JP2005249111A - 連結軸具、および、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】両軸穴101、201に入れ込まれることにより両部材を回動可能に組み付け合わせる連結軸具Jにおいて、この入れ込みをなし易くしながら、この入れ込みによる両部材の組み付け状態を強固に維持できるようにする。
【解決手段】雌パーツ1内に入れ込まれる脚軸20aを備えた雄パーツ2とを有している。雌パーツ1の筒一端部には、連通された両軸穴101、201への入れ込みに伴って、一旦内向きに弾性変形させられた後、入れ込みの終了位置において弾性復帰して第一軸穴101の穴口102に掛合部10cを引っかける弾性掛合片10が形成してある。雌パーツ1のこの掛合状態において、押し込み終了位置まで雌パーツ1内に押し込まれる雄パーツ2の脚軸20aによって、雌パーツ1の弾性掛合片10の内向きの弾性変形が阻止されるようになっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、第一軸穴を備えた一方部材と第二軸穴を備えた他方部材とを、連通された両軸穴に入れ込まれることにより、回動可能に組み付け合わせる連結軸具、および、かかる連結軸具によって電子機器を構成する蓋と本体とを回動可能に組み合わされてなる電子機器に関する。
抜け止め弾性爪を一端側に備えた係嵌組成体を、第一部材に設けた第一ヒンジ筒と、第二部材に設けた第二ヒンジ筒とを連通させた状態で、第一ヒンジ筒の側から両ヒンジ筒内に入れ込ませ、この抜け止め弾性爪を第二ヒンジ筒の前記連通側と反対の筒口部に掛合させて、第一部材と第二部材とを回動可能に組み付けるようにしたものとして特許文献1に示されるものがある。
しかるに、かかる係嵌組成体は、前記抜け止め弾性爪の作用によってのみ、前記第一部材と第二部材とを軸連結し得るものであるため、連通し合わされた第一ヒンジ筒と第二ヒンジ筒にこの係嵌組成体を入れ込みやすくすると、つまり、かかる抜け止め弾性爪を撓み易くさせると係嵌組成体による両部材の組み付け力が低下し、一方、この組み付け力を高めようとすると、係嵌組成体の前記入れ込みがし難くなる不都合を有するものであった。
特開2002−155927号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、第一軸穴を備えた一方部材と第二軸穴を備えた他方部材とを、連通された両軸穴に入れ込まれることにより、回動可能に組み付け合わせる連結軸具において、この入れ込みをなし易くしながら、この入れ込みによる両部材の組み付け状態を強固に維持できるようにする点にある。
前記問題点を解決するために、この発明にあっては連結軸具が以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)第一軸穴を備えた一方部材と、
広径部と狭径部とを有し、かつ、両径部間に周回段差面を形成させてなる第二軸穴を備えた他方部材とを、
この第一軸穴にこの第二軸穴の狭径部側を連通させた状態で、第二軸穴の広径部側から両軸穴に入れ込まれて、この一方部材と他方部材とを軸連結させる連結軸具であって、
(2)両筒端を解放させた筒状をなす雌パーツと、
(3)第二軸穴の周回段差面への突き当たり部を有すると共にこの雌パーツ内に入れ込まれる脚軸を備えた雄パーツとを有していると共に、
(4)雌パーツの筒一端部には、連通された両軸穴への前記入れ込みに伴って、一旦内向きに弾性変形させられた後、この筒一端部が第一軸穴の穴口から先に突き出されたこの入れ込みの終了位置において弾性復帰してこの第一軸穴の穴口に掛合部を引っかける弾性掛合片が形成してあり、
(5)雌パーツのこの掛合状態において、押し込み終了位置まで雌パーツ内に押し込まれる雄パーツの脚軸によって、雌パーツの弾性掛合片の内向きの弾性変形が阻止されるようになっている。
