JP2005221602A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クイックリターンミラーと位相差検出方式及び山登り検出方式による焦点調節機能とを搭載する撮像装置において、任意の被写体を合焦点として指定する機能を実現する。
【解決手段】 FFPモードが設定された場合に、合焦点が位相差AFモジュールの撮像範囲(AFフレームF1〜F11)内であるか否かに応じて、クイックリターンミラー及びサブミラーを傾斜姿勢と水平姿勢との間で駆動し、合焦点が位相差AFモジュールの撮像範囲内(AFフレームF1〜F11のいずれか)に設定されたときには、位相差AFモジュールを用いた位相差検出方式による焦点調節を行い、合焦点が位相差AFモジュールの撮像範囲外に設定されたときには、撮像範囲全域を焦点調節の対象領域とする山登り検出方式のみで焦点調節を行うようにする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、位相差検出方式による焦点調節機能と、所謂山登り検出方式による焦点調節機能とを備えた撮像装置に関する。
撮影レンズの光軸に対して45度の角度で傾斜し被写体像を光学ファインダーや測距センサに導く定常位置と、或る支点を中心としてその定常位置から上方に回動変位し被写体像を撮像素子に導く水平位置との間で変位可能なクイックリターンミラーを備え、ライブビュー画像の表示の有無に応じてクイックリターンミラーを両位置間で変位させるとともに、そのクイックリターンミラーの位置に応じて、位相差検出方式の焦点調節か山登り検出方式の焦点調節かを行うようにした撮像装置が、例えば下記特許文献1に開示されている。
一方、前述のようなクイックリターンミラーを具備していない撮像装置において、画像表示部に表示された被写体のうち任意の被写体を合焦すべき位置(以下、合焦点という)として指定する機能と、この指定された合焦点にピントを合わせる機能とを搭載する技術が提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2001−272593号公報 特開2003−125274号公報
ところで、近年、前述したようなクイックリターンミラーと位相差検出方式及び山登り検出方式の焦点調節機能とを備えた撮像装置に対しても、合焦点を指定する機能を搭載することが要求されている。その際、次のような点を考慮する必要がある。
すなわち、前記位相差検出方式による焦点調節方法と前記山登り検出方式方法による焦点調節方法とを比較した場合、位相差検出方式による焦点調節方法は、山登り検出方式による焦点調節に比して短時間で焦点調節を行うことができる反面、構造上の問題(例えば測距装置の大型化やコストアップの抑制等)から、撮影画像の一部しか合焦可能な領域となり得ない。一方、前記山登り検出方式による焦点調節方法は、前記撮像画像の略全域が合焦可能な領域であるとともに焦点調節の精度が高い反面、位相差検出方式に比して焦点調節に要する時間が長い。
このことから、合焦点を指定するモード(以下、合焦点手動設定モードという)を備えた撮像装置であって該合焦点手動設定モードが設定された場合、位相差検出方式では合焦可能な領域が限定されているため、指定された合焦点で確実に合焦させるためには、少なくとも合焦点が位相差検出方式の合焦可能な領域外に指定されたときは山登り検出方式による焦点調節動作を行うことが必要となる。
一方、合焦点が位相差検出方式の合焦可能な領域内に指定されたときや、合焦点手動設定モードの非設定時においては、位相差検出方式による焦点調節動作を行うことで、山登り検出方式に比して早く焦点調節を行うことができる。
このように、合焦点手動設定モードの設定/非設定や合焦点の位置などのパラメータに応じてこれらの焦点調節機能の使い方を変えるべきであると考えられ、この考え方をクイックリターンミラーの位置に応じて択一的に焦点調節機能が実行可能となる前述の撮像装置に適用する場合、前記パラメータに応じてクイックリターンミラーの動作を制御する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、クイックリターンミラーと位相差検出方式及び山登り検出方式による焦点調節機能とを搭載する撮像装置において、任意の被写体を合焦点として指定する機能を実現することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被写体の光像を光電変換する撮像部と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系から導かれた光像を撮像する複数の焦点調節用センサを有し、前記複数の焦点調節用センサの撮像動作により前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出する位相差検出方式の焦点調節機構と、前記撮像光学系の光路上に進入して前記撮像光学系から導かれた光像を前記焦点調節機構に導く第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、前記撮像部の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価部と、前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行うモード設定部と、前記第1の画像表示部又は第2の画像表示部に表示される画像に対して合焦点を指定する入力を行うための操作部と、前記焦点調節用レンズの合焦動作を前記焦点調節機構に行わせる第1の制御部と、前記評価部による評価を用いて前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる第2の制御部とを備え、前記合焦点手動設定モードに設定されたときに、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とが切換え可能に構成されていることを特徴とする撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記操作部により合焦点として指定される位置に応じて、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える切換部を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記切換部により前記第1の制御部による制御から前記第2の制御部による制御に切り換えられると、前記モード設定部により前記合焦点手動設定モードが解除されるまで、前記第2の制御部による制御から前記第1の制御部による制御への切換えを禁止する禁止部を備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える指示を入力するための第2の操作部と、前記第2の操作部により切換指示が入力されると、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える切換部とを備えることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の撮像装置において、前記合焦点自動設定モードに設定されると、前記光路変更光学系は前記第1の姿勢となり、前記第1の制御部は、前記焦点調節機構に前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の撮像装置において、前記合焦点手動設定モードに設定されたとき、前記焦点調節機構における焦点調節用センサの撮像範囲を少なくとも前記第1の画像表示部に表示される画像に重畳して表示させる表示制御部を備えることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、被写体の光像を光電変換する撮像部と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系から導かれた光像を撮像する焦点調節用センサを有し、前記焦点調節用センサの撮像動作により前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出する焦点調節機構と、前記撮像光学系の光路上に進入した第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、前記光路変更光学系を前記第1の姿勢と第2の姿勢との間で駆動する駆動部と、前記撮像部の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価部と、前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行うモード設定部と、前記第1の画像表示部又は第2の画像表示部に表示される画像に対して合焦点を指定する入力を行うための操作部と、前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記光路変更光学系を前記第2の姿勢にする駆動制御部と、前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記撮像部の撮像動作により得られる画像を前記第2の画像表示部に表示させる表示制御部と、前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記撮像部の撮像動作により得られる画像のうち前記操作部により合焦点として指定された位置に対応する所定領域の画像の明瞭度を前記評価部に評価させ、その評価を用いて前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる焦点調節制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮像装置において、前記合焦点自動設定モードに設定されると、前記駆動制御部は、前記光路変更光学系を前記第1の姿勢にし