JP2005166251A - メモリデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】
メモリセルの状態に応じて適切な大きさの読出し電流でメモリセルを読み出すように読出し回路を較正する方法および装置を提供すること。
【解決手段】
本発明の実施形態によれば磁気メモリ(20)が得られる。一実施形態において磁気メモリ(20)は、抵抗状態を提供するように構成されたメモリセル(26)のアレイ(22)と、読出し回路(24)とを備える。読出し回路(24)は、メモリセルアレイ(22)内のメモリセル(26)の抵抗値を検出し、検出結果を得て、その検出結果を、抵抗状態間に位置する中央領域を含む少なくとも3つの異なるカテゴリのうちの1つに分類するように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ランダムアクセスメモリに関し、詳しくは、適切な大きさの読み出し電流でメモリセルを読み出すように読出し回路を較正する方法および装置に関する。
不揮発性メモリデバイスは、少なくとも2つの安定した状態を有するメモリセルを含む。不揮発性メモリデバイスの中には、メモリセル両端の抵抗値がメモリセルの状態によって異なるものがある。第1の状態におけるメモリセル両端の抵抗値が、第2の状態におけるメモリセル両端の抵抗値よりも高いのである。そうしたメモリデバイスは、リプログラマブルデバイスまたはワンタイムプログラマブルデバイスとして使用することができる。
当該技術分野で周知のリプログラマブル不揮発性メモリの一種に、磁気メモリセルを利用したものがある。磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイスと呼ばれるそれらのデバイスは、磁気メモリセルのアレイを含む。磁気メモリセルの種類は様々である。たとえば磁気メモリセルとして、磁気トンネル接合(MTJ)メモリセルや、巨大磁気抵抗(GMR)メモリセルが使用される。
磁気メモリセルは一般に、磁化の向きが変更可能な磁性薄膜の層と、磁化の向きが特定方向に固定すなわち「ピン止め」された磁性薄膜の層とを備える。磁化の向きが変更可能な磁性薄膜はセンス層またはデータ記憶層と呼ばれ、磁化の向きが固定された磁性薄膜は基準層またはピン止め層と呼ばれる。MTJメモリセルの場合、センス層と基準層の間が障壁層によって分離される。
ワード線およびビット線と呼ばれる導電性トレースが、メモリセルアレイ全体にわたって配線される。ワード線はメモリセルの行方向に延び、ビット線はメモリセルの列方向に延びる。メモリセルは、ワード線とビット線が交差する各位置において、1ビットの情報をセンス層の磁化の向きとして記憶する。センス層の磁化の向きは、容易軸と呼ばれるセンス層の軸と同じ向きになる。磁界を加えてセンス層の磁化の向きをセンス層の容易軸の方向に沿って反転させると、センス層の磁化の向きは、基準層の磁化の向きに対して平行または反平行の向きになる。
一実施形態では、センス層内の磁化の向きを反転させるのを補助するために、ワード線およびビット線がメモリセルアレイ全体にわたって配線されることがある。ワード線は、センス層の近くをメモリセルの行方向に延びる。ビット線は、基準層の近くをメモリセルの列方向に延びる。ワード線およびビット線は書込み回路に電気的に接続される。
書込み動作の際、書込み回路は1本のワード線および1本のビット線を選択し、それらの導体の交点に位置するメモリセルのセンス層の磁化の向きを変更する。書込み回路は、選択されたワード線および選択されたビット線に書込み電流を供給し、選択されたメモリセルの位置に磁界を発生させる。それらの磁界は合成され、選択されたメモリセルの磁化の向きを並行から反平行へ、またはその逆に切り替える。
メモリセルの抵抗値は、センス層の磁化の向きと基準層の磁化の向きが互いに平行であるか、反平行であるかによって異なる。向きが反平行であるとき、メモリセルの抵抗値は最も大きくなり、その状態は論理「1」状態と呼ばれることがある。向きが平行であるとき、メモリセルの抵抗値は最も小さくなり、その状態は論理「0」状態と呼ばれることがある。メモリセルの抵抗状態は、メモリセルの抵抗値を検出することによって判定することができる。
ワード線およびビット線は、メモリセルの抵抗値の検出にも役立つ。行方向に延びるワード線はセンス層に電気的に接続され、列方向に延びるビット線は基準層に電気的に接続される。ワード線およびビット線は更に、メモリセルの抵抗値および状態を検出するための読出し回路に電気的にも接続される。
読出し動作の際、読出し回路は1本のワード線および1本のビット線を選択し、それらの導体の交点に位置するメモリセルの抵抗値を検出する。読出し回路は、選択されたメモリセルの両端に電圧を加え、そのメモリセルを通って流れる電流を生成する。メモリセルを通って流れる電流は、メモリセル両端の抵抗値に比例し、高抵抗状態と低抵抗状態を区別するために用いられる。
メモリデバイスは一般に信頼性があるものの、メモリデバイスがデータを確実に記憶する能力に影響を与える障害が発生することもある。障害には、メモリセルに関連する物理的障害と、読出し回路に関連する読取り障害とがある。
物理的障害には、製造上の欠陥や、デバイスの使用による経時変化などのような多数の原因がある。障害メカニズムには、メモリセルの短絡や開放といった多数の形がある。短絡したメモリセルの抵抗値は、期待される抵抗値よりもはるかに小さくなる。開放されたメモリセルの抵抗値は、期待される抵抗値よりも非常に大きくなる。短絡したメモリセルや開放されたメモリセルは、同じ行および同じ列に存在する他のメモリセルに影響を与えることがある。
読取り障害は、温度変化や電圧変動といった多数の原因から発生する。読出し回路は一組の温度および電圧値で較正される。そのため、温度および/または電圧が変化すると、読出し回路は較正状態から外れてしまうことがある。その場合、読出し回路は、較正不良が原因でメモリセルの状態を正確に読み取ることができなくなる。データをメモリセルに確実に記憶するためには、メモリセルの状態や、読出し回路が適当に較正されているか否か、といった情報を得ることが重要である。
従って、本発明の目的の1つは、適切な大きさの読み出し電流でメモリセルを読み出すように読み出し回路を較正する方法および装置を提供することである。
本発明の実施形態によれば磁気メモリが得られる。一実施形態において磁気メモリは、抵抗状態を提供するように構成されたメモリセルアレイと、読出し回路とを含む。読出し回路は、メモリセルアレイ内のメモリセルの抵抗値を検出し、検出結果を得て、該検出結果を、前記抵抗状態の間に位置する中央カテゴリを含む少なくとも3つの異なるカテゴリのうちの1つに分類するように構成される。
本発明の実施形態は、添付の図面を参照すると、さらによく理解することができる。図面中の構成要素は、必ずしも縮尺どおりに描かれてはいない。同じ参照符号は、対応する類似の部品を指している。
図1は、本発明による磁気メモリデバイス20の一実施形態を示す図である。磁気メモリデバイス20は、磁気メモリセルアレイ22と、読出し回路24と、書込み回路(分かりやすくするために図示せず)とを含む。メモリセルアレイ22は、読出し回路24に電気的に接続された磁気メモリセル26を含む。
読出し回路24は、メモリセル26の抵抗値を検出し、検出された抵抗値に対応するカウント値のような検出結果を生成するように構成される。図示の実施形態の場合、読出し回路24は、カウント値を生成し、そのカウント値を5つのカテゴリのうちの1つに分類するように構成される。分類は、領域と呼ばれることもある。5つの領域は、低抵抗状態領域と、高抵抗状態領域と、範囲外低領域と、範囲外高領域と、曖昧領域と呼ばれる中央領域とを含む。曖昧領域は、低抵抗状態領域と高抵抗状態領域との間に位置する。範囲外低領域は、低抵抗状態領域よりも低い抵抗値に位置し、範囲外高領域は、高抵抗状態領域よりも高い抵抗値に位置する。読出し回路24は、カウント値が範囲外領域のうちの1つに分類された場合、範囲外フラグを設定する。また、読出し回路24は、カウント値が曖昧領域に分類された場合、曖昧フラグを設定する。
他の実施形態では、読出し回路24は、多段検出読出し動作のうちの第1の検出動作においてメモリセル26の抵抗値を検出し、第1のカウントのような第1の検出結果を生成するように構成される。メモリデバイス20および読出し回路24は、第1のカウントが短絡または開放を示すものであった場合、即時較正応答として読出し回路24を直ちに較正する。第1のカウントが中央の較正不要領域内に位置する場合、読出し回路24は多段検出読出し動作を終了し、最終カウントと呼ばれる最終結果を得る。第1のカウントが短絡と中央の較正不要領域との間、または開放と中央の較正不要領域との間に位置する場合、読出し回路24は、遅延較正応答として読出し回路24を後で較正するための較正フラグを設定する。較正用フラグを設定した後、読出し回路24は読出し動作を完了し、最終カウントと呼ばれる最終結果を出力する。
最終カウントは、領域と呼ばれる5つのカテゴリのうちの1つに分類される。それらの領域は、低抵抗状態領域と、高抵抗状態領域と、範囲外低領域と、範囲外高領域と、曖昧領域と呼ばれる中央領域とを含む。曖昧領域は、低抵抗状態領域と高抵抗状態領域との間に位置する。範囲外低領域は、低抵抗状態領域よりも低い抵抗値に位置し、範囲外高領域は、高抵抗状態領域よりも高い抵抗値に位置する。読出し回路24は、最終カウントが範囲外領域のうちの1つに分類された場合、範囲外フラグを設定する。また、読出し回路24は、最終カウントが曖昧領域に分類された場合、曖昧フラグを設定する。
