JP2005134263A - 磁気特性測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 青紫色の波長範囲における磁性材料の評価と,空間解像度の向上と,検出信号のSN比の向上とを同時に実現する技術を提供する。
【解決手段】 本発明による磁気特性測定装置は,青紫色レーザ光(14)を発生する青紫色レーザ光源(1)と,青紫色レーザ光(14)から,試料(S)に入射される入射光(15)を生成する入射光学系(2〜7)と,入射光(15)が試料(S)によって反射されるときに偏光面が回転する回転角度を検出する検出光学系(12,13)とを備えている。青紫色レーザ光源(1)は,直流電流を発生する直流電源(51)と,高周波電流を発生する交流電源(52)と,該直流電流と該交流電流とを重畳して駆動電流を発生する混合器(53)と,駆動電流によって駆動されて青紫色レーザ光(14)を発生する半導体レーザダイオード(54)とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明による磁気特性測定装置は,青紫色レーザ光(14)を発生する青紫色レーザ光源(1)と,青紫色レーザ光(14)から,試料(S)に入射される入射光(15)を生成する入射光学系(2〜7)と,入射光(15)が試料(S)によって反射されるときに偏光面が回転する回転角度を検出する検出光学系(12,13)とを備えている。青紫色レーザ光源(1)は,直流電流を発生する直流電源(51)と,高周波電流を発生する交流電源(52)と,該直流電流と該交流電流とを重畳して駆動電流を発生する混合器(53)と,駆動電流によって駆動されて青紫色レーザ光(14)を発生する半導体レーザダイオード(54)とを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、磁気特性測定装置に関し、特に、磁気カー効果を用いて磁性材料の表面の特性を評価するための磁気特性測定装置に関する。
磁気カー効果を用いることにより、磁性材料の特性を非破壊的に測定する磁気特性測定技術が知られている(特許文献1、2参照)。かかる磁気特性測定技術は,コンパクトディスク,光磁気ディスク,ミニディスクその他の光ディスクの開発に重要な役割を果たしている。
特開平06−308211号公報
特開平06−317638号公報
磁気カー効果を用いて磁気特性を測定する磁気特性測定装置は、典型的には、プローブ光を発生する光源と、偏光子と、検光子と、その検光子を透過する光の強度を検出する検出器とから構成される。試料には、偏光子を介してプローブ光が入射される。偏光子を通過して試料に入射する入射光は、直線偏光を有している。入射光は、試料によって反射されて反射光が生成される。反射光の偏光面は、カー効果によって回転される。検光子は、偏光面の回転角度に対応した強度の光を通過させる。検出器が受光する光(検出光信号)の強度は偏光面の回転角度に対応し、更に、偏光面の回転角度は、試料の磁化の大きさに対応しているから、検出光信号の強度から、試料の磁化の大きさを知ることができる。
近年の磁気デバイスの微細化により、磁気特性測定装置は,磁性材料膜の面内方向と膜厚方向の両方において高い空間解像度が要求されるようになってきている。たとえば、MRAM(Magnetic Random Access Memory)のメモリセルの磁性特性を評価するためには、膜厚が数nm〜数十nm、幅及び長さが1μm以下である強磁性膜の磁化の評価が要求される。更に、GMR効果(Giant Magnetoresistive Effect)及びTMR効果(Tunneling Magnetoresistive Effect)を使用する磁気ヘッドを構成する磁性体膜の膜厚も同様に極めて薄く,これらの磁性体膜を評価するためには,高い空間解像度が必要である。
更に,波長が短い青紫色レーザが光ディスクドライブに採用されることに伴い,青紫色の波長範囲における磁性材料の評価が必要になってきている。
