JP2005200541A - エラストマー組成物、該エラストマー組成物からなる部材、画像形成装置用導電性部材及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐スコーチ性と良好な加硫特性を有するエラストマー組成物を提供するとともに、圧縮永久ひずみの低減を実現でき、成形した組成物の表面状態も良好で、生産性にも優れた導電性ローラ等の各種成形品を、より高い品質で提供する。
【解決手段】 炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、および硫黄を配合してなるエラストマー組成物とする。また、該エラストマー組成物を用いて部材等を形成する。
【選択図】 なし
【解決手段】 炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、および硫黄を配合してなるエラストマー組成物とする。また、該エラストマー組成物を用いて部材等を形成する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、エラストマー組成物、該組成物を用いて形成される部材、画像形成装置用の導電性部材及び画像形成装置に関し、詳しくは、コピー機、プリンター等のOA機器における電子写真装置の導電性機構に使用される現像ローラ、帯電ローラ、転写ローラ等の導電性ローラ、転写ベルト、中間転写ベルト等の導電性ベルト等に好適に用いられるものである。
コピー機、プリンター等に用いる現像ローラ、帯電ローラ、転写ローラ等の導電性ローラ、転写ベルト、中間転写ベルト等の導電性ベルトは、その用途に応じて導電性、非汚染性、低硬度および寸法安定性等の種々の性能が要求されている。また、生産性や各種物性の点より、種々の架橋(加硫)方法が提案されており、加硫剤として有機過酸化物配合系、チオウレア類を用いた系、あるいは硫黄系等が用いられている。このうち、加硫速度が速く、良好な物性を得やすいという点では、硫黄加硫系が使用されている。
具体的には、特開2000−212330号(特許文献1)では、ニトリルゴムとエピクロルヒドリン系ゴムのブレンドゴムに加硫剤として、硫黄系加硫剤、トリアジン系化合物および2,3−ジメルカプトキノキサリン化合物からなる群から選ばれる2種以上が配合された加硫性ゴム組成物が開示されている。
上記トリアジン系化合物は、エチレンチオウレアやジメチルチオウレア等のチオウレア類を用いた系と異なり、人体等への毒性が非常に小さく安全な化合物であるため、取り扱いが非常に容易であり、作業性にも優れている。また、加硫時に副生成物を生じにくいので、感光体汚染を低減することができる。
しかしながら、特開2000−212330号(特許文献1)に記載の加硫性ゴム組成物では、塩素を分子に持たないニトリルゴム(NBR)とエピハロヒドリンゴムを20/80〜80/20の重量比でブレンドしているため、硫黄および硫黄加硫用促進剤でしか加硫されないNBRの架橋密度が下がり、感光体が汚染されるという問題がある。これはエピハロヒドリンゴムの方が一般にNBRよりも極性が高いため、硫黄および硫黄加硫用促進剤との親和性が高く、よって、エピハロヒドリンゴムの方にかなりの割合の硫黄および硫黄加硫用促進剤が分配され、そこで消費されてしまうためである。また、これを防ぐために硫黄および硫黄加硫用促進剤を増量するとブルームを生じる恐れがある。さらに、感光体汚染を生じないように必要以上に架橋密度が上げると、電気抵抗値が高くなる傾向が生じるという問題もある。さらには、硫黄加硫系単独では、充填剤が少ない場合に缶加硫を試みると、熱による変形のために、加硫前に受け型にセットする等の処理をすることが必要となる場合があり、セットの手間や設備費のためにコストが上昇し生産性が悪くなるという問題もある。
一方、トリアジン化合物を用いた加硫系の組成物は、上記硫黄および硫黄加硫用促進剤が配合された組成物と比較して架橋の速度が遅い。そのため、促進剤、受酸剤、および架橋活性剤を配合しないと十分な架橋密度や良好な加硫曲線が得られにくく、特に、化学発泡剤を配合した発泡体の場合に、このような傾向が非常に顕著となる。ところがトリアジン化合物を用いた加硫系の組成物は非常にスコーチしやすいという問題があり、特に上記のように促進剤等を多く配合すると、さらに耐スコーチ性が悪化する。
耐スコーチ性を改善するために、加硫遅延剤を配合すると、スコーチタイムを長くするような改善はできるものの、架橋密度が低下する問題がある。架橋密度が低下すると、ポリマー組成物としての強度や圧縮永久歪み等の性能が悪くなるとともに、OA機器用導電性部材等として使用したときには、移行汚染、感光体汚染を生じやすい等の問題が起こりやすくなる。
硫黄と硫黄加硫用促進剤とトリアジン系化合物とを、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを主成分とする系と組み合わせて使用した組成物の場合には、上記問題点を改善しているものの、貯蔵安定性、押し出しや混練時の耐スコーチ性でいまだ改善の余地がある。
特開2000−212330号
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、耐スコーチ性と良好な加硫特性を有するエラストマー組成物を提供するとともに、圧縮永久ひずみの低減を実現でき、成形した組成物の表面状態も良好で、生産性にも優れた導電性ローラ等の各種画像形成装置用導電性部材等の工業製品を高品質で提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、第一に、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを全重量の50重量%以上100重量%以下で含む主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、および硫黄が配合されていることを特徴とするエラストマー組成物を提供している。
本発明は、第二に、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを、全重量の50重量%以上100重量%以下で含む主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体および硫黄が配合され、JIS K6300に記載のムーニースコーチ試験で、スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を配合して120時間後に、測定温度を130.0±0.5℃として測定したときのスコーチ時間t5が1.5分以上であるエラストマー組成物を提供している。
上記スコーチ時間t5を1.5分以上と規定しているのは、1.5分未満であると、加硫が速すぎるため、押出機内あるいは混練機内でやけが生じて製造不能となるためである。上記t5は2.0分以上が好ましく、3.5分以上がさらに好ましい。
上記スコーチ時間t5を1.5分以上と規定しているのは、1.5分未満であると、加硫が速すぎるため、押出機内あるいは混練機内でやけが生じて製造不能となるためである。上記t5は2.0分以上が好ましく、3.5分以上がさらに好ましい。
上記のように、本発明のエラストマー組成物では、加硫剤として、スコーチしやすいトリアジンの誘導体を配合しているが、該トリアジンの誘導体を層状化合物に吸蔵させるスコーチ防止処理をしているため、適度にゆっくりと加硫させることができ、耐スコーチ性を改善できる。また、スコーチ防止処理をした場合、架橋密度や架橋速度が下がるが、加硫剤として硫黄を併用することにより、これらを劇的に改善することができている。
また、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーに対して、加硫剤として硫黄とトリアジンの誘導体を配合すると、トリアジンの誘導体は主として塩素等のハロゲンと反応し、二重結合された炭素(C=C)は主として硫黄と反応するため、効果的に架橋し、架橋密度を低下させない。よって、ブルームや感光体汚染を抑制でき、トリアジンの誘導体の加硫で低圧縮永久歪みを実現できるとともに、硫黄加硫で加硫速度を速くすることができ、生産性を向上させることができる。
