JP2004507323A - 適合性の高いパーソナルケア製品 - Google Patents

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ラティマー マーガレット グウィン
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Abstract

湿潤し、かつ最小の力が加わった時にゲルになる、吸収体と水溶性ポリマーからなる混合物を有するパーソナルケア製品が提供される。こうしたパーソナルケア製品はより適合性があり、したがって典型的なパーソナルケア製品に比べてより快適である。こうした製品はまた、製品の他の部分に流体が流れることができ、このため、該構造において使用される材料がより少なくなり、不快な感じがさらに低減される。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明はパーソナルケア吸収製品に関する。より詳細には、本発明は、婦人衛生用ナプキン、おむつ及びトレーニングパンツ、創傷被覆材及び包帯、並びに成人失禁用製品のような、着用者の身体への適合性が高い使い捨て吸収性物品に関する。
【0002】
(背景技術)
典型的なパーソナルケア製品は、表面シート材料(カバーシート又はライナとも呼ばれる)と、吸収性コアと、液体不透過性の裏面シートから形成される。幾つかの製品は、表面シートと吸収性コアとの間に、サージ層か又は他の専門の層も備える。
特に、婦人用生理用品に使用されるこうした材料は、やや硬くて心地良くない。これらの製品の層は、普通はポリマー繊維及びフィルムから形成され、吸収性コア層は、普通は木材パルプと、濡れると膨潤する超吸収体粒子から形成される。心地良さの問題に加えて、こうした構造体は、その中で流体移動を起こさないことが多く、このため製品の典型的に放出を受ける領域の部分が満杯になったり、一杯になり過ぎる。同じくポリマー繊維などを用いるパーソナルケア製品における流体の移動に対処するための試みがなされた。
より適合性があり、このため従来の製品より適合性があり、構造体の中で液体が移動可能なパーソナルケア製品への要求が依然として存在する。本発明の目的は、快適性を高めるために身体に適合するパーソナルケア製品を提供することである。本発明の別の目的は、構造体の中で液体が移動可能なパーソナルケア製品を提供することである。
【0003】
(発明の開示)
本発明の目的は、吸収体、好ましくは超吸収体、より好ましくは超吸収性繊維と、水溶性ポリマーからなるパーソナルケア製品によって達成される。湿潤し、かつ最小の力が加わったときに、こうした構造体はゲルとなり、身体に適合して快適性を高めるような方法で移動することができる。また、このように構造体が湿潤すると、ゲルが流動できるようになり、このため該構造体を通して液体が移動される。
【0004】
(定義)
本明細書で用いられる「不織布又はウェブ」という用語は、個々の繊維又は糸が、編まれた布のようにそれと分かる方式によらず、間に差し込まれた構造を持つウェブである。不織布又はウェブは、例えば、メルトブロー工程、スパンボンド工程、及びボンデッド・カーデッド・ウェブ工程などの多くの工程により形成されている。不織布の坪量は、通常は、材料の平方ヤード当たりのオンス数(osy)、又は平方メートル当たりのグラム数(gsm)で表され、有用な繊維直径は、通常はミクロンで表される。(osyをgsmに換算するには、osyに33.91を掛けることに注意されたい。)
【0005】
「スパンボンド繊維」という用語は、溶融した熱可塑性材料を、紡糸口金の複数の微細な毛管からフィラメントとして押し出すことによって形成された小直径の繊維を指す。こうした工程は、例えば、アッペル他に付与された米国特許第4,340,563号に記載されている。この繊維はまた、例えば従来とは異なる形をもつ繊維が説明されるホーグル他に付与された米国特許第5,277,976号に記載されているような形状をもっていても良い。
【0006】
「空気堆積」とは、繊維不織層を形成することができる公知の工程である。空気堆積工程では、約3から約52ミリメートル(mm)までの範囲の一般的な長さを持つ小繊維の束が、分離されて空気供給に混入され、次いで普通は真空供給の補助によって成形スクリーン上に堆積される。次いで不規則に堆積された繊維が、例えば高温の空気又は噴霧接着剤を用いて互いに結合される。空気堆積は、例えばLaursen他の米国特許第4,640,810号に教示される。
【0007】