このような背景から,プローブ光として,青紫色レーザ光を使用することが望まれている。波長が短い青紫色レーザ光をプローブ光として使用することにより,プローブ光のスポット径を微小化し,磁性材料膜の面内方向における空間解像度を向上することができる。更に,波長が短い青紫色レーザ光を使用することにより,磁性材料膜において青紫色レーザ光が反射されるときの,該青紫色レーザ光の磁性材料膜の内部への浸透深さを減少させ,もって磁性材料膜の膜厚方向における空間解像度を向上することができる。更に,青紫色レーザ光をプローブ光として使用することにより,青紫色の波長範囲における磁性材料の評価が可能になる。
反面,青紫色レーザ光は,その時間的なコヒーレンスが高いため,青紫色レーザ光の使用は,磁気特性測定装置の光学系の内部で不所望な干渉を発生させ,検出光信号のSN比を低下させることがある。第1に,時間的なコヒーレンスが高いことは,レーザ素子と他の光学素子(例えば,ミラー)との間で意図せずに複合共振器が形成された場合にレーザ光の干渉を発生させ,レーザ発振の閾値,及びレーザの出力の変化を生じる原因となる。レーザ発振の閾値,及びレーザの出力の変化は,検出光信号のSN比を低下させる。更に,時間的なコヒーレンスが高いことは,光学系を構成する光学素子の表面において,試料に入射する入射光と試料から反射される反射光とが干渉する原因となる。これは,反射光,即ち,検出光信号のSN比を低下させる。
磁気特性測定装置は,青紫色の波長範囲における磁性材料の評価と,空間解像度の向上と,検出信号のSN比の向上とを同時に実現する技術の提供が望まれる。
本発明の目的は,青紫色の波長範囲における磁性材料の評価と,空間解像度の向上と,検出信号のSN比の向上とを同時に実現する技術を提供することにある。
以下に、上記の目的を達成するための手段を説明する。その手段に含まれる技術的事項には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による磁気特性測定装置は,青紫色レーザ光(14)を発生する青紫色レーザ光源(1)と,青紫色レーザ光(14)から,試料(S)に入射される入射光(15)を生成する入射光学系(2〜7)と,入射光(15)が試料(S)によって反射されるときに偏光面が回転する回転角度を検出する検出光学系(12,13)とを備えている。青紫色レーザ光源(1)は,直流電流を発生する直流電源(51)と,高周波電流を発生する交流電源(52)と,該直流電流と該交流電流とを重畳して駆動電流を発生する混合器(53)と,駆動電流によって駆動されて青紫色レーザ光(14)を発生する半導体レーザダイオード(54)とを含む。本願において,青紫色レーザ光とは,具体的には,波長が400〜415nmのレーザ光を意味する。
当該磁気特性測定装置では,波長が短い青紫色レーザ光がプローブ光として使用されることにより,磁性材料膜の膜厚方向,及び面内方向の両方において高い空間解像度が得られる。更に,青紫色レーザ光がプローブ光として使用されるため,青紫色の波長範囲における磁性材料膜の特性評価が可能である。加えて,当該磁気特性測定装置では,交流電源(52)と混合器(53)とを用いて駆動電流の高周波変調が行われる。この高周波変調の適用により,青紫色レーザ光(14)及び入射光(15)の時間的なコヒーレンスが低下し,プローブ光の干渉に起因するSN比の低下が抑制される。
当該磁気特性測定装置が,入射光(15)を反射する反射面(8a)を有する反射器(8)と,試料(S)に対向して設けられ,反射器(8)によって反射された前記入射光を試料(S)に入射するレンズ(11)とを備えている場合,反射器(8)は,入射光(15)が反射器(8)からレンズ(11)に向かう方向に平行な方向に移動可能であることが好適である。
同様に,当該磁気特性測定装置が,試料(S)に対向して設けられ,試料(S)からの反射光(16)が入射されるレンズ(11)と,レンズ(11)から入射される反射光(16)を反射する反射面(8b)を有する反射器(8)とを備えている場合,反射器(8)は,反射光(16)がレンズ(11)から反射器(8)に向かう方向に平行な方向に移動可能であることが好適である。
当該磁気特性測定装置のSN比を一層に向上するためには,当該磁気特性測定装置が,半導体レーザダイオード(54)の温度を一定に保つ温度制御手段を更に備えていることが好適である。温度制御手段としては,ペルチエ素子が使用されることが好適である。
本発明により,青紫色の波長範囲における磁性材料の評価と,高い空間解像度と,検出光信号のSN比の向上とを同時に実現する磁気特性測定装置が提供される。