また、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーに対して、加硫剤として硫黄とトリアジンの誘導体を配合すると、トリアジンの誘導体は主として塩素等のハロゲンと反応し、二重結合された炭素(C=C)は主として硫黄と反応するため、効果的に架橋し、架橋密度を低下させない。よって、ブルームや感光体汚染を抑制でき、トリアジンの誘導体の加硫で低圧縮永久歪みを実現できるとともに、硫黄加硫で加硫速度を速くすることができ、生産性を向上させることができる。
上記加硫剤として配合される上記層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体は、層状化合物を生成時に、主として層間にトリアジンの誘導体のイオンが導入されて吸蔵されているものと考えられている。
また、上記トリアジンの誘導体を吸蔵させた上記層状化合物の表面は界面活性剤で被覆され、該界面活性剤の種類に応じて特定温度以上になるとトリアジンの誘導体が溢出する一方、該特定温度以下ではトリアジンの誘導体を析出させずにスコーチ防止処理がなされたものである
このように、スコーチ防止処理をすることにより、低温ではトリアジンが析出しないため、スコーチを防止することができる。
また、上記トリアジンの誘導体を吸蔵させた上記層状化合物の表面は界面活性剤で被覆され、該界面活性剤の種類に応じて特定温度以上になるとトリアジンの誘導体が溢出する一方、該特定温度以下ではトリアジンの誘導体を析出させずにスコーチ防止処理がなされたものである
このように、スコーチ防止処理をすることにより、低温ではトリアジンが析出しないため、スコーチを防止することができる。
上記層状化合物として、室温、常圧で簡単に合成することができ、生産性がよい理由からハイドロタルサイトが好適に用いられる。また、層状のハイドロタルサイトは層間の結合が弱いため、トリアジンの誘導体を簡単に層間に入れることができる点からも好ましい。
上記界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が好適に用いられる。かかる界面活性剤がある温度以上で融解する等により、トリアジン誘導体が溢出する等して作用するようになるが、低温では作用しないこととなり、スコーチ防止処理をすることが可能となる。
全ポリマー成分100gに対して、上記スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体はトリアジン誘導体のモル数として、0.0004mol以上0.0500mol以下、好ましくは0.0010mol以上0.0300mol以下、さらに好ましくは、0.0015mol以上0.0100mol以下で配合している。
上記範囲とすることにより、架橋密度、加硫速度を適正とでき、架橋密度が低い場合に発生するブルームや感光体汚染を起こりにくくすることができると共に、圧縮永久歪みを低減し、強度等の機械的物性を優れたものとできる。かつ、架橋密度が必要以上に高くならず、ポリマーの運動をあまり妨げないため、低い電気抵抗を実現できる。即ち、0.0004molより少ないと、トリアジン誘導体の配合量が少なすぎて、その効果が発揮されず、圧縮永久ひずみを改善しにくくなったり、あるいは発泡剤による加硫阻害や缶加硫における型崩れや製造不良を防止しにくくなったりする。一方、0.0500molより多いと、トリアジンの誘導体がブルームするおそれが生じたり、破断伸び等の機械的物性が悪化したりする。
全ポリマー成分100重量部に対して、硫黄を0.1重量部以上5.0重量部以下、好ましくは0.2重量部以上2重量部以下の割合で配合することが好ましい。この範囲としているのは、0.1重量部よりも小さいと組成物全体の加硫速度が遅くなり生産性が悪くなりやすいためである。また、上記層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジン誘導体だけでは反応性が乏しくなり、硫黄を併用しないと、充分な架橋速度や架橋密度が得られない。硫黄の配合量が0.1重量部以下の場合、このように充分な架橋速度や架橋密度が得られない可能性が高い。一方、5.0重量部より大きいと圧縮永久ひずみが大きくなったり、硫黄がブルームしたりする可能性があるためである。
上記した範囲内において、硫黄とトリアジンの誘導体の両者の配合割合を適切に選択することによって、加硫速度、架橋密度、電気抵抗値、および発泡剤を配合して発泡させる場合には連泡率等を必要とされるレベルに調整することができる。
その結果、感光体汚染やブルームを抑制しながら、電気抵抗値や圧縮永久ひずみの低減と加硫速度、架橋密度の向上とを効率良く両立することができる。さらに、チューブ状に加硫した場合、該加硫チューブ表面も良好にでき、缶加硫で製造した時に生じる型崩れやそれを原因とする製造不良も防止でき、生産性を向上することができる。
その結果、感光体汚染やブルームを抑制しながら、電気抵抗値や圧縮永久ひずみの低減と加硫速度、架橋密度の向上とを効率良く両立することができる。さらに、チューブ状に加硫した場合、該加硫チューブ表面も良好にでき、缶加硫で製造した時に生じる型崩れやそれを原因とする製造不良も防止でき、生産性を向上することができる。
上記炭素−炭素の二重結合およびハロゲンを有するポリマーとしては、イオン導電性を有するものも特に好適に用いられ、この場合エピクロルヒドリン系重合体、特に、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体が好ましい。これにより、低圧縮永久ひずみ等の性能を維持しながら、電気抵抗値を低く出来る等電気特性に優れたエラストマー組成物を形成することができる。
上記エピクロルヒドリン系重合体としては、上記したエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体の他、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体等が挙げられる。
中でも、エチレンオキサイド含量が高いエピクロルヒドリン系重合体が好ましく、はやい加硫速度を維持したまま、体積抵抗率の低いエラストマー組成物を提供することができる。エピクロルヒドリン系重合体中のエチレンオキサイド含量としては55mol%以上95mol%以下がよく、より好ましくは65mol%以上80mol%以下が良い。
中でも、エチレンオキサイド含量が高いエピクロルヒドリン系重合体が好ましく、はやい加硫速度を維持したまま、体積抵抗率の低いエラストマー組成物を提供することができる。エピクロルヒドリン系重合体中のエチレンオキサイド含量としては55mol%以上95mol%以下がよく、より好ましくは65mol%以上80mol%以下が良い。
上記炭素−炭素の二重結合およびハロゲンを有するポリマーは、1種または複数種を適宜選択して用いることができ、上記エピクロルヒドリン系重合体以外に、クロロプレンゴム(CR)、塩素化天然ゴム等が挙げられ、特に、クロロプレンゴムが好ましい。
上記炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーと他のポリマーとを混合してもよい。その場合、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーは、全ポリマー成分中50重量%以上、好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上であるのが良い。
上記他のポリマー成分としては、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエン共重合体、エピクロルヒドリン単独共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体等が挙げられる。
上記炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーと他のポリマーとを混合してもよい。その場合、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーは、全ポリマー成分中50重量%以上、好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上であるのが良い。