アレイ22内のメモリセル26は、x方向に延びる行とy方向に延びる列に行列状に配置される。図を分かりやすくするために、メモリデバイス20には比較的少数のメモリセル26しか描いていない。他の実施形態では任意の適当なサイズのアレイを用いることができる。例えば1Mビットの実施形態の場合、アレイ22は高さ1024個×幅1024個のメモリセル26から構成される場合がある。また、1Mビットアレイのようなアレイを複数個用いて、マクロアレイを形成してもよい。総データ記憶容量が大きいメモリデバイスは、アレイが大きくなりすぎてアレイの製造や制御が難しくならないように、複数のアレイを用いて構成してもよい。さらに、アレイは層状に形成され、3次元マクロアレイを形成するようにしてもよい。
128Mバイトの記憶容量を有する磁気メモリの一実施形態では、1024個の1Mビットアレイが、幅16アレイ×高さ16アレイのマクロアレイに4層の積層構成で配置される。任意選択で、メモリデバイスは2以上のそのようなマクロアレイを含んでもよい。128Mバイトマクロアレイの実施形態の場合、磁気メモリは、各1Mビットアレイ内の複数のメモリセルを選択するために、1つの行を選択する複数の行デコーダと、複数の列を選択する複数の列デコーダとを備える。メモリデバイスは、複数の1Mビットアレイに同時にアクセスする。複数のアレイのそれぞれにおいてアクセスされるセルは、一単位のデータの一部に対応する。アクセスされるセルは合わせて、512バイトの1セクタ単位、または1セクタの少なくとも一部のような、一単位のデータを提供する。複数のアレイが実質的に同時にアクセスされる。他の実施形態において、磁気メモリは、1つの列を選択する複数の列デコーダと、複数の行を選択する複数の行デコーダとを備える場合がある。
図示の実施形態において、読出し回路24は、行デコード回路28と、ステアリング回路30と、直接注入電荷増幅器32と、デジタルセンス増幅器34と、リセットスイッチ36と、積分器キャパシタ38とを備える。行デコード回路28はワード線40a〜40cに電気的に接続され、ステアリング回路30はビット線42a〜42cに電気的に接続される。導電性ワード線40a〜40cはアレイ22の一方の側の平面内をx方向に延び、導電性ビット線40a〜40cはアレイ22の反対側の平面内をy方向に延びる。アレイ22の各行について1本のワード線40が存在し、アレイ22の各列について1本のビット線42が存在する。メモリセル26は、ワード線40とビット線42の各交点にそれぞれ配置される。ステアリング回路30は、電荷増幅器導体44を通して電荷増幅器32に電気的に接続される。行デコード回路28は46において接地される。
電荷増幅器32、センス増幅器34、リセットスイッチ36、および積分器キャパシタ48は、ノード48において互いに電気的に接続される。また、センス増幅器34は、スイッチ制御導体50を通してリセットスイッチ36のゲートに電気的に接続される。リセットスイッチ36は52においてVDDに電気的に接続され、積分器キャパシタ38は54において接地される。
メモリデバイス20は、出力レジスタ56と、入出力(I/O)パッド58とを備える。センス増幅器34の出力は、センス増幅器出力導体60を通して出力レジスタ56に電気的に接続される。出力レジスタ56は、出力導体62を通してI/Oパッド58に電気的に接続される。図示の実施形態において、読出し回路24、出力レジスタ56、およびI/Oパッド58は、それぞれ一個しか描かれていない。他の実施形態では、任意の適当な数の読出し回路24、出力レジスタ56、およびI/Oパッド58を有する場合がある。
図示の実施形態では、書込み回路(図示せず)がワード線40a〜40cおよびビット線42a〜42cに電気的に接続される。書込み回路は、選択されたワード線40a〜40cを通じて第1の書込み電流をいずれかの方向に供給し、選択されたビット線42a〜42cを通じて第2の書込み電流をいずれかの方向に供給するように構成される。メモリセル30は、ワード線40とビット線42の各交点にそれぞれ配置される。
書込み動作の際、書込み回路は、1本のワード線40a〜40cおよび1本のビット線42a〜42cを選択し、それらの交点に位置するメモリセル26のセンス層の磁化の向きを設定または切替えする。書込み回路は、第1の書込み電流を選択されたワード線40a〜40cに供給し、第2の書込み電流を選択されたビット線42a〜42cに供給する。第1の書込み電流は選択されたワード線40a〜40cの周囲に右手の法則に従って磁界を発生させ、第2の書込み電流は選択されたビット線42a〜42cの周囲に右手の法則に従って磁界を発生させる。それらの磁界は合成され、選択されたメモリセル26のセンス層の磁化の向きを設定または切替えする。
読出し回路24は、アレイ22内のメモリセル26の抵抗値を検出し、検出された抵抗値に対応するカウントのような検出結果を生成する。図示の実施形態において、行デコード回路28は、1本のワード線40a〜40cを選択し、その選択したワード線40a〜40cを接地するスイッチを備える。ステアリング回路30は、1本のビット線42a〜42cを選択し、その選択したビット線42a〜42cを電荷増幅器32に電気的に接続するスイッチを備える。電荷増幅器32は、その選択されたビット線42a〜42cに定電圧を加える。センス電流が、選択されたビット線42a〜42c、選択されたメモリセル26、および選択されたワード線40a〜40cを通ってグラウンドまで流れる。選択されたメモリセル26の中を通って流れるセンス電流は、選択されたメモリセル26の抵抗値に対応する。
キャパシタ38が、リセットスイッチ36を通して電源電圧VDDまで充電される。キャパシタ38は、電荷増幅器32を通してセンス電流を選択されたメモリセル26に供給する。図示の実施形態の場合、リセットスイッチ36はp型金属酸化膜半導体(PMOS)トランジスタである。他の実施形態では、リセットスイッチ36としてトランジスタの組み合わせや、n型金属酸化膜半導体(NMOS)トランジスタのような他のタイプのトランジスタを使用してもよい。
デジタルセンス増幅器34は、リセットスイッチ36を制御し、ノード48の電圧を基準電圧と比較し、検出結果を生成して出力信号を出力レジスタ56に供給する。検出動作を開始するためには、センス増幅器34がリセットスイッチ36をオンに切り替え、キャパシタ38を電源電圧VDDまで充電する。センス増幅器34はリセットスイッチ36を開き、ノード48の電圧を基準電圧と比較する。ノード48の電圧は、選択されたメモリセル26を通るセンス電流および抵抗値に比例した速度で減少する。センス増幅器34はカウンタを有し、カウンタはノード48の電圧が基準電圧に減少するまでカウントを続ける。得られたカウント値は、選択されたメモリセル26の抵抗値に対応する。
図示の実施形態において、読出し動作は、3つの検出動作と、2つの書込み動作とを含む。まず、読出し回路24は、選択されたメモリセル26の抵抗値を検出し、第1のカウントを得る。第2の検出動作の前に、第1のカウントを2倍にして反転させ、負の値にしたものをセンス増幅器34のカウンタに入れる。書込み回路は、選択されたメモリセル26を本明細書で論理「1」と呼ばれる高抵抗状態に書き込み、選択されたメモリセル26の抵抗値を第2の検出動作において検出し、カウンタを第2のカウントまでインクリメントする。書込み回路は、選択されたメモリセル36を本明細書で論理「0」と呼ばれる低抵抗状態まで書き込み、選択されたメモリセル26の抵抗値を第3の検出動作において検出する。第3の検出動作は、第2のカウントを最終カウントである第3のカウントまでインクリメントする。後で詳しく説明するように、カウンタ内に得られる最終カウントは、選択されたメモリセル26の初期抵抗状態に対応する。他の実施形態において、読出し動作に含まれる検出動作の数は3つより多くても少なくてもよく、読出し動作に含まれる書込み動作の数は2つより多くても少なくてもよい。たとえば、一実施形態では、検出結果を選択されたメモリセル26へ書き戻すために第3の書込み動作を実施する場合がある。
図示の実施形態において、センス増幅器34は、最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類する。5つのカテゴリは、有効な低抵抗状態領域と、有効な高抵抗状態領域と、範囲外低領域と、範囲外高領域と、曖昧領域とを含む。曖昧領域は、低抵抗状態領域と高抵抗状態領域との間に位置する。範囲外低領域は低抵抗状態領域よりも小さい抵抗値を有する領域であり、範囲外高領域は高抵抗状態領域よりも大きい抵抗値を有する領域である。センス増幅器34は、論理「0」または論理「1」の出力信号を出力レジスタ56に供給する。さらに、センス増幅器34は最終カウントの領域を示すステータスフラグを出力する。
他の実施形態において、センス増幅器34は、多段検出読出し動作における第1のカウントを分類する。センス増幅器34は、第1のカウントが短絡または開放を示すものであった場合、読出し回路24を直ちに較正するための割込みを発生させる。第1のカウントが短絡領域と中央の較正不要領域との間、または開放領域と中央の較正不要領域との間に位置する場合、センス増幅器34は、読出し回路24を後で較正するためのフラグを設定する。フラグを設定した後、読出し回路24は読出し動作を完了し、得られた最終カウントを出力する。最終カウントは、低抵抗状態領域、高抵抗状態領域、範囲外低領域、範囲外高領域、および曖昧領域を含む5つの領域のうちの1つに分類される。曖昧領域は、有効な低抵抗状態領域と有効な高抵抗状態領域との間に位置する。範囲外低領域は低抵抗状態領域よりも小さい抵抗値を有する領域であり、範囲外高領域は高抵抗状態領域よりも大きい抵抗値を有する領域である。センス増幅器34は、論理「0」または論理「1」の出力信号を出力レジスタ56に供給し、ステータスフラグを出力する。
