JP2004362617A - Icカード接続装置及びその接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、それによって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行えること。
【解決手段】ICカードへのリセットの発行に応じた初期応答動作での開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する伝送レート判別手段、及び伝送レート判別手段により判別した伝送レートが所定の誤差範囲内にあるかどうかについて判定する伝送レート判定装置を備え、判別した伝送レートが前記誤差範囲内にないとき、そのICカードにリセットを再度発行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部端子付きのICカードとの間でデータの送受信を行うICカード接続装置及びその接続方法に関する。
近年、外部端子付きのICカードは、セットトップボックスに例示される有料放送用受信装置、エレクトリックパース(電子財布)、患者のデータを記憶した医療カード、または大学や企業でのIDカードなどに用いられるようになってきている。このようなICカードは、例えばISO/IEC 7816規格に規定されたものであり、リーダ・ライタと呼ばれるICカード接続装置に接続されて、情報(データ)の入出力を行う。
以下、図3を参照して、従来のICカード接続装置について具体的に説明する。
図3は、従来のICカード接続装置の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、従来のICカード接続装置100は、CPU101、前記CPU101からのデータを接続されたICカード110に送信する送信装置102、及びそのICカード110からのデータを受信してCPU101に出力する受信装置103を備えている。さらに、従来のICカード接続装置100には、上述のCPU101によって制御されるリセット発行装置104、クロック発生装置105、VPP発生装置106、VCC発生装置107、及びトライステートバッファ108が設けられている。尚、ICカード110には、上述のISO/IEC 7816規格に規定されたI/O(データ入力用)端子111、RESET(リセット)端子112、CLOCK(クロック)端子113、VPP(プログラミング電圧用)端子114、VCC(電源供給用)端子115、及びGND(接地用)端子116が外部端子として設けられている。
送信装置102は、クロック発生装置105からのクロックに同期して、CPU101から送られてきたデータをICカード110のI/O端子111にシリアル送出する。
受信装置103は、クロック発生装置105からのクロックに同期して、I/O端子111から送られてきたシリアルデータを受信しCPU101に出力する。 トライステートバッファ108が、データ通信での通信路を切り替えるために、I/O端子111と送信装置102及び受信装置103との間に接続されている。詳細にいえば、送信装置102を経てCPU101から入力されるTx信号がローレベルである場合、トライステートバッファ108は有効な状態となり、I/O端子111側をローレベルな状態とする。これにより、送信装置102からI/O端子111へのデータ送信のみが可能となる。一方、上記Tx信号がハイレベルである場合、トライステートバッファ108の出力端はハイインピーダンスな状態となり、受信装置103はI/O端子111からのデータを受信することが可能となる。このように、トライステートバッファ108を動作して、ICカード110との間での半二重通信が行われる。尚、ICカード接続装置100とI/O端子111との間には、それらの回路を保護するための電源116及びプルアップ抵抗117が設けられている。
リセット発行装置104は、CPU101の命令に従ってICカード110のRESET端子112に対してリセットを発行する。
クロック発生装置105は、CPU101から指示されたレートのクロックを生成し、送信装置102及び受信装置103に対して出力する。クロック発生装置105は、CPU101の命令に基づいて、生成したクロックをICカード110のCLOCK端子113に出力する。
VPP発生装置106は、CPU101の命令に従ってICカード110のデータ書込み電圧を生成して、ICカード110のVPP端子114に対して出力する。
VCC発生装置107は、CPU101の命令に従ってICカード110の電源電圧を生成しICカード110のVCC端子115に対して出力する。
以下に、従来のICカード接続装置100の動作について説明する。
この従来のICカード接続装置100とICカード110とのデータ通信は、下記(1)〜(5)に示す手順で行われる。
(1) ICカード接続装置100による外部端子の接続及び活性化。
(2) ICカード110へのリセットの発行。
(3) ICカード110による調歩式の初期応答動作。
(4) 初期応答動作後に行うICカード110とICカード接続装置100との間での情報交換。
(5) ICカード接続装置100による外部端子の非活性化。
尚、この手順は、上述のISO/IEC 7816規格に規定されたものである。
ここで、従来のICカード接続装置100での上記(2)及び(3)にそれぞれ示したリセットの発行及び初期応答動作について具体的に説明する。