上記他のポリマー成分としては、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエン共重合体、エピクロルヒドリン単独共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体等が挙げられる。
上記トリアジンの誘導体として、2,4,6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−ジアルキルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンよりなる群から選択される1種または複数種の化合物を用いていることが好ましい。加硫速度の点からは、2−ジアルキルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンが好ましい。
また、発泡剤を配合して、上記エラストマー組成物を発泡体としてもよい。発泡剤を配合しても、加硫剤として硫黄および上記層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を併用することにより、発泡剤による加硫阻害や缶加硫における型崩れや製造不良を防止することができる上、発泡剤やトリアジン誘導体の配合によって起こるスコーチを効果的に抑制することが出来る。かつ、加硫速度や架橋密度を適正とできるため、セル径を均一且つ微小にすることができ、しかも圧縮永久ひずみが小さくて、硬度のばらつきが少ない非常に良好な発泡部材等を得ることができる。さらに、硫黄を併用することにより、上記層状化合物にトリアジン誘導体を吸蔵させたものを用いた場合に生じる架橋密度・架橋速度の低下を改善出来る効果は、特に発泡体の場合に顕著である。
さらに、エピクロルヒドリン系重合体等のイオン導電性ポリマーに発泡剤を配合して導電性発泡体を形成する場合にも良好な結果が得られる。また、連続加硫による製造も可能であり、ゴムのロスを少なくしたり、製造にかかる時間や製造コスト等を削減したりすることも出来る。
さらに、エピクロルヒドリン系重合体等のイオン導電性ポリマーに発泡剤を配合して導電性発泡体を形成する場合にも良好な結果が得られる。また、連続加硫による製造も可能であり、ゴムのロスを少なくしたり、製造にかかる時間や製造コスト等を削減したりすることも出来る。
上記化学発泡剤はヒドラジン誘導体であるのが好ましく、中でも4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)が好適に用いられる。その他、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド等も用いることができる。
上記化学発泡剤は全ポリマー成分100重量部に対して、0.5重量部以上20重量部以下、好ましくは1重量部以上15重量部以下の割合で配合している。
上記範囲としているのは、0.5重量部より少ないと発泡が充分に起こらず硬度が高くなりやすい一方、20重量部より多いとコストが高くなると共に、発泡剤やゴム種によってはブルームや感光体汚染が生じやすくなるためである。
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いる場合には2重量部以上10重量部以下が好ましい。
上記範囲としているのは、0.5重量部より少ないと発泡が充分に起こらず硬度が高くなりやすい一方、20重量部より多いとコストが高くなると共に、発泡剤やゴム種によってはブルームや感光体汚染が生じやすくなるためである。
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いる場合には2重量部以上10重量部以下が好ましい。
化学発泡剤により発泡された導電性発泡部材を、画像形成装置で用いる導電性ローラとする場合には、発泡セルの最大セル径は100μm以下、好ましくは80μm以下、さらに好ましくは75μm以下とするとよい。これにより、高画質の良好な画像を得ることができる。
また、本発明のエラストマー組成物では、上記炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを主成分とするポリマー、加硫剤として配合する硫黄、トリアジンの誘導体の外、必要に応じて加硫促進剤、充填剤、助剤、受酸剤、架橋活性剤、老化防止剤等を配合してもよい。
上記助剤、受酸剤、架橋活性剤として、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ステアリン酸を配合することが好ましい。
特に、酸化マグネシウムを配合することにより、トリアジン誘導体の架橋を促進し、架橋密度をより向上させて適正な架橋密度とすることができる。
上記酸化マグネシウムは全ポリマー成分100重量部に対して、0.2重量部以上15重量部以下、好ましくは、1重量部以上10重量部以下、さらに好ましくは、1.5重量部以上6重量部以下の割合で配合しているのが良い。
上記範囲としているのは、0.2重量部より少ないと架橋速度を促進できず、15重量部より多くしても、それ以上の架橋密度の向上が望めない上に、硬度やコストが不必要に上昇するためである。
なお、本発明中、全ポリマー成分とは、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーと他のポリマー成分とを合わせた全ポリマー成分を指す。
特に、酸化マグネシウムを配合することにより、トリアジン誘導体の架橋を促進し、架橋密度をより向上させて適正な架橋密度とすることができる。
上記酸化マグネシウムは全ポリマー成分100重量部に対して、0.2重量部以上15重量部以下、好ましくは、1重量部以上10重量部以下、さらに好ましくは、1.5重量部以上6重量部以下の割合で配合しているのが良い。
上記範囲としているのは、0.2重量部より少ないと架橋速度を促進できず、15重量部より多くしても、それ以上の架橋密度の向上が望めない上に、硬度やコストが不必要に上昇するためである。
なお、本発明中、全ポリマー成分とは、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーと他のポリマー成分とを合わせた全ポリマー成分を指す。
加硫促進剤としては、ジベンゾチアジルジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド等を用いることが出来る。
老化防止剤を配合しても良く、配合する場合は全ポリマー成分100重量部に対して、0.1重量部以上10重量部以下、好ましくは2重量部以上8重量部以下、さらに好ましくは3重量部以上7重量部以下配合するのが良い。これにより、オゾン劣化を抑制できると共に、ローラ表面の酸化劣化とそれによる抵抗上昇を抑えて、連続通電後の抵抗変動が小さい導電性部材を得ることができる。
上記老化防止剤としては、2−メルカプトベンゾイミダゾールなどのイミダゾール類、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン等のアミン類、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、スチレン化フェノール等のフェノール類が挙げられる。特に、アミン類のCD(4,4’(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン)、イミダゾール類のMB(2−メルカプトベンゾイミダゾール)やMBZ(2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩)、フェノール類のNBC(ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル)等が効果的である。これらの内から1種類を選んで単独で使用しても良いが、2種類または3種類を併用した方がブルームしにくいため好ましい。
上記老化防止剤としては、2−メルカプトベンゾイミダゾールなどのイミダゾール類、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン等のアミン類、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、スチレン化フェノール等のフェノール類が挙げられる。特に、アミン類のCD(4,4’(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン)、イミダゾール類のMB(2−メルカプトベンゾイミダゾール)やMBZ(2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩)、フェノール類のNBC(ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル)等が効果的である。これらの内から1種類を選んで単独で使用しても良いが、2種類または3種類を併用した方がブルームしにくいため好ましい。