連通された両軸穴に入れ込まれて入れ込み終了位置において掛合部を第一軸穴の穴口に引っかけた雌パーツのこの掛合状態は、この雌パーツ内への雄パーツの脚軸の押し込みによってこの掛合部が形成された弾性掛合片の内向きの弾性変形を阻止することにより安定的に確保させることができる。雌パーツの弾性掛合片を連通された両軸穴への入れ込みに際して弾性変形し易く構成しておいても、雄パーツのかかる押し込みによって雌パーツの前記掛合状態、つまり、一方部材と他方部材との連結軸具を介した軸連結状態を強固に維持することができる。すなわち、かかる連結軸具によれば、前記両軸穴に雌パーツを入れ込み掛合させ易くできると共に、この後雌パーツ内に雄パーツの脚軸を押し込み切らせた後は、両軸穴内から雌パーツが抜け出す事態を確実に阻止することができる。
前記第一軸穴内にこの第一軸穴の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
雌パーツにこの第一軸穴への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されており、
かつ、第二軸穴の広径部内にこの第二軸穴の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
雄パーツにこの第二軸穴への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されているようにしておくこともある。
このようにした場合、雌パーツと一方部材とを一体化させることができると共に、雄パーツと他方部材とを一体化させることができ、他方部材側を非可動側として一方部材側を回動させようとする場合には、雄パーツの脚軸を中心としてこの一方部材側を回動させることができ、また、一方部材側を非可動側として他方部材側を回動させようとする場合には、雌パーツの内面を案内としてこの他方部材側を回動させることができる。
また、前記雄パーツが、
頭部と脚軸とを備えた主パーツと、
両筒端を解放させた筒状をなすと共に、内部に雌パーツを回転可能に納め、かつ、外部に突き当たり部を備えた副パーツとから構成されており、
主パーツの脚軸には、
雌パーツの内部に形成された突起が入り込む周回溝と、
この周回溝と脚軸の先端との間においてこの突起が入り込む凹所とが形成されており、
凹所に突起を入れ込ませた仮止め状態からの主パーツの押し込み終了位置への押し込みによってこの突起が凹所と周回溝との間を弾性変形によって乗り越えて周回溝に入り込むようになっていると共に、
主パーツの頭部及び副パーツのいずれか一方には、主パーツの押し込み方向にに沿って長く延びる凹条が設けられ、かつ、これらの他方には、この凹条に入り込む突所が形成されているようにしておくこともある。
このようにした場合、第一に、仮止め状態においては、主パーツの脚軸を中心に雌パーツが回転しないように、主パーツと雌パーツとを分離できないように組み合わせることができると共に、このように組み合わされた主パーツに対し前記凹条および突所の作用によって副パーツが雌パーツの外面を案内面として回転しないようにしておくことができ、かかる仮止め状態においては、各パーツがいずれも可動しないようにしておくことができる。そして、この仮止め状態において、連通させ合わされた第一軸穴と第二軸穴とに連結軸具を入れ込ませることにより、雌パーツの掛合部を第一軸穴の穴口に引っかけて、一方部材と他方部材とを仮組みすることができる。この仮組み状態においては前記各パーツがいずれも可動しないことから、一方部材と他方部材とが連結軸具によって組み合わされながら回動されないようにすることができ、一方部材と他方部材のその余のセッティングなどを都合良くなすことができる。
また、第二に、前記仮止め状態においては前記各パーツがいずれも可動しないことから、第一軸穴に形成された穴側溝又は穴側突条に雌パーツの突条又は溝が整合し、かつ、第二軸穴に形成された穴側溝又は穴側突条に雄パーツの突条又は溝が整合する向きを維持したまま、連通された第一軸穴と第二軸穴とに容易に連結軸具を入れ込ませることができる。
