JP2004509701A - 適合可能な包帯 - Google Patents
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Abstract
治療が困難な身体の部位のための接着包帯であって、実質的に液体不浸透性の裏当てシートと、裏当てシート上に塗布された感圧接着剤の層と、この接着剤層と同一の側で裏当てシートにくっつけられた吸収島状部とを有し、この島状部は、裏当てシートの接着剤塗布縁部が島状部の周りに延びるように裏当てシートよりも面積が小さく、島状部は、裏当てシートの中心からずれていて、包帯の形状を変え、それにより身体の部位に対する包帯の適合性を向上させるよう部分的に取り外すことができる広い縁部をもたらすようになっていることを特徴とする包帯。本発明は、仙骨用包帯に特に適している。
Description
【0001】
本発明は、接着包帯、特に創傷用包帯に関し、特に、仙骨及び治療困難な身体の他の部位のびらん又はただれ及び潰瘍の治療及び防止のための仙骨用包帯に関する。
【0002】
接着包帯は、創傷の治療用として知られており、かかる創傷としては、潰瘍や褥瘡(とこずれ)が挙げられる。接着包帯は又、無傷の皮膚の保護のために無傷の皮膚に当てられたり活性薬剤の経皮投与のために用いられる。典型的な接着包帯は、いわゆる島状包帯であり、この場合、吸収創傷包帯材料の狭い領域(島状部)は、接着剤が塗布されていて、好ましくは微生物に対して耐性がある裏当てシートで支持され、かかる裏当てシートは、島状部の周りに接着剤塗布縁部をもたらす。
【0003】
本発明は、接着包帯であって、裏当てシートと、裏当てシート上に塗布された感圧接着剤の層と、この接着剤層と同一の側で裏当てシートにくっつけられた吸収島状部とを有し、該島状部は、裏当てシートの接着剤塗布縁部が島状部の周りに延びるように裏当てシートよりも面積が小さく、島状部は、裏当てシートの中心からずれていることを特徴とする接着包帯を提供する。
【0004】
裏当てシートは実質的に液体不浸透性である。すなわち、裏当てシートには、実質的に連続していて、液体の水又は創傷流体の通過を可能にする肉眼で見えるほどの孔(マクロ孔)又はスリットは無い。すなわち、裏当てシートは好ましくは、水蒸気に対して透過性であるが、液体の水又は創傷滲出液に対しては浸透性を示さない。好ましくは、裏当てシートは、微生物不侵入性でもある。適当な連続適合可能な裏当てシートは好ましくは、100%乃至10%の相対湿度差において37.5℃では、単独で300乃至5,000g/m2 /24時間、好ましくは500乃至2,000g/m2 /24時間の透湿度(MVTR)を示す。裏当てシートの厚さは好ましくは、10マイクロメートル乃至100マイクロメートル(μm)、より好ましくは、100マイクロメートル乃至500マイクロメートルである。
【0005】
裏当てシートを形成するのに適したポリマーとしては、ポリウレタン、ポリアルコキシアルキルアクリレート及び例えば英国特許出願公開第1280631号明細書に開示されているようなメタクリレートが挙げられる。好ましくは、裏当てシートは、大部分が独立気泡である高密度ブロックトポリウレタンフォームの連続層から成る。適当な裏当てシート材料は、“ESTANE 5714F”という登録商標名で入手できるポリウレタンフィルムである。好ましくは、裏当てシートは実質的に非弾性である。好ましくは、裏当てシートは、50%歪において90%未満、好ましくは75%未満、より好ましくは50%未満の弾性回復率を示す。
【0006】
裏当てシートは、任意形状のもの、例えば円形、長円形又は矩形のものであってよい。好ましくは、裏当てシートは、少なくとも1つの対称線を持つよう形作られ、好ましくは、島状部は、裏当てシートの対称線に沿ってずれる。より好ましくは、裏当てシートは実質的に矩形である(正方形を含む)。好ましくは、裏当てシートは、実質的に矩形であって、5cm乃至25cm×5cm乃至25cm、より好ましくは、10cm乃至20cm×10cm乃至20cmの寸法を有している。
【0007】
接着剤層は、水蒸気透過性であるとともに(或いは)水蒸気を通過させることができるようパターン付けされたものであることが必要である。接着剤層は好ましくは、島状部タイプの創傷用包帯に従来用いられている形式の連続水蒸気透過性感圧接着剤層であり、その一例として、例えば英国特許出願公開第1280631号明細書に記載されているようなアクリレートエステルコポリマー、ポリビニルエチルエーテル及びポリウレタンを主成分とする感圧接着剤が挙げられる。接着剤層の基本重量は好ましくは、20g/m2 乃至250g/m2 、より好ましくは50g/m2 乃至150g/m2 である。ポリウレタンを主成分とする感圧接着剤が好ましい。
