JP2004506552A - 印刷製品をコーティングするための方法および装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、印刷製品をコーティングするための方法および装置であって、少なくとも1回の印刷工程で先ず印刷製品を印刷し、続けて直ぐに、少なくとも1回のコーティング工程で印刷材料上の印刷インキを被覆する層を前記印刷製品に設ける方法および装置について述べたものである。本発明の目的は、斯かる方法ならびに装置をさらに発展させ、印刷工程を追加すること無く、そのまま従来の印刷インキの上にUVニスを塗布できるようにすることにある。この目的は、本発明により、印刷製品上のインキ層に、印刷の後かつコーティングの前にコロナ処理を施すことよって達成される。装置としては、最後の印刷装置1,2,3及び印刷製品をコーティングするための装置6,7,8,9の間に、コロナ処理のための装置4が設けられるようにして構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、方法に関する請求項もしくは装置に関する請求項の前提部分おいて書き部に記載の印刷製品をコーティングするための方法ならびに装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一列に並んだ構成の枚葉紙オフセット印刷機は、印刷に用いるインキ毎に一つの印刷装置を備え、この印刷装置は、対向圧胴と、ゴムブランケット胴と、プレート胴とから構成されている。多色刷りされた枚葉紙を引き続きコーティングするために、上記複数の印刷装置の下流側に、一つないし複数のニス引き装置が後置されている。このとき、複数印刷装置および個々のニス引き装置の間に、さらに延長区間としての移送モジュールが設けられる必要があり、これにより、最後に塗布されたインキ層もしくはニス層を次のコーティング工程までに乾燥させ、および/または硬化させることができる。したがって、延長区間には、塗布されたインキの種類に応じて作用する乾燥装置が設けられていなければならない。
【0003】
品質的に非常に価値の高い印刷は、非常に滑らかな光沢を持つニス層がカラー印刷像の上に被せられて得られる。このように高い光沢に対して、UVニス(UV−Lack)が用いられる。斯かるUVニスが従来の(油を含んだ油性の)印刷インキの上に直接塗布されなければならない場合、ラッカないしインキの異なる強さの分子間力のために、付着性の問題が生じてくる。このため、油性の(従来の)印刷インキを印刷した後に続けて、そのまま何の追加的な処置も行なわずにUVニス処理を行うことは不可能とされている。
【0004】
上述のような理由から、これまでのところUVニスは、いわゆるプライマー(Primer)によって覆われた油性印刷インキの上にしか塗布できていない。このため、印刷後、先ず最後の印刷インキ層の上にプライマー層が付着剤として塗布され、それから最後にようやくこのプライマー層の上にUVニス層が塗布されなければならない。
【0005】
一貫した作業工程において、つまり印刷機のインラインにおいてUVニス層が油性印刷インキの上に塗布されなければならない場合、結局これは、相応の数の印刷装置に加えてプライマー塗布用の第1のコーティング装置(ニス引き装置)を備え、さらにUVニス塗布に用いる第2のコーティング装置(ニス引き装置)を最後に備えていなければならないことを意味する。このとき問題になるのは、UVニスのための塗布装置に加えて、この塗布装置の上流側にプライマー塗布用のさらなる塗布装置が設けられていなければならず、しかも、これらの塗布装置の間にさらにまだ乾燥区間も設けられていなければならないことである。このような構成の複雑さを有する印刷機は、当然それに見合った高いコストがかかることになる。
【0006】
予め印刷インキ上に塗布されたプライマー上にUVニスを印刷する代わりに、印刷された枚葉紙にそのまま引き続きプライマー塗布層を設け、2回目の印刷工程において、例えば同じ印刷機か又は個別のニス引き装置で、ようやく所望のUVニス層を設けることもできるであろう。この場合、このようなやり方は、印刷製品に関して時間のかかる取り扱いとそれに対応するロジスティックスとを必要とする。印刷機を2回通過させるが故に、全製造時間もそれ相応に長くなる。
【0007】
