持ノードN2に向かって流れるサブスレッショルド電流Ioffaとが発生している。
【0083】
このように、従来の技術に係るデータ記憶回路では、待機状態時にビット線BL,/BLが電位V1でプリチャージされているため、単位メモリセル当たり4本のリーク電流パスが発生していた。
【0084】
しかし、待機状態時(動作モードにおけるSRAMへの非アクセス状態時、およびスリープモード状態時)に、ビット線BL,/BLをディスチャージする本実施の形態に係るデータ記憶回路では、図5に示すように待機状態時において、データ保持ノードN1からアクセストランジスタMN3のゲートに向かって流れるゲートリーク電流Igaと、当該データ保持ノードN1から接地電位にディスチャージされているビット線BLに向かって流れるサブスレッショルド電流Ioffaとの2本のリーク電流パスが発生するのみである。
【0085】
ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。また、待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに維持されている。
【0086】
以上の従来技術との比較からも分かるように、本実施の形態に係るデータ記憶回路(つまり、モード信号MDとチップイネーブル信号CEとに基づいた、ビット線BL,/BLのプリチャージおよびディスチャージ制御)を採用することにより、リーク電流の発生箇所が減少するので、スリープモード時だけでなく、動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス状態時においても、当該データ記憶回路の消費電力を低減することができる。
【0087】
また仮に、読み出し動作に先立ってビット線BL,/BLをディスチャージする場合、SRAMセルS1のドライブトランジスタとしてPMOSが必要となる。しかし、PMOSはNMOSに比べて電流駆動力が小さいため、SRAMセルS1へのアクセスタイムが長くなるという問題が生ずる。
【0088】
当該問題を解消し、アクセスタイムを維持するためにPMOSのサイズを大きくすると、SRAMセルS1の面積が増え、メモリ全体の面積が増大してしまう。
【0089】
そこで、本実施の形態に係るデータ記憶回路のように、待機状態時にビット線BL,/BLのディスチャージを行い、動作時に先立った所定の期間のみビット線BL,/BLのプリチャージを実行することにより、上記問題をメモリセル全体の面積を増大させることなく、解消することができる。
【0090】
さらに、動作モードにおけるビット線BL,/BLのプリチャージ、ディスチャージは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されているので、SRAMセルS1に対するアクセスの有無による制御となり、細かいプリチャージ/ディスチャージ制御が可能となる。
【0091】
また、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、モード信号MDに基づいたスリープモード時においても、ビット線BL,/BLのディスチャージが実行されいている。
【0092】
具体的には、外部よりSRAMを動作させるかスリープさせるかを通知するモード信号MDに基づいて、プリチャージ回路およびディスチャージ回路を制御し、動作モード時には、チップイネーブル信号CEに基づくプリチャージ/ディスチャージ制御(従来技術で行われていたように、クロック信号の「0」レベルの期間にプリチャージするような制御でも良い)が実施され、スリープモード時にはプリチャージ回路をオフ状態にすると共に、ディスチャージ回路のオン状態を維持する。
【0093】
これにより、スリープモード時におけるデータ記憶回路の待機消費電力をも低減することができる。
【0094】
<実施の形態2>
図6に、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0095】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、2ポートSRAMセルS2と、読み出しビット線RBL,/RBLをプリチャージするプリチャージ回路と、書き込みビット線WBL,/WBLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該両回路は、クロック信号CLKに基づいて制御されている。
【0096】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数の2ポートSRAMセルS2と、それぞれの2ポートSRAMセルS2を選択するための複数のワード線WWL,RWL、および複数のビット線RBL,/RBL,WBL,/WBL等を備えているが、図6では、クローズアップして一つの2ポートSRAMセルS2とこれの周辺回路のみを図示している。
【0097】
以下、図6を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0098】
<回路構成>
まず、2ポートSRAMセルS2は、入出力部が相互に接続されている2つのインバータI1,I2と、4つのN型のアクセストランジスタMN7〜MN10とで構成されている。
【0099】
具体的に、インバータI1の入力側のデータ保持ノードN11は、N型のアクセストランジスタMN9を介して書き込みビット線WBLに接続されており、他方、インバータI1の出力側のデータ保持ノードN12は、N型のアクセストランジスタMN10を介して書き込みビット線/WBLに接続されている。
【0100】
ここで、アクセストランジスタMN9,MN10のそれぞれのゲートには、書き込みワード線WWLが共通に接続されている。
【0101】
また、インバータI2の出力側のデータ保持ノードN11は、N型のアクセストランジスタMN7を介して読み出しビット線RBLに接続されており、他方、インバータI2の入力側のデータ保持ノードN12は、N型のアクセストランジスタMN8を介して読み出しビット線/RBLに接続されている。
【0102】
ここで、アクセストランジスタMN7,MN8のそれぞれのゲートには、読み出しワード線RWLが共通に接続されている。
【0103】
以上が2ポートSRAMセルS2の構成である。
【0104】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0105】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP3,MP4と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、読み出しビット線RBLの一端がプリチャージトランジスタMP3を介して固定電源VDDに接続されており、他方、読み出しビット線/RBLの一端がプリチャージトランジスタMP4を介して固定電源VDDに接続されている。
【0106】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPにより読み出ししビット線RBL,/RBLのプリチャージが制御されている。
【0107】
これに対して、ディスチャージ回路は、一端が接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN5,MN6で構成されいる。具体的には、書き込みビット線WBLの一端がディスチャージトランジスタMN5を介して接地に接続されており、他方、書き込みビット線/WBLの一端がディスチャージトランジスタMN6を介して接地に接続されている。
【0108】
ここで、ディスチャージトランジスタMN5,MN6の各ゲートにはディスチャージ信号SDが入力されており、当該ディスチャージ信号SDにより書き込みみビット線WBL,/WBLのディスチャージが制御されている。
【0109】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0110】
次に、図6で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図7に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。
【0111】
<回路動作>
さて、本実施の形態では、プリチャージ信号SPとしてクロック信号CLKを採用し、ディスチャージ信号SDとして当該クロック信号CLKの反転信号を採用する。
【0112】
クロック信号CLKが「0」レベルの期間では、プリチャージ信号SPとして「0」レベルの信号が入力されるので、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、読み出しビット線RBL,/RBLを電位V1となるようにプリチャージが実行される。
【0113】
これに対して、クロック信号CLKが「0」レベルの期間では、ディスチャージ信号SDとして「1」レベルの信号が入力されるので、ディスチャージトランジスタMN5,MN6は共にオン状態となり、書き込みビット線WBL,/WBLを接地電位となるようにディスチャージが実行される。
【0114】
次に、クロック信号CLKが「1」レベルの期間では、プリチャージ信号SPは「1」レベル、ディスチャージ信号SDは「0」レベルとなるので、各トランジスタMP3,MP4,MN5,MN6はオフ状態となり、書き込みイネーブル信号WE、および/または、読み出しイネーブル信号REがイネーブル状態時(図7では「0」レベル)には、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0115】
