JP2005201219A - 液体性状判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 超音波センサを用いた液面検出装置における検出信号処理方法に工夫を凝らして、タンク内の液体の種類を高精度で判別可能な液体性状判別装置を提供する。
【解決手段】 液面検出過程で算出された燃料8中の超音波伝播速度である測定伝播速度Vaを、燃料温度Tfにより20℃における値に補正して補正測定伝播速度Vcとして算出している。一方、制御回路9には、各種液体、たとえば20℃におけるガソリン、軽油および水内の超音波伝播速度を基準伝播速度データとして予め記憶させている。そして、補正測定伝播速度Vcとこれらの基準伝播速度Vg、Vd、Vwとを比較対照することにより、燃料タンク2内の液体種類を判別可能としている。すなわち、補正測定伝播速度Vcと等しい、あるいは最も近い値の基準伝播速度Vg、Vd、Vwを有する液体が、燃料タンク2内の液体であると判定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タンク内に貯蔵される液体の種類を判別する液体性状判別装置に関するものであり、たとえば自動車に装備される燃料タンク内の燃料の性状を判別する用途に用いて好適である。
従来、タンク内に貯蔵される液体量、つまり液面位置を検出するための手段として、たとえば自動車の燃料タンク内の燃料液面位置を検出する液面位置装置がある。
液面位置装置としては、たとえば、超音波発振素子から液面に向けて超音波を発射し液面からの反射波を受信して液面を検出する方法、つまり非接触式検出法が提案されている。
これは、超音波発振素子から発射された超音波が超音波発振素子と液面間を往復するのに要する時間を計測し、この往復時間と液体中における超音波の伝播速度と基づいて液面を検出するものである。ところで、液体中における超音波の伝播速度は、液体の温度等により変化する。したがって、超音波発振素子を用いて高精度の液面検出を行うためには、たとえば温度センサを設けてタンク内の液体の温度を計測し音速を補正する必要がある。この場合、温度センサを追加するために、液面検出装置の構成部品が増加してコストが上昇するという問題が発生する。
この問題を解決するために、たとえば、液体容器の底部外面に、容器内の上方に向けて超音波を発射可能に超音波センサを取り付け、容器内の下部の予め定めた測定基準高さ位置に、超音波センサからの超音波を超音波センサに向けて反射する超音波反射部材を設置した構成のものがある(たとえば、特許文献1参照)。
この構成によると、超音波センサは2種類のデータ、すなわち、超音波センサ〜液面間往復時間および超音波センサ〜反射部材間往復時間を検出する。超音波センサ〜反射部材間距離は既知であるとともに不変である。したがって、この超音波センサ〜反射部材間距離と、超音波センサにより検出される超音波が超音波センサと反射部材間を往復するのに要する時間とから、その時点に於ける超音波の液体中の伝播速度が直接且つ正確に算出できる。このようにして求めた超音波の液体中の伝播速度と超音波センサと液面間往復時間とから、液面位置を高精度で検出することができる。
したがって、特許文献1に記載の液面検出装置によれば、音速補正用の温度センサを不要としてコスト上昇を抑制しつつ、液面位置を高精度で検出可能な液面検出装置を実現することができる。
特開平2001−208595号公報
ところで、タンク内に貯蔵される液体の液面位置を精度良く検出すると同時に液体の種類を正確の判別することができるような液体性状判別装置に対する強い要求がある。このような液体性状判別装置が要求される用途の一つとして、たとえば自動車の燃料タンクがある。
自動車の燃料タンク内に貯蔵される液体、すなわち燃料としては、通常、ガソリンおよび軽油が広く用いられている。給油所、いわゆるガソリンスタンドにおいては、これら2種類の燃料を、顧客の希望に応じて供給している。また、一般にガソリンスタンドにおいて、1つの給油設備は、ガソリンおよび軽油の両方を給油可能に構成されている。
このため、運転手あるいは給油作業員の勘違い等により、異種燃料が自動車の燃料タンクに注入される可能性がある。自動車の燃料タンクに正規の燃料とは異なる種類の燃料が給油された場合、エンジンが正常に運転できない、あるいは再始動できないといった不具合が発生し、その修復のためには、燃料タンク内の燃料を完全に入れ替える必要がある。
しかしながら、上述した液面検出装置においては、液面位置の検出は高精度で行えるものの、液体の種類の判別を行うことができない。
したがって、車両や自動車等においては、間違って異種燃料が給油された場合、それを検出することはできない。
本発明は上記のような点に鑑みなされたものであり、その目的は、超音波センサにより液面等からの反射波を受信する際の検出信号処理方法に工夫を凝らして、タンク内の液体の種類を高精度に判別可能とすることができる液体性状判別装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の液体性状判別装置では、タンク内に貯蔵される液体の液面に向けて超音波発振素子から超音波を発射し、超音波が液面において反射し超音波発振素子に戻るまでの往復時間に基づく検出データによりタンク内の液面位置を検出するようにした制御手段を備えた装置であって、制御手段は、異なる複数の種類の液体に対応した往復時間に基づく基準データを格納した液体判別手段を有し、液体判別手段は検出データと基準データとを比較することにより、タンク内の液体の種類を判別する構成とした。
本発明の請求項1に記載の液体性状判別装置では、液面を検出するために超音波発振素子を備え、液面に向けて超音波を発射している。
一般に、液体中における音波の伝播速度cは、c=(K/ρ)0.5と表される。ここで、Kは液体の体積弾性係数、ρは液体の密度である。
ところで、液体の体積弾性係数K、液体の密度ρは、液体の種類により異なっているので、液体中における超音波の伝播速度cは液体の種類毎に固有の値となる。したがって、液体中における超音波の伝播速度を検出し、制御手段に予め格納される基準データと対照することにより、液体の種類を判別することが可能となる。
この場合、制御手段に予め格納される基準データとしては、タンク内に誤って注入される可能性のある液体、およびタンク内に混入滞留する可能性のある液体に関するデータとすればよい。