独国特許出願公開第19525453号明細書から、走行する材料ウェブ上の境膜(laminare Grenzschicht)を解消するための装置が公知となっている。この装置は、高電圧源に接続可能なコロナ帯電電極(Corona−Aufladungselektrode)ならびに対向電極から構成されている。この電極によって、移動する材料ウェブに対して垂直に電子流が生成され、この電子流によって、材料ウェブとともに動いて被印刷材料の乾燥特性を悪化させる境膜が破壊される。こうして、全体的により乾燥し易くなり、その結果、表面張力が合わないラッカ層でインキ層が塗布されることもなくなる。
【0008】
印刷機内のコロナ装置も知られている。この場合、コロナ処理は、例えばフォイルが貼り付けられるようにするのに用いられる。この装置はしかし、本発明において設けられるのとは全く違った位置に挿入されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、各請求項の前提部分おいて書き部に記載の方法ならびに装置をさらに発展させ、印刷工程を追加すること無く、従来の印刷インキの上にUVニスを塗布できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項1に記載の特徴部分によって解決される。本発明のさらなる発展形態は、下位請求項に与えられている。
【0011】
本発明により、最後の印刷装置での印刷の直後に、インキ層(従来の印刷インキで油性)にコロナ処理を施し、電荷キャリアを用いてインキ層を一時的に帯電させるようにする。この帯電により、インキ層内の分子間組織の変性が生じ、この結果、UVニスに対する表面張力が、斯かるラッカ層の付着性の観点から見て全体的に有利な方へと変化するようになる。最上部のインキ層内に一時的に持ち込まれた電荷キャリアによって、インキ層上へのUVニスの付着能力が生じる。このようして、従来の印刷インキ(油性)による一つないし複数のインキ層によって印刷がなされた印刷枚葉紙に、付着用下地を改善するための追加的な処置を行わなくても、そのまま直ぐにUVニス層を設けることができる。
【0012】
本発明の方法により、従来の印刷インキ用の一つないし複数の印刷装置、及びこれらの印刷装置の一つに後置されたニス引き装置を有する印刷機において1回の印刷工程のうちにUVニスでコーティングされた印刷製品を製造することができる。本発明により設けられるコロナ処理は、最後の印刷装置の対向圧胴上で行われるのが好ましい。
【0013】
本発明を実施するために設けられた装置は、最大版幅にわたって横切るように延在する電極からなり、この電極は、高電圧源に接続され、枚葉紙がその上を搬送されることになる対向電極としての金属製下敷きと一緒になって機能する。この金属製下敷きは、印刷機の胴、対向圧胴であることが好ましい。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、多色刷り用の枚葉紙オフセット印刷機、ならびに最後の印刷装置に後置されたニス引き装置において、最後の印刷装置の対向圧胴に対して、コロナ処理のための電極が設けられ、この電極を用いて、本発明によるインキ層への電荷キャリアの供給が可能になる。
【0015】
本発明による最上部のインキ層(従来のインキないし油性のインキ)のコロナ処理によって、インキの表面が活性化され、つまりは臨界表面張力(kritische Oberflaechenspannung)が高められるため、UVニスの塗布が可能になる。このために、既に述べたように、インキ装置とUVニス塗布装置との間には、コロナ処理部が取り付けられている。この取り付けは、最後の印刷装置の対向圧胴の上方で行なわれる。対向圧胴表面とコロナ電極との間の間隙は数mmに達する。コロナ処理の出力は、印刷機の速度に依存し、適宜制御される。このためには、枚葉紙速度に関する印刷機の信号が必要となるが、これは、装置制御部ないし印刷機のコントロールステーションにおいてアナログ式ないしデジタル式に読み出すことができる。加えて、圧胴の溝部(Druckzylinderkanal)がコロナ区間を通過する際には、放射は行われない。このためには、対応する電極を有する印刷装置の対応する対向圧胴の回転角についての信号も必要である。このときも、アナログ式および/またはデジタル式の機械信号(Maschinensignal)が相応しい仕方で利用できる。
【0016】
コロナ処理に用いられる電極を制御するために、この電極は、制御部が前置された制御可能な高電圧源に接続されている。この高電圧源の制御部には、印刷機の速度に関する信号、さらには機械回転角(Maschinenwinkel)、中でも該当する対向圧胴の回転角に関するさらなる信号が供給される。機械回転角の代わりに、例えば長さにおいて対向圧胴の溝部が電極の下を通過するのに対応するようにトリガ信号を評価することもできる。
