JP2005011602A - 組電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の単電池4をケース5内に収納する。各単電池4を互いに電気的に接続する。接続した単電池4の両端には正出力テーパ端子と負出力テーパ端子とを設ける。ケース5には正出力テーパ端子9と負出力テーパ端子9とを貫通させる孔をそれぞれ設ける。各孔に対応してケース5には、テーパ端子9を嵌めて締め付ける嵌合筒部13を一体に設ける。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の単電池がケース内に収納されて、互いに電気的に接続された組電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉛蓄電池は、鉛の一部が酸化された鉛粉と水と希硫酸とを主成分とし、これに必要に応じて添加物を添加して練合し、得られたペーストを鋳造格子体や連続多孔格子体に塗着し、乾燥させたペースト式極板が広く用いられている。この極板は、更にセパレータ(隔離板)と組み合わせて極板群に構成され、電槽に組み込まれた後、希硫酸を加えて化成充電するか、化成充電後に電槽内に組み込むことによって、電池の性能が与えられる。
【0003】
ところで、鉛蓄電池の主な用途の一つとして、自動車エンジンの始動がある。これは、大電流放電によりエンジン内にスパークを発生させるというものであるが、この時の放電電圧が低いまたは放電時間が短いと、エンジンが始動しないという不具合が生じる。
【0004】
この不具合を解消するため、より始動性の高い巻回式鉛蓄電池が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この巻回式鉛蓄電池を自動車エンジンの始動用として用いる場合、通常直列に接続した6個組みの組電池として用いる。
【0006】
この組電池は、1つの電槽内に設置された6セルの2Vセルからなる場合と、それぞれ独立した2V電池を6個組み合わせて電槽等に組み込む場合とがある。
【0007】
後者の場合、一般に2V電池同士の接続はボルトナット方式等により行われるが、組電池としての正出力端子と負出力端子はテーパ端子が用いられている。テーパ端子は車両側の接続金具に接続される。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第5677078号明細書(図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接続金具でテーパ端子を締め付けすぎると、過大な締め付けトルクがかかり、該テーパ端子が変形する不具合が生じる問題点があった。
【0010】
本発明の目的は、テーパ端子に対する接続金具の接続時にテーパ端子が変形するのを防止できる組電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の単電池がケース内に収納され、各単電池が互いに電気的に接続され、接続された単電池の両端には正出力テーパ端子と負出力テーパ端子とが設けられている組電池を対象とする。
【0012】
本発明に係る組電池では、ケースには正出力テーパ端子と負出力テーパ端子とを貫通させる孔がそれぞれ設けられ、各孔に対応してケースにはテーパ端子を嵌めて締め付ける嵌合筒部が一体に設けられていることを特徴とする。
【0013】
このようにケースに設けた嵌合筒部でテーパ端子を締め付けていると、接続金具の接続時に該テーパ端子が変形するのを防止しつつ接続作業を行うことができる。
【0014】
この場合、嵌合筒部にはその周方向の肉厚部に径方向に螺合されてテーパ端子を締め付けるネジが設けられていることが好ましい。このようになっていると、嵌合筒部によるテーパ端子の把持が確実になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6(A)(B)は本発明の組電池の実施の形態の第1例を示したもので、図1は本例で用いる単電池の一例の側面図、図2(A)〜(C)は本例で用いるケースの底部部材の平面図、側面図及び底面図、図3は底部部材に各単電池を組み込んだ状態の平面図、図4(A)(B)は本例で用いるテーパ端子の平面図及び側面図、図5(A)〜(C)は本例で用いるケースの蓋部材の平面図、側面図及び底面図、図6(A)(B)は本例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図及び本例の組電池の要部縦断面図である。
【0016】
本例の組電池の構成を詳細に説明する。先ず、極板群の構成について説明する。
【0017】
負極板は、鉛粉と、該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、該鉛粉に対して12質量%の水とを混練して負極活物質ペーストを作り、該負極活物質ペースト240.0gを格子体からなる集電体に充填してから、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後に、温度25℃、湿度40%中に2時間放置し、乾燥して未化成負極板を作成した。
【0018】
正極板の作成に際しては、冷却できる混練釜を用いて、混練の間温度を一定に保った。正極板は、鉛粉に対して0.01質量%の硫酸ナトリウム及びカットファイバーを添加し、該鉛粉に対して13質量%の希硫酸(比重1.26:20℃)と、該鉛粉に対して12質量%の水とを混練して正極活物質ペーストを作成した。次に、この正極活物質ペースト200.0gを鋳造格子体からなる集電体に充填してから、温度50℃、湿度95%中に18時間放置して熟成した後に、温度25℃、湿度40%中に2時間放置し、乾燥して未化成正極板を作成した。
【0019】
このようにして作成した未化成負極板及び未化成正極板をガラス繊維からなるセパレータを介して巻回して極板群を得た。
【0020】
この極板群を、図1に示すように電池缶からなる電槽1内に配置し、上蓋2を被せ、上蓋2の正端子3aと負端子3bを極板群に接続し、電槽1内に電解液として比重1.225(20℃)の希硫酸を充填した。得られた未化成電池を5.0Aで23時間化成して単電池4を得た。
【0021】
