JP2005189697A - 定着装置、定着方法および画像形成装置 - Google Patents

定着装置、定着方法および画像形成装置 Download PDF

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博之 国井
Takashi Fujita
貴史 藤田
Atsushi Nakato
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Yukimichi Someya
幸通 染矢
Hisashi Kikuchi
尚志 菊地
Katsuhiro Echigo
勝博 越後
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
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Abstract

【課題】 ウオームアップ時間を短縮できると共に省エネルギー性に優れ、高画質、耐久性及び熱効率の観点からも良好で、高速印刷に対応可能な定着装置を提供する。
【解決手段】 各々の表面に画像を担持する一対の回転体13,14と、この一対の回転体13,14の回転表面の各画像を加熱する一または複数の加熱部15とを備え、上記一対の回転体間のニップ部に記録媒体を通過させることにより上記一対の回転体表面から上記記録媒体の表裏各面に画像を転写定着する構成を備えた定着装置において、表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の一方の表面に画像を転写する第1の中間転写体2と、表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の他方の表面に画像を転写する第2の中間転写体2’とを備えていることを特徴としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体(以下、用紙又はシートともいう)に未定着画像を定着する定着方法および定着装置、さらには、該定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、記録媒体の表裏両面への画像形成が可能な構成に関する。
複写機やファクシミリあるいはプリンタさらには印刷機などの画像形成装置においては、記録用紙などのシート上に転写されて担持されている未定着画像を加熱定着することにより複写物や記録物を得ることができる。
定着に際しては、未定着画像を担持しているシートを挟持搬送しながら未定着画像を加熱することにより未定着画像中に含まれる現像剤、特にトナーの溶融軟化及びシートへの浸透を行わせることによりシートにトナーを定着することが行われる。
定着装置に用いられる構成の一つに熱源を内蔵した定着部材と加圧部材とを当接させてその当接位置をシートなどの記録媒体の搬送位置および加熱位置に相当するニップ部を形成する構成がある。定着部材としては、ローラやベルトが用いられ、加圧部材としては、ローラやベルトあるいは固定パッドが用いられる。
一方、転写対象となる画像には単一色のみでなくフルカラーなどのように複数の色の画像を組み合わせたものがある。
これら各画像に対する定着に際しては、転写される対象の画像形態に応じた定着特性、特に温度特性が重要となる。
温度特性は、トナーとシートとの間の熱移動に影響し、熱移動は定着部材に接触するトナー表面温度と、トナーおよびこれが接触するシート表面の温度(界面温度)によって変化する。温度特性のうちで、トナーの表面温度はフルカラー画像などに要求される光沢度に影響し、トナーおよびこれが接触するシートの表面温度はシートに対するトナーの浸透度(密着性)に影響を及ぼす。
図5は、フルカラー画像を対象とした定着構造の一例を示す図であり、同図において、各色毎の画像を形成可能な潜像担持体A〜Dの並置方向に沿って展張面を有する1次転写部材に相当する中間転写体Eが設けられ、中間転写体Eに対して各色毎の画像が順次転写されるようになっている。中間転写体Eには、重畳転写された画像をシートに対して一括転写するための2次転写部材としての転写装置Fが対向当接して設けられており、一括転写されたシートが定着装置Gに向けて搬送されるようになっている。
図5に示す定着装置Gは、互いに対向当接してニップ部を構成可能な定着ローラG1および加圧ローラG2を備えた熱ローラ定着方式を採用した構成であり、定着ローラG1からの加熱によりシート上の未定着画像が定着されるようになっている。熱ローラ定着方式は、熱効率が高く高速化が図れること、伝熱効率が高く安定した定着効率が得られることおよびシートの搬送媒体として利用できることにより構造が簡単であることなどの利点があることから近年多用されるようになっている。
