JP2005219084A - 内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法を提供する。
【解決手段】 ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法において、鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。また、上記傾斜角度θを20〜50度としたことを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
【効果】 鋼管の内表面の凹凸がなくなり品質の向上を図ることが出来る。
【選択図】 図1
【解決手段】 ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法において、鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。また、上記傾斜角度θを20〜50度としたことを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
【効果】 鋼管の内表面の凹凸がなくなり品質の向上を図ることが出来る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法に関するものである。
主に配管用継目無ステンレス鋼管の内面は多くの場合腐食性流体が通るために内面性状の良いものが特に要求される。多くの場合、このような鋼管はマンドレルバーを用いるユージン・セジュルネ方式の押出装置によって製造されている。その場合に、一般に良好な内表面性状を得るためには、例えば特開2002−338984号公報(特許文献1)に開示されているように、熱間加工において使用する潤滑剤組成物であって、硼酸ナトリウムの5水塩を40〜90質量%、炭酸ナトリウムを6〜30質量%、脂肪酸のNa又はCa塩の1種以上を5〜30質量%混合してなる熱間粉体潤滑剤組成物が提案されている。
また、特開平8−164405号公報(特許文献2)に開示されているように、圧延される際に継目無鋼管と接触する部分の外径が、先端側から後端側に向かって漸増している熱間継目無管圧延用マンドレルバーを用いるものや、特開平8−71618号公報(特許文献3)に開示されているように、表面に、軸方向の中心線平均粗さ(Ra)が1.0〜4.0μmであるCrメッキ被膜を有する熱間継目無管圧延用マンドレルバーを用いるものが提案されている。さらに、特開平9−192724号公報(特許文献4)に開示されているように、押出し素材として表面粗さがRmaxで30〜100μmの中空ビレットを用いた継目無鋼管の熱間押出し製管方法がそれぞれ提案されている。
上述した特許文献1の場合のように、ビレット−マンドレル間の潤滑剤を変えたり、特許文献2のように、マンドレルバーの形状、特許文献3のように、マンドレルバーの表面粗さを変えたり、特許文献4のように、押出に用いる中空ビレット内表面の表面粗さを研磨によってRmaxを30〜100μmとする等の提案がされているが、全て内面の潤滑や粗度という観点だけで検討され、内面凹凸の発生機構からの対策を検討したものではなかった。
一般的にユージン・セジュルネ方式の押出では、押出比が15を超えるようになると、ビレットの表面粗さを小さくしても、チューブの内表面にビレットの凹凸以上の凹凸が発生する。この凹凸が大きい場合、外観を損ねることは勿論のこと、腐食性流体の配管として使用した際に局部腐食の起点となり、チューブが早期寿命を迎える場合がある。また、ビレット−マンドレル間の潤滑剤やマンドレルバーの形状等の変更は、内面の焼付きには効果があるが、凹凸の発生には効果が見られない。このように、内表面の凹凸発生に対してダイスからの検討がされていなかった。
上述のような問題を解消するために、発明者らは鋭意検討を重ねた結果、先ず、この凹凸は、ビレットにかかるコンテナ−マンドレル間の鉛直方向の応力が影響し、大きくなるほど凹凸の大きさも大きくなることが分かった。次に、この凹凸は、コンテナ−マンドレル間の応力による変形で生じた、ビレット内表面の微小な凹凸部が起点となるもので、ダイスに近づくに従い、凸部から凹部へ溶融ガラスが流入することで増長される機構で生じるものであることが分かった。
また、コンテナーマンドレル間の応力の低減には、プレッシングディスクーダイス間の応力を低減させることが有効で、手段として鋼管の内面が良好となる基準(表面粗さRy≦13)以下とするには、パッドガラスが当たるダイスの接触面を押出し後方側に10〜50度傾斜させることが有効であることが分かった。さらに、ダイス角を20度以上とすると非常に良好なRy≦10μmを達成できることが分かった。ただ、傾斜角が50度を超えるようになると、外面のガラス膜が厚くなり、外径精度が悪くなったり、パットガラスの原単位が上昇しコスト高になることが分かった。これらの知見の基づいて、本発明は完成されたものである。
その発明の要旨とするところは、
(1)ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法において、鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
(2)前記(1)に記載の傾斜角度θを20〜50度としたことを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法にある。
(1)ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法において、鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
(2)前記(1)に記載の傾斜角度θを20〜50度としたことを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法にある。
以上述べたように、本発明による鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することにより、鋼管の内表面の凹凸がなくなり品質の向上を図ることが出来る極めて優れた効果を奏するものである。
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る継目無鋼管の熱間押出装置の全体概念図である。この図1(a)に示すように、所定温度に加熱されたビレット1は、プレッシングディスク2を介してステム3によりコンテナ4内に装入される。その時、マンドレル5も図のような状態にあり、ステム3と同時に前進する。この時、ステム3後部のシリンダー(図示せず)は低圧の状態にある。その後、ビレット1の先端がダイホルダー6に接触し、ビレット1が低圧で加圧される。その後、シリンダーは高圧に掛りビレット1はダイホルダー6内ダイス7の内径寸法に押出されるような構成からなる。符号8はライナーであり、9はチューブであり、10はパッキングリングであり、11はパッドガラスである。
図1は、本発明に係る継目無鋼管の熱間押出装置の全体概念図である。この図1(a)に示すように、所定温度に加熱されたビレット1は、プレッシングディスク2を介してステム3によりコンテナ4内に装入される。その時、マンドレル5も図のような状態にあり、ステム3と同時に前進する。この時、ステム3後部のシリンダー(図示せず)は低圧の状態にある。その後、ビレット1の先端がダイホルダー6に接触し、ビレット1が低圧で加圧される。その後、シリンダーは高圧に掛りビレット1はダイホルダー6内ダイス7の内径寸法に押出されるような構成からなる。符号8はライナーであり、9はチューブであり、10はパッキングリングであり、11はパッドガラスである。