従来のICカード接続装置100では、リセット発行装置104がCPU101の命令に従ってICカード110にリセットを発行する。このCPU101は、リセット発行装置104に対していつでもリセットの発行を命令することができる。一方、ICカード110は、リセットを入力したとき、初期応答動作を実行しなければならないと上記ISO/IEC 7816規格に規定されている。それゆえ、リセットを入力したとき、ICカード110はI/O端子111から初期応答データをシリアル送出する。従来のICカード接続装置100は初期応答データを受信装置103で受信し、受信した初期応答データをCPU101に送る。CPU101は、図示を省略したメモリに初期応答データを格納する。尚、初期応答データはISO/IEC 7816規格に規定されたものであり、データ通信での伝送速度(以下、”伝送レート”ともいう)等の情報を含んでいる。また、ICカード110には、内部クロックを有するカードと外部クロックを使用するカードがあり、初期応答データの伝送レートが異なる。この伝送レートの違いは初期応答データの第一バイト(開始バイト)で判別することができ、ICカードでの使用クロックを識別することができる。
以下、図4の(a)及び図4の(b)を用いて、従来のICカード接続装置100での使用クロックの識別方法について説明する。
図4の(a)はICカードのリセットに対する初期応答データの開始バイトの具体例の波形を示す波形図であり、図4の(b)は上記初期応答データの開始バイトの他の具体例の波形を示す波形図である。
図4の(a)及び図4の(b)に示すように、開始バイトには2種類あるが、いずれも図の矢印で示した最初の立ち下がりエッジと2番目の立ち下がりエッジとの時間間隔が3ビット分に設定されている。それゆえ、従来のICカード接続装置100は、最初の立ち下がりエッジと2番目の立ち下がりエッジとの時間間隔、すなわち開始バイトの2ビット目のデータと5ビット目のデータを入力した時間間隔をCPU101または受信装置103で計測することによって、初期応答データの伝送レートを算出して、接続されたICカード110の使用クロックを識別していた。尚、図4の(a)及び図4の(b)では、同一の伝送レートで伝送した場合での開始バイトのデータ波形を示している。
特開昭63−101986号公報
上記のような従来のICカード接続装置では、接続されたICカードとの間のデータ通信を様々な外乱要因によって正常に行えないことがあった。具体的にいえば、ユーザは通常ICカードを携帯して使用しているので、携帯時でのICカードの変形や高温高湿環境下または低温環境下に置かれたときはICカードに異常を生じて、データ通信を正常に行えないことがあった。また、ICカードの外部端子は、露出した平面状端子により構成されている。このため、外部端子は摩耗や腐食などによって劣化しやすく、さらには汚れ、水、静電気などによる誤動作を生じることがあり、この場合はデータ通信を正常に行えなかった。このような外乱要因に対して、従来のICカード接続装置ではその影響を抑えることができずにデータ通信に異常を生じた。特に、従来のICカード接続装置では、外乱要因によって初期応答動作での伝送レートを正しく算出できなかった場合、接続されたICカードでの使用クロックを正確に識別することができなかった。その結果、従来のICカード接続装置では、その初期応答データを正常に受信することができず、さらには初期応答動作後に実施するICカードとの情報交換も行えないという問題点を生じた。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行えるICカード接続装置及びその接続方法を提供することを目的とする。
本発明のICカード接続装置は、外部端子付きのICカードとの間でデータ通信を行うICカード接続装置であって、
前記ICカードへのリセットの発行に応じた初期応答動作での開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する伝送レート判別手段、及び
前記伝送レート判別手段により判別した伝送レートが所定の誤差範囲内にあるかどうかについて判定する伝送レート判定装置を備え、
判別した伝送レートが前記誤差範囲内にないとき、そのICカードにリセットを再度発行するよう構成している。
このように構成することにより、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。
別の観点による発明のICカード接続装置は、前記ICカードへのリセットの発行回数が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止するよう構成している。
このように構成することにより、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。さらに、リセットの発行動作、及びICカードでの初期応答動作が限りなく無限に続行されることを防止して、そのICカードに異常が生じていることをユーザに通知することができる。
本発明のICカード接続装置の接続方法は、外部端子付きのICカードとの間でデータ通信を行うICカード接続装置の接続方法であって、
前記ICカードにリセットを発行する発行ステップ、
前記発行ステップに応じた初期応答動作での開始バイトをICカードから入力する入力ステップ、