これにより、タンク内の液体の種類を高精度に判別することができる液体性状判別装置を提供できる。
本発明の請求項2に記載の液体性状判別装置では、超音波素子が発射した超音波を液体の液面に向けて反射させる測定用反射部材と、超音波素子が発射した超音波を超音波素子に向けて反射させる校正用反射部材とを備え、制御手段は、超音波素子から発射された超音波が超音波素子と校正用反射部材との間を往復する時間である第1往復時間と、超音波素子から発射された超音波が測定用反射部材経由で超音波素子と液面との間を往復する時間である第2往復時間とに基づいて液面位置を検出する構成としている。
この場合、超音波発振素子から発射された超音波が超音波発振素子と反射部材経由で液面間を往復する時間である第2往復時間は、液面位置の変動に応じて変化するが、超音波発振素子から発射された超音波が超音波発振素子と校正用反射部材間を往復する時間である第1往復時間は、超音波発振素子と校正用反射部材間の距離が一定であるため常に同じ値となる。
ところで、液体温度が変化すると液体内における超音波の伝播速度も変化するが、第1往復時間と第2往復時間の比は変わらない。
したがって、第1往復時間に基づいて液体内における超音波の伝播速度を算出し、その伝播速度と第2往復時間とから液面位置を算出することにより、液体温度を検出し、それに基づいて超音波の伝播速度を補正することなく、液面位置を正確に検出することが可能となる。
これにより、液面位置を高精度で検出することができ、且つタンク内の液体の種類を高精度に判別することができる液体性状判別装置を提供できる。
本発明の請求項3に記載の液体性状判別装置では、検出データ、基準データは往復時間あるいは往復時間から算出した伝播速度である構成としている。
一般に、液体中における音波の伝播速度cは、c=(K/ρ)0.5と表される。ここで、Kは液体の体積弾性係数、ρは液体の密度である。
液体の体積弾性係数K、液体の密度ρは、液体の種類により異なっているので、液体中における超音波の伝播速度は液体毎に固有の値となる。このため、超音波が液体内における既知の距離を往復するのに要する往復時間も液体の種類により固有の値となる。
したがって、液体中の既知の距離を超音波が往復する往復時間を検出し制御手段に予め格納される基準データ(往復時間データ)と対照する、あるいは液体中における超音波の伝播速度を検出し制御手段に予め格納される基準データ(伝播速度データ)と対照することにより、液体の種類を高精度で判別することが可能となる。
この場合、制御手段に予め格納される基準データとしては、タンク内に誤って注入される可能性のある液体、およびタンク内に混入滞留する可能性のある液体に関するデータとすればよい。
これにより、タンク内の液体の種類を高精度に判別することができる液体性状判別装置を提供できる。
本発明の請求項4に記載の液体性状判別装置では、液体の温度を検出する温度検出手段を備え、検出データ、基準データは、温度検出手段により検出した液体の温度により補正される構成としている。
液体中における超音波の伝播速度は、液体の種類により変化すると同時に、同一液体中においても、液体の温度が変化すると、それに対応して超音波の伝播速度も変化する。
そこで、制御装置に予め記憶させる各種液体の基準往復時間データを、たとえば20℃における値とし、且つ測定した第1往復時間を温度検出手段により検出した液体の温度に基づいて20℃における値に補正して補正第1往復時間を算出し、この補正第1往復時間と制御装置に予め記憶されている各種液体の基準往復時間データとを比較対照すれば、より正確に液体の種類を判定することができる。
本発明の請求項5に記載の液体性状判別装置では、報知手段を備え、液体判別手段により基準の液体とは異なる種類の液体を判別した際に報知手段を作動させる構成としている。
これにより、タンク内に貯蔵される液体が、正規の液体とは異なる種類の液体であることを作業者に認知させることができる。これにより、作業者が必要且つ所定の処置を行うことにより、タンク内に所定の種類と異なる種類の液体が注入された、あるいは混入したことによる不具合発生を未然に防止することができる液体性状判別装置を実現できる。
本発明の請求項6に記載の液体性状判別装置では、制御装置は、タンクに液体が補給された場合においてのみ液体判別手段を作動させる構成としている。
ここで、一般的に、タンク内に貯蔵される液体の種類が、所定の種類とは異なる種類になる原因は、タンク内にへの液体補給時において、補給する液体を間違えることが大部分を占める。言い換えると、タンクに液体が補給された場合に必ず液体判別手段を作動させて液体の種類を判定すれば、間違えて異なる種類の液体を補給したことを確実に検出することができる。
これにより、制御装置による液体判別手段の作動頻度を必要十分に小さくして、制御装置の消費電力を節約することができる。
以下、本発明の第1実施形態による液体性状判別装置を、自動車の燃料タンク内の燃料液面位置を検出するための燃料液面検出装置1に適用した場合を例に図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1が搭載されている、液体としての燃料8を貯蔵するタンクである燃料タンク2の部分断面図である。図1において、図の上下方向が自動車の上下方向である。また、図1中における二点鎖線は、燃料タンク2内の燃料貯蔵量が最大のとき、つまり満タン時の液面82である。
図2は、図1中のII矢視図である。
図3は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。
燃料液面検出装置1は、図1に示すように、大きくは、超音波発振素子である超音波センサ3、反射部材である測定用反射面54、校正用反射面53から構成されている。ここで、測定用反射面54および校正用反射面53は、超音波センサ3と測定用反射面54間の超音波伝播経路を形成するガイドパイプ5に一体的に形成されるとともに、超音波センサ3も、このガイドパイプ5に固定されている。また、ガイドパイプ5には、測定用反射面54と液面81間の超音波伝播経路を形成するガイドパイプ6が固定されている。そして、ガイドパイプ5が、図1に示すように、燃料タンク2内の底面21に固定されることにより、燃料液面検出装置1が、燃料タンク2に取り付けられる。
以下に、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の構成について説明する。