、前記焦点調節制御部は、前記焦点調節機構に前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、被写体の光像を光電変換する撮像部と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる焦点調節制御部と、前記撮像光学系の光路上に進入した第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、前記光路変更光学系を前記第1の姿勢と第2の姿勢との間で駆動する駆動部と、前記駆動部による前記光路変更光学系の駆動を制御する駆動制御部と、前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行う第1のモード設定部と、前記第1の画像表示部及び第2の画像表示部の画像表示面上で合焦点を指定する入力を行うための操作部と、前記第1の画像表示部に被写体の画像を表示する第1の表示モードと、前記第2の画像表示部に被写体の画像を表示する第2の表示モードとの間でモードの切換えを行う第2のモード設定部とを備え、前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記第1のモード設定部は前記合焦点手動設定モードに設定し、前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記駆動制御部は、前記光路変更光学系を前記第2の姿勢にし、前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記焦点調節制御部は、前記操作部により合焦点として指定された位置に対応する被写体に合焦するように前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とする撮像装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の撮像装置において、前記合焦点手動設定モードに設定された旨を報知する報知部を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、合焦点手動設定モードに設定されたときに、焦点調節用レンズの合焦動作を焦点調節機構に行わせる制御と、評価部による評価を用いて、焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる制御とを切換え可能に構成したので、合焦点手動設定モードに設定されている場合に、該モードに係る状況に応じて適切な焦点調節方式で合焦動作を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、操作部により合焦点として指定される位置に応じて、焦点調節用レンズの合焦動作を焦点調節機構に行わせる制御と評価部による評価を用いて焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる制御とを切り換える切換部を備えたので、指定される位置に応じて適切な焦点調節方式で合焦動作を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、切換部により焦点調節用レンズの合焦動作を焦点調節機構に行わせる制御から前記評価部による評価を用いて焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる制御に切り換えられると、合焦点手動設定モードが解除されるまで、評価部による評価を用いて焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる制御から焦点調節用レンズの合焦動作を焦点調節機構に行わせる制御への切換えを禁止するようにしたので、操作部により合焦点として指定される位置の変更に伴って光路変更光学系の姿勢変化が頻繁に発生することにより撮像装置の操作性が低下するのを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、焦点調節用レンズの合焦動作を焦点調節機構に行わせる制御と前記評価部による評価を用いて焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる制御とを切り換える指示を入力するための第2の操作部と、この第2の操作部により切換指示が入力されると前記両制御を切り換える切換部とを備えたので、所望の焦点調節方式で合焦動作を行わせることができる。
請求項5に記載の発明によれば、合焦点自動設定モードに設定されると、光路変更光学系は第1の姿勢となり、焦点調節機構に前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき焦点調節用レンズに合焦動作を行わせるようにしたので、合焦点自動設定モードにおいては合焦動作のスピード(時間的な早さ)が優先される。
請求項6に記載の発明によれば、合焦点手動設定モードに設定されたとき、焦点調節機構における焦点調節用センサの撮像範囲を少なくとも第1の画像表示部に表示される画像に重畳して表示させるようにしたので、焦点調節用センサの撮像範囲を視認することができ、合焦点を指定する際の目安となる。
請求項7に記載の発明によれば、合焦点手動設定モードに設定されると、撮像部の撮像動作により得られる画像のうち操作部により合焦点として指定された位置に対応する所定領域の画像の明瞭度を前記評価部に評価させ、その評価を用いて前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせるようにしたので、指定された合焦点で確実に合焦させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、合焦点自動設定モードに設定されると、光路変更光学系を第1の姿勢にするとともに、焦点調節機構に焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき焦点調節用レンズに合焦動作を行わせるようにしたので、合焦点自動設定モードにおいては合焦動作のスピード(時間的な早さ)が優先される。
請求項9に記載の発明によれば、撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部に被写体の画像を表示する第2の表示モードに設定されると、合焦点手動設定モードに設定されるとともに、光路変更光学系を第2の姿勢にし、且つ操作部により合焦点として指定された位置に対応する被写体に合焦するように焦点調節用レンズに合焦動作を行わせるようにしたので、合焦点自動設定モードから合焦点手動設定モードに切換える操作と、撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部に被写体の画像を表示させる指示を入力する操作とを兼用することができ、撮像装置の操作性を向上することができる。
請求項10に記載の発明によれば、合焦点手動設定モードに設定された旨を報知する報知部を備えたので、合焦点手動設定モードに設定されたことを撮像装置の使用者に認識させることができる。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、撮像装置の内部構成を示す図、図2は、撮像装置の構成を示す正面図、図3は、撮像装置の構成を示す背面図である。なお、図1〜図3において、同一の部材等については、同一の符号を付している。
図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置1は、箱形の装置本体1Aにレンズユニット2が交換可能に取り付けられる一眼レフカメラである。レンズユニット2は、撮像光学系3と、鏡胴4と、レンズ駆動機構5と、距離エンコーダ6と、レンズ制御部7とを備える。
撮像光学系3は、撮影倍率(焦点距離)を変更するためのズームレンズ43(図10参照)と、焦点位置を調節するためのフォーカスレンズ44(図10参照)と、装置本体1Aに備えられる後述の撮像素子14等へ入射される光量を調節するための絞り8とが、鏡胴4内において光軸L方向に保持されてなり、被写体の光像を取り込んで該光像を撮像素子14等に結像するものである。撮影倍率(焦点距離)の変更や焦点調節動作は、撮像光学系3又は鏡胴4が装置本体1Aに備えられた後述のAFアクチュエータ10により光軸L方向に駆動されることで行われる。なお、フォーカスレンズ44は、特許請求の範囲における焦点調節用レンズに相当する。
レンズ駆動機構5は、例えばヘリコイド及びヘリコイドを回転させる図略のギヤ等で構成され、AFアクチュエータ10からの駆動力を受けて、撮像光学系3及び鏡胴4を一体的に光軸Lと平行な矢印A方向に移動させるものである。撮像光学系3及び鏡胴4の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ10の回転方向及び回転数に従う。
距離エンコーダ6は、撮像光学系3の移動範囲内において光軸L方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながら鏡胴4と一体的に移動するエンコーダブラシとを備えてなり、鏡胴4の移動量(撮像光学系3の焦点調節時の移動量)を検出するためのものである。
レンズ制御部7は、レンズの焦点距離やF値(開放F値、AF用開放F値、最小F値)等を記憶するとともに、距離エンコーダ6の検出信号を受信し、該検出信号を装置本体1Aに備えられるメイン制御部23に出力する。距離エンコーダ6の検出信号は、撮像光学系3の合焦位置の算出に用いられる。
一方、装置本体1Aには、AF駆動ユニット9と、撮像素子14と、シャッターユニット15と、光学ファインダー16と、位相差AFモジュール21と、ミラーボックス22と、メイン制御部23とが備えられている。