この単電池4を、図2(A)〜(C)に示すケース5の底部材6に2列に3個ずつ計6個設けられている嵌め込み凹部7に、図3に示すように縦向きに嵌め込んでセットする。隣接する単電池4は一方の正端子3aと他方の負端子3bとに接続金具8の孔を嵌め、図示しないナットの螺合により電気的に接続する。このような接続により6個の単電池4を直列接続する。直列接続された6個の単電池4の接続方向の両端の負端子3bと正端子3aとに図4(A)(B)に示すテーパ端子9をそれぞれ接続する。即ち、テーパ端子9は、円錐台形のテーパ部9aの下部に円柱状の柱部9bが連設され、該柱部9bの下部にはこれに直交する向き手に板状部9cが連接され、板状部9cには端子貫通孔9dが設けられていている。直列接続された両端の負端子3bと正端子3aには、それぞれのテーパ端子9の端子貫通孔9dが嵌められ、これら各負端子3bと正端子3aに螺合した図視しないナットの締結により各テーパ端子9がそれぞれ接続されている。
【0022】
6個の単電池4の上には、ケース5の蓋部材10が被せられている。即ち、蓋部材10はその下面に開口させて2列に3個ずつ計6個の嵌め込み凹部11が設けられていて、これら嵌め込み凹部11に各単電池4の上部が嵌められている。また、蓋部材10には正出力テーパ端子9と負出力テーパ端子9とを貫通させる孔12がそれぞれ設けられ、各孔12に対応してケース5の蓋部材10には各テーパ端子9を嵌めて締め付ける筒状の嵌合筒部13が一体に設けられている。嵌合筒部13にはその周方向の一部を割る割り部14が設けられている。
【0023】
ケース5の底部材6と蓋部材10とは、それぞれに設けられたボルト通し孔15,16にボルト17を通し、図示しないナットの螺合により締結されている。
【0024】
このようにケース5の蓋部材10に設けた嵌合筒部13でテーパ端子9を締め付けていると、接続金具の接続時にテーパ端子9が変形するのを防止しつつ接続作業を行うことができる。
【0025】
図7は本発明に係る組電池の実施の形態の第2例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図である。
【0026】
本例の組電池では、嵌合筒部13にはその周方向の肉厚部に径方向に螺合されてテーパ端子9を締め付けるネジ18が設けられている。
【0027】
このようになっていると、嵌合筒部13によるテーパ端子9の把持が確実になる。
【0028】
図8は本発明に係る組電池の実施の形態の第3例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図である。
【0029】
本例の組電池では、嵌合筒部13にはその周方向の一部を割る割り部14が設けられ、嵌合筒部13の外周はこれをテーパ端子9に締め付ける締め付けバンド19が設けられている。
【0030】
このようになっていても、嵌合筒部13によるテーパ端子9の把持が確実になる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る組電池では、ケースには正出力テーパ端子と負出力テーパ端子とを貫通させる孔がそれぞれ設けられ、各孔に対応してケースにはテーパ端子を嵌めて締め付ける嵌合筒部が一体に設けられているので、このケースに設けた嵌合筒部でテーパ端子を締め付けることができて、接続金具の接続時にテーパ端子が変形するのを防止しつつ接続作業を行うことができる。
【0032】
この場合、嵌合筒部にはその周方向の肉厚部に径方向に螺合されてテーパ端子を締め付けるネジが設けられていると、嵌合筒部によるテーパ端子の把持が確実になる。
【0033】
また、嵌合筒部にはその周方向の肉厚部に径方向に螺合されてテーパ端子を締め付けるネジが設けられていても、嵌合筒部によるテーパ端子の把持が確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組電池の実施の形態の第1例で用いている単電池の一例の側面図である。
【図2】(A)〜(B)は本発明の組電池の実施の形態の第1例で用いているケースの底部部材の平面図、側面図及び底面図である。
【図3】本例のケースの底部部材に各単電池を組み込んだ状態の平面図である。
【図4】(A)(B)は本例で用いるテーパ端子の平面図及び側面図である。
【図5】(A)〜(C)は本例で用いるケースの蓋部材の平面図、側面図及び底面図である。
【図6】(A)(B)は本例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図及び本例の組電池の要部縦断面図である。
【図7】本発明に係る組電池の実施の形態の第2例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図である。
【図8】本発明に係る組電池の実施の形態の第3例でテーパ端子にケースの嵌合筒部を嵌合した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 電槽
2 上蓋
3a 正端子
3b 負端子
4 単電池
5 ケース
6 底部材
7 嵌め込み凹部
8 接続金具
9 テーパ端子
9a テーパ部
9b 柱部
9c 板状部
9d 端子貫通孔
10 蓋部材
11 嵌め込み凹部
12 孔
13 嵌合筒部
14 割り部
15 ボルト通し孔
16 ボルト通し孔
17 ボルト
18 ネジ
19 締め付けバンド
Claims (3)
- 複数の単電池がケース内に収納され、前記各単電池が互いに電気的に接続され、接続された前記単電池の両端には正出力テーパ端子と負出力テーパ端子とが設けられている組電池であって、
前記ケースには前記正出力テーパ端子と前記負出力テーパ端子とを貫通させる孔がそれぞれ設けられ、前記各孔に対応して前記ケースには前記テーパ端子を嵌めて締め付ける嵌合筒部が一体に設けられていることを特徴とする組電池。 - 前記嵌合筒部にはその周方向の肉厚部に径方向に螺合されて前記テーパ端子を締め付けるネジが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
- 前記嵌合筒部にはその周方向の一部を割る割り部が設けられ、前記嵌合筒部の外周はこれを前記テーパ端子に締め付ける締め付けバンドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
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2003
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