前記入力ステップで入力した開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する判別ステップ、
前記判別ステップで判別した伝送レートが所定の誤差範囲内にあるかどうかについて判定する判定ステップ、及び
前記判定ステップで伝送レートが誤差範囲内にないと判定したとき、そのICカードにリセットを再度発行するステップを備えている。
このように構成することにより、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。
別の観点による発明のICカード接続装置の接続方法は、前記ICカードに発行しリセットの発行回数をカウントするカウントステップ、及び
前記カウントステップでのカウント値と所定値との比較を行う比較ステップを備え、
前記カウント値が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止している。
このように構成することにより、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。さらに、リセットの発行動作、及びICカードでの初期応答動作が限りなく無限に続行されることを防止して、そのICカードに異常が生じていることをユーザに通知することができる。
以上のように、本発明のICカード接続装置及びその接続方法では、接続されたICカードの初期応答動作での開始バイトから判別される伝送レートが予め設定された誤差範囲内にあるかどうかについて判別している。さらに、伝送レートが誤差範囲内にない場合、そのICカードに対して再リセットを自動的に発行するよう構成している。これにより、この発明のICカード接続装置及びその接続方法では、外乱要因によって接続されたICカードと正確な初期応答動作を実施できなかった場合でも、そのICカードに対してリセットを再度発行して、初期応答動作での伝送レート及びICカードの使用クロックを正確に識別することができる。その結果、この発明のICカード接続装置及びその接続方法では、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、よって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。
また、別の観点による発明のICカード接続装置及びその接続方法では、リセットの発行回数が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止するよう構成している。これにより、この発明のICカード接続装置及びその接続方法では、上記発明での効果に加えて、リセットの発行動作、及びICカードでの初期応答動作が限りなく無限に続行されることを防止して、そのICカードに異常が生じていることをユーザに通知することができる。
以下、本発明のICカード接続装置及びその接続方法を示す好ましい実施例について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、ISO/IEC 7816規格に準拠したICカードとデータ通信を行うICカード接続装置について説明する。
《第1の実施例》
図1は、本発明の第1の実施例であるICカード接続装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例のICカード接続装置1は、CPU2、前記CPU2からのデータを接続されたICカード110に送信する送信装置3、及びそのICカード110からのシリアルデータを受信してCPU2に出力する受信装置4を備えている。本実施例のICカード接続装置1は、上記ICカード110からのシリアルデータでの立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出装置5、前記立ち下がりエッジ検出装置5からの立ち下がりエッジでリセットされるタイマー6、及びCPU2に接続され、タイマー6で計測された立ち下がりエッジの時間間隔を用いて伝送レートを判定する伝送レート判定装置7を具備している。さらに、ICカード接続装置1には、上述のCPU101によって制御されるリセット発行装置8、クロック発生装置9、VPP発生装置10、VCC発生装置11、及びトライステートバッファ12が設けられている。尚、ICカード110は、情報を記録するためのメモリを内蔵している。さらに、ICカード110には、上述のISO/IEC 7816規格に規定されたI/O(データ入力用)端子111、RESET(リセット)端子112、CLOCK(クロック)端子113、VPP(プログラミング電圧用)端子114、VCC(電源供給用)端子115、及びGND(接地用)端子116が外部端子として設けられている。ICカード接続装置1には、これらの外部端子と電気的に接続するために、図示を省略した複数の端子が各外部端子に対応して個別に設けられている。