また、第三に、前記仮止め状態から雄パーツを構成する主パーツを押し込み終了位置まで押し込むことにより、雌パーツの内部に形成された突起を周回溝に入れ込ませることができ、これにより、雄パーツを構成する主パーツの脚軸を中心として雌パーツが回転又は相対的に回転可能となった状態(以下、本止め状態という。)をワンタッチで作り出すことができる。
また、蓋と本体とを有する電子機器であって、
この蓋と本体のいずれか一方に第一軸穴を有し、これらの他方に第二軸穴を有するものを、
以上に説明した連結軸具によって前記蓋と本体とを組み付け合わせて構成させておくこともある。
このように構成された電子機器は、かかる蓋と本体とを仮組みし易く、この仮組み状態において蓋と本体との位置決めができるものであり、さらに、本止め状態においては蓋と本体とを強固に回動可能に組み付け合わさせものとなる。
この発明にかかる連結軸具によれば、連通され合わされた第一部材の第一軸穴と第二部材の第二軸穴とに入れ込ませ易く、また、この入れ込み後に雌パーツ内に雄パーツを押し込み切ることにより、両部材の組み付け状態を強固に維持することができる。
以下、図1ないし図20に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1は、二カ所の第一軸穴101を有する一方部材100と二カ所の第二軸穴201を有する他方部材200とを、組み合わせた状態において、互いに連通し合う一方の第一軸穴101と第二軸穴201とに仮止め状態にある連結軸具Jを入れ込ませた状態を、また、図2は、このように入れ込まれた連結軸具Jの本止め状態を、それぞれ示している。また、図3は、第二軸穴201を、図4は、第一軸穴101を、それぞれ示しており、また、図5は、両軸穴101、201を連通させた状態を示している。(図3および図4は、図5における右側から両軸穴101、201を個別に見た状態として表している。)また、図6ないし図8は、仮止め状態にある連結軸具Jをそれぞれ表しており、また、図9ないし図12は、雌パーツ1を、図13ないし図15は、雄パーツ2を構成する主パーツ20を、図16ないし図20は、雄パーツ2を構成する副パーツ21を、それぞれ示している。
この実施の形態にかかる連結軸具Jは、第一軸穴101を備えた一方部材100と第二軸穴201を備えた他方部材200とを、連通された両軸穴101、201に入れ込まれることにより、回動可能に組み付け合わせるものである。すなわち、かかる連結軸具Jは、各種の物品のヒンジ部を構成させるものである。
また、この実施の形態にかかる電子機器は、かかる連結軸具Jによって電子機器を構成する蓋と本体とを回動可能に組み合わされてなるものである。かかる電子機器としては、携帯電話機器やノート型のパーソナルコンピュータなどを予定するものである。より具体的には、携帯電話機器にあっては、蓋(液晶表示部の備えられた部材)と本体(プッシュボタンなどの操作部の備えられた部材)とを前記連結軸具Jによって回動可能に組み合わさせてなるものを、ノート型のパーソナルコンピュータにあっては、蓋(液晶表示部の備えられた部材)と本体(キーボードの備えられた部材)とを前記連結軸具Jによって回動可能に組み合わさせてなるものを、予定するものである。
かかる連結軸具Jは、
第一軸穴101を備えた一方部材100と、
広径部202と狭径部203とを有し、かつ、両径部202、203間に周回段差面204を形成させてなる第二軸穴201を備えた他方部材200とを、
この第一軸穴101にこの第二軸穴201の狭径部203側を連通させた状態で、第二軸穴201の広径部202側から両軸穴101、201に入れ込まれて、この一方部材100と他方部材200とを軸連結させるものである。
かかる連結軸具Jは、雌パーツ1と雄パーツ2とを有するものとして構成されている。
雌パーツ1は、両筒端を解放させた筒状をなすように構成されている。
一方、雄パーツ2は、第二軸穴201の周回段差面204への突き当たり部21aを有すると共にこの雌パーツ1内に入れ込まれる脚軸20aを備えている。