AF駆動ユニット9は、AFアクチュエータ10と、距離エンコーダ11と、AFエンコーダ12と、出力軸13とを備えてなる。AFアクチュエータ10は、駆動源を発生するDCモータ、ステッピングモータ、超音波モータ等のモータ及びモータの回転数を減速するための図略の減速系を含むものである。距離エンコーダ11及びAFエンコーダ12は、詳細には説明しないが、AFアクチュエータ10から出力軸13に伝達される回転量を検出するもので、検出した回転量は撮像光学系3の位置の算出に用いられる。出力軸13は、AFアクチュエータ10から出力される駆動力をレンズユニット2内のレンズ駆動機構5に伝達するものである。
撮像素子14は、装置本体1Aの背面側の領域において該背面に略平行に配設されている。撮像素子14は、例えばフォトダイオード等で構成される複数の光電変換素子がマトリックス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCCD(Charge Coupled Device)カラーエリアセンサである。撮像素子14は、撮像光学系3により結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として出力する。なお、撮像素子14は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子から構成されるものでもよい。
シャッターユニット15は、フォーカルプレーンシャッター(以下、単にシャッターという)を有してなり、ミラーボックス22の背面と撮像素子14との間に配設されている。
光学ファインダー16は、装置本体1Aの略中央に配設されたミラーボックス22の上部に配設されており、焦点板17と、プリズム18と、接眼レンズ19と、ファインダー表示素子20とを備えて構成されている。プリズム18は、焦点板17上の像の左右を反転させ接眼レンズ19を介して撮影者の目に導き、被写体像を視認できるようにするものである。ファインダー表示素子20は、ファインダー枠16a内(図3参照)に形成される表示画面の下部に、シャッター速度、絞り値、露出補正値等を表示する。
また、本実施形態では、撮影領域内の任意の被写体をピントを合わせる対象として指定することのできるフレックスフォーカスポイントモード(以下、FFPモードという)を備えており、ファインダー表示素子20は、このFFPモードに設定されたときに、ファインダー枠16a内の適所にその旨を示す表示を行う(図4の表示部16c)。
位相差AFモジュール21は、ミラーボックス22の底部に配設されており、位相差検出方式により合焦位置を検出するものである。
図5は、位相差AFモジュール21の構造を示す図である。
図5に示すように、位相差AFモジュール21は、複数の画素からなるセンサアレイを複数有するセンサ24と、センサ24の前方(撮像光学系3に近い側)に設けられ、各センサアレイに対応する複数組のレンズを備えたセパレータレンズ25と、セパレータレンズ25の前方に設けられ、各レンズ25に対応する開口を有する絞りマスク26と、光路を所定方向に曲折するためのミラー27と、ミラー27を挟んで絞りマスク26の前方に設けられたコンデンサレンズ28と、コンデンサレンズ28の前方に設けられ、各センサアレイに対応する形状の開口を有する視野マスク29とを備えて構成されている。
センサ24は、撮像光学系3に対して撮像素子14の撮像面と等価な結像位置に備えられており、センサ24の入射面はセパレータレンズ25の焦点面に位置する。セパレータレンズ25は入射光束を分岐し、被写体像を基準部と参照部とを有する各センサアレイ上に再結像するものである。絞りマスク26は、円形状又は長円形状の複数の開口を有し、セパレータレンズ25に入射する光束を限定するものである。視野マスク29は、撮像光学系3からの距離が撮像素子14と相対的に等しい位置の近傍に配設されており、撮像光学系3からの入射光束のうち、位相差AFモジュール21内に入射する光束を制限するものである。視野マスク29の開口はセンサアレイの配列に対応し、その形状は例えば中央の開口が十字形状、両側の開口が矩形状とされている。
このような構成を有する位相差AFモジュール21において、基準部及び参照部に再結像されて得られる基準画像及び参照画像は、撮像光学系3が合焦位置より被写体側に位置するときには両画像の像間隔が合焦時に比して狭くなり、撮像光学系3が合焦位置より撮像素子14側に位置するときには両画像の像間隔が合焦時に比して広くなることから、基準画像と参照画像との像間隔を検出することにより焦点位置の検出を行うことができる。
すなわち、図6(a)に示すように、合焦時の像間隔をL0とすると、図6(b)に示すように、撮影光学系3が合焦位置より被写体側に位置するときのセンサ24上の像間隔L1は、前記像間隔L0より小さくなり(L1<L0)、図6(c)に示すように、撮影光学系3が合焦位置より撮像素子14側に位置するときのセンサ24上の像間隔L2は、前記像間隔L0より大きくなる(L2>L0)。これにより、検出した像間隔と像間隔L0との関係から撮影光学系3の合焦位置を検出することができる。
位相差AFモジュール21は、撮像素子14により撮像される画像のうち中央領域の複数の位置で各センサアレイにより撮像を行うように構成されており、図4に示すように、被写体の画像が表示される表示枠16bの中央領域に、各センサアレイに対応してAFフレームF1〜F11が表示される。位相差AFモジュール21は、AFフレームF1〜F11ごとに基準画像と参照画像とを得て、両画像の像間隔と基準の像間隔L0との関係から得られる合焦データをメイン制御部23に出力する。位相差AFモジュール21は、特許請求の範囲における位相差検出方式の焦点調節機構に相当する。
図1に戻り、ミラーボックス22は、クイックリターンミラー30とサブミラー31とを備えてなる。クイックリターンミラー30は、支点Pを中心として、撮像光学系3の光軸Lに対して略45度傾斜した姿勢(以下、傾斜姿勢という)と、図7に示すように、装置本体1Aの底面と略平行な姿勢(以下、水平姿勢という)との間で回動自在に構成されている。
サブミラー31は、クイックリターンミラー30の背面側(撮像素子14側)に配設されており、傾斜姿勢にあるクイックリターンミラー30に対して略90度傾斜した姿勢(以下、傾斜姿勢という)と、水平姿勢にあるクイックリターンミラー30と略平行な姿勢(以下、水平姿勢という)との間で、クイックリターンミラー30に連動して変位可能に構成されている。クイックリターンミラー30及びサブミラー31は、後述のミラー駆動機構55により駆動される。なお、傾斜姿勢及び水平姿勢は、特許請求の範囲における第1の姿勢及び第2の姿勢に相当する。
クイックリターンミラー30及びサブミラー31が傾斜姿勢のとき、クイックリターンミラー30は、撮像光学系3による光束の大部分を焦点板17方向に反射するとともに、残りの光束を透過させ、サブミラー31は、クイックリターンミラー30を透過した光束を位相差AFモジュール21に導く。したがって、この場合には、光学ファインダー16による被写体像の表示と位相差AFモジュール21による位相差検出方式の焦点調節動作とが可能となる一方、撮像素子14には光束が導かれないため、撮像素子14の撮像動作により得られる画像を表示する後述のLCD(Liquid Crystal Display)34によるライブビュー画像の表示や、撮像素子14の撮像動作により得られる画像のコントラストを用いた後述の山登り検出方式の焦点調節動作は行われない。
なお、撮像素子14は、記録用の画像を生成するための撮像動作以外に、一定の周期(例えば1/30(秒)毎)で被写体像の撮像動作を行うように構成されており、その撮像動作により生成される画像はLCD34に順次切換表示される。このときにLCD34に表示される一連の画像は被写体の状態を略リアルタイムで表示するものであり、前述のライブビュー画像とは、この一連の画像をいう。このライブビュー画像の表示により、撮影者は被写体の状態をLCD4で視認することができる。
一方、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が水平姿勢のときには、クイックリターンミラー30及びサブミラー31は光軸Lから退避するため、撮像光学系3を透過した光束は略全て撮像素子14に投影される。したがって、この場合には前記LCD34によるライブビュー画像の表示と山登り検出方式の焦点調節動作とが可能となる一方、光学ファインダー16による被写体像の表示や位相差AFモジュール21による位相差検出方式の焦点調節動作は行われない。光学ファインダー16及びLCD34は、それぞれ特許請求の範囲における第1の画像表示部及び第2の画像表示部に相当する。
このように、撮像装置1は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31の姿勢と、実行可能な焦点調節方式とが1対1で対応する。なお、クイックリターンミラー30及びサブミラー31は、特許請求の範囲における光路変更光学系に相当する。
本実施形態の撮像装置1においては、前述したように撮影領域内の任意の被写体を、ピントを合わせる対象(合焦点)として指定することのできるFFPモードを備えており、FFPモードに設定された場合には、その合焦点がAFフレームF1〜F11上にあるか否かに応じて、位相差検出方式による焦点調節動作を行うか山登り検出方式による焦点調節動作を行うかを設定する必要がある。これに伴い、合焦点がAFフレームF1〜F11上にあるか否かに応じて、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が傾斜姿勢と水平姿勢との間で駆動されるようになっている。
次に、撮像装置1の外観の構造について説明する。
