JP2005016567A - 液化ガス用空温式気化器 - Google Patents

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Naoya Morimoto
直也 森本
Shuji Yamamoto
修二 山本
Atsushi Iida
淳 飯田
Masahiko Mitsuda
正彦 満田
Shinji Egashira
慎二 江頭
Satoshi Ikehata
聡史 池端
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Osaka Gas Co Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

【課題】伝熱管への着霜の発生を効果的に抑える一方で、安全性を確保する。
【解決手段】気化器10は、複数本の伝熱管20,26を備えた蒸発部12A及び加温部12Bを備え、各部12A,12Bの伝熱管20,26にLNGを流通させて空気と熱交換させることによりLNGをガス状化させるように構成される。蒸発部12Aには、供給用配管14に接続される入口側ヘッダ16が設けられ、それぞれ伝熱管20が接続された互いに平行な複数の分配管18がこの入口側ヘッダ16に接続されている。伝熱管20は、各分配管18の軸方向に一定間隔で並び、かつ隣接する分配管18の伝熱管20同士が分配管18の軸方向に交互に並んだ状態で分配管18に接続されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化天然ガス(LNG)等の低温液化ガスを気化する液化ガス空温式気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような空温式気化器として例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
【0003】
この公報に開示される気化器は蒸発部と加温部とから構成されており、まず、蒸発部においてLNGを空気と熱交換させることによりガス状化させ(天然ガス(NG)とし)、さらに加温部においてこのNGを空気と熱交換させることによりNGを所定の温度まで昇温させるように構成されている。
【0004】
蒸発部には、垂直に延びる複数本の平行流フィン付伝熱管(管本体の周囲にその軸方向に延びる放射状フィンをもつ伝熱管)が並列に設けられており、入口側ヘッダを通じてこれらの伝熱管にLNGが分配され、それぞれの伝熱管において熱交換に供されるようになっている。一方、加温部には、垂直に延びる複数本の平行流フィン付伝熱管が直列に連結された蛇行形式の伝熱管が設けられ、蒸発部で生成されたNGがこれら複数の平行流フィン付伝熱管に連続的に通されながら熱交換に供されるようになっている。
【0005】
なお、蒸発部には、多くのLNGを効率的に気化すべく、例えば一本の入口側ヘッダが設けられ、このヘッダに、互いに平行な複数本の分配管が接続され、この分配管に対してその管軸方向に複数本の伝熱管が一定間隔で接続されている。つまり、入口側ヘッダを介して各分配管にLNGを導入し、さらに各分配管から各伝熱管にLNGを分配することにより、一度に多くのLNGを流通させて気化させ得るように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−146090号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の空温式気化器では、時間経過に伴い蒸発部の各伝熱管に着霜が生じることが知られているが、伝熱管に着霜が生じた状態では、フィンから離れたところを空気が流れ易くなり徐々に熱交換能力が低下することとなる。
【0008】
このような着霜の発生を抑制する一つの手法として伝熱管をより密に配列することが考えられる。すなわち、伝熱管を密に配列してフィン周囲の隙間を狭めると、そこを流れる空気の流速が高まり、これによって熱伝達効率が向上する。従って、上記のような着霜の発生を有効に押えることが可能となる。
【0009】
ところが、上記のような構造をもつ従来の気化器では、隣接する分配管の伝熱管同士が横並びに設けられるため、伝熱管を密に配列するには各分配管に対して伝熱管を狭ピッチで接続する必要がある。この場合、伝熱管のピッチをあまり狭くすると、隣接する伝熱管同士(同一分配管の隣接する伝熱管同士)に軸方向の熱膨張差が生じたときに分配管が歪みを吸収できなくなり、例えば分配管に亀裂が生じる等、安全性の上で問題がある。この点は、同目的で入口側ヘッダに分配管を狭ピッチで接続する場合も同じである。