従来、定着装置においては所定の温度に達するまでのウォームアップ作業が行われるようになっているが、フルカラー画像の場合には、白黒画像のような単一色画像の場合と違って重畳されるトナーの層厚が厚いことが原因しておおよそ1.5倍程度多い熱量が必要とされている。このため、単一色画像を対象とした場合に比べてシートへの加熱熱量が増加する傾向となり、シートが過熱状態に陥りやすいばかりでなく、フルカラー画像を高速で多数定着する際には商用電源である100V、15Aなどの電源容量では加熱電力が不足してしまい、対応できなくなる虞があった。
過剰な加熱が起こると、シート自体も過熱気味となりこのような現象がシートを取り扱う際にユーザの意に沿わないばかりでなく、過熱によりトナーが再軟化を引き起こした場合に積層されたシート同士が密着していわゆる、貼り付いた状態となりシートの取り出作業時に剥ぎ取らなければならなくなるなどの作業性の悪化を招く。
過熱による不具合としては、トナーが転写対象となる普通紙などのシートと違って、表面に滲み防止のための特別なコーティング処理が施されているようなシートが誤って画像形成のために用いられるとコーティング材料が熱によって定着部材に転移していわゆるオフセットが発生しやすくなり、定着部材での汚れの発生やシートの巻き付き等が発生しやすくなる。このため、巻き付いたシートの除去作業や定着部材の清掃作業など、本来、画像形成装置において必要とされない余計な作業が必要となり、作業性において不利となる。
従来、電子写真画像形成方法を用いる装置においては、シート裏面から電気的なバイアスを作用させることで画像を静電的にシートへ転写するようになっているが、シートの吸湿性、厚さ、表面特性(凹凸)等の条件によってシートの電気的特性が変化しやすいことから、潜像担持体上の画像を直接あるいは中間転写部を介してシートの転写する際の転写品質を一定化することが難しく、異常画像が発生しやすいという不具合もあった。
このような問題を解消すべく、図6に示すように、中間転写体100の駆動ローラ101の内部に熱源102を設け、該中間転写体100に加圧部材103を圧接してニップを形成する方式が提案されている(例えば、特許文献1)。
図6において、トナーはニップ手前で加熱され、加熱されたトナーをニップで記録媒体104に定着するものである。符号105は像担持体を、106は一次転写手段を示している。
この方式によれば、中間転写体100からシートなどの記録媒体104への2次転写は静電気力ではなく定着の熱によって行われるので、転写品質の一定化が可能となる。トナー加熱時間は容易に長く設定できて十分に加熱可能であり、記録媒体の過剰加熱も防止できる。
定着装置に用いられる構成の一つに熱源を内蔵した定着部材と加圧部材とを当接させてその当接位置をシートの挟持搬送位置および加熱位置に相当するニップ部を形成する構成がある。定着部材としてはローラやベルトが用いられ、加圧部材としてはローラやベルトあるいは固定パッドなどが用いられる。
一方、画像形成には、記録媒体として用いられるシートの表裏両面への画像形成がある。
両面への画像形成を実行するための構成として、例えば、記録媒体の両面に対して同時に画像転写を行うようにした構成がある(例えば、特許文献2)。
特許文献2に開示されている構成は次の通りである。
記録媒体の表裏各面に対向可能な第1,第2の転写手段を設け、両面への画像形成時には、第1の転写手段から第2の転写手段へ画像転写を行って一面の画像を第2の転写手段に保持させ、第1の転写手段では他の面の画像を保持させ、これら各転写手段での温度制御により画像中のトナーの軟化点を維持させてトナー画像の静電的な転写とは異なる粘着を用いて各転写手段間に記録媒体を通過させる際に記録媒体の両面へ同時に画像転写および定着を行う構成である。
特開平10−63121号公報(段落「0030」欄) 特開2000−250272号公報(段落「0048」欄)
しかしながら、上記特許文献1に開示されている構成では、トナー加熱時間と同じだけ中間転写体も加熱され、しかも内面側から層厚み方向全体に加熱されるため、中間転写体が次に一次転写領域に入る際像担持体も加熱され、トナーの固着などの問題が発生する。
また、この種の画像形成装置では、高画質化に影響を及ぼすトナーの転写性がトナーの形状に関与していることが知られており、高画質化の観点からトナー形状の最適化が望まれている。