超音波発振素子である超音波センサ3は、図1に示すように、ブラケット4を介して後述するガイドパイプ5の一端に固定されている。すなわち、図1に示すように、超音波を発射する発振面31をガイドパイプ5の他端側に向けて固定されている。
超音波センサ3は、ピエゾ効果(電圧が印加されると体積が変化する一方、外部から力を受けると電圧を発生する特性)を有する物質、たとえばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)から形成されている。超音波センサ3は、図1に示すように、外部の電気回路に接続するためのリード線7を備えており、リード線7は、ブラケット4外へ延出されて燃料タンク2の外へ気密的に引き出されている。また、超音波センサ3の発振面31は円形に形成されている。
ブラケット4は、樹脂、あるいは金属から、図1に示すように、略有底円筒状に形成され、その底部42に超音波センサ3が、たとえば接着等により固定されている。また、ブラケット4の開口端側(図1の右側)には、図1に示すように、プラグ13が接着あるいは圧入等により固定されている。プラグ13は、超音波センサ3から引き出されたリード線7が挿通されてそれを保持するとともに、ブラケット4内への異物の侵入を防止している。また、ブラケット4は、ガイドパイプ5の一端側(図1において右側)に、超音波センサ3の発振面31をガイドパイプ5の他端(図1において左側)に向けて、すなわち、超音波センサ3が発射する超音波が、ガイドパイプ5内を他端側に向けて伝播するようにして固定されている。
リード線7を介して超音波センサ3にパルス状電圧が印加されると、発振面31が振動し、発振面31の振動がブラケット4の底部42へ伝わり、さらにブラケット4の外側の表面41から燃料8中に超音波が発射される。一方、この超音波が、液面81あるいは校正用反射面53で反射し、それらの反射波がブラケット4の表面41を介して発振面31に到達し、その圧力作用により発振面31が振動すると超音波センサ3は電圧を発生し、それが出力信号としてリード線7を介して外部に出力される。
また、ブラケット4には、図1に示すように、燃料8の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ14が取り付けられている。温度センサ14は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、サーミスタが用いられている。温度センサ14は、リード線14aを介して外部の電気回路に接続されている。
ガイドパイプ5は、たとえば、樹脂材料あるいは金属材料から形成されている。本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1では、ガイドパイプ5を、アルミニウムダイカスト用合金により形成している。ガイドパイプ5の一端側(図1において右側)には、ブラケット4を介して超音波センサ3が取り付けられている。
また、ガイドパイプ5の他端側(図1において左側)には、超音波センサ3から発射された超音波を燃料タンク2内の液面81に向けて反射する反射壁である測定用反射面54が、ガイドパイプ5と一体成型により設けられている。測定用反射面54は、図1に示すように、超音波センサ3から発射され超音波センサ3の軸上の伝播経路Aを進む超音波を、液面81へ向けて反射する。本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、測定用反射面54は、液面81への入射角が0°となる方向に、つまり液面81に直交する方向に反射するように配置されている。すなわち、測定用反射面54は、図1に示すように、液面に対して45°傾斜させて設けられている。これにより、超音波センサ3の発振面31から発射され超音波センサ3の軸上の伝播経路Bを進む超音波は、測定用反射面54で反射して液面81に到達し液面81で反射した後、往路と同じ経路を辿って発振面31に入射する。
また、ガイドパイプ5には、超音波センサ3と測定用反射面54との間の超音波伝播経路である大径部51および小径部52が設けられている。すなわち、図1に示すように、ガイドパイプ5の超音波センサ3側から大径部51、小径部52の順番で配置されている。ここで、大径部51の直径d1は小径部52の直径d2より大きく設定されるとともに、大径部51および小径部52は互いに同軸上に形成されている。また、大径部51および小径部52は、超音波センサ3の発振面31と同軸上に配置されている。
上述したように、超音波センサ3と測定用反射面54との間の超音波伝播経路を、大径部51および小径部52から構成したことにより、両者の接続部に段部が形成される。本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、この段部を校正用反射面53として利用している。校正用反射面53は、図2に示すように、外径d1、内径d2、且つ外径と内径が同軸上の円環形状をなしている。また、校正用反射面53は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、大径部51および小径部52内における超音波の進行方向、すなわち伝播経路Bに垂直な平面として形成されている。したがって、超音波センサ3から発せられた超音波の一部は、図1中に示す伝播経路Aを辿って校正用反射面53に入射し、そこで反射して、再び伝播経路Aを辿って超音波センサ3に入射する。
ガイドパイプ5には、図1に示すように、測定用反射面54および液面81間の超音波伝播経路であるガイドパイプ6が装着されている。
ガイドパイプ6は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1では、ステンレス鋼製の円管から形成されている。ガイドパイプ6は、図1に示すように、ガイドパイプ5に設けられた固定孔55に、たとえば圧入あるいは接着等により固定されることにより、ガイドパイプ5に固定されている。また、ガイドパイプ6の液面81側先端位置は、図1に示すように、燃料タンク2内の燃料8貯蔵量が最大であるとき、つまり満タン時における液面82よりも、長さKだけ上方に突き出すように設定されている。
次に、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の電気回路構成について、図3に基づき説明する。