【0008】
接着剤層は、従来型島状包帯の場合のように接着島状部の周りで裏当てシート上に接着剤塗布縁部を形成するよう吸収島状部から外方に延びている。好ましくは、吸収島状部それ自体の創傷に向いた表面には、実質的に裏当てシート上に存在する接着剤が実質的に無く、より好ましくは、接着剤が実質的に全くない。
【0009】
吸収島状部は、創傷治癒技術分野において創傷流体、血清又は血液を吸収するために従来用いられている層のうちの任意のものであってよく、かかる層としては、ガーゼ、不織布、超吸収剤、ヒドロゲル及びこれらの混合物があげられる。好ましくは、吸収島状部は、吸収フォームの層、例えば、欧州特許出願公開第0541391号明細書に従って調製された連続気泡状親水性ポリウレタンフォームから成る。なお、かかる欧州特許出願公開明細書の記載内容全体を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。他の実施形態では、吸収島状部は、不織繊維質ウェブ、例えば、ビスコースステープルファイバから成るカーディングされたウェブから成っていてもよい。吸収島状部の基本重量は、50g/m2 乃至500g/m2 、例えば、100g/m2 乃至400g/m2 であるのがよい。吸収島状部は、2以上の層から成るのがよい。たとえば、吸収島状部は、非粘着性液体浸透性の創傷接触トップシートに積層された吸収層から成るのがよい。非圧縮状態の吸収島状部の厚さは、0.5mm乃至10mm、例えば、1mm乃至4mmであるのがよい。好ましくは、非圧縮状態の島状部の厚さは、3mm未満である。生理食塩水に関して測定された島状部の自由(非圧縮)液体吸収性は、25℃で5g/g乃至30g/gであるのがよい。
【0010】
吸収島状部は、少なくとも1つの寸法が、4cm以上、好ましくは、5cm乃至10cmであることが好ましい。上記と同様、島状部の形状は、任意の形状、例えば、円形、長円形又は矩形であってよく、裏当てシートの形状と同一であってもよく、これとは異なっていてもよい。吸収島状部の面積は代表的には、1cm2 乃至200cm2 であり、より好ましくは、4cm2 乃至100cm2 である。或る特定の実施形態、例えば、仙骨用包帯では、吸収層の面積は好ましくは、16cm2 以上、より好ましくは、20cm2 以上である。
【0011】
従来型島状部タイプの包帯は、裏当てシート上に心出しされた島状部を有している。すなわち、島状部の重心は、裏当てシートの重心のところに又はこれに非常に近接して位置している。これとは対照的に、本発明の包帯では、島状部の重心が裏当てシートの重心からずれている。本発明の島状部がずれていることにより、包帯は接着剤塗布縁部の少なくとも1つの平均よりも幅の広い領域を備える。この領域を形作るには、例えば、この領域の一部を切断し、或いは打ち抜き又は引き裂いて包帯がこれが当てられる身体の部位に正確に適合するようにかかる部分を形作るようにするのがよい。
【0012】
好ましくは、島状部の重心は、裏当てシートの重心から1cm乃至8cm、より好ましくは、2cm乃至6cmだけずれている。好ましくは、接着剤塗布縁部の平均幅は、1cm乃至5cmである。
【0013】
本発明の包帯は、身体の包帯するのが困難な部位、例えば、仙骨、肘関節、膝関節又は股関節に特に有用である。好ましくは、包帯は、仙骨創傷用包帯である。かかる包帯は一般に、100cm2 乃至600cm2 、好ましくは、150cm2 乃至400cm2 という一般的に言って比較的面積の広い包帯であり、種々の患者の互いに異なる部位に適合するような形状のものでなければならない。好ましくは、仙骨用包帯は上述したように実質的に矩形(正方形を含む)である。
【0014】