一方、両面画像形成のための構成として挙げた上記特許文献2に開示の構成においては、フルカラー画像形成の際に各色の画像を重畳転写される第1の転写手段が第2の転写手段に対する中間転写体として機能することになるが、この中間転写体が加熱されることが前提とあることから感光体と対向した際には感光体への熱伝達が発生してトナーの固着を招く虞がある。そこで、特許文献2に開示されているように、中間転写体を冷却する必要となるが、このような構成を用いると、装置の大型化を招く。さらに、冷却が行われる中間転写体による定着温度設定時には、冷却手段を含む中間転写体全体を加熱することとなり、放熱や熱容量が大きくなることにより加熱エネルギーロスが大きくなる。このため、定着温度までの立ち上げ時間が長大化するだけでなく、感光体への熱の波及も相俟って装置の寿命に支障を来す結果となる。
本発明の目的は、上記従来の定着装置における問題に鑑み、ウオームアップ時間を短縮できると共に省エネルギー性に優れ、高画質、耐久性及び熱効率の観点からも良好で、高速印刷に対応可能な定着方法および定着装置、該定着装置を備えた画像形成装置の提供することにある。
また、本発明の別の目的は、中間転写体を用いた場合の中間転写体への加熱を防止しながら印刷効率及び画像品質を向上させることができる定着装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、各々の表面に画像を担持する一対の回転体と、この一対の回転体の回転表面の各画像を加熱する一または複数の加熱部とを備え、上記一対の回転体間のニップ部に記録媒体を通過させることにより上記一対の回転体表面から上記記録媒体の表裏各面に画像を転写定着する構成を備えた定着装置において、表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の一方の表面に画像を転写する第1の中間転写体と、表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の他方の表面に画像を転写する第2の中間転写体とを備えていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の定着装置を用いる定着方法であって、第1の中間転写体上に記録材により形成された画像を第1の転写定着部材に転写する1次転写工程と、第2の中間転写体上に記録材により形成された画像を第2の転写定着部材に転写する1次転写工程と、前記第1および第2の転写定着部材上の画像を加熱して前記第1の転写定着部材と前記第2の転写定着部材により成すニップに記録媒体を通過させることで前記記録媒体の表裏に同時に画像を定着することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、第1の中間転写体上に記録材により形成された画像が転写される第1の転写定着部材と、第1の転写定着部材に画像を転写する第1の転写手段と、第2の中間転写体上に記録材により形成された画像を第2の転写定着部材に転写する第2の転写手段と、上記第1の転写定着部材は上記第2の転写定着部材とニップを形成し、さらに、上記第1および第2の転写定着部材上の画像を加熱する加熱部としての加熱手段とを有し、上記ニップに記録媒体を通過させることで記録媒体上に画像を記録することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の定着装置において、上記加熱手段が上記転写定着部材の内部に配置されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の定着装置において、上記加熱手段が上記転写定着部材の外部に配置されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項3乃至5のうちの一つに記載の定着装置において、上記転写定着部材がベルトで構成されることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1、3乃至6のうちの一つに記載の定着装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の定着方法を画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項1乃至3および7,8記載の発明によれば、一対の回転体の一方の表面に画像を転写する第1の中間転写体と、表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の他方の表面に画像を転写する第2の中間転写体を備え、これら各中間転写体に担持された画像を転写定着部材を介してこれら転写定着部材間に導入される記録媒体に対し同時に転写することができるので、記録媒体の両面への画像形成の際の記録媒体の循環路などを設ける必要がなくなり、装置の大型化をなくしながら両面への画像形成効率を向上させることが可能となる。これにより、省エネルギー性に優れ、高画質、耐久性及び熱効率の観点からも良好で、高速印刷に対応可能な画像形成が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、記録媒体に接触する部材を加熱できることにより記録媒体が導入されるまでの間に所定の定着温度を得ることができるので、画像の軟化に必要な温度に達する時間の短縮化が可能となる。