図3の電気回路構成図に示すように、制御回路9は、イグニッションスイッチ11を介してバッテリ12に接続されている。また、制御回路9には、超音波センサ3が接続されている。また、制御回路9には、温度センサ14が接続されている。また、制御回路9には、表示部10が接続されている。
制御回路9は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成され、超音波センサ3へパルス状電圧信号を印加するためのパルス発生回路91、超音波センサ3から出力される反射波受信信号を処理し、それに基づいて液面81位置を算出する演算回路92、演算回路92により算出された液面位置信号に基づき表示部10を駆動する駆動信号を出力する駆動回路93から構成されている。
演算回路93は、液面81位置の算出に加えて、燃料8の種類、つまり液体の種類判定も実施する。すなわち、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、演算回路93は、液体判別手段としての機能も兼ね備えている。
また、駆動回路93には、図3に示すように、報知手段である赤色発光ダイオード15、橙色発光ダイオード16、ブザー17が接続されている。演算回路93により、燃料タンク2内の燃料8が所定の種類ではないと判定された場合、駆動回路93は、赤色発光ダイオード15または橙色発光ダイオード16を点灯駆動するとともに、ブザー17を吹鳴させて運転者に注意を喚起する。すなわち、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、演算回路93も、液体判別手段としての機能も兼ね備えている。
制御回路9は、イグニッションスイッチ11がONされてバッテリ12から電力が供給されると、燃料液面検出装置1は作動を開始する。
表示部10は、たとえば指針計器あるいは液晶パネル等からなり、自動車の運転席正面のコンビネーションメータ(図示せず)内に設置されている。表示部10は、制御回路9の駆動回路93に駆動されて演算回路92により算出された液面81位置、すなわち燃料タン内2の燃料8残量を運転者が視認可能に表示する。
次に、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1における、燃料液面検出作動について説明する。
パルス発生回路91によりパルス状電圧信号を印加されると、超音波センサ3がパルス状の超音波を燃料タンク2内の燃料8中に発射すると、超音波センサ3の発振面31が振動し、発振面31の振動がブラケット4の底部42へ伝わり、さらにブラケット4の外側の表面41から超音波が燃料8中に発射される。この超音波の一部は、ガイドパイプ5内を図1中に示す伝播経路Aを辿って進行して校正用反射面53に入射する。そこで反射されて、再び伝播経路Aを辿って超音波センサ3の発振面31に入射する。一方、超音波センサ3から燃料8中に発射されたパルス状超音波の一部は、ガイドパイプ5内を図1中に示す伝播経路Aを辿って進行して測定用反射面54に入射する。そこで反射されて、ガイドパイプ6内を図1中に示す伝播経路Cを辿って液面81へ向かって進む。さらに、液面81で反射されて、往路と同一の経路、すなわち再び伝播経路C、測定用反射面54、伝播経路Bを経て超音波センサ3に入射する。
すなわち、超音波センサ3は、パルス発生回路91に駆動されて1つの超音波パルスを発射すると、それに対応して、上述したように2つの反射パルス、つまり校正用反射面53からの反射パルスと液面81からの反射パルスとを受信する。超音波センサ3から校正用反射面53までの伝播経路長さは、図1から明らかなように、超音波センサ3から液面81までの伝播経路長さよりも短いので、超音波センサ3は、先ず、校正用反射面53からの反射パルスを受信し、次に、液面81からの反射パルスを受信する。超音波センサ3は、これらの反射パルスを受信する度に電圧信号を発生し、この電圧信号は演算回路92に入力される。
演算回路92は、パルス発生回路91がパルス状電圧信号を発してから上述の2つの反射パルスを検出するまでの時間、すなわち、超音波が超音波センサ31と校正用反射面53間を往復する時間である第1往復時間t1と、超音波が超音波センサ31と測定用反射面54経由で液面81間を往復する時間である第2往復時間t2とをそれぞれ算出する。
ここで、校正用反射面53は、超音波センサ3に対して予め定められた位置に設けられている。すなわち、校正用反射面53と超音波センサ3との距離が既知である。したがって、演算回路92は、パルス発生回路91がパルス状電圧信号を発してから校正用反射面53からの反射パルスを受信するまでの時間と校正用反射面53と超音波センサ3との距離に基づいて、燃料8中における超音波パルスの伝播速度である測定伝播速度V1を算出する。次に、このようにして算出した燃料8中における超音波パルスの伝播速度である測定伝播速度V1とパルス発生回路91がパルス状電圧信号を発してから液面81からの反射パルスを受信するまでの時間である第2往復時間t2とに基づいて、液面81位置、つまり図1中における液面81高さHを算出し、さらに予め記憶されている燃料タンク2形状に基づいて、燃料タンク2内の燃料8残量を算出する。
ところで、液体中における超音波パルスの伝播速度は、液体の温度が変化するとそれに連れて変化するが、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、校正用反射面53を設けて第1往復時間t1を算出し、それにより、その時点における燃料8中における超音波パルス伝播速度を正確に算出できる。したがって、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、液面検出作動においては、温度センサ14で検出した燃料8温度のデータは用いていない。
駆動回路93は、表示部10に演算回路92が算出した液面81高さHあるいは燃料8残量を表示させるための信号、たとえば指針軸(図示せず)を液面81高さHあるいは燃料8残量に対応した角度まで回動させるための駆動信号を出力する。これにより、表示部10により燃料タンク2内の液面81高さHあるいは燃料8残量が表示される。
次に、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の特徴である、制御回路9による液体種類判別作動について説明する。