【0010】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、伝熱管への着霜の発生を抑える一方で、安全性を確保することができる液化ガス用空温式気化器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、互いに平行な複数の分配管が設けられるとともに各分配管に、互いに平行な複数の伝熱管が並べて接続され、前記分配管を通じて各伝熱管に液化ガスを導入することにより各伝熱管において液化ガスを気化させる液化ガス用空温式気化器において、前記伝熱管は、各分配管の軸方向に一定間隔で並び、かつ隣接する分配管の伝熱管同士が分配管の軸方向に交互に並んだ状態で分配管に接続されているものである。
【0012】
このように、隣接する分配管の伝熱管同士を分配管の軸方向に交互にずらした構成とすると、気化器全体として伝熱管を分配管の軸方向に密に配置することができる一方で、各分配管については、伝熱管のピッチをある程度広く設定することが可能となる。従って、伝熱管同士の隙間を狭めてそこを流れる空気の流速を高め得るようにしながらも、同一分配管における隣接した伝熱管同士の熱膨張差に起因する分配管の損傷等の発生を効果的に防止することが可能となる。
【0013】
この構成においては、複数の前記分配管が一定間隔で配列されるとともに、これら分配管の配列ピッチよりも前記各分配管での伝熱管の配列ピッチが大きく設定されているのが、より好ましい。
【0014】
この構成によると、各分配管での伝熱管のピッチをある程度広く確保する一方で、分配管の配列方向に伝熱管を密に配置することが可能となる。
【0015】
なお、この構成においては、前記分配管と直交する方向に延び、複数の前記分配管に対して液化ガスを分配するヘッダが設けられ、各分配管が前記ヘッダに接続されているのが、より好ましい。
【0016】
この構成によると、上記のように密に設けられた前記各伝熱管に多くの液化ガスを効率良く導入することが可能となり、液化ガスを効率良く気化させることが可能となるが、この場合には、該ヘッダとして互いに平行な複数のヘッダが並べて設けられ、各ヘッダにそれぞれ前記分配管が一定間隔で接続されるとともに、各ヘッダの分配管同士が互いにヘッダの軸方向にずれるようにヘッダ毎の分配管の位置が設定されているのが、より好ましい。
【0017】
この構成によると、全体として分配管を狭ピッチで配列しながらも、各ヘッダについては、分配管のピッチをある程度広く設定することが可能となる。従って、全体として分配管のピッチを狭く設定して伝熱管を密に配設する一方で、同一ヘッダにおける隣接した分配管同士の熱膨張差に起因するヘッダの損傷等の発生を効果的に防止することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図1は本発明にかかる液化ガス用空温式気化器を示す模式図である。この図に示す液化ガス用空温式気化器10(以下、気化器10と略す)は、蒸発部12Aと加温部12Bとに大別され、図外のタンクから供給用配管14を通じて供給される液化天然ガス(LNG)を、まず蒸発部12Aにおいて空気との熱交換に供すことによりガス状化(NGとし)し、さらに加温部12Bにおいて空気との熱交換に供すことにより所定温度まで昇温させ、その後、排出用配管32を通じて消費地等に供給するように構成されている。
【0020】
蒸発部12Aおよび加温部12Bには、鉛直方向に延びる複数本の伝熱管20,26が整列した状態で設けられている。
【0021】
これらの伝熱管20,26は、図示を省略するが、LNGを流通させる管本体の周面に複数の放射状フィンを有した構成を有しており、例えば、熱伝導性の良いアルミニウム又はアルミニウム合金を材料として押出し成形により全体が一体に形成されている。
【0022】
蒸発部12Aに属する各伝熱管20は、入口側ヘッダ16および分配管18を介して前記供給用配管14に接続されるとともに、集合管22を介して加温部12Bの伝熱管26に接続されている。
【0023】
図1に従ってより詳しく説明すると、蒸発部12Aの底部には、同図の紙面に直交する方向に延びる入口側ヘッダ16が設けられ、前記供給用配管14がこの入口側ヘッダ16に接続されている。
【0024】
入口側ヘッダ16には、その軸方向に等ピッチで、左右方向に延びる複数の分配管18が接続されており、各分配管18に対して所定数(実施形態では6本)の伝熱管20が接続されている。
【0025】
ここで、伝熱管20は、図2に示すように、分配管18の軸方向に等ピッチで並び、かつ隣接する分配管18の伝熱管20同士が分配管18の軸方向に交互に並んだ状態で分配管18に接続されている。さらに、各分配管18での伝熱管20の配列ピッチt1が分配管18の配列ピッチt2よりも大きく設定されている。なお、図2中、一点鎖円は各伝熱管20に設けられる放射状フィンを模式的に示したものである。