したがって、読み出しビット線RBL,/RBLは、SRAMセルS2に対するデータの読み出し動作に先立って、電位がV1となるようにプリチャージが実行され、また、書き込みビット線WBL,/WBLは、当該SRAMセルS2データの書き込み動作に先立って、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0116】
なお、2ポートSRAMセルS2が待機状態のときは、書き込みワード線WWL、および読み出しワード線RWLは「0」レベルである。
【0117】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0118】
本実施の形態に係るデータ記憶回路では、待機状態時において、書き込みビット線WBL,/WBLがディスチャージされるので、アクセストランジスタMN9若しくはMN10におけるリーク電流の発生を無くすことができる。したがって、データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0119】
また、プリチャージ回路およびディスチャージ回路はクロック信号CLKに基づいて制御されているので、簡易な回路設計により読み出ししビット線RBL,/RBLのプリチャージと書き込みみビット線WBL,/WBLのディスチャージとを制御することができる。
【0120】
また、読み出しビット線RBL,/RBLの他端にもディスチャージ回路を設け、実施の形態1で記載したプリチャージ信号SPとディスチャージ信号SDの制御を採用することにより、動作モードでのメモリセルに対する非アクセス状態時において、アクセストランジスタMN7若しくはMN8におけるリーク電流の発生を無くすことができる。したがって、データ記憶回路の待機消費電力のさらなる低減を図ることができる。
【0121】
また、実施の形態1で説明したように、スリープモード時におけるプリチャージ回路とディスチャージ回路の制御について説明したが、スリープモード時にも本実施の形態の技術を応用することができる。
【0122】
具体的には、外部より2ポートSRAMS2を動作させるかスリープさせるかを通知するモード信号MDに基づいて、プリチャージ回路およびディスチャージ回路を制御し、動作モード時には、チップイネーブル信号CEに基づくプリチャージ/ディスチャージ制御(従来技術で行われていたように、クロック信号の「0」レベルの期間にプリチャージするような制御でも良い)が実施され、スリープモード時にはプリチャージ回路をオフ状態にすると共に、ディスチャージ回路のオン状態を維持する。
【0123】
これにより、スリープモード時におけるデータ記憶回路の待機消費電力をも低減することができる。
【0124】
また、本実施の形態では、2ポートSRAMセルS2と接続関係にある書き込みビット線WBL,/WBLは、プリチャージではなくディスチャージが行われているので、書き込みドライバとしてPMOSトランジスタを採用することができる。
【0125】
なお、2ポートSRAMセルS2として図8に示すように、読み出し用に別途駆動トランジスタMN11,MN12を設けた場合にも、本実施の形態は適用可能であり、上記と同じ効果を得ることができる。
【0126】
さらに、本実施の形態では2ポートSRAMセルS2について説明したが、より多ポートのマルチポートSRAMに対しても適用可能であることは、言うまでもない。
【0127】
<実施の形態3>
図9に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0128】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて、所定の期間、ビット線BL,/BLが電気的に切り離される(フローティング状態とされる)ように、制御されている。
【0129】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1と、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WLと、複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図9では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれの周辺回路のみを図示している。
【0130】
以下、図9を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0131】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、実施の形態1で説明したSRAMセルS1と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0132】
また、プリチャージ回路においても、実施の形態1で説明したプリチャージ回路と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0133】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0134】
以上の構成から分かるように、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、ディスチャージ回路を構成しない点を除いて、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1に係るデータ記憶回路と同じ構成をとっている。
【0135】
次に、図9で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図10に示すタイミングチャートに基づいて具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0136】
なお、図10では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0137】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0138】
プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0139】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図10では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、プリチャージ信号SPは、「1」レベルとなるように制御される。
【0140】
よって、当該プリチャージ信号SPとして「1」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となり、また、データ記憶回路の待機状態時には、ワード線WLは「0」レベルに固定されているので、ビット線BL,/BLは電気的にほぼ独立な状態となり、フローティング状態へと変移する。
【0141】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図10では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図10における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図10では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0142】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。
【0143】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0144】
また他方で、所定のワード線WLは、時刻t2からt3の期間で「1」レベルに設定される。
【0145】
これにより、各トランジスタMP3,MP4はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0146】
したがって、動作モードにおいて、本実施の形態のデータ記憶回路では、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、ハイインピーダンス状態(Hi−Z)へと変移させられる。
【0147】
以上が、図10のタイミングチャートに基づく本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明であるが、図11または図12に示すタイミングチャートに基づいた制御方法も可能である。
【0148】
図11に示すタイミングチャートは、図10におけるタイミングチャートとほとんど同じであるが、プリチャージ信号SPの「0」レベルに立下がるタイミングにおいて異なる。(なお、図11におけるタイミングチャートでは、アドレス信号およびチップイネーブル信号CEは、クロック信号の立下がりに同期しているものとする。)。
【0149】
つまり、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図11では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEの立下がりを受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図11では、時刻t1〜t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0150】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。