また、雌パーツ1の筒一端部には、連通された両軸穴101、201への前記入れ込みに伴って、一旦内向きに弾性変形させられた後、この筒一端部が第一軸穴101の穴口から先に突き出されたこの入れ込みの終了位置において弾性復帰してこの第一軸穴101の穴口102に掛合部10cを引っかける弾性掛合片10が形成してある。
そして、雌パーツ1のこの掛合状態において、押し込み終了位置まで雌パーツ1内に押し込まれる雄パーツ2の脚軸20aによって、雌パーツ1の弾性掛合片10の内向きの弾性変形が阻止されるようになっている。
連通された両軸穴101、201に入れ込まれて入れ込み終了位置において掛合部10cを第一軸穴101の穴口102に引っかけた雌パーツ1のこの掛合状態は、この雌パーツ1内への雄パーツ2の脚軸20aの押し込みによってこの掛合部10cが形成された弾性掛合片10の内向きの弾性変形を阻止することにより安定的に確保させることができる。雌パーツ1の弾性掛合片10を連通された両軸穴101、201への入れ込みに際して弾性変形し易く構成しておいても、雄パーツ2のかかる押し込みによって雌パーツ1の前記掛合状態、つまり、一方部材100と他方部材200との連結軸具Jを介した軸連結状態を強固に維持することができる。すなわち、かかる連結軸具Jによれば、前記両軸穴101、201に雌パーツ1を入れ込み掛合させ易くできると共に、この後雌パーツ1内に雄パーツ2の脚軸20aを押し込み切らせた後は、両軸穴101、201内から雌パーツ1が抜け出す事態を確実に阻止することができる。
また、この実施の形態にあっては、
前記第一軸穴101内にこの第一軸穴101の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
雌パーツ1にこの第一軸穴101への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されており、
かつ、第二軸穴201の広径部202内にこの第二軸穴201の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
雄パーツ2にこの第二軸穴201への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されている。
これにより、この実施の形態にあっては、雌パーツ1と一方部材100とを一体化させることができると共に、雄パーツ2と他方部材200とを一体化させることができ、他方部材200側を非可動側として一方部材100側を回動させようとする場合には、雄パーツ2の脚軸20aを中心としてこの一方部材100側を回動させることができ、また、一方部材100側を非可動側として他方部材200側を回動させようとする場合には、雌パーツ1の内面を案内としてこの他方部材200側を回動させることができる。
また、後述するように、雄パーツ2が他方部材200の外面の一部をなす頭部外面20eを備えた頭部20dを有している場合には、前記突条又は溝によって他方部材200の第二軸穴201への雄パーツ2の入れ込みに方向性を生じさせることができることから、この第二軸穴201への雄パーツ2の入れ込みによって雄パーツ2の頭部外面20eと他方部材200の外面205とを意匠性良く整合させることができる特長を有している。
なお、図示の例にあっては、
前記第一軸穴101内にこの第一軸穴101の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝103が形成されていると共に、
雌パーツ1にこの第一軸穴101への入れ込みに伴って前記穴側溝103に入り込む突条11を形成させており、
また、第二軸穴201の広径部202内にこの第二軸穴201の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝206が形成されていると共に、
雄パーツ2にこの第二軸穴201への入れ込みに伴って前記穴側溝206に入り込む突条21bを形成させるようにしている。
また、この実施の形態にあっては、
雄パーツ2を、
頭部20dと脚軸20aとを備えた主パーツ20と、