検出動作の際、読出し回路24は1本のワード線40a〜40cおよび1本のビット線42a〜42cを選択し、選択したワード線40a〜40cと選択したビット線42a〜42cの交点に位置するメモリセル26の抵抗値を検出する。行デコード回路28は1本のワード線40a〜40cを選択するように制御され、ステアリング回路30は1本のビット線42a〜42cを選択するように制御される。行デコード回路28は、選択されたワード線40a〜40cを接地する。ステアリング回路30は、選択されたビット線42a〜42cを電荷増幅器32に電気的に接続する。電荷増幅器32は、選択されたビット線42a〜42cに定電圧を加えてセンス電流を供給する。センス増幅器34はリセットスイッチ36をオンに切り替え、キャパシタ38を電源電圧VDDまで充電する。センス増幅器34は、リセットスイッチ36を開くと同時にカウント動作を開始する。キャパシタ38はセンス電流を電荷増幅器32に供給する。センス増幅器34はノード48の電圧を基準電圧と比較し、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでカウントを続ける。
多段検出読出し動作では、第1の検出動作を実施して、第1のセンスカウントを得る。第1のセンスカウントは、2倍にされ、反転され、負の値にされる。その負の値は、第2の検出動作の前にセンス増幅器34のカウンタに再び記憶される。書込み回路は選択されたメモリセル26に論理「1」を書き込み、センス増幅器34は選択されたメモリセル26の抵抗値を第2の検出動作において検出する。第2の検出動作の際、センス増幅器34内のカウンタは第2のカウントまでインクリメントされる。書込み回路は、選択されたメモリセル26を論理「0」に書き込み、センス増幅器34は、選択されたメモリセル26の抵抗値を第3の検出動作において検出する。第3の検出動作の際、センス増幅器34内のカウンタは第3の最終カウントまでインクリメントされる。センス増幅器34は、その最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類し、論理「0」または論理「1」の出力信号を出力レジスタ56に供給し、ステータスフラグをコントローラに供給する。
他の実施形態において、第1のセンスカウントは、即時較正領域と、較正用フラグまたは較正不要領域とに分類される場合がある。第1のカウントが較正用フラグまたは較正不要領域に分類された場合、メモリデバイス20は、多段検出読出し動作を完了するまで継続する。最終カウントは5つのカテゴリのうちの1つに分類される。
図2は、アレイ部分の一実施形態を符号70で示す。アレイ部分70は、ワード線40aと、メモリセル26と、ビット線42aとを含む。メモリセル26はワード線40aとビット線42aの間に配置される。図示の実施形態では、ワード線40aとビット線42aが互いに直交している。他の実施形態では、ワード線40aとビット線42aが互いに他の適当な角度をなして配置される場合もある。
図示の実施形態では、ワード線40aおよびビット線42aが、読出し回路24および書込み回路に電気的に接続される。書込み回路は書込み電流をワード線40aおよびビット線42aに供給し、メモリセル26の位置において、ワード線40aおよびビット線42aの周囲に右手の法則に従って磁界を生成する。それらの磁界は合成され、メモリセル26の状態を設定または切替えする。
読出し動作の際、読出し回路24は、多段検出読出し動作においてメモリセル26の抵抗値を3回検出する。検出動作の際、読出し回路24はビット線42aに定電圧を加える。センス電流が、ビット線42aおよびメモリセル26を通って、ワード線40aおよびグラウンドまで流れる。このセンス電流はキャパシタ38から供給され、メモリセル26を流れるセンス電流の大きさは、メモリセル26の抵抗値に対応する。
第1の検出動作においてセンス増幅器34は、メモリセル26の抵抗値に対応する第1のカウント値を生成する。第1のカウント値は2倍にされ、反転され、負の値にされて、第2の検出動作を開始する前に、センス増幅器34内のカウンタに再び記憶される。メモリセル26は高抵抗状態に書き込まれ、第2の検出動作の際、センス増幅器34内のカウンタは第2のカウント値までインクリメントされる。インクリメントの回数は、メモリセル26の高抵抗状態に対応する。メモリセル26が低抵抗状態まで書き込まれ、センス増幅器34内のカウンタが第3の最終カウントまでインクリメントされる。インクリメントの回数は、メモリセル26の低抵抗状態に対応する。最終カウントは5つのカテゴリのうちの1つに分類される。センス増幅器34は論理出力信号を出力レジスタ56に供給し、ステータスフラグを出力する。
他の実施形態において、第1のカウント値は、即時較正領域と、較正用フラグまたは較正不要領域とに分類される場合がある。第1のカウント値が即時較正カテゴリに分類された場合、読出し回路24が較正され、メモリセル26内の抵抗値が再度検出される。メモリセル26の抵抗値が即時較正カテゴリにn回分類された場合、メモリセル26が開放または短絡していることを示すフラグが設定される。nの値は任意の適当な数でよく、例示の実施形態では、nの値を2にしている。また、あるフラグを短絡の指示に使用した場合、開放の指示には別のフラグが使用される。
第1のカウント値が較正用フラグまたは較正不要カテゴリに位置する場合、読出し動作は多数書込検出動作を継続し、最終カウントを得る。最終カウントは5つのカテゴリのうちの1つに分類され、センス増幅器34が論理出力信号を出力レジスタ56に供給し、ステータスフラグをコントローラに供給する。
図3は、アレイ部分70の一実施形態の断面を示す図である。アレイ部分70は、ワード線40aとビット線42aの間に配置されたメモリセル26を含む。メモリセル26はセンス層72と、スペーサ層74と、基準層76とを含む。スペーサ層74はセンス層72と基準層76の間に配置される。センス層72はワード線40aに隣接して配置され、基準層76はビット線42aに隣接して配置される。センス層72の磁化の向きは変更可能であり、基準層76の磁化の向きはピン止めされている。
図示の実施形態において、メモリセル26はMTJスピントンネルデバイスである。スペーサ層74は絶縁性障壁層であり、読出し動作の際には、スペーサ層を通過して電荷が移動する。メモリセル26の両端に電圧を加えると、スペーサ層74を通過する電荷の移動が発生し、センス電流がメモリセル26の中を流れる。他の実施形態では、メモリセル26としてGMR構造を使用する場合もある。その場合、スペーサ層74は銅のような導体である。
図4は、直接注入電荷増幅器32およびデジタルオフセット較正回路100の一実施形態を示す図である。電荷増幅器32は、PMOS差動増幅器と、粗較正回路102と、微較正回路104とを含む。PMOS差動増幅器は、第1、第2および第3のPMOSトランジスタ106a、106bおよび106eと、第1および第2のNMOSトランジスタ106cおよび106dとを含み、それらのトランジスタによって電流経路を制御する。PMOSトランジスタ106aおよび106bは、基板内の分離されたn型ウェル内に配置され、第1および第2のPMOSトランジスタ106aおよび106bのバックゲートバイアスを制御する。PMOSトランジスタ106aおよび106bのゲートを貫通して延びる矢印は、基板に対する接続を概略的に表している。基板は、NMOSトランジスタ106cおよび106dに対して共通である。
差動増幅器の後ろには第2ステージ増幅が接続される。第2ステージ増幅回路は、利得を高め、フィードバックループを用いて出力を制御する2つのトランジスタ108aおよび108bを含む。フィードバックループは、第2ステージトランジスタ108aおよび108bと、それに接続された電流源トランジスタ110および第1のPMOSトランジスタ106aとを含む。第2ステージトランジスタ108aおよび108bは制御信号を電流源トランジスタ110のゲートに供給する。フィードバック信号は、電流源トランジスタ110を通して第1のPMOSトランジスタ106aに供給される。
高利得の増幅器を使用するので、閉ループ安定性が問題になることがある。そのため、第2ステージトランジスタ108aおよび108bの安定性を制御する周波数補償用の構成要素として、抵抗回路112およびキャパシタ回路114を備える。抵抗回路112およびキャパシタ回路114は、第2ステージトランジスタ108aおよび108bの高周波利得を低減し、閉ループ演算増幅器が不安定になるのを防止する。
電流源トランジスタ110のゲートは、第2ステージトランジスタ108aおよび108bならびにキャパシタ回路114に接続される。電流源トランジスタ110のドレイン−ソース間経路は、電荷増幅器導体44を通して第1のPMOSトランジスタ106aのゲートに電気的に接続される。電流源トランジスタ110のドレイン−ソース間経路は更に、メモリデバイス20のノード48にも電気的に接続される。
通常の動作では、電源電圧VDDが、第3のPMOSトランジスタ106eおよび第2ステージトランジスタ108aに供給される。BIAS電圧が第3のPMOSトランジスタ106eのゲートに印加され、センス電圧Vsが第2のPMOSトランジスタ106bのゲートに供給される。電荷増幅器32は、差動増幅器の入力部間、すなわち第1のPMOSトランジスタ106aのゲートと第2のPMOSトランジスタ106bのゲートとの間を仮想的に短絡させることによって、電荷増幅器導体44上の電圧をセンス電圧Vsに維持する働きをする。電荷増幅器導体44は、選択されたメモリセル26に電気的に接続される。
キャパシタ38はノード48に電気的に接続され、電流源トランジスタ110を通して電荷増幅器導体44および選択されたメモリセル26にセンス電流を供給する。電荷増幅器32は、電流源トランジスタ110を流れる電流を調節し、その電流を所定時間だけ一定に維持することによって、電荷増幅器導体44上の電圧を検出し、制御する。センス電流が電流源トランジスタ110および選択されたメモリセル26を通って流れ、キャパシタ38が放電される。センス増幅器34は、ノード48の電圧を検出し、検出した電圧を基準電圧と比較して検出結果を得る。