図1は,本発明の実施の一形態における磁気特性測定装置を示している。当該磁気特性測定装置は,青紫色レーザ光源1と,カー効果信号検出光学系10と,画像観察光学系20と,磁界印加装置30とを備えている。
青紫色レーザ光源1は,プローブ光として使用されるレーザ光14を生成する。レーザ光14は,青紫色を呈しており,その波長は約405nmである。波長が短いレーザ光14の使用は,当該磁気特性装置の空間解像度の向上に有効である。
図2に示されているように,青紫色レーザ光源1は,高周波変調に対応した構成を有している。青紫色レーザ光源1は,直流電源51と,高周波電源52と,混合器53と,GaN半導体レーザ54とを備えている。直流電源51は,直流電流を発生する。高周波電源52は,高周波電流を発生する。発生される高周波電流の周波数は,約500MHzである。混合器53は,直流電源51からの直流電流と,高周波電源52からの高周波電流とを重畳して駆動電流を発生し,発生された駆動電流をGaN半導体レーザ54に供給する。GaN半導体レーザ54は,駆動電流によって駆動され,レーザ光14を発生する。後述されるように,青紫色レーザ光源1において高周波変調が行われることにより,レーザ光14の時間的なコヒーレンスが低下され,もってSN比の向上が達成されている。
図1に示されているように,カー効果信号検出光学系10は,ミラー2と,ビームエキスパンダー3と,1/2波長板4と,ミラー5と,偏光子6と,PEM変調素子(光弾性変調素子)7と,プリズム8と,ミラー9と,対物レンズ11と,検光子12と,光電変換器13とによって構成されている。青紫色レーザ光源1によって生成されたレーザ光14は,ミラー2に入射され,ミラー2によって反射される。反射されたレーザ光14は,ビームエキスパンダ3及び1/2波長板4を通過し,更にミラー5に反射されて,偏光子6に入射される。偏光子6は,入射されたレーザ光14から、所定の偏光面を有する直線偏光を生成し,PEM変調素子7に入射する。PEM変調素子7は,PEM変調素子7は、石英のような等方性の透明物質と、それに接合されたピエゾ振動子とからなる。PEM変調素子7は,偏光子6から入射される直線偏光を変調して円偏光を有する入射光15を生成する。入射光15は,プリズム8,及びミラー9によって反射され,試料Sに対向するように設けられた対物レンズ11に入射される。対物レンズ11は,試料Sに対向して設けられている。対物レンズ11は,入射光15を集光して試料Sに入射する。試料Sによって反射された反射光16は,対物レンズ11を通過し,ミラー9,及びプリズム8によって反射されて検光子12に入射される。検光子12は,反射光16から所定の偏光面を有する直線偏光を通過させ,直線偏光を有する検出光信号17を生成する。光電変換素子13は、検光子12を通過した検出光信号17の光強度を検出し,検出した光強度に対応した大きさの出力信号を出力する。検出光信号17の光強度は,試料Sにおける偏光面の回転角度の大きさに対応しているから,検出光信号17の光強度,即ち,光電変換素子13の出力信号から,試料Sの磁化の大きさを知ることができる。
画像観察光学系20は,ミラー9と,対物レンズ11と,緑色LED光源21と,ハーフミラー22と,結像レンズ23と,CCDカメラ24とによって構成される。ミラー9と対物レンズ11とは,上述のカー効果信号検出光学系10と画像観察光学系20とで共用される。緑色LED21は,照明用の照射光を生成する。生成された照射光は,緑色を呈しており、その波長は約532nmである。生成された照射光は,ハーフミラー22によって反射され,ミラー9に入射される。ミラー9は,415nmの波長の光に対して99%の反射率,及び1%の透過率を有し,且つ,532nmの波長の光をほぼ完全に透過するように構成されている。このような特性は,ミラー9を,ガラス基板と,その表面にコーティングされた誘電体多層膜とで構成することによって実現可能である。かかる特性を有するミラー9は,入射光15と反射光16とをほぼ完全に反射する一方,緑色LED21によって生成された照射光をほぼ完全に通過させる。ミラー9を通過した照射光は,対物レンズ11とを通過して試料Sに照射される。照射光が試料Sによって反射されて生成される反射光は,対物レンズ11,ミラー9,ハーフミラー22,及び結像レンズ23を通過してCCDカメラ24に入射される。CCDカメラ24によって取得された画像は,試料Sの観察に使用される。ミラー9が,反射光16のごく一部を透過するように構成されていることは,試料Sに入射されている入射光15のスポットの観察に有用である。反射光16のごく一部は,ミラー9を通過してCCDカメラ24に結像する。これにより,入射光15が入射されている位置を目視によって観察することができる。