【0151】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0152】
以上が、図11のタイミングチャートに基づくデータ記憶回路の制御方法であり、この方法においても図10のタイミングチャートに基づく制御と同様に、動作モードにおいて、SRAMセルS1に対する書き込み・読み込み動作に先立って所定の期間(チップイネーブル信号CEの立下がりを受けた時期から、次のクロック信号CLKの立上りの時期まで)のみ、ビット線BL,/BLをプリチャージし、当該書き込み・読み出し動作が終了すると当該ビット線BL,/BLはHi−Zとなる。したがって、上記の同様待機消費電力の低減効果を得ることができる。
【0153】
ここで、チップイネーブル信号CEの立下がりを受けた時期からクロック信号CLKの立上がりエッジまでの期間が、ビット線BL,/BLのプリチャージ期間となるので、チップイネーブル信号CEのセットアップ時間tsuにビット線BL,/BLのプリチャージに要する時間を加味しておく必要がある。
【0154】
次に、図12に示すタイミングチャートについて説明する。
【0155】
図12に示すタイミングチャートは、図10におけるタイミングチャートとほとんど同じであるが、プリチャージ信号SPの「0」レベルから立上がるタイミングにおいて異なる。
【0156】
つまり、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図12では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図12における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図12では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0157】
ここで、図12に示すタイミングチャートでは、クロック信号CLKが立上る前に、プリチャージ信号SPは立上っている。
【0158】
さて次に、時刻t2(クロック信号CLKが立上る前)において、プリチャージ信号SPが「1」レベルに変化し、これ以降においても再びチップイネーブル信号CEがイネーブルとなるまでは、当該プリチャージ信号SPは「1」レベルは維持される。
【0159】
また他方で、所定のワード線WLは、時刻t2からt3の期間で「1」レベルに設定される(ワード線WLが「1」レベルに設定されるタイミングも図10と異なる)。
【0160】
以上が、図12のタイミングチャートに基づくデータ記憶回路の制御方法であり、この方法においても図10のタイミングチャートに基づく制御と同様に、動作モードにおいて、SRAMセルS1に対する書き込み・読み込み動作に先立って所定の期間(クロック信号CLKの立下がりを受けた時期から、次にクロック信号CLKが立上るまでの所定の期間まで、すなわち図12ではt1〜t2の期間)のみ、ビット線BL,/BLをプリチャージし、当該書き込み・読み出し動作が終了すると当該ビット線BL,/BLはHi−Zとなる。したがって、上記の同様待機消費電力の低減効果を得ることができる。
【0161】
ここで、プリチャージ信号SPの「0」レベルのパルス幅は(つまり、時刻t1〜t2までの期間は)、ビット線BL,/BLのプリチャージに要する時間に基づいて決定される。
【0162】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0163】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SP、ディスチャージ信号SDともに、「1」レベルとする。これにより、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0164】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ビット線BL,/BLは電気的に切断された状態となり、Hi−Zとなる。
【0165】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0166】
上記のように、待機状態時(動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス時、およびスリープモード時)にビット線BL,/BLがHi−Z状態となる本実施の形態に係るデータ記憶回路では、当該待機状態時において各種リーク電流が流れ、所定の時間が経過すれば、当該ビット線BL,/BLは、プリチャージトランジスタMP3,MP4に流れる各リーク電流Iga,Ioffaと、アクセストランジスタMN3,MN4に流れる各リーク電流Iga,Ioffaとの釣合いがとれた電位、つまり電位VDDより低い電位に落ち着く(ビット線BL,/BLの平衡状態)。
【0167】
図13に、ビット線BL,/BLが平衡状態に落ち着いたときの各種リーク電流Iga,Ioffaを示す。ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。
【0168】
リーク電流Iga,Ioffaはトランジスタの端子間の電位差に大きく依存しており、電位差が下がればリーク電流Iga,Ioffaも減少する。ここで、図13において、点線で示したリーク電流Iga,Ioffaは、電位差がV1以下の箇所で生じるリーク電流である。したがって、電位差V1に起因して流れる実線で示したリーク電流よりも、当該V1より低い電位差に起因して流れる点線で示したリーク電流の方が、電流値は小さくなっている。
【0169】
以上の考察から、従来技術では、一のSRAMセルS1において、電位差V1に起因する4つのリーク電流が発生しているのに対し(図4参照)、本実施の形態では、リーク電流の発生箇所が一箇所増えるものの(一のSRAMセルS1において5つリーク電流が発生)、一のリーク電流を除いて他の4つのリーク電流は、V1より低い電位差に起因するリーク電流であることが分かる。
【0170】
よって、待機状態時における合計のリーク電流量を換算すると、本実施の形態に係るデータ記憶回路の方が小さく、従来技術の場合よりも待機状態時の消費電力を低減することができる。
【0171】
以上が、待機状態時にビット線BL,/BLをHi−Z状態とすることにより、待機消費電力の低減を図った本実施の形態に係るデータ記憶回路の説明である。
【0172】
なお、上記の説明ではSRAMセルS1の場合について説明したが、マルチポートSRAMセルを含むデータ記憶回路に対しても適用することができる。つまり、待機状態時に、書き込みビット線および/または読み込みビット線をHi−Z状態にすることにより、待機消費電力の低減を図ることができる。
【0173】
このとき、書き込みドライバとして書き込みビット線にトライステイトバッファを採用しても良い。
【0174】
<実施の形態4>
図14に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0175】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、SRAMセルS1と、ビット線BL,/BLをプリチャージするプリチャージ回路と、ビット線BL,/BLを前記プリチャージ電位V1より低い電位V2に設定する電位設定回路(図14ではイコライズ回路を図示しており、以下イコライズ回路として説明を進める。)とを備えており、当該プリチャージ回路とイコライズ回路とは、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、およびチップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0176】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のSRAMセルS1と、それぞれのSRAMセルS1を選択するための複数のワード線WLと、複数のビット線BL,/BL等を備えているが、図14では、クローズアップして一のSRAMセルS1とこれの周辺回路のみを図示している。
【0177】
以下、図14を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0178】
<回路構成>
まず、SRAMセルS1は、実施の形態1で説明したSRAMセルS1と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0179】
また、プリチャージ回路においても、実施の形態1で説明したプリチャージ回路と同じ構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0180】
ここで、プリチャージトランジスタMP3,MP4の各ゲートにはプリチャージ信号SPが入力されており、当該プリチャージ信号SPによりビット線BL,/BLのプリチャージが制御されている。
【0181】
次に、イコライズ回路は、P型のイコライズトランジスタMP10,MP11と、固定電源VDDの電位V1よりも低い電位V2を発生する電圧源VEとを備えている。
【0182】
具体的には、イコライズトランジスタMP10の一端はビット線BLに接続されており、イコライズトランジスタMP10の他端は、イコライズトランジスタMP11の一端に接続されている。さらに、イコライズトランジスタMP11の他端はビット線/BLに接続されている。
【0183】
ここで、イコライズトランジスタMP10,MP11の各ゲートには、共通にイコライズ信号SEが入力される。
【0184】