CPU2は、ICカード110と半二重通信を行うためのTx信号を含む指示信号(命令)を出力する。CPU2は、後に詳述するように、伝送レート判定装置7に対して所定の判定基準(誤差範囲)を予め出力し設定している。さらに、調歩式の初期応答動作での伝送レートが誤差範囲内にないと言うことが伝送レート判定装置7で判定された場合、CPU2はそのICカード110に対してリセットを再度発行するようリセット発行装置8に指示する。これにより、本実施例のICカード接続装置1では、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、それによって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。尚、CPU2には、情報を記録するためのメモリが接続されている。また、このCPU2が行うリセット及びそのリセットによる初期応答動作の詳細な説明は、上記ISO/IEC 7816規格に規定されているので省略する。
送信装置3は、クロック発生装置9からのクロック信号に同期して、CPU2から送られてきたデータをICカード110のI/O端子111に対してシリアル送出する。
受信装置4は、クロック発生装置9からのクロック信号に同期して、ICカード110のI/O端子111から送られてきたシリアルデータを受信しCPU2に対して出力する。
トライステートバッファ12が、データ通信での通信路を切り替えるために、I/O端子111と送信装置3及び受信装置4との間に接続されている。詳細にいえば、送信装置3を経てCPU2から入力されるTx信号がローレベルである場合、トライステートバッファ12は有効な状態となり、I/O端子111側をローレベルな状態とする。これにより、送信装置3からI/O端子111へのデータ送信のみが可能となる。一方、上記Tx信号がハイレベルである場合、トライステートバッファ12の出力端はハイインピーダンスな状態となり、受信装置4はI/O端子111からのデータを受信することが可能となる。このように、本実施例のICカード接続装置1では、トライステートバッファ12を動作して、ICカード110との間での半二重通信が行われる。尚、ICカード接続装置1とI/O端子111との間には、電源116及びプルアップ抵抗117が設けられている。
立ち下がりエッジ検出装置5は、初期応答動作においてICカード110から入力した開始バイトでの最初の立ち下がりエッジ及び2番目の立ち下がりエッジを検出して、検出したことを検出信号としてタイマー6に通知する。
タイマー6は、立ち下がりエッジ検出装置5からの検出信号に基づいて、最初及び2番目の立ち下がりエッジの時間間隔T1を計測して、計測した時間間隔T1を伝送レート判定装置7に出力する。
これらの立ち下がりエッジ検出装置5及びタイマー6は、ICカード110へのリセットの発行に応じた初期応答動作での開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する伝送レート判別手段を構成している。
伝送レート判定装置7は、タイマー6から入力した時間間隔T1がCPU2から予め設定された伝送レートの誤差範囲内にあるかどうかについて判定して、その判定結果をCPU2に出力する。この伝送レート判定装置7は、伝送レートの判定基準として、好ましくは上述のISO/IEC 7816規格に規定された基準を用いている。
詳細にいえば、ISO/IEC 7816規格では、開始ビットの先端からn番目のビットの終端までの許容伝送時間を(n±0.2)etu(Elementary Time Unit:1ビットを伝送する時間)として規定している。また、同規格では、初期応答動作での初期応答データの開始バイトにおいて、最初及び2番目の立ち下がりエッジの間に3ビット分のデータをICカード110からICカード接続装置1にシリアル送出することを規定している。それゆえ、本実施例のICカード接続装置1では、CPU2は初期応答動作での伝送レートの誤差範囲として(3±0.2)etuの許容伝送時間を伝送レート判定装置7に予め設定している。伝送レート判定装置7では、上記許容伝送時間とタイマー6からの時間間隔T1との比較を行い、時間間隔T1が許容伝送時間の範囲内にあるかどうかについて判定している。
尚、本実施例のICカード接続装置1では、立ち下がり検出装置5での検出動作を確実なものとするために、その立ち下がり検出装置5でのサンプリング周波数をICカード110からのシリアルデータの伝送レートに対して十分大きな値に設定している。
また、上述の説明では、伝送レート判定装置7がCPU2から設定された許容伝送時間とタイマー6からの時間間隔T1との比較を行う構成について説明したが、初期応答動作での開始バイトから判別される伝送レートが予め設定された誤差範囲内にあるかどうかについて判別する構成であれば何等限定されない。例えばCPU2が伝送レートの許容範囲値を伝送レート判定装置7に予め設定し、伝送レート判定装置7がタイマー6から入力した時間間隔T1を用いて伝送レートの値(=3÷T1)を算出して、その算出値が上記許容範囲値内にあるかどうかについて判別する構成でもよい。
リセット発行装置8は、CPU2の命令に従ってICカード110のRESET端子112に対してリセットを発行する。これにより、ICカード110は上述の初期応答動作を行い、初期応答データをICカード接続装置1に出力する。尚、この初期応答データには、初期応答動作後に行われる当該ICカード110とICカード接続装置1との間の情報交換(データ通信)に必要な情報、例えばデータの伝送速度が含まれている。
クロック発生装置9は、CPU2から指示されたレートのクロックを生成し、送信装置3及び受信装置4に対して出力する。クロック発生装置9は、CPU2の命令に基づいて、生成したクロックをICカード110のCLOCK端子113に出力する。これにより、内部クロックを有していないICカードに対して、外部クロックとして供給することができ、そのICカードはデータ通信を行うことが可能となる。