磁界印加装置30は,電磁石31と,ホール素子32とから構成されている。電磁石31は,励磁電源(図示されない)から駆動電流を供給され,その駆動電流を用いて磁界を発生して試料Sに印加する。ホール素子32は,試料Sに印加されている磁界を測定する。電磁石31に供給される駆動電流は,ホール素子32によって測定された磁界に応答して制御される。
図3は,本実施の形態における磁気特性測定装置の信号処理系40を示している。信号処理系40は,PEMドライバ41と,PEMコントローラ42と,プリアンプ43と,分離器44と,ロックインアンプ45と,A/Dコンバータ46とから構成される。PEMドライバ41は,基本周波数fを有する高周波電圧をPEM変調素子7のピエゾ振動子に供給してPEM変調素子7を駆動する。PEMコントローラ42は,PEMドライバ41が発生する高周波電圧の振幅を制御するとともに,ピエゾ振動子に供給された高周波電圧に同期した同期信号を出力する。出力された同期信号は、基本周波数fを有している。プリアンプ43は,光電変換器13が出力する出力信号を増幅する。分離器44は,プリアンプ43の出力から直流成分を取り出して直流成分信号I(0)を生成し,更に,残部である高周波信号をロックインアンプ45に供給する。ロックインアンプ45は、PEMコントローラ42から供給される同期信号を用いて、分離器44から供給される高周波信号のうち,基本周波数fの成分(基本周波数成分)及び基本周波数の2倍の周波数2fを有する成分(2倍周波数成分)を増幅する。ロックインアンプ45は、増幅された基本周波数成分と、2倍周波数成分とを,それぞれ、基本周波数成分信号I(1)、2倍周波数成分信号I(2)として出力する。A/Dコンバータ46は,分離器44から供給される直流成分信号I(0)と,ロックインアンプ45から供給される基本周波数成分信号I(1),2倍周波数成分信号I(2)とに対してA/D変換を行い,コンピュータ(図示されない)に供給する。コンピュータは,直流成分信号I(0)と基本周波数成分信号I(1)とから,試料Sによる反射の際にカー効果によって偏光面が回転される回転角度を算出し,更に、直流成分信号I(0)と2倍周波数成分信号I(2)とからカー楕円率を算出する。偏光面の回転角度、及び/又は、カー楕円率とから、試料Sの磁気特性、例えば、試料Sの磁化が算出可能である。
本実施の形態では,波長が短い青紫色レーザがレーザ光14として使用されることにより,磁性材料膜の膜厚方向,及び面内方向の両方において高い空間解像度が得られる。更に,青紫色レーザ光がレーザ光14として使用されるため,青紫色の波長範囲における試料Sの特性評価が可能である。
更に,本実施の形態では,レーザ光14の発生において高周波変調が使用されていることにより,レーザ光14,入射光15,反射光16,及び検出光信号17の時間的なコヒーレンスが低下され,これによってSN比が向上されている。図2を参照して,高周波変調によってGaN半導体レーザ54に供給される駆動電流が生成されていることにより,GaN半導体レーザ54は多モード発振状態になる。このため,GaN半導体レーザ54が発生するレーザ光14(並びに,レーザ光14から生成される入射光15,反射光16,及び検出光信号17)の波長は,ある波長範囲の様々な波長にホッピングする。ホッピングが発生する周波数は,高周波電流の周波数と同一である。レーザ光14の波長にホッピングが発生することは,レーザ光14のスペクトル幅Δfが広がることと等価である。当業者に周知であるように,光の可干渉距離lcは,スペクトル幅Δf,真空中の光速c,及び光が通過する通過媒質の屈折率nを用いて,下記式(1):