【0017】
印刷枚葉紙の前処理のためにコロナ電極による処理が現在使用される。この場合には、枚葉紙の表面構造を変化させることができ、そのため、より良好なインキの吸収特性(Wegschlagverhalten)を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
【0019】
図1は、列状の構成になった枚葉紙オフセット印刷機の最後の印刷装置を示し、その際、最後の印刷装置以外の印刷機の他の印刷装置は省かれて示されている。対向圧胴1(2倍サイズ)と一緒になって、それ自身良く知られた仕方で、ゴムブランケット胴2ならびにプレート胴3が作動する。対向圧胴1の回転方向は、時計周りに対向する方向に沿っている。
【0020】
圧胴1とゴムブランケット胴2との間の印刷間隙の下流側(枚葉紙走行方向における)には、コロナ処理のためのロッド状ないし棒状の電極4が対向圧胴1の表面に対して所定の間隔を隔てて設けられている。この電極4と対向圧胴1との間の間隙を通される枚葉紙Bは、電極によって放出された電荷キャリア(電子)の供給を受けることができる。対向圧胴1の表面上、電極4の下側に、図示されぬくわえ装置によって保持された枚葉紙Bがある。
【0021】
最後の印刷装置の対向圧胴1の枚葉紙走行方向下流側では、最後の印刷装置において印刷されかつ電極4によって電荷キャリアが供給された枚葉紙Bが、案内胴5(渡し部)を介して、ニス引き装置のさらなる対向圧胴6側に引き渡される。最後の印刷装置の対向圧胴1ならびにニス引き装置の対向圧胴6は、図示された溝部(Kanaelen)に、くわえ装置を備えている。ニス引き装置内の対向圧胴6に対して、版胴7、及びチャンバドクタ9と協動するアニロックスローラとして形成された塗布ローラ8が設けられている。
【0022】
図2は、上記電極を制御するための本発明により設けられた構成要素を示している。
【0023】
対向圧胴1の版幅にわたって延在する電極4および枚葉紙Bを保持する対向電極としての対向圧胴1は、高電圧源10に接続されており、その結果、胴1の表面に対向する電極4に、時間と大きさの制御された高電圧が供給されるようになっている。このことに関し、高電圧源10は、導線13,14を介して装置操作部12の信号が供給される制御部11に信号接続されている。上記導線13,14を介して、印刷速度(印刷機の回転数)ならびに対向圧胴1の溝部の通過(電極4の下側における)に関する信号が供給される。装置操作部12は、それ自身良く知られたやり方で、印刷機に接続された角度センサ15(Winkelgeber)から対向圧胴1の溝部通過に対応する信号を生成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷機の最後の印刷装置の対向圧胴に対して設けられ、ニス引き装置の上流側に設けられた電極を示す図である。
【図2】本発明に係る電極を制御するための構成要素を示す図である。
【符号の説明】
1・・・対向圧胴
2・・・ゴムブランケット胴
3・・・プレート胴
4・・・電極(コロナ処理部)
5・・・案内胴
6・・・対向圧胴(ニス引き装置)
7・・・版胴
8・・・塗布ローラ(アニロックスローラ)
9・・・チャンバドクタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、方法に関する請求項もしくは装置に関する請求項の前提部分おいて書き部に記載の印刷製品をコーティングするための方法ならびに装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一列に並んだ構成の枚葉紙オフセット印刷機は、印刷に用いるインキ毎に一つの印刷装置を備え、この印刷装置は、対向圧胴と、ゴムブランケット胴と、プレート胴とから構成されている。多色刷りされた枚葉紙を引き続きコーティングするために、上記複数の印刷装置の下流側に、一つないし複数のニス引き装置が後置されている。このとき、複数印刷装置および個々のニス引き装置の間に、さらに延長区間としての移送モジュールが設けられる必要があり、これにより、最後に塗布されたインキ層もしくはニス層を次のコーティング工程までに乾燥させ、および/または硬化させることができる。したがって、延長区間には、塗布されたインキの種類に応じて作用する乾燥装置が設けられていなければならない。
【0003】