粗較正回路102は、粗いオフセット補正を実施する。粗較正回路102は、バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−を第1および第2のPMOSトランジスタ106aおよび106bの分離されたウェルに印加することによって、粗いオフセット補正を実施する。バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−のレベルは、粗較正回路102に記憶された第1のデジタル値に従って設定される。バックゲートバイアス電圧を変化させるオフセット電圧の感度は、比較的大きくすることができる。したがって、バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−の印加は、オフセット電圧に対して粗い補正を施すのに適している。
微較正回路104は細かいオフセット補正を実施する。細かいオフセット補正は、差動増幅器内のトランジスタ106a〜106eのインピーダンスを調節することにより実施される。インピーダンス調節の量は、微較正回路104に記憶された第2のデジタル値によって決定される。
較正回路100は、較正制御回路120と、テスト電流源122と、粗較正回路102および微較正回路104にそれぞれ記憶される第1および第2のデジタル値を決めるためのカウンタ124とを含む。較正の際、テスト電流源122は、テスト電流Itestをノード48に供給する。テスト電流Itestの大きさは、オフセット誤差が存在しないものと仮定したときの予想センス電流の値とほぼ同じ値にすることができる。
較正モードの開始時に、カウンタ124は0からカウントを開始する。そのカウントは、制御バスA0:A5ならびにゲート制御GATE_CおよびGATE_Fを介して粗較正回路102および微較正回路104に供給される。カウントの最上位ビットA5がローであるときは粗い較正が実施され、最上位ビットA5がハイであるときは細かい較正が実施される。粗い較正の際、カウントがインクリメントされる度に、バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−のレベルが変更される。バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−が変更されたとき、ノード48における電圧変化が検査される。テスト電流Itestが電荷増幅器32のセンス電流よりも大きい場合、ノード48の電圧Vtestはハイにプルアップされる。テスト電流Itestが電荷増幅器32のセンス電流以下である場合、ノード48の電圧Vtestはローにプルダウンされる。ノード48の電圧がハイからローへ、またはその逆に変更されるとき、ノード48の電圧変化は、較正制御回路120内の相補形金属酸化膜半導体(CMOS)論理ゲートに対する論理入力と機能するくらいの十分な大きさを持つ。
新たなカウントによってバックゲートバイアス電圧が変化し、テスト電流Itestの大きさがセンス電流以下になると、電圧変化が生じる。電圧変化を引き起こしたカウントは粗較正回路102に記憶される。このカウントは、バックゲートバイアス電圧Vcc+およびVcc−を設定する第1のデジタル値として使用される。カウントがそれ以上インクリメントされても、粗較正回路102に記憶された数値は変更されない。
カウントが「01111」に達した後、次のインクリメントによって最上位ビットA5がハイになり、残りのビットA0〜A4がローになると、細かい較正が開始される。テスト電流Itestの初期レベルはセンス電流未満である。細かい較正中にカウントがインクリメントされる度に、トランジスタインピーダンスは新たなレベルに変更される。新たなカウントによってトランジスタインピーダンスが変化し、テスト電流Itestの大きさがセンス電流以上になると、さらに電圧変化が生じる。電圧変化を引き起こしたカウントは微較正回路104に記憶される。このカウントは、トランジスタインピーダンスを設定する第2のデジタル値として使用される。
本発明で使用するのに適した電荷増幅器32の一実施形態は、2001年7月17日にPerner他に対して付与された「Operational Amplifier With Digital Offset Calibration」と題する米国特許第6,262,625号に記載されている。
図5は、抵抗器26で表される選択されたメモリセルの読出し動作を実施するデジタルセンス増幅器34の一実施形態を示す図である。センス増幅器34は、センス増幅器コントローラ200と、Nビットカウンタ202と、プリセットレジスタ204と、閾値比較ロジック206と、コンパレータ208と、クロック210と、クロックゲート212とを含む。センス増幅器コントローラ200は、カウンタバス201を通してNビットカウンタ202に電気的に接続され、閾値比較ロジック206およびプリセットレジスタ204と電気的に通信する。また、センス増幅器コントローラ200は、ゲート制御導体203を通してクロックゲート212に接続されるとともに、スイッチ制御導体50を通してリセットスイッチのゲート36にも電気的に接続される。
Nビットカウンタ202は、閾値比較バス207を通して閾値比較ロジック206に接続されるとともに、プリセットレジスタバス209を通してプリセットレジスタ204にも電気的に接続される。Nビットカウンタは、閾値比較ロジック206およびプリセットレジスタ204に対し、カウント値を双方向に転送する。また、Nビットカウンタ202は、ゲート出力導体205を通してクロックゲート212にも電気的に接続され、ゲート制御されたクロック信号を受信する。
クロックゲート212は、クロック導体211を通してクロック210に電気的に接続される。また、クロックゲート212は、クロック信号をゲート制御するために、コンパレータ導体213を通してコンパレータ208にも電気的に接続される。
リセットスイッチ36のドレイン−ソース間経路は、VDDおよびノード48に電気的に接続される。ノード48はセンス増幅器34のコンパレータ208に電気的に接続される。また、ノード48は、直接注入電荷増幅器32およびキャパシタ38にも電気的に接続される。キャパシタ38は54において接地される。電荷増幅器32は、電荷増幅器導体44およびステアリング回路30(図5には図示していない)を通して、メモリセル26に電気的に接続される。
読出し動作の際、行デコード回路28は選択されたメモリセル26を接地し、ステアリング回路30は選択されたメモリセル26を電荷増幅器導体44および電荷増幅器32に電気的に接続する。センス電圧Vsが電荷増幅器32に供給され、電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端における対応するセンス電圧Vs’を出力する。
センス増幅器コントローラ200は、制御信号をリセットスイッチ36のゲートに送ってリセットスイッチ36をオンに切り替え、電源電圧VDDを積分器キャパシタ38に加える。積分器キャパシタ38の充電が完了すると、センス増幅器コントローラ200は制御信号を送ってリセットスイッチ36をオフに切り替える。センス電流Isが、キャパシタ38から電荷増幅器32および選択されたメモリセル26を通って流れる。ノード48の電圧が選択されたメモリセル26に加わる電圧よりも高い間は、キャパシタ38が線形積分器として機能する。
電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端にかかるセンス電圧Vs’を制御する。センス電圧Vs’は、選択されたメモリセル26の中を流れるセンス電流Isとは無関係に、実質的に一定に維持される。電荷増幅器32の中を流れる電流は、選択されたメモリセル26の抵抗値に正比例する。電荷増幅器32は、センス電圧Vs’を一定値に維持するとともに、広範囲のセンス電流Isにわたってセンス電圧Vs’の変動を最小限に抑える高利得の負帰還増幅器を含む。
図示の実施形態において、リセットスイッチ36がオフに切り替えられた後キャパシタ38が放電される速度は、選択されたメモリセル26の抵抗値とキャパシタ38のキャパシタンスとによって決まる。キャパシタ38の放電は、選択されたメモリセル26の抵抗値がR+ΔRである高抵抗状態であるときに比べて、選択されたメモリセル26の抵抗値がRである低抵抗状態のときの方が速い。
センス増幅器34は、積分時間を測定し、選択されたメモリセル26の抵抗状態を判定する。クロックゲート212は、センス増幅器コントローラ200、コンパレータ208およびクロック210からそれぞれ信号を受信する。クロックゲート212はゲート制御されたクロック信号をNビットカウンタ202に供給し、Nビットカウンタ202をインクリメントする。クロック210は、高速のクロック信号をクロックゲート212に供給する。
センス増幅器コントローラ200がリセットスイッチ36をオフに切り替えると、センス増幅器コントローラ200は、クロックゲート212を作動させてクロックをNビットカウンタ202に供給できるようにする。コンパレータ208は、ノード48の電圧をDC基準電圧Vrefと比較する。ノード48の電圧が基準電圧Vrefに達すると、コンパレータ208はクロックゲート212に信号を送り、Nビットカウンタ202に対するクロック供給を停止させる。Nビットカウンタ202内のカウント値は、ノード48の電圧が基準電圧Vrefまで降下するのに要する時間の長さを示す。
センス増幅器コントローラ200は読出し回路24を制御して、読出し回路24を読出し動作や、読出し回路24の較正といった様々なモードで動作させる。コントローラ200は、リセットスイッチ36、クロックゲート212、カウンタ202、プリセットレジスタ204、および閾値比較ロジック206を制御する。
プリセットレジスタ204はNビットのプリセットレジスタであり、その内容はカウンタ202にロードされる。初期化時や多段検出読出し動作の完了時に、センス増幅器コントローラ200は特定の値をプリセットレジスタ204にロードする。他の実施形態において、その特定の値は、メモリデバイス20の入力パッドを通して供給されるようにしてもよい。