で表される。式(1)は,スペクトル幅Δfが広がることにより,レーザ光14(並びに入射光15,反射光16,及び検出光信号17)の可干渉距離lcが短くなり,時間的なコヒーレンスが低下することを示している。時間的なコヒーレンスの低下は,入射光15と反射光16との干渉によって反射光16,即ち,検出光信号17のSN比が低下することを有効に防止する。
更に,上述の高周波変調は,レーザ光14の時間的なコヒーレンスを低下させ,不所望な複合共振器の形成によるGaN半導体レーザ54の出力の変動を効果的に抑制する。GaN半導体レーザ54と,カー効果信号検出光学系10に含まれる他の光学素子は,その反射防止加工の不完全性に起因して不所望な複合共振器を形成し得る。しかし,高周波変調は,下記のメカニズムにより,複合共振器による共振を防止する。ある時刻t0において,GaN半導体レーザ54が,あるモードで発振しているとする。高周波電流の周波数を十分に高くすることにより,時刻t0にGaN半導体レーザ54から放出されたレーザ光が複合共振器を構成する他の光学素子によって反射されてGaN半導体レーザ54に帰ってきた時に,GaN半導体レーザ54を他のモードで発振させることができる。GaN半導体レーザ54が他のモードで発振することによって生成されるレーザ光の波長と,GaN半導体レーザ54に帰ってくるレーザ光の波長は異なるから,これらのレーザ光は干渉しない。したがって,レーザ発振の閾値の変動が抑えられ,ゆえに,レーザの出力の変動も抑制される。このように,高周波変調を行うことにより,レーザの出力の変動を抑制することができる。レーザの出力の変動の抑制は,検出光信号17のSN比の低下を有効に抑制する。
GaN半導体レーザ54の出力の変動を一層に抑制するためには,ペルチエ素子と,温度制御装置とを用いてGaN半導体レーザ54の動作温度を一定に制御することが好ましい。この場合,GaN半導体レーザ54の温度を計測する温度センサ(例えば,熱電対)が設けられる。温度制御装置は,GaN半導体レーザ54の温度に応答して,ペルチエ素子に供給する電流の大きさを決定し,これにより,GaN半導体レーザ54の動作温度を一定に制御する。半導体レーザは,動作温度によって出力が敏感に変動する特性を有しているが,ペルチエ素子と温度制御装置との使用は,GaN半導体レーザ54の出力の変動を好適に抑制する。
本実施の形態において,磁気特性測定装置の空間分解能を向上するためには,図4Aに示されているように,入射光15の試料Sの試料面18の上のスポット径が小さいことが好適である。このためには,対物レンズ11に入射される入射光15のビーム径dが大きいことが好適である。なぜなら,スポット径2W0は,入射光15の波長λ,対物レンズ11の焦点距離,及び対物レンズ11に入射される入射光15のビーム径dを用いて,下記式(2):
で表されるからである。
一方,検出光信号17のSN比を向上させるためには,入射光15が試料Sに入射される入射角が適度に大きいことが好適である。入射角は,対物レンズのNA(開口数)によって制限されるから,入射角を大きくするためには,高倍率のレンズを対物レンズ11として使用すればよい。
しかし,入射光15のビーム径の増大と,入射光15が試料Sに入射される入射角の増大とは相反する。なぜなら,下記式(3):
D=2・f・NA, …(3)
に示されているように,高倍率,且つ開口数NAが大きいレンズの多くは,図4Bに示されているように,入射側のアパーチャ11aの直径D(即ち,レンズの有効径)が小さく設計される。アパーチャ直径Dが小さいことは,入射光15のビーム径dを増大する妨げになる。
D=2・f・NA, …(3)
に示されているように,高倍率,且つ開口数NAが大きいレンズの多くは,図4Bに示されているように,入射側のアパーチャ11aの直径D(即ち,レンズの有効径)が小さく設計される。アパーチャ直径Dが小さいことは,入射光15のビーム径dを増大する妨げになる。