VPP発生装置10は、CPU2の命令に従ってICカード110のデータ書込み電圧を生成して、ICカード110のVPP端子114に対して出力する。これにより、データ書き込み用電源(電池)を内蔵していないICカードに対して、そのICカード内のメモリにデータを書き込むために必要な電圧が供給され、データの書込みが可能となる。
VCC発生装置11は、CPU2の命令に従ってICカード110の電源電圧を生成しICカード110のVCC端子115に対して出力する。これにより、電源(電池)を内蔵していないICカードに対して、そのICカード内の構成部材に必要な電力が供給される。
以下、本実施例のICカード接続装置の動作について、図1を用いて説明する。
本実施例のICカード接続装置1では、ICカード110の外部端子と接続されると、その外部端子を活性化した後、CPU2がリセット発行装置8に命令してICカード110にリセットを発行する。その後、ICカード110は入力したリセットに対応して初期応答動作を行う。つまり、ICカード110はI/O端子111から初期応答データをICカード接続装置1にシリアル送出する。そして、ICカード接続装置では、受信装置4が初期応答データを受信する。同時に、この初期応答データは立ち下がりエッジ検出装置5に入力され、立ち下がりエッジ検出装置5は最初及び2番目の立ち下がりエッジを検出して、タイマー6に各検出信号を出力する。タイマー6では、最初の立ち下がりエッジの検出信号によりリセットして、2番目の立ち下がりエッジの検出信号を入力する間での時間間隔T1を計測する。そして、タイマー6は、計測した時間間隔T1を伝送レート判定装置7に出力する。
次に、伝送レート判定装置7では、タイマー6からの時間間隔T1がCPU2から予め設定された誤差範囲内にあるかどうかについて判定して、その判定結果をCPU2に出力する。
時間間隔T1が誤差範囲内にある場合、伝送レート判定装置7はCPU2に対して伝送レートが正しいものであることを通知する。これにより、CPU2では、接続されたICカード11での使用クロックを識別することができ、初期応答動作後に行うデータ通信を正常に行うことができる。詳細にいえば、CPU2は、そのICカード110が内部クロックを有するものか、または外部クロックを使用するものかを識別して、受信装置4から送られてくる初期応答データを入力し後続の情報交換に必要な情報を取得する。そして、CPU2は、取得した情報を用いてICカード110との間のデータ通信を行う。
時間間隔T1が誤差範囲内にない場合、伝送レート判定装置7はCPU2に対して伝送レートが正しくないことを通知する。そして、CPU2は受信装置4から送られてくる初期応答データを破棄し、リセット発行装置8に対して再度リセットの発行を命令する。
以上のように、本実施例のICカード接続装置及びその接続方法では、伝送レート判定装置7が初期応答動作での開始バイトから判別される伝送レートが予め設定された誤差範囲内にあるかどうかについて判別している。さらに、伝送レートが誤差範囲内にない場合、CPU2はリセット発行装置8に対してリセットを発行するよう指示して、接続されたICカード110に対して再リセットを自動的に発行するよう構成している。これにより、本実施例のICカード接続装置及びその接続方法では、[発明が解決しようとする課題]の欄に示した様々な外乱要因により、接続されたICカード110と正確な初期応答動作を実施できなかった場合でも、そのICカード110に対してリセットを再度発行して、初期応答動作での伝送レート及びICカード110の使用クロックを正確に識別することができる。その結果、本実施例のICカード接続装置及びその接続方法では、接続されたICカードとの間で初期応答動作を正確に行うことができ、それによって外乱要因の影響を抑制してデータ通信を正常に行える。
《第2の実施例》
[ICカード接続装置の構成]
図2は、本発明の第2の実施例であるICカード接続装置の主要部の構成を示すブロック図である。この実施例では、ICカード接続装置の構成において、リセットの発行回数が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止するよう構成した。それ以外の各部は、第1の実施例のものと同様であるのでそれらの重複した説明は省略する。
図2に示すように、本実施例のICカード接続装置21には、リセット発行装置8に接続されたカウンタ13と、CPU2及びカウンタ13に接続されたリセット回数比較装置14とが設けられている。
カウンタ13は、CPU2からリセット発行装置8に出力されたリセットの発行回数をカウントする。カウンタ13は、カウントしたカウント値をリセット回数比較装置14に出力する。
リセット回数比較装置14には、リセットの規定回数がCPU2から予め設定されている。リセット回数比較装置14は、カウンタ13からのカウント値が規定回数(所定値、例えば3回)を越えたか否かを判定して、その判定結果をCPU2に通知する。カウント値が規定回数を越えたとき、CPU2はリセット発行装置8に対するリセットの発行を停止する。これにより、本実施例のICカード接続装置21では、リセットの発行動作、及びICカード110での初期応答動作が限りなく無限に続行されることを防止して、そのICカード110に異常が生じていることをユーザに通知することができる。