両筒端を解放させた筒状をなすと共に、内部に雌パーツ1を回転可能に納め、かつ、外部に突き当たり部21aを備えた副パーツ21とから構成させるようにしている。
また、主パーツ20の脚軸20aには、
雌パーツ1の内部に形成された突起12が入り込む周回溝20bと、
この周回溝20bと脚軸20aの先端との間においてこの突起12が入り込む凹所20cとが形成されている。
そして、この凹所20cに突起12を入れ込ませた仮止め状態からの主パーツ20の押し込み終了位置への押し込みによってこの突起12が凹所20cと周回溝20bとの間を弾性変形によって乗り越えて周回溝20bに入り込むようになっている。
それと共に、主パーツ20の頭部20d及び副パーツ21のいずれか一方には、主パーツ20の押し込み方向にに沿って長く延びる凹条21cが設けられ、かつ、これらの他方には、この凹条21cに入り込む突所20fが形成されている。
これにより、この実施の形態にかかる連結軸具Jによれば、第一に、仮止め状態においては、主パーツ20の脚軸20aを中心に雌パーツ1が回転しないように、主パーツ20と雌パーツ1とを分離できないように組み合わせることができると共に、このように組み合わされた主パーツ20に対し前記凹条21cおよび突所20fの作用によって副パーツ21が雌パーツ1の外面を案内面として回転しないようにしておくことができ、かかる仮止め状態においては、各パーツがいずれも可動しないようにしておくことができる。そして、この仮止め状態において、連通させ合わされた第一軸穴101と第二軸穴201とに連結軸具Jを入れ込ませることにより、雌パーツ1の掛合部10cを第一軸穴101の穴口102に引っかけて、一方部材100と他方部材200とを仮組みすることができる。この仮組み状態においては前記各パーツがいずれも可動しないことから、一方部材100と他方部材200とが連結軸具Jによって組み合わされながら回動されないようにすることができ、一方部材100と他方部材200のその余のセッティングなどを都合良くなすことができる。例えば、左右にそれぞれ、第一軸穴101と第二軸穴201とを配しており、この左右に配された第一軸穴101と第二軸穴201とにそれぞれ連結軸具Jを入れ込ませて一方部材100と他方部材200とを回動可能に組み合わされるように構成された物品(図1)のこの組み合わせにあたり、右側の第一軸穴101と第二軸穴201とに仮止め状態の連結軸具Jを入れ込ませた段階でこの一方部材100と他方部材200とを組み合わされながら回動されない状態に置くことができることから、この状態を利用して都合良く左側の第一軸穴101と第二軸穴201とに連結軸具Jを入れ込ませることができる。(図1)
また、第二に、前記仮止め状態においては前記各パーツがいずれも可動しないことから、第一軸穴101に形成された穴側溝又は穴側突条に雌パーツ1の突条又は溝が整合し、かつ、第二軸穴201に形成された穴側溝又は穴側突条に雄パーツ2の突条又は溝が整合する向きを維持したまま、連通された第一軸穴101と第二軸穴201とに容易に連結軸具Jを入れ込ませることができる。
また、第三に、前記仮止め状態から雄パーツ2を構成する主パーツ20を押し込み終了位置まで押し込むことにより、雌パーツ1の内部に形成された突起12を周回溝20bに入れ込ませることができ、これにより、雄パーツ2を構成する主パーツ20の脚軸20aを中心として雌パーツ1が回転又は相対的に回転可能となった状態(以下、本止め状態という。)をワンタッチで作り出すことができる。この本止め状態において一方部材100と他方部材200とは回動可能に組み付け合わされることになる。(図2)
(雌パーツ1)
図示の例にあっては、雌パーツ1は、両筒端を解放させた円筒状をなすように構成されている。
