JP2005202135A - フォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法。 - Google Patents

フォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 硫酸アンモニウム結晶物の析出を抑制できるようにしたフォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法を提供する。
【解決手段】 ブランクス101上にクロム(Cr)等の遮光膜を形成し、この遮光膜を所定形状にパターニングして遮光パターン130を形成する。次に、遮光パターン130が形成されたこのブランクス101に硫酸を施して、このブランクス101及び、遮光パターン130上から有機物を除去する。そして、有機物が除去されたブランクス101及び、遮光パターン130を純水で洗浄する。その後、純水で洗浄されたブランクス101及び、遮光パターン130にSC−1を施して、このブランクス101及び、遮光パターン130上における硫酸イオンの残存濃度を低くする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法に関し、特に、フォトマスクの表面上に析出していた硫酸アンモニウム結晶物(即ち、曇り)を低減する技術に関するものである。
従来から、半導体装置を製造するための露光工程では、所定のパターンをウエーハ上に転写するためにフォトマスクが用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。この種のフォトマスクは、以下の手順により製造される。即ち、まず始めに、ガラス等の透明基板(以下「ブランクス」という。)上に、クロム(Cr)等からなる金属薄膜を堆積する。次に、この金属薄膜上にフォトレジストを塗布する。そして、このフォトレジストを所定形状に露光し、現像処理してレジストパターンを形成する。
次に、このレジストパターンをマスクに金属薄膜をエッチングして、ブランクス上に金属薄膜からなる遮光パターンを形成する。そして、この遮光パターン上に残されたフォトレジストを除去し、硫酸を用いてフォトレジストの残渣など有機物を除去する。次に、この硫酸を純水で洗い落とす。その後、純水で洗浄されたブランクス上にペリクルフレームと、ペリクルとを順次取り付ける。このようにして、フォトマスクを完成させる。完成したフォトマスクは、例えばクリーンルーム内のレチクルストッカー等に保管され、必要に応じてステッパー(投影縮小露光装置)等に装着されて使用される。
特開平10−209291号公報 特開2000−19721号公報
ところで、上記の製造方法により製造されたフォトマスクは、クリーンルーム内のレチクルストッカー等に保管され、パーティクル等の異物が付着しないように清浄な雰囲気下で取り扱われている。
しかしながら、上記の取り扱いにも関わらず、ブランクス及び、遮光パターンの表面上には硫酸アンモニウムの結晶物(以下「硫酸アンモニウム結晶物」という。)が時間の経過と共に徐々に析出し、フォトマスクに「曇り」が生じてしまうという問題があった。
図4は、硫酸アンモニウム結晶物Fの析出例を示す図である。図4において、フォトマスク100は、ブランクス101と、このブランクス101上に形成された遮光パターン130と、この遮光パターン130を囲むようにブランクス101の遮光パターン形成面に設けられたペリクルフレーム110と、このペリクルフレーム110上に貼られたペリクル120と、から構成されている。フォトマスク100の「曇り」の原因である硫酸アンモニウム結晶物Fは、ペリクル120で覆われたブランクス101の遮光パターン形成面上に徐々に析出してくる。
このように曇りが生じたフォトマスク100をステッパー等に装着して使用すると、ステッパーの光源からフォトマスク100に向かう露光光が散乱、吸収されてしまい、ウエーハ上にパターンを転写できないおそれがある。そこで、従来は、ブランクス101の表面上に硫酸アンモニウム結晶物Fがある程度析出した時点で、ペリクル120をペリクルフレーム110から剥し、ブランクス101を洗浄して硫酸アンモニウム結晶物Fを除去していた。ここで、ペリクルの取り替えを伴うような洗浄作業はコストが高い、という問題があった。
そこで、この発明は、このような問題を解決したものであって、硫酸アンモニウム結晶物の析出を抑制できるようにしたフォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る第1のフォトマスクの洗浄方法は、透明基板と、前記透明基板上に設けられた遮光パターンとからなるフォトマスクの洗浄方法であって、前記遮光パターンが設けられた前記透明基板及び、前記遮光パターンに硫酸を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン上から有機物を除去する工程と、前記有機物が除去された前記透明基板及び、前記遮光パターンを純水で洗浄する工程と、前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオンの残存濃度を低くする工程と、を含むことを特徴とするものである。