上述のように、本発明の包帯の一特徴は、広幅の縁部領域を切断して包帯の形状を身体の部位に適合させることができるということにある。したがって、本発明の包帯の裏当てシートの少なくとも1つの縁部は、かかる切断の結果として非直線状の場合がある。さらに、潜在的な切抜き領域が、接着剤塗布縁部の広幅部分に設けられる場合がある。たとえば、変形例としての1以上の切抜き線をインキで又は型押しすることにより裏当てシート上に(又は、以下に説明するようにカバーシート上に)印付けしたものであってもよい。変形例として、又は追加例として、切抜き線は、ミシン目を備えてもよく、或いは、切抜き線を打ち抜いて切抜き領域をユーザが引き裂き又は引き抜くことができるようにしてもよい。或る特定の実施形態では、切抜き線は、裏当てシートの幅の広い縁部に設けられた切込み、例えば、V字形切込み又はU字形切込みを定める。
【0015】
包帯の確実な粘着性を確保するために切抜き後、最小限度の接着剤塗布縁部が島状部の周りに残ることが望ましい。したがって、好ましくは、接着剤縁部の最小幅が、例えばインキ着け又は型押しにより接着剤塗布縁部の広幅部分中に指示される。好ましくは、最小接着剤縁部幅は、1cm乃至6cm、好ましくは、1.5cm乃至4cmである。
【0016】
好ましくは、本発明の接着包帯は、島状部及び接着剤塗布縁部を被覆する少なくとも1つの剥離剤塗布カバーシートを更に有している。より好ましくは、包帯は、好ましくは実質的に欧州特許出願公開第0117632号明細書に記載されているように、包帯の互いに反対側の縁部を被覆する2つの縁部カバーシート及び縁部カバーシート相互間に延びる中央カバーシートを有している。
【0017】
好ましくは、本発明の接着包帯は、医用に適している。好ましくは、この接着剤は、無菌であり、好ましくは、微生物不侵入性容器内に包装される。
【0018】
本発明は又、創傷用包帯の製造方法であって、請求項1乃至請求項14のうちいずれか一に記載の創傷用包帯を準備し、次に、接着剤塗布縁部の広幅部分から一部を除去して患者の部位に対する包帯の適合性を向上させる工程とを有していることを特徴とする方法を提供する。
【0019】
好ましくは、包帯は、実質的に矩形の仙骨用包帯であり、島状部は、矩形の短いほうの軸線に沿って位置がずれており、切込みが、短いほうの軸線の付近で広幅接着剤塗布縁部から除去される。
【0020】
本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0021】
図1を参照すると、裏当てシート1は、島状創傷用包帯に呼吸可能であるが、微生物を侵入させない裏当てを提供するよう従来用いられている種類の微孔質ポリウレタンスポンジフィルムから作られている。裏当てシート1は、丸いコーナー部を備えた矩形である。寸法は、約150mm×150mmであり、これにより、包帯は、人の仙骨部位の保護に適したものになっている。
【0022】
図2を参照すると、裏当てシート1の下面は、医用等級の感圧接着剤の層2で被覆されている。吸収島状部(又は、島状吸収部)3が、不織布吸収材の層及びこの吸収層を被覆した状態で吸収層の縁部を僅かに越えて延びる多孔質トップシートで形成されている。多孔質トップシートはそれ自体、ポリウレタンフォーム又は他の吸収材から成る一次創傷接触層であるのがよい。島状部3の両方の層は、感圧接着剤によって裏当てシートにくっつけられている。島状部の周りの接着剤塗布縁部の平均幅は、約20mm乃至50mmであるが、島状部3は、この軸線上で、幅が約30mmの通常の縁部4及び通常の縁部4と反対側に位置する幅が約50mmの広幅縁部5が存在するように裏当てシートの矩形の短いほうの縁部に沿ってずれている。
【0023】
島状部及び接着剤塗布縁部は、欧州特許出願公開第0117632号明細書に開示されているような配列状態の3つの剥離剤塗布カバーシート6,7,8によって被覆されている。
【0024】
線9が裏当てシート1に型押しされ、又はインキ着けされて広幅縁部を有する裏当てシートの領域を指示すると共に裏当てシートを切断することにより島状部の周りに最小幅の縁部を形成する上での限度を示すようになっている。サイズの異なる一連の切込み10も又、裏当てシート上に印付けされていて、患者の仙骨部位との適合性をもたらすよう裏当てシートを切除できる場所を指示するようになっている。変形例として、又は追加例として、これら印付けを剥離シート6,7,8上に施してもよい。
【0025】
使用にあたり、介護者は、はさみ又はナイフを用いて包帯の広幅縁部5を切断して包帯を所与の患者に対する最適の仙骨当て具合が得られるように形作る。変形例として、介護者は、包帯のあらかじめ定められた領域を引き裂き、又は打ち抜いてもよい。介護者は次に、中央剥離紙7を剥がし、そして、縁部剥離紙6,8が依然としてくっついた状態の側縁部によって包帯を掴んだ状態で、包帯を患者の仙骨に当てる。次に、看護者は、縁部剥離紙6,8を剥がし、包帯の縁部を伸ばして患者の皮膚に当てる。