また、電圧源VEの高電位側は、イコライズトランジスタMP10とMP11との間に存するノードN10と接続されており、当該電圧源VEの低電位側は接地へと接続されている。
【0185】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成である。
【0186】
次に、図14で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図15に示すタイミングチャートを用いて具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0187】
なお、図15では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0188】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードの場合について説明する。
【0189】
イコライズ信号SEおよびプリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEに基づいて制御されている。
【0190】
つまり、SRAMセルS1をアクセスしないとき、すなわちチップイネーブル信号CEがディセーブル(図15では「1」レベル)のとき(待機状態時)、イコライズ信号SEは、チップイネーブル信号CEが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりを受けて(図15では、時刻t3において)、「0」レベルとなるように制御される。
【0191】
その後、図15で示すように、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間、イコライズ信号SEの「0」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、チップイネーブル信号CEが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、イコライズ信号SEを「0」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0192】
よって、当該イコライズ信号SEとして「0」レベルが入力されると、イコライズトランジスタMP10,MP11は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、電圧源VEにより電位V2に設定される。なお、このときプリチャージ信号SPは「1」レベルであり、プリチャージトランジスタMP3,MP4はオフ状態となっている。
【0193】
なお、データ記憶回路の待機状態には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。
【0194】
これに対して、SRAMセルS1をアクセスする場合、すなわちチップイネーブル信号CEがイネーブル(図15では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図15における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図15では、時刻t2までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0195】
なお、イコライズ信号SEは、チップイネーブル信号CEが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図15における時刻t1でのクロック信号CLKの立下がり)に同期して、「1」レベルとなるように制御される。
【0196】
当該動作により、プリチャージ信号SPとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオン状態となり、ビット線BL,/BLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、イコライズ信号SEとして「1」レベルが入力されている期間は、イコライズトランジスタMP10,MP11はオフ状態となっている。
【0197】
さて次に、時刻t2でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPが「1」レベルに変化すると、時刻t3までの期間は、プリチャージ信号SPは「1」レベル、イコライズ信号SEは「1」レベルとなるように制御されており、他方で所定のワード線WLが選択される。
【0198】
これにより、各トランジスタMP3,MP4,MP10,MP11はオフ状態となり、所定のビット線BL,/BLは、通常のデータの読み出し・書き込み動作が行われる。
【0199】
したがって、動作モードにおける、本実施の形態のデータ記憶回路では、ビット線BL,/BLは、SRAMセルS1に対するデータの読み出し・書き込みの動作の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該SRAMセルS1の待機状態時には、プリチャージ電位V1より低い電位V2となるように電位設定される。
【0200】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0201】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SPは「1」レベルとし、イコライズ信号SEは「0」レベルとする。これにより、イコライズトランジスタMP10,MP11はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP3,MP4は共にオフ状態となる。
【0202】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、イコライズ回路によるビット線BL,/BLの電位は、電位V1より低い電位V2でイコライズされる。
【0203】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0204】
上記のように、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、待機状態時(動作モードにおけるSRAMに対する非アクセス時、およびスリープモード時)にビット線BL,/BLに設定される電位が、プリチャージ電位V1よりも小さい電位V2であるので、以下に示す効果を得ることができる。
【0205】
図16に、アクセストランジスタMN3,MN4に流れる各種リーク電流Iga,Ioffaを示す。ここで、データ保持ノードN1には「1」レベルが記憶されており、データ保持ノードN2には「0」レベルが記憶されているものとする。
【0206】
リーク電流Iga,Ioffaはトランジスタの端子間の電位差に大きく依存しており、電位差が下がればリーク電流Iga,Ioffaも減少する。ここで、図16において、点線で示したリーク電流Iga,Ioffaは、電位差がV1以下の箇所で生じるリーク電流である。したがって、電位差V1に起因して流れる実線で示したリーク電流よりも、当該電位差V1より低い電位差V2に起因して流れる点線で示したリーク電流の方が、電流値は小さくなっている。
【0207】
当該考察は、実施の形態3における考察と同様であることが分かる。よって、本実施の形態に係るデータ記憶回路の待機状態時における合計のリーク電流量は、従来技術の場合(図4参照)よりも小さくすることができ、待機消費電力を低減することができる。
【0208】
以上が、待機状態時にビット線BL,/BLをプリチャージ電位V1より低い電位V2に設定することにより、待機消費電力の低減を図った本実施の形態に係るデータ記憶回路の説明である。
【0209】
なお、上記の説明ではSRAMセルS1の場合について説明したが、マルチポートSRAMセルを含むデータ記憶回路に対しても適用することができる。つまり、例えばイコライズ回路により待機状態時に、書き込みビット線および/または読み込みビット線をプリチャージ電位より低い電位V2に設定することにより、待機消費電力の低減を図ることができる。
【0210】
このとき、書き込みドライバとして書き込みビット線にトライステイトバッファを採用しても良い。
【0211】
また、待機状態時において、ビット線BL,/BLをプリチャージ電位V1より低い電位V2に設定するに際し、イコライズ回路を用いず独立した回路により、ビット線BLとビット線/BLとを個別に、電位設定しても良いが、イコライズ回路を採用することにより、ビット線BLとビット線/BLとを等電位に設定させることができる。
【0212】
また、上記では、プリチャージ信号SPおよびイコライズ信号SEを、モード信号MDとチップイネーブル信号CEとに基づいて制御する場合について、説明したが、実施の形態2のように、クロック信号CLKに基づいて制御することができることは、言うまでもない。
【0213】
<実施の形態5>
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、複数のメモリセルが集まることにより形成されたメモリセルブロックが、複数個集まることにより構成された回路の場合のものであり、モード信号とアドレス信号とに基づいて各メモリセルブロック毎に、当該メモリセルブロックに属するメモリセルのビット線をディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等に制御することが特徴である。
【0214】
図17に本実施の形態に係るデータ記憶回路の概略を示す。