ここで、本発明者は、透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオン(SO 2−)の濃度と、この透明基板及び、前記遮光パターンと接する空気中に含まれるアンモニア(NH)の濃度とをそれぞれ実験的に変化させて、それぞれの条件下での硫酸アンモニウム結晶物の析出量について調査した。
図5は、硫酸イオンとアンモニアのそれぞれの濃度変化に対する、硫酸アンモニウム結晶物の析出状態の違いを示す写真を並べた図である。図5に示すように、本発明者は、遮光基板表面での硫酸イオン濃度は、0.73、7.3、73、730[ppb]の4通り設定した。また、この遮光基板が置かれる空気中でのアンモニア濃度は、10、100、1000[ppb]の3通り設定した。遮光基板表面での硫酸イオンの濃度調整は、硫酸イオンを定量含む試薬を希釈して4通りの濃度に調整し、この濃度調整された試薬を遮光基板の表面上に滴下することによって行った。
このようにして、硫酸イオンの濃度が0.73、7.3、73、730[ppb]の4通りにそれぞれ調整された各遮光基板を、アンモニアの濃度が10、100、1000[ppb]の3通りに調整された各空気中にそれぞれ放置した。そして、一定時間経過後に、それぞれの組み合わせにおける硫酸アンモニウム結晶物の析出具合をそれぞれ調査した。写真の黒い部分が遮光基板であり、白い点が硫酸アンモニウム結晶物である。
この調査結果から、本発明者は、遮光基板表面での硫酸イオンの濃度を73[ppb]以下にし、かつ、この遮光基板が置かれる空気中でのアンモニアの濃度を10[ppb]以下にすることで、従来と比べて、硫酸アンモニウム結晶物の析出量を少なくすることができる、ということを発見した(図5の写真Cを参照。)。
また、本発明者は、硫酸イオンの濃度を7.3[ppb]以下まで少なくし、かつ、アンモニアの濃度を10[ppb]以下にすることで、硫酸アンモニウム結晶物の析出をほぼ無くすことができる、ということを発見した(図5の写真A、Bを参照)。本発明に係る第1のフォトマスクの洗浄方法によれば、従来と比べて、硫酸アンモニウム結晶物の析出を抑制することができる。
また、本発明に係る第2のフォトマスクの洗浄方法は、上述した第1のフォトマスクの洗浄方法において、前記硫酸イオンの前記残存濃度を低くする工程では、前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターンにSC−1を施すことを特徴とするものである。
ここで、SC−1とは、アンモニア水(NHOH)と過酸化水素水(H)と純水(HO)とからなる混合液のことである。このSC−1は、APM(Anmonium Hydroxide/Hydrogen Peroxide/Water Mixture)とも呼ばれている。SC−1には、透明基板及び、遮光パターン上に残留した硫酸イオンを含む成分を、当該透明基板及び、遮光パターン上から除去する洗浄能力がある。
本発明に係る第2のフォトマスクの洗浄方法によれば、透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオンの残存濃度を効果的に低くすることができる。
本発明に係る第1のフォトマスクの製造方法は、透明基板上に遮光膜を形成する工程と、前記遮光膜を所定形状にパターニングして遮光パターンを形成する工程と、前記遮光パターンが形成された前記透明基板及び、前記遮光パターンに硫酸を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン上から有機物を除去する工程と、前記有機物が除去された前記透明基板及び、前記遮光パターンを純水で洗浄する工程と、前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターンにSC−1を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオンの残存濃度を低くする工程と、を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2のフォトマスクの製造方法は、上述した第1のフォトマスクの製造方法において、前記硫酸イオンの前記残存濃度が低くなされた前記透明基板の前記遮光パターン形成面に、前記遮光パターンを覆うペリクルを取り付ける工程、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係る第1、第2のフォトマスクの製造方法によれば、硫酸アンモニウム結晶物の析出を抑制することができる。