ここで使用する「コフォーム」という用語は、シュートの近くに少なくとも1つのメルトブロー・ダイヘッドが配置され、該ダイヘッドを通じて他の材料が成形中のウェブに添加されるような製法を意味する。このような他の材料は、例えば、パルプ、超吸収体粒子、天然高分子(例えばレーヨン又は綿繊維)及び/又は合成高分子(例えばポリプロピレン又はポリエステル)繊維であり、これらの繊維はステープルの長さとされる。コフォーム工程は、ラウに付与され本出願人に譲渡された米国特許第4,818,464号と、アンダーソン他に付与された米国特許第4,100,324号に記載されている。コフォーム工程によって作製されたウェブは、一般にコフォーム材料と呼ばれる。
【0008】
「ボンデッド・カーデッド・ウェブ」とは、ステープル繊維をコーミング装置又はカーディング装置の中に送り、ほぐして機械方向に揃え、ほぼ機械方向に配向された繊維不織ウェブを形成することによって作成されたウェブを指す。そのような繊維は、通常はベール梱包で購入され、コーミング装置にかける前に繊維を分離させるピッカに入れられる。ウェブが形成されると、該ウェブは、幾つかの既知の結合方法の1つ又はそれ以上により結合される。そのような結合方法の1つはパウダー結合であり、パウダー状の接着剤がウェブ上に分散され、次いで、普通は高温空気でウェブと接着剤を加熱することによって活性化される。別の適切な結合方法はパターン結合であり、加熱されたカレンダーロール又は超音波結合装置を用いて、普通は局所化された結合パターンで繊維が互いに結合されるが、必要であればウェブの全面に亘って結合することもできる。特にステープル長の二成分繊維を用いる場合に適した別の周知の結合方法は、スルーエア結合である。
【0009】
「ゲル」という用語は、粘性の又は粘弾性のゼリー状の製品を形成するのに十分な度合いまで分散相と連続相が混合された流体を意味する。
「パーソナルケア製品」とは、おむつ、トレーニングパンツ、水着、吸収性下着、成人失禁用製品、包帯、及び、婦人用衛生製品を意味する。
【0010】
(試験材料)
模擬経血の調製
試験に用いられた人工経血流体は、米国特許第5,883,231号に従って血液と卵白から作成したものであり、これは、血液を血漿と赤血球に分離し、卵白を濃厚な部分と薄い部分とに分離し、濃厚な卵白を血漿に加えてゆっくり混合し、最後に赤血球を加えて再度ゆっくり混合することにより調製され、ここでの「濃厚な」とは、均質化した後に、該部分が150s−1において約20センチポアズを上回る粘度を持っていることを意味する。より詳細な手順は以下の通りである。
【0011】
血液、この実施例においては脱繊維素したブタの血液を3000rpmで30分間遠心分離するが、効果的ならばその他の方法又は速度及び時間を用いても良い。血漿を分離して別に保存し、軟膜を除去、廃棄し、濃縮赤血球も同様に別に保存した。血液は、凝固することなく処理できるように、幾つかの方法で処理されねばならないことに注意されたい。当業者には、血液を脱繊維素して、凝固する繊維材料、化学添加物又は抗凝血剤その他を除去することのような種々の方法が知られている。血液は、有用とするためには凝固してはならず、血漿と血液を損傷することなくこれを達成する何らかの方法が適用可能である。
【0012】
Lサイズの鶏卵を割って卵黄とカラザを捨て、卵白を残す。卵白を約3分間1000ミクロンのナイロン・メッシュを通して漉すことによって、卵白を濃厚な部分と薄い部分に分け、薄い部分は捨てる。メッシュ上に残った卵白の濃厚な部分を集め、60ccのシリンジの中に吸い込ませて、これをプログラム可能なシリンジポンプ上に設置し、内容物を5回出し入れして均質化させる。均質化の量は、約100ml/分のシリンジポンプ速度と、内径約0.12インチのチューブによって制御される。均質化後の濃厚な卵白は、150s−1において約20センチポアズの粘度を有し、次いで、残がいと気泡を除去するため遠心分離機に入れ、約3000rpmで約10分間回転させた。
【0013】
遠心分離後に、オバムチン(ovamucin)を含有する濃厚な均質化された卵白を、シリンジを用いて300ccのFENWAL(登録商標)移し替えパック容器に入れる。次いで、ブタの血漿60ccを、FENWAL(登録商標)移し替えパック容器に加える。FENWAL(登録商標)移し替えパック容器をクランプ留めし、全ての気泡を除去し、ストマッカー・ラボ・ブレンダに入れ、そこで約2分間、ノーマル(又は中)速度で混合する。次いで、ブレンダからFENWAL(登録商標)移し替えパック容器を取り外し、ブタの赤血球60ccを加え、内容物を約2分間又は内容物の均質化が見られるまで手でもむことにより混合する。最終混合物のヘマトクリットは、約30重量パーセントの赤血球含量を示すべきであり、通常は、この実施例に従って作成された人工経血の少なくとも28−32重量パーセントの範囲内となるべきである。卵白の量は約40重量パーセントである。
