JP2005141014A - 光学機器 - Google Patents

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Masami Moriya
雅美 森屋
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Abstract

【課題】モータの駆動に起因する異音が小さい光学機器を提供する。
【解決手段】光学機器の被駆動体を駆動するモータMを固定する駆動基板10を、曲げ弾性率が高いポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルサルホン系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリエーテルエーテルケトン系、ポリイミド系の材料の内のいずれかにより形成することにより、駆動基板10の固有振動数を移動させ、モータMの振動と共振しなくなるようにして、モータの駆動に起因する異音を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ等の光学機器に関するものである。
カメラ及びビデオ等は、その性格上、撮影するためにレンズを駆動したり、フィルム及びテープ等を給送したりする必要がある。この機構を達成するために、その駆動源としてモータが使用される。その回転力は、伝達系を経て最終端にあるレンズ駆動部等で適正な回転力として得られる。これを達成するために、モータからレンズ駆動部等の間にギア列(減速機構)が構成され、それを支持するため駆動基板も必要となる。通常、レンズ等を駆動すると前に示した駆動機構のあらゆる部分、具体的には、駆動基板のギア摺動部、モータ部、また各構造物の振動等により、感覚的に耳障りとなる異音(摺動音)が発生する。
これらの音は、カメラ及びビデオ等を静かな場所で使用している時、若干の起動音でも非常に大きく聴こえ、撮影者のみでなく周囲の人達にも多大な影響を与えるという問題があった。
また、ビデオカメラ、及び、デジタルカメラの動画撮影時の録音データにもこれらの音が録音されてしまうという問題があった。
特許文献1には、交換レンズとカメラボディとの間に設けられて駆動力を伝達する所謂カップリング部から発生する異音を低減させる手法が提案されている。
しかし、ボディ側カップリング及びレンズ側カップリングについて静音化の対策を行っても、モータを固定する駆動基板が振動することにより発生する音については、低減することができなかった。
特開2003−74669号公報
本発明の課題は、モータの駆動に起因する異音が小さい光学機器を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、被駆動体を駆動するモータ(M)と、前記モータを固定する固定部(10)と、を有する光学機器において、前記固定部は、曲げ弾性率が高いプラスチック材料により形成されていること、を有する光学機器である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学機器において、前記固定部(10)を形成する材料は、曲げ弾性率が1500kgf/mm2 以上であること、を特徴とする光学機器である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光学機器において、前記固定部(10)を形成する材料は、曲げ弾性率が1500から6500kgf/mm2 の範囲内であること、を特徴とする光学機器である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学機器において、前記固定部(10)を形成する材料は、曲げ弾性率が3000から6500kgf/mm2 の範囲内であること、を特徴とする光学機器である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学機器において、前記固定部(10)を形成する材料は、曲げ弾性率が4000から6500kgf/mm2 の範囲内であること、を特徴とする光学機器である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光学機器において、前記固定部(10)を形成する材料は、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルサルホン系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリエーテルエーテルケトン系、ポリイミド系の材料の内のいずれかであること、を特徴とする光学機器である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光学機器において、前記モータ(M)の通常の使用状態における回転数は、5000から25000rpmの範囲内であること、を特徴とする光学機器である。
本発明によれば、固定部は、曲げ弾性率が高いプラスチック材料により形成されているので、カメラ及びビデオ等の光学機器より発生する感覚的に耳障りとなる駆動音を抑えることができ、非常に作動音の小さい光学機器を簡単に実現することができる。
モータの駆動に起因する異音を小さくするという目的を、モータを固定する固定部の材質を変更することにより実現した。
図1は、本発明の実施例1の光学機器の駆動部付近を示す断面図である。
本実施例における駆動部は、モータM,駆動基板10,ピニオンギア21,減速ギア22,23,24,出力ギア25,基板蓋30,本体40,モータ固定ビス51,駆動基板固定ビス52,基板蓋固定ビス53等を有している。
モータMは、通電することにより回転駆動するモータであり、モータ固定ビス51により駆動基板10に固定されている。
本実施例におけるモータMの通常の使用状態における回転数は、5000から25000rpmの範囲内である。この範囲の回転数は、光学機器のモータにおいて常用される範囲であり、本発明では、このよく使用されるモータの回転数において、静音化を図っている。
駆動基板10は、駆動部の土台となっているプラスチック製の固定部であり、駆動基板固定ビス52により本体40に固定されている。また、駆動基板10には、軸22a,23a,24aが設けられている。なお、これらの軸22a,23a,24aは、駆動基板10と同じプラスチックにより一体で形成されていてもよいし、別部品を取り付ける形態であってもよい。
駆動基板10は、一面が開口された略直方体形状をしており、その開口部分は、基板蓋固定ビス53を用いて基板蓋30を固定することにより塞がれている。
ピニオンギア21は、モータMの出力軸に圧入されており、減速ギア22とかみ合っている。
減速ギア22,23,24は、それぞれがかみ合い、ピニオンギア21から得られた回転駆動力を減速して出力ギア25へ伝える段ギアである。
出力ギア25は、減速ギア24とかみ合っており、減速ギア22,23,24により減速されて伝えられたモータMが発生した駆動力を出力軸24aから駆動部外に設けられた不図示の被駆動体へ伝えるギアである。
本体40は、カメラ本体である。
本実施例では駆動基板10に、曲げ弾性率6500kgf/mm2 のポリフェニレンサルファイド系材料を使用した。
ここで、本実施例の効果を確認するために、モータMを実際に駆動して、発生する騒音を測定した。
また、比較のために、駆動基板10を従来から使用されている材料(以下、現行品)であるポリカーボネート(曲げ弾性率:500kgf/mm2 )により形成したものについても、他の条件を同一として発生する騒音を測定した。
図2は、現行品を基準として示した騒音の測定結果である。
駆動基板10に、曲げ弾性率6500kgf/mm2 のポリフェニレンサルファイド系材料を使用した結果、駆動音が5dBA低減した。
すなわち、駆動基板10に高剛性材料を適用することにより、駆動基板10自体の固有振動数を移動させることができ、モータMの振動と共振しなくなったためである。また、曲げ弾性率をより最適な値として、お互いの振動が逆位相となるようにすれば、更なる静音化が可能である。
本実施例によれば、カメラ及びビデオ等より発生する感覚的に耳障りとなる駆動音を、抑えることができる。更には、デジタルカメラ等における動画撮影時の録音データヘの影響もなくすことができ、非常に音の小さい性能の高いカメラ及びビデオを開発することができる。
実施例2は、駆動基板10の素材を変更した点のみが、実施例1と異なるので、他の共通する部分の詳しい説明は、省略する。
本実施例では、駆動基板10に、曲げ弾性率4000kgf/mm2 のポリフェニレンサルファイド系材料を使用した。
その結果、駆動音が4dBA低減した。
駆動音が低減した理論は、実施例1と同様である。
実施例3は、駆動基板10の素材を変更した点のみが、実施例1と異なるので、他の共通する部分の詳しい説明は、省略する。
本実施例では、駆動基板10に、曲げ弾性率3000kgf/mm2 のポリフェニレンサルファイド系材料を使用した。
その結果、駆動音が3dBA低減した。
駆動音が低減した理論は、実施例1と同様である。
実施例4は、駆動基板10の素材を変更した点のみが、実施例1と異なるので、他の共通する部分の詳しい説明は、省略する。
本実施例では、駆動基板10に、曲げ弾性率1500kgf/mm2 のポリフェニレンサルファイド系材料を使用した。
その結果、駆動音が2dBA低減した。
駆動音が低減した理論は、実施例1と同様である。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、各実施例において、駆動基板10は、ポリフェニレンサルファイド系材料を用いた例を示したが、これに限らず、例えば、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルサルホン系、ポリエーテルエーテルケトン系、ポリイミド系の材料であってもよい。
本発明の実施例1の光学機器の駆動部付近を示す断面図である。 現行品を基準として示した測定結果である。
符号の説明
10 駆動基板
21 ピニオンギア
22,23,24 減速ギア
25 出力ギア
30 基板蓋
40 本体
51 モータ固定ビス
52 駆動基板固定ビス
53 基板蓋固定ビス
M モータ