閾値比較ロジック206はセンス増幅器コントローラ200によって制御され、カウンタ202から受信したカウント値を一組の閾値と比較する。図示の実施形態において、閾値比較ロジック206は、カウンタ202からの最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類する。5つのカテゴリは、低抵抗状態領域と、高抵抗状態領域と、範囲外低領域と、範囲外高領域と、曖昧領域とを含む。曖昧領域は、低抵抗状態領域と高抵抗状態領域の間に位置する。範囲外低領域は、低抵抗状態領域よりも低い抵抗値を有する領域であり、範囲外高領域は、高抵抗状態領域よりも高い抵抗値を有する領域である。
閾値比較ロジック206はセンス増幅器コントローラ200によって制御され、カウンタ202から最終カウントを受信し、その最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類する。閾値比較ロジック206は、論理「0」または論理「1」をNビットカウンタ202に送り、Nビットカウンタ202は出力信号DOUTを出力レジスタ56およびI/Oパッド58に供給する。閾値比較ロジック206は更に、ステータスフラグをセンス増幅器コントローラ200に供給する。このステータスフラグは、カウンタ202から受信した最終カウントのカテゴリを示すものである。センス増幅器コントローラ200は、そのステータスフラグをメモリデバイス20の出力パッドを通して外部回路に供給する。
図示の実施形態において、読出し動作は、3つの検出動作と2つの書込み動作とを含む多数検出動作である。選択されたメモリセル26の抵抗状態を検出するためには、行デコード回路28が1本のワード線40a〜40cを選択し、ステアリング回路30が1本のビット線42a〜42cを選択する。選択されたワード線40a〜40cと選択されたビット線42a〜42cは、選択されたメモリセル26の位置で交差する。第1の検出動作において、選択されたメモリセル26の抵抗値を検出し、第1のカウント値をカウンタ202内に得る。センス増幅器コントローラ200は、カウンタ202から第1のカウント値を受信し、その第1のカウント値を2倍にする。2倍にする動作は、2進値を1ビットだけ左にシフトすることによって実施される。センス増幅器コントローラ200は、2倍にした第1のカウント値を反転させ、第1のカウント値を2倍して負にした値を得て、その値をプリセットレジスタ204に供給する。プリセットレジスタ204は、第2の検出動作の前に、その第1のカウント値を2倍して負にした値をカウンタ202に転送する。
センス増幅器コントローラ200は、メモリデバイス20に対し、選択されたメモリセル26を高抵抗状態に書き込むべきことを指示する。選択されたメモリセル26が高抵抗状態に書き込まれた後、その選択されたメモリセル26の抵抗値を第2の検出動作において検出する。第2の検出動作の際のカウンタ202のプリセット値、すなわち初期値は、プリセットレジスタ204からカウンタ202に供給された、第1のカウント値を2倍して負にした値である。第2の検出動作は上で説明したように進められ、ノード48の電圧が基準電圧Vrefに降下するまで、カウンタ202はインクリメントされ続ける。カウンタ202内の負の値は0に向けてインクリメントされる。第2の検出動作の後、センス増幅器コントローラ200はカウンタ202から第2のカウント値を受信し、その第2のカウント値をプリセットレジスタ204に渡す。第3の検出動作の開始時に、プリセットレジスタ204はその第2のカウント値をカウンタ202にロードする。
センス増幅器コントローラ200は、メモリデバイス20に対し、選択されたメモリセル26を低抵抗状態に書き込むべきことを指示する。選択されたメモリセル26が低抵抗状態に書き込まれた後、選択されたメモリセル26に対して第3の検出動作を実施する。第3の検出動作を開始するために、プリセットレジスタ204は、第2のカウント値、すなわち第2の検出動作の後カウンタ202内に残されたカウント値をカウンタ202にロードする。第3の検出動作は、ノード48の電圧が基準電圧Vrefに降下するまでカウンタ202をインクリメントし続ける。その結果得られた最終カウントと呼ばれるカウントは、閾値比較ロジック206に供給され、5つのカテゴリのうちの1つに分類される。
閾値比較ロジック206は、最終カウントを、低抵抗状態領域、高抵抗状態領域、範囲外低領域、範囲外高領域、または曖昧領域に分類する。閾値比較ロジック206は、論理「0」または論理「1」をカウンタ202に供給する。カウンタ202は、DOUT信号を出力レジスタ56に供給する。閾値比較ロジック206は更に、ステータスフラグをセンス増幅器コントローラ200に供給し、センス増幅器コントローラ200はそのステータスフラグを外部回路に供給する。
多段検出読出し動作の一例では、選択されたメモリセル26の抵抗値を検出することにより、第1のカウント値「100」が得られる。この例の場合、高抵抗状態のときにカウント値「110」が得られ、低抵抗状態のときにカウント値「100」が得られる。第1のカウント値「100」を2倍にすると、第1のカウント値を2倍にした値「200」が得られる。正のカウント値「200」を反転させると、第1のカウント値を2倍にして負にしたカウント値「約−200」が得られる。第1のカウント値を2倍にして負にしたこの値は、プリセットレジスタ204に供給される。選択されたメモリセル26を高抵抗状態に書き込み、第2の検出動作を実施する。第2の検出動作の際、カウンタは「110」カウントだけインクリメントされ、第2のカウント値「約−90」になる。カウント値「−90」は、センス増幅器コントローラ200によって受信され、プリセットレジスタ204に渡される。メモリセル26を低抵抗状態に書き込み、選択されたメモリセル26を第3の検出動作によって検出する。プリセットレジスタ206はカウント値「−90」をカウンタ202にロードし、第3の検出動作が開始される。第3の検出動作の際、カウンタは「100」カウントだけインクリメントされ、最終カウント値「+10」が得られる。
この例において、曖昧領域すなわち曖昧カテゴリは、0を中心にして±2の範囲として定義される。高抵抗状態領域は−2〜−15の範囲、低抵抗状態領域は+2〜+15の範囲である。範囲外高領域は−15よりも小さい範囲、範囲外低領域は+15よりも大きい範囲である。読出し動作の際の範囲外高領域または範囲外低領域の値は、過剰な雑音や、非線形抵抗値不良が原因で発生することがある。抵抗値が非常に高い場合および非常に低い場合、選択されたメモリセル26の状態変化に伴なう選択されたメモリセル26の抵抗値の変化は、あるとしてもごく僅かである。したがって、短絡時のように抵抗値が非常に小さい場合や、開放時のように抵抗値が非常に大きい場合、最終カウントは曖昧領域に分類される結果となる。
この例の場合、最終カウント+10は、明らかに低抵抗状態領域に入る。カウンタ202は論理「0」のDOUT信号を出力レジスタ56に送り、センス増幅器コントローラ200は有効な論理「0」を指すフラグを設定する。図示の実施形態において、センス増幅器コントローラ200は、5つのカテゴリのそれぞれについて1つのフラグを設定する。他の実施形態において、センス増幅器コントローラ200は、両方の有効な論理状態について1つのフラグを使用し、範囲外低カテゴリおよび範囲外高カテゴリの両方について1つのフラグを使用してもよい。
他の実施形態において、センス増幅器34は、多段検出読出し動作の第1のカウントを5つのカテゴリすなわち領域のうちの1つに分類する。さらに、先の実施形態について説明したように、センス増幅器34は最終カウントを5つの領域のうちの1つに分類する。第1のカウントは、短絡、開放、2つの遅延較正領域、および較正不要領域からなる5つの領域のうちの1つに分類される。2つの遅延較正領域は、一方の領域が短絡領域と較正不要領域の間に位置し、他方の領域が開放領域と較正不要領域の間に位置する。較正不要領域は、低抵抗状領域および高抵抗状態領域を含む中央の領域である。第1のカウントを分類するための5つの領域は、最終カウントを分類するための5つの領域とは異なる。
この実施形態の場合、第1のカウントは5つの領域のうちの1つに分類される。第1のカウントが短絡または開放として分類された場合、センス増幅器コントローラ200は、メモリデバイス20に対し、読出し回路24の即時較正を実行すべきことを指示する。即時較正の後、メモリデバイス20は、選択されたメモリセル26を再テストする。短絡または開放として分類されたときに即時較正を行なうというシーケンスは、最大でn回まで実施される。同じ選択されたメモリセル26に関する第1のカウントが短絡または開放をn回示した場合、センス増幅器コントローラ200は、その選択されたメモリセル26が開放または短絡していることを示すフラグを設定する。図示の実施形態の場合、センス増幅器コントローラ200は、短絡を示すために1つのフラグを設定し、開放を示すためにもう1つのフラグを設定する。選択されたメモリセル26に短絡または開放のフラグが設定されると、メモリデバイス20はその選択されたメモリセル26の抵抗値の検出を中止する。
第1のカウントが2つの遅延較正領域のうちの一方に分類された場合、センス増幅器コントローラ200は、読出し回路24を後で較正しなければならないことを示すフラグを設定する。センス増幅器コントローラ200は多段検出読出し動作を継続し、最終カウントを得て、その最終カウントを上記のように5つの領域のうちの1つに分類する。選択されたメモリセル26または所定数のメモリセル26の抵抗値の検出が終わった後、遅延較正動作において、読出し回路24を較正することができる。読出し回路24の較正が終わった後、遅延較正フラグはクリアされる。