ここで、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1において、燃料8はガソリンとすれば、ガソリンスタンドにおいて燃料タンク2へ給油する場合、正規の燃料8はガソリンであり、間違えて給油される可能性が高い燃料は軽油となる。
したがって、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、制御回路9の液体判定回路94は、燃料タンク2内の液体が、ガソリンか、軽油か、水かを判定することになる。
図4は、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1における制御回路9の作動を説明するフローチャートである。
図4中の、S(ステップ)101からS108までにおいては、液面81位置を検出、燃料タンク2内の残存燃料量R算出して、残存燃料量Rを表示部10に表示させる。続いて、図4中のS109からS120までにおいて、燃料タンク2内の液体の種類判別を実施している。
最初に、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の制御回路9による液面81検出〜残存燃料量R表示作動について説明する。
運転者によりイグニッションスイッチ11がONされると、制御回路9は作動を開始する。
先ず、S(ステップ)101にて、パルス発生回路91が駆動されて超音波センサ3から超音波パルスが発射される。
次に、S102にて、演算回路92により、校正用反射面53からの反射波、および測定用反射面54を経由して液面81からの反射波がそれぞれ検出される。
次に、S103にて、演算回路92により、超音波センサ3と校正用反射面53間の往復時間である第1往復時間t1が算出される。
次に、S104にて、演算回路92により、超音波センサ3と測定用反射面54経由液面81間の往復時間である第2往復時間t2が算出される。
次に、S105にて、第1往復時間t1に基づいて、この時点における燃料8中の超音波伝播速度である測定伝播速度Vaが算出される。
次に、S106にて、測定伝播速度Vaに基づいて、液面81位置Hが算出される。
次に、S107にて、液面81位置Hに基づいて、燃料タンク2内の燃料量である残存燃料量Rが算出される。
次に、S108にて、駆動回路93により表示部10が駆動されて、表示部10に残存燃料量Rが表示される。
以上が、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の制御回路9による液面81検出〜残存燃料量R表示作動である。
続いて、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1の特徴である、制御回路9による液体種類判別作動について説明する。
先ず、S109にて、燃料温度Tfが検出される。
次に、S110にて、演算回路92により、燃料温度Tfに基づいて測定伝播速度Vaを補正して、補正測定伝播速度Vcが算出される。ここで、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、補正測定伝播速度Vcは20℃における値として算出される。
次に、S111にて、演算回路92において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度データである基準伝播速度Vgとの差が算出される。基準伝播速度Vgは、燃料8、すなわちガソリンの20℃における超音波伝播速度であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vgとの差が誤差範囲Eより小さければ、補正測定伝播速度Vcは基準伝播速度Vgとほぼ等しい、すなわち燃料8はガソリンであると判定される。
したがって、報知手段である、赤色発光ダイオード15、橙色発光ダイオード16およびブザー17を作動させる必要はなく、S112にて両発光ダイオード15、16は消灯され、S113においてブザー17は停止される。
S111において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vgとの差が誤差範囲Eより大きければ、燃料8はガソリン以外の液体であるものと判断され、以下に説明するように、液体の種類を特定するための動作へ移行する。
次に、S114にて、演算回路92において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度データである基準伝播速度Vdとの差が算出される。基準伝播速度Vdは、軽油の20℃における超音波伝播速度であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vdとの差が誤差範囲Eより小さければ、補正測定伝播速度Vcは基準伝播速度Vdとほぼ等しい、すなわち燃料8は軽油であると判定される。
したがって、演算回路92は、燃料8は軽油であるとの判定を下し、駆動回路93に報知手段である、赤色発光ダイオード15、およびブザー17を駆動させるように指令を発する。
ガソリンエンジンに燃料として軽油が供給されるとエンジンは始動不能となる。このため、速やかに、燃料タンク2内を空にした上で改めてガソリンを供給するとともに、燃料タンク2からエンジンまでの燃料経路内を清掃しガソリンで満たす等の処置をとる必要がある。
このために、S115にて赤色発光ダイオード15が点灯されると同時に、S116にてブザー17が吹鳴されて、運転者に、必要な処置を講ずることを確実に促している。
S114において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vdとの差が誤差範囲Eより大きければ、燃料8はガソリンおよび軽油以外の液体であるものと判断され、S117が実行される。
次に、S117にて、演算回路92において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度データである基準伝播速度Vwとの差が算出される。基準伝播速度Vwは、水の20℃における超音波伝播速度であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vwとの差が誤差範囲Eより小さければ、補正測定伝播速度Vcは基準伝播速度Vwとほぼ等しい、すなわち燃料8は水であると判定される。