本発明に係るフォトマスクの取り扱い方法は、上述した第1又は第2のフォトマスクの製造方法に従って製造された前記フォトマスクを、アンモニア濃度が10[ppb]以下の低アンモニア雰囲気下で取り扱うことを特徴とするものである。
ここで、半導体装置の製造を行うクリーンルームでは、通常、フィルターを通した清浄な空気が天井から底面に向けオールダウンフローで流されている。このため、クリーンルーム内の空気は極めて清浄である。
しかしながら、クリーンルームの中でも、特にレジスト塗布装置や、ステッパー等が設置された区画(即ち、フォトリソグラフィ工程)では、ウエーハとフォトレジストとの密着性を向上させるために、アンモニアを揮発するHMDS(hexamethyl disilazane)が使われることが多い。このため、フォトリソグラフィ工程では、アンモニアの濃度が局所的に、突発的に上昇することがあり、このアンモニアの濃度の高い雰囲気にフォトマスクは晒される可能性がある。
本発明に係るフォトマスクの取り扱い方法によれば、フォトマスクを意図的に低アンモニア雰囲気下で取り扱う。従って、硫酸イオンとアンモニアとの接触の機会を少なくすることができ、硫酸アンモニウム結晶物の析出の抑制に貢献することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るフォトマスクの洗浄方法及びフォトマスクの製造方法、フォトマスクの取り扱い方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るフォトマスク100の製造方法を示すフローチャートである。ここでは、図1のフローチャートに沿って、図4に示したフォトマスク100を製造する場合について説明する。
まず始めに、ステップS1で、ガラス等からなるブランスク上にクロム(Cr)等からなる遮光パターン130を形成する。即ち、まず、ブランクス101上にクロム等の金属薄膜を形成する。次に、この金属薄膜上にフォトレジストを塗布する。さらに、このフォトレジストを所定形状に露光し、現像処理して所定形状のレジストパターンを形成する。そして、このレジストパターンをマスクに金属薄膜をエッチングして、遮光パターン130を形成する。その後、この遮光パターン130上に残されたフォトレジストを除去する。次に、ステップS2で、フォトレジストが除去されたブランクス101に1回目の洗浄処理(以下「1回目洗浄」という。)を施す。
図2は1回目洗浄(ステップS2)の一例を示すサブルーチンである。この1回目洗浄では、まず始めに、遮光パターン130が形成されたブランクス101及び、遮光パターン130に硫酸(HSO)を施して、フォトレジストの残渣など有機物を溶解し除去する(ステップA1)。次に、有機物が除去されたブランクス101及び、遮光パターン130を純水で洗浄し、硫酸を洗い落とす(ステップA2)。さらに、ブランクス101及び、遮光パターン130の表面に純水を掛けながらブラシで洗浄し、ブランクス101及び、遮光パターン130上から異物等を取り除く(ステップA3)。そして、ブランクス101及び、遮光パターン130を乾燥させ水分を除去する(ステップA4)。これにより、図1のステップS2を完了する。
次に、図1のステップS3で、遮光パターン130等に欠陥が有るか無いかを検査する(以下「欠陥検査」という。)。この欠陥検査で欠陥が見つかったときは、ステップS7へ進み、その欠陥を修正する。そして、欠陥を修正した後で再度ステップS3へ進み、欠陥検査を実施する。また、欠陥が無い場合には、ステップS4へ進み、ブランクス101に2回目の洗浄処理(以下「2回目洗浄」という。)を施す。
図3は2回目洗浄(ステップS4)の一例を示すサブルーチンである。この2回目洗浄では、まず始めに、ブランクス101及び、遮光パターン130に硫酸を施して1回目洗浄で取り切れなかったフォトレジストの残渣や、欠陥検査で意図せず付着してしまった有機物等を除去する(ステップB1)。次に、ブランクス101及び、遮光パターン130を純水で洗浄して硫酸を洗い落とす(ステップB2)。
さらに、ブランクス101及び、遮光パターン130にSC−1を施して、このブランクス101及び、遮光パターン130上から硫酸イオンを含む成分を除去する(ステップB3)。そして、ブランクス101及び、遮光パターン130を純水で洗浄してSC−1を洗い落とす(ステップB4)。次に、ブランクス101及び、遮光パターン130の表面に純水を掛けながらブラシで洗浄し、ブランクス101及び、遮光パターン130上から異物等を取り除く(ステップB5)。その後、ブランクス101及び、遮光パターン130を乾燥させ水分を除去する(ステップB6)。これにより、図1のステップS4を完了する。