品質的に非常に価値の高い印刷は、非常に滑らかな光沢を持つニス層がカラー印刷像の上に被せられて得られる。このように高い光沢に対して、UVニス(UV−Lack)が用いられる。斯かるUVニスが従来の(油を含んだ油性の)印刷インキの上に直接塗布されなければならない場合、ラッカないしインキの異なる強さの分子間力のために、付着性の問題が生じてくる。このため、油性の(従来の)印刷インキを印刷した後に続けて、そのまま何の追加的な処置も行なわずにUVニス処理を行うことは不可能とされている。
【0004】
上述のような理由から、これまでのところUVニスは、いわゆるプライマー(Primer)によって覆われた油性印刷インキの上にしか塗布できていない。このため、印刷後、先ず最後の印刷インキ層の上にプライマー層が付着剤として塗布され、それから最後にようやくこのプライマー層の上にUVニス層が塗布されなければならない。
【0005】
一貫した作業工程において、つまり印刷機のインラインにおいてUVニス層が油性印刷インキの上に塗布されなければならない場合、結局これは、相応の数の印刷装置に加えてプライマー塗布用の第1のコーティング装置(ニス引き装置)を備え、さらにUVニス塗布に用いる第2のコーティング装置(ニス引き装置)を最後に備えていなければならないことを意味する。このとき問題になるのは、UVニスのための塗布装置に加えて、この塗布装置の上流側にプライマー塗布用のさらなる塗布装置が設けられていなければならず、しかも、これらの塗布装置の間にさらにまだ乾燥区間も設けられていなければならないことである。このような構成の複雑さを有する印刷機は、当然それに見合った高いコストがかかることになる。
【0006】
予め印刷インキ上に塗布されたプライマー上にUVニスを印刷する代わりに、印刷された枚葉紙にそのまま引き続きプライマー塗布層を設け、2回目の印刷工程において、例えば同じ印刷機か又は個別のニス引き装置で、ようやく所望のUVニス層を設けることもできるであろう。この場合、このようなやり方は、印刷製品に関して時間のかかる取り扱いとそれに対応するロジスティックスとを必要とする。印刷機を2回通過させるが故に、全製造時間もそれ相応に長くなる。
【0007】
独国特許出願公開第19525453号明細書から、走行する材料ウェブ上の境膜(laminare Grenzschicht)を解消するための装置が公知となっている。この装置は、高電圧源に接続可能なコロナ帯電電極(Corona−Aufladungselektrode)ならびに対向電極から構成されている。この電極によって、移動する材料ウェブに対して垂直に電子流が生成され、この電子流によって、材料ウェブとともに動いて被印刷材料の乾燥特性を悪化させる境膜が破壊される。こうして、全体的により乾燥し易くなり、その結果、表面張力が合わないラッカ層でインキ層が塗布されることもなくなる。
【0008】
印刷機内のコロナ装置も知られている。この場合、コロナ処理は、例えばフォイルが貼り付けられるようにするのに用いられる。この装置はしかし、本発明において設けられるのとは全く違った位置に挿入されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、各請求項の前提部分おいて書き部に記載の方法ならびに装置をさらに発展させ、印刷工程を追加すること無く、従来の印刷インキの上にUVニスを塗布できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項1に記載の特徴部分によって解決される。本発明のさらなる発展形態は、下位請求項に与えられている。
【0011】
本発明により、最後の印刷装置での印刷の直後に、インキ層(従来の印刷インキで油性)にコロナ処理を施し、電荷キャリアを用いてインキ層を一時的に帯電させるようにする。この帯電により、インキ層内の分子間組織の変性が生じ、この結果、UVニスに対する表面張力が、斯かるラッカ層の付着性の観点から見て全体的に有利な方へと変化するようになる。最上部のインキ層内に一時的に持ち込まれた電荷キャリアによって、インキ層上へのUVニスの付着能力が生じる。このようして、従来の印刷インキ(油性)による一つないし複数のインキ層によって印刷がなされた印刷枚葉紙に、付着用下地を改善するための追加的な処置を行わなくても、そのまま直ぐにUVニス層を設けることができる。
【0012】
本発明の方法により、従来の印刷インキ用の一つないし複数の印刷装置、及びこれらの印刷装置の一つに後置されたニス引き装置を有する印刷機において1回の印刷工程のうちにUVニスでコーティングされた印刷製品を製造することができる。本発明により設けられるコロナ処理は、最後の印刷装置の対向圧胴上で行われるのが好ましい。