請求項5記載の発明によれば、転写定着部材の外部かに加熱部材を設けているので、記録媒体上のトナーを直接加熱することができ、トナー画像の温度の立ち上がりを早めることが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、熱容量の小さいベルトを用いることにより所定温度までの立ち上げ時間の短縮および設置自由度の拡大を図ることが可能となる。
以下、図面に示す実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例による定着装置を用いる画像形成装置が示されており、同図に示す画像形成装置は、タンデム型のカラー複写機である。以下、その構成および概要について説明する。
カラー複写機1は、装置本体中央部に位置する画像形成部1Aと、該画像形成部1Aの下方に位置する給紙部1Bと、画像形成部1Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有している。
本実施例では、図1において符号1A、1A’で示すように、画像形成部が2カ所に設けられており、各画像形成部において形成された画像は、記録媒体として用いられる用紙Pの表裏各面にそれぞれ転写される構成を備えている。
2カ所に設けられている画像形成部のうちで第1の画像形成部1Aには、図1において水平方向に延びる転写面を有する第1中間転写体としての第1中間転写体2が配置されており、該第1中間転写体2の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色の現像剤として用いられるトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体3Y、3M、3C、3Bが第1中間転写体2の展張面が用いられる転写面に沿って並置されている。
各感光体3Y、3M、3C、3Bはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置4、光書き込み手段としての書き込み装置5、現像装置6、1次転写装置7、及びクリーニング装置8が配置されている。各符号に付記しているアルファベットは、感光体3と同様、トナーの色別に対応している。各現像装置6には、それぞれのカラートナーが収容されている。
第1中間転写体2は、駆動ローラ9と、従動ローラ10に掛け回されて感光体3Y、3M、3C、3Bとの対峙位置において同方向に移動可能であり、従動ローラ10と対向する位置には、第1中間転写体2の表面をクリーニングするクリーニング装置11が設けられている。
感光体3Yを代表して説明すると、感光体3Yの表面が帯電装置4により一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体3Y上に静電潜像が形成される。
感光体3Y上に形成された静電潜像は、イエローのトナーを収容した現像装置6Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置7Yにより第1中間転写体2上に1次転写される。
他の感光体3M、3C、3Bでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が中間転写ベルト2上に順次転写されて重ね合わせられる。
転写を終えた感光体3上に残留しているトナーはクリーニング装置8により除去され、また、転写後、図示しない除電ランプにより感光体3の電位が初期化され、次の作像行程に備えられる。
上記各感光体を備えた作像部は、単一色若しくは複数色の画像形成モードに応じて選択使用されるようになっており、選択された画像形成モードに対応した作像部が上述した作像行程を実施するようになっている。
駆動ローラ9の近傍には、一対の回転体を用いた定着装置12が設けられている。
定着装置12は、中間転写ベルト2上の画像としての未定着トナー像を転写されて担持可能な転写定着部材として回転体であるローラが用いられている第1転写定着ローラ13と、第1転写定着ローラ13と対向して対をなし、互いにバネなどの加圧手段によって押圧されてニップNを形成する回転体であるローラにより構成された第2転写定着ローラ14とを備えている。