この雌パーツ1の筒一端部には、前記弾性掛合片10が形成されている。図示の例では、この雌パーツ1の筒一端において溝一端を外方に解放させてこの雌パーツ1の筒軸線に沿った向きに延びる一対の割溝13、13によって区分されたこの一対の割溝13、13間にある雌パーツ1の一部に幅狭の弾性掛合片10bが形成されると共に、一対の幅狭の弾性掛合片10bの間に幅広の弾性掛合片10aが形成されている。各弾性掛合片10a、10bの先端外面部に、前記掛合部10cが形成されている。かかる掛合部10cは、この雌パーツ1の筒他端側に向いた掛合面10dを持った突起状をなすように構成されている。また、弾性掛合片10の先端に向けられた側を掛合部10cの頂端に向けて次第に高まる傾斜面10eとしており、第一軸穴101への雌パーツ1の入れ込みに際してこの傾斜面10eによって弾性掛合片10をスムースに撓み込ませるようになっている。
また、図示の例にあっては、一方部材100に形成された第一軸穴101は、前記掛合部10cが引っかけられる穴口102を環状隆起部104によってこれと反対の穴口よりも狭めさせており、雌パーツ1の一対の掛合部10cの頂端間の寸法がこの環状隆起部104の形成位置での第一軸穴101の内径よりもやや大きくなるようにしてある。
また、図示の例にあっては、雌パーツ1の外面部に、前記幅狭の弾性掛合片10bの基部に条一端を位置させて雌パーツ1の筒軸線に沿った向きに延びる突条11が形成されており、第一軸穴101に形成された穴側溝103に、この第一軸穴101への雌パーツ1の入れ込みに伴ってこの突条11が入り込みこれにより雌パーツ1と一方部材100とが一体化されるようになっている。図示の例では、穴側溝103は、前記環状隆起部104を前記掛合部10cが引っかけられる第一軸穴101の穴口102縁部との間に間隔を残して割欠くように形成された割欠き部によって形成されている。
また、図示の例にあっては、雌パーツ1における筒他端に外向きに張り出す周回フランジ14が形成されている。また、前記突条11におけるこの雌パーツ1の筒他端側に向けられた条他端の先に小突起15が形成されている。そして、図示の例にあっては、雄パーツ2を構成する副パーツ21の筒一端側の内部にこの筒一端に向いた第一周回段差面21dが形成されていると共に、この副パーツ21の筒他端側の内部にこの筒他端に向いた第二周回段差面21eが形成されており、雌パーツ1は、この副パーツ21の筒他端側から第二周回段差面21eに周回フランジ14を突き当てる位置まで入れ込まれ、この入れ込みに際して第一周回段差面21dを形成させる隆起部を弾性変形によって小突起15に乗り越えさせて、この入れ込み終了位置において第一周回段差面21dに前記小突起15を引っかけさせるようになっている。
また、図示の例にあっては、かかる雌パーツ1における小突起15の形成位置において、雌パーツ1の内部に前記突起12が形成されている。
(雄パーツ2/主パーツ20)
図示の例にあっては、雄パーツ2を構成する主パーツ20は、円筒状をなす脚軸20aと円板状をなす頭部20dとを備えている。脚軸20aは頭部20dの一面のほぼ中央に脚軸20aの軸一端を一体に接合させている。この脚軸20aの外面部にこの脚軸20aの軸線を巡る向きの前記周回溝20bが形成されていると共に、この脚軸20aの軸他端と周回溝20bとの間に、前記凹所20cが形成されている。
また、図示の例にあっては、頭部20dの直径方向両側にそれぞれ、この頭部20dの一面側の縁部に一端を一体に連接させて脚軸20aの突き出し方向と同じ向きに突き出す板状片20gが形成されており、この板状片20gが前記突所20fとして機能するようになっている。
(雄パーツ2/副パーツ21)
図示の例にあっては、雄パーツ2を構成する副パーツ21は、両筒端を解放させた円筒状体として構成されている。そして、その内部に前記第一周回段差面21dと、第二周回段差面21eとを有している。
また、かかる副パーツ21の筒他端側の外面部には、周回状隆起部21fが形成されており、この周回状隆起部21fによって、第二軸穴201内に形成された周回段差面204への突き当たり部21aが形成されている。