【0026】
本発明の包帯及び方法は、身体の治療が困難な部位、例えば仙骨への適合性を向上させる。これにより、包帯の装用時間が大幅に短くなる。また、本発明により、包帯の着用感が向上すると共に漏れが減少し、更に包帯を互いに異なる患者に合わせて誂えることができる。
【0027】
上述の実施形態は、例示として説明されているに過ぎない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明について他の多くの形態を想到できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の包帯の平面図であり、その下に位置する島状部が想像線で示されている状態を示す図である。
【図2】
図1の包帯の下から見た斜視図であり、中央カバーシート部分がその下の詳細を示すよう持ち上げられた状態を示す図である。
本発明は、接着包帯、特に創傷用包帯に関し、特に、仙骨及び治療困難な身体の他の部位のびらん又はただれ及び潰瘍の治療及び防止のための仙骨用包帯に関する。
【0002】
接着包帯は、創傷の治療用として知られており、かかる創傷としては、潰瘍や褥瘡(とこずれ)が挙げられる。接着包帯は又、無傷の皮膚の保護のために無傷の皮膚に当てられたり活性薬剤の経皮投与のために用いられる。典型的な接着包帯は、いわゆる島状包帯であり、この場合、吸収創傷包帯材料の狭い領域(島状部)は、接着剤が塗布されていて、好ましくは微生物に対して耐性がある裏当てシートで支持され、かかる裏当てシートは、島状部の周りに接着剤塗布縁部をもたらす。
【0003】
本発明は、接着包帯であって、裏当てシートと、裏当てシート上に塗布された感圧接着剤の層と、この接着剤層と同一の側で裏当てシートにくっつけられた吸収島状部とを有し、該島状部は、裏当てシートの接着剤塗布縁部が島状部の周りに延びるように裏当てシートよりも面積が小さく、島状部は、裏当てシートの中心からずれていることを特徴とする接着包帯を提供する。
【0004】
裏当てシートは実質的に液体不浸透性である。すなわち、裏当てシートには、実質的に連続していて、液体の水又は創傷流体の通過を可能にする肉眼で見えるほどの孔(マクロ孔)又はスリットは無い。すなわち、裏当てシートは好ましくは、水蒸気に対して透過性であるが、液体の水又は創傷滲出液に対しては浸透性を示さない。好ましくは、裏当てシートは、微生物不侵入性でもある。適当な連続適合可能な裏当てシートは好ましくは、100%乃至10%の相対湿度差において37.5℃では、単独で300乃至5,000g/m2 /24時間、好ましくは500乃至2,000g/m2 /24時間の透湿度(MVTR)を示す。裏当てシートの厚さは好ましくは、10マイクロメートル乃至100マイクロメートル(μm)、より好ましくは、100マイクロメートル乃至500マイクロメートルである。
【0005】
裏当てシートを形成するのに適したポリマーとしては、ポリウレタン、ポリアルコキシアルキルアクリレート及び例えば英国特許出願公開第1280631号明細書に開示されているようなメタクリレートが挙げられる。好ましくは、裏当てシートは、大部分が独立気泡である高密度ブロックトポリウレタンフォームの連続層から成る。適当な裏当てシート材料は、“ESTANE 5714F”という登録商標名で入手できるポリウレタンフィルムである。好ましくは、裏当てシートは実質的に非弾性である。好ましくは、裏当てシートは、50%歪において90%未満、好ましくは75%未満、より好ましくは50%未満の弾性回復率を示す。
【0006】
裏当てシートは、任意形状のもの、例えば円形、長円形又は矩形のものであってよい。好ましくは、裏当てシートは、少なくとも1つの対称線を持つよう形作られ、好ましくは、島状部は、裏当てシートの対称線に沿ってずれる。より好ましくは、裏当てシートは実質的に矩形である(正方形を含む)。好ましくは、裏当てシートは、実質的に矩形であって、5cm乃至25cm×5cm乃至25cm、より好ましくは、10cm乃至20cm×10cm乃至20cmの寸法を有している。
【0007】