【0014】
人工経血の調製に使用される成分及び装置は、容易に入手することができる。以下は、使用した品目の入手元のリストであり、もちろん、ほぼ同等なものを提供しているその他の入手元を利用しても良い。
血液(ブタ): 449 Stevens Rd.,Reamstown,PA 17567,(717)336−1990所在のCocalico Biologicals,Inc.。
300mlの連結具付きFENWAL(登録商標)移し替えパック容器、コード4R2014: Deerfield,IL60015所在のBaxter HealthCare CorporationのFenwal事業部。
ハーバード・アパレータス・プログラマブル・シリンジ・ポンプ、型番55−4143: South Natick,MA01760所在のHarvard Apparatus社。
ストマッカー400実験室用ブレンダ、型番BA7021、製造番号31968: London,England,UK所在のSeward Medical社。
1000ミクロンメッシュの型番CMN−1000−B: PO Box4650,Miami Lakes,FL33014−0650,1−800−220−4242所在のSmall Parts,Inc.。
ヘマトクリット測定用Hemata Stat−II装置、製造番号1194Z03127: 1096Rainer Drive,Altamont Springs,FL32714所在のSeparation Technology,Inc。
【0015】
(発明を実施するための最良の形態)
典型的なパーソナルケア製品の構造体は、表面シートと、吸収性コアと、不透水性の裏面シートと、随意的に表面シートと吸収性コアとの間のサージ層とを含む。
表面シート材料は、着用者の肌に対向する層であり、このため第1層は液体又は着用者からのその他の排出物に接触する。表面シートはさらに、吸収構造体に保持された液体から着用者の肌を隔離するように働き、また、応従性があり、柔軟な感触で、刺激を与えないものであるべきである。本発明の身体側の表面シートを形成するために、穿孔されたプラスチックフィルム、織布、不織布、発泡体などを含む種々の材料が使用可能である。
随意的なサージ層は、表面シートとその他の層との間に挟み込まれ、液体連通する状態で密接に接触することができる。サージ層を構成するために種々の発泡体、織られたウェブ、及び不織ウェブが使用され、異なる繊維サイズ、坪量などの多数のサージ層とすることができる。例示的なサージ材料は、Dodge他の米国特許第5,879,343号及び米国特許第5,820,973号に見出すことができる。
【0016】
保持層、すなわち吸収性コア層は、普通は木材パルプ及び/又は超吸収体粒子から形成される。パルプは、アラバマ州Coosa所在のUS Alliance Pulp Mills社のCR−1654といった標準的な軟材フラフグレードのものと、ワシントン州タコマ所在のWeyerhaeuser Corporationから入手可能な、嵩高いホルムアルデヒド無添加パルプ(HBAFF)とを含む。別の有用なパルプは、Weyerhaeuser NHB−416のような化学的に架橋されたパルプ繊維である。有用な粒子状の超吸収体は、ミシガン州ミッドランド所在のDow Chemical Companyや、Greensboro,NC27406所在のStockhausen Company(例えばFAVOR(登録商標)870超吸収体)などから入手可能である。
【0017】
裏面シートは、時に外側カバーとも呼ばれ、着用者から最も遠い層である。外側カバーは、通常は、ポリエチレンフィルムなどの薄い熱可塑性フィルムから形成され、実質的に液体不透過性である。外側カバーは、吸収構造体に収容された身体排出物が、着用者の衣類、寝具、又はおむつに接するその他のものを濡らしたり汚したりするのを防ぐ。外側カバーは、例えば、約0.5ミル(0.012mm)から約5.0ミル(0.12mm)までの最初の厚さをもつポリエチレンフィルムとすることができる。ポリマーフィルムの外側カバーは、より美的に優れた外観を与えるために、エンボス加工及び/又はマット仕上げすることができる。外側カバーは、随意的に水蒸気又は気体透過性の多孔質の「通気性」材料から構成することができ、実質的に液体不透過性であるのに水蒸気又は気体は透過することができる。
【0018】