したがって、演算回路92は、燃料8は水であるとの判定を下し、駆動回路93に報知手段である、橙色発光ダイオード16、およびブザー17を駆動させるように指令を発する。
このために、S118にて橙色発光ダイオード16が点灯されると同時に、S119にてブザー17が吹鳴されて、運転者に、必要な処置を講ずることを確実に促している。
ところで、燃料タンク2内に給油時に水が注入されることは通常は有り得ない。燃料タンク2内への水の滞留は、雨天等に給油する際に微量の水滴が給油口から浸入する、あるいは、燃料タンク2内の空気中の水蒸気が温度降下により結露して燃料8中に混入する等により発生する。また、水の比重量は、燃料8、すなわちガソリンや軽油の比重量より大きいため、水は、燃料タンク2内の底部に滞留する。言い換えると、燃料液面検出装置1周辺、たとえば、ガイドパイプ5内部に滞留する。
これにより、燃料タンク2内に滞留する水の量がある量に達すると、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1は、上述したように、それを確実に検出することができる。
S117において、補正測定伝播速度Vcと基準伝播速度Vwとの差が誤差範囲Eより大きければ、燃料8はガソリン、軽油および水以外の液体であるものと判断される。
この場合、運転者は、燃料タンク2内の液体が何であるか、速やかに確認する必要がある。
そこで、演算回路92は、駆動回路93に指令を発して、S120にて、赤色発光ダイオード15および橙色発光ダイオード16が同時に点灯される。
以上説明した、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、液面検出動作過程で算出された燃料8中の超音波伝播速度である測定伝播速度Vaを、燃料温度Tfにより20℃における値に補正して補正測定伝播速度Vcとして算出している。一方、制御回路9には、各種液体、たとえば20℃におけるガソリン、軽油および水内の超音波伝播速度を基準伝播速度データとして予め記憶させている。そして、補正測定伝播速度Vcとこれらの基準伝播速度Vg、Vd、Vwとを比較対照することにより、燃料タンク2内の液体種類を判別可能としている。すなわち、補正測定伝播速度Vcと等しい、あるいは最も近い値の基準伝播速度を有する液体が、タンク内の液体であると判定される。
これにより、容易且つ正確に、燃料タンク2内の液体種類を判別できるので、燃料タンク2内に所定の種類の液体、つまりガソリンと異なる種類の液体が注入された、あるいは混入した状態で自動車を作動させることによる不具合発生を未然に防止することのできる燃料液面検出装置1を実現することができる。
ここで、以上説明した、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1においては、超音波の伝播速度の比較対照を、20℃におけるデータを用いて行っている。つまり、同一条件下温度で行っている。これにより、液体判別を高精度で行うことができる。
なお、燃料タンク2内の燃料温度の変化範囲が限定される場合等においては、温度センサ14を省略して、補正測定伝播速度Vcではなく、測定伝播速度Vaを用いて液体判別を行っても良い。
(第2実施形態)
図5に、本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1における制御回路9の作動を説明するフローチャートを示す。なお、図5において、液面検出動作関係部分、すなわちS101〜S108は、第1実施形態の場合と同じであるので、省略している。
本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1では、液体判別を液体中の超音波伝播速度に基づいて行っている。これに対して、本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1では、液体判別を超音波センサ3と校正用反射面53間の往復時間である第1往復時間t1に基づいて実施している。
以下、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1と同様の部分については説明を省略し、本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1固有の部分についてのみ説明する。
図5に示すように、S121において、S109で検出した燃料温度Tfに基づいて、第1往復時間t1を補正して、補正往復時間tcが算出される。ここで、本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1においては、補正往復時間tcは20℃における値として算出される。
次に、S122にて、演算回路92において、補正往復時間tcと基準往復時間データである基準往復時間tgとの差が算出される。基準往復時間tgは、燃料8がガソリンの場合の20℃における第1往復時間であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正往復時間tcと基準往復時間tgとの差が誤差範囲Fより小さければ、補正往復時間tcは基準往復時間tgとほぼ等しい、すなわち燃料8はガソリンであると判定される。
したがって、報知手段である、赤色発光ダイオード15、橙色発光ダイオード16およびブザー17を作動させる必要はなく、S123にて両発光ダイオード15、16は消灯され、S124においてブザー17は停止される。
S122において、補正往復時間tcと基準往復時間tgとの差が誤差範囲Fより大きければ、燃料8はガソリン以外の液体であるものと判断され、以下に説明するように、液体の種類を特定するための動作へ移行する。
次に、S125にて、演算回路92において、補正往復時間tcと基準往復時間データである基準往復時間tdとの差が算出される。基準往復時間tdは、軽油の場合の20℃における第1往復時間であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正往復時間tcと基準往復時間tdとの差が誤差範囲Fより小さければ、補正往復時間tcは基準往復時間tdとほぼ等しい、すなわち燃料8は軽油であると判定される。
これにより、演算回路92は、燃料8は軽油であるとの判定を下し、駆動回路93に報知手段である、赤色発光ダイオード15、およびブザー17を駆動させるように指令を発し、S126にて赤色発光ダイオード15が点灯されると同時に、S127にてブザー17が吹鳴されて、運転者に、必要な処置を講ずることを確実に促すことができる。