以上のように、本実施例のICカード接続装置及びその接続方法では、カウンタ13がCPU2からリセット発行装置8に出力されたリセットの発行回数をカウントして、そのカウント値をリセット回数比較装置14に出力している。リセット回数比較装置14は、カウンタ13からのカウント値がCPU2から予め設定されたリセットの規定回数を越えたか否かを判定して、その判定結果をCPU2に通知している。これにより、本実施例のICカード接続装置21では、第1の実施例での効果に加えて、リセットの発行動作、及びICカード110での初期応答動作が限りなく、無限に続行されることを防止して、そのICカード110に異常が生じていることをユーザに通知することができる。
本発明は、ICカードとの間でデータの送受信を行うICカード接続装置及びその接続方法に有用である。
本発明の第1の実施例であるICカード接続装置の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施例であるICカード接続装置の主要部の構成を示すブロック図 従来のICカード接続装置の構成を示すブロック図 ICカードのリセットに対する初期応答データの開始バイトの具体例の波形を示す波形図
符号の説明
1,21 ICカード接続装置
2 CPU
3 送信装置
4 受信装置
5 立ち下がりエッジ検出装置
6 タイマー
7 伝送レート判定装置
8 リセット発行装置
9 クロック発生装置
10 VPP発生装置
11 VCC発生装置
12 トライステートバッファ
13 カウンタ
14 リセット回数比較装置
110 ICカード

Claims (8)

  1. 外部端子付きのICカードとの間でデータ通信を行うICカード接続装置であって、
    前記ICカードへのリセットの発行に応じた初期応答動作での開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する伝送レート判別手段、及び
    前記伝送レート判別手段により判別した伝送レートが所定の誤差範囲内にあるかどうかについて判定する伝送レート判定装置を備え、
    判別した伝送レートが前記誤差範囲内にないとき、そのICカードにリセットを再度発行するよう構成した、
    ことを特徴とするICカード接続装置。
  2. 前記伝送レート判別手段が、前記開始バイトの最初及び2番目の立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出装置と、前記立ち下がりエッジ検出装置からの検出信号に基づいて、前記最初及び2番目の立ち下がりエッジの時間間隔を計測するタイマーとにより構成されたことを特徴とする請求項1に記載のICカード接続装置。
  3. 前記伝送レート判定装置が、前記タイマーから入力した時間間隔を用いて、前記伝送レートの値を算出するよう構成したことを特徴とする請求項2に記載のICカード接続装置。
  4. 前記ICカードへのリセットの発行回数が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のICカード接続装置。
  5. 前記ICカードへのリセットの発行回数をカウントするカウンタと、前記カウンタからのカウント値と前記所定値との比較を行うリセット回数比較装置とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のICカード接続装置。
  6. 前記誤差範囲として、ISO/IEC 7816規格に規定された伝送レートの誤差範囲を用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のICカード接続装置。
  7. 外部端子付きのICカードとの間でデータ通信を行うICカード接続装置の接続方法であって、
    前記ICカードにリセットを発行する発行ステップ、
    前記発行ステップに応じた初期応答動作での開始バイトをICカードから入力する入力ステップ、
    前記入力ステップで入力した開始バイトを用いて、その伝送レートを判別する判別ステップ、
    前記判別ステップで判別した伝送レートが所定の誤差範囲内にあるかどうかについて判定する判定ステップ、及び
    前記判定ステップで伝送レートが誤差範囲内にないと判定したとき、そのICカードにリセットを再度発行するステップ
    を備えたことを特徴とするICカード接続装置の接続方法。
  8. 前記ICカードに発行しリセットの発行回数をカウントするカウントステップ、及び
    前記カウントステップでのカウント値と所定値との比較を行う比較ステップを備え、
    前記カウント値が所定値以上となった時点でリセットの発行を停止する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のICカード接続装置の接続方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008199205A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Yamaha Corp 伝送レート判別回路および該回路を備えたデジタル信号復調装置

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