図2,図3に示すように、撮像装置1は、装置本体1Aの前面略中央に取り付けられるレンズユニット2と、上面適所に配設された第1モード設定ダイヤル32と、上方角部に配設されたシャッターボタン33と、背面左側に配設されたLCD34と、LCD34の下方に配設された設定ボタン群35と、LCD34の側方に配設されたジョグダイヤル36と、ジョグダイヤル36の内側に配設されたプッシュボタン37と、LCD34の上方に配設された光学ファインダー16と、光学ファインダー16の側方に配設されたメインスイッチ38と、メインスイッチ38の近傍に配設された第2モード設定ダイヤル39と、光学ファインダー16の上方に配設された接続端子部40と、前面適所に配設されたAF補助発光部41とを備えている。
レンズユニット2は、図1に示すレンズユニット3に相当するものである。レンズユニット2は、図2に示す取外しボタン42を押圧操作することで、装置本体1Aから取り外すことができる。
第1モード設定ダイヤル32は、撮像装置1の上面と略平行な面内で回動可能な略円盤状の部材であり、静止画や動画を撮影する撮影モードや記録済みの画像を再生する再生モード等、撮像装置1に搭載されたモードや機能を択一的に選択するためのものである。図示はしないが、第1モード設定ダイヤル32の上面には、その外周縁に沿って各機能を示すキャラクターがそれぞれ所定の間隔で表記されていて、装置本体1A側の適所に設けられた指標と対向する位置にセットされたキャラクターに対応する機能が実行される。
シャッターボタン33は、途中まで押し込む半押し操作と完全に押し切る全押し操作との2段階で押圧操作されるボタンである。シャッターボタン33の半押し操作及び全押し操作で行われる処理は撮像装置1に設けられている種々のモードに応じて異なるため、これらのモードの説明時に説明することとする。なお、シャッターボタン33の半押し操作は、図略のスイッチS1がオンされることにより検出され、シャッターボタン33の全押し操作は、図略のスイッチS2がオンされることにより検出される。
LCD34は、カラー液晶パネルを備えてなり、ライブビュー画像の表示や記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置1に搭載される機能やモードの設定画面を表示するものである。なお、LCD34に代えて、有機ELやプラズマ表示装置であってもよい。
設定ボタン群35は、撮像装置1に搭載された各種の機能に対する操作を行うボタンであり、LCD34でのライブビュー画像の表示/非表示を切換えるボタンを含む。
ジョグダイヤル36は、円周方向に一定間隔で配置された押圧部36a〜36hを備える環状の部材を有し、各押圧部36a〜36hに対応して備えられた図略の接点(スイッチ)により押圧部36a〜36hの押圧操作が検出されるように構成されているもので、撮影倍率の変更(ズームレンズ19のワイド方向やテレ方向への移動)、LCD34に再生する記録画像のコマ送り、及び撮影条件(絞り値、シャッタースピード、フラッシュ発光の有無等)の設定等の指示を入力するためのものである。
また、本実施形態の撮像装置1におけるジョグダイヤル36は、前述のFFPモードの搭載に伴って次のような機能が付加されている。
すなわち、図4において、光学ファインダー16のファインダー枠16a内の表示画面に、位相差検出方式による焦点調節動作が可能な領域を示す複数のAFフレームF1〜F11が表示される旨前述したが、ジョグダイヤル36は、AFフレームF1〜F11の中から合焦点として指定するAFフレームを選択する機能を有する。
例えば、図8に示すように、FFPモードに設定されると、光学ファインダー16の表示画面には複数のAFフレームF1〜F11が表示され、FFPモードの設定直後においては、中央に位置するAFフレームF1が合焦点として初期設定される。また、合焦点として指定されたAFフレームは、図略のLEDの点灯等により他のAFフレームと異なる表示形態で表示されるようになっており、図8(a)では、AFフレームF1が合焦点として指定されている(初期設定時を含む)ことを示している。
次に、図8(a)に示す状態から、例えばジョグダイヤル36の押圧部36cを押圧操作することで、図8(b)に示すように、中央のAFフレームF1の右側に位置するAFフレームF4が点灯する一方、中央のAFフレームF1が消灯し、合焦点として指定されたAFフレームが中央のAFフレームF1からAFフレームF4に移動する。また、例えばジョグダイヤル36の押圧部36dを押圧操作することで、図8(c)に示すように、AFフレームF4の右斜め下に位置するAFフレームF8が点灯する一方、AFフレームF4が消灯し、合焦点として指定されたAFフレームがAFフレームF4からAFフレームF8に移動する。
さらに、本実施形態では、複数のAFフレームF1〜F11のうち端部に位置するAFフレーム(F3,F5〜F11)が合焦点として指定されている状態から、さらにその指定位置を外方に向かわせるようにジョグダイヤル36が押圧操作されると、位相差検出方式の焦点調節動作を行うことはできなくなるため、山登り検出方式の焦点調節動作を行うモードに切換えられる。
すなわち、図8(c)に示す状態から、さらにジョグダイヤル36の例えば押圧部36dを操作すると、山登り検出方式の焦点調節動作を行うため、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が水平姿勢に駆動される。したがって、光学ファインダー16には被写体像が導かれず、光学ファインダー16の表示画面において被写体像の視認が行えなくなる。
一方、図9に示すように、撮像光学系3を透過した被写体像は撮像素子14に導かれるようになり、LCD34には、その撮像素子14の撮像動作により得られる被写体の画像が表示されるとともに、後述するように、この表示画像に重畳してカーソルCSRが表示される。ジョグダイヤル36は、このカーソルCSRの位置を変更する機能を有しており、ジョグダイヤル36の押圧部36dが押圧操作されると、その押圧時間に応じた移動量だけカーソルCSRの表示位置が矢印Pの方向に移動する。このように、ジョグダイヤル36は、合焦点として指定するAFフレームの選択や、カーソルCSRの位置変更を行う機能を有している。なお、現在のカーソルCSRの位置とAFフレームF1〜F11との位置関係を示すため、図9の点線で示すように、LCD34の表示画面には、AFフレームF1〜F11が薄く表示される。FFPモードは、特許請求の範囲における合焦点手動設定モードに相当する。
図1,図2に戻り、プッシュボタン37は、FFPモードの設定/非設定とピントの指定位置(合焦点)の確定とを指示する入力を行うためのものである。なお、プッシュボタン37の押圧操作によりFFPモードに設定された後、再度の押圧操作が行われることで合焦点を確定する旨の指示が入力される。なお、ジョグダイヤル36及びプッシュボタン37は、特許請求の範囲における操作部に相当する。
光学ファインダー16は、図1に示す光学ファインダー16に相当するものであり、被写体が撮影される範囲を光学的に表示するものである。
メインスイッチ38は、左右にスライドする2接点のスライドスイッチからなり、左にセットすると撮像装置1の電源がオンされ、右にセットすると電源がオフされる。第2モード設定ダイヤル39は、第1モード設定ダイヤル32と同様の機械的構成を有し、撮像装置1に搭載された各種の機能に対する操作を行うものである。接続端子部40は、図略のフラッシュ等の外部装置を当該撮像装置1と接続するための端子である。AF補助発光部41は、LED等の発光素子を備えてなり、被写体の輝度やコントラストが小さい場合であって焦点調節動作を行う際に、補助光を出力するものである。
次に、図10を参照して、撮像装置1のブロック構成について説明する。なお、図1〜図9と同一の部材等については、同一の符号を付している。
撮像光学系3は、図1に示す撮像光学系3に相当するものであり、撮影倍率(焦点距離)を変更するためのズームレンズ43と、焦点位置を調節するためのフォーカスレンズ44とを備えてなる。AFアクチュエータ10、出力軸13及びレンズ駆動機構5は、それぞれ図1に示すAFアクチュエータ10、出力軸13及びレンズ駆動機構5に相当するものである。また、レンズ位置検出部63は、図1に示す距離エンコーダ6,11及びAFエンコーダ12を含むものであり、レンズ制御部7は、図1に示すレンズ制御部7に相当するものである。ミラーユニット45は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を含むものである。
撮像素子14は、図1に示す撮像素子14に相当するものであり、後述のタイミング制御回路48により、撮像素子14の露出動作の開始及び終了や、撮像素子14における各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期、転送)等の撮像動作が制御される。なお、撮像素子14は、特許請求の範囲における撮像部に相当する。
信号処理部46は、撮像素子14から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理部46は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路により画像信号のレベル調整を行う。
A/D変換部47は、信号処理部46から出力されたアナログのR,G,Bの画像信号を、後述のタイミング制御回路48から出力されるクロックCLK2に基づいて、複数のビット(例えば10ビット)からなるデジタルの画像信号にそれぞれ変換するものである。
タイミング制御回路48は、後述のメイン制御部23から出力される基準クロックCLK0に基づいてクロックCLK1,CLK2を生成し、クロックCLK1を撮像素子14に、また、クロックCLK2をA/D変換部47にそれぞれ出力することにより、撮像素子14及びA/D変換部47の動作を制御する。
画像処理部49は、A/D変換部47によりA/D変換されたR,G,Bの各デジタル信号に、黒レベルを基準の黒レベルに補正する黒レベル補正回路50、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換を行うホワイトバランス回路(図10では、WB回路と表記)51、及びR(赤),G(緑),B(青)の各色のデジタル信号のγ特性を補正するγ補正回路52を備える。