第1のカウントが較正不要カテゴリに分類された場合、センス増幅器コントローラ200は多段検出読出し動作を最後まで実施し、最終カウントを得る。最終カウントは、5つのカテゴリのうちの1つに分類される。
第1のカウントを分類する例として、読出し回路24が選択されたメモリセル26に対して第1の検出動作を実施し、カウンタ202から第1のカウント値「100」を得たものとする。第1のカウント値「100」は、閾値比較ロジック206によって受信され、5つの第1センスカテゴリのうちの1つに分類される。この例では、低抵抗状態における選択されたメモリセル26からは第1の予測カウント値「100」が得られ、高抵抗状態における選択されたメモリセル26からは第1の予測カウント値「110」が得られるものとする。較正不要領域は「85」から「125」までである。第1のカウント値がこの領域に入る場合、そのカウント値は、その検出抵抗値のまま読出し動作の継続が可能であることを示す。低遅延較正領域の範囲は「70」〜「85」であり、高遅延較正領域の範囲は「125」〜「140」である。第1のカウント値がそれらの範囲のうちの一方に入る場合、そのカウント値は、その検出抵抗値および第1のカウント値のまま読出し動作の継続が可能であることを示す。ただし、読出し回路24は後で較正しなければならない。短絡即時較正領域はカウント値が「70」よりも小さい領域であり、開放即時較正領域はカウント値が「140」よりも大きい領域である。第1のカウント値が「70」よりも小さいか、「140」よりも大きい場合、そのカウント値は、読出し回路24を直ちに較正しなければならないこと、すなわち選択されたメモリセル26が短絡または開放していることを示す。この例の場合、第1のカウント値「100」が較正不要領域内に位置しているので、読出し動作は最終カウントを得るまで継続され、最終カウントは5つのカテゴリのうちの1つに分類される。
本発明で使用するのに適したセンス増幅器34の一実施形態は、2001年2月13日にPerner他に対して付与された「MRAM Device Including Digital Sense Amplifiers」と題する米国特許第6,188,615号に記載されている。
図6は、読出し動作の結果が5つのカテゴリのうちの1つに分類される確率(p)を示すグラフである。この読出し動作は、最終カウントを生成する多段検出読出し動作である。最終カウントは、代表的なメモリセル26から得られる最終カウントサンプルの100パーセントを対象としてプロットされている。メモリセル26はサンプルによって、低抵抗状態に書き込まれるものもあれば、高抵抗状態に書き込まれるものもある。最終カウントの目盛りは、センス増幅器34によって区別される5つのカテゴリである5つの領域すなわち範囲に分割されている。
カテゴリ300において、最終カウントは範囲外高カテゴリとして分類される。このカテゴリは、過剰な雑音や抵抗値の非線形に起因するエラーが存在する可能性がある状態であることを示す。センス増幅器34は、論理「1」の出力信号を出力レジスタ56に供給する。さらに、センス増幅器34は、最終カウントが範囲外高カテゴリに入ることを示すフラグを設定する。
カテゴリ302において、最終カウントは高抵抗状態カテゴリとして分類される。カテゴリ302に入る最終カウントは有効な高抵抗状態のカウント値である。センス増幅器34は、DOUTから論理「1」の出力信号を出力レジスタ56に供給する。さらに、センス増幅器34は、最終カウントが有効な論理「1」であることを示すフラグを設定する。
カテゴリ304において、最終カウントは、抵抗状態を正確に判定することができない曖昧領域として分類される。このとき、その最終カウントは、メモリセル26が低抵抗状態にあるときの最終カウント値と、メモリセル26が高抵抗状態にあるときの最終カウント値との間に位置する。曖昧カテゴリ304において、センス増幅器34は、出力信号DOUTとして論理「0」または論理「1」を出力レジスタ56に供給する。供給する論理値は、出力レジスタ56に前に供給された論理値のような、所定の基準に基づいて決められる。センス増幅器34は、最終カウントが曖昧カテゴリ304に入ることを示すフラグを設定し、全てのフラグと同様に、そのフラグを必要に応じて外部装置に供給する。
カテゴリ306において、最終カウントは低抵抗状態カテゴリとして分類される。カテゴリ306に入る最終カウントは、有効な低抵抗状態カウントである。センス増幅器34は、DOUTから論理「0」の出力信号を出力レジスタ56に供給する。さらに、センス増幅器34は、最終カウントが有効な論理「0」であることを示すフラグを設定する。
カテゴリ308において、最終カウントは範囲外低カテゴリに分類される。このカテゴリは、過剰な雑音や抵抗の非線形に起因するエラーが存在する可能性がある状態であることを示す。センス増幅器34は、論理「0」の出力信号を出力レジスタ56に供給する。さらに、センス増幅器34は、最終カウントが範囲外低カテゴリに入ることを示すフラグを設定する。
図示の実施形態において、閾値比較ロジック206は、抵抗値の5つのカテゴリ間を区別するための閾値と、メモリセル26から検出された最終カウントとを有する。それらの閾値は、メモリデバイス20内のメモリセル26の代表的なサンプルから計算される。選択されたメモリセル26が、低抵抗状態および高抵抗状態において検出される。最終カウントは、5つのカテゴリ間の境界を定める標準偏差のような所定の判定基準を用いて5つのカテゴリに分類される。計算された閾値は、最終カウントを5つの領域のうちの1つに分類するための閾値比較ロジック206に記憶される。
図7は、メモリデバイス20の読出し動作の一実施形態を示すフロー図である。この読出し動作は、3つの検出動作と、少なくとも2つの書込み動作とを含む多段検出多段書込み読出し動作である。400に示すように、読出し動作を開始するためには、行デコード回路28が1本のワード線40a〜40cを選択し、ステアリング回路30が1本のビット線42a〜42cを選択し、選択されたワード線40a〜40cと選択されたビット線42a〜42cの交点に位置するメモリセル26を選択する。第1の検出動作402において、行デコード回路28は選択されたワード線40a〜40cを接地し、ステアリング回路30は選択されたビット線42a〜42cを電荷増幅器32に接続する。センス増幅器34は、リセットスイッチ36を制御して導通させ、キャパシタ38をノード48における電源電圧VDDまで充電した後、リセットスイッチ36を制御してその導通を中止する。電荷増幅器32は、選択されたビット線42a〜42cに定電圧を供給する。その定電圧により、選択されたメモリセル26の中を流れる一定のセンス電流Isが発生する。センス電流Isはキャパシタ38から供給される。センス増幅器34は、キャパシタ38が基準電圧に降下するまでの間、第1のカウント値をカウントする。第1のカウント値はセンス増幅器コントローラ200によって受信され、2倍にされる。2倍にされた第1のカウントは反転され、負の値にされ、その値がプリセットレジスタ204に記憶される。
404において、書込み回路は、選択されたメモリセル26を本明細書で論理「1」と呼ぶ高抵抗状態に書き込む。選択されたメモリセル26が高抵抗状態に書き込まれた後、406において、読出し回路24は第2の検出動作を実施する。第2の検出動作の開始時にプリセットレジスタ204は、第1のカウント値を2倍して負にした前記値をカウンタ202にロードする。行デコード回路28およびステアリング回路30は、選択されたメモリセル26をグラウンドおよび電荷増幅器32にそれぞれ接続する。センス増幅器34はリセットスイッチ36を制御して導通させ、キャパシタ38をノード48における電源電圧VDDまで充電した後、リセットスイッチ36を制御してその導通を中止する。電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端に定電圧を加え、選択されたメモリセル26を流れる一定のセンス電流Isを生成する。カウンタ202は、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでの間、0に向けてインクリメントされ続ける。カウンタ202内の第2のカウントはセンス増幅器コントローラ200によって受信され、プリセットレジスタ204にロードされる。
408において、書込み回路は、選択されたメモリセル26を本明細書で論理「0」と呼ぶ低抵抗状態に書き込む。選択されたメモリセル26が論理「0」に書き込まれた後、410において、読出し回路24は第3の検出動作を実施する。第3の検出動作の開始時に、プリセットレジスタ204は第2のカウントをカウンタ202にロードする。行デコード回路28およびステアリング回路30は、選択されたメモリセル26をグラウンドおよび電荷増幅器32にそれぞれ接続する。センス増幅器34は、リセットスイッチ36を制御して導通させ、キャパシタ38をノード48における電源電圧VDDまで充電した後、リセットスイッチ36を制御してその導通を中止する。電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端に定電圧を加え、選択されたメモリセル26の中を流れる一定のセンス電流Isを生成する。カウンタ202は、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでの間、インクリメントされ続ける。カウンタ202内に得られたカウント値は最終カウントと呼ばれ、3つの検出動作402、406および410の正味のカウント値である。閾値比較ロジック206はその最終カウントを受信して5つのカテゴリのうちの1つに分類する。412において、センス増幅器34は論理「0」または論理「1」の出力信号DOUTを出力する。さらにメモリデバイス20は、選択されたメモリセル26を最終カウントによって決まるような論理「0」または論理の「1」状態に書き込む。