第1転写定着ローラ13は、図2に示すように、第1中間転写ベルト2との間の距離Gを設定されて配置されており、この距離Gはトナーの厚み以下に設定されている。このため、中間転写ベルト2に転写されたトナー像T1が位置する画像部のみが第1転写定着ローラ13と接触し非画像部が接触しない接触転写方式が用いられて高画質化が図られ、第1中間転写ベルト2に1次転写されたトナー像T1に対して図示しない2次バイアス印加手段を介して駆動ローラ9に印加されるバイアス(AC、パルス等の重畳を含む)の作用により第1転写定着ローラ13に静電気力によって転写される。
中間転写ベルト2は転写定着ローラ13に対してトナーTを介した部分でのみしか接触しないため、中間転写ベルト2が転写定着ローラ13に常時接触している場合と違って中間転写ベルト2が転写定着ローラ13から直接熱を受けることが少なくされるので、中間転写ベルト2が加熱された場合のように、加熱された中間転写ベルト2から感光体3Y、3M、3C、3Bへの熱伝達が抑えられることになり、感光体の寿命を長くすることができる。
なお、上述したギャップをトナーTの厚みよりも大きく設定してもよい。この場合、中間転写ベルト2の加熱をさらに抑制でき、感光体3Y、3M、3C、3B等の一層の長寿命化を実現できる。また、中間転写ベルト2に熱を奪われないので省エネルギーとなる。但し、熱的には安定するが、トナーTの転写飛距離が長くなるため画質の低下を伴う懸念があるので、実験等により最適値を設定することが望ましい。さらに、転写効率を低下させないようにするための構成として、トナーの円形度を0.96以上とすることにより、不定形のトナーの場合のような凹凸突起部での電荷集中による帯電特性の偏倚を防止でき、さらには、重量平均粒径を2〜6μmとすることにより、加熱時での温度勾配を小さくでき、静電潜像に忠実な画像再現性が得られる。また、ワックスなどの内添することにより、定着部材からトナーを離型させるためのシリコンオイル等の離型剤やオイルと浮腫団などをなくして構成に簡略化を図りながら転写効率の低下を維持する構成が用いられる。
第1転写定着ローラ13および第2転写定着ローラ14は、アルミニウム等の金属製パイプ53と、その表面に設けられている、0.05〜0.5mm程度の厚さを有する弾性層と、その表層に位置する10〜30μm厚のフッ素系樹脂材料であるPFA(パーフルオロアルコキシ・フッ素樹脂)やPTFE(ポリテトラフルオラエチレン)などの離型層とが設けられて構成されている。
第1,第2転写定着ローラ13,14の離型層をカーボン等の導電物質を分散させた導電性のフッ素系樹脂材料で構成し、芯金である金属製パイプ53と電気的接続することにより離型層間に転写バイアスを印可することが可能となり、転写バイアスを低電圧にできるとともに、低電圧とすることによりトナーへの充電作用をなくしてトナーがローラ表面から反撥して飛び散る現象を抑制することができる。第1および第2転写定着ローラ13,14の内部には、ローラ表層上に保持されるトナー像を加熱するための加熱源としてのハロゲンヒータ15が設けられている。
第2転写定着ローラ14は、第1転写定着ローラ13に対して押圧されることにより転写・定着ニップ部Nを構成することができる加圧部材であり、用紙Pの片面への画像形成時には押圧部材として機能し、記録媒体の両面への画像形成時にはトナー像を保持する部材として機能するようになっている。
第1転写定着ローラ13は後述する給紙装置から繰り出される用紙Pの通路を挟んで表面側に位置する配置構成とされているので、中間転写部ベルト2から連続した画像の転写を受けることができる反面、第2転写定着ローラ14は、一旦画像転写を受けた後は画像転写が受けられない位置に設けられることになる。このため、第1の転写定着ローラ13と違って用紙Pが転写・定着ニップ部Nを通過している間は用紙Pへの画像転写のみで新規な画像の転写が受けられない。そこで、予め用紙Pの長さ以上の周長範囲を対象として画像転写を受けることで用紙Pの裏面全域にわたっての画像転写が可能となる。
第1,第2の転写定着ローラ13,14の表面温度は図示しないサーミスタなどの温度検知手段により監視され、図示しない温度コントローラを介してハロゲンヒータ15がそれぞれ独立してオンオフ制御が行われることにより表面温度が各ローラ独自に所定温度に維持される。
一方、給紙部1Bは、記録媒体として用いられる用紙Pを積載収容する給紙トレイ16と、該給紙トレイ16内の用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ17と、給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ対(図示されず)と、用紙Pが一旦停止され、斜めずれを修正された後転写定着ローラ13上の画像の先端と搬送方向の所定位置とが一致するタイミングでニップNに向けて送り出されるレジストローラ対19を有している。