接着剤層は、水蒸気透過性であるとともに(或いは)水蒸気を通過させることができるようパターン付けされたものであることが必要である。接着剤層は好ましくは、島状部タイプの創傷用包帯に従来用いられている形式の連続水蒸気透過性感圧接着剤層であり、その一例として、例えば英国特許出願公開第1280631号明細書に記載されているようなアクリレートエステルコポリマー、ポリビニルエチルエーテル及びポリウレタンを主成分とする感圧接着剤が挙げられる。接着剤層の基本重量は好ましくは、20g/m2 乃至250g/m2 、より好ましくは50g/m2 乃至150g/m2 である。ポリウレタンを主成分とする感圧接着剤が好ましい。
【0008】
接着剤層は、従来型島状包帯の場合のように接着島状部の周りで裏当てシート上に接着剤塗布縁部を形成するよう吸収島状部から外方に延びている。好ましくは、吸収島状部それ自体の創傷に向いた表面には、実質的に裏当てシート上に存在する接着剤が実質的に無く、より好ましくは、接着剤が実質的に全くない。
【0009】
吸収島状部は、創傷治癒技術分野において創傷流体、血清又は血液を吸収するために従来用いられている層のうちの任意のものであってよく、かかる層としては、ガーゼ、不織布、超吸収剤、ヒドロゲル及びこれらの混合物があげられる。好ましくは、吸収島状部は、吸収フォームの層、例えば、欧州特許出願公開第0541391号明細書に従って調製された連続気泡状親水性ポリウレタンフォームから成る。なお、かかる欧州特許出願公開明細書の記載内容全体を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。他の実施形態では、吸収島状部は、不織繊維質ウェブ、例えば、ビスコースステープルファイバから成るカーディングされたウェブから成っていてもよい。吸収島状部の基本重量は、50g/m2 乃至500g/m2 、例えば、100g/m2 乃至400g/m2 であるのがよい。吸収島状部は、2以上の層から成るのがよい。たとえば、吸収島状部は、非粘着性液体浸透性の創傷接触トップシートに積層された吸収層から成るのがよい。非圧縮状態の吸収島状部の厚さは、0.5mm乃至10mm、例えば、1mm乃至4mmであるのがよい。好ましくは、非圧縮状態の島状部の厚さは、3mm未満である。生理食塩水に関して測定された島状部の自由(非圧縮)液体吸収性は、25℃で5g/g乃至30g/gであるのがよい。
【0010】
吸収島状部は、少なくとも1つの寸法が、4cm以上、好ましくは、5cm乃至10cmであることが好ましい。上記と同様、島状部の形状は、任意の形状、例えば、円形、長円形又は矩形であってよく、裏当てシートの形状と同一であってもよく、これとは異なっていてもよい。吸収島状部の面積は代表的には、1cm2 乃至200cm2 であり、より好ましくは、4cm2 乃至100cm2 である。或る特定の実施形態、例えば、仙骨用包帯では、吸収層の面積は好ましくは、16cm2 以上、より好ましくは、20cm2 以上である。
【0011】
従来型島状部タイプの包帯は、裏当てシート上に心出しされた島状部を有している。すなわち、島状部の重心は、裏当てシートの重心のところに又はこれに非常に近接して位置している。これとは対照的に、本発明の包帯では、島状部の重心が裏当てシートの重心からずれている。本発明の島状部がずれていることにより、包帯は接着剤塗布縁部の少なくとも1つの平均よりも幅の広い領域を備える。この領域を形作るには、例えば、この領域の一部を切断し、或いは打ち抜き又は引き裂いて包帯がこれが当てられる身体の部位に正確に適合するようにかかる部分を形作るようにするのがよい。
【0012】
好ましくは、島状部の重心は、裏当てシートの重心から1cm乃至8cm、より好ましくは、2cm乃至6cmだけずれている。好ましくは、接着剤塗布縁部の平均幅は、1cm乃至5cmである。
【0013】
本発明の包帯は、身体の包帯するのが困難な部位、例えば、仙骨、肘関節、膝関節又は股関節に特に有用である。好ましくは、包帯は、仙骨創傷用包帯である。かかる包帯は一般に、100cm2 乃至600cm2 、好ましくは、150cm2 乃至400cm2 という一般的に言って比較的面積の広い包帯であり、種々の患者の互いに異なる部位に適合するような形状のものでなければならない。好ましくは、仙骨用包帯は上述したように実質的に矩形(正方形を含む)である。
【0014】