閾値比較ロジック206は、最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類する。閾値比較ロジック206は、分類判定を任意の順序で実施することができる。図示の実施形態の場合、閾値比較ロジック206は、最終カウントが有効な低抵抗状態カテゴリ306または有効な高抵抗状態カテゴリ302に分類されるか否かを414において判定する。最終カウントがカテゴリ306またはカテゴリ302に分類された場合、416において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、その最終カウントが有効な論理「0」であることを指すフラグ、またはその最終カウントが有効な論理「1」であることを示すフラグを設定する。418において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。
最終カウントが低抵抗状態カテゴリ306にも高抵抗状態カテゴリ302にも分類されなかった場合、420において閾値比較ロジック206は、その最終カウントが範囲外高カテゴリ300または範囲外低カテゴリ308に分類されるか否かを判定する。最終カウントが範囲外高カテゴリまたは範囲外低カテゴリに分類されることが分かった場合、422において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、範囲外高フラグまたは範囲外低フラグを設定する。418において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。
最終カウントが範囲外高カテゴリにも範囲外低カテゴリにも分類されなかった場合、その最終カウントは、曖昧領域すなわちカテゴリ304に位置するものと推定される。424において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、その最終カウントが曖昧カテゴリ304に位置していることを示すフラグを設定する。418において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。この読出し動作の結果は、論理「0」または論理「1」の出力信号DOUTと、最終カウントのカテゴリを示すフラグである。
図8は、第1の検出動作結果が5つのカテゴリのうちの1つに分類される確率(p)を示す他の実施形態に関するグラフである。第1の検出動作結果は、選択されたメモリセル26の抵抗値に直接関連する第1のセンスカウントである。抵抗値は、スニークパス抵抗、直列パス抵抗、および回路雑音の影響を含む。第1のセンスカウントは、代表的なメモリセル26から得られる第1のセンスカウントサンプルの100パーセントを対象としてプロットされている。メモリセル26はサンプルによって、低抵抗状態に書き込まれるものもあれば、高抵抗状態に書き込まれるものもある。第1のセンスカウントの目盛りは、センス増幅器34が第1のカウントを区別する5つのカテゴリである5つの領域すなわち範囲に分割されている。
カテゴリ500は、その抵抗値が非常に小さく、メモリセル26が短絡していることを意味する。センス増幅器34はメモリデバイス20を制御し、読出し回路24を直ちに較正する。較正の後、選択されたメモリセル26を再び検出する。短絡カテゴリ500がn回指示された場合、センス増幅器34は、選択されたメモリセル26が短絡していることを示すフラグを設定する。
カテゴリ502は、その抵抗値が、短絡したメモリセル26の抵抗値よりも大きいが、較正不要領域504に分類されるほど大きくはないことを意味する。カテゴリ502は低遅延較正領域を表す。センス増幅器34は、検出された抵抗値が低遅延較正カテゴリ502に分類されることを示す較正用フラグを設定する。メモリデバイス20は読出し動作を継続する。選択されたメモリセル26、または所定数のメモリセル26の検出が終わった後、読出し回路24の較正が実施される。
カテゴリ504は、較正が不要な抵抗値であることを意味する。カテゴリ504は、低抵抗状態領域および高抵抗状態領域を含む較正不要領域である。メモリデバイス20は読出し動作を継続する。
カテゴリ506は、その抵抗値が、開放されたメモリセル26の抵抗値よりも小さいが、較正不要領域504に分類されるほど小さくはないことを意味する。カテゴリ506は高遅延較正領域を表す。センス増幅器34は、検出された抵抗値が高遅延較正カテゴリ506に分類されることを示す較正用フラグを設定する。メモリデバイス20は読出し動作を継続する。選択されたメモリセル26、または所定数のメモリセル26の検出が終わった後、読出し回路24の較正が実施される。
カテゴリ508は、その抵抗値が非常に大きく、メモリセル26が開放されていることを意味する。センス増幅器34はメモリデバイス20を制御し、読出し回路24を直ちに較正する。較正の後、選択されたメモリセル26を再び検出する。開放カテゴリ508がn回指示された場合、センス増幅器34は、選択されたメモリセル26が開放されていることを示すフラグを設定する。
閾値比較ロジック206は、メモリセル26から検出された抵抗値の5つのカテゴリ間を区別するための閾値を有する。それらの閾値は、メモリデバイス20内のメモリセル26の代表的なサンプルから計算される。選択されたメモリセル26が、低抵抗状態および高抵抗状態において検出される。検出された抵抗値は、5つのカテゴリ間の境界を定める標準偏差のような所定の判定基準を用いて5つのカテゴリに分類される。計算された閾値は、第1のカウントを5つの領域のうちの1つに分類するための閾値比較ロジック206に記憶される。
図9aおよび図9bは、メモリデバイス20の読出し動作の他の実施形態を示すフロー図である。この読出し動作は、3つの検出動作と、少なくとも2つの書込み動作とを含む、多段検出多段書込み読出し動作である。第1の検出動作の後、第1のカウントは5つのカテゴリのうちの1つに分類される。第1のカウントが短絡カテゴリ500または開放カテゴリ508に分類された場合、読出し回路24は直ちに較正される。第1のカウントが2つの遅延較正領域502または506のうちの一方に分類された場合、読出し回路24は後で較正される。他のカテゴリ504は、読出し回路24を較正する必要がないことを意味する。第1のカウントが2つの遅延較正領域502または506のうちの一方に、あるいは較正不要領域504に分類された場合、読出し動作は多段検出書込み動作を継続し、最終カウントが得られる。最終カウントは、図6に示した5つのカテゴリのうちの1つに分類される。
読出し動作を開始するためには、600において、行デコード回路28が1本のワード線40a〜40cを選択し、ステアリング回路30が1つのビット線42a〜42cを選択し、メモリセル26を選択する。602において、行デコード回路28は選択されたワード線40a〜40cを接地し、ステアリング回路30は選択されたビット線42a〜42cを電荷増幅器32に電気的に接続する。センス増幅器34はリセットスイッチ36をオンに切り替え、キャパシタ38を電源電圧VDDまで充電する。キャパシタ38が充電された後、センス増幅器34はリセットスイッチ36をオフに切り替える。電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端に定電圧を加え、選択されたメモリセル26の中を流れる一定のセンス電流Isを生成する。センス電流Isはキャパシタ38から供給される。センス増幅器34のカウンタ202は、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでの間、インクリメントされ続ける。第1の検出動作の後、第1のカウントと呼ばれるカウンタ202内のカウント値は、閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200によって受信される。センス増幅器コントローラ200は、第1のカウントを2倍にし、それを反転させて負の値にする。2倍にされ負にされたこの第1のカウント値は、プリセットレジスタ204に供給される。閾値比較ロジック206は、その第1のカウント値を5つのカテゴリのうちの1つに分類する。
604において閾値比較ロジック206は、第1のカウント値が開放カテゴリ508または短絡カテゴリ500に入るか否かを検査する。第1のカウント値が開放または短絡として分類された場合、606において閾値比較ロジック206は、開放カテゴリまたは短絡カテゴリとしての分類がすでにn回発生しているか否かを検査する。選択されたメモリセル26に対する第1のカウント値が、開放または短絡としてまだn回分類されていない場合、608においてメモリデバイス20が読出し回路24を直ちに較正する。読出し回路24を較正した後、600において、読出し回路24はメモリセル26を再び選択し、選択されたメモリセル26の読み出しを再び試みる。第1のカウントが開放または短絡をn回連続して示した場合、610において、選択されたメモリセル26が開放または短絡していることを示すフラグを設定する。あるフラグを開放の指示に使用した場合、短絡の指示には別のフラグが使用される。適当なフラグを設定した後、612において制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。