中間転写ベルト2と第1転写定着ローラ13との間には、図示しないがトナーTの厚さ以下に設定されたギャップが設けられており、中間転写ベルト2と転写定着ローラ13とがトナーTを介した接触転写方式とされている。従って、非画像部は非接触な状態を維持されている。
図1において、中間転写ベルト2と第1,第2転写定着ローラ13,14との間には、転写定着ローラ13から中間転写ベルト2への熱放射(熱移動)を抑制する熱遮蔽部材あるいは熱移動抑止部材としての断熱プレート20が設けられている。
断熱プレート20は、中間転写ベルト2から転写定着ローラ13への2次転写を阻害しない状態で中間転写ベルト2への熱放射を極力抑えるように形成されており、図示しない定着装置本体、画像形成装置本体のいずれの側に設けてもよい。団悦プレート20が用いられている熱遮蔽部材あるいは熱移動抑止部材は、放射率の低い金属光沢を有する材料を用いた板状のものが好ましく、特に2枚の金属シートを微小間隙または断熱材を挟んで配置すると熱遮蔽あるいは熱移動抑止に優れた効果を発揮する。また、熱移動を抑止する構成として、例えば、ノートパソコンなどのCPU冷却用として知られているマイクロヒートパイプ構造を内包した薄板を用いることもでき、この場合には、熱移動抑止部材を低温に保って熱移動を抑制できる。
本実施例においては、中間転写ベルト2の熱的劣化を防止するための構成として、中間転写ベルト2の周長方向において、第1転写定着ローラ13が中間転写ベルト2に対向する位置と、中間転写ベルト2の移動方向で最も上流側に位置する感光体3Bからの転写位置との間に、中間転写ベルト2に接触してベルトからの熱を奪うことができる冷却部材としての冷却ローラ210が配置されている。
冷却ローラ210は熱伝導率の高い材料で形成されており、中間転写ベルト2に接触して回転する。本実施例では断熱プレート20と冷却ローラ210を同時に設ける構成としたが、いずれか一方を設ける構成としてもよい。本実施例によれば、中間転写体の温度を低減でき、中間転写体側の熱劣化を抑制できる。また、転写定着部材の設計上の自由度を大きくすることができる。
一方、定着装置12における第2転写定着ローラ14は、画像形成部1Aにおける第1中間転写ベルト2の展張方向と直角な方向に展張方向が設定されている画像形成部1A’の第2中間転写体2’と対峙している。
画像形成部1A’の構成は、画像形成部1Aと同様であるので、便宜上、符号にダッシュ(’)を付けて示す。また、図1において符号70,70’は、第1,第2転写定着ローラ13,14に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置を示している。
本実施例は以上のような構成であるから、作用を説明すると次の通りである。
第1中間転写ベルト2上に形成されたトナー像Tは、マイナスに帯電しており、駆動ローラ9側が、−0.5kV〜2kV、第1転写定着ローラ13の芯金が0Vになるようにバイアスが印加されることで、第1転写定着ローラ13に転写される。
このとき、第1転写定着ローラ13の表面温度はハロゲンヒータ15により所定の温度まで加熱されている。
片面印刷の場合では、転写されたトナー像Tは第1転写定着ローラ13上において単独で加熱されながら、ニップNで搬送されてきた用紙Pに圧接して定着し排紙される。
この場合、第1転写定着ローラ13内のハロゲンヒータ15のみを駆動する。
用紙Pに対する両面印刷時においては、第1面側のトナー像T1が片面印刷時と同様に中間転写ベルト2から第1転写定着ローラ13に転写、加熱される。また、第2転写定着ローラ14にも同様にトナー像T2が第2中間転写体2’から転写、加熱され、第1転写定着ローラ13上のトナー像T1と第2転写定着ローラ14上のトナー像T2が、ニップNで用紙Pの両面にそれぞれ同時に定着される。この際、用紙の先端と画像領域の先端が一致するようにトナー像T1とT2が現像および転写されるように調整されている。
この様に、トナー像Tのみを予め加熱する過程が十分に得られるので、従来のトナーTと用紙Pを同時に加熱する従来方式に比べて加熱温度を低くできる。
実験の結果、第1転写定着ローラ13および第2転写定着ローラ14の温度は110〜120℃の低温でも十分な画質が得られることが確認された。
上述のように、従来のカラー画像形成装置では十分な光沢を得るために用紙による温度低下を考慮して白黒画像形成装置に比べて1.5倍ほどの熱量を与えていた。このため、用紙が必要以上に加熱されるとともに、トナーと用紙の密着性も必要以上に高められていた。
本実施例では、用紙Pを考慮せずに十分な光沢を得るための温度を独立に設定できるので、第1転写定着ローラ13および第2転写定着ローラ14の温度(定着設定温度)を低くできる。また、用紙PはニップNのみで加熱されるので過剰に加熱されることを防止できる。