試料Sに入射される入射角を確保し,且つ,入射光15のビーム径を最大化するための光学系の調整を容易にするために,図5に示されているように,プリズム8は,入射光15がプリズム8から対物レンズ11に向かう方向(及び,対物レンズ11からプリズム8に反射光16が入射される方向)に移動可能に構成されていることが好適である。プリズム8が入射光15を反射する反射面8a及び反射光16を反射する反射面8bは,入射光15及び反射光16がプリズム8に入射する入射面に垂直であり,且つ,プリズム8から対物レンズ11に向かう方向に自在に平行移動する。反射面8a,8bの平行移動は,入射光15及び反射光16の光路が,対物レンズ11の光軸に対してできるだけ外側に位置するように(即ち,入射光15及び反射光16が,アパーチャの縁に丁度に接して位置するように)位置決めすることを可能にし,入射光15が試料Sに入射される入射角を最大化することを容易にする。
10:カー効果信号検出光学系
20:画像観察光学系
30:磁界印加装置
40:信号処理系
1:青紫色レーザ光源
2:ミラー
3:ビームエキスパンダー
4:1/2波長板
5:ミラー
6:偏光子
7:PEM変調素子(光弾性変調素子)
8:プリズム
9:ミラー
11:対物レンズ
12:検光子
13:光電変換器
21:緑色LED光源
22:ハーフミラー
23:結像レンズ
24:CCDカメラ
31:電磁石
32:ホール素子
41:PEMドライバ
42:PEMコントローラ
43:プリアンプ
44:分離器
45:ロックインアンプ
46:A/Dコンバータ
51:直流電源
52:高周波電源
53:混合器
54:GaN半導体レーザ
20:画像観察光学系
30:磁界印加装置
40:信号処理系
1:青紫色レーザ光源
2:ミラー
3:ビームエキスパンダー
4:1/2波長板
5:ミラー
6:偏光子
7:PEM変調素子(光弾性変調素子)
8:プリズム
9:ミラー
11:対物レンズ
12:検光子
13:光電変換器
21:緑色LED光源
22:ハーフミラー
23:結像レンズ
24:CCDカメラ
31:電磁石
32:ホール素子
41:PEMドライバ
42:PEMコントローラ
43:プリアンプ
44:分離器
45:ロックインアンプ
46:A/Dコンバータ
51:直流電源
52:高周波電源
53:混合器
54:GaN半導体レーザ
Claims (5)
- 青紫色レーザ光を発生する青紫色レーザ光源と,
前記青紫色レーザ光から,試料に入射される入射光を生成する入射光学系と,
前記入射光が前記試料によって反射されるときに偏光面が回転する回転角度を検出する検出光学系
とを備え,
前記青紫色レーザ光源は,
直流電流を発生する直流電源と,
高周波電流を発生する高周波電源と,
前記直流電流と前記高周波電流とを重畳して駆動電流を発生する混合器と,
前記駆動電流によって駆動されて前記青紫色レーザ光を発生する半導体レーザダイオードとを含む
磁気特性測定装置。 - 請求項1に記載の磁気特性測定装置において,
更に,
前記入射光を反射する反射面を有する反射器と,
前記試料に対向して設けられ,前記反射器によって反射された前記入射光を前記試料に入射するレンズ
とを備え,
前記反射器は,前記入射光が前記反射器から前記レンズに向かう方向に平行な方向に移動可能である
磁気特性測定装置。 - 請求項1に記載の磁気特性測定装置において,
更に,
前記試料に対向して設けられ,前記試料からの反射光が入射されるレンズと,
前記レンズから入射される前記反射光を反射する反射面を有する反射器
とを備え,
前記反射器は,前記反射光が前記レンズから前記反射器に向かう方向に平行な方向に移動可能である
磁気特性測定装置。 - 請求項1に記載の磁気特性測定装置において,
更に,
前記半導体レーザダイオードの温度を一定に保つ温度制御手段
を更に備えた
磁気特性測定装置。 - 請求項4に記載の磁気特性測定装置において,
前記温度制御手段は,ペルチエ素子である
磁気特性測定装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003371318A JP2005134263A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 磁気特性測定装置 |
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|---|---|---|---|
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-
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