また、図示の例にあっては、かかる副パーツ21の周回状隆起部21fに条一端を連接させてこの副パーツ21の筒軸線に沿った向きに延びる突条21bが形成されており、第二軸穴201に形成された穴側溝206に、この第二軸穴201への雄パーツ2の入れ込みに伴ってこの突条21bが入り込みこれにより雄パーツ2と他方部材200とが一体化されるようになっている。図示の例では、穴側溝206は、前記第二軸穴201における狭径部203に形成されている。この穴側溝206は、第二軸穴201の周回段差面204と第一軸穴101との連通側となる狭径部203の穴口とにおいてそれぞれ溝端を解放させており、また、この第二軸穴201の広径部202の穴内面と溝底を同面上に位置させるように形成されている。
また、図示の例にあっては、副パーツ21の周回状隆起部21fが副パーツ21の直径方向両側位置において凹条21cによって分断されており、この凹条21cに主パーツ20の突所20fとなる板状片20gが主パーツ20の脚軸20aを雌パーツ1に仮止めさせた状態において入り込むようになっている。この凹条21cの幅は突所20fとなる板状片20gの幅とほぼ等しく、凹条21cに突所20fを入り込ませた状態においては、主パーツ20と副パーツ21とは回転方向においてガタなく一体化されるようになっている。また、凹条21cは、前記仮止め状態において、突所20fとなる板状片20gの先端と凹条21cの終端との間に前記本止め状態となる位置までの主パーツ20の押し込みを許容する間隔を持った長さを持っており、凹条21cの始端側に突所20fとなる板状片20gの先端側を入り込ませた位置から凹条21cの終端にこの板状片20gの先端を近接させる位置(すなわち、前記押し込み終了位置)まで、主パーツ20を押し込み移動させることができるようになっている。
図示の例にあっては、この副パーツ21内に前記のように雌パーツ1を入れ込ませ切った後、この雌パーツ1の突起12を主パーツ20の脚軸20aの凹所20cに入り込ませる位置までこの雌パーツ1内に脚軸20aを入れ込ませることで、副パーツ21の凹条21cに主パーツ20の突所20fが入り込み、主パーツ20と副パーツ21とが一体化されると共に、この主パーツ20と副パーツ21とからなる雄パーツ2と雌パーツ1とが前記仮止め状態に置かれるようになっている。
この仮止め状態において、連通され合わされた第一軸穴101と第二軸穴201とに副パーツ21の突き当たり部21aが第二軸穴201の周回段差面204に突き当てられる位置まで連結軸具Jを入れ込ませることで、第一軸穴101の穴口102に雌パーツ1の掛合部10cが引っかけられ、一方部材100と他方部材200とが仮組みされる。
この仮組み状態から、雄パーツ2を構成する主パーツ20を押し込み終了位置まで押し込ませることにより、雌パーツ1の弾性掛合片10の内向きの弾性変形が阻止されると共に、雄パーツ2の脚軸20aに形成された周回溝20bに雌パーツ1の突起12が入り込み、雄パーツ2を構成する主パーツ20の外面と副パーツ21の内面との間で両面に案内された状態で雌パーツ1が回転又は相対的に回転可能となるようになっている。
以上に説明した各パーツにおける弾性変形特性を持つ部分への所用の弾性変形特性の付与は、これら各パーツをプラスチック成形品とすることで容易に確保することができる。また、これら各パーツをプラスチック成形品としておけば、雌パーツ1と雄パーツ2との接触箇所における摩擦抵抗を効果的に低減させることができ、雌パーツ1の前記回転又は相対的な回転を円滑に行わしむることができる。
蓋と本体とを有する電子機器における、この蓋と本体のいずれか一方に前記第一軸穴101を形成させ、かつ、これらの他方に前記第二軸穴201を形成させると共に、以上に説明した連結軸具Jによってかかる蓋と本体とを組み付け合わせるようにして電子機器を構成させれば、この電子機器を、かかる蓋と本体とを仮組みし易く、この仮組み状態において蓋と本体との位置決めができ、さらに、本止め状態においては蓋と本体とを強固に回動可能に組み付け合わさせるものとすることができる。