画像メモリ53は、撮影モード時には、画像処理部49から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対しメイン制御部23により後述の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、後述の画像記憶部56から読み出した画像データを一時的に記憶するメモリである。
VRAM54は、LCD34の画素数に対応した画像信号の記録容量を有し、メイン制御部23とLCD34との間のバッファメモリである。LCD34は、図2に示すLCD34に相当するものである。
ミラー駆動機構55は、クイックリターンミラー30やサブミラー31を傾斜姿勢と水平姿勢との間で駆動するものであり、後述するメイン制御部23(ミラー駆動制御部59)により制御される。ミラー駆動機構55は、特許請求の範囲における駆動部に相当する。
画像記憶部56は、メモリカードやハードディスクなどからなり、メイン制御部23で生成された画像を保存するものである。
入力操作部57は、前述の第1モード設定ダイヤル32、シャッターボタン33、設定ボタン群35、ジョグダイヤル36、プッシュボタン37、メインスイッチ38及び第2モード設定ダイヤル39等を含み、操作情報をメイン制御部23に入力するものである。
位相差AFモジュール21は、図1に示す位相差AFモジュール21に相当するものである。
メイン制御部23は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するフラッシュメモリ等からなる記憶部62が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、図10に示す撮像装置1内の各部材の駆動を関連付けて制御するものである。本実施形態では、メイン制御部23は、機能的に、モード設定部58、ミラー駆動制御部59、AF制御部60及び表示制御部61を備える。
モード設定部58は、第1モード設定ダイヤル32の操作信号を受けて、被写体の撮影を行う撮影モードや撮影した画像をLCD34等に再生表示する再生モードに設定する。また、これらの機能に加えて、本実施形態のモード設定部58は、プッシュボタン37の操作信号を受けて、任意の被写体にピントを合わせる(合焦点を指定する)ことのできる前述のFFPモードに設定する。なお、モード設定部58は、特許請求の範囲におけるモード設定部に相当する。
ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を駆動するミラー駆動機構55の動作を制御するものであり、AF制御部60は、フォーカスレンズ44を焦点位置に位置させるべくAFアクチュエータ10の動作を制御するものである。
本実施形態の撮像装置1は、位相差AFモジュールを用いて位相差検出方式により焦点調節を行う機能と、撮像素子14の撮像動作により得られる画像のコントラスト(画像の明瞭度を示す1パラメータ)を用いて後述の所謂山登り検出方式により焦点調節を行う機能とを有している。
位相差検出方式による焦点調節を行うとき、AF制御部60は、位相差AFモジュール21から得られる合焦データを用いて、AFフレームF1〜F11のうち中央に位置するAFフレームF1の位置に位置する被写体を主被写体として設定する。これは、主被写体は、撮像範囲の中央に配置されることが多いと考えられるからである。なお、撮像装置1に最も近い位置にある被写体を主被写体として設定したり、撮像装置1から同距離に複数の被写体が存在する場合には、撮像領域のより中央側に位置する被写体を主被写体として設定してもよい。
ただし、本実施形態の撮像装置1は、ピントの位置が指定可能なFFPモードを有しており、このFFPモードの設定時においてAFフレームF1〜F11のいずれかに合焦点が指定された場合には、その合焦点として指定されたAFフレームに対応する被写体を主被写体、それ以外を副被写体として設定する。
一方、山登り検出方式により焦点調節動作を行うとき、AF制御部60は、次のような処理を行う。図11は、山登り検出方式による焦点調節動作の説明図であり、光軸L方向におけるフォーカスレンズ44の位置と、撮像素子14の撮像動作により得られる画像のコントラストとの関係を示している。
図11に示すように、フォーカスレンズ44の位置に対するコントラストの波形は、一般に、フォーカスレンズ44が或るレンズ位置に位置するときにコントラストが最大、すなわち撮影画像が最も鮮鋭となり、そのレンズ位置からフォーカスレンズ44が光軸L方向像側及び被写体側に移動するにつれてコントラストが小さくなる山形波形となる。図11は、当該撮像装置1により或る被写体を撮影する場合に、フォーカスレンズ44がレンズ位置Xmaxに位置するときにコントラストが最大となることを示したものである。
AF制御部60は、A/D変換後の画像の全領域又は一部の領域について微小な区域に分け、区域ごとに明るさを検出し、隣接する区域間の明るさの差、すなわちコントラストを検出する。この処理を、フォーカスレンズ44を光軸L方向に移動させつつ撮像した画像ごとに行ってコントラストが最大となる位置を探し出し、その位置にフォーカスレンズ44を位置させる。
すなわち、図11において、当該撮像装置1の電源のON直後に、フォーカスレンズ44が光軸方向の位置X1(以下、基準位置X1という)に位置していたものとすると、シャッターボタン33が半押しされたとき、AF制御部60は、フォーカスレンズ44が位置X1に位置する状態で撮像素子14に被写体像を撮像させてこの画像データからコントラストC(X1)を導出する。次に、AF制御部60は、予め設定された移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ44を例えば光軸L方向像側に移動させ、フォーカスレンズ44がその移動先である位置X2に位置する状態で撮像素子14に被写体像を撮像させてこの画像データからコントラストC(X2)を導出する。このとき、図11から分かるように、C(X1)>C(X2)であるから、AF制御部60は、位置X1からフォーカスレンズ44を像側に移動させてもコントラストが大きくならないと判断し、この位置X2から移動量2Δxだけ被写体側(上記基準位置X1から上記移動ピッチΔxだけ被写体側)に移動させる。
そして、AF制御部60は、フォーカスレンズ44がその移動先である位置X3に位置する状態で撮像素子14に被写体像を撮像させてこの画像データからコントラストC(X3)を導出する。このとき、位置X1,X3における各コントラストC(X1),C(X3)の大小は、図11から分かるように、C(X1)<C(X3)であるから、AF制御部60は、位置X1からフォーカスレンズ44を被写体側に移動させるとコントラストが大きくなると判断し、この位置X3からさらに移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ44を被写体側に移動させる。
そして、AF制御部60は、フォーカスレンズ44がその移動先である位置X4に位置する状態で撮像素子14に被写体像を撮像させてこの画像データからコントラストC(X4)を導出する。このとき、位置X3,X4におけるC(X3),C(X4)の大小は、図11から分かるように、C(X3)<C(X4)であるから、AF制御部60は、位置X4から移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ44を被写体側に移動させる。
以下、同様にして、AF制御部60は、コントラストの導出を繰り返し行い、n番目に導出した位置XnにおけるコントラストC(Xn)と、(n+1)番目に導出した位置Xn+1におけるコントラストC(Xn+1)との大小を比較し、C(Xn+1)<C(Xn)となると、位置Xnを合焦位置と判断してフォーカスレンズ44をその位置Xnに固定する。これにより、山登り検出方式による焦点調節処理が完了する。なお、C(Xn+1)=C(Xn)となった場合には、位置Xnと位置Xn+1との間にコントラストの最大値があるものと判断し、例えば位置Xnと位置Xn+1との中間位置にフォーカスレンズ44を位置させる。
このように、2種類の焦点調節機能を備える本実施形態の撮像装置1においては、FFPモードに係る状況に応じて焦点調節機能を実行する。
すなわち、前述のようなクイックリターンミラー30等を備える本実施形態の撮像装置1においてFFPモードを実現するためには、FFPモードの設定時において合焦点がAFフレームF1〜F11外に指定されたときには、その合焦点で位相差検出方式による焦点調節動作を行うことはできず、山登り検出方式による焦点調節動作を行う必要がある。
また、位相差検出方式による焦点調節方法は、山登り検出方式による焦点調節に比して短時間で焦点調節動作を行うことができるとともに、合焦すべき被写体が移動する被写体(動体)であってもその被写体に確実にピントを合わせることができる反面、前述したように、構造上の問題(例えば位相差AFモジュール21の大型化やコストアップの抑制等)から、撮影画像の一部(中央部)しか合焦可能な領域となり得ない。一方、前記山登り検出方式による焦点調節方法は、位相差検出方式による焦点調節方法に比して焦点調節動作の精度が高く、また撮像範囲のどの被写体に対してもピントを合わせることが可能である反面、位相差検出方式に比して焦点調節動作に要する時間が長い。
以上の点を考慮して、本実施形態では、FFPモードの設定時であって、合焦点がAFフレームF1〜F11上に設定されたときには、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を傾斜姿勢とし、位相差AFモジュール21を用いて焦点調節を行うようにする。
また、FFPモードの設定時であって、合焦点がAFフレームF1〜F11外に設定されたときには、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を水平姿勢とし、山登り検出方式単独で焦点調節を行うようにする。