【0013】
本発明を実施するために設けられた装置は、最大版幅にわたって横切るように延在する電極からなり、この電極は、高電圧源に接続され、枚葉紙がその上を搬送されることになる対向電極としての金属製下敷きと一緒になって機能する。この金属製下敷きは、印刷機の胴、対向圧胴であることが好ましい。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、多色刷り用の枚葉紙オフセット印刷機、ならびに最後の印刷装置に後置されたニス引き装置において、最後の印刷装置の対向圧胴に対して、コロナ処理のための電極が設けられ、この電極を用いて、本発明によるインキ層への電荷キャリアの供給が可能になる。
【0015】
本発明による最上部のインキ層(従来のインキないし油性のインキ)のコロナ処理によって、インキの表面が活性化され、つまりは臨界表面張力(kritische Oberflaechenspannung)が高められるため、UVニスの塗布が可能になる。このために、既に述べたように、インキ装置とUVニス塗布装置との間には、コロナ処理部が取り付けられている。この取り付けは、最後の印刷装置の対向圧胴の上方で行なわれる。対向圧胴表面とコロナ電極との間の間隙は数mmに達する。コロナ処理の出力は、印刷機の速度に依存し、適宜制御される。このためには、枚葉紙速度に関する印刷機の信号が必要となるが、これは、装置制御部ないし印刷機のコントロールステーションにおいてアナログ式ないしデジタル式に読み出すことができる。加えて、圧胴の溝部(Druckzylinderkanal)がコロナ区間を通過する際には、放射は行われない。このためには、対応する電極を有する印刷装置の対応する対向圧胴の回転角についての信号も必要である。このときも、アナログ式および/またはデジタル式の機械信号(Maschinensignal)が相応しい仕方で利用できる。
【0016】
コロナ処理に用いられる電極を制御するために、この電極は、制御部が前置された制御可能な高電圧源に接続されている。この高電圧源の制御部には、印刷機の速度に関する信号、さらには機械回転角(Maschinenwinkel)、中でも該当する対向圧胴の回転角に関するさらなる信号が供給される。機械回転角の代わりに、例えば長さにおいて対向圧胴の溝部が電極の下を通過するのに対応するようにトリガ信号を評価することもできる。
【0017】
印刷枚葉紙の前処理のためにコロナ電極による処理が現在使用される。この場合には、枚葉紙の表面構造を変化させることができ、そのため、より良好なインキの吸収特性(Wegschlagverhalten)を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
【0019】
図1は、列状の構成になった枚葉紙オフセット印刷機の最後の印刷装置を示し、その際、最後の印刷装置以外の印刷機の他の印刷装置は省かれて示されている。対向圧胴1(2倍サイズ)と一緒になって、それ自身良く知られた仕方で、ゴムブランケット胴2ならびにプレート胴3が作動する。対向圧胴1の回転方向は、時計周りに対向する方向に沿っている。
【0020】
圧胴1とゴムブランケット胴2との間の印刷間隙の下流側(枚葉紙走行方向における)には、コロナ処理のためのロッド状ないし棒状の電極4が対向圧胴1の表面に対して所定の間隔を隔てて設けられている。この電極4と対向圧胴1との間の間隙を通される枚葉紙Bは、電極によって放出された電荷キャリア(電子)の供給を受けることができる。対向圧胴1の表面上、電極4の下側に、図示されぬくわえ装置によって保持された枚葉紙Bがある。
【0021】
最後の印刷装置の対向圧胴1の枚葉紙走行方向下流側では、最後の印刷装置において印刷されかつ電極4によって電荷キャリアが供給された枚葉紙Bが、案内胴5(渡し部)を介して、ニス引き装置のさらなる対向圧胴6側に引き渡される。最後の印刷装置の対向圧胴1ならびにニス引き装置の対向圧胴6は、図示された溝部(Kanaelen)に、くわえ装置を備えている。ニス引き装置内の対向圧胴6に対して、版胴7、及びチャンバドクタ9と協動するアニロックスローラとして形成された塗布ローラ8が設けられている。
【0022】
図2は、上記電極を制御するための本発明により設けられた構成要素を示している。
【0023】