【0215】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、1つのメモリセルブロックが複数のメモリセル(例えば、SRAMやCAM)より形成される、4個のメモリセルブロックMB1〜MB4、アドレスデコーダとワード線ドライブから構成されるDEC&DRV回路、およびセンスアンプとデータ入力部から構成されるSA&IO回路により構成されている。
【0216】
さて、動作モード状態である上記構成のデータ記憶回路において、所定のメモリセルにアクセスするアドレス信号が送出されると、当該アドレス信号により指定されるアドレスに対応するワード線が立上る。
【0217】
図17に示したデータ記憶回路のように、4個のメモリセルブロックMB1〜MB4をアドレス空間で分割している場合において、所定のアドレス信号が送出されると、当該4個のメモリセルブロックMB1〜MB4のうち、当該アドレス信号により定められる1つのメモリセルブロックだけが動作する。
【0218】
例えば、上記のようにメモリセルブロックMB1〜MB4が4個存在する場合には、アドレス信号の上位2ビットを用いてメモリセルブロックMB1〜MB4の指定を行い、当該指定されたメモリセルブロックに対応するワード線が立上り、当該メモリセルブロックにおいて動作処理が行われる。
【0219】
他方、アドレス信号の上位2ビットにより指定されなかった、その他の3つのメモリセルブロックは動作処理を行わず、当該アドレス信号に基づいて、当該他の3つのメモリセルブロックに属するメモリセルのビット線のディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等の制御を行う。
【0220】
つまり、各ビット線には、例えば実施の形態1で示した構成のディスチャージ回路が接続されており、上記アドレス信号に基づいて、当該ディスチャージ回路のオン・オフを制御する。なお、Hi−Z状態や低電圧に設定する場合も、上記実施の形態の回路構成をとり、アドレス信号に基づいてイコライズ回路やプリチャージ回路を制御すれば、アドレス信号により指定されなかった、その他の3つのメモリセルブロックに属するメモリセルのビット線を、Hi−Z状態・低電圧に設定することができる。
【0221】
また、スリープモード時においては、全メモリセルブロックMB1〜MB4に属する、メモリセルに接続されているビット線を、ディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧に設定する。
【0222】
以上のように、動作モード時において本実施の形態に係るデータ記憶回路は、アドレス信号に基づいて、当該アドレス信号により指定されたメモリセルブロックは通常の動作処理を行い、指定されなかった他のメモリセルブロックについては、ビット線のディスチャージ等の制御を行うので、当該指定されなかった他のメモリセルブロックにおける待機状態時のリーク電流を低減することができる。
【0223】
また、スリープモード時においては、全メモリセルブロックMB1〜MB4について、ビット線のディスチャージ等の制御を行うので、スリープモード時の全メモリセルブロックMB1〜MB4における待機状態時のリーク電流を低減することができる。
【0224】
したがって、チップイネーブル信号CEを用いたビット線のディスチャージ等の制御よりもより木目細やかな制御を行うことができ、データ記憶回路の低電力化を図ることができる。
【0225】
また、アドレス信号を用いてワード線の選択のみならず、ビット線の選択をも行うビット線分割方式のSRAMやCAMにおいても、上記技術を適用することができ、選択されなかったビット線に対して、ディスチャージ・Hi−Z状態・低電圧等の設定制御を行っても良い。これによっても同様に、リーク電流の低減を図ることができる。
【0226】
なお、本実施の形態における説明では、モード信号MDによるモード設定可能なSRAMやCAMの場合について言及したが、これに加えて、モード信号MDによるモード設定を前提としないSRAMやCAMの場合であっても良いことは言うまでもない。
【0227】
<実施の形態6>
図18に本実施の形態に係るデータ記憶回路の構成を示す。
【0228】
本実施の形態に係るデータ記憶回路は、スタティク型の連想メモリ(以下、単にCAMとする)セルS3と、マッチ線MLをプリチャージするプリチャージ回路と、マッチ線MLをディスチャージするディスチャージ回路とを備えており、当該プリチャージ回路およびディスチャージ回路は、動作モードとスリープモードとを有するモード信号MD、および検索用信号SSに基づいて制御されている。
【0229】
ここで、データ記憶回路には、マトリックス状に配置された複数のCAMセルS3と、それぞれのCAMセルS3を選択するための複数のワード線WLと、複数の書き込み・読み出し(W/R)用ビット線BL,/BLと、複数の検索用ビット線SBL,/SBL等を備えているが、図18では、クローズアップして一のCAMセルS3とこれの周辺回路のみを図示している。
【0230】
以下、図18を基に本実施の形態のデータ記憶回路の構成について具体的に説明する。
【0231】
<回路構成>
まず、CAMセルS3は、入出力部が相互に接続されている2つのインバータI11,I12と、4つのN型のアクセストランジスタMN20〜MN23と、N型のプルダウントランジスタMN24とで構成されている。
【0232】
具体的に、インバータI11の入力側のデータ保持ノードN21は、N型のアクセストランジスタMN22を介してW/R用ビット線BLに接続されており、他方、インバータI11の出力側のデータ保持ノードN22は、N型のアクセストランジスタMN23を介してW/R用ビット線/BLに接続されている。
【0233】
ここで、アクセストランジスタMN22,MN23のそれぞれのゲートには、ワード線WLが共通に接続されている。
【0234】
また、データ保持ノードN21は、N型のアクセストランジスタMN20のゲートに接続されており、データ保持ノードN22は、N型のアクセストランジスタMN21のゲートに接続されている。
【0235】
ここで、アクセストランジスタMN20の一方端は、検索用ビット線SBLに接続されており、他方端は、アクセストランジスタMN21の一方端に接続されている。また、アクセストランジスタMN21の他方端は、検索用ビット線/SBLに接続されている。
【0236】
さらに、アクセストランジスタMN20,MN21の間に存するノードN23は、プルダウントランジスタMN24のゲートに接続されている。ここで、当該プルダウントランジスタMN24のソースは、接地に接続されており、ドレインはマッチ線MLに接続されている。
【0237】
以上がCAMセルS3の構成である。
【0238】
次に、プリチャージ回路とディスチャージ回路の構成について説明する。
【0239】
プリチャージ回路は、P型のプリチャージトランジスタMP7と電位がV1である固定電源VDDとで構成されいる。具体的には、マッチ線MLがプリチャージトランジスタMP7を介して固定電源VDDに接続されている。
【0240】
ここで、プリチャージトランジスタMP7のゲートにはプリチャージ信号SPMが入力されており、当該プリチャージ信号SPMにより、マッチ線MLのプリチャージが制御されている。
【0241】
これに対して、ディスチャージ回路は、接地に接続されているN型のディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27で構成されいる。具体的には、検索用ビット線SBLの一端がディスチャージトランジスタMN25を介して接地に接続されており、また、検索用ビット線/SBLの一端がディスチャージトランジスタMN26を介して接地に接続されており、また、マッチ線MLがディスチャージトランジスタMN27を介して接地に接続されている。
【0242】
ここで、ディスチャージトランジスタMN25,MN26の各ゲートには、ディスチャージ信号SDSが入力されており、また、ディスチャージトランジスタMN27のゲートには、ディスチャージ信号SDMが入力されており、当該ディスチャージ信号SDS,SDMにより、検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLのディスチャージが制御されている。
【0243】
以上が、プリチャージ回路およびディスチャージ回路の構成である。
【0244】
次に、図18で示した本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作について、図19に示すタイミングチャートに基づいて、具体的に説明する。ここで、本実施の形態に係るデータ記憶回路は、実施の形態1と同様に、モード信号MDに基づいた動作モードとスリープモードとを有している。
【0245】
なお、図18では、動作モードにおけるタイミングチャートのみを図示している。
【0246】
<回路動作>
まず、データ記憶回路が動作モードである場合について説明する。
【0247】
ディスチャージ信号SDM,SDSおよびプリチャージ信号SPMは、検索用信号SSに基づいて制御されている。
【0248】
つまり、CAMセルS3において照合動作が行われないとき、すなわち検索用信号SSがディセーブル(図19では、「1」レベル)のとき(待機状態時)、ディスチャージ信号SDM,SDSは、検索用信号SSが「1」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がりに同期して(図19では、時刻t13において)、「1」レベルとなるように制御される。
【0249】
その後、図19で示すように、検索用信号SSが「1」レベルの期間、ディスチャージ信号SDM,SDSの「1」レベルを維持しても良く、また、図示していないが、検索用信号SSが「1」レベルの期間のクロック信号の「0」レベルの期間に限り、ディスチャージ信号SDM,SDSを「1」レベルとなるように制御してもかまわない。