S125において、補正往復時間tcと基準往復時間tdとの差が誤差範囲Fより大きければ、燃料8はガソリンおよび軽油以外の液体であるものと判断され、S128が実行される。
次に、S128にて、演算回路92において、補正往復時間tcと基準往復時間データである基準往復時間twとの差が算出される。基準往復時間twは、水の場合の20℃における第1往復時間であり、予め演算回路92内の記憶部(図示せず)に記憶されている。
このとき、補正往復時間tcと基準往復時間twとの差が誤差範囲Fより小さければ、補正往復時間tcは基準往復時間twとほぼ等しい、すなわち燃料8は水であると判定される。
これにより、演算回路92は、燃料8は水であるとの判定を下し、駆動回路93に報知手段である、橙色発光ダイオード16、およびブザー17を駆動させるように指令を発し、S129にて橙色発光ダイオード16が点灯されると同時に、S130にてブザー17が吹鳴され、運転者に、必要な処置を講ずることを確実に促すことができる。
S128において、補正往復時間tcと基準往復時間twとの差が誤差範囲Fより大きければ、燃料8はガソリン、軽油および水以外の液体であるものと判断される。
この場合、運転者は、燃料タンク2内の液体が何であるか、速やかに確認する必要がある。
そこで、演算回路92は、駆動回路93に指令を発して、S131にて、赤色発光ダイオード15および橙色発光ダイオード16が同時に点灯される。
以上説明したように、本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1においても、容易且つ正確に、燃料タンク2内の液体種類を判別できるので、燃料タンク2内に所定の種類の液体、つまりガソリンと異なる種類の液体が注入されたことを確実に判別することができる。
なお、以上説明した、本発明の第1、第2実施形態による燃料液面検出装置1において、液体種類判別動作は、液面位置検出動作と一体的に連続して行われる構成としているが、液面位置検出動作を常時行う必要はなく、所定の規則にしたがって実施時期を限定しても良い。たとえば、図示されていないが、運転者によりイグニッションスイッチ12がONされた直後に1回ないし数回実施してもよい。あるいは、燃料タンク2に燃料が補給された直後且つ運転者によりイグニッションスイッチ12がONされた直後に1回ないし数回実施してもよい。この場合、燃料タンク2に燃料が補給されたことは、たとえば、自動車の燃料給油口の蓋が開閉されたことを検出するセンサを設けることにより検出可能である。
また、以上説明した、本発明の第1、第2実施形態による燃料液面検出装置1においては、報知手段として、赤色発光ダイオード15および橙色発光ダイオード16を用いているが、発光色をこれらに限定する必要はなく、他の色を用いてもよい。また、表示部10等が装着される文字板(図示せず)に、報知手段として、表示部(図示せず)を透光性着色処理を施して形成してもよい。その場合、赤色発光ダイオード15および橙色発光ダイオード16を白色発光ダイオード、あるいは電球等に置き換えても良い。あるいは、液晶ディスプレイにて燃料の性状、すなわち燃料の種類をメッセージ表示するようにしても勿論よい。
また、以上説明した、本発明の第1、第2実施形態による燃料液面検出装置1においては、報知手段として、ブザー17を用いているが、いわゆる電磁式のブザーに限定する必要は無く、電子回路により各種警告音を合成しスピーカ等により発音させてもよい。
(第3実施形態)
図6に、本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1が搭載されている燃料タンク2の部分断面図を示す。なお、図6中において、図1と同一部位には同一符号を付してある。
本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1では、本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1におけるガイドパイプ5を廃止して、ガイドパイプ6の下端部に超音波素子3を固定している。そして、超音波素子3は、図6に示すように、直接液面81に向けて超音波を発射可能な姿勢で取り付けられている。
本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1においては、超音波素子3から超音波を発射するとともに液面81からの反射波を受信して、超音波が超音波素子3、液面81間を往復する時間を算出し、それに基づいて液面81を検出している。
また、本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1においては、液体種類判別動作は、燃料タンク2に燃料8が給油された直後においてのみ実施している。
自動車への燃料8給油時においては、燃料タンク2を満タン状態とすることが一般的である。また、満タン状態における液面位置である最高液面82位置は、毎回の給油時においてほぼ同一位置であり、且つ超音波素子3の発振面31〜最高液面82間距離は既知の値である。
したがって、給油直後に測定された超音波による超音波素子3の発振面31〜最高液面82間往復時間である測定往復時間と、予め制御回路9に記憶されている各種液体(燃料)内における発振面31〜最高液面82間往復時間である基準往復時間とを比較対照することにより、燃料タンク2内に給油された液体の種類を確実に判別することができる。
通常、給油時には、安全のためイグニッションスイッチ11はOFFとなっている。また、燃料タンク2への給油完了は、給油口の蓋の開閉を検出する、あるいは給油口への給油ノズル着脱を検出する等の方法で検知することができる。
すなわち、本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1においては、燃料タンク2への給油完了検出後、最初にイグニッションスイッチ11がONされた時点で液体種類判別動作が実施される。
これにより、本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1においても、容易且つ正確に、燃料タンク2内の液体種類を判別することができる。