さらにFFPモードの非設定時では、通常の撮像ではシャッターボタン33の半押し操作と全押し操作との時間間隔が比較的短く、速やかに焦点調節動作を行うことが求められること、及び、主被写体は撮像領域の中央部に配置されることが多く、位相差検出方式による焦点調節動作でも主被写体に合焦させることが可能であると考えられる等の理由から、位相差AFモジュール21を用いて焦点調節を行うようにして短時間での焦点調節動作を図る。
これに従い、ミラー駆動制御部59及びAF制御部60は、FFPモードの非設定時、及びFFPモードの設定時であってプッシュボタン37の再操作により確定された合焦点がAFフレームF1〜F11上にあるときには、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を傾斜姿勢にし、位相差AFモジュール21を用いた位相差検出方式の焦点調節を行う。
また、ミラー駆動制御部59及びAF制御部60は、FFPモードの設定時において、プッシュボタン37の操作により確定された合焦点がAFフレームF1〜F11外にあるときには、山登り検出方式で焦点調節を行う。
なお、カーソルCSRの位置情報からその位置に対応する撮像素子14の画素を導出することができるとともに、AFフレームF1〜F11に対応する位相差AFモジュール21の撮像領域と撮像素子14の画素との対応関係は予め記憶されているので、これらから、合焦点がAFフレームF1〜F11上にあるか否かの判定を行うことができる。なお、AF制御部60は、特許請求の範囲における、第1の制御部、第2の制御部、切換部、焦点調節制御部に相当する。
図10に戻り、表示制御部61は、撮影モードの設定時において、ライブビュー画像や画像記憶部56に格納する記録画像の表示を行うべく、それらの画像の画像データをVRAM54に転送するとともに、再生モードの設定時において、画像記憶部56に格納されている画像ファイル中の画像データを読み出して所定の伸長処理を施し、その画像データが示す画像をLCD34の表示画面に再生表示すべく、その画像データをVRAM54に転送する。
また、表示制御部61は、FFPモードに設定された場合には、図4に示すように、光学ファインダー16のファインダー枠16a外にFFPモードが設定された旨を示す例えば「FFP」の文字を表示するとともに、十字形状のカーソルCSRやAFフレームF1〜F11を表示画像に重畳して表示するとともに、ジョグダイヤル36の操作に応じてカーソルCSRの表示位置を変更させる。表示制御部61は、特許請求の範囲における表示制御部及び報知部に相当する。
図12〜図14は、撮像装置1の一連の処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、撮像装置1の電源がオンされると(ステップ♯1でYES)、メイン制御部23は、撮影モードに設定されているか否かを判定する(ステップ♯2)。再生モードに設定されているときには(ステップ♯2でNO)、メイン制御部23は、画像記憶部56に記憶されている画像をLCD34に再生表示する処理を行い(ステップ♯3)、撮影モードに設定されているときには(ステップ♯2でYES)、ステップ♯4に進む。
ステップ♯4において、AF制御部60は、シャッターボタン33の半押し操作が行われるまでプッシュボタン37によりFFPモードに設定されたか否かを判定する(ステップ♯4,♯5でNO)。プッシュボタン37によりFFPモードに設定されないまま(ステップ♯4でNO)、シャッターボタン33の半押し操作が行われると(ステップ♯5でYES)、メイン制御部23は、測光動作を行って露出制御値を設定する(ステップ♯6)。なお、ここでの測光動作は、プリズム18の近傍に配設された図略の測光ユニットにより行われるTTL測光動作である。
また、AF制御部60は、位相差AFモジュール21に撮像動作を行わせ(ステップ♯7)、合焦点を設定する(ステップ♯8)。ここでは、各AFフレームF1〜F11のうち中央に位置するAFフレームF1に対応する被写体を主被写体として設定する。
そして、AF制御部60は、ステップ♯8で設定された被写体(合焦点)に焦点を合わせるようにフォーカスレンズ44の駆動をAFアクチュエータ10に行わせる(ステップ♯9)。メイン制御部23は、シャッターボタン33の全押し操作が行われるまで(ステップ♯10でNO)、ステップ♯5〜♯9の処理を繰り返し行い、シャッターボタン33の全押し操作が行われると(ステップ♯10でYES)、ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が水平姿勢となるようにミラー駆動機構55に駆動を行わせ(ステップ♯11)、メイン制御部23は、シャッターを開き(ステップ♯12)、ステップ♯9で設定された位置にフォーカスレンズ44を位置させた状態で、且つステップ♯6の測光により導出された露出制御値で撮像素子14に撮像動作を行わせる(ステップ♯13)。
その後、メイン制御部23は、シャッターを閉じ(ステップ♯14)、ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が傾斜姿勢となるようにミラー駆動機構55に駆動を行わせる(ステップ♯15)。また、メイン制御部23は、撮像素子14の撮像動作により得られる画像に圧縮処理等の画像処理を施し(ステップ♯16)、その画像処理後の画像を画像記憶部56に格納する(ステップ♯17)。
そして、メイン制御部23は、撮像装置1の電源がオフされるまで(ステップ♯18でNO)、ステップ♯2〜♯17までの処理を繰り返し行い、電源がオフされると(ステップ♯18でYES)、一連の処理を終了する。
一方、ステップ♯4において、プッシュボタン37によりFFPモードに設定されると(ステップ♯4でYES)、図13に示すように、メイン制御部23は、ジョグダイヤル36が操作されたか否かを判定する(ステップ♯19)。ジョグダイヤル36が操作されると(ステップ♯19でYES)、現在指定されているAFフレームは端部に位置するAFフレーム(図4のF3,F5〜F11)であるか否かを判定する(ステップ♯20)。
その結果、現在指定されているAFフレームが端部に位置するものではない場合には(ステップ♯20でNO)、表示制御部61は、ジョグダイヤル36に対する操作が終了するか、指定されているAFフレームが端部に位置するものとなるまで、ジョグダイヤル36の操作に対応する方向にAFフレームを変更する(ステップ♯21)。
そして、メイン制御部23は、ジョグダイヤル36に対する操作が終了すると(ステップ♯19でNO)、プッシュボタン37がオンされたか否かを判定し(ステップ♯22)、プッシュボタン37がオンされていない場合は(ステップ♯22でNO)、ステップ♯19に戻る。一方、いずれかのAFフレームが指定された状態でプッシュボタン37が押圧されると(ステップ♯22でYES)、メイン制御部23は、シャッターボタン33に対する半押し操作が行われたか否かを判定し(ステップ♯23)、シャッターボタン33に対する半押し操作が行われない場合には(ステップ♯23でNO)、ステップ♯19に戻る。
シャッターボタン33に対する半押し操作が行われると(ステップ♯23でYES)、シャッターボタン33に対する全押し操作が行われるまで(ステップ♯26でNO)、メイン制御部23は、シャッターボタン33の半押し操作が解除されたか否かを判定し(ステップ♯23)、測光動作を行って露出制御値を設定し(ステップ♯24)、AF制御部60は、現在指定されているAFフレームに対応する画像を用いて位相差検出方式の焦点調節動作を行う(ステップ♯25)。
そして、シャッターボタン33に対する全押し操作が行われると(ステップ♯26でYES)、ステップ♯11〜♯17と同様の処理を行う(ステップ♯27〜♯33)。
一方、ステップ♯20において、現在指定されているAFフレームが端部に位置するものである場合には(ステップ♯20でNO)、端部のAFフレームよりもさらに外方が指定されたとして、図14に示すように、ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が水平姿勢となるようにミラー駆動機構55に駆動を行わせるとともに、メイン制御部23は、シャッターの開制御を行い(ステップ♯34)、撮影者によるライブビュー画像の表示指示操作を受けて、表示制御部61は、LCD34にライブビュー画像を表示させるとともに(ステップ♯35)、図9に示すようなカーソルCSRをそのライブビュー画像に重畳して表示させる(ステップ♯36)。
そして、メイン制御部23は、ジョグダイヤル36が操作されたか否かを判定する(ステップ♯37)。ジョグダイヤル36が操作されると(ステップ♯37でYES)、表示制御部61は、その操作に対応する方向にカーソルCSRの表示位置を変更し(ステップ♯38)、ジョグダイヤル36が操作されなくなると(ステップ♯37でNO)、カーソルCSRを停止する(ステップ♯39)。
そして、メイン制御部23は、プッシュボタン37が押圧操作されたか否かを判定し(ステップ♯40)、プッシュボタン37が押圧操作されるまで(ステップ♯40でNO)、ステップ♯36〜♯39の処理を繰り返し行い、プッシュボタン37が押圧操作されると(ステップ♯40でYES)、ステップ♯39で設定されたカーソルCSRの位置に対応する被写体の画像を利用して山登り検出方式による焦点調節を行う(ステップ♯41)。なお、一旦山登り検出方式の焦点調節動作に移行した後、ジョグダイヤル36の押圧操作により再度AFフレームが指定されたとしても、後述のステップ♯42でプッシュボタン37がダブルクリックされ、FFPモードが解除されるまで山登り検出方式による焦点調節動作が継続される。