連結軸具Jの使用状態を示した要部破断構成図 連結軸具Jの使用状態を示した要部破断構成図 他方部材200における第二軸穴201の形成箇所の側面図 一方部材100における第一軸穴101の形成箇所の側面図 一方部材100における第一軸穴101の形成箇所および他方部材200における第二軸穴201の形成箇所の断面図 連結軸具Jの要部破断正面図 同要部破断平面図 同左側面図 雌パーツ1の正面図 同要部破断底面図 同右側面図 同左側面図 主パーツ20の正面図 同要部破断平面図 同左側面図 副パーツ21の要部破断正面図 同平面図 同要部破断底面図 同右側面図 同左側面図
符号の説明
100 一方部材
101 第一軸穴
102 穴口
200 他方部材
201 第二軸穴
202 広径部
203 狭径部
204 周回段差面
1 雌パーツ
10 弾性掛合片
10c 掛合部
2 雄パーツ
20a 脚軸
21a 突き当たり部

Claims (4)

  1. 第一軸穴を備えた一方部材と、
    広径部と狭径部とを有し、かつ、両径部間に周回段差面を形成させてなる第二軸穴を備えた他方部材とを、
    この第一軸穴にこの第二軸穴の狭径部側を連通させた状態で、第二軸穴の広径部側から両軸穴に入れ込まれて、この一方部材と他方部材とを軸連結させる連結軸具であって、
    両筒端を解放させた筒状をなす雌パーツと、
    第二軸穴の周回段差面への突き当たり部を有すると共にこの雌パーツ内に入れ込まれる脚軸を備えた雄パーツとを有していると共に、
    雌パーツの筒一端部には、連通された両軸穴への前記入れ込みに伴って、一旦内向きに弾性変形させられた後、この筒一端部が第一軸穴の穴口から先に突き出されたこの入れ込みの終了位置において弾性復帰してこの第一軸穴の穴口に掛合部を引っかける弾性掛合片が形成してあり、
    雌パーツのこの掛合状態において、押し込み終了位置まで雌パーツ内に押し込まれる雄パーツの脚軸によって、雌パーツの弾性掛合片の内向きの弾性変形が阻止されるようになっていることを特徴とする連結軸具。
  2. 第一軸穴内にこの第一軸穴の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
    雌パーツにこの第一軸穴への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されており、
    かつ、第二軸穴の広径部内にこの第二軸穴の穴軸線に沿った向きに形成された穴側溝又は穴側突条が形成されていると共に、
    雄パーツにこの第二軸穴への入れ込みに伴って前記穴側溝に入り込む突条又は前記穴側突条が入り込む溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の連結軸具。
  3. 雄パーツが、
    頭部と脚軸とを備えた主パーツと、
    両筒端を解放させた筒状をなすと共に、内部に雌パーツを回転可能に納め、かつ、外部に突き当たり部を備えた副パーツとから構成されており、
    主パーツの脚軸には、
    雌パーツの内部に形成された突起が入り込む周回溝と、
    この周回溝と脚軸の先端との間においてこの突起が入り込む凹所とが形成されており、
    凹所に突起を入れ込ませた仮止め状態からの主パーツの押し込み終了位置への押し込みによってこの突起が凹所と周回溝との間を弾性変形によって乗り越えて周回溝に入り込むようになっていると共に、
    主パーツの頭部及び副パーツのいずれか一方には、主パーツの押し込み方向にに沿って長く延びる凹条が設けられ、かつ、これらの他方には、この凹条に入り込む突所が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の連結軸具。
  4. 蓋と本体とを有する電子機器であって、
    この蓋と本体のいずれか一方に第一軸穴を有し、これらの他方に第二軸穴を有しており、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の連結軸具によって前記蓋と本体とを組み付け合わせていることを特徴とする電子機器。
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