さらに、電気抵抗値の環境依存性を改善する等の目的で、カーボン等の電子導電性導電剤を、イオン導電性を損なわない範囲で添加してもよい。
なお、本発明のエラストマー組成物中には、鉛化合物を含まないことが好ましい。従来は、四酸化三鉛等の鉛化合物を受酸剤や架橋反応時の活性剤として使用しているが、本発明のような処方とすれば鉛化合物を含まなくても圧縮永久ひずみ、感光体汚染等の物性値を良くすることが可能となる。また、鉛化合物は作業性や環境上の問題により、その使用形態や使用量により規制を受けるため、鉛化合物を含まないことが好ましい。
また、本発明は、上記エラストマー組成物を用いて形成している部材を提供している。
本発明のエラストマー組成物は加硫速度が速く、圧縮永久歪みが小さく、ブルームの発生もないので、該エラストマー組成物を用いて種々の工業製品に用いられる高性能の各種部材を製造することが出来る。とりわけ、画像形成装置用の導電性部材として好適に用いられる。この導電性部材として、転写ローラ、現像ローラ、帯電ローラ、トナー供給ローラ、駆動ローラ等として用いられる導電性ローラあるいは/および導電性ベルトが挙げられる。さらに、本発明は上記導電性部材を備えてなる画像形成装置を提供している。
本発明のエラストマー組成物は加硫速度が速く、圧縮永久歪みが小さく、ブルームの発生もないので、該エラストマー組成物を用いて種々の工業製品に用いられる高性能の各種部材を製造することが出来る。とりわけ、画像形成装置用の導電性部材として好適に用いられる。この導電性部材として、転写ローラ、現像ローラ、帯電ローラ、トナー供給ローラ、駆動ローラ等として用いられる導電性ローラあるいは/および導電性ベルトが挙げられる。さらに、本発明は上記導電性部材を備えてなる画像形成装置を提供している。
上記エラストマー組成物を用いた部材を形成する場合、エラストマー組成物を溶融混練し、この混練物を押出機等で所要形状に予備成形し、この予備成形品を缶加硫あるいはプレス加硫して、所要形状に成形している。
導電性ローラを形成する場合には、単軸押出機でチューブ状に予備成形し、この予備成形品を、加圧水蒸気式缶加硫により160℃、10〜70分程度加硫し、中空状の加硫チューブを成形した後、芯金を挿入し表面を研磨した後、所要寸法にカットして導電性ローラとしている。
導電性ローラを形成する場合には、単軸押出機でチューブ状に予備成形し、この予備成形品を、加圧水蒸気式缶加硫により160℃、10〜70分程度加硫し、中空状の加硫チューブを成形した後、芯金を挿入し表面を研磨した後、所要寸法にカットして導電性ローラとしている。
上記エラストマー組成物の溶融混練は通常の方法によって行うことができ、例えば、オープンロール、密閉式混練機等の公知のゴム混練装置を用いて20〜130℃で2〜10分程度混練している。
加硫は通常の方法によって行うことができ、大量生産を行うには水蒸気加圧下の加硫缶中で加硫するのが好ましい。また、プレス加硫を用いても良いが、トリアジンの誘導体は金型離型性を低下させる場合があるので、金型表面にフッ素コート等の離型処理を行うことが好ましい。いずれの場合も、必要に応じて二次加硫を行っても良い。良好な発泡体をプレス加硫で得るには2段階プレス発泡等の方法を用いると良い。
加硫時間等の加硫条件は、ポリマー、加硫剤等の種類や配合比によって異なるが、加硫試験用レオメータ(例:キュラストメータ)により最適加硫時間を求めている。また、加硫温度は必要に応じて上記温度に上下して定めている。なお、感光体汚染と圧縮永久ひずみを低減させるため、充分な加硫量を得られる様に加硫温度、加硫時間等の条件を設定することが好ましい。
上記キュラストメータ等の加硫試験機を用いて加硫曲線を測定した場合、160℃で40分間測定したときの最大トルク上昇値((トルクピークあるいは、トルクピークがない場合には40分後の時点でのトルク値)−(最低トルク値))において、スコーチ防止処理をせず、また硫黄も配合しない場合と比較して、60%以上が好ましい。さらに、70%以上が好ましく、最も好ましくは90%以上であるのがよい。
上記範囲としているのは、60%よりも小さいと、充分な加硫密度が得られなくて、低汚染性あるいは低圧縮永久ひずみとすることが困難となるからである。
上記範囲としているのは、60%よりも小さいと、充分な加硫密度が得られなくて、低汚染性あるいは低圧縮永久ひずみとすることが困難となるからである。
本発明のエラストマー組成物を用いて導電性部材を形成する場合は、JIS K6911に記載の方法において、印加電圧1000Vで測定した体積抵抗率を104.0[Ω・cm]以上1013.0[Ω・cm]以下、好ましくは105.0[Ω・cm]以上1012.5[Ω・cm]以下さらに好ましくは106.0[Ω・cm]以上109.5[Ω・cm]以下としていると良い。このように、低電気抵抗とし適度な導電性を持たせることにより、導電性ローラ等の導電性部材として好適に用いることができる。
さらに、後述する方法により測定される圧縮永久ひずみの値が30%以下、好ましくは25%以下、さらに好ましくは20%以下としていることが好ましい。これは30%より大きい場合には、エラストマー組成物を用いて導電性ローラ等の導電性部材を形成した場合に寸法変化が大きくなりすぎて、該導電性部材を画像形成装置に用いた場合に画像形成プロセス系の耐久性や精度維持に問題が生じ、実用に適さないためである。
上述したように、本発明によれば、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを主成分とし、硫黄および、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を含んでいる。このため、トリアジンの誘導体を適度にゆっくりと反応させることができ、耐スコーチ性を大幅に改善することが可能となる。また、硫黄を併用することにより、架橋速度や架橋密度を上げ、実用性を確保することが可能となる。
また、トリアジンの誘導体の加硫系により低圧縮永久ひずみを実現できるとともに、トリアジンの誘導体は加硫時に副生成物を生じにくいので、コピー機やプリンター等に使用される導電性ローラや導電性ベルトとして用いる場合に、感光体汚染性を低減することができる。さらには、エピクロルヒドリン系重合体に用いた場合には、電気抵抗値と圧縮永久ひずみの低減とを効率良く両立することができる。
さらに、導電性ローラを押出し成形により形成する場合には、加硫チューブの表面を良好とすることが出来、缶加硫で製造した時に生じる型崩れやそれを原因とする製造不良も防止でき、生産性を大きく向上することができる。また、発泡体とする場合にも、セル径を均一にかつ微小にすることができるため、高強度で非常に良好なエラストマー組成物を得ることができる。
さらには、本発明のエラストマー組成物は、トリアジンの誘導体が一般的な加硫促進剤と比べても環境にやさしく、非常に取り扱いが容易であり、作業性にも優れており、作業者への負担が少ない点、環境に対する安全性の点からも優れている。また、マスターバッチ等を使用する必要もないため、作業性・生産性に非常に優れている。
したがって、上記エラストマー組成物を用いることで、高品質化と低コスト化が強く要求される現在において、その要求性能に耐え得る各種エラストマー部材、特に画像形成装置用導電性部材および画像形成装置を高品質に製造することができる。
したがって、上記エラストマー組成物を用いることで、高品質化と低コスト化が強く要求される現在において、その要求性能に耐え得る各種エラストマー部材、特に画像形成装置用導電性部材および画像形成装置を高品質に製造することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