特に、画像形成、転写および定着の各行程が用紙Pの表裏両面で同時に行うことにより、ニップNへの一度の通紙で用紙Pの両面に印刷が可能となり、印刷の効率を飛躍的に向上させることができる。
次に本発明の第2実施例について説明する。
本実施例は、第1転写定着ローラ13および第2転写定着ローラ14に代えてベルトを用いることを特徴としている。
図3において、第1中間転写ベルト2の近傍には、第1転写ローラ60及び第1加熱ローラ62、第1加圧ローラ64に張架される第1転写定着ベルト66が設けられている。
第1転写ローラ60は、駆動ローラ9と第1転写定着ベルト66を介して対峙する位置に設けられ、その下流側に加熱ローラ60が、さらに下流側に第1加圧ローラ61がそれぞれ設けられている。また、第1加圧ローラ61と対峙して無端状の第2転写定着ベルト67と第2転写定着ベルト67を介してニップNを形成する第2加圧ローラ56が設けられ、加圧バネ21により第1加圧ローラ61に加圧されている。さらに第2転写定着ベルト67を張架し、該転写定着ベルト67を加熱するための第2加熱ローラ63と第2中間転写体2’と対峙して第2中間転写体2’から画像を転写するための第2転写ローラ61が設けられている。
第1転写ローラ60および第2転写ローラ61は、アルミニウム等の金属製ローラもしくは金属製ローラ表面にカーボン等の導電体を分散させたゴム層を有し、図示市内2次バイアス印加手段に接続されている。
第1転写定着ベルト66および第2転写定着ベルト67は3層構造をしており、内側から基材となるポリイミドフィルムが70μm、弾性層のシリコンゴムが200μmさらに表面に、PFAが20μmコーティングされる。
離型層を導電性のPFAにすることで、転写の飛び散りを抑制できる。また、弾性層を設けることで、ニップNで定着する際に加熱面がトナーTや用紙の凹凸に追従しやすくなり、画像の光沢ムラを防止し、高画質化できる。
第1加熱ローラ62はアルミニウムの筒状に構成され、第1転写定着ベルト66と従動して回転することができる。
第2加熱ローラ63も同様にアルミニウムの筒状に構成され、第2転写定着ベルト67と従動して回転する。また、第1加熱ローラ62および第2加熱ローラ63の内部には、第1転写定着ベルト66、第2転写定着ベルト67をそれぞれ加熱するためのハロゲンヒータ15が設けられている。
第1転写定着ベルト66及び第2転写定着ベルト67の表面温度を測定するための図示しないサーミスタが非画像領域に設けられ、それぞれの表面温度に基づいてハロゲンヒータ15のオンオフをコントロールする図示しない温度コントローラが設けてあり、それぞれ独立に温度をコントロールできるようになっている。
本実施例は以上のような構成であるから、作用を説明すると次の通りである。
用紙Pに対する両面印刷時においては、第1転写ローラ60と駆動ローラ9間に図示されない2次バイアス印加手段によって静電的にトナー像T1が第1中間転写体2から第1転写定着ベルト66に転写される。同様に、トナー像T2においても第2転写定着ベルト67に転写される。
用紙Pの第1面側のトナー像T1および第2面側のトナー像T2が加熱され、ニップNで用紙Pの両面にそれぞれ同時に定着される。このとき、用紙の先端と画像領域の先端が一致するようにトナー像T1とT2が現像および転写されるように調整されている。
以上のような動作が行われるにあたり、第1転写定着ベルト66および第2転写定着ベルト67を用いることで、熱容量を軽減し、第1実施例出の構成に比べて所定の温度まで加熱するための立ち上がり時間を短縮できる。また、転写、加熱、加圧の機能を分けられることで部材やレイアウトの自由度を大きくできる。
次に本発明の第3乃至5実施例について説明する。
第3乃至5実施例は、第1,第2中間転写ベルト2,2’に対する加熱構造をに特徴がある。
図4および図5においては、第1および第2実施例におけるハロゲンヒータ15の位置をローラ内からニップNの上流側に外部に変更し、外部から輻射加熱するように加熱源であるハロゲンヒータ15を設けている。この場合には、ハロゲンヒータ15からの輻射熱を収束させてトナー像T側に指向させるための反射板72が設けられている。このような構成においては、転写定着部材上のトナー像Tを直接加熱し、トナー像Tを溶融するための熱量を極小化し、立ち上げ時間をほぼ0に出来る。さらに、少ないエネルギーで定着可能である。
図6は第5実施例を説明するための図であり、同図においては、第1転写定着ベルト68と第2転写定着ベルト69のニップN上流に誘導コイル71が設けられている。
第1転写定着ベルト68と第2転写定着ベルト69は4層構造をしており、内側から基材となるポリイミドフィルムが70μm、磁性体層としてAgやSus、ニッケル等の金属層が10μm、弾性層のシリコンゴムが200μmさらに表面に、PFAが20μmコーティングされる。第1転写定着ベルト68と第2転写定着ベルト69は、誘導コイル71によって誘導加熱され、トナー像Tが溶融し、ニップN部で用紙Pに定着される。