【0250】
よって、当該ディスチャージ信号SDM,SDSとして「1」レベルが入力されると、ディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27は共にオン状態となり、検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLは、接地電位にディスチャージされる。
【0251】
なお、データ記憶回路の待機状態(検索用信号SSがディセーブルのとき)には、ワード線WLは「0」レベルに固定されている。また、当該検索用信号SSがディセーブルのときは、W/R用ビット線BL,/BLを介してCAMセルS3に対し、データの書き込み・読み出しが行われる。
【0252】
これに対して、CAMセルS3において照合動作が行われるとき、すなわち検索用信号SSがイネーブル(図19では、「0」レベル)のとき、プリチャージ信号SPMは、検索用信号SSが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図19における時刻t11でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、クロック信号CLKの「0」レベルの所定の期間(図19では、時刻t12までの期間)、「0」レベルとなるように制御される。
【0253】
なお、ディスチャージ信号SDMは、検索用信号SSが「0」レベルに変化後のクロック信号CLKの最初の立下がり(つまり、図19における時刻t11でのクロック信号CLKの立下がり)を受けて、「0」レベルとなるように制御される。
【0254】
当該動作により、プリチャージ信号SPMとして「0」レベルが入力されると、プリチャージトランジスタMP7は共にオン状態となり、マッチ線MLは、固定電源VDDにより電位V1にプリチャージされる。なお、ディスチャージ信号SDMとして「0」レベルが入力されている期間は、ディスチャージトランジスタMN27はオフ状態となっている。以上が、実際の照合処理に先立ったマッチ線MLのプリチャージ処理である。
【0255】
さて次に、時刻t12でのクロック信号CLKの立上りに同期してプリチャージ信号SPMが「1」レベルに変化すると、時刻t13までの期間は、プリチャージ信号SPMは「1」レベル、ディスチャージ信号SDMは「0」レベルとなるように制御されており、他方でプリチャージ信号SDSは、時刻t12〜t13までの期間、「0」レベルに変化する。
【0256】
これにより、各トランジスタMP7,MN25,MN26,MN27はオフ状態となり、所定の検索用ビット線SBL,/SBLには、所定の期間、検索用信号が流される。つまり、どちらか一方の検索用ビット線SBL,/SBLだけに「1」レベルの信号を流す。
【0257】
なお、検索処理以外の状態では、検索用ビット線SBL,/SBLはともに「0」レベルにディスチャージされている。つまり、当該状態時にはノードN23は「0」レベルとなっており、プルダウントランジスタMN24はオフ状態となっている。
【0258】
したがって、動作モードにおいて、本実施の形態のデータ記憶回路では、マッチ線MLは、CAMセルS3に対する照合処理の直前に、電位がV1となるように所定の期間プリチャージが実行され、当該CAMセルS3の待機状態時には、電位が接地電位(0V)となるようにディスチャージが実行される。
【0259】
そして、時刻t12以降の所定の期間の間に、プルダウントランジスタMN24のオン・オフを利用したマッチ線MLの電位の変化により、マッチ・アンマッチの照合結果を当該マッチ線MLに出力する。
【0260】
次に、データ記憶回路がスリープモードの場合について説明する。
【0261】
スリープモードの時には、プリチャージ信号SPM、ディスチャージ信号SDM,SDSともに、「1」レベルとする。これにより、ディスチャージトランジスタMN25,MN26,MN27はオン状態となり、プリチャージトランジスタMP7は共にオフ状態となる。
【0262】
したがって、データ記憶回路がスリープモードの場合には、ディスチャージ回路による検索用ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLのディスチャージが実行され、当該ビット線SBL,/SBLおよびマッチ線MLは接地電位に設定される。
【0263】
以上が、本実施の形態に係るデータ記憶回路の動作の説明である。
【0264】
さて、図19に示すタイミングチャートに従う、プリチャージ信号SPMおよびディスチャージ信号SDM,SDSを生成するためには、例えば図20に示すような信号生成回路が必要である。
【0265】
図20に示す信号生成回路から分かるように、プリチャージ信号SPMおよびディスチャージ信号SDM,SDSは、検索用信号SSおよびクロック信号CLKに基づいて生成されている。以下、当該信号生成回路の構成および動作について説明する。
【0266】
<信号生成回路の構成>
図20から分かるように、信号生成回路は、1つのフリップフロップ回路F10と、1つの遅延回路DL10と、2つのNANDゲートG10,G11と、1つのORゲートG20と、1つのインバータI20とから構成されている。ここで、遅延回路DL10は、Δtの時間遅延を有する回路である。
【0267】
フリップフロップ回路F10のD端子には、検索用信号SSが入力されており、フリップフロップ回路F10のT端子には、反転したクロック信号CLKが入力されている。
【0268】
また、フリップフロップ回路F10のQ2端子(Q2端子からはQ1端子の反転信号が出力される。つまり、クロック信号CLKに同期してD端子に取り込まれる検索用信号SSの反転信号が出力される。)は、ノードN50を介して、NANDゲートG10の一方の入力部に接続され、他方で遅延回路DL10の入力部に接続されている。なお、遅延回路DL10の出力部は、NANDゲートG10の他方の入力部に接続されており、当該NANDゲートG10の出力部からディスチャージ信号SDMが出力される。
【0269】
また、NANDゲートG10の出力部は、ノードN51で分岐して、ORゲートG20の一方の入力部に接続されており、当該ORゲートG20の他方の入力部には、ノードN52で分岐したクロック信号CLKが入力されている。なお、当該ORゲートG20からは、プリチャージ信号SPMが出力される。
【0270】
さらに、NANDゲートG10の出力部は、ノードN53で分岐し、インバータI20を介して、NANDゲートG11の一方の入力部に接続されており、当該NANDゲートG11の他方の入力部には、ノードN52,N54で分岐したクロック信号CLKが入力されている。なお、当該NANDゲートG11からは、ディスチャージ信号SDSが出力される。
【0271】
<信号生成回路の動作>
次に、図20のように構成された信号生成回路の動作について、図19に示したタイミングチャートに基いて説明する。ここで、フリップフロップ回路F10は、クロック信号CLKの立下がりのタイミングで検索用信号SSを取り込むこととする。また、遅延回路DL10による遅延時間をΔtとして、その他の回路の遅延時間は無いものとする。
【0272】
フリップフロップ回路F10のD端子は、時刻t11におけるクロック信号CLKの立下がりに同期して、「0」レベルの検索用信号SSを取り込み、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されてくるまで、当該「0」レベルの信号を保持し、Q2端子から「1」レベルの信号が出力される。
【0273】
また、時刻t13におけるクロック信号CLKの立下がりに同期して、「1」レベルの検索用信号SSを取り込み、次のクロック信号CLKの立下がり信号が入力されてくるまで、当該「1」レベルの信号を保持し、Q2端子から「0」レベルの信号が出力される。
【0274】
なお、本実施の形態に係るデータ記憶回路では、検索用信号SSの「0」レベルの期間内に検索処理が実行され、「1」レベルの期間内には検索処理は実行されず、待機状態となる。
【0275】
したがって、図19に示すクロック信号CLKと検索用信号SSを参照して、フリップフロップ回路F10のQ2端子は、時刻t11〜t13までは「1」レベルの信号を出力し、時刻t13以降には「0」レベルの信号が出力される。
【0276】
また、遅延回路DL10はΔtの時間遅延を有しているので、当該遅延回路DL10の出力部は、時刻t11+Δt〜t13+Δtまでは「1」レベルの信号を出力し、t13+Δt以降には「0」レベルの信号を出力する。
【0277】
よって、図20に示す信号生成回路により、図19に示すように、NANDゲートG10の出力部から出力されるディスチャージ信号SDMは、時刻t11+Δt〜t13の期間「0」レベルとなり、時刻t13以降は「1」レベルとなる。
【0278】
また、ディスチャージ信号SDMとクロック信号CLKとのOR出力であるプリチャージ信号SPMは、時刻t11+Δt〜t12の期間「0」レベルとなり、時刻t12以降は「1」レベルとなる。
【0279】
さらに、ディスチャージ信号SDMの反転信号とクロック信号CLKとのNAND出力であるディスチャージ信号SDSは、時刻t12〜t13の期間「0」レベルとなり、時刻t13以降は「1」レベルとなる。
【0280】
以上が、信号生成回路の説明である。
【0281】
このように、本実施の形態に係るデータ記憶回路(つまり、モード信号MDおよび検索用信号SSに基づいて制御される、マッチ線のプリチャージ・ディスチャージ回路)では、照合動作以外の状態において、ディスチャージトランジスタMN27により、マッチ線MLをディスチャージすることにより、以下に示す効果を有する。