なお、自動車の燃料タンク2内に正規の燃料以外の液体が混入する確率は、給油時が最大であるので、本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1に於ける液体種類判別動作でも実用上十分である。
なお、以上説明した第1〜第3実施形態は、本発明の液体性状判別装置を、自動車の燃料タンク2内の燃料8液面81を検出する燃料液面検出装置1に適用した場合を例に説明したが、燃料液面検出装置1以外、すなわち自動車に搭載され燃料以外の液体を収容する容器における液面検出用として適用して、液面検出とともに液体の種類を判別するために用いてもよい。たとえば、エンジンオイル、ブレーキフルードあるいはウィンドウォッシャ液等の液面検出および液体種類判別用途に用いてもよい。さらには、液体輸送用車両、たとえばタンクローリ等に備えられた液体輸送用タンク内の液面検出および液体種類判別用途に適用してもよい。いずれの場合においても、液面検出に加えて液体種類判別も可能であり、誤注入等に起因する不具合を未然に防止することができる。
また、以上説明した、本発明による液体性状判別装置の用途は、自動車、車両等に限定されないものであり、それら以外の各種用途にも適用可能である。
また、上述の第1、第2実施形態による燃料液面検出装置のように、測定用反射部材および校正用反射部材を持たず、超音波発振素子から超音波を液体中に発射し、超音波発振素子が超音波を発射してから液体の液面で反射した反射波を受信するまでの時間を測定することにより、液体の液面位置を検出するようにした液面検出装置(たとえば、特開2001−208595号公報参照)にも、本発明の液体性状判別装置を適用できることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1が搭載されている、液体としての燃料8を貯蔵するタンクである燃料タンク2の部分断面図である。 図1中のII矢視図である。 本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1における電気回路構成を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による燃料液面検出装置1における制御回路9の作動を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による燃料液面検出装置1における制御回路9の作動を説明するフローチャートを示す。 本発明の第3実施形態による燃料液面検出装置1が搭載されている燃料タンク2の部分断面図である。
符号の説明
1 燃料液面検出装置(液体性状判別装置)
2 燃料タンク(タンク)
21 底面(底部)
3 超音波素子(超音波発振素子)
31 発振面
4 ブラケット
41 表面
42 底部
5 ガイドパイプ
51 大径部
52 小径部
53 校正用反射面(校正用反射部材)
54 測定用反射面(反射部材)
55 取り付け孔
6 ガイドパイプ
7 リード線
8 燃料(液体)
81 液面
82 最高液面
9 制御回路
91 パルス発生回路
92 演算回路(液体判別手段)
93 駆動回路(液体判別手段)
10 表示部
11 イグニッションスイッチ
12 バッテリ
13 プラグ
14 温度センサ(温度検出手段)
14a リード線
15 赤色発光ダイオード(報知手段)
16 橙色発光ダイオード(報知手段)
17 ブザー(報知手段)
A、B、C 伝播経路
d1 内径
d2 内径
E 誤差範囲
H 液面高さ
Hmax 最大液面高さ
K 長さ
R 残存燃料量
Tf 燃料温度
t1 第1往復時間
t2 第2往復時間
tc 補正往復時間
tg 基準往復時間(基準データ)
td 基準往復時間(基準データ)
tw 基準往復時間(基準データ)
Va 測定伝播速度
Vc 補正測定伝播速度
Vg 基準伝播速度(基準データ)
Vd 基準伝播速度(基準データ)
Vw 基準伝播速度(基準データ)

Claims (6)

  1. タンク内に貯蔵される液体の液面に向けて超音波発振素子から超音波を発射し、超音波が前記液面において反射し前記超音波発振素子に戻るまでの往復時間に基づく検出データにより前記タンク内の前記液面位置を検出するようにした制御手段を備えた装置であって、
    前記制御手段は、異なる複数の種類の前記液体に対応した前記往復時間に基づく基準データを格納した液体判別手段を有し、
    前記液体判別手段は前記検出データと前記基準データとを比較することにより、前記タンク内の前記液体の種類を判別するようにしたことを特徴とする液体性状判別装置。
  2. 前記超音波素子が発射した超音波を前記液体の前記液面に向けて反射させる測定用反射部材と、
    前記超音波素子が発射した超音波を前記超音波素子に向けて反射させる校正用反射部材とを備え、
    前記制御手段は、前記超音波素子から発射された超音波が前記超音波素子と前記校正用反射部材との間を往復する時間である第1往復時間と、前記超音波素子から発射された超音波が前記測定用反射部材経由で前記超音波素子と前記液面との間を往復する時間である第2往復時間とに基づいて前記液面位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の液体性状判別装置。
  3. 前記検出データ、前記基準データは前記往復時間あるいは前記往復時間から算出した伝播速度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体性状判別装置。
  4. 前記液体の温度を検出する温度検出手段を備え、前記検出データ、前記基準データは、前記温度検出手段により検出した液体の温度により補正されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体性状判別装置。
  5. 報知手段を備え、前記液体判別手段により基準の液体とは異なる種類の液体を判別した際に前記報知手段を作動させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の液体性状判別装置。
  6. 前記制御手段は、前記タンクに前記液体が補給された場合にのみ前記液体判別手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の液体性状判別装置。
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