第1の実施形態のエラストマー組成物は、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーとして、エチレンオキサイド(EO)/エピクロルヒドリン(EP)/アリルグリシジルエーテル(AGE)の共重合体比率が56モル%/40モル%/4モル%であるエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体(以下、GECOとも称する)を主成分とし、加硫剤として硫黄とスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を配合している。
第1の実施形態のエラストマー組成物は、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーとして、エチレンオキサイド(EO)/エピクロルヒドリン(EP)/アリルグリシジルエーテル(AGE)の共重合体比率が56モル%/40モル%/4モル%であるエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体(以下、GECOとも称する)を主成分とし、加硫剤として硫黄とスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を配合している。
詳細には、GECO100重量部に対して、粉末硫黄を1.0重量部、スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を3.53重量部、加硫促進剤であるジベンゾチアジルジスルフィドを1.0重量部、テトラメチルチウラムモノスルフィドを0.88重量部、助剤あるいは受酸剤あるいは架橋活性剤として酸化亜鉛を5重量部、酸化マグネシウムを3重量部、ステアリン酸1重量部を配合している。この他必要に応じて充填剤、老化防止剤等を配合しても良い。
上記スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体は、層状化合物であるハイドロタルサイトにトリアジンの誘導体を30wt%の割合で吸蔵させたもので、トリアジンの誘導体として、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンを用いている。
このハイドロタルサイトにトリアジンの誘導体を吸蔵させる方法は、図1に示すように、トリアジンの誘導体のナトリウム塩水溶液に、Al(N03)3水溶液と、Mg(N03)2水溶液を滴下する。同時に混合溶液のpHが約9を保つ様に水酸化ナトリウム水溶液を滴下すると、溶液中でトリアジンの誘導体の塩(下記の化学式1)のアニオンが層間または表面に取り込まれながらハイドロタルサイトが形成されるため、結果として、トリアジンの誘導体がハイドロタルサイトに吸蔵されることとなる。
なお、ハイドロタルサイトの層間への入り易さはCO3 2-≫SO4 2-≫OH->F->Cl-であるため、混合溶液のpHを約9に保つにはNa2CO3水溶液ではなく、NaOH水溶液を使う必要がある。CO3 2-は非常に層間に入りやすいため、化学式1のアニオンより先に入ってしまい、結果として、トリアジン誘導体が吸蔵されにくくなってしまうためである。
このハイドロタルサイトにトリアジンの誘導体を吸蔵させる方法は、図1に示すように、トリアジンの誘導体のナトリウム塩水溶液に、Al(N03)3水溶液と、Mg(N03)2水溶液を滴下する。同時に混合溶液のpHが約9を保つ様に水酸化ナトリウム水溶液を滴下すると、溶液中でトリアジンの誘導体の塩(下記の化学式1)のアニオンが層間または表面に取り込まれながらハイドロタルサイトが形成されるため、結果として、トリアジンの誘導体がハイドロタルサイトに吸蔵されることとなる。
なお、ハイドロタルサイトの層間への入り易さはCO3 2-≫SO4 2-≫OH->F->Cl-であるため、混合溶液のpHを約9に保つにはNa2CO3水溶液ではなく、NaOH水溶液を使う必要がある。CO3 2-は非常に層間に入りやすいため、化学式1のアニオンより先に入ってしまい、結果として、トリアジン誘導体が吸蔵されにくくなってしまうためである。
ついで、界面活性剤で洗い、表面を有機化する。使用する界面活性剤の種類により特定温度でトリアジンの誘導体がハイドロタルサイトから脱離(もしくは)溶出し、特定温度に達しない低温ではトリアジンの誘導体が溢出しない構成とすることができる。該構成とすることで、特定温度に達するまではスコーチしない特性を有するスコーチ防止処理を施したものとなる。
上記スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を加硫剤として配合することにより、トリアジンの誘導体がある温度になってはじめて作用することとなるので、耐スコーチ性を大幅に改善できると共に、硫黄を併用することにより加硫速度を速めて適正速度とすると共に、架橋密度が下がるのを抑制することが可能となる。
上記のように、炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーに硫黄およびスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を加硫剤として配合し、さらに各種配合剤を配合したエラストマー組成物をプレス加硫する等して、図2に示す導電性ローラをはじめとする各種成形品を形成している。
第2実施形態では、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)からなる発泡剤を全ポリマー100重量部に対して1重要部以上15重量部以下(本実施形態6〜8重量部)で配合している。他の成分は第1実施形態と同様としている。
第2実施形態のエラストマー組成物より、以下の製法で、導電性発泡ローラを形成している。
まず、上記エラストマー組成物の各成分を密閉式混練機等の公知のゴム混練装置を用いて溶融混練している。混練された混練物を単軸押出機でチューブ状に予備成形し、この予備成形品を加圧水蒸気式加硫缶に投入し、160℃、10〜70分加硫し導電性加硫発泡体チューブを得たのち、ホットメルト接着剤を塗布した金属製のシャフトを挿入して加熱、接着し、表面を研磨した後、所要寸法にカットして、導電性発泡ローラとしている。図2に示すように、該導電性発泡ローラ1は略円筒形状とし、その内周面にシャフト2が挿入されている。なお、缶加硫以外に連続加硫を行ってもよい。
まず、上記エラストマー組成物の各成分を密閉式混練機等の公知のゴム混練装置を用いて溶融混練している。混練された混練物を単軸押出機でチューブ状に予備成形し、この予備成形品を加圧水蒸気式加硫缶に投入し、160℃、10〜70分加硫し導電性加硫発泡体チューブを得たのち、ホットメルト接着剤を塗布した金属製のシャフトを挿入して加熱、接着し、表面を研磨した後、所要寸法にカットして、導電性発泡ローラとしている。図2に示すように、該導電性発泡ローラ1は略円筒形状とし、その内周面にシャフト2が挿入されている。なお、缶加硫以外に連続加硫を行ってもよい。
上記導電性ローラは、コピー機、プリンター等の画像形成装置において、転写ローラ、現像ローラ、帯電ローラ、トナー供給ローラ等として用いられる。該導電性ローラはブルームの発生が抑制され、感光体を汚染せず、かつ、低電気抵抗値をもつため、画像形成装置に用いる導電性ローラとして優れた特性を付与することができる。
図3は第3実施形態を示し、本発明のエラストマー組成物より転写ベルト等として用いる導電性ベルト3を形成している。導電性ベルト3は2個以上のプーリー4によって張架状態とされ、回転移動する導電性ベルト3の上側の直線部分5に紙等のシート材6を担持して搬送するものである。
以下、本発明のエラストマー組成物の実施例1〜6、比較例1〜14について詳述する。各々下記の表1および表2に記載の配合よりなるエラストマー組成物を用いて導電性ローラ等を作製した。
上記表中の上段(加硫系まで)の数値単位は重量部であり、圧縮永久ひずみの単位は%である。使用した材料は下記の通りである。
GECO(その1):ダイソー製「エピクロマーCG102」
共重合比率EO:EP:AGE=56:40:4(モル%)
GECO(その2):ダイソー製の試作品
共重合比率EO:EP:AGE=73:23:4(モル%)
CR:昭和電工製「ショウプレンWRT」
アセチレンブラック:電気化学工業製「デンカブラック」
SRFカーボン:三菱化学製「ダイヤブラックLR」
炭酸カルシウム:丸尾カルシウム製「軽質炭酸カルシウム」
ナフテン系オイル:出光興産製「ダイアナプロセスオイルNS100」