そして、シャッターボタン33の全押し操作が行われるまでの間に(ステップ♯45でNO)、プッシュボタン37がダブルクリックされると(短い時間の間に2度プッシュボタン37が押圧操作されると ステップ♯42でYES)、メイン制御部23は、シャッターの閉制御を行った後(ステップ♯43)、ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が傾斜姿勢となるようにミラー駆動機構55に駆動を行わせ(ステップ♯44)、ステップ♯5に戻る。このように、一旦山登り検出方式の焦点調節動作を行うモードに設定されても、プッシュボタン37がダブルクリックされると再び位相差検出方式の焦点調節動作に戻ることができるようにしたので、撮影者の意思の変化に柔軟に対応することができる。シャッターボタン33が全押しされるまで(ステップ♯45でNO)、メイン制御部23等は、ステップ♯36〜♯42の処理を繰り返し行う。
一方、プッシュボタン37がダブルクリックされることなく(ステップ♯42でNO)、シャッターボタン33の全押し操作が行われると(ステップ♯45でYES)、メイン制御部23は、画素に残留している電荷(画素信号)をクリーニングした後(ステップ♯46)、ステップ♯13〜♯17と同様の処理を行う(ステップ♯47〜♯51)。
そして、メイン制御部23は、撮像装置1の電源がオフされるまで(ステップ♯52でNO)、ステップ♯2〜♯51までの処理を繰り返し行い、電源がオフされると(ステップ♯52でYES)、一連の処理を終了する。
以上のように、FFPモードが設定された場合に、合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲(AFフレームF1〜F11)内であるか否かに応じて、クイックリターンミラー30及びサブミラー31を傾斜姿勢と水平姿勢との間で駆動し、合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲内(AFフレームF1〜F11のいずれか)に設定されたときには、位相差AFモジュール21を用いた位相差検出方式による焦点調節を行い、合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲外に設定されたときには、撮像範囲全域を焦点調節の対象領域とする山登り検出方式のみで焦点調節を行うようにしたので、本実施形態のようなクイックリターンミラー30等を備えた撮像装置1においても、FFPモードを確実に実行することができる。
また、合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲内(AFフレームF1〜F11のいずれか)に設定されたとき、及びFFPモードの非設定時において、位相差AFモジュール21を用いた位相差検出方式による焦点調節を行うようにしたので、短時間で焦点調節を行うことができるとともに、移動している主被写体に対しても確実にピントを合わせることができる(山登り検出方式に比して追尾性が高い)。
また、合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲(AFフレームF1〜F11)を越えると、合焦点が再び位相差AFモジュール21の撮像範囲内に移動しても、FFPモードが解除されるまで(プッシュボタン37がダブルクリックされるまで)、山登り検出方式による焦点調節動作から位相差検出方式による焦点調節動作に切換わらないようにしたので、位相差AFモジュール21の撮像範囲内か撮像範囲外かに応じて逐一両方式の焦点調節動作を切換えるように構成した場合であって、指定する合焦点が位相差AFモジュール21の撮像範囲内外を往来したときに、頻繁にクイックリターンミラー30等が回動されることとなり、それにより撮像装置1の操作性の低下や操作上の違和感が発生するのを防止することができる。
なお、本発明は、前記第1の実施形態に加えて、あるいは第1の実施形態に代えて次の形態(1)〜(6)に説明する変形形態も採用可能である。
(1)プッシュボタン37によりFFPモードに設定されたか否かに関わらず、設定ボタン群35の中に、LCD34へのライブビュー画像の表示/非表示を切り換える切換ボタンを備え、この切換ボタンによりライブビュー表示の指示がなされた場合には、自動的にFFPモードに設定されるようにしてもよい。この場合、切換ボタンによりライブビュー表示の指示がなされると、図14のステップ♯34以降の処理を行うようにすればよく、また、ステップ♯36でLCD34の表示画面にカーソルCSRを表示するにあたり、図15(a)に示すように、その表示の初期位置を表示画面の中央とし、図15(b)に示すように、この中央位置からカーソルCSRを移動できるようにするとよい。
これにより、FFPモードに設定する操作と、ライブビュー画像をLCD34に表示させる指示を入力する操作とを兼用することができ、撮像装置1の操作性を向上することができる。
(2)前記第1の実施形態においては、FFPモードに設定された場合において、合焦点の指定位置がAFフレームF1〜F11外であるときに、山登り検出方式単独で焦点調節を行うようにしたが、FFPモードの設定時は指定された合焦点で合焦させることを最も優先すべきであると考える場合、合焦点の指定位置がAFフレームF1〜F11内であるかAFフレームF1〜F11外であるかに関わらず、FFPモードの設定時は常に山登り検出方式単独で焦点調節を行うようにしてもよい。
図16は、本実施形態の撮像装置1における一連の処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、前記第1の実施形態と同様に、図12におけるステップ♯1〜♯18の処理を行うものである一方、FFPモードに設定された場合の処理が前記第1の実施形態と異なるものであるから、第1の実施形態と相違する処理についてのみ図16に示して説明することとする。
図16に示すように、プッシュボタン37によりFFPモードに設定されると(ステップ♯4でYES 図12参照)、ミラー駆動制御部59は、クイックリターンミラー30及びサブミラー31が水平姿勢となるようにミラー駆動機構55に駆動を行わせるとともに、メイン制御部23は、シャッターを開き(ステップ♯61)、表示制御部61は、LCD34の表示画面にカーソルCSRをライブビュー画像に重畳して表示させる(ステップ♯62)。
そして、表示制御部61は、ジョグダイヤル36が操作されないときは(ステップ♯63でNO)、カーソルCSRを一定の位置に表示しておき、ジョグダイヤル36が操作されると(ステップ♯63でYES)、その操作に対応する方向にカーソルCSRの表示位置を変更する(ステップ♯64)。メイン制御部23は、プッシュボタン37に対し再度の押圧操作が行われるまで(ステップ♯65でNO)、ステップ♯63,♯64の処理を繰り返し行い、プッシュボタン37に対し再度の押圧操作が行われると(ステップ♯65でYES)、AF制御部60は、ステップ♯62又は♯64で設定されたカーソルCSRの位置に対応する被写体の画像を利用して山登り検出方式による焦点調節を行う(ステップ♯66)。
そして、AF制御部60は、シャッターボタン33の半押し操作が行われるまで(ステップ♯67でNO)、ステップ♯63〜♯66までの処理を繰り返し行う。そして、シャッターボタン33の半押し操作が行われると(ステップ♯67でYES)、メイン制御部23は、シャッターボタン33の全押し操作が行われるまで(ステップ♯69でNO)、測光部9に測光動作を行わせる(ステップ♯68)。なお、このときの測光動作は、撮像素子14の画像信号に基づいて行われるものである。
その後、シャッターボタン33の全押し操作が行われると(ステップ♯69でYES)、メイン制御部23は、画素の残留電荷をクリーニングした後(ステップ♯70)、図12に示すステップ♯13〜♯17と同様の処理を行う(ステップ♯47〜♯75)。
そして、メイン制御部23等は、撮像装置1の電源がオフされるまで(ステップ♯76でNO)、ステップ♯2〜♯18,♯61〜♯75までの処理を繰り返し行い、電源がオフされると(ステップ♯76でYES)、一連の処理を終了する。
(3)前記山登り検出方式では、画像のコントラストに基づいてフォーカスレンズ44の位置を決定するようにしたが、これに限らず、画像の空間周波数に基づいてフォーカスレンズ44の位置を決定するようにしてもよい。
(4)カーソルCSRの表示位置を変更するための操作部は、前述のような押圧部36a〜36hとそれに対応して設けられた接点とを有する構成のものに限らず、例えば、或る点を支点として360°揺動可能なレバーと、このレバーの傾斜方向を検出する検出部とを備える構成であってもよい。
(5)光学ファインダー16に代えて、図略のカラー液晶パネルや接眼レンズを備えてなり、撮像光学系を透過し図略の分離手段及び導光手段により分離・導光された光束を利用してカラー液晶パネルに被写体の画像を表示する電子ビューファインダー(Electoronic View Finder)でもよい。
(6)例えば設定ボタン群35に、位相差検出方式による焦点調節動作と山登り検出方式による焦点調節動作とを択一的に切換えるボタン(操作部)を備えてもよい。このような操作部を備えることで、特に、第1の実施形態のように、位相差AFモジュール21の撮像範囲(AFフレームF1〜F11)内であるときには自動的に位相差検出方式による焦点調節動作を行うように構成されている場合でも、この操作部により山登り検出方式による焦点調節動作に設定することができ、焦点調節動作のスピード(時間的な早さ)より焦点調節動作の精度を優先することができる。
本発明に係る撮像装置の内部構成を示す図である。 同じく撮像装置の構成を示す正面図である。 同じく撮像装置の構成を示す背面図である。 光学ファインダーの表示画面の一例である。 位相差AFモジュールの構造を示す図である。 位相差検出方式による焦点位置の検出方法を説明するための図である。 クイックリターンミラー及びサブミラーが図1に示す姿勢から姿勢変化した状態を示す図である。 FFPモードの設定時におけるジョグダイヤルの操作と光学ファインダーの表示画面の表示状態との関係を示す図である。 FFPモードの設定時におけるジョグダイヤルの操作とLCDに表示されるカーソルとの関係を示す図である。 撮像装置のブロック構成を示す図である。 山登り検出方式による焦点調節動作の説明図である。 撮像装置の一連の処理を示すフローチャートである。 同じく撮像装置の一連の処理を示すフローチャートである。 同じく撮像装置の一連の処理を示すフローチャートである。 本発明の変形形態を説明するための図である。 他の変形形態の撮像装置における一連の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