上記の典型的なパーソナルケア製品の構成は、ほとんどの目的に関して良好に機能する。しかしながら、ある製品用途、特に婦人用衛生製品の用途においては、これらの層が組み合わされた嵩により、製品が着用者にとって心地良くないものになる。濡れることによる吸収性コア層の超吸収体の膨潤は、この結果を悪化させる。本発明者らは、材料の新しい配合をもつパーソナルケア製品は、この心地良くない感じを軽減するか又は無くすことが可能であることを見出した。この構成はまた、製品の中での流体の移動を可能にし、これにより製品の利用可能な吸収能力をさらに利用し、多くの製品においてサージ層の必要性をなくすことができる。吸収能力をより効率的に利用できることによって、製品構造体をより小さく、より薄くすることが可能になり、これにより通常の製品に比べて心地良くない感じがさらに軽減される。本発明は新しい材料からなる単一の層のみを備えることに向けられるが、本発明のパーソナルケア製品に単に層を付加することを、請求項の範囲を超えると解釈すべきではないことに注意されたい。
【0019】
本発明のパーソナルケア製品は、水溶性の材料と吸収性の材料を含む。濡らされ、最小の力が加わった後に、この材料はゲル状になり、荷重を受けて流動することによって着用者の体形に適合することができるようになる。この流動はまた、吸収した流体を構造体の中で分散させるように働く。
【0020】
十分な量の液体が存在している時であっても、ゲルを生成するには幾らかの量の力が必要とされる。本発明者らは、この力が必要とされる理由は、材料の結合を壊すため、或いは液体と材料とのより十分な混合を導くためであると考えている。本発明のパーソナルケア製品の材料のゲルを生成させるのに必要とされる力は、過大ではない。例えば、単に歩くことで着用者によってかけられる圧力の量は、婦人用衛生製品には十分なものであると考えられる。おむつの場合には、座ること又は歩くことで着用者によってかけられる力の量は、十分ものであると考えられる。
【0021】
吸収性材料は、木材パルプ繊維と、超吸収体と、これらのブレンドを含むことができる。木材パルプは、CR−1654(アラバマ州Coosa所在のUS Alliance Pulp Mills社)といった標準的な軟材フラフグレードのものを含む。パルプは、繊維の固有特性とそれらの加工性を高めるために、改質することができる。化学的処理又は機械的撚糸を含む方法によって繊維にカールを与えることができる。カールは、通常は架橋又は硬化前に与えられる。パルプは、ホルムアルデヒド又はその誘導体、グルタルアルデヒド、エピクロロヒドリン、尿素又は尿素誘導体のようなメチロレート化化合物、無水マレイン酸のようなジアルデヒド、非メチロレート化尿素誘導体、クエン酸又は他のポリカルボン酸といった架橋剤を用いて硬化することができる。これらの試薬の幾つかは、環境や健康上の問題からその他のものより好ましくない。パルプはまた、熱や、シルケット加工のような苛性処理によっても硬化することができる。この種の繊維の例は、ワシントン州タコマ所在のWeyerhaeuser Corporationから入手可能な、化学的に架橋された南方軟材パルプ繊維であり湿潤モジュラスを高める、NHB416を含む。その他の有用なパルプは、同じくWeyerhaeuserから入手可能なデボンデッド・パルプ(NF405)と非デボンデッド・パルプ(NB416)である。テネシー州メンフィス所在のBuckeye Technologies,Inc.のHPZ3は、繊維に付加的な乾燥剛性及び湿潤剛性と弾性を付与することに加えて、カールやねじれを固定する化学的処理もなされる。別の好適な繊維はBuckeye HP2パルプであり、さらに別のものは、International Paper CorporationのIP Supersoftである。好適なレーヨン繊維は、アラバマ州アクシス所在のAcordis Cellulose Fibers Incorporatedの1.5デニールのMerge18453繊維である。
【0022】
本発明に有用な超吸収体は、化学的構造並びに物理的形態に基づくクラスから選択することができる。これらは、低ゲル強度、高ゲル強度の超吸収体、表面架橋された超吸収体、均一に架橋された超吸収体、又は構造体に亘って種々の架橋密度をもつ超吸収体を含む。超吸収体は、これらに限定する意味ではないが、アクリル酸、イソ−ブチレン/無水マレイン酸、ポリエチレンオキシド、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、及びポリビニルアルコールを含む化学成分に基づいている。超吸収体は、遅くから速くまでの速度範囲とすることができる。超吸収体は、発泡体、マクロ孔質、或いは微孔質粒子又は繊維の形態とすることができ、毛羽状又は繊維状のコーティング又は形態をもつことができる。超吸収体は、リボン、粒子、繊維、シート又はフィルムの形にすることができる。超吸収体は、種々の長さ、直径サイズ、及び分布にすることができる。超吸収体は、種々の中性化度にすることができる。中性化は、Li、Na、K、Caのような対イオンの使用を通じて起こる。