上述のように、本発明の包帯の一特徴は、広幅の縁部領域を切断して包帯の形状を身体の部位に適合させることができるということにある。したがって、本発明の包帯の裏当てシートの少なくとも1つの縁部は、かかる切断の結果として非直線状の場合がある。さらに、潜在的な切抜き領域が、接着剤塗布縁部の広幅部分に設けられる場合がある。たとえば、変形例としての1以上の切抜き線をインキで又は型押しすることにより裏当てシート上に(又は、以下に説明するようにカバーシート上に)印付けしたものであってもよい。変形例として、又は追加例として、切抜き線は、ミシン目を備えてもよく、或いは、切抜き線を打ち抜いて切抜き領域をユーザが引き裂き又は引き抜くことができるようにしてもよい。或る特定の実施形態では、切抜き線は、裏当てシートの幅の広い縁部に設けられた切込み、例えば、V字形切込み又はU字形切込みを定める。
【0015】
包帯の確実な粘着性を確保するために切抜き後、最小限度の接着剤塗布縁部が島状部の周りに残ることが望ましい。したがって、好ましくは、接着剤縁部の最小幅が、例えばインキ着け又は型押しにより接着剤塗布縁部の広幅部分中に指示される。好ましくは、最小接着剤縁部幅は、1cm乃至6cm、好ましくは、1.5cm乃至4cmである。
【0016】
好ましくは、本発明の接着包帯は、島状部及び接着剤塗布縁部を被覆する少なくとも1つの剥離剤塗布カバーシートを更に有している。より好ましくは、包帯は、好ましくは実質的に欧州特許出願公開第0117632号明細書に記載されているように、包帯の互いに反対側の縁部を被覆する2つの縁部カバーシート及び縁部カバーシート相互間に延びる中央カバーシートを有している。
【0017】
好ましくは、本発明の接着包帯は、医用に適している。好ましくは、この接着剤は、無菌であり、好ましくは、微生物不侵入性容器内に包装される。
【0018】
本発明は又、創傷用包帯の製造方法であって、請求項1乃至請求項14のうちいずれか一に記載の創傷用包帯を準備し、次に、接着剤塗布縁部の広幅部分から一部を除去して患者の部位に対する包帯の適合性を向上させる工程とを有していることを特徴とする方法を提供する。
【0019】
好ましくは、包帯は、実質的に矩形の仙骨用包帯であり、島状部は、矩形の短いほうの軸線に沿って位置がずれており、切込みが、短いほうの軸線の付近で広幅接着剤塗布縁部から除去される。
【0020】
本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0021】
図1を参照すると、裏当てシート1は、島状創傷用包帯に呼吸可能であるが、微生物を侵入させない裏当てを提供するよう従来用いられている種類の微孔質ポリウレタンスポンジフィルムから作られている。裏当てシート1は、丸いコーナー部を備えた矩形である。寸法は、約150mm×150mmであり、これにより、包帯は、人の仙骨部位の保護に適したものになっている。
【0022】
図2を参照すると、裏当てシート1の下面は、医用等級の感圧接着剤の層2で被覆されている。吸収島状部(又は、島状吸収部)3が、不織布吸収材の層及びこの吸収層を被覆した状態で吸収層の縁部を僅かに越えて延びる多孔質トップシートで形成されている。多孔質トップシートはそれ自体、ポリウレタンフォーム又は他の吸収材から成る一次創傷接触層であるのがよい。島状部3の両方の層は、感圧接着剤によって裏当てシートにくっつけられている。島状部の周りの接着剤塗布縁部の平均幅は、約20mm乃至50mmであるが、島状部3は、この軸線上で、幅が約30mmの通常の縁部4及び通常の縁部4と反対側に位置する幅が約50mmの広幅縁部5が存在するように裏当てシートの矩形の短いほうの縁部に沿ってずれている。
【0023】
島状部及び接着剤塗布縁部は、欧州特許出願公開第0117632号明細書に開示されているような配列状態の3つの剥離剤塗布カバーシート6,7,8によって被覆されている。
【0024】
線9が裏当てシート1に型押しされ、又はインキ着けされて広幅縁部を有する裏当てシートの領域を指示すると共に裏当てシートを切断することにより島状部の周りに最小幅の縁部を形成する上での限度を示すようになっている。サイズの異なる一連の切込み10も又、裏当てシート上に印付けされていて、患者の仙骨部位との適合性をもたらすよう裏当てシートを切除できる場所を指示するようになっている。変形例として、又は追加例として、これら印付けを剥離シート6,7,8上に施してもよい。
【0025】
使用にあたり、介護者は、はさみ又はナイフを用いて包帯の広幅縁部5を切断して包帯を所与の患者に対する最適の仙骨当て具合が得られるように形作る。変形例として、介護者は、包帯のあらかじめ定められた領域を引き裂き、又は打ち抜いてもよい。介護者は次に、中央剥離紙7を剥がし、そして、縁部剥離紙6,8が依然としてくっついた状態の側縁部によって包帯を掴んだ状態で、包帯を患者の仙骨に当てる。次に、看護者は、縁部剥離紙6,8を剥がし、包帯の縁部を伸ばして患者の皮膚に当てる。