図1(b)はパッドガラス部の拡大図であり、この図1(b)に示すように、上述した図1(a)の押出機構での熱間押出でのガラス潤滑剤は、押出直前のパッドガラス11をセットした状態から、ビレット1と接する面のガラスが押出中に溶けてガラスがパイプ9の表面に付着しダイス7との間の潤滑をする。この場合において、上述したように、コンテナ4−マンドレル5間の応力の低減にはプレッシングディスク2−ダイス7間の応力を低減させることが有効で、手段としてパイプ9の内面が良好となる基準(表面粗さRy≦13)以下とするには、パッドガラスが当たるダイス7の接触面を押出し後方側にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させることが有効である。さらに、ダイス傾斜角θを20度以上とすると非常に良好な表面粗さRy≦10μmが達成できる。
図2は、ステンレス鋼管内面の凹凸発生状態を示す図である。図2(a)はステンレス鋼管が押出される前の状態を示し、図2(b)は押出後のビレット−チューブ成形遷移域の状態を示している。鋼管内表面の凹凸は、ビレットにかかるコンテナーマンドレル間の鉛直線方向の応力が影響し、大きくなるほど凹凸の大きさも大きくなる。この凹凸はコンテナ−マンドレル間の応力による変形で生じた、ビレット内表面の微小な凹凸部が起点となるものであって、ダイスに近づくに従い、凸部から凹部への溶融ガラスの流入することで増長される機構で生じるものであることがこの図で分かる。
図3は、ダイス角度θとRyとの関係を示す図である。この図に示すように、ダイス角度θを10度以上とするRy値の低下することが分かる。特にRy≦10μmとするには、パットガラスが当たるダイスの接触面を押出し後方に20度傾斜にする必要がある。すなわち、本発明に係るダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出する理由は、10度未満では、内面肌が良好となる効果が十分でなく、また、50度を超えると外面のガラス膜が厚くなって外径精度が悪くなり、ガラスの消費量が多くなりコストアップとなる。従って、その範囲を10〜50度とした。好ましくは20〜50度とする。
以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。
SUS304なる鋼種を用いて、押出温度1210〜1240℃、ビレット内面Ry:7.5μmなるものを、表1に示すようなビレット径、チューブ径、押出比、およびダイス角度にて行なった。その結果を表1に示す。
SUS304なる鋼種を用いて、押出温度1210〜1240℃、ビレット内面Ry:7.5μmなるものを、表1に示すようなビレット径、チューブ径、押出比、およびダイス角度にて行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、No.1〜2、4〜6、9〜11は本発明例であり、No.3、7〜8、12〜13は比較例である。比較例No.3はダイス角度が小さいためにチューブ内面Ryが高い。比較例No.7はダイス角度が大きいために外径精度が悪い。比較例No.8はダイス角度が小さいためにチューブ内面Ryが高い。比較例No.12はダイス角度が大きいために外径精度が悪い。比較例No.8はダイス角度が0のためにチューブ内面Ryが高いことが分かる。これに対し、本発明例であるNo.1〜2、4〜6、9〜11はいずれもチューブ内面Ryが低く、鋼管の内表面の凹凸がなくなり外径精度の優れた鋼管を得ることが可能となり、品質の向上を図ることが出来た。
1 ビレット
2 プレッシングディスク
3 ステム
4 コンテナ
5 マンドレル
6 ダイホルダー
7 ダイス
8 ライナー
9 チューブ
10 パッキングリング
11 パッドガラス
θ ダイス傾斜角
特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊
2 プレッシングディスク
3 ステム
4 コンテナ
5 マンドレル
6 ダイホルダー
7 ダイス
8 ライナー
9 チューブ
10 パッキングリング
11 パッドガラス
θ ダイス傾斜角
特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊
Claims (2)
- ステンレス鋼の熱間押出継目無鋼管の製造方法において、鉛直線上から押出後端方向にダイス傾斜角θを10〜50度傾斜させて熱間押出することを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
- 請求項1に記載の傾斜角度θを20〜50度としたことを特徴とする内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2004028924A JP2005219084A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2004028924A JP2005219084A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005219084A true JP2005219084A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34995138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004028924A Withdrawn JP2005219084A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 内面品質が良好な熱間押出継目無鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2005219084A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN101920277A (zh) * | 2010-08-11 | 2010-12-22 | 上海交通大学 | 镁合金无缝管材挤压模具 |
| WO2013187716A1 (ko) * | 2012-06-13 | 2013-12-19 | 한국생산기술연구원 | 완충패드를 이용한 압출금형 및 압출품 제조방법 |
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| CN113182373A (zh) * | 2021-05-18 | 2021-07-30 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种镍基合金无缝钢管的挤压方法 |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004028924A patent/JP2005219084A/ja not_active Withdrawn
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