Claims (7)

  1. 被駆動体を駆動するモータと、
    前記モータを固定する固定部と、
    を有する光学機器において、
    前記固定部は、曲げ弾性率が高いプラスチック材料により形成されていること、
    を有する光学機器。
  2. 請求項1に記載の光学機器において、
    前記固定部を形成する材料は、曲げ弾性率が1500kgf/mm2 以上であること、
    を特徴とする光学機器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学機器において、
    前記固定部を形成する材料は、曲げ弾性率が1500から6500kgf/mm2 の範囲内であること、
    を特徴とする光学機器。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学機器において、
    前記固定部を形成する材料は、曲げ弾性率が3000から6500kgf/mm2 の範囲内であること、
    を特徴とする光学機器。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学機器において、
    前記固定部を形成する材料は、曲げ弾性率が4000から6500kgf/mm2 の範囲内であること、
    を特徴とする光学機器。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光学機器において、
    前記固定部を形成する材料は、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルサルホン系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリエーテルエーテルケトン系、ポリイミド系の材料の内のいずれかであること、
    を特徴とする光学機器。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光学機器において、
    前記モータの通常の使用状態における回転数は、5000から25000rpmの範囲内であること、
    を特徴とする光学機器。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009251522A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Nikon Corp レンズ鏡筒及び光学機器

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