第1のカウントが短絡カテゴリ500にも開放カテゴリ508にも分類されなかった場合、614において閾値比較ロジック206は、第1のカウントが低遅延較正カテゴリ502または高遅延較正カテゴリ506に入るか否かを検査する。低遅延較正カテゴリ502は、短絡カテゴリ500と較正不要カテゴリ504の間に位置する。高遅延較正カテゴリ506は、開放カテゴリ508と較正不要カテゴリ504の間に位置する。較正不要カテゴリ504は、低抵抗状態および高抵抗状態におけるメモリセル26の抵抗値を含むカテゴリである。第1のカウントが低遅延較正カテゴリ502または高遅延較正カテゴリ506に入る場合、616において閾値比較ロジック506は、読出し回路24に対し、遅延較正するための、すなわち後で較正するためのフラグを立てる。第1のカウントが低遅延較正カテゴリ502に位置していることを示すためにあるフラグを使用した場合、第1のカウントが高遅延較正カテゴリ506に位置していることを示すためには、別のフラグを使用する。616において遅延較正用フラグを設定した後、618においてメモリデバイス20は、選択されたメモリセル26を本明細書で論理「1」と呼ぶ高抵抗状態に書き込むことにより、読出し動作を進める。また、第1のカウントが較正不要カテゴリ504に分類された場合も、618においてメモリデバイス20は読出し動作を進める。
618において書込み回路は、選択されたメモリセル26を高抵抗状態に書き込む。選択されたメモリセル26が高抵抗状態に書き込まれた後、620において読出し回路24は、第2の検出動作を実施する。第2の検出動作の開始時に、プリセットレジスタ204は、第1のカウント値を2倍にして負にした値をカウンタ202にロードする。行デコード回路28およびステアリング回路30は、選択されたメモリセル26をグラウンドおよび電荷増幅器32にそれぞれ接続する。センス増幅器34はリセットスイッチ36を制御して導通させ、キャパシタ38をノード48における電源電圧VDDまで充電した後、リセットスイッチ36を制御してその導通を中止する。電荷増幅器32は、選択されたメモリセル26の両端に定電圧を供給し、選択されたメモリセル26の中を流れる一定のセンス電流Isを生成する。カウンタ202は、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでの間、0に向けてインクリメントされ続ける。カウンタ202内の第2のカウント値は、センス増幅器コントローラ200によって受信され、プリセットレジスタ204にロードされる。
622において、書込み回路は、選択されたメモリセル26を本明細書で論理「0」と呼ぶ低抵抗状態に書き込む。選択されたメモリセル26が論理「0」に書き込まれた後、624において読出し回路24は、第3の検出動作を実施する。第3の検出動作の開始時に、プリセットレジスタ204は第2のカウント値をカウンタ202にロードする。行デコード回路28およびステアリング回路30は、選択されたメモリセル26をグラウンドおよび電荷増幅器32にそれぞれ接続する。センス増幅器34は、リセットスイッチを制御して導通させ、キャパシタ38をノード48における電源電圧VDDまで充電した後、リセットスイッチ36を制御してその導通を中止する。電荷増幅器3は、選択されたメモリセル26の両端に定電圧を加え、選択されたメモリセル26の中を流れる一定のセンス電流Isを生成する。カウンタ202は、ノード48の電圧が基準電圧に降下するまでの間、インクリメントされ続ける。その結果カウンタ202内に得られるカウントは最終カウントと呼ばれ、3つの検出動作602、620および624の正味のカウント値である。閾値比較ロジック206は、その最終カウントを受信して5つのカテゴリのうちの1つに分類する。626において、センス増幅器34は論理「0」または論理「1」の出力信号DOUTを出力する。さらにメモリデバイス20は、選択されたメモリセル26を最終カウントによって決まるような論理「0」または論理「1」の状態に書き込む。
閾値比較ロジック206は、最終カウントを5つのカテゴリのうちの1つに分類する。閾値比較ロジック206は、分類判定を任意の順序で実施することができる。図示の実施形態の場合、閾値比較ロジック206は、最終カウントが有効な低抵抗状態カテゴリ306または有効な高抵抗状態カテゴリ302に分類されるか否かを628において判定する。最終カウントがカテゴリ306またはカテゴリ302に分類された場合、630において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、その最終カウントが有効な論理「0」であることを示すフラグ、またはその最終カウントが有効な論理「1」であることを示すフラグを設定する。612において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。
最終カウントが低抵抗状態カテゴリ306にも高抵抗状態カテゴリ302にも分類されなかった場合、632において閾値比較ロジック206は、その最終カウントが範囲外高カテゴリ300または範囲外低カテゴリ308に位置しているか否かを判定する。最終カウントが範囲外高カテゴリまたは範囲外低カテゴリに位置することが判定された場合、634において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、範囲外高フラグまたは範囲外低フラグを設定する。612において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。
最終カウントが範囲外高カテゴリにも範囲外低カテゴリにも分類されなかった場合、その最終カウントは、曖昧領域すなわちカテゴリ304に位置するものと推定される。636において閾値比較ロジック206およびセンス増幅器コントローラ200は、その最終カウントが曖昧カテゴリ304に位置していることを示すフラグを設定する。612において、制御はセンス増幅器コントローラ200に移る。この読出し動作の結果は、論理「0」または論理「1」の出力信号DOUTと、最終カウントのカテゴリを示すフラグである。
本発明による磁気メモリセルの一実施形態を示す図である。 アレイ部分の一実施形態を示す図である。 アレイ部分の一実施形態を示す断面図である。 直接注入電荷増幅器およびデジタルオフセット較正回路の一実施形態を示す図である。 選択されたメモリセルの読出し動作を実施する際のデジタルセンス増幅器の一実施形態を示す図である。 読出し動作の結果が5つのカテゴリのうちの1つに分類される確率を示すグラフである。 メモリデバイスの読出し動作の一実施形態を示すフロー図である。 第1の検出動作の結果が5つのカテゴリのうちの1つに分類される確率を示す他の実施形態に関するグラフである。 メモリデバイスの読出し動作の他の実施形態を示すフロー図である。 メモリデバイスの読出し動作の他の実施形態を示すフロー図である。
符号の説明
20 磁気メモリデバイス
22 メモリセルアレイ
24 読出し回路
26 磁気メモリセル
300 範囲外高カテゴリ
302 高抵抗領域カテゴリ
304 曖昧領域
306 低抵抗状態カテゴリ
308 範囲外低カテゴリ

Claims (10)

  1. 抵抗状態を提供するように構成されたメモリセル(22)のアレイと、
    前記メモリセル(22)のアレイ内の1つのメモリセル(26)の抵抗値を検出し、検出結果を得て、該検出結果を前記抵抗状態間に位置する中央カテゴリ(304)を含む少なくとも3つの異なるカテゴリのうちの1つに分類するように構成された読出し回路(24)と、
    からなる磁気メモリ(20)。
  2. 前記少なくとも3つの異なるカテゴリは低抵抗状態カテゴリ(306)および高抵抗状態カテゴリ(302)を含み、前記中央カテゴリ(304)は前記低抵抗状態カテゴリ(306)と前記高抵抗状態カテゴリ(302)との間に位置する、請求項1に記載の磁気メモリ。
  3. 前記少なくとも3つの異なるカテゴリは、低抵抗状態カテゴリ(306)、高抵抗状態カテゴリ(302)、範囲外低カテゴリ(308)、および範囲外高カテゴリ(300)を含む5つのカテゴリを含む、請求項1に記載の磁気メモリ。
  4. 前記読出し回路(24)は、複数の検出動作からなる読出し動作を実施して前記検出結果を得るように構成され、短絡されたメモリセルからの前記検出結果は、前記中央領域(304)に分類される、請求項1に記載の磁気メモリ。
  5. 前記読出し回路(24)は、複数の検出動作を含む読出し動作を実施して前記検出結果を得るように構成され、開放されたメモリセルからの前記検出結果は、前記中央領域(304)に分類される、請求項1に記載の磁気メモリ。
  6. 前記読出し回路(24)は、前記検出結果のカテゴリを示すフラグを出力するとともに、論理レベルを出力するように構成される、請求項1に記載の磁気メモリ。
  7. 前記読出し回路(24)は、第1の検出動作の後に、前記検出結果を分類するように構成される、請求項1に記載の磁気メモリ。
  8. 磁気メモリ(20)を読み出す方法であって、
    前記磁気メモリ(20)のメモリセル(26)の抵抗値を検出し、正味の検出結果値を得るステップと、
    前記正味の検出結果値を低抵抗状態領域(306)、高抵抗状態領域(302)、および該低抵抗状態領域(306)と該高抵抗状態領域(302)との間に位置する中央領域(304)を含む複数の異なる抵抗領域に分類するステップと、
    からなる方法。
  9. 前記メモリセル(26)の抵抗値を検出するステップは、3つの検出動作を含む多段検出読出し動作を含み、
    前記正味の検出結果値を分類するステップは、前記正味の検出結果値を閾値と比較し、前記検出結果値の領域を示すフラグを出力することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記メモリセル(26)を検出して第1の検出結果を得るステップと、
    前記第1の検出結果を即時較正領域および遅延較正領域を含む複数の領域に分類するステップと、
    前記第1の検出結果が開放であった場合および前記第1の検出結果が短絡であった場合は即時較正応答を実施し、前記第1の検出結果が短絡値と低抵抗状態値との間にあった場合および前記第1の検出結果が開放値と高抵抗状態値との間にあった場合は、遅延較正応答を実施することを含む、前記第1の検出結果のカテゴリに基づいて応答するステップと、
    を含む、請求項8に記載の方法。
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