亜鉛華:三井金属鉱業製「酸化亜鉛2種」
酸化マグネシウム:協和化学工業製「マグサラット150ST」
ステアリン酸:ユニケマオーストラリア製「ステアリン酸4931」
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド):永和化成工業製「ネオセル ボン#1000SW」
硫黄:鶴見化学工業製「粉末硫黄」
ジベンゾチアジルジスルフィド:大内新興化学工業製「ノクセラーDM」
テトラメチルチウラムモノスルフィド:大内新興化学工業製「ノクセラーTS」
2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン:三協化成製「ジ スネットDB」
2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンをハイドロタルサイトに吸蔵したもの(有効成分30wt%):「ジスネットDB/LDH」
なお、略語GECOは、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、EOはエチレンオキサイド、EPはエピクロルヒドリン、AGEはアリルグリシジルエーテルを表す。
GECO(その1):ダイソー製「エピクロマーCG102」
共重合比率EO:EP:AGE=56:40:4(モル%)
GECO(その2):ダイソー製の試作品
共重合比率EO:EP:AGE=73:23:4(モル%)
CR:昭和電工製「ショウプレンWRT」
アセチレンブラック:電気化学工業製「デンカブラック」
SRFカーボン:三菱化学製「ダイヤブラックLR」
炭酸カルシウム:丸尾カルシウム製「軽質炭酸カルシウム」
ナフテン系オイル:出光興産製「ダイアナプロセスオイルNS100」
亜鉛華:三井金属鉱業製「酸化亜鉛2種」
酸化マグネシウム:協和化学工業製「マグサラット150ST」
ステアリン酸:ユニケマオーストラリア製「ステアリン酸4931」
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド):永和化成工業製「ネオセル ボン#1000SW」
硫黄:鶴見化学工業製「粉末硫黄」
ジベンゾチアジルジスルフィド:大内新興化学工業製「ノクセラーDM」
テトラメチルチウラムモノスルフィド:大内新興化学工業製「ノクセラーTS」
2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン:三協化成製「ジ スネットDB」
2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンをハイドロタルサイトに吸蔵したもの(有効成分30wt%):「ジスネットDB/LDH」
なお、略語GECOは、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、EOはエチレンオキサイド、EPはエピクロルヒドリン、AGEはアリルグリシジルエーテルを表す。
上記2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンをハイドロタルサイトに吸蔵したもの(有効成分30wt%)(「ジスネットDB/LDH」)は、上述した通り層状化合物であるハイドロタルサイトにトリアジンの誘導体を吸蔵させており、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体である。
実施例1、3、5および比較例1〜3、7、9、11、13については、表1および表2に記載の配合からなる材料を密閉式混練機(DS10−40MWA−S(株)森山製作所製)およびオープンロールにより各配合量で混練した。上記混練機からリボン取りしたポリマー組成物を押出機(Φ60)に投入しエンドレスベルト状に押出形成した後カットし筒体を得た。この筒体を加圧水蒸気式加硫缶で、160℃、10〜70分で加硫した後研磨して導電性ベルトを得た。
実施例2、4、6及び比較例4〜6、8、10、12、14については、表1および表2に記載の配合からなる材料を上記と同様にして混練により得、そこからリボン取りしたポリマー組成物を上記と同様押出機(Φ60)に投入し、中空チューブ状に押し出した。このゴムチューブを適切な長さにカットした後、加圧水蒸気式加硫缶にて加硫温度160℃、加硫時間10〜70分で加硫することにより、加硫ゴムチューブを得た。この際、化学発泡剤がガス化して発泡すると共に、ゴム成分の架橋も進行した。
上記のように加硫成形された円筒形状の導電性加硫チューブの中空部に、ホットメルト接着剤を塗布した金属製のシャフトを挿入して加熱、接着し、表面を研磨した後、所要寸法にカットしてシャフト径6mm、ロール外径14mm、ロール長さ218mmの導電性ローラを得た。
上記のように加硫成形された円筒形状の導電性加硫チューブの中空部に、ホットメルト接着剤を塗布した金属製のシャフトを挿入して加熱、接着し、表面を研磨した後、所要寸法にカットしてシャフト径6mm、ロール外径14mm、ロール長さ218mmの導電性ローラを得た。
(実施例1乃至実施例6)
実施例1は表1に記載のCR(クロロプレンゴム)に、実施例3および5はGECOに、硫黄、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、充填剤、また必要に応じて加硫促進剤等を各々表1に示す配合比にて混合した後、Φ60の押出機で押出成形してカットし、未加硫ゴムの筒体を得た後、加硫して、上記に示す方法により、本発明のエラストマー組成物を用いた導電性ベルトを得た。
実施例2は表1に記載のCRに、実施例4および6はGECOに同じく硫黄、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、充填剤、また必要に応じて加硫促進剤、さらには、化学発泡剤を表1に示す配合比にて混合し、上記に示す方法により、本発明のエラストマー組成物を用いた導電性発泡ローラを得た。
実施例1は表1に記載のCR(クロロプレンゴム)に、実施例3および5はGECOに、硫黄、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、充填剤、また必要に応じて加硫促進剤等を各々表1に示す配合比にて混合した後、Φ60の押出機で押出成形してカットし、未加硫ゴムの筒体を得た後、加硫して、上記に示す方法により、本発明のエラストマー組成物を用いた導電性ベルトを得た。
実施例2は表1に記載のCRに、実施例4および6はGECOに同じく硫黄、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、充填剤、また必要に応じて加硫促進剤、さらには、化学発泡剤を表1に示す配合比にて混合し、上記に示す方法により、本発明のエラストマー組成物を用いた導電性発泡ローラを得た。
(比較例1乃至比較例16)
比較例1、4はCRに、比較例7、8、11、12はGECOに、スコーチ防止処理がされていないトリアジンの誘導体を表2に示す配合比にて混合したが、硫黄およびスコーチ防止処理されたトリアジンは配合しなかった。また、比較例9、10、13、14はGECOにスコーチ防止処理がされていないトリアジンの誘導体と硫黄、加硫促進剤とを配合した。それから、比較例2および5はCRに、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を表2に示す配合比にて配合したが、硫黄は配合しなかった。比較例3および6はCRに、硫黄を表2に示す配合比にて混合したが、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンは配合しなかった。なお、比較例4〜6、8、10、12および14は化学発泡剤を表2に示す配合比にて配合した。
比較例1、4はCRに、比較例7、8、11、12はGECOに、スコーチ防止処理がされていないトリアジンの誘導体を表2に示す配合比にて混合したが、硫黄およびスコーチ防止処理されたトリアジンは配合しなかった。また、比較例9、10、13、14はGECOにスコーチ防止処理がされていないトリアジンの誘導体と硫黄、加硫促進剤とを配合した。それから、比較例2および5はCRに、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を表2に示す配合比にて配合したが、硫黄は配合しなかった。比較例3および6はCRに、硫黄を表2に示す配合比にて混合したが、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンは配合しなかった。なお、比較例4〜6、8、10、12および14は化学発泡剤を表2に示す配合比にて配合した。