【0023】
これらの超吸収体の例は、FAVOR(登録商標)880という名称でStockhausen Company(ノースカロライナ州グリーンズボロー所在)から入手することができる。
繊維状の超吸収体は、FIBERDRI(登録商標)1241及びFIBERDRI(登録商標)1161という名称でCamelot Superabsorbents Inc.(ノースカロライナ州シャーロット所在)から入手される超吸収体を含む。Technical Absorbents,Ltd.(英国グリムズビー所在)から入手される超吸収体の例は、OASIS(登録商標)101及びOASIS(登録商標)111という名称のものである。
繊維状の超吸収体はまた、(以前はペンシルベニア州ニュートンスクエア所在のArco Chemical Companyから入手可能な)100%が繊維状の超吸収体であるFIBERSORB(登録商標)を含む。超吸収体と水溶性のポリマーとの混合物から製造される単一の又は共繊維は、(英国サマセット所在のBFF Nonwovensから)ABSORVATE(登録商標)超吸収体として入手可能である。
【0024】
水溶性のポリマーの例は、日本の大阪所在の日本合成によって製造された、Ecomaty AX10000という名称の水溶性のポリ(ビニルアルコール)共重合体を含む。このAX10000共重合体の溶融流速は、ASTM試験法D−1238に基づき、2.16kgの荷重下で温度190℃のとき100グラム毎10分であった。このポリマーは、メルトブローのような公知の繊維製造工程で繊維に加工される。
その他の水溶性のポリマーは、コードナンバーNP2068のポリアミドポリマーであり、ミネソタ州セントポール所在のH.B.Fuller Companyから入手可能である。NP2068ポリマーの粘度は、温度204℃のとき95パスカル秒であった。その他のこうしたポリアミドポリマーは、H.B.FullerからコードナンバーNP2074で入手可能である。これらのポリマーも、メルトブローのような公知の繊維製造工程で繊維に加工することができる。
【0025】
本発明に組み入れるのに適した別の水溶性ポリマーは、米国特許第5,916,678号と、米国特許出願第08/798,751号及び第08/774,417号に見出すことができ、これらの特許証発行費用は既に支払済みである。これらの特許文書は、パーソナルケア製品とそれに使用される材料に向けられており、これらは、生分解性や環境保全のために水に曝されると分解することになる。これらの「トイレに流すことができる」材料は、典型的な公衆衛生システムにおいて処分され、廃棄物処理施設に到着する頃には認識できないほどになる。
【0026】
繊維の製造に使用可能な付加的なポリマーは、ポリ乳酸(PLA)と、BIONOLLE(登録商標)のブレンド、アジピン酸とUNITHOX(登録商標)(BAU)を含む。PLAはブレンドではないが、ポリプロピレンのような純粋なポリマーである。BAUは、BIONOLLE(登録商標)と、アジピン酸と、UNITHOX(登録商標)との異なる割合でのブレンドを表す。典型的には、ステープル繊維用のブレンドは、44.1%がBIONOLLE(登録商標)1020で、44.1%がBIONOLLE(登録商標)3020で、9.8%がアジピン酸で、2%がUNITHOX(登録商標)480であるが、スパンボンドBAU繊維は、典型的には約15%のアジピン酸を使用する。BIONOLLE(登録商標)1020は、ポリブチレンサクシネートであり、BIONOLLE(登録商標)3020は、ポリブチレンサクシネートアジペート共重合体であり、UNITHOX(登録商標)480は、エトキシレート化アルコールである。BIONOLLE(登録商標)は、日本の昭和高分子社の登録商標である。UNITHOX(登録商標)は、Baker Hughes Internationalの関連子会社であるBaker Petroliteの登録商標である。
【0027】
本発明に用いられる水溶性ポリマーと超吸収体とのウェブは、特定のポリマーによって与えられた特有の制約によってのみ制限される多数の異なる工程によって加工することができる。例えば、ポリビニルアルコール(PVOH)は、メルトブロー工程によって良好に繊維化することができ、これに、パルプ又は超吸収体粒子或いは繊維をコフォーム工程により混和させることができる。例えば、ABSORVATE(登録商標)材料のような超吸収体/水溶性ポリマーの混合物は、メルトブローによって処理することもできるし、溶液紡糸によっても処理することができる。
【0028】
或いは、超吸収体と水溶性ポリマーは、1つの処理工程で混合された繊維布を製造するために、通常のメルトブロー作業の別々のバンクにおいてメルトブローすることができる。