次に、図1のステップ5で、ブランクス101の遮光パターン形成面にペリクルフレーム110を取り付け、さらに、このペリクルフレーム110上にペリクル120を貼り付ける。そして、ステップ6で、ペリクル120が貼られたフォトマスク100に異物の付着等が有るか無いかを検査する(以下「異物検査」という。)。この異物検査で異物が見つかったときは、ステップS8へ進み、ブランクス101上からペリクル120とペリクルフレーム110とを取り去る。そして、再度ステップS4へ進み2回目洗浄を行う。また、異物が無い場合には、図1のフローチャートを終了し、フォトマスク100を完成させる。
このように、本発明に係るフォトマスク100の製造方法によれば、ブランクス101及び、遮光パターン130上における硫酸イオンの残存濃度を効果的に低くすることができるので、硫酸アンモニウム結晶物Fの析出を抑制することができる。従って、硫酸アンモニウム結晶物Fを除去するためにペリクルの取り替えを行うような、高コストな洗浄作業の実施頻度を少なくすることができる。
また、図1のフローチャートに沿って製造されたフォトマスク100は、半導体装置の製造を行うクリーンルームの中でも、特にアンモニア濃度が10[ppb]以下に抑えられた低アンモニア雰囲気下で取り扱うことが好ましい。このような構成によれば、ブランクス101及び、遮光パターン130の表面に硫酸イオンを含む成分が多少残留しているような場合でも、この硫酸イオンとアンモニアとの接触の機会を少なくすることができ、硫酸アンモニウム結晶物Fの析出を抑制することができる。
この実施形態では、ブランクス101が本発明の透明基板に対応し、遮光パターン130が本発明の遮光パターンに対応している。また、レチクル120が本発明のレチクルに対応し、フォトマスク100が本発明のフォトマスクに対応している。
実施形態に係るフォトマスク100の製造方法を示すフローチャート(メインルーチン)。 1回目洗浄の一例を示すフローチャート(サブルーチン)。 2回目洗浄の一例を示すフローチャート(サブルーチン)。 硫酸アンモニウム結晶物Fの析出例を示す図。 硫酸イオンとアンモニアのそれぞれの濃度変化に対する、硫酸アンモニウム結晶物の析出状態の違いを示す写真を並べた図。
符号の説明
100 フォトマスク、101 ブランクス、110 ペリクルフレーム、120 ペリクル、130 遮光パターン、F 硫酸アンモニウム結晶物

Claims (5)

  1. 透明基板と、前記透明基板上に設けられた遮光パターンとからなるフォトマスクの洗浄方法であって、
    前記遮光パターンが設けられた前記透明基板に硫酸を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン上から有機物を除去する工程と、
    前記有機物が除去された前記透明基板及び、前記遮光パターンを純水で洗浄する工程と、
    前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオンの残存濃度を低くする工程と、を含むことを特徴とするフォトマスクの洗浄方法。
  2. 前記硫酸イオンの前記残存濃度を低くする工程では、前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターンにSC−1を施すことを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの洗浄方法。
  3. 透明基板上に遮光膜を形成する工程と、
    前記遮光膜を所定形状にパターニングして遮光パターンを形成する工程と、
    前記遮光パターンが形成された前記透明基板及び、前記遮光パターンに硫酸を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン上から有機物を除去する工程と、
    前記有機物が除去された前記透明基板及び、前記遮光パターンを純水で洗浄する工程と、
    前記純水で洗浄された前記透明基板及び、前記遮光パターンにSC−1を施して、前記透明基板及び、前記遮光パターン表面の硫酸イオンの残存濃度を低くする工程と、を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  4. 前記硫酸イオンの前記残存濃度が低くなされた前記透明基板の前記遮光パターン形成面に、前記遮光パターンを覆うペリクルを取り付ける工程、を含むことを特徴とする請求項3に記載のフォトマスクの製造方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載されたフォトマスクの製造方法に従って製造された前記フォトマスクを、アンモニア濃度が10[ppb]以下の低アンモニア雰囲気下で取り扱うことを特徴とするフォトマスクの取り扱い方法。
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