上記のように作製した各実施例および各比較例のエラストマー組成物を用いたローラ、ベルトおよび下記に詳述する方法で作成した加硫ゴム試験片について、下記の特性測定を行った。その結果を表1および表2の下段に示す。
(ムーニースコーチ試験)
JIS K6300の未加硫ゴム物理試験方法のムーニースコーチ試験の記述に従って試験を行った。ただし、t5[分]の測定は、上記材料を配合して24時間後および120時間後に、130.0±0.5℃で行った。
JIS K6300の未加硫ゴム物理試験方法のムーニースコーチ試験の記述に従って試験を行った。ただし、t5[分]の測定は、上記材料を配合して24時間後および120時間後に、130.0±0.5℃で行った。
(加硫曲線の測定)
実施例および比較例の各未加硫のエラストマー組成物を最適量サンプリングした後、日合商事株式会社製キュラストメータV型VDRで加硫曲線を測定した。JIS K6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」の「ダイ加硫試験A法」に従い、ゴム試験片に破壊しない程度の低振幅(本発明では1°)の正弦波振動を与え、試験片から上ダイスに伝わるトルクを未加硫から過加硫に至るまで測定した。当該測定で得られた加硫曲線の例を図4、5に示す。160℃で40分間測定したときの最大トルク上昇値Tmax−Tmin((トルクピークあるいは、トルクピークがない場合には40分後の時点でのトルク値)−(最低トルク値))を測定し、スコーチ防止処理をせず、また硫黄も配合しない場合のこのTmax−Tminの値と比較し、その比率を測定した。なお、この比率が60%未満の場合は架橋効率が悪く不適とした。
実施例および比較例の各未加硫のエラストマー組成物を最適量サンプリングした後、日合商事株式会社製キュラストメータV型VDRで加硫曲線を測定した。JIS K6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」の「ダイ加硫試験A法」に従い、ゴム試験片に破壊しない程度の低振幅(本発明では1°)の正弦波振動を与え、試験片から上ダイスに伝わるトルクを未加硫から過加硫に至るまで測定した。当該測定で得られた加硫曲線の例を図4、5に示す。160℃で40分間測定したときの最大トルク上昇値Tmax−Tmin((トルクピークあるいは、トルクピークがない場合には40分後の時点でのトルク値)−(最低トルク値))を測定し、スコーチ防止処理をせず、また硫黄も配合しない場合のこのTmax−Tminの値と比較し、その比率を測定した。なお、この比率が60%未満の場合は架橋効率が悪く不適とした。
(圧縮永久ひずみの測定)
実施例1、3、5および比較例1〜3、7、9、11、13については上記でリボン取りしたポリマー組成物を所要量サンプリングしたものを専用の金型に仕込んで、JIS K6262「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの永久ひずみ試験方法」に記載の試験片をプレス加硫にて作製した。そしてそれを用いて、かかるJISの規定に従い、測定温度70℃、測定時間24時間で測定した。圧縮割合は試験片の厚みの25%とした。また、実施例2、4、6、および比較例4〜6、8、10、12、14については作製した発泡ローラから幅10mmの中抜き円筒状の発泡体サンプルを採取し、これを用いて、上記と同様にして測定した。これらの方法で測定した圧縮永久ひずみの値が30%以下であることが好ましく、ローラとしての実用上25%以下であるとより好ましく、20%以下であると、さらに好ましい。
実施例1、3、5および比較例1〜3、7、9、11、13については上記でリボン取りしたポリマー組成物を所要量サンプリングしたものを専用の金型に仕込んで、JIS K6262「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの永久ひずみ試験方法」に記載の試験片をプレス加硫にて作製した。そしてそれを用いて、かかるJISの規定に従い、測定温度70℃、測定時間24時間で測定した。圧縮割合は試験片の厚みの25%とした。また、実施例2、4、6、および比較例4〜6、8、10、12、14については作製した発泡ローラから幅10mmの中抜き円筒状の発泡体サンプルを採取し、これを用いて、上記と同様にして測定した。これらの方法で測定した圧縮永久ひずみの値が30%以下であることが好ましく、ローラとしての実用上25%以下であるとより好ましく、20%以下であると、さらに好ましい。
(セル径の測定)
上記実施例2、4、6および比較例4〜6、8、10、12および14の配合で作製した発泡体の各ローラの断面を倍率(×100)で写真に撮り、セル径の最大径と最小径を調べた。この内、最大径(μm)を示す。
上記実施例2、4、6および比較例4〜6、8、10、12および14の配合で作製した発泡体の各ローラの断面を倍率(×100)で写真に撮り、セル径の最大径と最小径を調べた。この内、最大径(μm)を示す。
(加硫チューブの表面状態)
実施例2、4、6および比較例4〜6、8、10、12、14について、上記した方法で作製した加硫チューブにおいて、加硫チューブの表面状態について観察した。特に内面について、荒れがひどくて、手動によってもシャフトが挿入できないものを不可(×)、自動挿入装置では挿入は困難だが手動では何とか挿入できローラがかろうじて作製できそうなものを可(△)、内面肌が良好で、自動挿入装置による挿入が可能であったものを良(○)とした。
なお、不可のものについても、加硫時にチューブ受けを利用し、かつ通常より長い寸法でカットしたものを加硫する等の方法で導電性ローラは作製しており、ローラとしての評価を行った。
実施例2、4、6および比較例4〜6、8、10、12、14について、上記した方法で作製した加硫チューブにおいて、加硫チューブの表面状態について観察した。特に内面について、荒れがひどくて、手動によってもシャフトが挿入できないものを不可(×)、自動挿入装置では挿入は困難だが手動では何とか挿入できローラがかろうじて作製できそうなものを可(△)、内面肌が良好で、自動挿入装置による挿入が可能であったものを良(○)とした。
なお、不可のものについても、加硫時にチューブ受けを利用し、かつ通常より長い寸法でカットしたものを加硫する等の方法で導電性ローラは作製しており、ローラとしての評価を行った。
表1に示すように、実施例1、2はCRに、実施例3、4、5、6はGECOに、硫黄、および層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体を表1に示す配合比にて混合しているため、t5が1.5分以上でありスコーチ性も良好であり、Tmax−Tminの、スコーチ防止処理をせずまた硫黄を配合していないときとの比率も60%よりも大きく、適切な値であった。また、圧縮永久ひずみは15%〜25%と適切な値であった。
さらに化学発泡剤を表1に示す配合比にて混合して発泡体とした実施例2、4、6も、上記の通り適切な値である上に、最大セル径も非常に小さく、発泡体としたエラストマー組成物も良好な特性をもち、また、加硫チューブの表面状態も良好であったため、ローラとしても良好に製造できた。
また、体積抵抗率に関しては、実施例1と実施例3あるいは実施例2と実施例4のゴムをブレンドすることにより107.5〜1012.5(Ω.cm)の間の任意の値を実現できる上に、実施例としては特に示していないが、各種導電性添加塩をエピクロルヒドリン系重合体に添加することにより104.0〜105.0(Ω.cm)程度の低い値も実現可能である。
また、体積抵抗率に関しては、実施例1と実施例3あるいは実施例2と実施例4のゴムをブレンドすることにより107.5〜1012.5(Ω.cm)の間の任意の値を実現できる上に、実施例としては特に示していないが、各種導電性添加塩をエピクロルヒドリン系重合体に添加することにより104.0〜105.0(Ω.cm)程度の低い値も実現可能である。