或いは、ポリマーを別々に繊維化し、次いでボンディング、カーディング、空気堆積などのような種々の公知の工程によって所望の比率で混合することができる。
さらに別の方法としては、超吸収性繊維をウェブに加工し、ウェブに構造的一体性を与えるために、接着剤として液状の水溶性のポリマーをウェブに組み入れてもよい。接着剤ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、及びポリビニルピロリドンを含み、これらは、スプレーすること、浸漬すること、及び当該技術分野では公知のその他の好適な方法によってウェブに添加することができる。
【0029】
水溶性繊維と超吸収性繊維のブレンドのゲル特性は、繊維の比率、分子量、及び選択されたポリマーのその他の特性、並びに、坪量、結合パターン、さらには布の密度などの布の特性を調整することによりコントロールすることができる。良好なブレンドは、濡れて最小の力が加わった後にゲルとして流動することになるが、液体のようにパーソナルケア製品から流出することはない。行き届いた製品設計と十分な量の実験を行うことによって、当業者はその用途に適したブレンドを開発することができるであろう。本発明者らは、濡れた後にゲルを生成するのに最も有効なブレンドは、水溶性ポリマーが20から80重量パーセントまでの範囲内で、超吸収性繊維が80から20重量パーセントまでの範囲内で見出されると考えている。より特定的には、他方の成分とのバランスにおいて70パーセントが水溶性ポリマーである範囲から70パーセントが超吸収性繊維である範囲まで、さらに特定的には、60パーセントが水溶性ポリマーである範囲から60パーセントが超吸収性繊維である範囲までが望ましいと考えられる。界面活性剤、肌状態を良好に保つための添加剤、臭気制御剤、着色剤などのような付加的な成分が微量で存在していてもよい。
【0030】
(実施例)
BFF Nonwovens(英国、イングランド、サマセット所在)から市販されているNCF200という名称の熱点結合されたカーデッド・ウェブを、上記の方法に従って調製した人工経血溶液で飽和させた。このウェブは、超吸収体と水溶性のポリビニルアルコールからなる共繊維(すなわち同一の繊維)の形態の繊維から形成され、約200gsmの坪量を有するものであった。このウェブに溶液を吸収させ、次いでガラスの攪拌棒に巻きつけた。巻きつけられた棒から力が加わると、ウェブはゲルになった。
当業者によって明らかとなるように、本発明の変更及び変形は、当業者の利用可能性の中にあると考えられる。こうした変更及び変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。

Claims (12)

  1. 液体に接触しかつ最小の力が加わるとゲルになる、吸収体と水溶性ポリマーから構成されたパーソナルケア製品。
  2. 前記吸収体が超吸収体であることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルケア製品。
  3. 前記超吸収体が繊維であり、20から80重量パーセントまでの量で存在することを特徴とする請求項2に記載のパーソナルケア製品。
  4. 前記超吸収体繊維が、30から70重量パーセントまでの量で存在することを特徴とする請求項3に記載のパーソナルケア製品。
  5. 前記吸収体が木材パルプであることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルケア製品。
  6. 前記超吸収体と水溶性ポリマーが同じ繊維の中に存在することを特徴とする請求項1に記載のパーソナルケア製品。
  7. 前記吸収体と水溶性ポリマーが、メルトブロー、コフォーム、ボンディング及びカーディング、溶液紡糸、並びに空気堆積からなる群から選択された方法を用いて結合されることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルケア製品。
  8. 前記超吸収体が繊維ウェブに加工され、前記水溶性ポリマーが接着剤として前記ウェブに添加されることを特徴とする請求項2に記載のパーソナルケア製品。
  9. 前記層にさらに孔を備えることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルケア製品。
  10. 請求項1に記載の布からなる婦人衛生用パッド。
  11. 請求項1に記載の布からなるおむつ。
  12. 請求項1に記載の布からなる成人失禁用製品。
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