対向圧胴1の版幅にわたって延在する電極4および枚葉紙Bを保持する対向電極としての対向圧胴1は、高電圧源10に接続されており、その結果、胴1の表面に対向する電極4に、時間と大きさの制御された高電圧が供給されるようになっている。このことに関し、高電圧源10は、導線13,14を介して装置操作部12の信号が供給される制御部11に信号接続されている。上記導線13,14を介して、印刷速度(印刷機の回転数)ならびに対向圧胴1の溝部の通過(電極4の下側における)に関する信号が供給される。装置操作部12は、それ自身良く知られたやり方で、印刷機に接続された角度センサ15(Winkelgeber)から対向圧胴1の溝部通過に対応する信号を生成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷機の最後の印刷装置の対向圧胴に対して設けられ、ニス引き装置の上流側に設けられた電極を示す図である。
【図2】本発明に係る電極を制御するための構成要素を示す図である。
【符号の説明】
1・・・対向圧胴
2・・・ゴムブランケット胴
3・・・プレート胴
4・・・電極(コロナ処理部)
5・・・案内胴
6・・・対向圧胴(ニス引き装置)
7・・・版胴
8・・・塗布ローラ(アニロックスローラ)
9・・・チャンバドクタ
Claims (11)
- 印刷製品をコーティングするための方法であって、少なくとも1回の印刷工程で先ず印刷製品を印刷し、続けて直ぐに、少なくとも1回のコーティング工程で印刷材料上の印刷インキを被覆する層を前記印刷製品に設ける方法において、
前記印刷製品上のインキ層に、印刷の後かつコーティングの前にコロナ処理を施すことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、
枚葉紙オフセット印刷機内で、最後の印刷装置における印刷に続けて直ぐにコロナ処理を行うことを特徴とする方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記最後の印刷装置の対向圧胴の表面側でコロナ処理を行うことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法において、
ロッド状の電極を用いてコロナ処理を行うことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法において、
印刷製品の処理速度に応じて制御可能な高電圧によってコロナ処理を行うことを特徴とする方法。 - 印刷機から構成され、この印刷機が、印刷装置と、この印刷装置に後置され、印刷された製品をコーティングするためのコーティング装置とを有している請求項1に記載の方法を実施するための装置において、
最後の印刷装置(1,2,3)及び印刷製品をコーティングするための装置(6,7,8,9)の間に、コロナ処理のための装置(4)が設けられていることを特徴とする装置。 - 請求項6に記載の装置において、
前記コロナ処理のための装置(4)は、前記最後の印刷装置の対向圧胴に対して設けられていることを特徴とする装置。 - 請求項6または請求項7に記載の装置において、
前記コロナ処理のための装置は、ロッドとして形成されかつ前記対向圧胴(1)の幅にわたって延在する電極(4)とされていることを特徴とする装置。 - 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の装置において、
枚葉紙オフセット印刷装置の場合に、前記コロナ処理のための装置(4)は、前記最後の印刷装置の対向圧胴(1)に対して設けられ、かつニス引き装置として形成されて前記最後の印刷装置に後置されたコーティング装置(6,7,8,9)の、枚葉紙を移送する案内胴(5)に対して前置されていることを特徴とする装置。 - 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の装置において、
前記コロナ処理のための装置(4)は、制御部(11)が前置された高電圧源(10)に接続され、前記コロナ処理のための装置は、前記制御部によって印刷速度に応じて制御可能とされていることを特徴とする装置。 - 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の装置において、
前記コロナ処理のための装置(4)は、高電圧源(10)ならびに該高電圧源に前置された制御部(11)を介して、枚葉紙(B)を保持する胴(6)の回転角位置に応じて制御可能とされていることを特徴とする装置。
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