【0282】
つまり、上記照合動作以外の状態では、検索用ビット線SBL,/SBLは「0」レベルにディスチャージされており、データ保持ノードN21またはN22には、「0」または「1」のデータが記憶されている(図18では、データ保持ノードN21に「1」のデータが記憶されている)。
【0283】
したがって、アクセストランジスタMN20またはMN21がオン状態となる(図18では、アクセストランジスタMN20がオン状態となる)となり、ノードN23は「0」レベルとなり、プルダウントランジスタMN24はオフ状態となる。
【0284】
この状態において、従来のCAMセルのように、プリチャージトランジスタMP7によりマッチ線MLがプリチャージされるすると、プルダウントランジスタMN24において、サブスレッショルド電流およびゲートリーク電流が流れ、待機電力が増大する。
【0285】
そこで、本実施の形態のようにディスチャージトランジスタMN27を設け、照合動作以外の状態(つまり、動作モードにおける非照合動作状態およびスリープモード状態)には、マッチ線MLがディスチャージされるように、モード信号MD、検査用信号SSに基づいた、プリチャージ信号SPMとディスチャージ信号SDMにより、プリチャージトランジスタMP7およびディスチャージトランジスタMN27を所定のタイミングで制御する。
【0286】
これにより、照合動作以外の状態には、マッチ線MLは「0」レベルに設定されるので、プルダウントランジスタMN24におけるサブスレッショルド電流およびゲートリーク電流が発生することも無く、当該状態時の消費電力を低減することができる。
【0287】
なお、上記では、照合動作以外の状態において、マッチ線MLをディスチャージする場合について説明したが、上記実施の形態と適用し、マッチ線MLをHi−Z状態・低電圧状態に設定しても、同様な効果を得ることができる。
【0288】
また、本実施の形態における説明では、モード信号MDによるモード設定可能なCAMの場合について言及したが、これに加えて、モード信号MDによるモード設定を前提としないCAMの場合であっても良いことは言うまでもない。
【0289】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記動作モード時において、当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記電位設定回路により、前記ビット線を前記第二の電位に設定するので、待機状態時における当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って前記ビット線を第二の電位に設定した場合には、メモリセルへのドライブトランジスタとして、PMOSが必要となる。しかしPMOSはNMOSに比べて電流駆動力が小さいため、アクセスタイムが長くなるという問題が生ずる。仮に、アクセスタイムを維持するためにPMOSサイズを大きくすると、メモリセル面積が増え、データ記憶回路全体の面積が増大してしまう。そこで、動作時に前記ビット線のプリチャージを行い、待機状態時には当該ビット線を第二の電位に設定することにより、ドライブトランジスタとしてNMOSトランジスタを採用することができるので、待機消費電力の低減を図ると共に、データ記憶回路の動作速度を維持することができる。
【0290】
本発明の請求項2に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のマルチポートメモリセルと、当該データの転送を担う複数の読み出しビット線と、複数の書き込みビット線とを有するデータ記憶回路において、クロック信号に基づく制御の下、前記読み出しビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記クロック信号に基づく制御の下、前記書き込みビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを備えているので、簡易な回路設計により、マルチポートメモリセルを備えるデータ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0291】
本発明の請求項3に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を、前記電位設定回路により前記第二の電位に設定するので、チップイネーブル信号を用いた制御よりも細やかな制御が可能となり、メモリセルで生じるリーク電流の低減を図ることができる。したがって、同様に低消費電力なデータ記憶回路を提供することができる。
【0292】
本発明の請求項4に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、前記マッチ線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記電位設定回路により、前記マッチ線を前記第二の電位に設定するので、動作モードにおける非検索処理状態における、連想メモリを構成するプルダウントランジスタとマッチ線との間で生じるリーク電流の低減を図ることができ、データ記憶回路の低消費電力化を図ることができる。
【0293】
本発明の請求項10に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を所定の電位でプリチャージするプリチャージ回路を備えており、前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージし、前記動作モード時において当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを止め、前記ビット線をフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項1に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、メモリセルのアクセス時、待機状態時の変化に応じてビット線のプリチャージおよびフローティング状態を制御するので、木目の細かい制御によりデータ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【0294】
本発明の請求項12に記載のデータ記憶回路は、データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線に対しては、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを行わずフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項3に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。また、チップイネーブル信号を用いた制御よりも細やかな制御が可能となる。
【0295】
本発明の請求項13に記載のデータ記憶回路は、検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、備えており、前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記プリチャージ回路による前記マッチ線のプリチャージを止め、前記マッチ線をフローティング状態にするので、本請求項に係るデータ記憶回路では、請求項4に係るデータ記憶回路のように電位設定回路を有さないので、簡易な回路設計により、当該データ記憶回路の待機消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態1に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図3】実施の形態1に係る信号生成回路の構成を示す図である。
【図4】従来の技術に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図5】実施の形態1に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図6】実施の形態2に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図7】実施の形態2に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図8】実施の形態2に係るデータ記憶回路の他の構成例を示す回路図である。
【図9】実施の形態3に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図10】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第一の動作タイミングを示す図である。
【図11】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第二の動作タイミングを示す図である。
【図12】実施の形態3に係るデータ記憶回路の第三の動作タイミングを示す図である。
【図13】実施の形態3に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図14】実施の形態4に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図15】実施の形態4に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図16】実施の形態4に係るデータ記憶回路の待機状態時における各リーク電流の様子を示す図である。