本実施例においては、第1,第2実施例の場合に対して、ベルト部分のみを加熱するために、熱容量が小さく立ち上がり時間を早くできる。
本発明の第1実施例による定着装置を適用した画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示した画像形成装置における第1中間転写体と第1転写定着部材との位置関係を説明するための図である。 本発明の第2実施例による定着装置を適用した画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第3実施例による定着装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第4実施例による定着装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第5実施例による定着装置の構成を説明するための模式図である。
符号の説明
1 カラー複写機
2 第1中間転写体
2’ 第2中間転写体
3 感光体
12 定着装置
13 第1転写定着ローラ
14 第2転写定着ローラ
15 ハロゲンヒータ

Claims (8)

  1. 各々の表面に画像を担持する一対の回転体と、この一対の回転体の回転表面の各画像を加熱する一または複数の加熱部とを備え、上記一対の回転体間のニップ部に記録媒体を通過させることにより上記一対の回転体表面から上記記録媒体の表裏各面に画像を転写定着する構成を備えた定着装置において、
    表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の一方の表面に画像を転写する第1の中間転写体と、
    表面に画像を担持可能であって、上記一対の回転体の他方の表面に画像を転写する第2の中間転写体とを備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置を用いる定着方法であって、
    第1の中間転写体上に記録材により形成された画像を第1の転写定着部材に転写する1次転写工程と、第2の中間転写体上に記録材により形成された画像を第2の転写定着部材に転写する1次転写工程と、前記第1および第2の転写定着部材上の画像を加熱して前記第1の転写定着部材と前記第2の転写定着部材により成すニップに記録媒体を通過させることで前記記録媒体の表裏に同時に画像を定着することを特徴とした定着方法。
  3. 第1の中間転写体上に記録材により形成された画像が転写される第1の転写定着部材と、第1の転写定着部材に画像を転写する第1の転写手段と、
    第2の中間転写体上に記録材により形成された画像を第2の転写定着部材に転写する第2の転写手段と、
    上記第1の転写定着部材は上記第2の転写定着部材とニップを形成し、さらに、上記第1および第2の転写定着部材上の画像を加熱する加熱部としての加熱手段とを有し、
    上記ニップに記録媒体を通過させることで記録媒体上に画像を記録することを特徴とした定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、
    上記加熱手段が上記転写定着部材の内部に配置されていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項3または4記載の定着装置において、
    上記加熱手段が上記転写定着部材の外部に配置されていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項3乃至5のうちの一つに記載の定着装置において、
    上記転写定着部材がベルトで構成されることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1、3乃至6のうちの一つに記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2記載の定着方法を用いることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7711300B2 (en) 2006-09-19 2010-05-04 Ricoh Company Ltd. Image forming apparatus
CN106873337A (zh) * 2015-11-10 2017-06-20 株式会社东芝 图像形成装置及图像形成方法

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