一方、表2に示すように、比較例1、4、7、8、11、12は、スコーチ防止処理がされていないトリアジン誘導体のみを配合した。そのため、特に120時間後のt5が1.5分未満あるいはスコーチして測定不可となったことからスコーチタイムが短くスコーチし易くなり不適であった。特に発泡体とした比較例4、8、12では、加硫チューブの表面も荒れていた。また、比較例8、12では架橋密度の低下により、感光体汚染性も生じた。
比較例9、10、13、14においても、スコーチ防止処理がされていないトリアジン誘導体を配合し、さらには、硫黄および加硫促進剤を併用して、トリアジン誘導体の配合量を減らしても十分な架橋密度が得られる様に工夫したが、同じく120時間後のt5が1.5分未満となるかスコーチして測定不可となり、生ゴムの貯蔵安定性に課題が残った。
比較例9、10、13、14においても、スコーチ防止処理がされていないトリアジン誘導体を配合し、さらには、硫黄および加硫促進剤を併用して、トリアジン誘導体の配合量を減らしても十分な架橋密度が得られる様に工夫したが、同じく120時間後のt5が1.5分未満となるかスコーチして測定不可となり、生ゴムの貯蔵安定性に課題が残った。
また、比較例2、5は、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体は配合したが、硫黄は配合しなかったため、Tmax−Tminが小さく、またスコーチ防止処理をせず硫黄も配合していないときに対する比率も小さく、充分な架橋密度が得られなかったので不適であった。これにより感光体汚染試験の結果も悪かった上に発泡体とした比較例5では加硫チューブの表面状態も悪かった。
比較例3、6は、硫黄単独系であり、スコーチ防止処理されたトリアジンを配合しなかったため、Tmax−Tminが小さくて充分な架橋密度が得られていない上に、圧縮永久ひずみが30%より大きく、発泡体とした比較例6では加硫チューブの表面状態も悪かった。
さらに、化学発泡剤を表2に示す配合比にて混合して発泡体とした比較例4〜6、8、10、12および14は、上記の通り不適切な物性を含んでいる上に、比較例6および14では最大セル径が100μmを越えており、また、比較例4、5、8および12でも同じく80μm以上とやや大きく、硫黄および、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体の両者を含んでいないエラストマー組成物は発泡体としてもあまり良好な特性を得ることはできなかった。
図4に示すように、発泡剤を含んでいないエラストマー組成物である実施例1は比較例1〜3と比較してトルクの最大値と最小値の差が大きく、エラストマー組成物の成形時のゴムの弾性が大きく、架橋効率がよかった。また、特に発泡剤を含んでいるエラストマー組成物である実施例2の場合、比較例4〜6と比較してさらに良好な結果を得た。そのため、発泡剤を含んでいるか否かに関わらず、実施例のエラストマー組成物は所望の形状に成形しやすかった上に、特に、発泡剤を用いた場合の架橋効率の悪化を防止でき、優れていた。
1 導電性ローラ
2 軸心
3 導電性ベルト
4 プーリー
5 直線状部分
6 シート材
2 軸心
3 導電性ベルト
4 プーリー
5 直線状部分
6 シート材
Claims (13)
- 炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを、全重量の50重量%以上100重量%以下で含む主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体、および硫黄が配合されていることを特徴とするエラストマー組成物。
- 炭素−炭素間の二重結合およびハロゲンを有するポリマーを、全重量の50重量%以上100重量%以下で含む主成分とし、層状化合物に吸蔵させてスコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体および硫黄が配合され、JIS K6300に記載のムーニースコーチ試験において、上記トリアジンの誘導体を配合して120時間後に、測定温度を130.0±0.5℃として測定したときのスコーチ時間t5が1.5分以上であることを特徴とするエラストマー組成物。
- 加硫剤として配合される層状化合物に吸蔵させて上記スコーチ防止処理されたトリアジンの誘導体は、層状化合物を生成時に層間にトリアジンの誘導体のイオンを導入して吸蔵させているものである請求項1または請求項2に記載のエラストマー組成物。
- 上記トリアジンの誘導体を吸蔵させた上記層状化合物の表面は界面活性剤で被覆され、該界面活性剤の種類に応じて特定温度以上になるとトリアジンの誘導体が溢出する一方、該特定温度以下ではトリアジンの誘導体を析出させずにスコーチ防止処理がなされたものである請求項1または請求項3に記載のエラストマー組成物。
- 上記層状化合物がハイドロタルサイトである請求項1、3、4のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 全ポリマー成分100gに対して、上記スコーチ防止処理済みのトリアジンの誘導体を0.0004mol以上0.0500mol以下の割合で配合している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 全ポリマー成分100重量部に対して、上記硫黄を0.1重量部以上5.0重量部以下の割合で配合している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 上記炭素−炭素の二重結合およびハロゲンを有するポリマーとして、イオン導電性を有するエピクロルヒドリン系重合体を用いている請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 上記炭素−炭素の二重結合およびハロゲンを有するポリマーとして、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体あるいは/およびクロロプレンゴムを用い、
上記トリアジンの誘導体として、2,4,6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−ジアルキルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンよりなる群から選択される1種または複数種の化合物を用いている請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。 - ヒドラジン誘導体等の化学発泡剤を配合して発泡体としている請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のエラストマー組成物。
- 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のエラストマー組成物を用いて形成している部材。
- 転写ローラ、現像ローラ、帯電ローラあるいはトナー供給ローラとして用いられる導電性ローラ、あるいは転写ベルト、中間転写ベルトとして用いられる導電性ベルトからなる群に含まれる請求項11に記載の画像形成装置用導電性部材。
- 請求項12に記載の導電性部材を備えてなる画像形成装置。
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| JP2004008158A JP2005200541A (ja) | 2004-01-15 | 2004-01-15 | エラストマー組成物、該エラストマー組成物からなる部材、画像形成装置用導電性部材及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005200541A true JP2005200541A (ja) | 2005-07-28 |
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| JPWO2021161734A1 (ja) * | 2020-02-13 | 2021-08-19 |
-
2004
- 2004-01-15 JP JP2004008158A patent/JP2005200541A/ja active Pending
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