【0026】
本発明の包帯及び方法は、身体の治療が困難な部位、例えば仙骨への適合性を向上させる。これにより、包帯の装用時間が大幅に短くなる。また、本発明により、包帯の着用感が向上すると共に漏れが減少し、更に包帯を互いに異なる患者に合わせて誂えることができる。
【0027】
上述の実施形態は、例示として説明されているに過ぎない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明について他の多くの形態を想到できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の包帯の平面図であり、その下に位置する島状部が想像線で示されている状態を示す図である。
【図2】
図1の包帯の下から見た斜視図であり、中央カバーシート部分がその下の詳細を示すよう持ち上げられた状態を示す図である。
Claims (16)
- 接着包帯であって、裏当てシートと、裏当てシート上に塗布された感圧接着剤の層と、この接着剤層と同一の側で裏当てシートにくっつけられた吸収島状部とを有し、該島状部は、裏当てシートの接着剤塗布縁部が島状部の周りに延びるように裏当てシートよりも面積が小さく、島状部は、裏当てシートの中心からずれていることを特徴とする接着包帯。
- 島状部は、1cm乃至8cmだけずれていることを特徴とする請求項1記載の接着包帯。
- 接着剤塗布縁部の平均幅は、1cm乃至6cmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の接着包帯。
- 裏当てシートは、実質的に矩形であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の接着包帯。
- 裏当てシートの寸法は、5cm乃至25cm×5cm乃至25cmであることを特徴とする請求項4記載の接着包帯。
- 裏当てシートの寸法は、10cm乃至20cm×10cm乃至20cmであることを特徴とする請求項5記載の接着包帯。
- 包帯は、仙骨創傷用包帯であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 裏当てシートの少なくとも1つの縁部は、非直線状であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 裏当てシートは、少なくとも1つの対称線を備えるよう形作られ、島状部は、裏当てシートの対称線に沿ってずれていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 除去される可能性のある領域は、接着剤塗布縁部の広幅部分中に指示されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 接着剤縁部の最小幅が、接着剤塗布縁部の広幅部分中に指示されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 島状部及び接着剤塗布縁部を被覆する少なくとも1つの剥離剤塗布カバーシートを更に有していることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 包帯の互いに反対側の縁部を被覆する2つの縁部カバーシート及び縁部カバーシート相互間に延びる中央カバーシートを更に有していることを特徴とする請求項11記載の接着包帯。
- 包帯は、無菌であって包装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のうちいずれか一に記載の接着包帯。
- 創傷用包帯の製造方法であって、請求項1乃至請求項14のうちいずれか一に記載の創傷用包帯を準備し、次に、接着剤塗布縁部の広幅部分から一部を除去して患者の部位に対する包帯の適合性を向上させることを特徴とする方法。
- 包帯は、実質的に矩形の仙骨用包帯であり、島状部は、矩形の短いほうの軸線に沿って位置がずれており、切込みが、短いほうの軸線の付近で広幅接着剤塗布縁部から除去されることを特徴とする請求項15記載の方法。
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