【0026】
各伝熱管20の下流側(上端部)は、図1に示すように、蒸発部12Aの上方に設けられた左右方向に延びる高架の集合管22に接続されている。集合管22は、各分配管18に対応して複数本設けられており、共通の分配管18に接続されている伝熱管20はそれぞれ共通の集合管22に接続されている。そして、蒸発部12Aでガス状化したLNG(すなわちNG)を加温部12Bに案内するための渡り管24が各集合管22に対してそれぞれ接続されている。
【0027】
一方、加温部12Bに属する各伝熱管26は、蒸発部12Aの各分配管18に対応して複数本ずつ設けられている。各伝熱管26は、連結管28を介して互いに連結され、集合管22を介して前記蒸発部12Aに接続されるとともに、出口側ヘッダ30を介して前記排出用配管32に接続されている。
【0028】
図1に従って詳しく説明すると、加温部12Bには、蒸発部12Aの各分配管18に対応してそれぞれ7本の伝熱管26が設けられ、これら伝熱管26が左右方向に等ピッチで一列に設けられている。また、その並び方向における端部(同図では右端)には、加温部12Bの底部に紙面に直交する方向に延びる出口側ヘッダ30が設けられ、この出口側ヘッダ30に排出用配管32が接続されている。
【0029】
そして、一の分配管18に対応する各伝熱管26(7本の伝熱管26)のうち、受け入れ側の伝熱管26、すなわち図1の最も左側の伝熱管26が前記渡り管24に接続される一方、これと反対側の伝熱管26が前記出口側ヘッダ30にそれぞれ接続され、さらにこれら両端の伝熱管26に対してその他の伝熱管26が連結管28を介して蛇行形式で相互に直列に連結されている。
【0030】
なお、同図において符号13A,13Bは、蒸発部12A、加温部12Bの上部にそれぞれ設けられる吸引ファンであって、当該ファンの作動により伝熱管20,26の下方側から上方側に向って空気を流動させながら排気するようになっている。
【0031】
この気化器10において、LNGは、供給用配管14を通じて蒸発部12Aに案内され、入口側ヘッダ16を介して各分配管18に分配され、さらに各分配管18を通じて各伝熱管20に導入される。ここで各伝熱管20を流通(上昇)する間に空気との熱交換が行われ、これによりガス状化(気化)してNGとして取り出される。そして、渡り管24を通じて加温部12Bに案内され、前記各分配管18に対応する7本の伝熱管26を順次経由する間にさらに空気との熱交換が行われ、これにより所定の温度まで昇温された後、出口側ヘッダ30に集められながら排出用配管32を通じて排出されることとなる。
【0032】
以上のような気化器10の構成によると、蒸発部12Aが上述したように構成されているため次のような効果がある。
【0033】
すなわち、蒸発部12Aの伝熱管20は、上述のように隣接する分配管18の伝熱管20同士が分配管18の軸方向に交互に配列されるので、各分配管18での伝熱管20のピッチをある程度広く設定する一方で、気化器全体として伝熱管20を分配管18の軸方向に密に配列することが可能となる。そのため、伝熱管20同士の隙間を狭めてそこを流れる空気の流速を高め、これにより熱伝達効率を高めて各伝熱管20への着霜を防止しながらも、各分配管18については、伝熱管20のピッチをある程度広く保って、同一分配管18における隣接した伝熱管20同士の熱膨張差(軸方向の熱膨張差)に起因する分配管18の損傷等の発生を効果的に防止することができる。詳しくは、同一分配管18の隣接する伝熱管20に熱膨張差が生じた場合に、それに因る分配管18の歪みを充分に吸収し得るような伝熱管20のピッチを確保することができ、これにより亀裂等の発生を効果的に防止することができる。
【0034】
従って、この気化器10によると、蒸発部12Aにおける着霜の発生を効果的に抑える一方で、安全性を確保することができるという効果を得ることができる。
【0035】
また、この気化器10では、上記のように分配管18に対する伝熱管20の配列ピッチt1を分配管18の配列ピッチt2よりも大きく設定しているので、各分配管18での伝熱管20の配列ピッチをある程度広く確保しながら、伝熱管20を分配管18の配列方向に密に配置することができる。従って、この点でも上記の効果を得ることができる。
【0036】
また、この気化器10では、入口側ヘッダ16を介して各分配管18に液化ガスを分配しながら伝熱管20にLNGを導入するように構成しているので、上記のように密に配列された各伝熱管20に対して多くのLNGを効率良く導入することができる。従って、上記の着霜防止効果と相俟って液化ガスを効率良く気化させることができるという効果もある。