【図17】実施の形態5に係るデータ記憶回路の構成を示すブロック図である。
【図18】実施の形態6に係るデータ記憶回路の構成を示す回路図である。
【図19】実施の形態6に係るデータ記憶回路の動作タイミングを示す図である。
【図20】実施の形態6に係る信号生成回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
BL,/BL ビット線、C1 CMOSインバータ、C2 CMOSインバータ、CE チップイネーブル信号、CLK クロック信号、DL1,DL2 ,DL10遅延回路、F1,F10 フリップフロップ回路、G1〜G4,G10,G11 NANDゲート、G5 NORゲート、G20 ORゲート、I1,I2,I11,I12,I20 インバータ、Iga ゲートリーク電流、Ioffa サブスレッショルド電流、MP1,MP2 P型の負荷トランジスタ、MB1〜MB4 メモリセルブロック、ML マッチ線、MP3,MP4,MP7 P型のプリチャージトランジスタ、MP10,MP11 P型のイコライズトランジスタ、MN1,MN2,MN11,MN12 N型の駆動トランジスタ、MN3,MN4、MN7〜MN10,MN20〜MN23 N型のアクセストランジスタ、MN5,MN6,MN25〜MN27 N型のディスチャージトランジスタ、MN24 N型のプルダウントランジスタ、N1,N2,N11,N12,N21,N22 データ保持ノード、N10,N50〜N54 ノード、RBL,/RBL 読み出しビット線、RE 読み出しイネーブル信号、RWL 読み出しワード線、S1 SRAMセル、S2 2ポートSRAMセル、S3 CAMセル、SBL,/SBL 検索用ビット線、SD,SDS ディスチャージ信号、SP,SPM プリチャージ信号、SS 検索用信号、VDD 固定電源、VE 電圧源、WL ワード線、WBL,/WBL 書き込みビット線、WE 書き込みイネーブル信号、WWL 書き込みワード線。
Claims (14)
- データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、
前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、
前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、
前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記動作モード時において、当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記電位設定回路により、前記ビット線を前記第二の電位に設定する、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - データを記憶する複数のマルチポートメモリセルと、当該データの転送を担う複数の読み出しビット線と、複数の書き込みビット線とを有するデータ記憶回路において、
クロック信号に基づく制御の下、前記読み出しビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、
前記クロック信号に基づく制御の下、前記書き込みビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、
備えていることを特徴とするデータ記憶回路。 - データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、
前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、
前記ビット線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、
前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を、前記電位設定回路により前記第二の電位に設定する、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - 検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、
前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路と、
前記マッチ線を前記第一の電位よりも低い第二の電位に設定する電位設定回路とを、備えており、
前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記電位設定回路により、前記マッチ線を前記第二の電位に設定する、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - 前記ビット線は、読み出しビット線と書き込みビット線とから構成されており、
前記プリチャージ回路は、前記読み出しビット線をプリチャージしており、
前記電位設定回路は、前記読み出しビット線および前記書き込みビット線を前記第二の電位に設定している、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶回路。 - 前記メモリセルは、ビット線分割方式のメモリセルであり、
前記アドレス信号によって選択されなかった前記ビット線に対して、前記プリチャージ回路および電位設定回路による前記電位設定を実行する、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ記憶回路。 - 前記電位設定回路は、前記ビット線を接地電位にディスチャージするディスチャージ回路である、
ことを特徴とする請求項1、2、3、5または請求項6に記載のデータ記憶回路。 - 前記電位設定回路は、前記マッチ線を接地電位にディスチャージするディスチャージ回路である、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ記憶回路。 - 前記メモリセルには、少なくとも一対以上のビット線が接続されており
前記電位設定回路は、前記対のビット線の電位を同電位にするイコライズ回路である、
ことを特徴とする請求項1、2または請求項5に記載のデータ記憶回路。 - データを記憶する複数のメモリセルと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有しており、モード信号に基づいた動作モードとスリープモードとを有するデータ記憶回路において、
前記ビット線を所定の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、
備えており、
前記動作モード時において、チップイネーブル信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、前記ビット線を前記所定の電位にプリチャージし、前記動作モード時において当該チップイネーブル信号がディセーブルを示すとき、および前記スリープモード時には、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを止め、前記ビット線をフローティング状態にする、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - 前記プリチャージ回路は、
前記動作モード時において前記チップイネーブル信号がイネーブルを示すときにおける、クロック信号の「0」レベルの所定の期間に、前記ビット線をプリチャージする、
ことを特徴とする請求項1または請求項10に記載のデータ記憶回路。 - データを記憶する複数のメモリセルにより構成される、複数のメモリセルブロックと、当該データの転送を担う複数のビット線とを有するデータ記憶回路において、
前記ビット線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、
備えており、
前記プリチャージ回路により、前記メモリセルへのデータの書き込みまたは読み出しに先立って、アドレス信号により指定される前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線を前記第一の電位にプリチャージし、前記アドレス信号により指定されない前記メモリセルブロックに接続されている前記ビット線に対しては、前記プリチャージ回路による前記ビット線のプリチャージを行わずフローティング状態にする、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - 検索用信号により記憶されているデータの照合が行われる複数の連想メモリセルと、前記照合結果が出力される複数のマッチ線とを有するデータ記憶回路において、
前記マッチ線を第一の電位でプリチャージするプリチャージ回路を、
備えており、
前記検索用信号がイネーブルを示すときには、前記プリチャージ回路により、前記連想メモリセルに記憶されているデータの前記照合に先立って、前記マッチ線を前記第一の電位にプリチャージし、当該検索用信号がディセーブルを示すとき、前記プリチャージ回路による前記マッチ線のプリチャージを止め、前記マッチ線をフローティング状態にする、
ことを特徴とするデータ記憶回路。 - 前記メモリセルは、ビット線分割方式のメモリセルであり、
前記アドレス信号によって選択されなかった前記ビット線に対して、前記プリチャージ回路によるプリチャージを止め、当該ビット線をフローティング状態にする、
ことを特徴とする請求項12に記載のデータ記憶回路。
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