2 レンズユニット
3 撮像光学系
5 LCD
14 撮像素子
16 光学ファインダー
21 位相差AFモジュール
30 クイックリターンミラー
31 サブミラー
33 シャッターボタン
34 LCD
36 ジョグダイヤル
37 プッシュボタン
48 モード設定部
49 AF制御部
50 表示制御部
55 ミラー駆動機構
58 モード設定部
59 ミラー駆動制御部
60 AF制御部
61 表示制御部
L 光軸
F1〜F11 AFフレーム

Claims (10)

  1. 被写体の光像を光電変換する撮像部と、
    撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系から導かれた光像を撮像する複数の焦点調節用センサを有し、前記複数の焦点調節用センサの撮像動作により前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出する位相差検出方式の焦点調節機構と、
    前記撮像光学系の光路上に進入して前記撮像光学系から導かれた光像を前記焦点調節機構に導く第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、
    前記撮像部の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価部と、
    前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、
    前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、
    前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行うモード設定部と、
    前記第1の画像表示部又は第2の画像表示部に表示される画像に対して合焦点を指定する入力を行うための操作部と、
    前記焦点調節用レンズの合焦動作を前記焦点調節機構に行わせる第1の制御部と、
    前記評価部による評価を用いて前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる第2の制御部とを備え、
    前記合焦点手動設定モードに設定されたときに、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とが切換え可能に構成されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記操作部により合焦点として指定される位置に応じて、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える切換部を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記切換部により前記第1の制御部による制御から前記第2の制御部による制御に切り換えられると、前記モード設定部により前記合焦点手動設定モードが解除されるまで、前記第2の制御部による制御から前記第1の制御部による制御への切換えを禁止する禁止部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える指示を入力するための第2の操作部と、前記第2の操作部により切換指示が入力されると、前記第1の制御部による制御と第2の制御部による制御とを切り換える切換部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記合焦点自動設定モードに設定されると、前記光路変更光学系は前記第1の姿勢となり、前記第1の制御部は、前記焦点調節機構に前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記合焦点手動設定モードに設定されたとき、前記焦点調節機構における焦点調節用センサの撮像範囲を少なくとも前記第1の画像表示部に表示される画像に重畳して表示させる表示制御部を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 被写体の光像を光電変換する撮像部と、
    撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系から導かれた光像を撮像する焦点調節用センサを有し、前記焦点調節用センサの撮像動作により前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出する焦点調節機構と、
    前記撮像光学系の光路上に進入した第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、
    前記光路変更光学系を前記第1の姿勢と第2の姿勢との間で駆動する駆動部と、
    前記撮像部の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価部と、
    前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、
    前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、
    前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行うモード設定部と、
    前記第1の画像表示部又は第2の画像表示部に表示される画像に対して合焦点を指定する入力を行うための操作部と、
    前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記光路変更光学系を前記第2の姿勢にする駆動制御部と、
    前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記撮像部の撮像動作により得られる画像を前記第2の画像表示部に表示させる表示制御部と、
    前記合焦点手動設定モードに設定されると、前記撮像部の撮像動作により得られる画像のうち前記操作部により合焦点として指定された位置に対応する所定領域の画像の明瞭度を前記評価部に評価させ、その評価を用いて前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる焦点調節制御部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 前記合焦点自動設定モードに設定されると、前記駆動制御部は、前記光路変更光学系を前記第1の姿勢にし、前記焦点調節制御部は、前記焦点調節機構に前記焦点調節用レンズの合焦位置を検出させ、その検出結果に基づき前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 被写体の光像を光電変換する撮像部と、
    撮影レンズの焦点位置を前記撮像部の撮像面上に合焦させるための焦点調節用レンズを含んでなり、前記撮像部の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、
    前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせる焦点調節制御部と、
    前記撮像光学系の光路上に進入した第1の姿勢と、前記光路から退避して前記撮像光学系から導かれた光像を前記撮像部に導く第2の姿勢とに姿勢変化可能に構成された光路変更光学系と、
    前記光路変更光学系が前記第1の姿勢のときに、前記撮像光学系から導かれた光像の一部を取り込んで表示する第1の画像表示部と、
    前記撮像部の撮像動作により得られる画像を表示する第2の画像表示部と、
    前記光路変更光学系を前記第1の姿勢と第2の姿勢との間で駆動する駆動部と、
    前記駆動部による前記光路変更光学系の駆動を制御する駆動制御部と、
    前記撮像部の撮像領域の中から合焦点を指定する入力が可能な合焦点手動設定モードと、合焦点を自動的に選択して焦点調節を行う合焦点自動設定モードとの間でモードの切換えを行う第1のモード設定部と、
    前記第1の画像表示部及び第2の画像表示部の画像表示面上で合焦点を指定する入力を行うための操作部と、
    前記第1の画像表示部に被写体の画像を表示する第1の表示モードと、前記第2の画像表示部に被写体の画像を表示する第2の表示モードとの間でモードの切換えを行う第2のモード設定部とを備え、
    前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記第1のモード設定部は前記合焦点手動設定モードに設定し、
    前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記駆動制御部は、前記光路変更光学系を前記第2の姿勢にし、
    前記第2のモード設定部により第2の表示モードに設定されると、前記焦点調節制御部は、前記操作部により合焦点として指定された位置に対応する被写体に合焦するように前記焦点調節用レンズに合焦動作を行わせることを特徴とする撮像装置。
  10. 前記合焦点手動設定モードに設定された旨を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の撮像装置。
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