【0037】
なお、上記の気化器10は、本発明に係る液化ガス用空温式気化器の好ましい実施形態であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0038】
例えば、蒸発部12Aの入口側ヘッダ16として図3に示すように互いに平行な一対の入口側ヘッダ16a,16bを重ねて設け、各ヘッダ16a,16bにそれぞれ分配管18を一定間隔で接続するとともに、各ヘッダ16a,16bの分配管18同士が互いにヘッダの軸方向にずれるようにヘッダ毎の分配管18の位置を設定し、これによって気化器全体として分配管18が等ピッチで配列されるように構成してもよい。
【0039】
この構成によると、各入口側ヘッダ16a,16bについては分配管18をある程度広いピッチで接続しながら、気化器全体としての分配管18のピッチを狭めることが可能となる。従って、分配管18のピッチをより狭く設定することによって伝熱管20を分配管18の配列方向により密に配設することができるようになる一方で、分配管18の熱膨張差に起因する入口側ヘッダ16a,16bの損傷等の発生を効果的に防止することが可能になるという利点がある。なお、この場合のヘッダの数は2本に限らず、3本以上であっても構わない。
【0040】
また、実施形態では、蒸発部12A、加温部12Bにファン13A,13Bを設けて伝熱管周囲の空気を強制的に流動させるようにしているが、本発明は、ファンを備えていない気化器についても同様に有効である。
【0041】
また、上記実施形態では、液化ガスとしてLNG(液化天然ガス)を用いているが、本発明の液化ガス用空温式気化器は、それ以外の低温液化ガス、例えば液体窒素や液体酸素をガス状化させる場合にも同様に適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、互いに平行な複数の分配管に複数の伝熱管がそれぞれ並べて接続され、各分配管を通じて各伝熱管に液化ガスを導入することにより各伝熱管において液化ガスを気化させる液化ガス用空温式気化器において、伝熱管が、各分配管の軸方向に一定間隔で並び、かつ隣接する分配管の伝熱管同士が分配管の軸方向に交互に並んだ状態で分配管に接続されている構成としたので、伝熱管の周囲を流れる空気の流速を高めて着霜の発生を効果的に抑える一方で、同一分配管での伝熱管の熱膨張差に起因する分配管の損傷等の発生を効果的に防止して安全性を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液化ガス用空温式気化器を示す模式図(正面図)である。
【図2】蒸発部における入口側ヘッダ、分配管および伝熱管の関係を説明する液化ガス用空温式気化器の模式図(平面図)である。
【図3】2つの入口側ヘッダを設けた場合の構成を示す斜視概略図である。
【符号の説明】
10 液化ガス用空温式気化器
12A 蒸発部
12B 加温部
14 供給用配管
16 入口側ヘッダ
18 分配管
20,26 伝熱管

Claims (3)

  1. 互いに平行な複数の分配管が設けられるとともに各分配管に、互いに平行な複数の伝熱管が並べて接続され、前記分配管を通じて各伝熱管に液化ガスを導入することにより各伝熱管において液化ガスを気化させる液化ガス用空温式気化器において、
    前記伝熱管は、各分配管の軸方向に一定間隔で並び、かつ隣接する分配管の伝熱管同士が分配管の軸方向に交互に並んだ状態で分配管に接続されていることを特徴とする液化ガス用空温式気化器。
  2. 請求項1に記載の液化ガス用空温式気化器において、
    複数の前記分配管が一定間隔で配列されるとともに、これら分配管の配列ピッチよりも前記各分配管での伝熱管の配列ピッチが大きく設定されていることを特徴とする液化ガス用空温式気化器。
  3. 請求項1又は2に記載の液化ガス用空温式気化器において、
    前記分配管と直交する方向に延び、かつ複数の前記分配管に対して液化ガスを分配する互いに平行な複数のヘッダが並べて設けられ、
    各ヘッダにそれぞれ前記分配管が一定間隔で接続されるとともに、各ヘッダの分配管同士が互いにヘッダの軸方向にずれるようにヘッダ毎の分配管の位置が設定されていることを特徴とする液化ガス用空温式気化器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101264500B1 (ko) * 2010-12-03 2013-05-14 경상대학교산학협력단 기화기용 밀폐형 결빙 방지 장치

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